JP2000026126A - 石英ガラス製造装置 - Google Patents

石英ガラス製造装置

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JP2000026126A JP10195644A JP19564498A JP2000026126A JP 2000026126 A JP2000026126 A JP 2000026126A JP 10195644 A JP10195644 A JP 10195644A JP 19564498 A JP19564498 A JP 19564498A JP 2000026126 A JP2000026126 A JP 2000026126A
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Toshitsugu Suwa
俊嗣 諏訪
Michiaki Yamaguchi
倫央 山口
Shoji Yajima
昭司 矢島
Hiroki Jinbo
宏樹 神保
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    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
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    • C03B19/14Other methods of shaping glass by gas- or vapour- phase reaction processes
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B2207/00Glass deposition burners
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 炉内壁へのシリカ微粒子の付着を抑制し、安
定した品質の石英ガラスを合成することができる石英ガ
ラス製造装置の提供。 【解決手段】 インゴット形成用ターゲット4と、ター
ゲット4が配設され、排気口10を有する炉2と、ター
ゲット4に先端を向けて配設された石英ガラス合成用バ
ーナー3と、排気口10から合成炉2内のガスを排気す
る排気管8を備え、合成炉2内においてターゲット4上
に石英ガラスのインゴット12を形成する石英ガラス製
造装置において、可燃性の水素ガスおよび支燃性の酸素
ガスをそれぞれ合成炉2内に流出して合成炉2の内壁面
に沿った火炎流21を形成するノズル9を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、火炎加水分解法に
より石英ガラスを合成する石英ガラス製造装置に関す
る。
【0002】
【発明の背景】従来、シリコン等のウェハ上に集積回路
の微細パターンを露光・転写する光リソグラフィ技術に
おいては、ステッパーと呼ばれる露光装置が用いられて
いる。近年、LSIの高集積化に伴って加工線幅がより
微細になりつつある。例えば、DRAMの場合には1G
と容量が増大するとともに加工線幅も0.18μmとな
り、より波長の短いKrFエキシマレーザーやArFエ
キシマレーザーがステッパーの光源として用いられつつ
ある。
【0003】一般に、KrFエキシマレーザーやArF
エキシマレーザーを用いる露光装置では、光の透過率低
下を考慮して照明光学系や投影光学系のレンズの材料と
して、従来の光学ガラスに代えて合成石英ガラスや蛍石
(CaF2)等のフッ化物単結晶を用いることが提案されて
いる。このような紫外線リソグラフィー用光学素子とし
て用いられる石英ガラスには、紫外光の高透過性と屈折
率の高均質性とが要求される。高透過性を実現するため
には石英ガラス中の不純物濃度を低濃度に抑える必要が
あるが、そのような石英ガラスの製造方法の一つとして
火炎加水分解法が知られている。
【0004】火炎加水分解法では、インゴット形成用タ
ーゲットを高温に加熱した後、石英ガラスの原料である
ケイ素化合物のガスと燃焼ガスとを炉の天井部に設けら
れたバーナーからターゲットに向けて流出する。このと
き、燃焼ガスにより酸水素火炎を発生させ、その酸水素
火炎中でケイ素化合物を加熱するとともに加水分解反応
を起こさせる。この加水分解反応により酸水素火炎中に
シリカ(SiO2)の微粒子が生成され、それがターゲット
上に堆積すると共に溶融してガラス化する。
【0005】シリカ微粒子を含んだ酸水素火炎は、イン
ゴットの合成面に吹き付けられた後、合成面に沿って炉
の側壁方向に流れる。炉の側壁には反応生成ガス(HCl
など)やターゲットに捕捉されなかったシリカ微粒子等
を排気するための排気口が設けられており、この位置は
火炎流の流れを考慮して決められる。酸水素火炎の流れ
はインゴットの先端形状や火炎流の流速によってほぼ決
まるが、それに対応させて排気口を必要以上に上部に設
けると炉内温度を低下させる要因となるので、できるだ
け炉の下方位置に設けられる。
【0006】このようにして合成される石英ガラスで
は、合成の際に生じる様々な条件のゆらぎによって石英
ガラスの屈折率の均質性が悪化する。条件のゆらぎとし
ては、例えば、炉の劣化による構造変化、酸水素火炎に
よる合成面の温度分布の変化、火炎加水分解反応や熱分
解・熱酸化反応やガラスへの不純物の拡散状態の変化な
どがある。これらの条件のゆらぎは、石英ガラス内に脈
理と呼ばれる成長縞を発生させたり、径方向の屈折率均
質性に影響を及ぼす。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、酸水素火炎
中で生成されたシリカ微粒子はその全てがターゲット
(またはインゴットの合成面)に捕捉されるわけではな
く、ターゲットへのシリカ微粒子の平均的捕捉率は60
%前後である。捕捉されなかったシリカ微粒子の一部は
炉の内壁等に付着し、残りは排気ガスと共に排気口から
炉外部へ排気される。
【0008】本発明者らは、石英ガラス合成の実験を種
々重ねた結果、石英ガラスに生じる泡や屈折率の局所的
不均質や脈理などは、石英ガラス製造時に炉天井部に付
着した付着物が落下したり、炉内壁面に付着物が生成さ
れて炉内温度変化が生じることに起因することを解明し
た。
【0009】すなわち、炉の内壁面にシリカ微粒子が付
着すると、以下のような問題が生じる。例えば、炉の天
井部に位置するバーナーに付着した場合には、合成時に
付着物がインゴットの合成面に落下するおそれがあり、
インゴット内の泡の発生源となったり、屈折率の局所的
不均質部分が生成されたりする。また、炉壁側面に付着
した場合には、炉内のガス流を乱して炉下部への放熱を
妨げることになり、合成面の温度変化を生じさせる要因
となる。
【0010】また、排気口付近は火炎流に含まれるシリ
カ微粒子が吹き付けられるため付着物が形成されやす
く、他の内壁面に比べて付着物の成長が著しい。そのた
め、付着物がインゴット方向に大きく成長した場合にイ
ンゴットと接触するという問題あった。通常、付着物が
成長してインゴットおよび付着物間の隙間が小さくなる
と、安全のため事前に付着物を取り除く。この付着物除
去作業の際には、一時的に原料ガスを停止するとともに
インゴットの回転・揺動を停止させるが、このとき合成
面の温度が急激に低下するため、インゴットの除去作業
前後に合成された部分に屈折率が急激に変化する脈理が
生じる。また、作業時に舞い上がったシリカ微粒子が合
成面に付着して、その部分に大量の泡が発生することも
あった。
【0011】ところで、炉内壁面へのシリカ微粒子付着
を防止するために、壁面にそって常温の不活性ガスを流
す石英ガラス製造装置が特開平7−109134号で提
案されている。しかし、常温の不活性ガスを流した場合
には炉内温度を低下させて石英ガラスの合成条件が変化
してしまうという欠点があった。また、常温の不活性ガ
スを炉内へ流出するためのノズルの温度が低くなるた
め、ノズルの周囲にシリカ微粒子が付着しやすくなりノ
ズルを詰まらせるおそれがあった。
【0012】本発明の目的は、炉内壁へのシリカ微粒子
の付着を抑制し、安定した品質の石英ガラスを合成する
ことができる石英ガラス製造装置を提供することにあ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】発明の実施の形態を示す
図1に対応付けて説明する。 (1)請求項1の発明は、インゴット形成用ターゲット
4と、ターゲット4が配設され、排気口10を有する合
成炉2と、ターゲット4に先端を向けて配設された石英
ガラス合成用バーナー3と、排気口10から合成炉2内
のガスを排気する排気系8とを備え、合成炉2内におい
てターゲット4上に石英ガラスのインゴット12を形成
する石英ガラス製造装置に適用され、合成炉2の内壁面
に沿った火炎流21を形成するためのガス(例えば、水
素ガスと酸素ガス)を流出するガス流出装置9を設けた
ことにより上述の目的を達成する。 (2)請求項2の発明は、請求項1に記載の石英ガラス
製造装置において、ガス流出装置9は、ガスを合成炉2
の内壁面に沿って排気口10方向に流出する。
【0014】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段の項では、本発明を分かり易くする
ために発明の実施の形態の図を用いたが、これにより本
発明が発明の実施の形態に限定されるものではない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図3を参照して本発
明の一実施の形態を説明する。図1は本発明による石英
ガラス製造装置の一実施の形態を示す図であり、(a)
は装置の断面図であり、(b)は(a)の図示左側から
見た断面図である。なお、図1(b)ではインゴット1
2を省略して示した。
【0016】図1は石英ガラス合成の完了間際の状態を
示した図であってターゲット4上に石英ガラスのインゴ
ット12が形成されている。合成開始時にはターゲット
4を図2に示すような位置にセットし、ターゲット4を
充分な温度(2000℃以上)に加熱した後、石英ガラ
スの原料であるケイ素化合物(例えば、SiCl4)のガス
と、燃焼ガス(可燃性の水素ガスと支燃性の酸素ガス)
とを炉2の天井部に設けられたバーナー3からターゲッ
ト4に向けて流出する。
【0017】その後、石英ガラスの合成が進むにつれて
ターゲット4上に石英ガラスのインゴット12が形成さ
れる。合成の最中には、インゴット12の石英ガラス合
成面11とバーナー3との距離が常に一定に保たれるよ
うに、インゴット12の成長とともにターゲット4を徐
々に炉底部方向に降下させる。また、炉内温度は100
0℃以上に保たれるとともに、均質性の良い石英ガラス
インゴット12が形成されるようにターゲット4をモー
タ等で回転および揺動運動させつつ石英ガラスを形成す
る。
【0018】炉2は熱散逸を抑えるための炉枠1で覆わ
れており、炉2内の温度分布は熱電対7により計測され
る。炉2の内部状況は、炉2および炉枠1に設けられた
窓5,15を通してCCDカメラ6で観察される。石英
ガラス合成の際にはHClなどのガスが発生するが、これ
らのガスは炉2に設けられた排気口10および排気管8
を介して炉外部に排気される。この排ガスは炉2の底部
開口から流入する二次空気と共に排気され、排気管8の
下流に設けられた不図示の排気処理システム(スクラバ
ーや排気ファン等で構成される)により処理される。
【0019】ところで、上述したように炉2の排気口1
0付近にはシリカ微粒子が付着しやすいので、この付着
を防止するために本実施の形態の装置では排気口10付
近にガスを噴出するノズル9を設けた。図1(b)に示
すように、3本のノズル9はガスが炉2の内壁面に沿っ
て排気口10方向に噴出されるように配設される。ノズ
ル9は石英管を用いた二重管となっており、内側の石英
管には可燃性ガスである水素ガスを流し、外側の石英管
には支燃性ガスである酸素ガスを流す。ノズル9から噴
出された水素ガスおよび酸素ガスは、炉内温度が高温
(1000℃以上)なため反応して火炎流21となる。
なお、図3はノズル9を設けない場合の製造装置(従来
の石英ガラス製造装置に相当する)を示しており、この
ような製造装置では排気口10の周辺にシリカ微粒子の
付着物が生じやすい。
【0020】ノズル9に用いられる石英二重管を構成す
る石英管としては、例えば、内側には外径6mm、肉厚
1.2mmの石英管が、外側には外径10mm、肉厚
1.2mmの石英管が用いられる。管材には、インゴッ
ト12への不純物の混入防止や高温酸性雰囲気下での使
用を考慮し、バーナー3の管材と同じ溶融石英ガラスを
用いた。また、各ガスの流速は20〜30m/sとし
た。ノズル9に関するこれらの条件(形状、本数、寸
法、ガスの流速等)は、炉2の形状や石英ガラス合成の
条件に応じて適宜変更すれば良い。なお、バーナー3お
よびノズル9にはガス供給装置(図示せず)から所望の
ガスが導入される。
【0021】以上説明したように、本実施の形態では、
火炎流21を形成する酸素ガスおよび水素ガスを炉2の
内壁面に沿って噴出しているため、シリカ微粒子の内壁
面への付着を抑制することができる。その結果、付着物
が生成されて生じる炉内温度変化や付着物のインゴット
12への落下に起因する石英ガラス内の泡や屈折率の局
所的不均質や脈理などの発生を抑制することができると
ともに、付着物とインゴット12との接触を避けること
ができる。
【0022】また、前述した特開平7−109134号
に開示された石英ガラス製造装置のように常温の不活性
ガスを流した場合には、炉内温度を低下させて石英ガラ
スの合成条件が変化してしまったり、ノズルの温度が低
くなってノズルの周囲にシリカ微粒子が付着するような
欠点があったが、本実施の形態ではノズル9から流出し
たガスは火炎流を形成するためこのような問題が無い。
さらに、常温の不活性ガスに安価な窒素ガスを使用した
場合には、炉内で窒素酸化物が発生するおそれがある
が、本実施の形態ではそのような問題も避けることがで
きる。
【0023】また、本発明による石英ガラス製造装置で
は付着物が生成し難いため、従来のような付着物除去作
業を省略することが可能となり、除去作業を原因とする
泡や脈理の発生を防止することができる。
【0024】さらにまた、従来は、炉内壁面に付着する
付着物の状態に応じて付着物除去作業を行う必要があっ
たため装置の自動運転制御が困難であったが、本実施の
形態の製造装置によれば、付着物除去作業を省略するこ
とができるので自動制御も可能となり、より安定した合
成を行うことが可能となる。
【0025】なお、上述した実施の形態では、付着の著
しい排気口10の上部壁面に沿って酸素ガスおよび水素
ガスを噴出したが、さらに、これ以外の内壁面に噴出さ
せるようにしても良い。
【0026】
【実施例】「実施例1」上述した製造装置で、ガスの平
均流速を20m/sとし、外径460mm,軸方向寸法
(図1の上下方向寸法)1000mmのインゴットを合
成した。この場合、合成最中に付着物塊の生成は観測さ
れず、付着物除去作業の作業回数は0回であった。合成
されたインゴットの側面を研削してピンホール法により
脈理測定を行った結果、屈折率差3.0×10-6以上の
濃い脈理は発見されず、また、泡や斑点状の局部的屈折
率変化も発見されなかった。
【0027】「実施例2」上述した製造装置で、ガスの
平均流速を30m/sとし、実施例1と同様のインゴッ
トを合成した。この場合には、合成最中に排気口10の
下部に付着物塊が観測された。しかし、成長量が小さか
ったので、付着物除去作業の作業回数は0回であった。
合成終了後、付着物塊の重量を測定した結果、総重量は
1.5kgであった。合成されたインゴットの側面を研
削してピンホール法により脈理測定を行った結果、屈折
率差3.0×10-6以上の濃い脈理は発見されず、ま
た、泡や斑点状の局部的屈折率変化も発見されなかっ
た。
【0028】実施例2で排気口10の下部に付着物塊が
生成されたのは、ノズル9からの火炎流速が速すぎたた
めと考えられる。合成中に開口部10において排気ガス
中に含まれる塩酸(HCl)蒸気の白煙は観測されなかっ
たが、流速が速すぎると排気口10の下部壁面への付着
物生成を促進するだけでなく、炉2外への有害ガスの流
出をもたらすと考えられるので好ましくない。
【0029】「比較例1」上述した製造装置で、ノズル
9から噴出させるガスを常温の窒素ガスとし、ガスの平
均流速を20m/sとして実施例1と同様のインゴット
を合成した。合成最中に開口部10の上部壁面への付着
物塊の生成は観測されなかったが、ノズル9周囲に付着
物が観測された。ただし、付着物除去作業の回数は0回
であった。合成されたインゴットの側面を研削してピン
ホール法により脈理測定を行った結果、屈折率差3.0
×10-6以上の濃い脈理は発見されなかったが、インゴ
ット全般にわたり泡が7個、斑点状の局部的屈折率変化
が12ヶ所観測された。これは、ノズル9に付着した比
較的細かい付着物が落下・浮遊し、合成面11へ付着し
て泡や斑点状の屈折率不均質を生じさせたものと考えら
れる。
【0030】「比較例2」上述した実施例を従来の装置
で合成した場合と比較する意味で、比較例を一例だけ示
す。ここでは、ノズル9を備えない従来の装置で実施例
1と同様のインゴットを合成した。合成最中に排気口1
0の上部に付着物塊が観測された。付着物除去作業回数
は2回であり、合成終了後に付着物塊の重量を測定した
結果、総重量は5.0kgであった。合成されたインゴ
ットの側面を研削してピンホール法により脈理測定を行
った結果、屈折率差3.0×10-6以上の濃い脈理が各
付着物除去作業に対応する部位に数本ずつ観測された。
また、同じ箇所に泡が数個、斑点状の局部的屈折率変化
が多数観測された。これらは、付着物除去作業に伴う炉
温の急激な変化や付着物の浮遊が原因であると考えられ
る。
【0031】以上説明した実施の形態と特許請求の範囲
の要素との対応において、炉2は合成炉を、ノズル9は
ガス流出装置をそれぞれ構成する。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
合成炉の内壁面に沿った火炎流を形成しているため、炉
内壁へのシリカ微粒子の付着を抑制することができる。
その結果、付着物が生成されて生じる炉内温度変化や付
着物のインゴットへの落下に起因する石英ガラス内の泡
や屈折率の局所的不均質や脈理などの発生を抑制するこ
とができるとともに、付着物とインゴットとの接触を避
けることができる。さらに、付着物ができにくいため従
来のような付着物除去作業を省略することが可能とな
り、除去作業を原因とする泡や脈理の発生を防止するこ
とができる。特に、請求項2の発明では、ガスを炉の内
壁面沿って排気口方向に流出しているため、シリカ微粒
子を効率よく炉外に排出することができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による石英ガラス製造装置の一実施の形
態を示す図であり、(a)は装置の断面図、(b)は
(a)の図示左側から見た断面図。
【図2】合成開始時のターゲット4の状態を示す図。
【図3】ノズル9を備えていない石英ガラス製造装置に
おける付着物を説明する図。
【符号の説明】
1 炉枠 2 炉 3 バーナー 4 ターゲット 8 排気管 9 ノズル 10 排気口 11 合成面 12 インゴット 20 酸水素火炎 21 火炎流
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 矢島 昭司 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 (72)発明者 神保 宏樹 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内 Fターム(参考) 4G014 AH12 AH15

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インゴット形成用ターゲットと、前記タ
    ーゲットが配設され、排気口を有する合成炉と、前記タ
    ーゲットに先端を向けて配設された石英ガラス合成用バ
    ーナーと、前記排気口から前記合成炉内のガスを排気す
    る排気系とを備え、前記合成炉内において前記ターゲッ
    ト上に石英ガラスのインゴットを形成する石英ガラス製
    造装置において、 前記合成炉の内壁面に沿った火炎流を形成するためのガ
    スを流出するガス流出装置を設けたことを特徴とする石
    英ガラス製造装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の石英ガラス製造装置に
    おいて、 前記ガス流出装置は、前記ガスを前記合成炉の内壁面に
    沿って前記排気口方向に流出することを特徴とする石英
    ガラス製造装置。
JP10195644A 1998-07-10 1998-07-10 石英ガラス製造装置 Pending JP2000026126A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009067660A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Covalent Materials Tokuyama Corp 合成シリカガラスの製造装置及びこれを用いた合成シリカガラスの製造方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009067660A (ja) * 2007-09-18 2009-04-02 Covalent Materials Tokuyama Corp 合成シリカガラスの製造装置及びこれを用いた合成シリカガラスの製造方法

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