JP2000024510A - 全体的非脱アルミニウムゼオライトyと、第vb族の元素と、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選ばれる助触媒元素とを含む水素化クラッキング触媒 - Google Patents

全体的非脱アルミニウムゼオライトyと、第vb族の元素と、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選ばれる助触媒元素とを含む水素化クラッキング触媒

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 全体的非脱アルミニウムゼオライトYと、第
VB族の元素と、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群
から選ばれる助触媒元素とを含む水素化クラッキング触
媒を提供する。 【解決手段】 酸化物型の少なくとも1つの非晶質また
は不完全結晶化マトリックスと、第VB族の少なくとも
1つの元素と、2.438nmを越える単位結晶格子パ
ラメータおよび8未満のSiO2 /Al2 3 全体比を
有する少なくとも1つの全体的非脱アルミニウムゼオラ
イトYと、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選
ばれる少なくとも1つの助触媒元素とを含む触媒であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、炭化水素仕込原料
の水素化クラッキング触媒に関する。前記触媒は、酸化
物型の少なくとも1つの非晶質または不完全結晶化マト
リックスと、第VB族(元素周期律表の新規記号表記に
よる第5族:Handbook of Chemistry andPhysics 、第
76版、1995〜1996年、表紙の内側第1ペー
ジ)の少なくとも1つの元素(金属)、好ましくはニオ
ブと、少なくとも1つの全体的非脱アルミニウムゼオラ
イトYと、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選
ばれる少なくとも1つの助触媒元素と、場合によっては
第VIB族および/または第VIII族(元素周期律表の新規
記号表記による第6族、並びに第8族、第9族および第
10族)、好ましくはモリブデンおよびタングステン、
並びにコバルト、ニッケルおよび鉄から選ばれる少なく
とも1つの元素(金属)とを含む。さらに触媒は、場合
によっては第VIIA族(元素周期律表の新規記号表記に
よるハロゲン族である第17族)の少なくとも1つの元
素、例えばフッ素も含む。
【0002】さらに本発明は、前記触媒の調製方法、並
びに炭化水素仕込原料、例えば石油留分と、芳香族化合
物および/またはオレフィン系化合物および/またはナ
フテン系化合物および/またはパラフィン系化合物を含
む炭素化合物により生じる留分との水素化クラッキング
におけるその使用法にも関する。前記仕込原料は、場合
によっては金属および/または窒素および/または酸素
および/または硫黄を含む。
【0003】
【従来の技術および解決すべき課題】重質石油留分の水
素化クラッキングは、非常に重要な精製方法である。こ
れにより、ほとんど有効利用され得ない過剰の重質仕込
原料から、より軽質なフラクション、例えばガソリン、
ジェット燃料および軽質ガスオイルを製造することが可
能になる。これら軽質フラクションは、需要構造にその
生産を適合させるために、精油業者により求められてい
る。さらに、いくつかの水素化クラッキング方法によ
り、優れた基油を構成しうる非常に精製された残渣を得
ることが可能になる。接触クラッキングに比して、接触
水素化クラッキングの有益性は、非常に十分な品質の中
間留分、ジェット燃料およびガスオイルを提供すること
である。生成されたガソリンは、接触クラッキングによ
り生じるガソリンよりも低いオクタン価を有する。
【0004】水素化クラッキングにおいて使用される触
媒は、酸機能と水素化機能とを組み合わせるあらゆる2
機能型触媒である。酸機能は、表面酸度を示す大きな比
表面積(一般に150〜800m2 /g)を有する担
体、例えばハロゲン化(特に塩化またはフッ化)アルミ
ナ、酸化ホウ素と酸化アルミニウムとの組み合わせ、非
晶質シリカ・アルミナおよび粘土によりもたらされる。
水素化機能は、元素周期律表の第VIII族の1つまたは複
数の金属、例えば鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウ
ム、ロジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムお
よび白金によるか、あるいは元素周期律表の第VI族の少
なくとも1つの金属、例えばモリブデンおよびタングス
テンと、第VIII族の少なくとも1つの金属との組み合わ
せによりもたらされる。
【0005】酸機能および水素化機能の2つの機能間の
平衡は、基本パラメータである。このパラメータによ
り、触媒の活性および選択性が規制される。弱酸機能と
強水素化機能とは、ほとんど活性でない触媒を提供す
る。これら触媒は、一般に(390℃以上の)高温で、
低い空間供給速度(毎時、単位触媒容積当たり処理すべ
き仕込原料の容積で表示されるVVHが、一般に2以下
である)で作用するが、中間留分における非常に十分な
選択性を備えるものである。逆に、強酸機能と弱水素化
機能とは、活性触媒を提供するが、中間留分におけるあ
まり十分でない選択性を示す。従って、適切な触媒の探
求は、触媒の活性/選択性の対を調整するために機能の
各々の正しい選択に集中される。
【0006】従って、水素化クラッキングの主要なメリ
ットのうちの1つは、種々のレベルでの大きな適応性
(フレキシビリティflexibilite )を示すことである。
すなわち、使用される触媒レベルでの適応性であり、か
つこの適応性により、得られる生成物のレベルでの処理
すべき仕込原料の適応性がもたらされる。利用すべき容
易なパラメータは、触媒担体の酸度である。
【0007】従来の接触水素化クラッキング触媒は、そ
の大半において僅かに酸性である担体、例えば非晶質シ
リカ・アルミナで構成される。これらの系は、より詳し
くは非常に十分な品質の中間留分を製造するために、さ
らにその酸度が非常に低い場合には、基油を製造するた
めに使用される。
【0008】ほとんど酸性でない担体として、非晶質シ
リカ・アルミナ族が見出される。市販の水素化クラッキ
ング触媒の多くは、第VIII族の金属に組み合わされる
か、あるいは好ましくは処理すべき仕込原料のヘテロ原
子毒の含有量が、0.5重量%を越える場合には、第VI
B族および第VIII族金属の硫化物の会合に組み合わされ
るシリカ・アルミナをベースとする。これらの系は、中
間留分における非常に十分な選択性を有する。生成され
た物質は、十分な品質を有するものである。さらにこれ
ら触媒により、そのうちで最も酸性でない触媒において
は潤滑基油を製造することも可能である。非晶質担体を
ベースとするすべてのこれら触媒系の不都合は、既述さ
れているように、その弱い活性である。
【0009】他方では、第VB族の元素の単一硫化物
は、炭化水素仕込原料の水素化精製触媒の成分、例えば
三硫化ニオブとして米国特許US−A−5294333
に記載されている。さらに第VB族の少なくとも1つの
元素と第VIB族の元素とを含む単一硫化物の混合物は、
例えば米国特許US−A−4910181または米国特
許US−A−5275994におけるように炭化水素仕
込原料の水素化精製触媒の成分としてテストされてい
た。
【0010】
【課題を解決するための手段】ゼオライトと、水素化活
性相とに関する本出願人により行われた研究業績によ
り、予期しないことではあるが、アルミナのような一般
に多孔質の少なくとも1つの非晶質または不完全結晶化
マトリックスと、元素周期律表の第VB族の少なくとも
1つの元素、例えばタンタル、ニオブおよびバナジウ
ム、好ましくはニオブと、2.438nmを越える、好
ましくは2.442nmを越える、より好ましくは2.
455nmを越える単位結晶格子パラメータ(すなわち
結晶パラメータ)および8未満の、好ましくは7.5未
満の、より好ましくは7未満のSiO2 /Al2 3
体比を有する少なくとも1つの全体的非脱アルミニウム
ゼオライトYと、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群
から選ばれる少なくとも1つの助触媒元素とを含む触媒
が見出されるに至った。
【0011】さらに、この触媒は、場合によっては前記
周期律表の第VIB族の少なくとも1つの元素、例えばク
ロム、モリブデンおよびタングステン、好ましくはモリ
ブデンまたはタングステン、より好ましくはモリブデン
と、場合によっては第VIII族の元素、すなわちFe、R
u、Os、Co、Rh、Ir、Ni、PdおよびPtか
らなる群から選ばれる元素、好ましくは鉄、コバルト、
ニッケルまたはルテニウムと、場合によっては第VIIA
族の元素、好ましくはフッ素とを含む。
【0012】前記触媒は、先行技術で公知の第VIB族の
元素をベースとする触媒配合物の活性よりも大きな水素
化クラッキングにおける活性を示す。
【0013】本発明の触媒は、一般に触媒の全体重量に
対して重量%で ・2.438nmを越える、好ましくは2.442nm
を越える、より好ましくは2.455nmを越える単位
結晶格子パラメータおよび8未満の、好ましくは7.5
未満の、より好ましくは7未満のSiO2 /Al2 3
全体比を有する少なくとも1つの全体的非脱アルミニウ
ムゼオライトY 0.1〜99.8%、好ましくは0.
1〜90%、より好ましくは0.1〜80%、非常に好
ましくは0.1〜70%と、 ・第VB族から選ばれる少なくとも1つの元素0.1〜
60%、好ましくは0.1〜50%、より好ましくは
0.1〜40%と、 ・酸化物型の少なくとも1つの非晶質または不完全結晶
化無機多孔質マトリックス0.1〜99%、好ましくは
1〜99%と、 ・ゼオライト中に場合によっては含まれるケイ素は含ま
れない、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選ば
れる少なくとも1つの助触媒元素0.1〜20%、好ま
しくは0.1〜15%、より好ましくは0.1〜10%
とを含むものであり、さらに触媒は、 ・第VIB族および第VIII族の元素から選ばれる少なくと
も1つの元素0〜60%、好ましくは0.1〜50%、
より好ましくは0.1〜40%と、 ・第VII A族から選ばれる少なくとも1つの元素、好ま
しくはフッ素0〜20%、好ましくは0.1〜15%、
より好ましくは0.1〜10%とを含むものである。
【0014】ケイ素助触媒元素が存在する場合、このケ
イ素助触媒元素は、非晶質形態でありかつ主としてマト
リックス上に局在される。本発明の触媒の第VB族、第
VIB族および第VIII族の元素は、金属形態および/また
は酸化物形態および/または硫化物形態で全体において
あるいは一部において存在するものである。
【0015】本発明による触媒は、当業者に公知のあら
ゆる方法により調製されてよい。
【0016】本発明による触媒の好ましい調製方法は、
次の工程:すなわち(a) 少なくとも次の化合物:少
なくとも1つのマトリックスと、少なくとも1つの全体
的非脱アルミニウムゼオライトYと、場合によってはホ
ウ素、リンおよびケイ素からなる群から選ばれる少なく
とも1つの助触媒元素と、場合によっては第VIB族およ
び第VIII族の元素から選ばれる少なくとも1つの元素
と、場合によっては第VII A族の少なくとも1つの元素
とを含む、前駆体と呼ばれる固体を乾燥させて、計量
し、全体を好ましくは成形する工程と、(b) 工程
(a)で得られた乾燥固体を、温度少なくとも150
℃、好ましくは少なくとも450℃で焼成する工程と、
(c) 工程(b)で定義された前駆体固体を、第VB
族の少なくとも1つの元素、好ましくはニオブを含む溶
液により含浸する工程と、(d) 湿潤固体を、温度1
0〜120℃で湿潤雰囲気下に置く工程と、(e) 工
程(d)で得られた湿潤固体を、温度60〜150℃で
乾燥させる工程と、(f) 工程(e)で乾燥された固
体を、乾燥空気下に温度少なくとも150℃、好ましく
は少なくとも約250℃で焼成する工程とを含む。
【0017】工程(a)〜工程(e)のいずれか1工程
の終了時に得られる固体は、第VIB族および第VIII族の
元素から選ばれる少なくとも1つの元素と、場合によっ
てはホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選ばれる
少なくとも1つの助触媒元素と、場合によっては第VII
A族の少なくとも1つの元素との全部または一部を含む
少なくとも1つの溶液により含浸されてよい。
【0018】上記工程(a)の前駆体の調製は、当業者
に公知のあらゆる従来方法により実施されてよい。好ま
しい調製方法によれば、前駆体は、少なくとも1つのマ
トリックスと少なくとも1つの非脱アルミニウムゼオラ
イトYとの混合により得られ、次いで成形され、乾燥さ
れ、焼成される。ホウ素、リンおよびケイ素からなる群
から選ばれる1つまたは複数の助触媒元素、並びに第VI
B族、第VIII族の元素、および/または第VII A族の元
素から選ばれる1つまたは複数の助触媒元素は、この場
合、成形前または成形後に、また前記混合物の焼成前ま
たは焼成後に当業者に公知のあらゆる方法により、工程
(a)〜工程(e)のうちのいずれか1工程に導入され
る。
【0019】成形は、例えば押出し、ペレット化、油滴
(oil drop)方法 、回転板造粒あるいは当業者に公知
の他のあらゆる方法により実施されてよい。少なくとも
1つの焼成が、調製工程のうちのいずれか1工程後に行
われてよい。この焼成は、通常空気下に温度少なくとも
150℃、好ましくは少なくとも300℃で行われる。
従って、工程(a)および/または工程(e)の終了時
に、および/または場合によっては第VIB族、第VIII族
の元素から選ばれる、および/またはホウ素、リンおよ
びケイ素からなる群の助触媒元素から選ばれる、および
/または第VIIA族の元素から選ばれる、1つまたは複
数の元素の導入後に得られる物質は、この場合、場合に
よっては空気下に通常温度少なくとも150℃、好まし
くは少なくとも250℃、より好ましくは約350〜1
000℃で焼成される。
【0020】水素化元素は、好ましくは混合の際に、ま
たは非常に好ましくは成形後に、あらゆる調製工程に導
入されてよい。成形の後に焼成が行われる。水素化元素
は、この焼成前または焼成後に導入される。調製は、い
ずれにせよ温度250〜600℃での焼成により終了す
る。本発明における好ましい方法のうちの1つは、少な
くとも1つのゼオライトをアルミナの湿潤ゲル中に数十
分間混練することからなり、次いでこうして得られたペ
ーストを、直径0.4〜4mmの押出し物を形成するた
めにダイスを通過させることからなる。この場合、水素
化機能は、ゼオライトの混練時、すなわち少なくとも1
つの非脱アルミニウムゼオライトYと、マトリックスと
して選ばれた少なくとも1つのゲル酸化物との混練時に
一部のみ(例えば第VIB族および第VIII族の金属酸化物
の組み合わせの場合)または全部導入されてよい。この
水素化機能は、選ばれる金属の前駆体塩が第VIII族に属
する場合には、該選ばれた金属の前駆体塩を含む溶液に
より、少なくとも1つのマトリックス中に分散される少
なくとも1つのゼオライトからなる焼成担体上での1つ
または複数のイオン交換により導入されてよい。この水
素化機能は、第VIB族の金属(特にモリブデンまたはタ
ングステン)の酸化物の前駆体が、担体の混練時に予め
導入されている場合には、第VIII族の金属(特にコバル
トおよびニッケル)の酸化物の前駆体溶液による、成形
されかつ焼成された担体の1つまたは複数の含浸操作に
より導入されてよい。最後に、この水素化機能は、第VI
B族および/または第VIII族の金属酸化物の前駆体を含
む溶液による、少なくとも1つの非脱アルミニウムゼオ
ライトYと少なくとも1つのマトリックスとからなる焼
成担体の1つまたは複数の含浸操作により導入されてよ
い。第VIII族の金属酸化物の前駆体は、好ましくは第VI
B族の金属酸化物の前駆体の後に、あるいは該第VIB族
の該前駆体と同時に導入される。
【0021】別の好ましい調製方法は、少なくとも1つ
のマトリックスと、少なくとも1つの非脱アルミニウム
ゼオライトYとの混合物中に、前記混合物の成形前また
は成形後に、および前記混合物の焼成前または焼成後
に、第VB族の少なくとも1つの元素と、第VIII族およ
び第VIB族の元素から選ばれる少なくとも1つの元素と
を導入することからなる。
【0022】好ましくは、担体は、水溶液により含浸さ
れる。担体の含浸は、好ましくは当業者に公知の「乾
式」と呼ばれる含浸方法により行われる。含浸は、最終
触媒の構成要素の全体を含む溶液による単一工程におい
て行われてよい。
【0023】ホウ素および/またはリンおよび/または
ケイ素と、場合によってはハロゲン化物イオンの第VII
A族から選ばれる元素、好ましくはフッ素とは、当業者
に公知のあらゆる技術に応じて調製の種々のレベルで触
媒中に導入されてよい。
【0024】本発明による好ましい方法は、例えば含浸
により焼成または非焼成前駆体上に、好ましくは焼成前
駆体上に、選ばれた1つまたは複数の助触媒元素、例え
ばホウ素・ケイ素の対を担持することからなる。このた
めに、酸素含有水の存在下にアルカリ媒質での少なくと
も1つのホウ素塩、例えば二ホウ酸アンモニウムまたは
五ホウ酸アンモニウムの水溶液が調製される。乾式と呼
ばれる含浸が行われる。この含浸において、前駆体の細
孔容積が、ホウ素を含む溶液により満たされる。例えば
ケイ素を担持する場合には、例えばシリコーン型のケイ
素化合物の溶液が使用される。
【0025】ホウ素およびケイ素の担持も、例えばホウ
素塩と、シリコーン型のケイ素化合物とを含む溶液を使
用することにより同時に行われてもよい。従って、例え
ば前駆体が、アルミナおよび非脱アルミニウムゼオライ
トYからなる群から選ばれるゼオライト上に担持される
ニッケル・モリブデン型触媒である場合、この前駆体
を、二ホウ酸アンモニウムと、ローヌ・プーラン社のシ
リコーンRhodorsil EP1との水溶液により含浸し、例え
ば80℃で乾燥を行い、次いでフッ化・アンモニウム溶
液により含浸し、例えば80℃で乾燥を行い、例えば好
ましくは空気下に通過床で、例えば500℃で4時間焼
成を行うことが可能である。次いで第VB族の元素が、
当業者に公知のあらゆる方法に従って担持される。
【0026】さらにホウ素、リンおよびケイ素からなる
群から選ばれる助触媒元素と、第VII A族のハロゲン類
から選ばれる元素とは、焼成前駆体上で、例えば過剰溶
液を用いて1つまたは複数の含浸操作により導入されて
よい。
【0027】従って、例えば前駆体を、二ホウ酸アンモ
ニウムおよび/またはローヌ・プーラン社のシリコーン
Rhodorsil EP1 との水溶液により含浸し、例えば80℃
で乾燥を行い、次いでフッ化・アンモニウム溶液により
含浸し、例えば80℃で乾燥を行い、例えば好ましくは
空気下に移動床(traversed bed )で、例えば500℃
で4時間焼成を行うことが可能である。次いで第VB族
の元素が、当業者に公知のあらゆる方法に従って担持さ
れる。
【0028】他の含浸手順が、本発明の触媒を得るため
に使用されてよい。
【0029】例えば前駆体を、助触媒元素(B、Pおよ
びSi)を含む溶液を用いて含浸し、乾燥し、焼成し、
次いで得られた固体を別の助触媒元素を含む溶液を用い
て含浸し、乾燥し、焼成することが可能である。前駆体
を、助触媒元素のうちの2つの元素を含む溶液を用いて
含浸し、乾燥し、焼成し、次いで得られた固体を、別の
助触媒元素を含む溶液を用いて含浸し、乾燥し、最終焼
成を行うことも可能である。次いで第VB族の元素が、
当業者に公知のあらゆる方法に従って担持される。
【0030】本発明の触媒は、第VIII族の元素(金
属)、例えば鉄、コバルト、ニッケル、ルテニウム、ロ
ジウム、パラジウム、オスミウム、イリジウムまたは白
金を含んでよい。第VIII族の元素として、好ましくは
鉄、コバルト、ニッケルおよびルテニウムからなる群か
ら選ばれる元素が使用される。有利には、次の元素の組
み合わせが使用される:すなわちニッケル・ニオブ・モ
リブデン、コバルト・ニオブ・モリブデン、鉄・ニオブ
・モリブデン、ニッケル・ニオブ・タングステン、コバ
ルト・ニオブ・タングステンおよび鉄・ニオブ・タング
ステンである。好ましい組み合わせは、ニッケル・ニオ
ブ・モリブデンおよびコバルト・ニオブ・モリブデンで
ある。さらに4つの元素、例えばニッケル・コバルト・
ニオブ・モリブデンの組み合わせを使用することも可能
である。さらに貴金属を含む組み合わせ、例えばルテニ
ウム・ニオブ・モリブデン、あるいはさらにはルテニウ
ム・ニッケル・ニオブ・モリブデンを使用してもよい。
【0031】元素が、対応する前駆体塩のいくつかの含
浸において導入される場合、触媒の中間焼成工程は、一
般に温度250〜600℃で行われなければならない。
モリブデンの含浸は、パラモリブデン酸アンモニウム溶
液中へのリン酸の添加により促進されてよい。このこと
により、リンも導入して触媒活性を促進させることが可
能になる。他のリンの化合物は、当業者に公知のように
使用されてよい。
【0032】ニオブの含浸は、シュウ酸ニオブの溶液中
におけるシュウ酸および場合によってはシュウ酸アンモ
ニウムの添加により促進されてよい。当業者に公知のよ
うに、他の化合物も溶解性を改善するために、またニオ
ブの含浸を促進させるために使用されてよい。
【0033】硫化は、当業者に公知のあらゆる方法によ
り行われてよい。本発明による好ましい方法は、一般に
通過床反応帯域内で温度150〜800℃、好ましくは
250〜600℃で水素・硫化水素混合流体下に、また
は窒素・硫化水素混合流体下に、またはさらには純硫化
水素下に非焼成触媒を加熱することからなる。
【0034】通常非晶質または不完全結晶化無機多孔質
マトリックスは、一般に非晶質または不完全結晶化形態
での少なくとも1つの耐火性酸化物からなる。前記マト
リックスは、通常アルミナ、シリカ、シリカ・アルミ
ナ、または上述の酸化物のうちの少なくとも2つの酸化
物の混合物からなる群から選ばれる。当業者に公知のあ
らゆる形態のアルミナ、例えばガンマ・アルミナを含む
マトリックスを使用するのが好ましい。
【0035】使用されることもある第VB族の元素源
は、当業者に公知である。例えばニオブ源として、酸化
物、例えば五酸化二ニオブNb2 5 、ニオブ酸Nb2
5 ・H2 O、水酸化ニオブおよびポリオキソニオブ酸
塩、式Nb(OR1 3 (式中、R1 はアルキル基であ
る) のアルコキシド・ニオブ、シュウ酸ニオブNbO
(HC2 4 5 およびニオブ酸アンモニウムを使用し
てもよい。好ましくはシュウ酸ニオブ またはニオブ酸
アンモニウムが使用される。
【0036】非脱アルミニウムゼオライトYは、2.4
38nmを越える、好ましくは2.442nmを越え
る、より好ましくは2.455nmを越える単位結晶格
子パラメータと、8未満、好ましくは7.5未満、より
好ましくは7未満のSiO2 /Al2 3 全体比とによ
り特徴付けられる。
【0037】好ましくは、さらに次の特性: ・SiO2 /Al2 3 全体モル比より大きくかつ約2
1未満である骨格のSiO2 /Al2 3 モル比[ (Cr
yst.Res.Tech.1984,19,K1 における)Fichtner-Schmitt
ler と呼ばれる相関関係により計算される] と、 ・1100℃で焼成ゼオライト上で測定される0.2重
量%未満であるアルカリ土類金属またはアルカリ金属の
含有量と、 ・B.E.T.法により測定される約400m2 /gを
越える、好ましくは600m2 /gを越える比表面積と
を有する全体的非脱アルミニウムゼオライトYが使用さ
れる。
【0038】硫黄源は、元素状硫黄、硫化炭素、硫化水
素、硫黄含有炭化水素、例えばジメチル硫化物、ジメチ
ル二硫化物、メルカプタン、チオフェン化合物、チオー
ル、多硫化物、例えばジ第三ノニル多硫化物すなわちア
トケム(ATOCHEM) 社のTPS−37、並びに硫黄に富む
石油留分、例えばガソリン、ケロシンおよびガスオイル
の単独状であるか、または上述の硫黄含有化合物のうち
の1つとの混合物状であってよい。好ましい硫黄源は、
硫化炭素または硫化水素である。
【0039】好ましいリン源は、オルトリン酸H3 PO
4 である。しかしながら、さらにその塩およびエステ
ル、例えばリン酸アンモニウムも適する。リンは、例え
ばリン酸と、窒素を含む塩基性有機化合物、例えばアン
モニア、第一および第二アミン、環式アミン、ピリジン
族の化合物、キノリン族の化合物およびピロール族の化
合物との混合物形態で導入されてよい。
【0040】多数のケイ素源が使用されてよい。従っ
て、オルトシリケート・エチルSi(OEt)4 、シロ
キサン、ポリシロキサン、シリコーン、シリコーンのエ
マルションおよびケイ酸ハロゲン化物、例えばフルオロ
ケイ酸アンモニウム(NH4 2 SiF6 またはフルオ
ロケイ酸ナトリウムNa2 SiF6 を使用してよい。シ
リコモリブデン酸およびその塩、並びにシリコタングス
テン酸およびその塩も有利には使用されてよい。ケイ素
は、例えば水/アルコール混合物中溶液状ケイ酸エチル
の含浸により添加されてよい。さらにケイ素は、例えば
水中懸濁状に付されるシリコーン型ケイ素化合物の含浸
により添加されてもよい。
【0041】ホウ素源は、ホウ酸、好ましくはオルトホ
ウ酸H3 BO3 、二ホウ酸または五ホウ酸アンモニウ
ム、酸化ホウ素およびホウ素エステルであってよい。ホ
ウ素は、例えばホウ酸と、酸素含有水と、窒素を含む塩
基性有機化合物、例えばアンモニア、第一および第二ア
ミン、環式アミン、ピリジン族の化合物、キノリン族の
化合物およびピロール族の化合物との混合物形態で導入
されてよい。ホウ素は、例えば水/アルコール混合物中
のホウ酸溶液を用いて導入されてよい。
【0042】使用されることもある第VII A族の元素源
は、当業者に公知である。例えばフッ化物アニオンは、
フッ化水素酸またはその塩形態で導入されてよい。この
塩は、アルカリ金属、アンモニウムまたは有機化合物と
共に生成される。有機化合物の場合、塩は、有利には有
機化合物とフッ化水素酸との反応による反応混合物中に
形成される。さらに水中にフッ化物アニオンを放出しう
る加水分解可能な化合物、例えばフルオロケイ酸アンモ
ニウム(NH4 2 SiF6 、テトラフッ化ケイ素Si
4 またはテトラフッ化ナトリウムNa2 SiF6 を使
用することも可能である。フッ素は、例えばフッ化水素
酸またはフッ化アンモニウムの水溶液の含浸により導入
されてよい。
【0043】使用されることもある第VIB族の元素源
は、当業者に公知である。例えばモリブデン源およびタ
ングステン源として、酸化物および水酸化物、モリブデ
ン酸およびタングステン酸およびそれらの塩、特にアン
モニウム塩、例えばモリブデン酸アンモニウム、ヘプタ
モリブデン酸アンモニウム、タングステン酸アンモニウ
ム、ホスホモリブデン酸、ホスホタングステン酸および
それらの塩、シリコモリブデン酸、シリコタングステン
酸およびそれらの塩が使用されてよい。好ましくは酸化
物、並びに例えばモリブデン酸アンモニウム、ヘプタモ
リブデン酸アンモニウムおよびタングステン酸アンモニ
ウムのようなアンモニウム塩が使用される。
【0044】使用されることもある第VIII族の元素源
は、当業者に公知である。例えば非貴金属として、硝酸
塩、硫酸塩、リン酸塩、ハロゲン化物、例えば塩化物、
臭化物およびフッ化物、カルボキシレート、例えば酢酸
塩およびカルボン酸塩が使用される。貴金属として、ハ
ロゲン化物、例えば塩化物、硝酸塩、酸、例えばクロロ
白金酸、およびオキシ塩化物、例えばアンモニア性オキ
シ塩化ルテニウムが使用される。
【0045】本発明により得られる触媒は、種々の形態
およびサイズの粒状物形態に成形される。これら触媒
は、一般に円筒状または多葉形状、例えば真っ直ぐまた
は螺旋状形態の二葉形状、三葉形状および多葉形状押出
し物形態で使用されるが、場合によっては粉砕粉体状、
タブレット状、リング状、球状物状、円盤状形態で製造
されかつ使用されるものである。触媒は、BET法[Br
unauer,Emmett,Teller,J.Am.Chem.Soc.,vol.60,309-316
(1938)]による窒素吸着により測定される比表面積約5
0〜600m2 /g と、水銀多孔度測定により測定され
る細孔容積0.2〜1.5cm3 /g と、単一モード、
二モードまたは多モードである細孔サイズの分布とを有
する。
【0046】本発明により得られる触媒は、石油留分の
ような炭化水素仕込原料の水素化クラッキングにおいて
使用される。本方法において使用される仕込原料は、ガ
ソリン、ケロシン、ガスオイル、減圧ガスオイル、常圧
残渣、減圧残渣、常圧留分、減圧留分、重油、油、パラ
フィン蝋およびパラフィン類、使用済み油、脱アスファ
ルト残渣または脱アスファルト原油、熱転換方法または
接触転換方法に由来する仕込原料およびその混合物であ
る。これら仕込原料は、ヘテロ原子、例えば硫黄、酸素
および窒素、場合によっては金属を含む。
【0047】こうして得られた触媒は、有利には特に減
圧留分、脱アスファルト残渣または水素化処理済み残渣
または同等物の型の重質炭化水素留分の水素化クラッキ
ングにおいて使用される。重質留分は、沸点好ましくは
少なくとも350℃、好ましくは350〜580℃(す
なわち炭素原子数少なくとも15〜20を含む化合物に
対応する)を有する化合物の少なくとも80容積%から
なる。これら重質留分は、一般にヘテロ原子、例えば硫
黄および窒素を含む。窒素含有量は、通常1〜5000
重量ppmであり、硫黄含有量は、0.01〜5重量%
である。
【0048】水素化クラッキング条件、例えば温度、圧
力、水素の再循環率および毎時空間速度は、仕込原料の
種類、所望物質の品質および精油業者が使用する設備に
応じて非常に変化するものである。温度は、一般に20
0℃を越え、好ましくは250〜480℃である。圧力
は、0.1MPaを越え、好ましくは1MPaを越え
る。水素量は、仕込原料1リットル当たり最小限には水
素50標準リットル、好ましくは80〜5000標準リ
ットルである。毎時空間速度は、一般に毎時触媒1容積
当たり仕込原料0.1〜20容積である。
【0049】本発明の触媒は、好ましくは金属種の少な
くとも一部を、処理すべき仕込原料と接触させる前に硫
化物に変換しうる硫化処理に付される。この硫化による
活性化処理は、当業者に公知でありかつ現場で、すなわ
ち水素化クラッキング反応器内で、あるいは現場外で文
献に既述されているあらゆる方法により行われてよい。
【0050】当業者に公知の従来の硫化方法は、一般に
通過床を有する反応帯域で硫化水素の存在下に温度15
0〜800℃、好ましくは250〜600℃で加熱する
ことからなる。
【0051】本発明の触媒は、有利には硫黄および窒素
に満ちた減圧留分型の留分、より詳しくは、例えば0.
1重量%を越える硫黄含有量と、10ppmを越える窒
素含有量とを有する留分の水素化クラッキングにおいて
使用されるものである。
【0052】実施の第一形態すなわちさらに温和な水素
化クラッキングと呼ばれる部分水素化クラッキングの第
一形態において、転換率のレベルは、55%未満であ
る。この場合、本発明による触媒は、温度一般に230
℃以上、好ましくは300〜480℃、より好ましくは
350〜450℃で使用される。圧力は、好ましくは2
MPa以上、より好ましくは3MPa以上、好ましくは
12MPa未満、より好ましくは10MPa未満であ
る。水素量は、仕込原料1リットル当たり最小限には水
素100標準リットル、好ましくは仕込原料1リットル
当たり水素200〜3000標準リットルである。毎時
空間速度は、好ましくは毎時触媒1容積当たり仕込原料
0.15〜10容積である。これらの条件下に、本発明
の触媒は、市販触媒より転換率、水素化脱硫および水素
化脱窒における優れた活性を示すものである。
【0053】実施の第二形態において、本発明の触媒
は、有利には適度な水素圧力の条件下に予め水素化処理
された硫黄および窒素に満ちた、例えば減圧留分型の留
分の部分水素化クラッキングにおいて使用されるもので
ある。この水素化クラッキング形態では、転換率のレベ
ルは、55%未満である。この場合、石油留分の転換方
法は、二工程で開始される。本発明による触媒は、第二
工程において使用される。第一工程の触媒は、水素化処
理機能を有し、かつ好ましくはゼオライトを含まない
で、好ましくはアルミナをべースとするマトリックス
と、水素化機能を有する少なくとも1つの金属とを含
む。前記マトリックスは、酸化物型の非晶質または不完
全結晶化多孔質無機マトリックスである。限定されない
例として、アルミナ、シリカおよびシリカ・アルミナが
挙げられる。さらにアルミネートを選んでもよい。当業
者に公知のあらゆる形態のアルミナ、好ましくは例えば
ガンマ・アルミナであるアルミナを含むマトリックスを
使用するのが好ましい。水素化処理機能は、第VIII族の
少なくとも1つの金属または金属化合物、例えば特にニ
ッケルおよびコバルトにより確保される。元素周期律表
の第VIB 族の少なくとも1つの金属または金属化合物
(例えばモリブデンまたはタングステン)と、第VIII族
の少なくとも1つの金属または金属化合物(例えばコバ
ルトまたはニッケル)との組み合わせを使用してもよ
い。第VIB 族および第VIII族の金属酸化物の全体濃度
は、好ましくは5〜40重量%、より好ましくは7〜3
0重量%である。第VIII族の金属(複数金属)酸化物に
対する第VIB 族の金属(複数金属)酸化物で表示される
重量比は、好ましくは1.25〜20、より好ましくは
2〜10である。さらにこの触媒は、リンを含むもので
ある。リンの含有量は、五酸化二リンP2 5 の濃度で
表示されて、好ましくは多くとも15重量%、より好ま
しくは0.1〜15重量%、非常に好ましくは0.15
〜10重量%である。さらにこの触媒は、好ましくはB
/P(原子)比1.05〜2においてホウ素を含むもの
である。酸化物で表示されるホウ素(B)とリン(P)
との含有量の合計は、好ましくは5〜15重量%であ
る。
【0054】第一工程は、一般に温度350〜460
℃、好ましくは360〜450℃で、全体圧力少なくと
も2MPa、好ましくは少なくとも3MPa、毎時空間
速度毎時触媒1容積当たり仕込原料容積0.1〜5、好
ましくは0.2〜2で、仕込原料1リットル当たり水素
量少なくとも100標準リットル、好ましくは仕込原料
1リットル当たり水素量260〜3000標準リットル
で開始される。
【0055】本発明による触媒を用いる転換工程(すな
わち第二工程)において、温度は、一般に230℃以
上、多くの場合300〜480℃、好ましくは300〜
450℃である。圧力は、一般に少なくとも2MPa、
好ましくは少なくとも3MPaである。水素量は、仕込
原料1リットル当たり最小限で水素100標準リット
ル、好ましくは仕込原料1リットル当たり水素200〜
3000標準リットルである。毎時空間速度は、好まし
くは毎時触媒1容積当たり仕込原料容積0.15〜10
である。これらの条件下に、本発明の触媒は、市販触媒
よりも転換率、水素化脱硫および水素化脱窒における優
れた活性と、中間留分における優れた選択性とを示す。
さらに触媒の寿命期間は、適度な圧力範囲において改善
される。
【0056】別の実施の形態において、本発明の触媒
は、一般に少なくとも5MPaの高められた水素の圧力
条件下での水素化クラッキングにおいて使用されてよ
い。処理済み留分は、例えば予め水素化処理された硫黄
および窒素で満ちた、例えば減圧留分型の留分である。
この水素化クラッキング形態では、転換率のレベルは、
55%を越える。この場合、石油留分の転換方法は、二
工程で開始される。本発明による触媒は、第二工程にお
いて使用される。
【0057】第一工程の触媒は、水素化処理機能を有
し、かつ好ましくはゼオライトを含まないで、好ましく
はアルミナをべースとするマトリックスと、水素化機能
を有する少なくとも1つの金属とを含む。さらに前記マ
トリックスは、シリカ、シリカ・アルミナ、酸化ホウ
素、酸化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン
またはこれら酸化物の組み合わせからなるか、あるいは
これらを含むものである。水素化・脱水素化機能は、第
VIII族の少なくとも1つの金属または金属化合物、例え
ば特にニッケルおよびコバルトにより確保される。元素
周期律表の第VIB 族の少なくとも1つの金属または金属
化合物(例えばモリブデンまたはタングステン)と、第
VIII族の少なくとも1つの金属または金属化合物(例え
ばコバルトまたはニッケル)との組み合わせを使用して
もよい。第VIB 族および第VIII族の金属酸化物の全体濃
度は、5〜40重量%、好ましくは7〜30重量%であ
る。第VIII族の金属(または複数金属)に対する第VIB
族の金属(または複数金属)の金属酸化物で表示される
重量比は、好ましくは1.25〜20、より好ましくは
2〜10である。さらにこの触媒は、場合によってはリ
ンを含むものである。リンの含有量は、五酸化二リンP
2 5 の濃度で表示されて、好ましくは多くとも15重
量%、より好ましくは0.1〜15重量%、非常に好ま
しくは0.15〜10重量%である。さらにこの触媒
は、好ましくはB/P(原子)比1.02〜2において
ホウ素を含むものである。酸化物で表示されるホウ素
(B)とリン(P)との含有量の合計は、好ましくは5
〜15重量%である。
【0058】第一工程は、一般に温度350〜460
℃、好ましくは360〜450℃で、圧力少なくとも2
MPa、好ましくは少なくとも3MPa、毎時空間速度
毎時触媒1容積当たり仕込原料容積0.1〜5、好まし
くは0.2〜2で、仕込原料1リットル当たり水素量少
なくとも水素100標準リットル、好ましくは仕込原料
1リットル当たり水素260〜3000標準リットルで
開始される。
【0059】本発明による触媒を用いる転換工程(すな
わち第二工程)において、温度は、一般に230℃以
上、多くの場合300〜480℃、好ましくは330〜
440℃である。圧力は、一般に5MPaを越え、好ま
しくは7MPaを越える。水素量は、仕込原料1リット
ル当たり最小限で水素100標準リットル、好ましくは
仕込原料1リットル当たり水素200〜3000標準リ
ットルである。毎時空間速度は、好ましくは毎時触媒1
容積当たり仕込原料容積0.15〜10である。これら
の条件下に、本発明の触媒は、市販触媒よりも転換率に
おいて優れた活性を示す。
【0060】
【発明の実施の形態】次の実施例は、本発明を例証する
が、何らその範囲を限定するものではない。 [実施例1:非脱アルミニウムゼオライトYを含む担体
の調製]全体的非脱アルミニウムゼオライトYを含む水
素化クラッキング触媒担体を、同じ担体をベースとする
種々の触媒の調製を可能にするように大量に製造した。
このために、結晶パラメータ2.453nmと、SiO
2 /Al2 3 全体比6.6と、骨格のSiO2 /Al
2 3 比8.6とを有する非脱アルミニウムゼオライト
Y19.7重量%を使用した。これを、極薄板状ベーマ
イトまたはCondeaChemie Gmbh社により商品名SB3で
市販されているアルミナゲルから構成されるマトリック
ス80.3重量%と混合した。次いでこの粉体状混合物
を、66%の硝酸を含む水溶液(乾燥ゲル1g当たり酸
7重量%)と混合し、次いで15分間混練した。この混
練の終了時に、得られたペーストを、直径1.4mmの
円筒状開口部を有するダイスを通過させた。次いで押出
し物を、120℃で一晩乾燥させ、次いで水7.5容積
%を含む湿潤空気下に550℃で2時間焼成した。この
ようにして直径1.2mmの円筒状押出し物形態の担体
Z3を得た。この担体は、比表面積351m2 /gと、
細孔容積0.58cm3 /gと、10nmに集中される
単一モードの細孔サイズ分布とを有していた。X線回折
による担体の分析により、この担体が、低い結晶度の立
方晶ガンマ・アルミナと、単位結晶格子パラメータ2.
444nm、SiO2 /Al2 3 全体比6.7および
骨格のSiO2 /Al2 3 比13.9を有するゼオラ
イトYとから構成されることが明らかになった。
【0061】同様に、全体的非脱アルミニウムゼオライ
トYを少量含む水素化クラッキング触媒担体を、同じ担
体をベースとする種々の触媒の調製を可能にするように
大量に製造した。このために、上記ゼオライトY8.6
重量%を使用した。これを、極薄板状ベーマイトまたは
Condea Chemie Gmbh社により商品名SB3で市販されて
いるアルミナゲルから構成されるマトリックス91.4
重量%gと混合した。次いでこの粉体状混合物を、66
%の硝酸を含む水溶液(乾燥ゲル1g当たり酸7重量
%)と混合し、次いで15分間混練した。この混練の終
了時に、得られたペーストを、直径1.4mmの円筒状
開口部を有するダイスを通過させた。次いで押出し物
を、120℃で一晩乾燥させ、次いで水7.5容積%を
含む湿潤空気下に550℃で2時間焼成した。このよう
にして直径1.2mmの円筒状押出し物形態の担体Z5
を得た。この担体は、比表面積259m2 /gと、細孔
容積0.57cm3 /gと、10nmに集中される単一
モードの細孔サイズ分布とを有していた。X線回折によ
る担体の分析により、この担体が、低い結晶度の立方型
ガンマ・アルミナと、単位結晶格子パラメータ2.44
4nm、SiO2 /Al2 3 全体比6.7および骨格
のSiO2 /Al2 3 比14.1を有するゼオライト
Yとから構成されることが明らかになった。
【0062】[実施例2:非脱アルミニウムゼオライト
Yを含む水素化クラッキング触媒の調製(本発明に合致
しない)]実施例1の担体Z3の押出し物を、ヘプタモ
リブデン酸アンモニウムと硝酸ニッケルとの混合物の水
溶液により乾式含浸し、空気下120℃で一晩乾燥し、
最後に空気下に550℃で焼成した。得られた触媒Ni
Mo3 の酸化物の重量含有量を、表1に記載した。触媒
NiMo3 は、特にゼオライトY 16.6重量%を含
んでいた。X線回折による担体の分析により、この担体
が、低い結晶度の立方型ガンマ・アルミナと、単位結晶
格子パラメータ2.444nm、SiO2 /Al2 3
全体比6.6および骨格のSiO2 /Al2 3 比1
4.2を有するゼオライトYとから構成されることが明
らかになった。
【0063】次いで触媒NiMo3 を、シリコーンRhod
orsil EP1 (ローヌ・プーラン)のエマルションを含む
水溶液により含浸して、SiO2 約2重量%を担持する
ようにした。次いで含浸押出し物を、120℃で一晩乾
燥させ、次いで乾燥空気下に550℃で2時間焼成し
た。このようにして触媒NiMo3 Siを得た。最後
に、二ホウ酸アンモニウムと、シリコーンRhodorsil EP
1 (ローヌ・プーラン)のエマルションとを含む水溶液
により触媒NiMo3 を含浸して、触媒NiMo3BS
iを得た。次いで含浸押出し物を、120℃で一晩乾燥
させ、次いで乾燥空気下に550℃で2時間焼成した。
【0064】さらに実施例1の担体Z3の押出し物を、
ヘプタモリブデン酸アンモニウムと硝酸ニッケルとオル
トリン酸との混合物の水溶液により乾式含浸し、空気下
120℃で一晩乾燥し、最後に空気下に550℃で焼成
した。触媒NiMo3 Pは、特にゼオライトY 15.
7重量%を含んでいた。X線回折による担体の分析によ
り、この担体が、低い結晶度の立方型ガンマ・アルミナ
と、単位結晶格子パラメータ2.444nm、SiO2
/Al2 3 全体比6.7および骨格のSiO2 /Al
2 3 比14.7を有するゼオライトYとから構成され
ることが明らかになった。
【0065】触媒NiMo3 Pの試料を、二ホウ酸アン
モニウムと、シリコーンRhodorsilEP1 (ローヌ・プー
ラン)のエマルションとを含む水溶液により含浸して、
リン、ホウ素およびケイ素を含む触媒NiMo3 PBS
iを得るようにした。手順の他の工程は、上述された工
程と同じであった。触媒NiMo3 の特徴を、表1に要
約した。
【0066】
【表1】
【0067】実施例3の単位結晶格子パラメータ2.4
44nmと、SiO2 /Al2 3全体比6.7と、骨
格のSiO2 /Al2 3 比14.1とを有する非脱ア
ルミニウムゼオライトYを少量含む担体Z5の押出し物
を、ヘプタモリブデン酸アンモニウムと硝酸ニッケルと
の混合物の水溶液により乾式含浸し、空気下120℃で
一晩乾燥し、最後に空気下に550℃で焼成した。得ら
れた触媒NiMo5 の酸化物の重量含有量を、表2に記
載した。触媒NiMo5 は、特に単位結晶格子パラメー
タ2.443nmと、SiO2 /Al2 3 全体比6.
8と、骨格のSiO2 /Al2 3 比14.9とを有す
るゼオライトY7.1重量%を含んでいた。
【0068】さらに実施例1のゼオライトYを含む担体
Z5の押出し物を、ヘプタモリブデン酸アンモニウムと
硝酸ニッケルとオルトリン酸との混合物の水溶液により
乾式含浸し、空気下120℃で一晩乾燥し、最後に空気
下に550℃で焼成した。得られた触媒NiMo5 Pの
酸化物の重量含有量を、表1に記載した。
【0069】[実施例3:非脱アルミニウムゼオライト
Yと第VB族の元素とを含む水素化クラッキング触媒の
調製(本発明に合致する)]実施例1の非脱アルミニウ
ムゼオライトYを含む担体Z3の押出し物を、シュウ酸
ニオブNb(HC2 4 5 と、シュウ酸と、シュウ酸
アンモニウムとの水溶液により含浸した。ニオブを含む
水溶液を、シュウ酸33gと、シュウ酸アンモニウム3
7.2gと、シュウ酸ニオブ92.3gとが溶解されて
いる水1330mlから調製した。この溶液を調製する
ために、第一段階ではシュウ酸と、シュウ酸アンモニウ
ムとの混合物を溶解した。溶液が清澄であるときに、前
記溶液を55℃で加熱し、シュウ酸ニオブを添加した。
次いで溶液1330mlを得るために水を補った。上記
実施例1の担体Z3を、過剰溶液を用いる方法により含
浸した。溶液1330mlを、触媒380gに接触させ
た。このことにより、Nb約5重量%を担体Z3上に担
持することが可能になった。2時間経過時に押出し物を
回収した。次いでこれら押出し物を、乾燥空気流下に1
20℃で一晩乾燥し、次いで乾燥空気下に500℃で2
時間焼成した。このようにして前駆体NbZ3を得た。
【0070】実施例1の担体Z5を用いて、同じように
処理を行って、前駆体NbZ5を得た。
【0071】上記で調製したニオブを含む2つの前駆体
NbZ3および前駆体NbZ5を、ヘプタモリブデン酸
アンモニウムと硝酸ニッケルとの混合物の水溶液により
乾式含浸し、空気下120℃で一晩乾燥し、最後に空気
下に550℃で焼成した。得られた触媒NbNiMo3
および触媒NbNiMo5 の酸化物の重量含有量を、表
2に記載した。
【0072】次いで触媒NbNiMo3 を、シリコーン
Rhodorsil EP1 (ローヌ・プーラン)のエマルションを
含む水溶液により含浸した。次いで含浸押出し物を、1
20℃で一晩乾燥させ、次いで乾燥空気下に550℃で
2時間焼成した。このようにして触媒NbNiMo3
iを得た。
【0073】最後に、触媒NbNiMo3 を、二ホウ酸
アンモニウムと、シリコーンRhodorsil EP1 (ローヌ・
プーラン)のエマルションとを含む水溶液により含浸し
て、B2 3 約2%およびSiO2 2%を担持する
ようにして触媒NbNiMo3 BSiを得た。次いで含
浸押出し物を、120℃で一晩乾燥させ、次いで乾燥空
気下に550℃で2時間焼成した。
【0074】上記で調製したニオブを含む前駆体NbZ
3および前駆体NbZ5 を、ヘプタモリブデン酸アンモ
ニウムと硝酸ニッケルとオルトリン酸との混合物の水溶
液により乾式含浸し、空気下120℃で一晩乾燥し、最
後に空気下に550℃で焼成した。得られた触媒NbN
iMo5 Pの酸化物の重量含有量を、表2に記載した。
【0075】触媒NbNiMo3 Pの試料を、二ホウ酸
アンモニウムと、シリコーンRhodorsil EP1 (ローヌ・
プーラン)のエマルションとを含む水溶液により含浸し
て、触媒NbNiMo3 PBSiを得るようにした。水
で飽和された雰囲気下に室温で熟成後、含浸押出し物
を、120℃で一晩乾燥し、次いで乾燥空気下に550
℃で2時間焼成した。
【0076】
【表2】
【0077】[実施例4:低圧力での減圧ガスオイルの
水素化クラッキングにおける触媒の比較]先行実施例に
記載した調製を有する触媒を、石油仕込原料について適
度な圧力で水素化クラッキング条件下に使用した。この
仕込原料の主な特徴は次の通りであった: 密度(20/4) : 0.921 硫黄(重量%) : 2.46 窒素 (重量ppm) : 1130 シミュレーション蒸留 初留点 : 365℃ 10%点 : 430℃ 50%点 : 472℃ 90%点 : 504℃ 終留点 : 539℃ 流動点 : +39℃
【0078】触媒テスト装置は、仕込原料の上昇流("u
p-flow" )での固定床反応器2基を含んでいた。反応器
の各々に、触媒40mlを導入した。仕込原料が最初に
通過する第一反応器内に、Procatalyse 社により販売さ
れているHTH548水素化処理用第一工程触媒を導入
した。この触媒は、アルミナ上に担持される第VI族元素
と第VIII族元素とを含んでいた。仕込原料が最後に通過
する第二反応器内に、水素化クラッキング触媒(NiM
5 シリーズ)を導入した。2つの触媒は、反応前に現
場(in-situ )で硫化工程を受けた。一度硫化が行われ
ると、上記仕込原料は変換され得た。全体圧力は、8.
5MPaであり、水素流量は、注入される仕込原料1リ
ットル当たりガス水素500リットルであり、毎時空間
速度は、0.8h-1であった。2基の反応器は、同じ温
度で作用した。
【0079】触媒性能を、400℃での粗転換率(C
B)と、中間留分(150〜380℃留分)の粗選択率
(SB)と、水素化脱硫(HDS)および水素化脱窒
(HDN)における転換率とにより表示した。これら触
媒性能を、一般に少なくとも48時間の安定化期間を守
った後に触媒について測定した。
【0080】粗転換率CBは、次のとおりである: CB=380の流出物の重量% 流出物の留分380は、380℃未満で沸騰する流出
物の部分を意味する。中間留分の粗選択率SBは、次の
とおりである: SB=100×(150〜380℃)留分の重量/流出
物の380留分の重量
【0081】水素化脱硫HDSにおける転換率は、次の
とおりである: HDS=(S当初−S流出物)/S当初×100=(2
4600−S流出物)/24600×100
【0082】水素化脱窒HDNにおける転換率は、次の
とおりである: HDN=(N当初−N流出物)/N当初×100=(1
130−N流出物)/1130×100
【0083】次の表3において、テストされた本発明の
触媒について、400℃での粗転換率CBと、粗選択率
SBと、水素化脱硫HDSにおける転換率と、水素化脱
窒HDNにおける転換率とをまとめた。
【0084】
【表3】
【0085】表3の結果は、触媒NiMo3 が、ニオブ
および助触媒を含む場合には、これら触媒NiMo3
性能が、大いに改善されることを証明した。中間留分に
おける選択率を一定水準にとどめて、特に粗転換率の改
善が注目された。
【0086】従って、全体的非脱アルミニウムゼオライ
トと、第VB族の元素と、助触媒元素とを含む触媒は、
適度な水素圧力で窒素を含む減圧留分型の仕込原料の部
分水素化クラッキングにおいて特に有益であった。
【0087】[実施例5:高い圧力での減圧ガスオイル
の水素化クラッキングにおける触媒の比較]先行実施例
3および実施例4に記載した調製を有する触媒を、石油
仕込原料について高い圧力(12MPa)での水素化ク
ラッキング条件下に使用した。この石油仕込原料の主な
特徴は、次の通りであった: 密度(20/4) : 0.919 硫黄(重量%) : 2.46 窒素 (重量ppm) : 930 シミュレーション蒸留 初留点 : 277℃ 10%点 : 381℃ 50%点 : 482℃ 90%点 : 531℃ 終留点 : 545℃ 流動点 : +39℃
【0088】触媒テスト装置は、仕込原料の上昇流("u
p-flow" )での固定床反応器2基を含んでいた。反応器
の各々に、触媒40mlを導入した。仕込原料が最初に
通過する第一反応器内に、Procatalyse 社により販売さ
れているHR360水素化処理第一工程用触媒を導入し
た。この触媒は、アルミナ上に担持される第VI族元素と
第VIII族元素とを含んでいた。仕込原料が最後に通過す
る第二反応器内に、第二工程用触媒すなわち水素化転換
触媒(NiMo5 シリーズ)を導入した。2つの触媒
は、反応前に現場(in-situ )で硫化工程を受けた。一
度硫化が行われると、上記仕込原料は変換され得た。全
体圧力は、12MPaであり、水素流量は、注入される
仕込原料1リットル当たりガス水素1000リットルで
あり、毎時空間速度は、0.9h-1であった。
【0089】触媒性能を、温度により表示した。この温
度により、中間留分(150〜380℃留分)の粗選択
率により粗転換率70%のレベルに達することが可能に
なった。これら触媒性能を、一般に少なくとも48時間
の安定化期間を守った後に触媒について測定した。
【0090】粗転換率CBは、次のとおりである: CB=380の流出物の重量% 粗選択率SBは、次のとおりである: SB=100×(150〜380℃)留分の重量/流出
物の380留分の重量
【0091】反応温度を一定にして、70重量%の粗転
換率CBに達するようにした。次の表4において、Ni
Mo5 シリーズの触媒についての反応温度と粗選択率と
をまとめた。
【0092】
【表4】
【0093】4℃の温度の節約が認められるので、全体
的非脱アルミニウムゼオライトを含む触媒中の第VB族
の元素、すなわちこの実施例においてはニオブと、助触
媒との存在により、低い反応温度を有しつつ触媒NiM
5 の非常に高い選択率を保持することが可能になっ
た。
【0094】従って、全体的非脱アルミニウムゼオライ
トと、第VB族の元素と、助触媒元素とを含む本発明の
触媒は、適度な高い水素圧力で窒素を含む減圧留分型の
仕込原料の水素化クラッキングにおいて特に有益であっ
た。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エリック ベナジ フランス国 シャトゥー リュ ル ヴァ ル サブローン 44 (72)発明者 ナタリー マルシャル ジョルジュ フランス国 サン ジュニ ラヴァル ア レ デ カロラーンジェーン 15

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 酸化物型の少なくとも1つの非晶質また
    は不完全結晶化マトリックスと、第VB族の少なくとも
    1つの元素と、2.438nmを越える単位結晶格子パ
    ラメータおよび8未満のSiO2 /Al2 3 全体比を
    有する少なくとも1つの全体的非脱アルミニウムゼオラ
    イトYと、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選
    ばれる少なくとも1つの助触媒元素とを含む触媒。
  2. 【請求項2】 ゼオライトYが、SiO2 /Al2 3
    全体モル比より以上でありかつ21未満の骨格のSiO
    2 /Al2 3 モル比を有する、請求項1記載の触媒。
  3. 【請求項3】 第VB族の元素がニオブである、請求項
    1または2記載の触媒。
  4. 【請求項4】 さらに第VIB族および第VIII族の元素か
    ら選ばれる少なくとも1つの元素を含む、請求項1〜3
    のいずれか1項記載の触媒。
  5. 【請求項5】 第VIB族の元素が、モリブデンまたはタ
    ングステンであり、第VIII族の元素が、鉄、コバルトま
    たはニッケルである、請求項4記載の触媒。
  6. 【請求項6】 さらに第VII A族から選ばれる少なくと
    も1つの元素を含む、請求項1〜5のいずれか1項記載
    の触媒。
  7. 【請求項7】 触媒の全体重量に対して重量%で ・少なくとも1つの全体的非脱アルミニウムゼオライト
    Y 0.1〜99.8%と、 ・第VB族から選ばれる少なくとも1つの元素0.1〜
    60%と、 ・酸化物型の少なくとも1つの非晶質または不完全結晶
    化無機多孔質マトリックス0.1〜99%と、 ・ゼオライト中に場合によっては含まれるケイ素は含ま
    れない、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選ば
    れる少なくとも1つの助触媒元素0.1〜20%とを含
    む触媒であって、さらに触媒が、 ・第VIB族および第VIII族の元素から選ばれる少なくと
    も1つの元素0〜60%と、 ・第VII A族から選ばれる少なくとも1つの元素、好ま
    しくはフッ素0〜20%と を含むこともある、請求項1〜6のいずれか1項記載の
    触媒。
  8. 【請求項8】(a) 少なくとも次の化合物:少なくと
    も1つのマトリックスと、少なくとも1つの全体的非脱
    アルミニウムゼオライトYと、場合によってはホウ素、
    リンおよびケイ素からなる群から選ばれる少なくとも1
    つの助触媒元素と、場合によっては第VIB族および第VI
    II族の元素から選ばれる少なくとも1つの元素と、場合
    によっては第VII A族の少なくとも1つの元素とを含
    む、前駆体と呼ばれる固体を乾燥させて、計量し、全体
    を好ましくは成形する工程と、(b) 工程(a)で得
    られた乾燥固体を、温度少なくとも150℃で焼成する
    工程と、(c) 工程(b)で定義された前駆体固体
    を、第VB族の少なくとも1つの元素、好ましくはニオ
    ブを含む溶液により含浸する工程と、(d) 湿潤固体
    を、温度10〜120℃で湿潤雰囲気下に置く工程と、
    (e) 工程(d)で得られた湿潤固体を、温度60〜
    150℃で乾燥させる工程と、(f) 工程(e)で乾
    燥された固体を、乾燥空気下に温度少なくとも150
    ℃、好ましくは少なくとも約250℃で焼成する工程と
    である、請求項1〜7のいずれか1項記載の触媒の調製
    方法。
  9. 【請求項9】 少なくとも1つの焼成が、調製工程のう
    ちのいずれか1工程の終了時に温度少なくとも150℃
    で行われる、請求項8記載の触媒の調製方法。
  10. 【請求項10】 触媒の硫化を、水素/硫化水素混合物
    の流体下に、あるいはさらには純硫化水素下に温度15
    0〜800℃で行う、請求項8または9記載の調製方
    法。
  11. 【請求項11】 炭化水素仕込原料の水素化クラッキン
    グ方法における請求項1〜7のいずれか1項記載の、ま
    たは請求項8〜10のいずれか1項記載により調製され
    る触媒の使用法。
  12. 【請求項12】 温度が200℃を越え、圧力が0.1
    MPaを越え、水素量が仕込原料1リットル当たり最小
    限水素50リットルであり、毎時空間速度が毎時触媒1
    容積当たり仕込原料0.1〜20容積である、請求項1
    1記載の使用法。
  13. 【請求項13】 温和な水素化クラッキング方法におけ
    る使用法であって、転換率のレベルが55%未満であ
    り、温度が230℃を越え、圧力が2MPaを越えかつ
    12MPa未満であり、水素量が仕込原料1リットル当
    たり最小限水素100リットルであり、毎時空間速度が
    毎時触媒1容積当たり仕込原料0.15〜10容積であ
    る、請求項11記載の使用法。
  14. 【請求項14】 水素化クラッキング方法における使用
    法であって、転換率が55%を越え、温度が230℃を
    越え、圧力が5MPaを越え、水素量が仕込原料1リッ
    トル当たり最小限水素100リットルであり、毎時空間
    速度が毎時触媒1容積当たり仕込原料0.15〜10容
    積である、請求項11記載の使用法。
  15. 【請求項15】 水素化処理工程が、温度350〜46
    0℃で圧力少なくとも2MPa、仕込原料1リットル当
    たり少なくとも水素100リットルの水素量で、毎時触
    媒1容積当たり仕込原料0.1〜5容積の毎時空間速度
    で、水素化クラッキング工程に先立って行われる、請求
    項11〜14のいずれか1項記載の使用法。
JP11180782A 1998-06-25 1999-06-25 全体的非脱アルミニウムゼオライトyと、第vb族の元素と、ホウ素、リンおよびケイ素からなる群から選ばれる助触媒元素とを含む水素化クラッキング触媒 Pending JP2000024510A (ja)

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