JP2000027094A - オフセット輪転印刷用多層塗工紙 - Google Patents

オフセット輪転印刷用多層塗工紙

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JP2000027094A
JP2000027094A JP10232253A JP23225398A JP2000027094A JP 2000027094 A JP2000027094 A JP 2000027094A JP 10232253 A JP10232253 A JP 10232253A JP 23225398 A JP23225398 A JP 23225398A JP 2000027094 A JP2000027094 A JP 2000027094A
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coated paper
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JP10232253A
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Yutaka Izawa
裕 井澤
Mitsuru Aoki
満 青木
Junji Kasai
潤二 葛西
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドライ強度、白紙光沢、重色印刷光沢及び耐
ブリスター性のバランスに優れたオフセット輪転印刷用
多層塗工紙を提供する。 【解決手段】 少なくとも2層以上の塗工層を有するオ
フセット輪転印刷用多層塗工紙において、トップ塗工層
として、顔料100重量部、バインダー40重量部及び
中空粒子又はお椀型重合体粒子もしくはその前駆体粒子
0.3〜10重量部を含有する塗工用組成物から形成さ
れるお椀型重合体粒子を含有する塗工層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフセット輪転印
刷用多層塗工紙に関する。更に詳しくは、表面強度や白
紙光沢、印刷光沢等の光学特性に優れ、更に、特にオフ
セット輪転印刷用途において優れた耐ブリスター性を有
する多層塗工紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、オフセット輪転印刷技術の急速な
発達に伴い、塗工紙に要求される性能も厳しくなってお
り、例えば、接着強度と耐ブリスター性の両特性を同時
に満足する塗工紙が求められている。しかしながら、こ
の両特性は、通常、トレードオフの関係にある。つま
り、一方の特性を向上させると他方の特性が低下する。
オフセット輪転印刷においては、印刷されたインキを瞬
間的に乾燥させることが必要であり、乾燥は、高温・高
速乾燥機中で行われる。従って、塗工紙中に含有される
水分は瞬間的に水蒸気となるが、この水蒸気が瞬時に外
部に放出されなければ、ブリスター現象が発生し、塗工
紙としては価値のないものとなる。ブリスター現象を発
生させないためには、塗工原紙の紙層強度を、水蒸気圧
により破壊されないレベルに高める方法もあるが、通常
は、塗工層の水蒸気透過性を高め、発生した水蒸気が紙
層内から容易に排出されるようにして、紙層内に高い水
蒸気圧が生じないようにする方法が採用されている。
【0003】そのような塗工層を形成するために、これ
まで主として、塗工組成物中の接着剤成分、特に主接着
剤として用いられる合成高分子ラテックスに特定のもの
を用いることが数多く提案されている。これらの方法
は、ラテックスとしてゲル含量の少ないものを使用する
というものである。しかしながら、そのようなラテック
スを使用すると、耐ブリスター性は改善されるものの、
他方で塗工紙の表面強度が低下し、高速印刷においてパ
イリングやブランケット汚れの問題を引き起こすことが
あるほか、印刷光沢のような印刷適性も劣る。
【0004】また、特開平6−280194号公報に
は、原紙と接触する層として特定の中空粒子を含有する
層を設ける方法が開示されている。しかし、本発明者ら
の検討によれば、この方法にはいくつかの改善すべき点
がある。即ち、満足しうる耐ブリスター性改良効果を得
るためには、多量の中空粒子の使用が必要である。この
方法では下塗り層の塗液濃度が十分に上げられないた
め、ミストが発生する等の操業上の問題がある。また、
より多くの水分を蒸発させる必要があるため、大きな乾
燥エネルギーを必要とし、工程上乾燥が十分に行われな
い場合には、塗工紙の水分率が上昇し、耐ブリスター性
が良好な塗工紙は得られない。また、下塗り層表面の平
滑性が上がりすぎるため、上塗り時の高速塗工適性が十
分でないという問題もあることが判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、耐ブリスター性に優れ、且つ、表面強度、白紙光沢
及び印刷光沢に優れたオフセット輪転印刷用多層塗工紙
を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
達成するために、鋭意研究を重ねた結果、中空粒子又は
お椀型重合体粒子を含む塗工組成物を用いてトップ塗工
層を形成すれば、耐ブリスター性を改良できることを見
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
【0007】かくして、本発明によれば、顔料及び接着
剤を主成分とする塗工層を少なくとも2層以上有するオ
フセット輪転印刷用多層塗工紙であって、トップ塗工層
が中空粒子又はお椀型重合体粒子を含有することを特徴
とするオフセット輪転印刷用多層塗工紙が提供される。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の多層塗工紙は、2層以上
の塗工層を有するが、多層塗工紙の最表面層であるトッ
プ塗工層(以下、トップ層ということがある。)が中空
粒子又はお椀型重合体粒子を含有していることが必要で
ある。
【0009】本発明に使用しうる中空粒子は、有機中空
粒子であれば特に限定されないが、耐ブリスター性改良
の点からは、熱可塑性樹脂を殻とするものが好ましい。
中空粒子としては、セラミックバルーンのような無機質
のものも知られているが、このような無機質の中空粒子
を、本発明の効果が損なわれない範囲において、有機中
空粒子に併用することも可能である。
【0010】熱可塑性樹脂を殻とする中空粒子として
は、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリ−
β−メチルスチレン等のスチレン系樹脂やポリメタクリ
ル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル
酸イソプロピル、ポリメタクリル酸イソブチル、ポリア
クリロニトリル、ポリメタクリロニトリル等のアクリル
系樹脂のほか、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリビニルアルコール、ポリ−o−ビニルベン
ジルアルコール、ポリ−m−ビニルベンジルアルコー
ル、ポリ−p−ビニルベンジルアルコール、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルプロピ
オナール、ポリビニルブチラール、ポリビニルイソブチ
ラール、ポリビニルターシャリーブチルエーテル、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルカルバゾール、酢酸セル
ロース、三酢酸セルロース、ポリカーボネート等の各種
のものを例示することができる。また、上記各重合体に
使用する単量体を様々に組み合わせて得られる共重合体
等を殻とするものを使用することができる。また、これ
らの樹脂が多層構造を形成している中空粒子であっても
よい。これらの熱可塑性樹脂を殻とする中空粒子は、そ
の製造方法により限定されない。
【0011】これらの中空粒子の中でも、ポリスチレン
系重合体/ポリ(メタ)アクリル酸エステル系重合体が
多層構造を形成している中空重合体粒子が、高い空隙率
を得られるので好ましい。
【0012】本発明に好適に用いることのできる中空重
合体粒子は、酸性基含有単量体及びこれと共重合可能な
単量体を用いて、例えば、特開昭64−1704号公
報、特開平5−279409号公報、特開平6−248
012号公報、特開平10−110018号公報等に記
載されている方法に従って製造することができる。
【0013】本発明に用いる中空粒子の空隙率(全粒子
体積に対する内部の空隙部容積の比率)は、特に限定さ
れないが、10%以上であることが好ましい。更に好ま
しくは、30%以上である。空隙率が低すぎると光沢や
耐ブリスター性改良効果が不十分となる。空隙率が大き
いほど、上記改良効果が大きくなると考えられるが、実
際上は、空隙率が90%以上の中空粒子の製造は困難で
ある。
【0014】中空粒子の大きさも、また、特に限定され
ないが、粒子外径が0.1μm以上であることが好まし
く、0.4μm以上のものが更に好ましい。粒子外径が
0.1μm以下のものは耐ブリスター性改良効果が小さ
いほか、塗工紙の表面光沢向上の効果も小さくなる。
【0015】本発明に使用し得るお椀型重合体粒子は、
以下のような形状を有する。即ち、本発明でいうお椀型
重合体粒子は、恰も、芯部にボイド(中空部)を有する
ほぼ真球状の中空重合体粒子の一部を平面で裁断して得
られるようなお椀型の形状を有していて、その裁断面に
垂直で元の球状中空重合体粒子の中心を通る断面は、図
1に示すように、二重円の一部を直線mで切り取った形
状をなしている。図1に示す断面において、外側の円弧
上の任意の点から上記直線mへの垂線の長さHの最大値
Hmaxは、上記二重円の外側の円pの半径D/2と等
しいか、又はより大きい。換言すれば、お椀型重合体粒
子の外径は、ほぼ、元の球状中空重合体粒子の半分(半
球)よりは大きく、半球と球状粒子との中間的形状をし
ている。即ち、お椀型重合体粒子の外径Dと高さHma
xとの比は1より大きく、2と等しいか又は2より小さ
い。
【0016】お椀型重合体粒子の肉厚部は、お椀の開口
縁の近辺では、内方に向かって若干膨大となっている。
また、お椀型重合体粒子の肉厚部は、その内部に元の中
空重合体粒子の芯部のボイドに由来する扁平状に潰れた
ボイド(中空部)を有していてもよく、又は中空部のな
い密実なものであってもよい。
【0017】本発明においては、平均最大直径、即ち最
大外径(お椀型重合体粒子の外面の任意の2点間の距離
のうち最大のものをいう。)の平均が0.3〜5μm、
好ましくは0.5〜3μmのお椀型重合体粒子を使用す
る。平均最大直径が0.3μm未満の場合には、塗工紙
の白紙光沢、白色度、不透明度、印刷光沢及び剛度が劣
る。また、5μmを超えるお椀型重合体粒子は、これを
安定に得ることができない。
【0018】また、お椀型重合体粒子の平均最大直径に
対する開口部の平均直径(肉厚部を含む外径)の比率
は、通常、25〜100%、好ましくは60〜100%
である。また、お椀型重合体粒子の平均厚み(平均肉
厚)は、平均最大直径の1〜90%、好ましくは2〜5
0%、更に好ましくは3〜20%である。ここで、粒子
の平均厚みとは、粒子の厚みの平均をいう。また、粒子
の厚みとは、図1に示す断面において、お椀型重合体粒
子の仮想中心、つまり、当該お椀型重合体粒子の前駆体
粒子の中心を一端とする半直線とお椀型重合体粒子との
2つの交点によって形成される線分の距離をいう。但
し、お椀型重合体粒子の仮想中心がお椀型重合体粒子の
肉厚部の内部にある場合(仮想中心がお椀型重合体粒子
の密実な部分にある場合及びボイド部分にある場合のい
ずれをも含む)は、粒子の厚みとは、仮想中心を通る直
線がお椀型重合体粒子の外部表面との2つの交点によっ
て切り取られる線分の距離をいう。
【0019】上記の特徴を有するお椀型重合体粒子は、
新規な形状を有する重合体粒子であり、本出願人が、特
願平9−39834号で提案したものである。このお椀
型重合体粒子は、例えば、下記のようにして、酸性基を
含有する多層構造重合体を塩基処理し、次いで所望によ
り酸処理した後、乾燥することによって得ることができ
る。なお、お椀型重合体粒子の製造に当たっては、通
常、乳化重合法が採用される。
【0020】また、お椀型重合体粒子の製造において用
いられる単量体は、以下のものである。酸性基含有単量
体とは酸性を示す官能基を有する単量体であって、その
具体例としては、アクリル酸、メタクリル酸、ケイ皮
酸、イタコン酸、フマル酸、マレイン酸等のエチレン性
不飽和カルボン酸やイタコン酸モノエチル、フマル酸モ
ノブチル、マレイン酸モノブチル等の不飽和多価カルボ
ン酸の部分エステル等のカルボキシル基含有単量体及び
スチレンスルホン酸等のスルホン酸基含有単量体等を挙
げることができる。これらの酸性基含有単量体は、それ
ぞれ単独で、又は2種以上を組み合わせて使用すること
ができる。酸性基含有単量体の中でも一価カルボン酸及
び二価カルボン酸のモノエステルが好ましく用いられ
る。これらの中でもメタクリル酸が最も好ましい。
【0021】また、酸性基含有単量体と共重合可能な単
量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エ
ステル;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド及びそ
の誘導体;ブタジエン、イソプレン等の共役ジエン単量
体;酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル;塩化ビ
ニル等のハロゲン化ビニル;塩化ビニリデン等のハロゲ
ン化ビニリデン;ビニルピリジン等を挙げることができ
る。これらの単量体は、それぞれ単独で、又は2種以上
を組み合わせて使用することができる。これらの単量体
の中でも、(メタ)アクリル酸エステルや芳香族ビニル
単量体が好ましく、芳香族ビニル単量体の中では、スチ
レンが好ましい。
【0022】更に、例えば、ジビニルベンゼン、ジアリ
ルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート等の架橋性単量体を
必要に応じて使用することができる。
【0023】核重合体の形成 核重合体は、酸性基含有単量体30〜65重量%、好ま
しくは30〜55重量%及びこれと共重合可能な単量体
70〜35重量%、好ましくは70〜45重量%との単
量体混合物を共重合して得られる。また、核重合体の形
成は、シード重合体の存在下に行うことが好ましく、こ
れにより生成する核重合体の粒子径を制御することが容
易となる。重合転化率は、通常、90重量%以上、好ま
しくは97重量%以上である。
【0024】芯重合体の形成 芯重合体は、核重合体の存在下に、酸性基含有単量体1
0〜35重量%、好ましくは15〜35重量%及びこれ
と共重合可能な単量体90〜65重量%、好ましくは8
5〜65重量%との単量体混合物を共重合して得られ
る。必要により、少量の架橋性単量体を使用することが
できる。但し、ここで、芯重合体粒子中の酸性基含有単
量体の含有比率は、核重合体粒子中の酸性基含有単量体
の含有比率と等しいか又はより小さいとする。核重合体
と芯重合体との重量比率は、芯重合体100重量部に対
して、核重合体が1〜25重量部、好ましくは3〜20
重量部となるように、芯重合体形成用単量体を使用す
る。芯まで形成した重合体粒子の粒径は、好ましくは1
50〜550nm、更に好ましくは200〜400nm
である。
【0025】中間層重合体の形成 中間層重合体は、芯層まで形成された重合体粒子の存在
下に、酸性基含有単量体1〜12重量%、好ましくは2
〜10重量%、更に好ましくは3〜9重量%及びこれと
共重合可能な単量体99〜88重量%、好ましくは98
〜90重量%、更に好ましくは97〜91重量%の単量
体混合物を共重合して得られる。芯層重合体と中間層重
合体との重量比率は、通常、5/95〜60/40、好
ましくは10/90〜50/50である。また、芯層ま
で形成した重合体と中間層まで形成した重合体との重量
比率(芯層までの重合体/中間層までの重合体)は、通
常、0.05以上、好ましくは0.1以上、更に好まし
くは0.17以上である。中間層まで形成した重合体粒
子の粒径は、好ましくは300〜900nm、更に好ま
しくは350〜800nmである。
【0026】外層重合体の形成 核/芯/中間層よりなる重合体粒子の外周に、これを実
質的に包み込む外層重合体を形成する。外層重合体は、
中間層まで形成された重合体粒子の存在下に、芳香族ビ
ニル単量体99.5重量%以上と酸性基含有単量体0.
5重量%以下とからなる単量体、好ましくは芳香族ビニ
ル単量体を単独で、重合することによって形成される。
中間層まで形成した重合体と外層まで形成した重合体と
の重量比率(中間層までの重合体/外層までの重合体)
は、0.4以上、0.6以下であることが好ましい。芯
層まで形成した重合体粒子と外層まで形成した重合体粒
子との重量比率(芯層までの重合体/外層までの重合
体)は、通常、0.02以上、好ましくは0.04以
上、更に好ましくは0.07以上である。
【0027】塩基処理 核重合体、芯重合体、中間層重合体及び外層重合体から
なる少なくとも4層構造を有する重合体粒子を含有する
ラテックス等の水性分散液に、塩基を添加して水性分散
液のpHを7以上とすることによって、重合体粒子中に
少なくとも一つのボイド(中空部)が形成される(但
し、ボイドは水性分散液を形成する水性媒体で充満され
ている)。使用される塩基の具体例としては、水酸化ナ
トリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム等のアルカ
リ金属の水酸化物;水酸化カルシウム、水酸化マグネシ
ウム等のアルカリ土類金属の水酸化物;炭酸ナトリウ
ム、重炭酸カリウム等のアルカリ金属の(重)炭酸塩;
炭酸アンモニウム、重炭酸アンモニウム等の(重)炭酸
アンモニウム塩;等を挙げることができる。これらの中
でも、アルカリ金属の水酸化物が好ましい。使用する塩
基の量は、前記重合体粒子中の酸性基の少なくとも一部
を中和して、重合体粒子を含有する水性分散液のpHを
7以上とする量である。塩基を水性分散液に添加して重
合体粒子内部の酸性基を中和するためには、塩基が重合
体粒子内部に拡散する時間が必要であり、従って、塩基
を添加した後、時間をかけて攪拌を十分に行うことが望
ましい。塩基処理における処理温度は、重合体粒子を十
分に軟化させうる温度以上が好ましい。塩基添加後の処
理時間は、通常、15〜120分程度である。塩基の添
加により水性分散液の安定性が低下することがあるが、
これを防ぐために、塩基を添加する前に、アニオン界面
活性剤や非イオン界面活性剤を単独で又は併用して添加
してもよい。塩基処理工程においては、特開平3−26
724号公報に教示されているような有機溶媒を存在さ
せることは、好ましくない。有機溶媒、特に非重合性脂
肪族炭化水素等を存在させると、最終的に得られる粒子
の形状がお椀型でなく扁平なものになってしまう。塩基
処理時に、重合性単量体を存在させてもよい。単量体と
しては、通常、酸性基を含まない単量体を使用する。そ
の量は、前記重合体粒子を製造する際に仕込んだ全単量
体の100重量部に対して、通常、1〜20重量部、好
ましくは2〜10重量部である。
【0028】酸処理 塩基処理した重合体水性分散液を、所望ならば、酸で処
理してそのpHを7未満にすることができる。これによ
り、粒子径やボイド径を大きくすることができる。ここ
で使用する酸は、特に限定されず、その具体例として
は、塩酸、硫酸等の鉱酸;酢酸、マロン酸等の有機酸を
挙げることができる。また、酸性基含有単量体を使用す
ることができる。酸性基含有単量体を使用する場合は、
核重合体、芯重合体、中間層重合体及び外層重合体の合
成に使用した単量体合計100重量部に対して、通常、
0.01〜40重量部、好ましくは0.05〜20重量
部、更に好ましくは0.2〜10重量部の範囲で使用す
る。また、酸処理工程において、酸性基含有単量体と共
に、これと共重合可能な単量体を共存させてもよい。こ
の場合に、これらの単量体は、後述する最外層重合体形
成のための単量体の一部を構成する。酸性基含有単量体
は、最外層用単量体合計100重量部に対して、通常、
0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部の
範囲で使用する。酸処理工程における処理温度、処理時
間等は、塩基処理の条件とほぼ同様である。酸の添加に
より水性分散液の安定性が低下することがあるが、これ
を防ぐために、酸を添加する前に、アニオン界面活性剤
や非イオン界面活性剤を単独で又は併用して添加しても
よい。
【0029】最外層重合体の形成 塩基処理の後、又は更に酸処理を行った後、所望によ
り、重合体粒子の存在下に芳香族ビニル単量体を単独で
又は芳香族ビニル単量体90重量%以上及びこれと共重
合可能な単量体、好ましくは酸性基含有単量体10重量
%以下とからなる単量体混合物を重合することによっ
て、外層重合体の外周に最外層重合体を形成することが
できる。なお、前述のように、酸性基含有単量体は、酸
処理の工程で添加しておくことが可能である。外層重合
体まで形成した重合体粒子と最外層重合体との重量比率
(外層重合体までの重合体/最外層重合体)は、通常、
100/10〜50/100、好ましくは100/25
〜100/100である。所望により、最外層重合体形
成用単量体の一部として、少割合の架橋性単量体を用い
ることができる。
【0030】乾燥 上述のように、塩基処理工程を終了した段階で少なくと
も一つのボイドを有する中空重合体粒子が形成される。
但し、この段階では重合体粒子中のボイドは、水性媒体
で充満されている。この重合体粒子の水性分散液を乾燥
することによって、お椀型形状を有する重合体粒子を得
ることができる。乾燥の進行に伴い、内部の水性媒体が
揮散すると共に、中空重合体粒子の外殻が内側に折り返
されるように陥没して粒子全体がお椀型形状になると考
えられる。即ち、乾燥の進行に伴い、陥没の度合いが増
し、中空部分が次第に小さくなり、最終的には、中空部
分の小さい又は中空部分のないお椀型重合体粒子とな
る。乾燥は、水性分散液をスプレー乾燥等の方法によっ
て直接乾燥するか、又は通常のラテックス凝固法により
凝固して中空重合体粒子を分離した後、常法に従って乾
燥する。比較的急速に乾燥することによって中空部分の
ない(密実な)お椀型重合体粒子を得ることができる。
スプレー乾燥によれば、直接、中空部分のない(密実
な)お椀型重合体粒子を得ることができる。
【0031】本発明の多層塗工紙は、原紙に直接塗工し
た塗工層(以下、アンダー層ということがある。)又は
アンダー層上に形成された塗工層(以下、中間層という
ことがある。)上に、中空粒子又はお椀型重合体粒子、
顔料及び接着剤を含有してなるトップ層を形成すること
により得られる。トップ層の形成は、アンダー層又は中
間層上に、中空粒子又はお椀型重合体粒子、顔料及び接
着剤を含有してなるトップ層塗工用組成物を塗布するこ
とにより行う。また、トップ層は、アンダー層上又は中
間層上に、乾燥時にお椀型重合体粒子を与える重合体粒
子(以下、「前駆体粒子」ということがある。)の水性
分散液、顔料及び接着剤を含有してなるトップ層塗工用
組成物を塗布することによっても形成することができ
る。
【0032】トップ層として中空粒子を含有する塗工層
を設けることによって、耐ブリスター性等が改善される
機構は、明らかではないが、印刷乾燥工程において、高
温下で中空粒子が変形し、透気孔が形成されて水蒸気透
過性が高められるのではないかと推測される。
【0033】また、お椀型粒子を用いる場合は、塗工紙
の透気度が高いことから判断して、塗工層形成時に既に
お椀型粒子の形状に起因する透気孔が形成されていて、
このため水蒸気透過性が高いのではないかと推測され
る。
【0034】トップ層形成のための塗工用組成物に用い
られる接着剤としては、特に制限はなく、従来、紙塗工
に使用されているものを使用することができる。このよ
うな接着剤の具体例としては、ゼラチン、カゼイン、澱
粉誘導体、ポリビニルアルコール、変性ポリビニルアル
コール、ヒドロキシセルロース、メチルセルロース、カ
ルボキシメチルセルロース、ポリ酢酸ビニル、ポリウレ
タン、エチレン−アクリル酸アルカリ塩共重合体、エチ
レン−無水マレイン酸アルカリ塩共重合体、エチレン−
酢酸ビニル共重合体、スチレン−マレイン酸共重合体、
スチレン−ブタジエン系共重合体、アクリル酸エステル
樹脂、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体、アク
リル酸アミド−アクリル酸エステル−酢酸ビニル三元共
重合体等の如き天然あるいは合成の接着剤又はラテック
ス等が挙げられる。これらの接着剤は必要に応じて、二
種類以上を組み合わせて使用することもできる。
【0035】本発明においては、上記接着剤のうち、ス
チレン−ブタジエン系共重合体ラテックス、中でもカル
ボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体ラテック
ス、とりわけ、共役ジエン単量体、芳香族ビニル単量
体、α,β−不飽和カルボン酸単量体及び必要に応じて
これらと共重合可能な単量体を共重合して得られる共重
合体ラテックスが好適に用いられる。用いる各単量体の
量は、特に限定されないが、全単量体100重量部のう
ち、共役ジエン単量体が15〜70重量%、好ましくは
20〜65重量%、芳香族ビニル単量体が5〜65重量
%、好ましくは10〜60重量%、α,β−不飽和カル
ボン酸単量体が0.2〜10重量%、好ましくは1〜6
重量%及びこれらと共重合可能な単量体が0〜79.8
重量%、好ましくは0〜69重量%である。これらの範
囲外では、接着強度、着肉性等の塗工紙物性が低下する
ことがある。
【0036】上記共重合体ラテックスは、それを構成す
る共重合体のテトラヒドロフラン不溶分含有量が15〜
85重量%、好ましくは20〜60重量%である。15
重量%未満では塗工紙の接着強度が低くなり、逆に85
重量%を超えると塗工紙の耐ブリスター性が低下する。
【0037】また、上記共重合体ラテックスの平均粒子
径は、通常、60〜200nm、好ましくは70〜18
0nmである。この範囲外では、塗工紙のドライピック
強度とウエットピック強度とのバランスが悪くなる。
【0038】本発明において、トップ層形成のための塗
工用組成物に用いられる顔料としては、紙塗工用として
一般に用いられている粉粒状物質であれば、無機顔料、
有機顔料のいずれをも使用することができる。その具体
例としては、カオリン、雲母、硫酸バリウム、酸化チタ
ン、重質および軽質炭酸カルシウム、クレー、サチンホ
ワイト等の鉱物性顔料;タルク、永久白、黄土カーボン
ブラック、アルミニウム粉末等の顔料物質;ポリエチレ
ン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂等のプラスチックピグメン
ト、バインダーピグメント等の有機顔料を挙げることが
できる。
【0039】トップ層形成のための塗工用組成物におい
ては、顔料100重量部に対して、接着剤が固形分換算
で、通常、5〜30重量部、好ましくは7〜20重量部
使用される。また、中空粒子もしくはお椀型重合体粒子
又はこれらの前駆体粒子の使用量は、0.3〜60重量
部、好ましくは1〜30重量部である。なお、前駆体粒
子の場合は、それが含有する水性媒体の重量を除いて使
用量を計算する。使用量が上記下限未満では耐ブリスタ
ー性改善の効果が低く、上記上限を超えて使用すると、
塗工作業性の面から塗料濃度を低くする必要があるた
め、塗工後の乾燥条件次第では残存水分率が高くなり、
却って耐ブリスター性を低下させてしまう結果となる。
【0040】また、トップ層形成のための塗工用組成物
には、必要に応じ、耐水性向上剤、耐水化反応促進剤、
顔料分散剤、粘度調節剤、消泡剤、潤滑剤、着色顔料、
蛍光染料、pH調節剤等の各種助剤を適宜使用すること
ができる。これらの助剤の種類は、特に限定されない。
また、これらの助剤の使用量、添加方法等は、本発明の
目的を損なわない限りにおいて、任意に選択することが
できる。
【0041】トップ層形成のための塗工用組成物の固形
分濃度は、20〜70重量%、好ましくは30〜65重
量%である。固形分濃度が70重量%を超えると、塗工
組成物の流動性が低下して塗工量の調整が困難となる。
また、固形分濃度が20重量%未満では、塗工時にミス
トが発生したり、塗工紙が乾燥不足となるといった問題
が生じる。トップ層の塗工量は、片面乾燥重量で、通
常、3〜30g/m2、好ましくは5〜20g/m2であ
る。
【0042】本発明の多層塗工紙のアンダー層は、顔料
及び接着剤を含有してなる塗工用組成物を、原紙に直接
塗工することにより形成される。アンダー層形成のため
の塗工用組成物に用いられる顔料及び接着剤としては、
特に制限はなく、トップ層に使用するものとして例示し
たものから選んで使用することができる。顔料及び接着
剤の配合量は、トップ層用の塗工組成物と同様の範囲で
ある。
【0043】アンダー層形成のための塗工用組成物の固
形分濃度は、20〜70重量%、好ましくは30〜65
重量%である。固形分濃度が70重量%を超えると、塗
工組成物の流動性が低下して塗工量の調整が困難とな
る。また、固形分濃度が20%未満では、塗工時にミス
トが発生したり、塗工紙が乾燥不足となるといった問題
が生じる。アンダー層の塗工量は、特に限定されず、片
面乾燥重量で、通常、0.5〜15g/m2である。
【0044】アンダー層形成のための塗工用組成物は、
中空粒子を含んでいないことが必要である。アンダー層
が中空粒子を含んでいると、アンダー層表面の平滑性が
高くなりすぎて、この上に形成する塗工層の塗工量の制
御が難しいばかりでなく、ストリークが発生しやすくな
る。
【0045】アンダー層形成のための塗工用組成物に
は、また、必要に応じて、トップ層の場合と同様に、各
種の助剤を配合して用いることができる。
【0046】本発明においては、トップ層及びアンダー
層の間に、更に一又は二以上の塗工層(中間層)を設け
ることができる。中間層は、顔料、接着剤及び必要に応
じて用いる助剤を含有してなる塗工用組成物を、アンダ
ー層上に、塗布することにより形成される。顔料、接着
剤及び各種助剤は、トップ層又はアンダー層に使用する
ものとして例示したものから選んで使用することができ
る。中間層塗工用組成物において、顔料及び接着剤の配
合量は、トップ層又はアンダー層形成用の塗工組成物と
同様の範囲である。中間層形成のための塗工用組成物の
固形分濃度は、特に限定されないが、通常、20〜70
重量%、好ましくは30〜65重量%である。中間層の
塗工量は、特に限定されず、トップ層及びアンダー層の
塗工量を勘案して決定すればよい。
【0047】本発明においては、中間層にお椀型重合体
粒子を含有させることができる。中間層にお椀型重合体
粒子を含有させることにより、耐ブリスター性を更に向
上させることができる。中間層に含有させるお椀型重合
体粒子は、トップ層に使用するものと同等でよく、ま
た、その配合量も、トップ層と同様の範囲でよい。
【0048】本発明において、各塗工層の形成に用いる
塗工用組成物の調製方法は、特に限定されないが、一般
的には、分散機にお椀型重合体粒子又はその前駆体粒
子、顔料、接着剤並びに必要に応じて使用する助剤及び
水を投入して分散させる。
【0049】本発明の多層塗工紙の製造に使用する原紙
の坪量は、特に限定されないが、通常、20〜200g
/m2、好ましくは30〜160g/m2である。
【0050】本発明において、各塗工層の形成には、通
常の塗工方式を用いればよく、例えば、各種ブレードコ
ーター、ロール転写コーター、エアナイフコーター、バ
ーコーター、ロッドブレードコーター、ショートドゥエ
ルコーター、カーテンコーター、ダイコーター等、従来
公知の塗工方式を用いて原紙上に塗工することができ
る。これらの内、エアナイフコーター、ブレードコータ
ー、カーテンコーター、ビルブレードコーター等の高速
塗工に適した塗工方式を用いることが好ましい。
【0051】本発明の多層塗工紙の製造においては、塗
工層形成後、これを乾燥する。複数の塗工層を形成する
場合、通常は、各塗工層の形成後、当該塗工層を乾燥し
てから、次の塗工層を形成する。乾燥方法としては、特
に限定されず、蒸気乾燥、熱風乾燥、電気ヒーター乾燥
等の方法を適宜採用することができる。乾燥温度、乾燥
時間は、塗工速度等によって異なるが、通常、80〜1
80℃で、0.03〜10秒程度である。
【0052】トップ層を形成した多層塗工紙は従来と同
様の方法によって乾燥され、巻取られた後、カレンダー
処理を経て仕上げられる。カレンダー処理をする際の装
置は特に限定されるものではなく、スーパーカレンダ
ー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー等の各種カレ
ンダー装置により処理される。カレンダーの条件は、特
に限定されず、通常、30〜200℃、線圧50〜20
0kg/cm2である。
【0053】発明の実施の形態を以下にまとめる。 (1) 顔料及び接着剤を主成分とする塗工層を少なく
とも2層以上有するオフセット輪転印刷用多層塗工紙で
あって、トップ塗工層が中空粒子又はお椀型重合体粒子
を含有することを特徴とするオフセット輪転印刷用多層
塗工紙。 (2) 顔料及び接着剤を主成分とする塗工層を少なく
とも2層以上有するオフセット輪転印刷用多層塗工紙で
あって、トップ塗工層が中空粒子を含有することを特徴
とするオフセット輪転印刷用多層塗工紙。 (3) 中空粒子が有機中空粒子である(2)の多層塗
工紙。 (4) 有機中空粒子が、熱可塑性樹脂を殻とするもの
である(1)〜(3)の多層塗工紙。 (5) 有機中空粒子が、ポリスチレン系重合体/ポリ
(メタ)アクリル酸エステル系重合体が多層構造を形成
している中空粒子である(1)〜(4)の多層塗工紙。 (6) 中空粒子の空隙率が10%以上、好ましくは3
0%以上である(1)〜(5)の多層塗工紙。 (7) 中空粒子の外径が0.1μm以上、好ましくは
0.4μmである(1)〜(6)の多層塗工紙。
【0054】(8) 顔料及び接着剤を主成分とする塗
工層を少なくとも2層以上有するオフセット輪転印刷用
多層塗工紙であって、トップ塗工層がお椀型重合体粒子
を含有することを特徴とするオフセット輪転印刷用多層
塗工紙。 (9) お椀型重合体粒子の平均最大直径が0.3〜5
μm、より好ましくは0.5〜3μmである(8)の多
層塗工紙。 (10) お椀型重合体粒子の平均最大直径に対する開
口部の平均直径の比率が、25〜100%、好ましくは
60〜100%である(8)〜(9)の多層塗工紙。 (11) お椀型重合体粒子の厚み(肉厚)が、平均最
大直径の1〜90%、好ましくは2〜50%、更に好ま
しくは3〜20%である(8)〜(10)の多層塗工
紙。 (12) お椀型重合体粒子が、(ア) 酸性基含有単量
体30〜65重量%及びこれと共重合可能な単量体との
単量体70〜35重量%との単量体混合物を共重合する
ことによって核重合体粒子を調製し、(イ) 上記核重
合体粒子の存在下に、酸性基含有単量体10〜35重量
%及びこれと共重合可能な単量体90〜65重量%との
単量体混合物を共重合することによって、実質的に上記
核重合体粒子を包囲する芯重合体を形成し(但し、ここ
で芯重合体粒子中における酸性基含有単量体の含有比率
は、核重合体中における酸性基含有単量体の含有比率と
等しいか、又は、より小さい)、(ウ) 上記核/芯重
合体粒子の存在下に、酸性基含有単量体1〜12量%及
びこれと共重合可能な単量体99〜88重量%との単量
体混合物を共重合することによって、実質的に上記芯重
合体粒子を包囲する少なくとも1層の中間層重合体を形
成し、(エ) 上記芯重合体粒子を包囲する中間層重合
体が形成された重合体粒子の存在下に、芳香族ビニル単
量体を単独で、又は酸性基含有単量体0.5重量%以下
及びこれと共重合可能な芳香族ビニル単量体99.5重
量%以上とからなる単量体混合物を共重合することによ
って、実質的に上記中間層重合体を包囲する多層重合体
を形成し、(オ) 得られた少なくとも4層構造を有す
る重合体粒子を含有する水性分散液に塩基を添加して該
分散液のpHを7以上とし、(カ) 次いで、所望によ
り、この分散液のpHを7未満としたうえ、この分散液
に芳香族ビニル単量体を単独で、又は芳香族ビニル単量
体90重量%以上及びこれと共重合可能な単量体10重
量%以下とからなる単量体混合物を添加して、前記少な
くとも4層構造を有する重合体粒子の存在下に、重合す
ることによって外層重合体の周囲に最外層重合体を形成
し、(キ) このようにして得られた多層構造を有する
重合体粒子の水性分散液を凝固し、乾燥することによっ
て得られたものである、(8)〜(11)の多層塗工
紙。 (13) 乾燥がスプレー乾燥によって行われるもので
ある(12)の多層塗工紙。
【0055】(14) 顔料及び接着剤を主成分とする
塗工層を少なくとも2層以上有するオフセット輪転印刷
用多層塗工紙であって、トップ塗工層が、乾燥時にお椀
型重合体粒子を与える重合体粒子(「前駆体粒子」)の
水性分散液、顔料及び接着剤を含有してなるトップ層塗
工用組成物を塗布することによって形成されたものであ
ることを特徴とするオフセット輪転印刷用多層塗工紙。 (15) 前駆体粒子の水性分散液が、上記(ア)〜
(カ)の工程によって得られた多層構造を有する重合体
粒子の水性分散液である(14)の多層塗工紙。 (16) 各工程で使用される酸性基含有単量体が一価
カルボン酸又は二価カルボン酸モノエステル、より好ま
しくはメタクリル酸である(12)〜(15)の多層塗
工紙。 (17) 各工程で使用される芳香族ビニル単量体がス
チレンである(12)〜(16)の多層塗工紙。 (18) 多層塗工紙が、トップ塗工層およびアンダー
塗工層の間に中間層を有するものである(1)〜(1
7)の多層塗工紙。 (19) 中間層が中空粒子又はお椀型重合体粒子を含
有するものである(18)の多層塗工紙。 (20) 塗工層に含有される中空粒子又はお椀型重合
体粒子の量が顔料100重量部に対して、0.3〜60
重量部、好ましくは1〜30重量部である(1)〜(1
9)の多層塗工紙。 (21) 塗工層に含有される接着剤が、スチレン−ブ
タジエン系共重合体ラテックスである(1)〜(20)
の多層塗工紙。 (22) 塗工層に含有される接着剤が、共役ジエン単
量体15〜70重量%、芳香族ビニル単量体5〜65重
量%、α,β−不飽和カルボン酸単量体0.2〜10重
量%及び必要に応じてこれらと共重合可能な単量体0〜
79.8重量%を共重合して得られる共重合体ラテック
スである(21)の多層塗工紙。
【0056】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明するが、本発明はこれにより限定されるものではな
い。本実施例中の部及び%は、特に断りのない限り、重
量基準である。なお、ラテックスの重量は、固形分換算
である。また、実施例中の各種測定値は以下の方法によ
って得られたものである。
【0057】(ラテックス特性) テトラヒドロフラン不溶分含有量 ラテックス適当量をガラス板上に流延し、風乾によって
約0.3mmの厚さのフィルムを作成する。フィルム約
0.25gを切り取り、約1mm角の細片に裁断した
後、精秤して80メッシュのステンレス製金網で作成し
た篭に入れ、この篭をテトラヒドロフラン100ccを
入れた200ccビーカーに浸漬して室温で48時間静
置した。その後、篭を取り出し、室温で12時間放置し
た後、100℃の真空乾燥機中で1時間乾燥した。室温
に戻した後、精秤して篭中に残存するテトラヒドロフラ
ン不溶分含有量の重量を求め、試料フィルム重量に対す
る百分率で示した。
【0058】(塗工紙の評価) 塗工紙の作成 片面についての乾燥後塗工量が16〜17g/m2とな
るように片面又は両面を塗工した後、100℃の熱風乾
燥機で12秒間乾燥して得る。
【0059】ドライピック強度 塗工紙にRIテスターI型(石川島播磨重工業社製)を
用いて、印刷インク(タック値18)を4回重ね刷りし
た後、紙面の剥がれ(ピッキング)状態を観察し5点法
で評価した。点数の高いほうがドライピック強度が高
い。
【0060】 白紙光沢度 塗工紙について、JIS P8142に従い、グロスメ
ーター(村上色彩技術研究所製、GM−26D)を用い
て、入射角75度、反射角75度で測定した(単位:
%)。数値が高い方が、光沢度が優れている。
【0061】重色印刷光沢度 RIテスターII型(石川島播磨重工業社製)を使用し
て、塗工紙にシアンインク(東洋インキ社製、ハイエコ
ーアイ)をベタ刷りし、次いでイエローインク(東洋イ
ンキ社製、ハイエコーイエロー)をベタ刷りする。これ
を25℃、相対湿度65%の雰囲気下に24時放置した
後、入射角60度、反射角60度で光沢を測定した(単
位:%)。数値が高い方が、光沢度が優れている。
【0062】耐ブリスター性 RI印刷試験機(石川島播磨重工業社製)を用いて塗工
紙の両面に印刷インク(大日本インキ社製Webb Z
ett黄)0.3ccをベタ刷りした。この印刷された
塗工紙を25℃、相対湿度65%の雰囲気下に24時間
放置してその水分率を約6%に調湿した後、適当な大き
さに裁断する。これを160℃〜240℃の範囲で5℃
刻みに温度を設定した複数のシリコンオイルバス中に浸
漬し、ブリスターが発生する最低温度を記録し、また、
ブリスターの発生度合いを5点法で判定した。ブリスタ
ー発生温度が高いほど、耐ブリスター性が高い。また、
点数の高いものほど耐ブリスター性が高い。
【0063】なお、以下の実施例等で使用した中空粒子
(イ)は、粒径1μm、空隙率55%のポリ(スチレン
/(メタ)アクリル酸エステル)系共重合体粒子、中空
粒子(ロ)は、粒径1μm、空隙率5%のポリ(スチレ
ン/(メタ)アクリル酸エステル)系共重合体粒子であ
る。
【0064】(お椀型粒子の製造例1)メチルメタクリ
レート(MMA)60%、ブチルアクリレート(BA)
5%及びメタクリル酸(MAA)35%からなる、核重
合体形成用の単量体混合物(M1)1部、乳化剤ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DBS)0.005
部並びにイオン交換水0.8部を攪拌下に混合してエマ
ルション(E1)を調製した。
【0065】別に、MMA70%、BA10%及びMA
A20%からなる、芯重合体形成用の単量体混合物(M
2)10部、DBS0.05部並びにイオン交換水8部
を攪拌下に混合してエマルション(E2)を調製した。
また、MMA78%、BA16%及びMAA6%からな
る、中間層重合体形成用の単量体混合物(M3)25
部、DBS0.1部並びにイオン交換水35部を攪拌下
に混合してエマルション(E3)を調製した。
【0066】更に、スチレン(ST)36.9部、DB
S0.3部及びイオン交換水16部を攪拌下に混合して
外層重合体形成用のエマルション(E4)を調製した。
また、スチレン(ST)96.9%及びMAA3.1%
からなる単量体混合物(M5)38.1部、DBS0.
3部及びイオン交換水16部を攪拌下に混合して外層重
合体形成用のエマルション(E5)を調製した。
【0067】攪拌装置、還流冷却管、温度計及び分液ロ
ートを取り付けた反応器に、イオン交換水2.8部、粒
子径35nm、固形分濃度12%のシード用アクリレー
ト系ラテックス0.04部を仕込み、80℃まで昇温し
た。次いで、過硫酸カリウム(KPS)3%水溶液0.
17部を分液ロートより添加し、エマルション(E1)
を4時間掛けて連続的に添加し、その後更に1時間重合
して核重合体エマルションを得た。単量体混合物(M
1)の重合転化率は99%であった。
【0068】次いで、イオン交換水28部、KPS3%
水溶液1.7部を添加した後、エマルション(E2)を
上記反応器に3時間掛けて連続的に添加した。添加後、
更に2時間重合して芯層重合体を形成した。単量体混合
物(M2)の重合転化率は99%であった。次いで、イ
オン交換水240部、KPS3%水溶液6.7部を添加
した後、エマルション(E3)を上記反応器に4時間掛
けて連続的に添加した。添加後、更に2時間重合して中
間層重合体を形成した。単量体混合物(M3)の重合転
化率は99%であった。
【0069】更に、85℃に昇温し、KPS3%水溶液
6.7部を添加した後、エマルション(E4)を上記反
応器に1.5時間掛けて連続的に添加した。添加後、更
に1時間重合して外層重合体を形成した。STの重合転
化率は99%であった。上記で得た重合体粒子を含有す
るラテックスに、水酸化ナトリウム10%水溶液9部を
分液ロートから滴下し、その後30分間、85℃に加熱
を続けて塩基処理を行った。この段階でラテックスの一
部を採取し、室温でラテックスのpHを測定したとこ
ろ、8.7であった。
【0070】次に、KPS3%水溶液10部を添加し、
次いでエマルション(E5)を上記反応器に1.5時間
掛けて連続的に添加した。添加後、更に2時間重合して
最外層重合体が形成された重合体粒子を含有するラテッ
クスを得た。単量体混合物(M5)の重合転化率は99
%であった。次に、上記重合体粒子を含有するラテック
スを入り口温度160℃、出口温度60℃のスプレー乾
燥機で乾燥して、重合体粒子を得た。
【0071】得られた重合体粒子の形状を走査型電子顕
微鏡写真(SEM)で観察したところ、平均最大直径8
90nmの球状粒子の一部が凹面部を形成しているお椀
型粒子であり、凹面部の開口部の平均直径は690n
m、粒子の平均厚みは、50nmであった。これをお椀
型粒子(ハ)とする。
【0072】(お椀型粒子の製造例2)シード用アクリ
レート系ラテックスの使用量を0.0048部とし、核
重合体形成用単量体混合物(M1)の使用量を0.12
部とし、芯重合体形成用単量体混合物(M2)の組成を
MMA60%、BA10%及びMAA30%とし、その
使用量を3部としたほかは、お椀型粒子の製造例1と同
様にして、重合体粒子を形成した。得られた重合体粒子
の形状を走査型電子顕微鏡写真(SEM)で観察したと
ころ、平均最大直径1390nmの球状粒子の一部が凹
面部を形成しているお椀型粒子であり、凹面部の開口部
の平均直径は1100nm、粒子の平均厚みは、180
nmであった。これをお椀型粒子(ニ)とする。
【0073】(アンダー層塗工用組成物)2級カオリン
(ウルトラコート、Engelhard社製)20部、
湿式重質炭酸カルシウム(カービタル60、ECCI社
製)80部、ポリアクリル酸系分散剤(アロンT−4
0、東亞合成化学社製)0.05部、燐酸エステル化澱
粉(MS−4600、日本食品化工社製)7部、カルボ
キシル変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス
(ゲル含有量:40重量%、ニポールLX407G、日
本ゼオン社製)7部及び水酸化ナトリウム0.1部を混
合、攪拌して、固形分濃度58%のアンダー層塗工用組
成物(A)を得た。
【0074】カルボキシル変性スチレン−ブタジエンラ
テックスをゲル含量が65%のものに変えたほかは同様
にして、固形分濃度58%のアンダー層塗工用組成物
(B)を得た。
【0075】また、中空粒子(イ)を3部使用するほか
は、組成物(A)の調製と同様にして固形分濃度58%
のアンダー層用塗工用組成物(C)を得た。
【0076】(トップ層塗工用組成物)1級カオリン
(ウルトラホワイト90、Engelhard社製)5
0部、2級カオリン(ウルトラコート、Engelha
rd社製)20部、湿式重質炭酸カルシウム(カービタ
ル90、ECCI社製)30部、表1に示す種類及び量
の中空粒子、市販リン酸エステル化澱粉(MS−460
0)4部、カルボキシル変性スチレン−ブタジエン共重
合体ラテックス(ゲル含有量:40重量%、ニポールL
X407G、日本ゼオン社製)11部、水酸化ナトリウ
ム0.2部及びポリアクリル酸系分散剤(アロンT−4
0、東亜合成化学社製)0.15部を混合、攪拌して、
固形分濃度60%のトップ層塗工用組成物(a)〜
(g)を得た。但し、(g)は、表に示すように中空粒
子を使用していない例(比較例)である。
【0077】また、中空粒子に代えて表2に示す量のお
椀型重合体粒子(ハ)又は(ニ)を使用するほかは、組
成物(a)の調製と同様にして固形分濃度58%のトッ
プ層用塗工用組成物(h)〜(n)を得た。
【0078】(多層塗工紙の作成)表1及び表2に示す
アンダー層塗工用組成物とトップ層塗工用組成物との組
み合わせで、坪量65g/m2(絶乾)の原紙上に、ア
ンダー層塗工用組成物を乾燥後重量で片面7g/m2
塗工量となるように両面に塗工し、乾燥した後、その上
にトップ層塗工用組成物を乾燥後重量で片面9g/m2
となるように(つまり、塗工量は、合計で片面16g/
2となる。)両面塗工し、乾燥して多層塗工紙を得
た。得られた多層塗工紙を、70℃、処理速度20m/
分、線圧100kg/cmでスーパーカレンダー処理し
た。
【0079】これらの多層塗工紙について、各種特性を
評価した結果を表1及び表2に示す。
【0080】
【表1】
【0081】
【表2】
【0082】表1及び表2に示す結果から、中空粒子又
はお椀型重合体粒子を含有する層をトップ層として形成
した多層塗工紙は、ドライ強度、白紙光沢、重色印刷光
沢及び耐ブリスター性に優れている。これに対して、中
空粒子又はお椀型重合体粒子をトップ層にもアンダー層
にも含有しない多層塗工紙(比較例1)及び中空粒子を
含有する層をアンダー層として形成した多層塗工紙(比
較例2)は、これらの特性において、本発明の多層塗工
紙よりも劣っていることがわかる。
【0083】
【発明の効果】本発明によれば、2層以上の塗工層を有
する多層塗工紙において、中空粒子又はお椀型重合体粒
子を含有する塗工層をトップ層として形成することによ
り、ドライ強度、白紙光沢、重色印刷光沢及び耐ブリス
ター性のバランスに優れた多層塗工紙を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
本発明に使用するお椀型重合体粒子の開口面に垂直で球
状中空重合体粒子の中心を通る断面を示す。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顔料及び接着剤を主成分とする塗工層を
    少なくとも2層以上有するオフセット輪転印刷用多層塗
    工紙であって、トップ塗工層が中空粒子又はお椀型重合
    体粒子を含有することを特徴とするオフセット輪転印刷
    用多層塗工紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7413796B2 (en) 2004-02-17 2008-08-19 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing media for color electrophotographic applications
WO2015080132A1 (ja) * 2013-11-28 2015-06-04 日本ゼオン株式会社 顔料分散液、塗被紙用組成物および塗被紙
TWI648150B (zh) * 2016-06-02 2019-01-21 德成有限公司 多塗層多色彩紗及其製造方法

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