JP2000054293A - 軽量塗工紙及び塗工組成物 - Google Patents

軽量塗工紙及び塗工組成物

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JP2000054293A
JP2000054293A JP23498598A JP23498598A JP2000054293A JP 2000054293 A JP2000054293 A JP 2000054293A JP 23498598 A JP23498598 A JP 23498598A JP 23498598 A JP23498598 A JP 23498598A JP 2000054293 A JP2000054293 A JP 2000054293A
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bowl
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JP23498598A
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Takahiro Shimazoe
隆弘 島添
Yoshiharu Shimokawa
芳春 下川
Osamu Ishizu
修 石津
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Zeon Corp
Original Assignee
Nippon Zeon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 白色度、不透明度等の光学特性及び表面強
度、印刷光沢、吸水着肉性等のオフセット印刷適性に優
れた軽量塗工紙並びにその製造に用いる塗工組成物表を
提供する。 【解決手段】 お椀型重合体粒子又はその前駆体粒子と
接着剤とを必須成分とし、且つ無機顔料を含まないこと
を特徴とする軽量塗工紙用塗工組成物並びにこれを塗工
してお椀型重合体粒子を含有する塗工層を有する塗工紙
を得る。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は軽量塗工紙及びその
製造に用いる塗工組成物に関する。更に詳しくは、白色
度、不透明度等の光学特性及び表面強度、吸水着肉性等
のオフセット印刷適性に優れた軽量塗工紙並びにその製
造に用いる塗工組成物に関する。 【0002】 【従来の技術】新聞印刷用紙、チラシ、ダイレトクメー
ル、各種雑誌、週刊誌、書籍、辞書等の各種印刷物に
は、それぞれに応じて、軽量コート紙、微塗工紙、ある
いはインディアペーパー等の薄葉紙等の各種軽量塗工紙
が使用されるが、その印刷は、殆どがオフセット印刷に
よって行われている。オフセット印刷に使用される印刷
用紙には、白色度、不透明度等の光学特性は勿論のこ
と、表面強度、吸水着肉性等のオフセット印刷適性が要
求される。特に、新聞印刷用紙への印刷は、高速オフセ
ット輪転印刷によって行われ、浸透型の低粘度のコール
ドセット型インキが使用され、乾燥機を使用しない方式
が一般的である。このため、その用途上、白紙光沢や印
刷光沢についての要求性能レベルは高くないが、オフセ
ット印刷適性の改良、特にインクセット性の改良が強く
望まれている。また、新聞印刷用紙以外の用途に用いら
れる軽量塗工紙には、白紙光沢や印刷光沢も要求され
る。 【0003】ところで、最近では、印刷物の輸送コスト
の低下や巻取の連量増加によるコスト低下等を目的とし
た印刷用紙の軽量化が進んでいる。印刷用紙の軽量化の
一つの方法として、原紙の坪量の低減の検討が行われて
いる。しかしながら、坪量の低減は、原紙自体の表面強
度の低下による塗工作業時の断紙、オフセット印刷時の
紙粉の発生、不透明度低下によるインキの裏抜け等のト
ラブルを引き起こすことになる。 【0004】印刷用紙の軽量化の他の方法として、塗工
量の減少が検討されている。しかしながら、塗工量が原
紙片面当たり5g/m2以下になると原紙表面の被覆率
が低下するため、平滑性、白紙光沢、白色度及び不透明
度が低下するばかりでなく、表面強度、印刷光沢、吸水
着肉性等のオフセット印刷適性も低下してしまう。 【0005】一方では、原紙に、澱粉、ポリビニルアル
コール、ポリアクリルアミド(PAM)等の水溶性高分
子化合物を少量(0.2〜1g/m2)表面サイズした
非塗工印刷用紙も一般に用いられているが、その白色
度、不透明度、白紙光沢等の光学特性や表面強度(特に
ウエットピック)、印刷光沢、吸水着肉性等のオフセッ
ト印刷適性は、塗工紙の軽量化を考慮するとき、満足す
べきレベルにはない。 【0006】従って、原紙の坪量の減少や塗工量の減少
という時代の要請に応えながら、白色度、不透明度等の
光学特性ばかりでなく、表面強度、インクセット性、吸
水着肉性等のオフセット印刷適性にも優れた軽量塗工紙
が求められており、塗工紙の用途によっては、更に白紙
光沢や印刷光沢にも優れていることが要求されている。 【0007】特開平2−74698号公報には、プラス
チックピグメントや中空状重合体粒子等の有機顔料を2
0重量%以上含有する顔料成分100重量部と共重合体
ラテックス及び/又は水溶性バインダー50〜300重
量部とからなる塗工組成物を塗被した軽量塗工紙が開示
されている。この塗工紙は、白色度、不透明度及び表面
強度等の印刷適性に優れていると報告されている。しか
しながら、この方法では白色度、不透明度や表面強度は
向上するものの吸水性、吸油性、吸水着肉性、インクセ
ット性等のオフセット印刷適性は、むしろ低下してしま
う。 【0008】他方、特開平6−73696号公報には、
中空エマルション粒子を含有する顔料及び接着剤を含有
して成る微塗工紙用塗料組成物が開示されている。しか
しながら、この方法で、白色度、不透明度等の光学物
性、印刷適性(インキ着肉性)及び強度物性(ドライピ
ック、紙粉量)が向上するものの、吸水性、吸油性は十
分でなくコールドセット型インキを用いるオフセット輪
転印刷における吸水着肉性、インクセット性等も不十分
である。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑み、白色度、不透明度及び白紙光沢等の光学特性並び
に吸水性、吸油性、印刷光沢、吸水着肉性、インクセッ
ト性及び表面強度等の印刷適性等の軽量塗工紙の各用途
に対応して要求される特性に優れた軽量塗工紙を提供す
ることを目的とする。本発明の他の目的は、上記のよう
な特性を有する軽量塗工紙の製造に用いる塗工組成物を
提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明者らは上記課題を
解決すべく鋭意検討を重ねた結果、お椀型形状を有する
重合体粒子と接着剤とを必須成分とし、かつ無機顔料を
含有しない塗工層を形成することによって、光学特性及
びオフセット印刷適性に優れた軽量塗工紙が得られるこ
とを見出し、この知見に基づいて、本発明を完成するに
至った。 【0011】かくして、本発明によれば、お椀型重合体
粒子と接着剤とを必須成分として含有する塗工層を有す
る軽量塗工紙であって、該塗工層が無機顔料を含まない
ことを特徴とする軽量塗工紙及びお椀型重合体粒子又は
その前駆体粒子と接着剤とを必須成分とし、且つ無機顔
料を含まないことを特徴とする軽量塗工紙用塗工組成物
が提供される。 【0012】 【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明の軽量塗工紙用塗工組成物は、お椀型重合
体粒子又はその前駆体粒子と接着剤とを必須成分とし、
且つ無機顔料を含まないことを特徴とする塗工組成物で
ある。 【0013】本発明に使用し得るお椀型重合体粒子は、
以下のような形状を有する。即ち、本発明でいうお椀型
重合体粒子は、恰も、芯部にボイド(中空部)を有する
ほぼ真球状の中空重合体粒子の一部を平面で裁断して得
られるようなお椀型の状を有していて、その裁断面に垂
直で元の球状中空重合体粒子の中心を通る断面は、図1
に示すように、二重円の一部を直線mで切り取った形状
をなしている。図1に示す断面において、外側の円弧上
の任意の点から上記直線mへの垂線の長さHの最大値H
maxは、上記二重円の外側の円pの半径D/2と等し
いか、又はより大きい。換言すれば、お椀型重合体粒子
の外径は、ほぼ、元の球状中空重合体粒子の半分(半
球)よりは大きく、半球と球状粒子との中間的形状をし
ている。即ち、お椀型重合体粒子の外径Dと高さHma
xとの比は1より大きく、2と等しいか又は2より小さ
い。 【0014】お椀型重合体粒子の肉厚部は、お椀の開口
縁の近辺では、内方に向かって若干膨大となっている。
また、お椀型重合体粒子の肉厚部は、その内部に元の中
空重合体粒子の芯部のボイドに由来する扁平状に潰れた
ボイド(中空部)を有していてもよく、又は中空部のな
い密実なものであってもよい。 【0015】本発明においては、平均最大直径、即ち最
大外径(お椀型重合体粒子の外面の任意の2点間の距離
のうち最大のものをいう。)の平均が0.3〜5μm、
好ましくは0.5〜3μmのお椀型重合体粒子を使用す
る。平均最大直径が0.3μm未満の場合には、塗工紙
の白紙光沢、白色度、不透明度、印刷光沢及び剛度が劣
る。また、5μmを超えるお椀型重合体粒子は、これを
安定に得ることができない。 【0016】また、お椀型重合体粒子の平均最大直径に
対する開口部の平均直径(肉厚部を含む外径)の比率
は、通常、25〜100%、好ましくは60〜100%
である。また、お椀型重合体粒子の平均厚み(平均肉
厚)は、平均最大直径の1〜90%、好ましくは2〜5
0%、更に好ましくは3〜20%である。ここで、粒子
の平均厚みとは、粒子の厚みの平均をいう。また、粒子
の厚みとは、図1に示す断面において、お椀型重合体粒
子の仮想中心、つまり、当該お椀型重合体粒子の前駆体
粒子の中心を一端とする半直線とお椀型重合体粒子との
2つの交点によって形成される線分の距離をいう。但
し、お椀型重合体粒子の仮想中心がお椀型重合体粒子の
肉厚部の内部にある場合(仮想中心がお椀型重合体粒子
の密実な部分にある場合及びボイド部分にある場合のい
ずれをも含む)は、粒子の厚みとは、仮想中心を通る直
線がお椀型重合体粒子の外部表面との2つの交点によっ
て切り取られる線分の距離をいう。 【0017】上記の特徴を有するお椀型重合体粒子は、
新規な形状を有する重合体粒子であり、本出願人が、特
願平9−39834号で提案したものである。このお椀
型重合体粒子は、例えば、下記のようにして、酸性基を
含有する多層構造重合体を塩基処理し、次いで所望によ
り酸処理した後、乾燥することによって得ることができ
る。なお、お椀型重合体粒子の製造に当たっては、通
常、乳化重合法が採用される。 【0018】また、以下の重合方法において用いられる
単量体は、以下のものである。酸性基含有単量体とは酸
性を示す官能基を有する単量体であって、その具体例と
しては、アクリル酸、メタクリル酸、ケイ皮酸、イタコ
ン酸、フマル酸、マレイン酸等のエチレン性不飽和カル
ボン酸やイタコン酸モノエチル、フマル酸モノブチル、
マレイン酸モノブチル等の不飽和多価カルボン酸の部分
エステル等のカルボキシル基含有単量体及びスチレンス
ルホン酸等のスルホン酸基含有単量体等を挙げることが
できる。これらの酸性基含有単量体は、それぞれ単独
で、又は2種以上を組み合わせて使用することができ
る。酸性基含有単量体の中でも一価カルボン酸及び二価
カルボン酸のモノエステルが好ましく用いられる。これ
らの中でもメタクリル酸が最も好ましい。 【0019】また、酸性基含有単量体と共重合可能な単
量体としては、例えば、スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−メチルスチレン等の芳香族ビニル単量体;メチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレー
ト、ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル
(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレー
ト、グリシジル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシ
エチル(メタ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸エ
ステル;(メタ)アクリルアミド、N−メチロール(メ
タ)アクリルアミド等の(メタ)アクリルアミド及びそ
の誘導体;ブタジエン、イソプレン等のジエン系単量
体;酢酸ビニル等のカルボン酸ビニルエステル;塩化ビ
ニル等のハロゲン化ビニル;塩化ビニリデン等のハロゲ
ン化ビニリデン;ビニルピリジン等を挙げることができ
る。これらの単量体は、それぞれ単独で、又は2種以上
を組み合わせて使用することができる。これらの単量体
の中でも、(メタ)アクリル酸エステルや芳香族ビニル
単量体が好ましく、芳香族ビニル単量体の中では、スチ
レンが好ましい。 【0020】更に、例えば、ジビニルベンゼン、ジアリ
ルフタレート、アリル(メタ)アクリレート、エチレン
グリコールジ(メタ)アクリレート等の架橋性単量体を
必要に応じて使用することができる。 【0021】(核重合体の形成)核重合体は、酸性基含
有単量体30〜65重量%、好ましくは30〜55重量
%及びこれと共重合可能な単量体70〜35重量%、好
ましくは70〜45重量%との単量体混合物を共重合し
て得られる。また、核重合体の形成は、シード重合体の
存在下に行うことが好ましく、これにより生成する核重
合体の粒子径を制御することが容易となる。重合転化率
は、通常、90重量%以上、好ましくは97重量%以上
である。 【0022】(芯重合体の形成)芯重合体は、核重合体
の存在下に、酸性基含有単量体10〜35重量%、好ま
しくは15〜35重量%及びこれと共重合可能な単量体
90〜65重量%、好ましくは85〜65重量%との単
量体混合物を共重合して得られる。必要により、少量の
架橋性単量体を使用することができる。但し、ここで、
芯重合体粒子中の酸性基含有単量体の含有比率は、核重
合体粒子中の酸性基含有単量体の含有比率と等しいか又
はより小さいとする。核重合体と芯重合体との重量比率
は、芯重合体100重量部に対して、核重合体が1〜2
5重量部、好ましくは3〜20重量部となるように、芯
重合体形成用単量体を使用する。芯まで形成した重合体
粒子の粒径は、好ましくは150〜550nm、更に好
ましくは200〜400nmである。 【0023】(中間層重合体の形成)中間層重合体は、
芯層まで形成された重合体粒子の存在下に、酸性基含有
単量体1〜12重量%、好ましくは2〜10重量%、更
に好ましくは3〜9重量%及びこれと共重合可能な単量
体99〜88重量%、好ましくは98〜90重量%、更
に好ましくは97〜91重量%の単量体混合物を共重合
して得られる。芯重合体と中間層重合体との重量比率
は、通常、5/95〜60/40、好ましくは10/9
0〜50/50である。また、芯層まで形成した重合体
と中間層まで形成した重合体との重量比率(芯層までの
重合体/中間層までの重合体)は、通常、0.05以
上、好ましくは0.1以上、更に好ましくは0.17以
上である。中間層まで形成した重合体粒子の粒径は、好
ましくは300〜900nm、更に好ましくは350〜
800nmである。 【0024】(外層重合体の形成)核/芯/中間層より
なる重合体粒子の外周に、これを実質的に包み込む外層
重合体を形成する。外層重合体は、中間層まで形成され
た重合体粒子の存在下に、芳香族ビニル単量体99.5
重量%以上と酸性基含有単量体0.5重量%以下とから
なる単量体、好ましくは芳香族ビニル単量体を単独で、
重合することによって形成される。中間層まで形成した
重合体と外層まで形成した重合体との重量比率(中間層
までの重合体/外層までの重合体)は、0.4以上、
0.6以下であることが好ましい。芯層まで形成した重
合体粒子と外層まで形成した重合体粒子との重量比率
(芯層までの重合体/外層までの重合体)は、通常、
0.02以上、好ましくは0.04以上、更に好ましく
は0.07以上である。 【0025】(塩基処理)核重合体、芯重合体、中間層
重合体及び外層重合体からなる少なくとも4層構造を有
する重合体粒子を含有するラテックス等の水性分散液
に、塩基を添加して水性分散液のpHを7以上とするこ
とによって、重合体粒子中に少なくとも一つのボイド
(中空部)が形成される(但し、ボイドは水性分散液を
形成する水性媒体で充満されている)。使用される塩基
の具体例としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウ
ム、水酸化リチウム等のアルカリ金属の水酸化物;水酸
化カルシウム、水酸化マグネシウム等のアルカリ土類金
属の水酸化物;炭酸ナトリウム、重炭酸カリウム等のア
ルカリ金属の(重)炭酸塩;炭酸アンモニウム、重炭酸
アンモニウム等の(重)炭酸アンモニウム塩;等を挙げ
ることができる。これらの中でも、アルカリ金属の水酸
化物が好ましい。使用する塩基の量は、前記重合体粒子
中の酸性基の少なくとも一部を中和して、重合体粒子を
含有する水性分散液のpHを7以上とする量である。塩
基を水性分散液に添加して重合体粒子内部の酸性基を中
和するためには、塩基が重合体粒子内部に拡散する時間
が必要であり、従って、塩基を添加した後、時間をかけ
て攪拌を十分に行うことが望ましい。塩基処理における
処理温度は、重合体粒子を十分に軟化させうる温度以上
が好ましい。塩基添加後の処理時間は、通常、15〜1
20分程度である。塩基の添加により水性分散液の安定
性が低下することがあるが、これを防ぐために、塩基を
添加する前に、アニオン界面活性剤や非イオン界面活性
剤を単独で又は併用して添加してもよい。塩基処理工程
においては、特開平3−26724号公報に教示されて
いるような有機溶媒を存在させることは、好ましくな
い。有機溶媒、特に非重合性脂肪族炭化水素等を存在さ
せると、最終的に得られる粒子の形状がお椀型でなく扁
平なものになってしまう。塩基処理時に、重合性単量体
を存在させてもよい。単量体としては、通常、酸性基を
含まない単量体を使用する。その量は、前記重合体粒子
を製造する際に仕込んだ全単量体の100重量部に対し
て、通常、1〜20重量部、好ましくは2〜10重量部
である。 【0026】(酸処理)塩基処理した重合体水性分散液
を、所望ならば、酸で処理してそのpHを7未満にする
ことができる。これにより、粒子径やボイド径を大きく
することができる。ここで使用する酸は、特に限定され
ず、その具体例としては、塩酸、硫酸等の鉱酸;酢酸、
マロン酸等の有機酸を挙げることができる。また、酸性
基含有単量体を使用することができる。酸性基含有単量
体を使用する場合は、核重合体、芯重合体、中間層重合
体及び外層重合体の合成に使用した単量体合計100重
量部に対して、通常、0.01〜40重量部、好ましく
は0.05〜20重量部、更に好ましくは0.2〜10
重量部の範囲で使用する。また、酸処理工程において、
酸性基含有単量体と共に、これと共重合可能な単量体を
共存させてもよい。この場合に、これらの単量体は、後
述する最外層重合体形成のための単量体の一部を構成す
る。酸性基含有単量体は、最外層用単量体合計100重
量部に対して、通常、0.1〜20重量部、好ましくは
0.5〜10重量部の範囲で使用する。酸処理工程にお
ける処理温度、処理時間等は、塩基処理の条件とほぼ同
様である。酸の添加により水性分散液の安定性が低下す
ることがあるが、これを防ぐために、酸を添加する前
に、アニオン界面活性剤や非イオン界面活性剤を単独で
又は併用して添加してもよい。 【0027】(最外層重合体の形成)塩基処理の後、又
は更に酸処理を行った後、所望により、重合体粒子の存
在下に芳香族ビニル単量体を単独で又は芳香族ビニル単
量体90重量%以上及びこれと共重合可能な単量体、好
ましくは酸性基含有単量体10重量%以下とからなる単
量体混合物を重合することによって、外層重合体の外周
に最外層重合体を形成することができる。なお、前述の
ように、酸性基含有単量体は、酸処理の工程で添加して
おくことが可能である。外層重合体まで形成した重合体
粒子と最外層重合体との重量比率(外層重合体までの重
合体/最外層重合体)は、通常、100/10〜50/
100、好ましくは100/25〜100/100であ
る。所望により、最外層重合体形成用単量体の一部とし
て、少割合の架橋性単量体を用いることができる。 【0028】(乾燥)上述のように、塩基処理工程を終
了した段階で少なくとも一つのボイドを有する中空重合
体粒子が形成される。但し、この段階では重合体粒子中
のボイドは、水性媒体で充満されている。この中空重合
体粒子の水性分散液を乾燥することによって、お椀型形
状を有する重合体粒子を得ることができる。この中空重
合体粒子を、本発明において、(お椀型重合体粒子の)
「前駆体粒子」という。乾燥の進行に伴い、内部の水性
媒体が揮散すると共に、中空重合体粒子の外殻が内側に
折り返されるように陥没して粒子全体がお椀型形状にな
ると考えられる。即ち、乾燥の進行に伴い、陥没の度合
いが増し、中空部分が次第に小さくなり、最終的には、
中空部分の小さい又は中空部分のないお椀型重合体粒子
となる。乾燥は、水性分散液をスプレー乾燥等の方法に
よって直接乾燥するか、又は通常のラテックス凝固法に
より凝固して中空重合体粒子を分離した後、常法に従っ
て乾燥する。比較的急速に乾燥することによって中空部
分のない(密実な)お椀型重合体粒子を得ることができ
る。スプレー乾燥によれば、直接、中空部分のない(密
実な)お椀型重合体粒子を得ることができる。 【0029】本発明において、塗工組成物の必須成分と
して用いられる接着剤としては、特に制限はなく、従
来、紙塗工に使用されている水溶性高分子化合物及び共
重合体ラテックスを、単独で又は2種以上を組み合わせ
て使用することができる。 【0030】水溶性高分子化合物の具体例としては、ポ
リビニルアルコール、変性ポリビニルアルコール;澱粉
及びその誘導体;メトキシセルロース、ヒドロキシエチ
ルセルロース、カルボキシメチルセルロース等のセルロ
ース誘導体;ポリビニルピロリドン;ポリアクリル酸ソ
ーダ、ポリアクリルアミド、アクリルアミド−アクリル
酸エステル共重合体、アクリルアミド−アクリル酸エス
テル−メタクリル酸三元共重合体等のアクリル酸系共重
合体;スチレン−無水マレイン酸共重合体アルカリ塩、
イソブチレン−無水マレイン酸共重合体アルカリ塩等の
無水マレイン酸共重合体塩;アルギン酸ソーダ;ゼラチ
ン;カゼイン等が挙げられる。 【0031】共重合体ラテックスの具体例としては、ア
クリロニトリル−ブタジエン共重合体、スチレン−ブタ
ジエン共重合体、カルボキシ変性スチレン−ブタジエン
共重合体、スチレン−ブタジエン−アクリル酸エステル
共重合体等の共役ジエン系共重合体;アクリル酸エステ
ル共重合体、スチレン−アクリル酸エステル共重合体等
のアクリル酸エステル系共重合体;ポリ酢酸ビニル、エ
チレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル
共重合体、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体等
の酢酸ビニル系共重合体;ポリウレタン;等が挙げられ
る。 【0032】共重合体ラテックスとしては、上記のう
ち、スチレン−ブタジエン系共重合体ラテックス、中で
もカルボキシ変性スチレン−ブタジエン系共重合体ラテ
ックス、とりわけ、共役ジエン単量体、芳香族ビニル単
量体、α,β−不飽和カルボン酸単量体及び必要に応じ
てこれらと共重合可能な単量体を共重合して得られる共
重合体ラテックスが好適に用いられる。用いる各単量体
の量は、特に限定されないが、通常、全単量体100重
量部のうち、共役ジエン単量体が15〜70重量%、好
ましくは20〜65重量%、芳香族ビニル単量体が5〜
65重量%、好ましくは10〜60重量%、α,β−不
飽和カルボン酸単量体が0.2〜10重量%、好ましく
は1〜6重量%及びこれらと共重合可能な単量体が0〜
79.8重量%、好ましくは0〜69重量%である。 【0033】本発明においては、上記接着剤のうち、水
溶性高分子化合物の単独使用又は水溶性高分子化合物と
共重合体ラテックスの併用が好ましい。両者を併用する
場合は、共重合体ラテックスの比率(固形分換算)は、
吸水性やインクセット性等の印刷適性を良好に保つ上か
らは、水溶性高分子化合物と共重合体ラテックスの合計
(固形分換算)の30重量%以下であることが好まし
い。この比率が30重量%を超えるときは、塗工層がや
や緻密になりすぎるため、吸水性、吸油性、吸水着肉性
やインクセット性が低下する。 【0034】顔料として、本発明の軽量塗工紙用塗工組
成物には、有機顔料を含有させることができるが、カオ
リン、炭酸カルシウム、酸化チタン、サチンホワイト、
タルク、水酸化アルミニウム等の無機顔料を使用するこ
とはできない。これらの無機顔料を使用すると、顔料の
比重が大きいため塗工重量の低下が難しく、また、有機
顔料に比べてカレンダー処理による平滑化が少ないた
め、白紙光沢、印刷光沢が向上しにくい、といった問題
がある。 【0035】本発明において有機顔料としては、紙塗工
用として一般に用いられている有機顔料を使用すること
ができるが、その量は、接着剤(固形分換算)100重
量部に対して20重量部以下であることが必要である。
20重量部を超えて使用すると、得られる軽量塗工紙の
白色度、不透明度が低下し、かつ、吸水性、吸油性、吸
水着肉性及びインクセット性が低下するという問題があ
る。 【0036】有機顔料の具体例としては、ポリエチレ
ン、ポリスチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、尿
素−ホルムアルデヒド樹脂等のプラスチックピグメン
ト、バインダーピグメントを挙げることができる。 【0037】また、有機顔料として、本発明の目的を損
なわない限り、中空粒子をその一部として使用すること
ができる。 【0038】本発明において使用しうる中空粒子は、有
機中空粒子であれば特に限定されないが、耐ブリスター
性改良の点からは、熱可塑性樹脂を殻とするものが好ま
しい。中空粒子としては、セラミックバルーンのような
無機質のものも知られているが、このような無機質の中
空粒子を使用すると本発明の効果が損なわれる。 【0039】熱可塑性樹脂を殻とする中空粒子として
は、ポリスチレン、ポリ−α−メチルスチレン、ポリ−
β−メチルスチレン等のスチレン系樹脂やポリメタクリ
ル酸メチル、ポリメタクリル酸エチル、ポリメタクリル
酸イソプロピル、ポリメタクリル酸イソブチル、ポリア
クリロニトリル、ポリメタクリロニトリル等のアクリル
系樹脂のほか、ポリ塩化ビニル、ポリテトラフルオロエ
チレン、ポリビニルアルコール、ポリ−o−ビニルベン
ジルアルコール、ポリ−m−ビニルベンジルアルコー
ル、ポリ−p−ビニルベンジルアルコール、ポリビニル
ホルマール、ポリビニルアセタール、ポリビニルプロピ
オナール、ポリビニルブチラール、ポリビニルイソブチ
ラール、ポリビニルターシャリーブチルエーテル、ポリ
ビニルピロリドン、ポリビニルカルバゾール、酢酸セル
ロース、三酢酸セルロース、ポリカーボネート等の各種
のものを例示することができる。また、上記各重合体に
使用する単量体を様々に組み合わせて得られる共重合体
等を殻とするものを使用することができる。また、これ
らの樹脂が多層構造を形成している中空粒子であっても
よい。これらの熱可塑性樹脂を殻とする中空粒子は、そ
の製造方法により限定されない。 【0040】これらの中空粒子の中でも、ポリスチレン
系重合体/ポリ(メタ)アクリル酸エステル系重合体が
多層構造を形成している中空重合体粒子が、高い空隙率
を得られるので好ましい。 【0041】本発明に好適に用いることのできる中空重
合体粒子は、酸性基含有単量体及びこれと共重合可能な
単量体を用いて、例えば、特開昭64−1704号公
報、特開平5−279409号公報、特開平6−248
012号公報、特開平10−110018号公報等に記
載されている方法に従って製造することができる。 【0042】本発明に用い得る中空粒子の空隙率(全粒
子体積に対する内部の空隙部容積の比率)は、特に限定
されないが、10%以上であることが好ましい。更に好
ましくは、30%以上である。空隙率が低すぎると不透
明度改良効果が不十分となる。空隙率が大きいほど、上
記改良効果が大きくなると考えられるが、実際上は、空
隙率が90%以上の中空粒子の製造は困難である。 【0043】中空粒子の大きさも、また、特に限定され
ないが、粒子外径が0.1μm以上であることが好まし
く、0.4μm以上のものが更に好ましい。粒子外径が
0.1μm以下のものは耐ブリスター性改良効果が小さ
いほか、塗工紙の光沢向上の効果も小さくなる。 【0044】(塗工用組成物)本発明の塗工組成物にお
いては、お椀型重合体粒子又はその前駆体粒子の量は、
接着剤(固形分換算)100重量部に対して、固形分換
算で、通常、10〜120重量部、好ましくは25〜1
00重量部である。10重量部未満の場合には、白色
度、不透明度等の改良効果が少ない。また、その含有量
が100重量部を超える場合には、白色度、不透明度等
は大きく向上するものの、他方で、表面強度、インクセ
ット性等のオフセット印刷適性が低下する。 【0045】更に、本発明の塗工組成物には、必要に応
じ、耐水性向上剤、耐水化反応促進剤、顔料分散剤、粘
度調節剤、消泡剤、潤滑剤、着色顔料、蛍光染料、pH
調節剤等の各種助剤を適宜使用することができる。これ
らの助剤の種類は、特に限定されない。また、これらの
助剤の使用量、添加方法等は、本発明の目的を損なわな
い限りにおいて、任意に選択することができる。 【0046】本発明の塗工組成物の調製方法は、特に限
定されないが、一般的には、分散機にお椀型重合体粒子
又はその前駆体粒子、所望により使用する有機顔料及び
中空粒子、接着剤並びに必要に応じて使用する助剤及び
水を投入して分散させる。塗工組成物の固形分濃度は、
1〜10重量%、好ましくは1〜5重量%である。固形
分濃度が10重量%を超えると、塗工組成物の流動性が
低下して塗工量の調整が困難となる。また、固形分濃度
が1%未満では、塗工時に塗工組成物の原紙への浸透が
大きくなる、塗工紙が乾燥不足となる、ミストが発生す
るといった問題が生じる。 【0047】本発明の塗工紙は、塗工層がお椀型重合体
粒子を含有することを特徴とする軽量塗工紙である。本
発明の塗工紙は、原紙上に、お椀型重合体粒子又はその
前駆体粒子と接着剤とを必須成分とし、且つ無機顔料を
含まないことを特徴とする軽量塗工紙用塗工組成物を塗
工することにより得られる。なお、お椀型重合体粒子の
前駆体粒子を含有する塗工組成物を用いた場合には、塗
工層の乾燥の過程でお椀型重合体粒子が形成される。 【0048】本発明の軽量塗工紙は、上記の塗工組成物
を原紙上に片面当たり0.2〜3g/m2、好ましくは
0.3〜1.0g/m2塗工し、更に乾燥することによ
って得られる。塗工量が0.2g/m2未満では塗工層
が薄すぎて白色度、不透明度が僅かに向上する程度の効
果しか得られない。3g/m2を超える場合には、吸水
性、吸油性、吸水着肉性及びインクセット性が低下する
ため好ましくない。 【0049】本発明の塗工紙の製造に使用し得る原紙
は、新聞印刷用紙、上質紙、中質紙及び薄葉紙等であ
る。新聞印刷用紙を原紙として用いた軽量塗工紙は新聞
用紙として、上質紙・中質紙を用いた軽量塗工紙はチラ
シ、雑誌や書籍用に、薄葉紙を用いた軽量塗工紙は辞書
等に用いられる。 【0050】本発明の軽量塗工紙の製造に使用する原紙
の坪量は、特に限定されず用途に応じて適宜選定すれば
よいが、通常、20〜70g/m2、好ましくは30〜
50g/m2である。 【0051】本発明において、塗工方法としては、通常
の塗工方法を用いればよく、例えば、各種ブレードコー
ター、ゲートロールコーター、エアナイフコーター、バ
ーコーター、ロッドブレードコーター、ショートドゥエ
ルコーター、カーテンコーター、ダイコーター等、従来
公知の塗工方式を用いて原紙上に塗工することができ
る。これらの内、エアナイフコーター、ブレードコータ
ー、カーテンコーター、ビルブレードコーター等の高速
塗工に適した塗工方式を用いることが好ましい。 【0052】本発明の塗工紙の製造においては、塗工層
形成後、これを乾燥する。複数の塗工層を形成する場
合、通常は、各塗工層の形成後、当該塗工層を乾燥して
から、次の塗工層を形成する。乾燥方法は、特に限定さ
れず、蒸気乾燥、熱風乾燥、電気ヒーター乾燥等の方法
を適宜採用することができる。乾燥温度、乾燥時間は、
塗工速度等によって異なるが、通常、80〜180℃
で、0.03〜10秒程度である。 【0053】塗工紙は、乾燥され、巻取られた後、カレ
ンダー処理を経て仕上げられる。カレンダー処理をする
際の装置は特に限定されるものではなく、スーパーカレ
ンダー、グロスカレンダー、ソフトカレンダー、マシン
カレンダー等の各種カレンダー装置により処理される。
カレンダーの条件は、特に限定されず、通常、30〜2
00℃、線圧50〜200kg/cmである。 【0054】発明の実施の形態を以下にまとめる。 (1)お椀型重合体粒子又はその前駆体粒子と接着剤と
を必須成分とし、且つ無機顔料を含まないことを特徴と
する軽量塗工紙用塗工組成物。 (2)お椀型重合体粒子の平均最大直径が0.3〜5μ
m、より好ましくは0.5〜3μmである(1)の塗工
組成物。 (3)お椀型重合体粒子の平均最大直径に対する開口部
の平均直径の比率が、25〜100%、好ましくは60
〜100%である(1)〜(2)の塗工組成物。 (4)お椀型重合体粒子の厚み(肉厚)が、平均最大直
径の1〜90%、好ましくは2〜50%、更に好ましく
は3〜20%である(1)〜(3)の塗工組成物。 (5)お椀型重合体粒子が、(ア)酸性基含有単量体3
0〜65重量%及びこれと共重合可能な単量体との単量
体70〜35重量%との単量体混合物を共重合すること
によって核重合体粒子を調製し、(イ)上記核重合体粒
子の存在下に、酸性基含有単量体10〜35重量%及び
これと共重合可能な単量体90〜65重量%との単量体
混合物を共重合することによって、実質的に上記核重合
体粒子を包囲する芯重合体を形成し(但し、ここで芯重
合体粒子中における酸性基含有単量体の含有比率は、核
重合体中における酸性基含有単量体の含有比率と等しい
か、又は、より小さい)、(ウ)上記核/芯重合体粒子
の存在下に、酸性基含有単量体1〜12量%及びこれと
共重合可能な単量体99〜88重量%との単量体混合物
を共重合することによって、実質的に上記芯重合体粒子
を包囲する少なくとも1層の中間層重合体を形成し、
(エ)上記芯重合体粒子を包囲する中間層重合体が形成
された重合体粒子の存在下に、芳香族ビニル単量体を単
独で、又は酸性基含有単量体0.5重量%以下及びこれ
と共重合可能な芳香族ビニル単量体99.5重量%以上
とからなる単量体混合物を共重合することによって、実
質的に上記中間層重合体を包囲する多層重合体を形成
し、(オ)得られた少なくとも4層構造を有する重合体
粒子を含有する水性分散液に塩基を添加して該分散液の
pHを7以上とし、(カ)次いで、所望により、この分
散液のpHを7未満としたうえ、この分散液に芳香族ビ
ニル単量体を単独で、又は芳香族ビニル単量体90重量
%以上及びこれと共重合可能な単量体10重量%以下と
からなる単量体混合物を添加して、前記少なくとも4層
構造を有する重合体粒子の存在下に、重合することによ
って外層重合体の周囲に最外層重合体を形成し、(キ)
このようにして得られた多層構造を有する重合体粒子の
水性分散液を凝固し、乾燥することによって得られたも
のである(1)〜(4)の塗工組成物。 (6)乾燥がスプレー乾燥によって行われるものである
(5)の塗工組成物。 (7)各工程で使用される酸性基含有単量体がモノカル
ボン酸又はジカルボン酸のモノエステル、より好ましく
はメタクリル酸である(5)〜(6)の塗工組成物。 (8)各工程で使用される芳香族ビニル単量体がスチレ
ンである(5)〜(7)の塗工組成物。 (9)接着剤(固形分換算)100重量部に対して、お
椀型重合体粒子を10〜120重量部、好ましくは25
〜100重量部含有するものである(1)〜(8)の塗
工組成物。 (10)接着剤が、水溶性高分子化合物である(1)〜
(9)の塗工組成物。 (11)接着剤が、水溶性高分子化合物と共重合体ラテ
ックスとの混合物である(1)〜(9)の塗工組成物。 (12)水溶性高分子化合物と共重合体ラテックスの比
率が、固形分換算で、100/0〜70/30である
(11)の塗工組成物。 (13)共重合体ラテックスが、脂肪族共役ジエン単量
体15〜70重量%、芳香族系ビニル単量体5〜65重
量%、α,β−不飽和カルボン酸系単量体0.2〜10
重量%及び必要に応じてこれらと共重合可能な単量体0
〜79.8重量%を共重合して得られる共重合体ラテッ
クスである(12)の塗工組成物。 (14)固形分濃度が1〜10重量%、好ましくは1〜
5重量%である(1)〜(13)の塗工組成物。 (15)お椀型重合体粒子と接着剤とを必須成分として
含有する塗工層を有する軽量塗工紙であって、該塗工層
が無機顔料を含まないことを特徴とする軽量塗工紙。 (16)(1)〜(14)の塗工組成物を塗工してなる
軽量塗工紙。 (17)塗工量が、原紙片面について0.2〜3g/m
2、好ましくは0.3〜1.0g/m2である(15)〜
(16)の塗工紙。 (18)原紙の坪量が20〜70g/m2、好ましくは
30〜50g/m2である(15)〜(17)の軽量塗
工紙。 【0055】 【実施例】以下に実施例、比較例及び参考例を挙げて本
発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に
限定されるものではない。なお、実施例、比較例及び参
考例における部及び%は特に断りのない限り重量基準で
ある。また、ラテックスの重量は固形分換算である。 【0056】[塗工紙の作成]乾燥後塗工量が0.5g
/m2となるように原紙の片面に塗工した後、100℃
の熱風乾燥機で10秒間乾燥して塗工紙を得た。なお、
原紙としては、坪量42g/m2の新聞用原紙又は坪量
49g/m2の中質紙を用いた。 【0057】[各種特性の評価方法]実施例、比較例に
おける軽量塗工紙の白色度、不透明度、白紙光沢、吸水
性、吸油性、印刷光沢、吸水着肉性、インクセット性及
び表面強度(ドライピック及びウエットピック)の評価
方法は下記のとおりである。 【0058】(白色度)分光色彩白色度計(PF10、
日本電色工業社製)を用いて測定する(単位:%)。数
値が大きい方が白色度が優れている。 【0059】(不透明度)分光色彩白色度計(PF1
0、日本電色工業社製)を用いて測定する(単位:
%)。数値が大きい方が不透明度が優れている。 【0060】(白紙光沢)JIS P8142に従い、
グロスメーター(村上色彩技術研究所製、GM−26
D)により、入射角75度、反射角75度で測定する
(単位:%)。数値の大きい方が白紙光沢が高い。 【0061】(吸水性)温度23℃、相対湿度65%の
恒温恒湿室内で、軽量塗工紙の表面にマイクロシリンジ
で1マイクロリットルの水を滴下してから完全に吸収さ
れるまでの時間(単位:秒)を測定する。時間が短い
程、吸水性が優れている。 【0062】(吸油性)温度23℃、相対湿度65%の
恒温恒湿室内で、軽量塗工紙の表面にマイクロシリンジ
で1マイクロリットルの軽油を滴下してから完全に吸収
されるまでの時間(単位:秒)を測定する。時間が短い
程、吸油性が優れている。 【0063】(印刷光沢)RIテスター(石川島播磨重
工業社製)を使用してオフセット印刷用プロセスインキ
(藍)でベタ刷りして乾燥した後、グロスメーターを用
いて白紙光沢の測定と同様にして測定する(単位:
%)。数値が大きい方が印刷光沢が優れている。 【0064】(吸水着肉性)RIテスター(石川島播磨
重工業社製)を使用して、金属ロールとゴムロールの間
をわずかに開けた状態で水を流した後、インキをベタ刷
りし、墨インキの付き具合を目視で5点法で評価する。
点数が大きい程、吸水着肉性が優れている。なお、イン
キとしては、原紙が新聞用原紙の場合は新聞用コールド
セット型オフ輪インキ(墨)を、原紙が中質紙の場合は
オフセット印刷用プロセスインキ(墨)を使用する。 【0065】(インクセット性)RIテスター(石川島
播磨重工業社製)を使用してインキをベタ刷りした後、
コート紙を重ねて圧着し、コート紙へのインキの移り具
合を目視で5点法で評価する。点数が大きい程、インキ
セット性が優れている。なお、インキとしては、原紙が
新聞用原紙の場合は新聞用コールドセット型オフ輪イン
キ(藍)を、原紙が中質紙の場合はオフセット印刷用プ
ロセスインキ(藍)を使用する。 【0066】(ドライピック)塗工紙にRIテスターI
型(石川島播磨重工業社製)を用いて、印刷インク(タ
ック値16)を4回重ね刷りした後、紙面の剥がれ(ピ
ッキング)状態を観察し5点法で評価した。点数の高い
ほうがドライピック強度が高い。 【0067】(ウエットピック)塗工紙にモルトンロー
ルを用いて水を塗布した後、RIテスター(石川島播磨
重工業社製)を用いて、印刷インク(タック値14)を
4回重ね塗りした後、ドライピック強度の評価方法と同
様に5点法で評価した。点数の高いものほどウェットピ
ックが高い。 【0068】(参考例:お椀型重合体粒子の製造例)メ
チルメタクリレート(MMA)60%、ブチルアクリレ
ート(BA)5%及びメタクリル酸(MAA)35%か
らなる、核重合体形成用の単量体混合物(M1)1部、
乳化剤ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム(DB
S)0.005部並びにイオン交換水0.8部を攪拌下
に混合してエマルション(E1)を調製した。 【0069】別に、MMA70%、BA10%及びMA
A20%からなる、芯重合体形成用の単量体混合物(M
2)10部、DBS0.05部並びにイオン交換水8部
を攪拌下に混合してエマルション(E2)を調製した。
また、MMA78%、BA16%及びMAA6%からな
る、中間層重合体形成用の単量体混合物(M3)25
部、DBS0.1部並びにイオン交換水35部を攪拌下
に混合してエマルション(E3)を調製した。 【0070】更に、スチレン(ST)36.9部、DB
S0.3部及びイオン交換水16部を攪拌下に混合して
外層重合体形成用のエマルション(E4)を調製した。
また、スチレン(ST)96.9%及びMAA3.1%
からなる単量体混合物(M5)38.1部、DBS0.
3部及びイオン交換水16部を攪拌下に混合して外層重
合体形成用のエマルション(E5)を調製した。 【0071】攪拌装置、還流冷却管、温度計及び分液ロ
ートを取り付けた反応器に、イオン交換水2.8部、粒
子径35nm、固形分濃度12%のシード用アクリレー
ト系ラテックス0.04部を仕込み、80℃まで昇温し
た。次いで、過硫酸カリウム(KPS)3%水溶液0.
17部を分液ロートより添加し、エマルション(E1)
を4時間掛けて連続的に添加し、その後更に1時間重合
して核重合体エマルションを得た。単量体混合物(M
1)の重合転化率は99%であった。 【0072】次いで、イオン交換水28部、KPS3%
水溶液1.7部を添加した後、エマルション(E2)を
上記反応器に3時間掛けて連続的に添加した。添加後、
更に2時間重合して芯層重合体を形成した。単量体混合
物(M2)の重合転化率は99%であった。次いで、イ
オン交換水240部、KPS3%水溶液6.7部を添加
した後、エマルション(E3)を上記反応器に4時間掛
けて連続的に添加した。添加後、更に2時間重合して中
間層重合体を形成した。単量体混合物(M3)の重合転
化率は99%であった。 【0073】更に、85℃に昇温し、KPS3%水溶液
6.7部を添加した後、エマルション(E4)を上記反
応器に1.5時間掛けて連続的に添加した。添加後、更
に1時間重合して外層重合体を形成した。STの重合転
化率は99%であった。上記で得た重合体粒子を含有す
るラテックスに、水酸化ナトリウム10%水溶液9部を
分液ロートから滴下し、その後30分間、85℃に加熱
を続けて塩基処理を行った。この段階でラテックスの一
部を採取し、室温でラテックスのpHを測定したとこ
ろ、8.7であった。 【0074】次に、KPS3%水溶液10部を添加し、
次いでエマルション(E5)を上記反応器に1.5時間
掛けて連続的に添加した。添加後、更に2時間重合して
最外層重合体が形成された重合体粒子を含有するラテッ
クス(a)を得た。なお、単量体混合物(M5)の重合
転化率は99%であった。 【0075】このラテックスを入り口温度160℃、出
口温度60℃のスプレー乾燥機で乾燥してお椀型重合体
粒子を得た。得られた重合体粒子の形状を走査型電子顕
微鏡写真(SEM)で観察したところ、平均最大直径8
90nmの球状粒子の一部が凹面部を形成しているお椀
型粒子であり、凹面部の開口部の平均直径は690n
m、粒子の平均厚みは、50nmであった。 【0076】[新聞用原紙を使用した軽量塗工紙] 実施例1 酸化澱粉(MS−3800、日本食品化工社製)100
部を水に溶解して得た30%水溶液に、お椀型重合体粒
子ラテックス(a)25部を攪拌しながら少しずつ添加
し、更に水を添加して希釈し、30分間混合して固形分
濃度5%の塗工組成物を得た。坪量が42g/m2の新
聞紙用原紙に、この塗工組成物を、乾燥重量が片面0.
5g/m2となるように、卓上型手動ブレードコーター
を用いて片面塗工し、次いで100℃の熱風乾燥機で1
0秒間乾燥した。得られた軽量塗工紙(ア)を23℃、
相対湿度65±5%の恒温恒温室で24時間調湿した
後、各特性を評価した。その結果を表1に示す。 【0077】実施例2 お椀型重合体粒子ラテックス(a)の使用量を60部と
した他は実施例1と同様にして、固形分濃度5%の塗工
組成物を得た。この塗工組成物を用いて実施例1と同様
にして、軽量塗工紙(イ)を得、その各特性を評価し
た。その結果を表1に示す。 【0078】実施例3 お椀型重合体粒子ラテックス(a)の使用量を100部
とした他は実施例1と同様にして軽量塗工紙(ウ)を
得、その各特性を評価した。その結果を表1に示す。 【0079】実施例4 酸化澱粉100部に代えて酸化澱粉80部及びカルボキ
シ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本
ゼオン社製:Nipol LX407F)20部を使用
した他は実施例2と同様にして軽量塗工紙(エ)を得、
その各特性を評価した。その結果を表1に示す。 【0080】比較例1 お椀型重合体粒子ラテックス(a)を使用しなかった他
は実施例1と同様にして軽量塗工紙(オ)を得、その各
特性を評価した。その結果を表1に示す。 【0081】比較例2 お椀型重合体粒子(a)に代えて、密実で球形のプラス
チックピグメント(Nipol V1004:日本ゼオ
ン社製)を用いた他は実施例2と同様にして軽量塗工紙
(カ)を得、その各特性を評価した。その結果を表1に
示す。 【0082】 【表1】 【0083】表1から、お椀型重合体粒子を含む塗工層
を有する本発明の軽量塗工紙は、お椀型重合体粒子を使
用しない場合(比較例1)と比較して、表面強度が接着
剤の種類によっては若干低下する場合があるものの、白
色度、不透明度等の光学的特性に優れ、かつ吸水性、吸
油性、吸水着肉性、インクセット性等のオフセット印刷
適性においてはかなり優れていることが分かる。また、
プラスチックピグメントを使用した場合(比較例2)と
比較すると、白色度、不透明度が向上し、特に吸水性、
吸油性、表面強度、吸水着肉性、インクセット性等のオ
フセット印刷適性において遥かに優れていることが分か
る。 【0084】[中質紙を原紙に使用した軽量塗工紙] 実施例5 酸化澱粉(MS−3800、日本食品化工社製)100
部を水に溶解して得た30%水溶液に、お椀型重合体粒
子ラテックス(a)25部を攪拌しながら少しずつ添加
し、更に水を添加して希釈し、30分間混合して固形分
濃度5%の塗工組成物を得た。坪量が49g/m2の中
質紙に、この塗工組成物を、乾燥重量が片面0.5g/
2となるように、卓上型手動ブレードコーターを用い
て片面塗工し、次いで100℃の熱風乾燥機で10秒間
乾燥した。得られた軽量塗工紙(キ)を23℃、相対湿
度65±5%の恒温恒温室で24時間調湿した後、各特
性を評価した。その結果を表2に示す。 【0085】実施例6 お椀型重合体粒子ラテックス(a)の使用量を60部と
した他は実施例5と同様にして、固形分濃度5%の塗工
組成物を得た。この塗工組成物を用いて実施例1と同様
にして、軽量塗工紙(ク)を得、その各特性を評価し
た。その結果を表2に示す。 【0086】実施例7 お椀型重合体粒子ラテックス(a)の使用量を100部
とした他は実施例5と同様にして軽量塗工紙(ケ)を
得、その各特性を評価した。その結果を表2に示す。 【0087】実施例8 酸化澱粉100部に代えて酸化澱粉80部及びカルボキ
シ変性スチレン−ブタジエン共重合体ラテックス(日本
ゼオン社製:Nipol LX407F)20部を使用
した他は実施例6と同様にして軽量塗工紙(コ)を得、
その各特性を評価した。その結果を表2に示す。 【0088】比較例3 お椀型重合体粒子ラテックス(a)を使用しなかった他
は実施例5と同様にして軽量塗工紙(サ)を得、その各
特性を評価した。その結果を表2に示す。 【0089】比較例4 お椀型重合体粒子(a)に代えて、密実で球形のプラス
チックピグメント(Nipol V1004:日本ゼオ
ン社製)を用いた他は実施例6と同様にして軽量塗工紙
(シ)を得、その各特性を評価した。その結果を表2に
示す。 【0090】 【表2】【0091】表2から、お椀型重合体粒子を含む塗工層
を有する本発明の軽量塗工紙は、お椀型重合体粒子を使
用しない場合(比較例3)と比較して、表面強度が接着
剤の種類によっては若干低下する場合があるものの、白
色度、不透明度、白紙光沢、印刷光沢等の光学的特性に
優れ、しかも、吸水性、吸油性、吸水着肉性、インクセ
ット性等のオフセット印刷適性においてはかなり優れて
いることが分かる。また、プラスチックピグメントを使
用した場合(比較例4)と比較すると、白色度、不透明
度、白紙光沢、印刷光沢等の光学的特性が向上し、特に
吸水性、吸油性、表面強度、吸水着肉性、インクセット
性等のオフセット印刷適性において遥かに優れているこ
とが分かる。 【0092】 【発明の効果】本発明の軽量塗工紙は、白色度、不透明
度、白紙光沢等の光学特性及び吸水性、吸油性、印刷光
沢、吸水着肉性、インクセット性、表面強度等の印刷適
性に優れている。
【手続補正書】 【提出日】平成10年10月26日(1998.10.
26) 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】図面の簡単な説明 【補正方法】追加 【補正内容】 【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に使用するお椀型重合体粒子の開口面に
垂直で球状中空重合体粒子の中心を通る断面を示す。 【符号の説明】 D… お椀型重合体粒子の外径 p… 二重円の外側の円 H… 外側の円弧状の任意の点から直線mへの垂線の長
さ Hmax… Hの最大値 m… 二重円の一部を切り取る直線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4L055 AG48 AG63 AG71 AG94 AH02 AH37 AJ04 FA12 FA13 FA15 GA16 GA19

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【 請求項1】 お椀型重合体粒子と接着剤とを必須成
    分として含有する塗工層を有する軽量塗工紙であって、
    該塗工層が無機顔料を含まないことを特徴とする軽量塗
    工紙。 【 請求項2】 お椀型重合体粒子又はその前駆体粒子
    と接着剤とを必須成分とし、且つ無機顔料を含まないこ
    とを特徴とする軽量塗工紙用塗工組成物。
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