JP2000026432A - ピリミジン誘導体及びその製法 - Google Patents

ピリミジン誘導体及びその製法

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JP2000026432A
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lower alkyl
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Takumi Tokunaga
巧 徳永
Takashi Yamamoto
隆 山本
Hiroyuki Ito
博之 伊藤
Kazuhisa Kono
和久 河野
Yasuaki Hanazaki
保彰 花崎
Kimio Katsuura
公男 勝浦
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Tosoh Corp
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Tosoh Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】有用な合成中間体であるピリミジン誘導体を提
供し、さらに該化合物の安価で、簡便な工業的製造方法
を提供する。 【解決手段】一般式[1] 【化1】 で表されるピリミジン誘導体(具体的例示:(2−te
rt−ブチルピリミジン−5−イル)=クロロチオホル
メート)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、医農薬中間体、及
び有機中間体として有用な、新規なピリミジン誘導体及
びそれらの製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】前記一般式[1]で表されるピリミジン
誘導体は、文献未記載の新規化合物であり、従来よりこ
の化合物の有用性及びその製法については全く知られて
いない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の前記一般式
[1]で表されるピリミジン誘導体は、医農薬中間体、
及び有機中間体として有用である。特に本発明化合物
は、高脂血症治療薬として期待されるチオカルバミン酸
エステル誘導体の合成中間体として有用である。本発明
の目的は、このように有用な合成中間体であるピリミジ
ン誘導体を提供し、さらに該化合物の安価で、簡便な工
業的製造方法を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、生理活性
物質の製造中間体について鋭意研究を重ねた結果、上記
一般式[1]で示される本発明化合物が、医農薬等の製
造中間体として有用であり、さらにそれらは、簡便かつ
経済的な方法で製造できることを発明し、本発明を完成
した。
【0005】即ち本発明は、一般式[1]
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1は水素原子、低級アルキル基
または低級アルコキシアルキル基を表す。R2及びR
3は、同一または相異なって、低級アルキル基を表す。
Xは、酸素原子または硫黄原子を表す。Yは、炭素原子
または珪素原子を表す。Vはハロゲン原子を表す。]で
表されることを特徴とするピリミジン誘導体である。
【0008】また本発明は、一般式[2]
【0009】
【化5】
【0010】(式中、R1、R2、R3及びYは、前記と
同様な意味を表す。)で表されるフェノール誘導体とハ
ロカルボニル化剤を反応させることを特徴とする、一般
式 [1]
【0011】
【化6】
【0012】(式中、R1、R2、R3、X、Y及びV
は、前記と同様な意味を表す。)で表されるピリミジン
誘導体の製造方法である。以下本発明について詳述す
る。
【0013】本発明の一般式の定義において、特に断ら
ない限り「低級」なる用語は炭素数が1〜6個の直鎖
状、または分枝した炭素鎖を意味する。
【0014】したがって、低級アルキル基とは、炭素数
が1〜6個の直鎖状、または分枝したアルキル基のこと
である。具体例としては、例えばメチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル
(アミル)基、イソペンチル基、ネオペンチル基、te
rt−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブ
チル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イ
ソヘキシル基、1−メチルペンチル基、2−メチルペン
チル基、3−メチルペンチル基、1,1−ジメチルブチ
ル基、2,2−ジメチルブチル基、1,3−ジメチルブ
チル基、2,3−ジメチルブチル基、3,3−ジメチル
ブチル基、1−エチルブチル基、2−エチルブチル基、
1,1,2−トリメチルプロピル基、1,2,2−トリ
メチルプロピル基、1−エチル−1−メチルプロピル
基、1−エチル−2−メチルプロピル基等が挙げられ
る。
【0015】低級アルコキシアルキル基とは、炭素数が
1〜3個の直鎖状、または分枝したアルコキシ基が置換
した炭素数が1〜3個の直鎖状、または分枝したアルキ
ル基のことである。具体例としては、例えば、メトキシ
メチル基、エトキシメチル基、プロポキシメチル基、イ
ソプロポキシメチル基、2−メトキシエチル基、1−メ
トキシエチル基、2−エトキシエチル基、1−メトキシ
プロピル基、2−メトキシプロピル基または3−プロポ
キシプロピル基等が挙げられる。
【0016】ハロゲン原子としては、フッ素原子、塩素
原子、臭素原子、ヨウ素原子等を挙げることができる。
【0017】次に、前記一般式[1]で表される本発明
の化合物をさらに具体的に開示するために、一般式
[1]において用いられる各種記号について、その好適
な具体例を挙げてさらに詳細に説明する。
【0018】R1は水素原子、低級アルキル基または低
級アルコキシアルキル基を表す。好ましくは、低級アル
キル基または低級アルコキシアルキル基である。より好
ましくは、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロ
ピル基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、2−メ
トキシエチル基または1−メトキシエチル基である。も
っとも好ましいのは、メチル基、エチル基、プロピル基
またはイソプロピル基である。
【0019】R2及びR3は、同一または相異なって、低
級アルキル基を表す。好ましくは、メチル基、エチル
基、プロピル基またはイソプロピル基である。さらに好
ましくは、メチル基またはエチル基である。
【0020】Vは、ハロゲン原子を表す。好ましくは、
塩素原子または臭素原子である。さらに好ましくは、塩
素原子である。
【0021】Xは、酸素原子または硫黄原子である。好
ましくは硫黄原子である。
【0022】Yは、炭素原子または珪素原子である。好
ましくは炭素原子である。
【0023】かくして、本発明により提供される化合物
[1]において、好適な例としては、R1が、水素原
子、低級アルキル基または低級アルコキシアルキル基で
あり;R2及びR3が、同一または相異なって、低級アル
キル基であり;Vが、ハロゲン原子であり;Xが、酸素
原子であり;Yが炭素原子または珪素原子である前記一
般式[1]の新規なピリミジン誘導体、または、R
1が、水素原子、低級アルキル基または低級アルコキシ
アルキル基であり;R2及びR3が、同一または相異なっ
て、低級アルキル基であり;Vが、ハロゲン原子であ
り;Xが、硫黄原子であり;Yが炭素原子または珪素原
子である前記一般式[1]の新規なピリミジン誘導体が
挙げられる。
【0024】さらに好ましい化合物群としては、R
1が、低級アルキル基または低級アルコキシアルキル基
であり;R2及びR3が、同一または相異なって、メチル
基、エチル基、プロピル基またはイソプロピル基であ
り;Vが、塩素原子または臭素原子であり;Xが、酸素
原子であり;Yが炭素原子である前記一般式[1]の新
規なピリミジン誘導体、または、R1が、低級アルキル
基または低級アルコキシアルキル基であり;R2及びR3
が、同一または相異なって、メチル基、エチル基、プロ
ピル基またはイソプロピル基であり;Vが、塩素原子ま
たは臭素原子であり;Xが、硫黄原子であり;Yが炭素
原子である前記一般式[1]の新規なピリミジン誘導体
が挙げられる。
【0025】もっとも好ましい化合物群としては、R1
が、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル
基、メトキシメチル基、エトキシメチル基、2−メトキ
シエチル基または1−メトキシエチル基であり;R2
びR3が、メチル基またはエチル基であり;Vが、塩素
原子または臭素原子であり;Xが、酸素原子であり;Y
が炭素原子である前記一般式[1]の新規なピリミジン
誘導体、または、R1が、メチル基、エチル基、プロピ
ル基、イソプロピル基、メトキシメチル基、エトキシメ
チル基、2−メトキシエチル基または1−メトキシエチ
ル基であり;R2及びR3が、メチル基またはエチル基で
あり;Vが、塩素原子または臭素原子であり;Xが、硫
黄原子であり;Yが炭素原子である前記一般式[1]の
新規なピリミジン誘導体が挙げられる。
【0026】この中でも特に、R1が、メチル基、エチ
ル基、プロピル基またはイソプロピル基であり;R2
びR3が、メチル基またはエチル基であり;Vが、塩素
原子または臭素原子であり;Xが、硫黄原子であり;Y
が炭素原子である前記一般式[1]の新規なピリミジン
誘導体が好ましい。
【0027】製造法 本発明化合物は、種々の方法により製造できるが、以下
代表的な製造法を示す。
【0028】製造法 式1
【0029】
【化7】
【0030】(式中、R1、R2、R3、X、Y及びV
は、前記と同様の意味を有する。) 一般式[1]で表されるピリミジン誘導体は、対応する
フェノール性化合物[2]と、例えばホスゲンまたはチ
オホスゲン等のハロカルボニル化剤を塩基存在下、溶媒
中で−10℃ないし100℃で数分から24時間反応す
ることにより製造することができる。好ましくは、反応
温度は−5℃ないし40℃、反応時間は2時間から10
時間である。
【0031】塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウム、炭酸ナトリウム、
炭酸カリウム、炭酸水素ナトリウムもしくは炭酸水素カ
リウム等の無機塩基;水素化ナトリウムもしくは水素化
リチウム等の水素化アルカリ金属;水素化カルシウム等
の水素化アルカリ土類金属;またはピリジン、コリジ
ン、ルチジン、トリエチルアミン、トリメチレンジアミ
ン、1,8−ジアザ−ビシクロ[5.4.0]−7−ウ
ンデセン(DBU)等の有機塩基を挙げることができ
る。好ましくは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、
ピリジン、ルチジンまたはトリエチルアミンである。
【0032】溶媒としては、反応に悪影響を及ぼさない
溶媒を単独または混合物として用いることができる。そ
のような溶媒としては、水またはn−ヘキサン、シクロ
ヘキサン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン、ジ
クロロメタン、クロロホルム、ベンゼン、トルエンもし
くはジメチルホルムアミド等の有機溶媒を挙げることが
できる。
【0033】ハロカルボニル化剤としては、ホスゲン、
トリクロロメチルクロロホルメート、ビス(トリクロロ
メチル)カーボネートまたはチオホスゲン等を挙げるこ
とができる。
【0034】フェノール性化合物[2]と、ハロカルボ
ニル化剤とは、それぞれ等モルあるいは一方をやや過剰
モルとして反応に供するのが好ましい。
【0035】一般式[1]で表されるピリミジン誘導体
は、生成後単離して用いること事ができるが、毒性また
は安定性等の問題で単離が困難な場合には、フェノール
性化合物[2]と、ハロカルボニル化剤を上記反応条件
下反応させ、生成したピリミジン誘導体[1]を、溶液
のまま用いることもできる。
【0036】以上の工程で得られる生成物は、必要なら
ば公知の精製法、例えばクロマトグラフィー、再結晶
法、溶媒抽出、沈殿法または蒸留法等を単独または適宜
組み合わせて行うことにより、精製または単離する事が
できる。
【0037】
【発明の効果】本発明の化合物は、本発明の製法により
好適に製造することができる。また、本発明化合物は医
薬、農薬、その他の有機中間体として有用性が期待でき
る。
【0038】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的
に説明するが、本発明はこれらの実施例に制限されるも
のではない。なお、本発明化合物を合成する際に用いら
れる原料化合物はJournal of Labell
ed Compounds and Radiopha
rmaceuticals,Vol.XXVIII,N
o.9,1076−1080に記載の方法に準じて合成
した。
【0039】実施例1 (2−tert−ブチルピリミジン−5−イル)=クロ
ロチオホルメートの合成 チオホスゲン317mgのシクロヘキサン溶液6ml
に、室温下2−tert−ブチルピリミジン−5−オー
ル400mgと水酸化ナトリウム106mgの水溶液3
mlをゆっくり滴下した。室温下2時間撹拌後、反応液
を飽和食塩水洗した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し
た。減圧下濃縮すると、黄色油状物の目的物500mg
を得た。
【0040】1H−NMR(500MHz,CDCl3
δppm) 1.42(s,9H),8.54(s,2
H)
フロントページの続き (72)発明者 花崎 保彰 神奈川県藤沢市湘南台四丁目40−9−203 (72)発明者 勝浦 公男 東京都新宿区西落合二丁目23−3 Fターム(参考) 4H049 VN01 VP01 VQ64 VR11 VR23 VR24 VR41 VS64 VT40 VT42 VT43 VT44 VT50 VU01 VU06 VU36 VW01 VW33

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式[1] 【化1】 [式中、R1は水素原子、低級アルキル基または低級ア
    ルコキシアルキル基を表す。R2及びR3は、同一または
    相異なって、低級アルキル基を表す。Xは、酸素原子ま
    たは硫黄原子を表す。Yは、炭素原子または珪素原子を
    表す。Vはハロゲン原子を表す。]で表されることを特
    徴とするピリミジン誘導体。
  2. 【請求項2】一般式[2] 【化2】 (式中、R1、R2、R3及びYは、前記と同様な意味を
    表す。)で表されるフェノール誘導体とハロカルボニル
    化剤を反応させることを特徴とする、一般式 [1] 【化3】 (式中、R1、R2、R3、X、Y及びVは、前記と同様
    な意味を表す。)で表されるピリミジン誘導体の製造方
    法。
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