JP2000025357A - 折丁の全自動補給機能付き丁合機 - Google Patents

折丁の全自動補給機能付き丁合機

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JP2000025357A JP10195194A JP19519498A JP2000025357A JP 2000025357 A JP2000025357 A JP 2000025357A JP 10195194 A JP10195194 A JP 10195194A JP 19519498 A JP19519498 A JP 19519498A JP 2000025357 A JP2000025357 A JP 2000025357A
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廣 小林
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Abstract

(57)【要約】 【課題】製本ラインへの入口となる丁合機での、折丁台
への折丁の補給を安価に自動化し、省力化、省スペース
が図れ、各駒間のスペースの制約に対応して干渉のな
い、また確実で失敗のない折丁の全自動補給機能付き丁
合機を提供する。 【解決手段】折丁台2に堆積された折丁oが残り少なく
なると折丁補給センサ21から補給要求信号が制御手段
に送られ、対応する折丁ストッカ4に層状に堆積された
折丁oの上部から所定量の折丁が折丁層分離手段5で分
離され、折丁補給用キャリッジ駆動手段は、その分離さ
れた折丁層O1を折丁補給用キャリッジ6に担持させ、
折丁ストッカ4から、対応する折丁台2へ、その担持し
た折丁層O1を自動的に補給する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数種類の折丁を
丁合する丁合機の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】丁合機は、折丁を積載した折丁台と繰出
し手段からなる駒を複数台設け、各駒に設けられた繰出
し手段を用いて折丁を順次繰出し、搬送しながら積み上
げて折本として排出するもので、製本システムの入口に
設けられている。この製本システムは、この丁合機から
排出された折本に、予め準備された表紙を貼付け合体さ
せ、綴製本として排出する製本機と、この製本機から排
出された綴製本を断裁して、規定のサイズの仕上製本と
して仕上げる三方断裁機とを主要な構成要素としてさら
に備えており、このシステムに、折丁を供給すれば、仕
上製本が包装、梱包され、製品としてすぐに出荷できる
状態で排出されてくる。
【0003】このような製本システムにおいても、省力
化、自動化の要請は高く、出願人も種々の問題を解決し
た自動化製本システムを提案している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
自動化製本システムにおいて、そのシステムの入口であ
る丁合機は、通常、5〜20程度の複数の駒から構成さ
れており、その各駒の折丁台に手動で折丁を補給する場
合に、一人の作業者が担当することのできる駒数は3〜
5駒程度であり、この作業のために3人から5人の作業
者を必要とし、その省力化は、自動化製本システム全体
の省力化の最重要課題であった。
【0005】このため、折丁の自動補給実現への努力は
種々なされているが、5〜20程度の複数の駒から構成
されている丁合機では、その各駒に設けられた折丁台に
折丁を自動補給する自動補給機能も、対応する台数だけ
必要となり、相当安価なものでないと、導入の効果が発
揮できないという制限があった。また、丁合機の各駒
は、それぞれ取り扱うべき折丁の最大寸法に合わせた折
丁台が僅かな間隔をもって並べられる構造となってお
り、余分なスペースはなく、各駒毎の自動補給機能は、
これら互いに近接している折丁台や、さらに他の駒の自
動補給機能とも相互に干渉しないように設けなければな
らないという制約もあった。
【0006】さらに、連続自動運転を行う自動化製本シ
ステムでは、折丁補給のわずかな停止、誤作動であって
もシステム全体を停止させることとなり、その自動補給
機能も、確実で失敗のないものが求められていた。本発
明は、上記問題を解決しようとするものであって、製本
ラインへの入口となる丁合機での、折丁台への折丁の補
給を安価に自動化し、省力化、省スペースが図れ、各駒
間のスペースの制約に対応して干渉のない、また確実で
失敗のない折丁の全自動補給機能付き丁合機を提供する
ことを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の折丁の
全自動補給機能付き丁合機は、少なくとも1以上の折丁
繰り出し手段と、これに対応した折丁台とを折本搬送路
に沿って設け、折丁台に堆積された折丁を、折丁繰り出
し手段によって、順次1枚づつ折本搬送路に繰り出し、
積み上げて折本として排出する構造とした丁合機におい
て、上記折丁台には、堆積された折丁が所定残量より少
なくなった時に、補給要求信号を出力する折丁補給セン
サを設け、折丁台に対応して設けられ、折丁台に補給さ
れるべき折丁を層状に堆積収容する折丁ストッカと、折
丁ストッカに設けられ、この折丁ストッカ堆積収容され
た折丁層を、その層の上方から所定量だけ分離させる折
丁層分離手段と、折丁補給用キャリッジを有し、この折
丁補給用キャリッジを、予め設定された待機位置から上
記折丁ストッカに移動させ、上記折丁層分離手段によっ
て折丁層の上方から分離された所定量の折丁層を担持さ
せ、折丁台まで搬送させる折丁補給用キャリッジ駆動手
段と、上記折丁補給センサから補給要求信号を検知した
ときに、上記折丁補給用キャリッジ駆動手段と折丁層分
離手段を作動して、上記折丁補給用キャリッジによっ
て、折丁台に対応した折丁ストッカから所定量の折丁層
を取り出し、対応した折丁台に自動的に補給させる制御
手段とを備えている。
【0008】ここで、折丁とは、印刷された紙を、その
印刷内容が頁順になるように折りたたんだもので、その
最終折り目の山側が横になるように揃えて上下に堆積さ
れる。通常は、この最終折り目の山側(以下、「折山」
と言う。)によって、折丁および折丁層の分離、繰り出
しなどの取り扱いを行う。ただし、折丁には、いわゆる
1丁取りもの、つまり、折り目のないものも含まれる。
【0009】この折丁の全自動補給機能付き丁合機で
は、折丁台に堆積された折丁が残り少なくなると折丁補
給センサから補給要求信号が制御手段に送られ、対応す
る折丁ストッカに層状に堆積された折丁の上部から所定
量の折丁が折丁層分離手段で分離され、折丁補給用キャ
リッジ駆動手段は、その分離された折丁層を折丁補給用
キャリッジに担持させ、折丁ストッカから、対応する折
丁台へ、その担持した折丁層を自動的に補給する。
【0010】こうして、折丁ストッカから折丁台へ全自
動に折丁が補給されるので、大幅な省力化が計られる。
請求項2に記載の折丁の全自動補給機能付き丁合機は、
請求項1において、上記折丁補給用キャリッジを有する
折丁補給用キャリッジ駆動手段は、上記折丁台毎に設け
られていることを特徴とする。
【0011】この折丁の全自動補給機能付き丁合機で
は、折丁補給用キャリッジ駆動手段が、折丁台毎に設け
られているので、折丁補給の時間間隔が短い場合にも対
応することができる。請求項3に記載の折丁の全自動補
給機能付き丁合機は、請求項1において、上記折丁補給
用キャリッジを有する折丁補給用キャリッジ駆動手段
は、複数の上記折丁台毎に設けられていることを特徴と
する。
【0012】この折丁の全自動補給機能付き丁合機で
は、折丁補給用キャリッジ駆動手段が、複数の折丁台に
対して、1台設けられている。例えば、3台の折丁台に
1台の折丁補給用キャリッジ駆動手段を、あるいは、5
台に1台を設ける。折丁補給の時間間隔があまり短くな
い場合には、これでも十分、必要に応じて、折丁台に折
丁を補給することができ、折丁補給用キャリッジ駆動手
段のための費用を削減することができ、コストダウンを
図ることができる。
【0013】請求項4に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機は、請求項1〜3のいずれかにおいて、上記折
丁層分離手段は、エアー噴射孔を先端に形成した先尖舌
片を、折丁ストッカに収容堆積された折丁層の層間隙間
に挿入させることによって、折丁層を分離する構造にし
ていることを特徴とする。この折丁の全自動補給機能付
き丁合機では、折丁層分離手段は、まず、エアー噴射孔
から、加圧空気を噴出させて、折丁層の折山に吹き付
け、その加圧噴出空気で、折山の間の層間隙間を捲り上
げて、その捲り上げられた層間隙間に先尖舌片を挿入し
て、折丁層を分離している。
【0014】したがって、直接、先尖舌片を挿入する場
合に比べ、折丁を損傷することがなく、また、先尖舌片
の折丁層への挿入位置も、ちょうど、折山と折山の間の
層間隙間の部分に正確に位置決めする必要もなく、制御
が簡単で、安価にでき、さらに、折丁層の分離が確実
に、かつ、失敗なくすることができる。請求項5に記載
の折丁の全自動補給機能付き丁合機は、請求項1〜3の
いずれかにおいて、上記折丁層分離手段は、エアー噴射
孔を先端に形成した先尖舌片を、折丁ストッカに収容堆
積された折丁層の層間隙間に挿入させることによって、
折丁層を分離する構造とし、さらに、折丁層を堆積支持
する折丁ストッカの基台を上下に昇降させる基台昇降機
構によって、上記分離された層間隙間をさらに所定量大
きくすることを特徴とする。
【0015】この折丁の全自動補給機能付き丁合機で
は、折丁層分離手段は、請求項5の折丁層分離手段に比
べ、先尖舌片による折丁層の分離後、さらに、基台昇降
機構によって、先尖舌片の下部にある折丁層を所定量下
降させ、層間隙間をさらに大きくしている。したがっ
て、折丁補給用キャリッジで、分離された折丁層を担持
する場合、その位置制御がラフなもので済み、制御が簡
単になる。
【0016】請求項6に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機は、請求項1〜5のいずれかにおいて、上記折
丁補給用キャリッジ駆動手段は、上記折丁補給用キャリ
ッジを、水平面内で前後又は左右に移動させる水平方向
移送機構と、上下に昇降させる上下方向移送機構とを組
み合わせた構成とされている。この折丁の全自動補給機
能付き丁合機では、折丁補給用キャリッジ駆動手段は、
折丁補給用キャリッジを上下、左右、前後方向にだけ移
動させることによって、折丁を、折丁ストッカから、折
丁台へ移送するので、近接して設けられた各駒の折丁
台、折丁ストッカ、折丁補給用キャリッジなどと、相互
に干渉することがなく、安全に、折丁を移送補給するこ
とができる。
【0017】請求項7に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機は、請求項1〜6のいずれかにおいて、上記折
丁補給用キャリッジには、上記分離された折丁層を担持
するためのフォーク爪を備え、そのフォーク爪は上記丁
合機で取り扱うべき折丁の最大幅の半分程度の担持部長
さを有しており、さらに、上記折丁補給用キャリッジに
は、そのフォーク爪に担持した折丁層をクランプするク
ランプ手段を備えていることを特徴とする。
【0018】この折丁の全自動補給機能付き丁合機で
は、折丁補給用キャリッジのフォーク爪の長さが短いの
で、その取り回しのためのスペースが小さくて済む。例
えば、、折丁台と折丁ストッカの間には、フォーク爪が
上から入り込むためのスペースを設ける必要があるが、
そのスペースを小さくすることができ、全体の設置スペ
ースの節約になる。
【0019】また、このクランプ手段は、担持した折丁
層が自重落下するのを防止すると同時に、折丁補給用キ
ャリッジが折丁層を担持しながら上下、左右に移動する
ときに、担持した折丁層がフォーク爪から滑って落ちな
いようにクランプするので、安全、確実に、折丁層を移
送補給することができる。請求項8に記載の折丁の全自
動補給機能付き丁合機は、請求項1〜7のいずれかにお
いて、上記折丁層分離手段が、上記折丁補給用キャリッ
ジに設けられていることを特徴とする。
【0020】この折丁の全自動補給機能付き丁合機で
は、折丁層分離手段が、折丁補給用キャリッジに設けら
れているので、折丁ストッカ側に、別途、折丁層分離手
段を設ける必要がなく、コストダウンを図ることができ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、添付図とともに本発明の実
施について説明する。図1は、本発明の折丁の全自動補
給機能付き丁合機の一例の全体構成を示す側面図であ
る。この図は、折丁の全自動補給機能付き丁合機10
を、折本が搬送されていく方向に対して手前側から見た
所を示している。
【0022】折丁の全自動補給機能付き丁合機10は、
折丁繰り出し手段1、折丁台2、折本搬送路3、折丁ス
トッカ4、折丁層分離手段5、折丁補給用キャリッジ
6、折丁補給用キャリッジ駆動手段7などから構成され
ている。折丁繰り出し手段1は、図の手前から奥の方向
に複数個、折本搬送路3に沿って設けられており、共通
の繰り出しスイング軸11を中心に、矢示するようにス
イングアーム12がスイングしながら、開閉バー14が
上下して、把持部13を開閉させて、折丁台2に堆積さ
れた折丁oを一枚ずつ折本搬送路3に繰り出す。
【0023】折丁台2は、折丁oを上下方向に折山を折
本搬送路3側に向けて堆積しており、その所定位置に
は、堆積された折丁が所定残量よりすくなくなったこと
を検出し、補給要求信号を出力する折丁補給センサ21
が設けられている。折本搬送路3は、図の手前から奥の
方向に延びており、その下部には、所定間隔で搬送ガイ
ド32を立設させた搬送用チェーン31が設けられ、搬
送ガイド32の一部が、折本搬送路3から突出してい
る。こうして、折丁繰り出し手段1で折本搬送路3に一
枚ずつ順次繰り出された折丁oは、搬送ガイド32に押
されて、折本搬送路3の上を滑りながら搬送されてい
き、順次、次の折丁繰り出し手段1で次の折丁oを積み
上げて行き、最後に折本として排出される。
【0024】折丁ストッカ4は、折丁台2への補給用の
折丁oを層状に堆積収容しており、折丁台2毎に対応し
て設けられている。また、その折丁oを載置するための
基台42は、基台モータ41a、昇降ネジ軸41fなど
から構成される基台昇降機構41を有しているが、その
詳細は後述する。折丁層分離手段5は、折丁ストッカ4
の所定位置に設けられ、先端に設けられた先尖舌片51
を、加圧空気を噴出させながら、折丁ストッカ4に堆積
された折丁層Oに水平方向に挿入させて、折丁層Oを上
から所定量分離して、折丁台2への補給用の折丁層O1
を形成する。
【0025】折丁補給用キャリッジ6は、折丁ストッカ
4から折丁台2へ、所定量の折丁層O1、つまり折丁o
を移送するためのもので、折丁層O1を担持するための
フォーク爪61と、その担持された折丁層O1が落ちな
いように押さえるためのクランプ手段62とを有してお
り、折丁補給用キャリッジ駆動手段7によって、図の手
前から奥への前後方向であるX軸方向、図の左右方向で
あるY軸方向、図の上下方向であるZ軸方向に移動させ
ることができるようになっている。
【0026】折丁補給用キャリッジ駆動手段7は、折丁
補給用キャリッジ6を移動させるためのもので、X軸方
向に移動させる前後方向移送機構72とY軸方向に移動
させる左右方向移送機構73とで構成される水平方向移
送機構71と、Z軸方向に移動させる上下方向移送機構
74で構成されている。折丁補給用キャリッジ6は、後
述するように、軸部が上下方向移送機構74に嵌合して
おり、上下方向移送機構74は左右方向移送機構73に
載っており、左右方向移送機構73は前後方向移送機構
72に載っているので、全体として、折丁補給用キャリ
ッジ6は、X,Y,Z軸方向、つまり、前後、左右、上
下方向に移動することができる。
【0027】図中に、[0,1],[2]などと示した
符号は、折丁補給用キャリッジ6の移動位置を示すもの
で、その移動動作については、後に、図2、3、4、5
とともに、詳しく説明する。図2は、本発明の折丁の全
自動補給機能付き丁合機の一例の全体構成を示す平面図
である。この図は、図1の折丁の全自動補給機能付き丁
合機10を、上からみたもので、図の右から左へと折本
搬送路3上を折本が搬送されていく。また、この図で
は、図1と同じ部分には、同じ符号を付して、重複説明
を省略する。
【0028】この図から解るように、この丁合機10で
は、図1で説明した折丁繰り出し手段1(ここでは不図
示)、折丁台2、折丁ストッカ4がセットになって、駒
を形成し、この駒が、折本搬送路3に沿って設けられ、
その駒の番号を図では、[#1]、[#2]と表示して
いる。なお、ここでは、駒の数は、説明のための例とし
て、3つある場合を示しているが、必要により、この駒
数は適宜設定されるものである。
【0029】また、図では、図1と対応させて、前後
(X軸)方向移送機構72、左右(Y軸)方向移送機構
73、上下(Z軸)方向移送機構74によって移動させ
られる折丁補給用キャリッジ6の位置を、[0,1],
[2]、と表示している。図3は、折丁の全自動補給機
能を制御する制御手段の一例を示すブロック図である。
なお、すでに説明したものについては、同じ符号を付し
て重複説明を省略する。
【0030】制御手段8は、プログラマブルシーケンサ
で構成されており、所定のプログラムに沿って、折丁補
給センサ21、エアーシリンダ前端センサ54、エアー
リシンダ後端センサ55、クランプ待機センサ62c、
ストッカ上端センサ43からの信号を受けて、クランプ
シリンダ弁62d、基台用モータ41a、折丁層分離手
段5のエアーシリンダ弁552と加圧空気弁56、折丁
補給用キャリッジ駆動手段7のX軸モータ72a、Y軸
モータ73a、Z軸モータ74aを駆動する。
【0031】なお、それぞれの機器の名称の後に、「#
1」、例えば、「折丁補給センサ#1」、と表示してい
るのは、それぞれの機器が、図2で説明した駒#1に設
置されているものであることを示している。つまり、こ
れらの機器は、原則として、各駒毎に設けられるもので
ある。したがって、「折丁補給センサ#2」と表示した
場合、この折丁補給センサ21は、駒#2に設けられた
ものであることを示している。一方、かかる表示のない
ものは、原則として、複数の駒に対して1つ、あるい
は、丁合機10に1つ設けられるものであることを示し
ている。
【0032】ただし、折丁補給用キャリッジ駆動手段7
のY軸モータ73a、Z軸モータ74aについては、折
丁補給用キャリッジ駆動手段7が各駒毎に設けられる場
合には、各駒毎、折丁補給用キャリッジ駆動手段7が複
数の駒毎に設けられる場合には、複数の駒に対して1
台、設けられるものであるので、「(#1)」と表示し
ている。また、折丁補給用キャリッジを駒間移動させる
X軸モータ72aは、1対複数駒の場合にのみ必要で、
1対1の場合には必要のないものである。
【0033】エアーシリンダ前端センサ54とエアーリ
シンダ後端センサ55は、折丁層分離手段5の先尖舌片
51(図1参照)を折丁層Oに向けて進退させるための
エアシリンダの前端と後端に設けられたもので、前端セ
ンサ54は、先尖舌片51が折丁層Oに挿入されて、折
丁層Oを分離している状態であることを示す信号を発生
し、後端センサ55は、先尖舌片51が後退して、折丁
層Oの間にはない状態であることを示す信号を発生す
る。
【0034】クランプ待機センサ62cは、折丁補給用
キャリッジ6のクランプ手段62(図1参照)を構成す
るクランプシリンダ(不図示)の後端に設けられてお
り、クランプヘッド(不図示)が待機状態にあることを
示す信号を発生する。ストッカ上端センサ43は、折丁
ストッカ4の最上部に設けられ、折丁ストッカ4に堆積
された折丁層Oが、このストッカ4の最上部まで達して
いるかどうかを検出している。
【0035】クランプシリンダ弁62dは、クランプ手
段62のクランプシリンダを作動させる加圧空気を開閉
する弁である。折丁層分離手段5のエアーシリンダ弁5
52は、先尖舌片51(図1参照)を進退させるエアシ
リンダを作動させる加圧空気を開閉する弁、加圧空気弁
56は、先尖舌片51に設けられたエアー噴射孔(不図
示)から噴出させる加圧空気を開閉する弁である。
【0036】折丁補給用キャリッジ駆動手段7のX軸モ
ータ72a、Y軸モータ73a、Z軸モータ74aは、
それぞれ、折丁補給用キャリッジ6の前後(X軸)方向
移送機構72、左右(Y軸)方向移送機構73、上下
(Z軸)方向移送機構74を構成し、折丁補給用キャリ
ッジ6を前後(X軸)方向、左右(Y軸)方向、上下
(Z軸)方向に移動させるためのものである。
【0037】図4は、折丁の全自動補給の動作手順の一
例を示す流れ図である。この図と、これまで説明した図
1、図2、図3とを用いて、本発明の丁合機10におけ
る折丁の全自動補給機能について説明する。なお、ここ
では、この折丁の全自動補給機能を実現する折丁補給用
キャリッジ駆動手段7が、図2に示すように3つの駒に
対して1台設けられている場合を扱う。
【0038】制御手段8は、短いサイクルで定期的に、
折丁補給センサ21からの補給要求信号があるかないか
を監視している。また、このとき、折丁補給用キャリッ
ジ6は、待機位置[0]に待機している。補給要求信号
があれば、制御手段8は、補給要求のあった折丁台が、
どの駒のものであったかを判別する。これは、例えば、
折丁補給センサ21(#1)から、信号があれば、同時
に、その駒番号も送信されてくるので、それによって、
駒#1の折丁台2からの要求であることを判別する。
【0039】ついで、制御手段8は、折丁補給用キャリ
ッジ駆動手段7を作動させて、一連のシーケンスに沿っ
て、折丁補給用キャリッジ6を、待機位置[0]から、
順に、位置[1]、・・・、[7]と移動させ、一方、
折丁層分離手段5を作動させて、折丁ストッカ4に堆積
された折丁層Oから所定量の折丁層O1を分離し、その
折丁層O1を、折丁補給用キャリッジ6で、同じ駒の折
丁ストッカ4から、折丁台2へ補給する。
【0040】折丁台2へ折丁を補給した後は、折丁補給
用キャリッジ6は、位置[8]、[9]、[1]と移動
して、もとの待機位置[0]に復帰する。なお、すで
に、つぎの補給要求が別の駒から来ている場合には、待
機位置[0]に復帰せずに、位置[1]から、その補給
要求のあった駒へ移動するようにしてもよい。制御手段
8は、待機状態で、折丁補給センサ21からの補給要求
信号がない場合には、さらに、終了指令があるかないか
を、判断し、終了指令があった場合には、折丁の全自動
補給を終了する。
【0041】図5は、折丁の全自動補給機能の動作手順
の一例を示すタイムチャートである。この図を更に用い
て、折丁の全自動補給機能における各機器の動作手順に
ついて、詳しく説明する。また、この図では、最上部
に、折丁補給用キャリッジ6の位置を、タイムチャート
に合わせて、図1、2に対応させて、[0]、[1]・
・・と示している。なお、ここでは、駒#1の折丁台2
から、補給要求信号があった場合について扱う。
【0042】折丁検出センサ21の信号がONになる
と、制御手段8は、折丁補給用キャリッジ駆動手段7を
作動させ、まず、X軸モータ72aを作動させ、折丁補
給用キャリッジ6を待機位置[0]から、駒#1の待機
位置[1]に移動させる。ついで、Y軸モータ73aを
作動させ、折丁補給用キャリッジ6を駒#1の待機位置
[1]から、位置[2]へ移動させる。制御手段8は、
この時、同時に、加圧空気弁56を開き、先尖舌片51
から加圧空気を折丁ストッカ4の折丁層Oに吹き付け、
折丁層Oの層間隙間を捲り上げ、所定時間T1の後に、
エアーシリンダ弁52aを開いて、先尖舌片51を捲り
上げられた層間隙間に挿入して、折丁層を分離する。さ
らに、制御手段8は、所定時間T2の間、基台用モータ
41aを逆転させて、基台42を降下させ、先尖舌片5
1によって分離された折丁層O1の下に拡大された層間
隙間を形成する。
【0043】ついで、Z軸モータ74aを逆転させて、
折丁補給用キャリッジ6を位置[3]まで降下させる。
これで、折丁補給用キャリッジ6のフォーク爪61が、
すでに形成されている拡大された層間隙間のある上下位
置に設定される。ついで、Y軸モータ73aを正転させ
て、折丁補給用キャリッジ6を位置[4]に移動させ
る。これで、折丁補給用キャリッジ6のフォーク爪61
が、分離された折丁層O1の下部に完全に入り込む。
【0044】ついで、クランプシリンダ弁52aを開
き、クランプ手段62によって、分離された折丁層O1
の上から、折丁層O1をフォーク爪61に押えつけて、
折丁層O1をクランプする。このクランプのための所定
時間T3の経過後、Z軸モータ74aを正転させ、折丁
層O1をクランプ担持した状態で折丁補給用キャリッジ
6を位置[5]まで、上昇させる。
【0045】ついで、Y軸モータ73aを逆転させて位
置[6]に、Z軸モータ74aを逆転させて位置[7]
に折丁補給用キャリッジ6を移動させる。これで、折丁
層O1は、折丁台2の、順に繰り出され少なくなってい
く折丁oの真上に位置することとなる。ついで、クラン
プシリンダ弁52aを閉じて、折丁層O1をアンクラン
プした後に、Y軸モータ73aを逆転させ、折丁補給用
キャリッジ6を位置[8]に移動させると、フォーク爪
61が、折丁層O1から抜け出る。
【0046】ついで、Z軸モータ74aを正転させて位
置[9]に、Y軸モータ73aを逆転させて、駒#1の
待機位置[1]に、折丁補給用キャリッジ6を移動させ
る。この後、全体の待機位置[0]に復帰させるか、次
の補給のために、他の駒の待機位置[1]に移動させる
かは、そのときの、状態による。一方、ストッカ上端セ
ンサ43は、分離された折丁層O1が、折丁補給用キャ
リッジ6によって、折丁ストッカ4から持ち上げられた
時(位置[4]から[5]の間)には、OFFとなり、
折丁がないことを制御手段8に通知する。それに伴い、
制御手段8は、折丁層分離手段5のエアーシリンダ弁5
52をOFFとし、必要がなくなった先尖舌片51を後
退させ、エアーシリンダ後端センサ55が、その後退を
確認してON信号を送ってくると、これを受けて、制御
手段8は、基台用モータ41aを正転させて、残りの折
丁層Oの最上部をストッカ上端センサ43が検知して、
ON信号を返すまで、折丁層Oを上昇させる。これは、
次に分離されるべき折丁層Oを用意しておくためであ
る。
【0047】このようにして、本発明の丁合機10によ
れば、全自動で、折丁を折丁ストッカから折丁台へ補給
することができ、従来、3駒から5駒に一人程度は必要
とされていた作業員を、大幅に削減することができ、省
力化をはかることができる。また、折本搬送路に対し
て、前後に駒が並んでおり、左右には、折丁繰り出し手
段、折丁台、折丁ストッカが近接してならんでいるとい
う丁合機特有の機器配置条件のなかで、その前後方向、
左右方向、そして、上下方向の移動手段を巧みに組み合
わせて、折丁を補給しているので、他の機器、他の駒の
折丁補給用キャリッジなどと干渉することがなく、安全
に全自動補給をすることができる。
【0048】さらに、高価な汎用のロボット手段を用い
ていないので、安価である。なお、折丁補給要求の時間
間隔が短い場合は、折丁補給用キャリッジ駆動手段を、
折丁台毎に設ければ、その折丁補給要求にも対応するこ
とができる。この場合、上述したX軸方向移動のための
機器、および制御は不要となる。一方、折丁補給要求の
時間間隔が比較的に長い場合は、上述の例で説明したよ
うに、折丁補給用キャリッジ駆動手段を、複数の折丁台
毎に設ければ、十分対応することができ、折丁台毎に設
けるのに比べて、コストダウンとなる。ついで、本発明
の折丁の全自動補給機能付き丁合機の他の特徴となる各
部の機器や、方法について説明する。
【0049】図6(a)〜(d)は、本発明の折丁層分
離手段の折丁層分離の手順を示す概念図である。この図
についても、すでに説明したものについては、同じ符号
を付して重複する説明を省略する。折丁層分離手段5
は、先尖舌片51、その先尖舌片51の内部に設けら
れ、加圧空気を噴出するためのエアー噴出孔52、先尖
舌片51を前後に進退させるエアーシリンダ53から構
成され、エアー噴出孔52とエアーシリンダ53には、
図示しない開閉弁を介して加圧空気が供給されている。
また、Aは層間隙間、oyは折山である。
【0050】先尖舌片51は、先尖舌片51が後退した
状態で、その先端が、ちょうど、折丁ストッカ4に堆積
された折丁層Oの折山oy側に近接するように設置され
ており、そのエアー噴出孔52から、水平方向に加圧空
気を噴出する(図6(a))。噴出孔52より噴出する
加圧空気は、層間隙間Aより小さい加圧空気噴流を形成
するようになっており、その加圧空気噴流は、堆積され
た折丁oの折山oyの部分に吹き付けられ、その噴流が
ちょうど、折山oyの間の層間隙間Aの部分であった場
合には、さらにその隙間Aを捲り上げて、捲り上げられ
た層間隙間A1を形成し、また、この噴流は、折丁oに
なんら損傷を与えない。
【0051】また、その噴流がちょうど、折山oyの間
でなく、折山oyの真上に吹き付けられる場合でも、ま
た、折山oyから少しずれる場合でも、加圧空気噴流と
折山oyとの相対的関係から、折山oyは、その加圧空
気噴流に捲り上げられて、捲り上げられた層間隙間A1
を形成する。この場合も、折丁oになんら損傷を与えな
い。
【0052】この状態で、エアーシリンダ53で、先尖
舌片51を水平方向に前進させると、ちょうど、形成さ
れた層間隙間A1に先尖舌片51が挿入される(図6
(b))。このようにすると、折丁oに損傷を与えるこ
となく、かつ、確実に失敗なく、先尖舌片51を折丁層
Oに挿入し、折丁層O1を分離することができる。
【0053】ついで、先尖舌片51が挿入された状態
で、図示しない基台昇降機構によって、折丁ストッカ4
の基台(不図示)を所定量下方向に降下させると、その
基台の上に堆積され、分離爪の下にある折丁層Oだけが
降下し、先尖舌片51の下部に拡大された層間隙間A2
が形成される(図6(c))。この拡大された層間間隙
A2の部分に、折丁補給用キャリッジ6のフォーク爪6
1を挿入して、折丁補給用キャリッジ6に分離された折
丁層O1を担持させることができる(図6(d))。
【0054】この場合、分離後に、さらに拡大した層間
間隙A2を形成してから、折丁補給用キャリッジ6のフ
ォーク爪61を挿入するようにしているので、フォーク
爪61の挿入のための上下位置の制御はラフなものでも
十分対応することができ、制御が簡単になる。しかし、
このような層間間隙A2を設けなくとも、図6(b)の
状態で、折丁補給用キャリッジ6のフォーク爪61を、
ちょうど先尖舌片51と同じ上下位置に設定して、挿入
することも、困難ではない。そのようにすると、フォー
ク爪61の上下位置の位置制御は多少、面倒になるが、
基台降下のための手順を省くことができる。
【0055】また、この方法は、上記のような、加圧空
気の吹き付け、分離爪の挿入という簡単な手順で構成さ
れているので、自動化に向いている。図7は、本発明の
折丁ストッカの一例の構造を示す概念図である。以下の
説明でも、これまでと同様に、すでに説明したものと同
じ部分には、同じ符号を付して重複説明を省略する。
【0056】折丁ストッカ4は、基台昇降機構41、基
台42、ストッカ上端センサ43、前ガイド44、後ガ
イド45から構成されている。基台42、ストッカ上端
センサ43については、すでに説明している(図1、図
3参照)。基台昇降機構41は、ネジ軸をモータで回転
させることによって、基台42を昇降させるもので、基
台用モータ41a、ベースプレート41b、タイミング
プーリ41c、タイミングベルト41d、タイミングプ
ーリ41e、昇降ネジ軸41f、メネジ41g、補助プ
レート41hから構成されている。
【0057】基台用モータ41aは、通常の電気モータ
などを用いることができるが、サーボモータを用いる
と、基台42の昇降位置を正確に制御することができ
る。ベースプレート41bは、基台用モータ41aと昇
降ネジ軸41f間の位置を固定するものである。タイミ
ングプーリ41cは、基台用モータ41aの出力軸に固
定され、タイミングプーリ41eは昇降ネジ軸41fに
固定され、タイミングプーリ41cと41eをタイミン
グベルト41dで連結することによって、モータ41a
の回転力を昇降ネジ軸41fに伝達している。
【0058】昇降ネジ軸41fは、基台42の両側に、
この基台42に堆積される折丁層Oを両側からはさむよ
うに、それぞれ1本ずつ立設され、このそれぞれの昇降
ネジ軸41fと螺合するように、基台42の下部に補強
として設けられた補助プレート41hの両側にメネジ4
1gが固定されている。したがって、基台用モータ41
aによって、両側の昇降ネジ軸41fを同期回転させる
と、基台42は、昇降ネジ軸41fの回転に応じて昇降
する。
【0059】なお、特に図示しないが、両側の昇降ネジ
軸41fを同期回転させるのには、それぞれにモータを
設けて同期回転させてもよいし、適当な中間プーリを設
けて、1個のモータ側タイミングプーリ41cに対して
両側の昇降ネジ軸41fに固定された2個のネジ軸側タ
イミングプーリ41eを1本のタイミングベルト41d
で連結して、同期回転させるようにしてもよい。
【0060】44は堆積された折丁層Oの前部を規定
し、整列させるための前ガイドである。45は折丁層O
の後部を規定するための後ガイドであり、折丁oの幅に
合わせて、折丁oの幅方向、図の左右方向に位置調整が
可能となっている。このような基台昇降機構41や、ま
た、折丁層分離手段5を設けた折丁ストッカ4を用いる
と、折丁の全自動補給を良好に行うことができる。
【0061】図8は、折丁補給用キャリッジと上下(Z
軸)方向移送機構の一例を示す概略構成図である。折丁
補給用キャリッジ6は、フォーク爪61、クランプ手段
62、フォーク爪61とクランプ手段62を固定支持す
るベースプレート63、そのベースプレートに嵌合固定
され上方に延びているボールネジスプライン軸64から
構成されている。クランプ手段62は、クランプシリン
ダ62a、クランプヘッド62b、クランプ待機センサ
62c、クランプシリンダ弁62d(図3参照)から構
成されている。
【0062】上下(Z軸)方向移送機構74は、駆動装
置であるZ軸モータ74a、そのモータ74aなどを固
定支持しているケース74b、モータ74aの出力軸に
固定されたタイミングプーリ74c、ボールネジナット
64gに固定されたタイミングプーリ74e、この二つ
のタイミングプーリ74c、74eを位相ずれなく連結
しているタイミングベルト74d、ボールネジスプライ
ン軸64のスプライン溝に合わせたスプライン突起を有
したスプラインベアリング74f、ボールネジスプライ
ン軸64のボール溝に合わせたボールネジを有したボー
ルネジナット64gから構成されている。
【0063】ボールネジナット74gとスプラインベア
リング74fとは、ケース74bの上下に同心に設けら
れた孔に固定され、折丁補給用キャリッジ6のボールネ
ジスプライン軸64は、ボールネジナット74gとボー
ルネジ嵌合し、スプラインベアリング74fとはスプラ
イン嵌合している。したがって、ボールネジナット74
gを回転させると、スプラインベアリング74gは、ボ
ールネジスプライン軸64の上下方向の昇降は許すが、
そのスプライン突起によりスプライン軸64の回転を阻
止し、ボールネジスプライン軸68は、ボールネジナッ
ト74gの回転方向に応じて上下に昇降する。
【0064】つまり、Z軸モータ74aを回転させる
と、ボールネジナット74gが回転し、それに伴って、
ボールネジスプライン軸64は回転しないで、上下に昇
降し、それに伴って、折丁補給用キャリッジ6が上下す
る。この折丁補給用キャリッジ6のフォーク爪61の折
丁の担持部61aの長さLkは、図に示すように、この
丁合機で取り扱うべき折丁の最大長さLoの半分程度の
長さとなっていることを特徴とする。
【0065】したがって、図1、2で示したように、折
丁台2と折丁ストッカ4の間に、折丁補給用キャリッジ
6のフォーク爪61の部分を上から入れて、折丁ストッ
カ4の折丁層Oに挿入する場合でも、折丁台2と折丁ス
トッカ4との間のスペースが小さくて済む。また、同様
のことは、折丁台2に折丁を補給した後に、折丁補給用
キャリッジ6を待避させる場合にも言える。つまり、全
体として、折丁の全自動補給のために必要な折丁ストッ
カ4などの設置面積を小さくすることができ、省スペー
スとコストダウンを図ることができる。
【0066】また、この場合、担持部61aに担持した
折丁層O1が、自重落下しないようにクランプ手段62
が必要となるが、このクランプ手段62は、担持部61
aの長さが十分長い場合でも、折丁層O1を担持した状
態で、折丁補給用キャリッジ6を移動させるときに、担
持した折丁層O1が、滑って落下しないようにするため
にも、必要であって、コストアップの要因となるもので
はない。
【0067】図9は、折丁補給用キャリッジの他例を示
す概略構成図である。この折丁補給用キャリッジ6A
は、図8の折丁補給用キャリッジ6に比べて、フォーク
爪の部分が、その内部に図6(a)で説明した先尖舌片
51と同じようにエアー噴出孔65を有したフォーク爪
6Aである点だけが相違している。この折丁補給用キャ
リッジ6Aを用いる場合、図6で説明した先尖舌片51
とエアーリンダ53の機能をも、このフォーク爪6Aが
有することとなる。したがって、折丁層分離手段を折丁
ストッカに設ける必要がなく、コストダウンとなる。
【0068】図10は、折丁ストッカの横断面図であ
る。この図は、図1、2において、折丁補給用キャリッ
ジ6が、位置[4]にある状態を、折丁補給用キャリッ
ジ6のクランプヘッド62bの部分で横断し、上から見
た所を示している。この図から解るように、折丁層分離
手段5の先尖舌片51、折丁補給用キャリッジ6のフォ
ーク爪61、折丁ストッカ4の前ガイド44、後ガイド
45、昇降ネジ軸41fなどが、相互に干渉せず、相互
の動作に支障のないようになっているのが解る。
【0069】図11は、折丁台の横断面図である。この
図は、図1、2において、折丁補給用キャリッジ6が、
位置[7]にある状態を、折丁補給用キャリッジ6のク
ランプヘッド62bの部分で横断し、上から見た所を示
している。図において、22は折丁台の基台、23は折
本搬送路3(図2参照)と並行に延びているガイド軸で
ある。24、25、26は、それぞれ、ガイド軸23に
位置調整可能に支持されている前ガイド、右横ガイド、
左横ガイドであり、それぞれ、供給される折丁oに合わ
せて位置調整され、折丁の前部、横部の位置を規定して
いる。25は、クランプネジ28で前後位置調整可能に
基台22に固定される後ガイドであり、折丁oの後部を
規定している。
【0070】この図から解るように、折丁台2において
も、折丁補給用キャリッジ6のフォーク爪61、折丁台
2の前ガイド24、横ガイド25、26などが、相互に
干渉せず、相互の動作に支障のないようになっているの
が解る。なお、本発明の丁合機の折丁の全自動補給機能
は、折丁を1枚ずつ繰り出すために折丁を一定数量堆積
しておくための折丁台に、自動的に折丁を補給するため
のものであるので、折丁台から折丁を繰り出す方法の如
何にかかわらず、全ての丁合機に適用可能なものであ
る。例えば、ここで説明した万力方式のものに限らず、
ロータリー方式のものにも適用可能である。
【0071】また、丁合機だけでなく、折丁を丁合し
て、中綴する中綴機についても、丁合機と同様の折丁台
を使用しているので、本発明の折丁の全自動補給機能の
適用が可能である。
【0072】
【発明の効果】請求項1に記載の折丁の全自動補給機能
付き丁合機によれば、折丁台に堆積された折丁が残り少
なくなると折丁補給センサから補給要求信号が制御手段
に送られ、対応する折丁ストッカに層状に堆積された折
丁の上部から所定量の折丁が折丁層分離手段で分離さ
れ、折丁補給用キャリッジ駆動手段は、その分離された
折丁層を折丁補給用キャリッジに担持させ、折丁ストッ
カから、対応する折丁台へ、その担持した折丁層を自動
的に補給する。
【0073】こうして、折丁ストッカから折丁台へ全自
動に折丁が補給されるので、大幅な省力化が計られる。
請求項2に記載の折丁の全自動補給機能付き丁合機によ
れば、請求項1に記載の折丁の全自動補給機能付き丁合
機の効果に加え、折丁補給用キャリッジ駆動手段が、折
丁台毎に設けられているので、折丁補給の時間間隔が短
い場合にも対応することができる。
【0074】請求項3に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機によれば、請求項1に記載の折丁の全自動補給
機能付き丁合機の効果に加え、折丁補給用キャリッジ駆
動手段が、複数の折丁台に対して1台設けられているの
で、折丁補給用キャリッジ駆動手段のための費用を削減
することができ、コストダウンを図ることができる。請
求項4に記載の折丁の全自動補給機能付き丁合機によれ
ば、請求項1〜3のいずれかに記載の折丁の全自動補給
機能付き丁合機の効果に加え、折丁層分離手段は、ま
ず、エアー噴射孔から、加圧空気を噴出させて、折丁層
の折山に吹き付け、その加圧噴出空気で、折山の間の層
間隙間を捲り上げて、その捲り上げられた層間隙間に先
尖舌片を挿入して、折丁層を分離しているので、直接、
先尖舌片を挿入する場合に比べ、折丁を損傷することが
なく、また、先尖舌片の折丁層への挿入位置も、ちょう
ど、折山と折山の間の層間隙間の部分に正確に位置決め
する必要もなく、制御が簡単で、安価にでき、さらに、
折丁層の分離が確実に、かつ、失敗なくすることができ
る。
【0075】請求項5に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の折
丁の全自動補給機能付き丁合機の効果に加え、請求項5
の折丁層分離手段に比べ、先尖舌片による折丁層の分離
後、さらに、基台昇降機構によって、先尖舌片の下部に
ある折丁層を所定量下降させ、層間隙間をさらに大きく
しているので、折丁補給用キャリッジで、分離された折
丁層を担持する場合、その位置制御がラフなもので済
み、制御が簡単になる。
【0076】請求項6に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の折
丁の全自動補給機能付き丁合機の効果に加え、折丁補給
用キャリッジ駆動手段は、折丁補給用キャリッジを上
下、左右、前後方向にだけ移動させることによって、折
丁を、折丁ストッカから、折丁台へ移送するので、近接
して設けられた各駒の折丁台、折丁ストッカ、折丁補給
用キャリッジなどと、相互に干渉することがなく、安全
に、折丁を移送補給することができる。
【0077】請求項7に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機によれば、請求項1〜6のいずれかに記載の折
丁の全自動補給機能付き丁合機の効果に加え、折丁補給
用キャリッジのフォーク爪の長さが短いので、その取り
回しのためのスペースが小さくて済み、全体の設置スペ
ースの節約になる。また、クランプ手段は、担持した折
丁層が自重落下するのを防止すると同時に、折丁補給用
キャリッジが折丁層を担持しながら上下、左右に移動す
るときに、担持した折丁層がフォーク爪から滑って落ち
ないようにクランプするので、安全、確実に、折丁層を
移送補給することができる。
【0078】請求項8に記載の折丁の全自動補給機能付
き丁合機によれば、請求項1〜7のいずれかに記載の折
丁の全自動補給機能付き丁合機の効果に加え、上記折丁
層分離手段が、上記折丁補給用キャリッジに設けられて
いるので、折丁ストッカ側に、折丁層分離手段を設ける
必要がなく、コストダウンを図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の折丁の全自動補給機能付き丁合機の一
例の全体構成を示す側面図
【図2】本発明の折丁の全自動補給機能付き丁合機の一
例の全体構成を示す平面図
【図3】折丁の全自動補給機能を制御する制御手段の一
例を示すブロック図
【図4】折丁の全自動補給の動作手順の一例を示す流れ
【図5】折丁の全自動補給機能の動作手順の一例を示す
タイムチャート
【図6】(a)〜(d)は、本発明の折丁層分離手段の
折丁層分離の手順を示す概念図
【図7】本発明の折丁ストッカの一例の構造を示す概念
【図8】折丁補給用キャリッジと上下(Z軸)方向移送
機構の一例を示す概略構成図
【図9】折丁補給用キャリッジの他例を示す概略構成図
【図10】折丁ストッカの横断面図
【図11】折丁台の横断面図
【符号の説明】
1 折丁繰り出し手段 2 折丁台 21 折丁補給センサ 3 折本搬送路 4 折丁ストッカ 41 基台昇降機構 5 折丁層分離手段 51 先尖舌片 52 エアー噴射孔 53 エアーシリンダ 6 折丁補給用キャリッジ 61 フォーク爪 62 クランプ手段 7 折丁補給用キャリッジ駆動手段 71 水平方向移送機構 72 前後(X軸)方向移送機構 73 左右(Y軸)方向移送機構 74 上下(Z軸)方向移送機構 8 制御手段 10 折丁の全自動補給機能付き丁合機 Lk 担持部長さ A 層間隙間 A1 捲り上げられた層間隙間 A2 拡大された層間隙間 O 折丁層 o 折丁 oy 折山

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくとも1以上の折丁繰り出し手段と、
    これに対応した折丁台とを折本搬送路に沿って設け、折
    丁台に堆積された折丁を、折丁繰り出し手段によって、
    順次1枚づつ折本搬送路に繰り出し、積み上げて折本と
    して排出する構造とした丁合機において、 上記折丁台には、堆積された折丁が所定残量より少なく
    なった時に、補給要求信号を出力する折丁補給センサを
    設け、 折丁台に対応して設けられ、折丁台に補給されるべき折
    丁を層状に堆積収容する折丁ストッカと、 折丁ストッカに設けられ、この折丁ストッカ堆積収容さ
    れた折丁層を、その層の上方から所定量だけ分離させる
    折丁層分離手段と、 折丁補給用キャリッジを有し、この折丁補給用キャリッ
    ジを、予め設定された待機位置から上記折丁ストッカに
    移動させ、上記折丁層分離手段によって折丁層の上方か
    ら分離された所定量の折丁層を担持させ、折丁台まで搬
    送させる折丁補給用キャリッジ駆動手段と、 上記折丁補給センサから補給要求信号を検知したとき
    に、上記折丁補給用キャリッジ駆動手段と折丁層分離手
    段を作動して、上記折丁補給用キャリッジによって、折
    丁台に対応した折丁ストッカから所定量の折丁層を取り
    出し、対応した折丁台に自動的に補給させる制御手段と
    を備えた折丁の全自動補給機能付き丁合機。
  2. 【請求項2】請求項1において、 上記折丁補給用キャリッジを有する折丁補給用キャリッ
    ジ駆動手段は、上記折丁台毎に設けられていることを特
    徴とする折丁の全自動補給機能付き丁合機。
  3. 【請求項3】請求項1において、 上記折丁補給用キャリッジを有する折丁補給用キャリッ
    ジ駆動手段は、複数の上記折丁台毎に設けられているこ
    とを特徴とする折丁の全自動補給機能付き丁合機。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかにおいて、 上記折丁層分離手段は、エアー噴射孔を先端に形成した
    先尖舌片を、折丁ストッカに収容堆積された折丁層の層
    間隙間に挿入させることによって、折丁層を分離する構
    造にしていることを特徴とする折丁の全自動補給機能付
    き丁合機。
  5. 【請求項5】請求項1〜3のいずれかにおいて、 上記折丁層分離手段は、エアー噴射孔を先端に形成した
    先尖舌片を、折丁ストッカに収容堆積された折丁層の層
    間隙間に挿入させることによって、折丁層を分離する構
    造とし、 さらに、折丁層を堆積支持する折丁ストッカの基台を上
    下に昇降させる基台昇降機構によって、上記分離された
    層間隙間をさらに所定量大きくすることを特徴とする折
    丁の全自動補給機能付き丁合機。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれかにおいて、 上記折丁補給用キャリッジ駆動手段は、 上記折丁補給用キャリッジを、水平面内で前後又は左右
    に移動させる水平方向移送機構と、上下に昇降させる上
    下方向移送機構とを組み合わせた構成とされている折丁
    の全自動補給機能付き丁合機。
  7. 【請求項7】請求項1〜6のいずれかにおいて、 上記折丁補給用キャリッジには、上記分離された折丁層
    を担持するためのフォーク爪を備え、そのフォーク爪は
    上記丁合機で取り扱うべき折丁の最大幅の半分程度の担
    持部長さを有しており、 さらに、上記折丁補給用キャリッジには、そのフォーク
    爪に担持した折丁層をクランプするクランプ手段を備え
    ていることを特徴とする折丁の全自動補給機能付き丁合
    機。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれかにおいて、 上記折丁層分離手段が、上記折丁補給用キャリッジに設
    けられていることを特徴とする折丁の全自動補給機能付
    き丁合機。
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