JP2000024360A - ミシンの糸切り装置 - Google Patents
ミシンの糸切り装置Info
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Abstract
水平軸線を中心に、それぞれ反対方向に回動して、糸を
切断する糸切り装置において、糸切り後に布に残る糸残
り長さを、調節することを目的とする。 【解決手段】糸捌きと糸切りメスとが水平軸線を中心
に、それぞれ反対方向に回動して、糸を切断する糸切り
装置において、糸切り装置の回動中心である水平軸線を
上下に調節する調節手段を設けた。
Description
置に関し、糸切りの切断刃がと糸捌きの双方が釜の周囲
を水平軸線を中心にして、それぞれ相反する方向に回動
し、縫い糸を捕捉して切断する方式の糸切り装置に関す
るものである。
6、図7により説明する。1は下軸で、ミシンのフレ−
ムに支持されたメタル2に回動自在に支持されている。
3はメス台で、その円筒状の基部4が、メタル2に形成
された軸部5に回動自在に支持されている。また、この
メス台3の外周には、前方に突出する連結ピン6を支持
した連結部7と、刃を形成した糸切りメス8を固定する
支持部9とが設けられている。
が、糸切り台3の基部4の外周に、回動自在に遊嵌され
ている。また、この糸捌き台10の外周には、連結部1
2と、刃を形成した糸捌き13を固定する支持部14と
が設けられている。糸捌き13には、その回動時に、切
断する糸と、切断しない糸とを捌いて、切断する糸のみ
を捕捉するための二又状のフック15が形成されてい
る。フック15の基部上面には凸部15aが形成されて
いる.
軸16には、基部が駆動軸16に固定され、先端の二又
部17がメス台3の連結ピン6に連結された駆動腕18
を設ける。また、この駆動軸16には、基部が駆動軸1
6に固定された糸捌き駆動腕19を設ける。20は連結
リンクで、上端が糸捌き台10の連結部12に回動自在
に連結され、下端が糸捌き駆動腕19の先端に回動自在
に連結されている。
る。従来の糸切り装置は以上の構成であり、次に作用に
ついて図7(a),(b),(c)により説明する。図
7(a)は糸切り装置の糸切り動作が始まる前の状態で
ある。この状態から、糸切り信号等によって駆動軸16
が時計方向に回動を始めると、まず、糸捌き駆動腕19
が連結リンク20を介して、糸捌き台10を時計方向に
回動させる。この回動によって、糸捌き10も回動し、
そのフック15は、切断する糸と、切断しない糸とを捌
いて、切断する糸のみを、図7(b)のようにフック1
5で捕捉する。
ると、駆動腕18も時計方向に回動し、その二又部17
と連結ピンを介して、メス台3と糸切りメス8とを反時
計方向に回動する。これら、糸捌き10の時計方向への
回動と、糸切りメス8の前記相反する方向への回動によ
って、双方が図7(c)のように重合し、糸切りメス8
先端と凸部15aとが係合してその間に糸が切断され
る。
向に回動を始め、糸捌き台10と糸捌き13とは、前記
とは反対に反時計方向に回動し、メス台3と糸切りメス
8とは時計方向に回動して、図7のaに示す元の位置に
戻る。
切断するのであるが、図6、7に示す従来の糸切り装置
は、図7に示すように、針板21の下面から、糸捌き1
3と糸切りメス8とによる切断部までの距離Sが、一定
であった。しかしながら、この種の糸切り装置において
は、縫製工程によっては、糸切り後に布に残る糸の残り
長さを、出来るだけ短くすることを要求される場合があ
る。
下面と、糸捌き13と糸切りメス8との切断部との距離
Sを、出来るだけ近付ける必要がある。この距離Sを近
付けるため、従来においては、一つの解決策として、針
板21の下面を加工して針板21を薄くし、針板21の
下面と、糸捌き13と糸切りメス8との切断部との距離
Sを近付ける手段を用いていた。
が薄くなるために、厚い布を縫製する場合に、布押さえ
の押圧力を強くすると、針板21が切損する問題点があ
った。また、針板21の厚みを標準の厚みとし、ベッド
の針板21を支持する面を予め深く加工しておく。そし
て通常の糸残り長さの縫製の時は、針板21の下面とベ
ッドの針板支持面との間にスペ−サを入れて針板21を
ベッドに固定し縫製する。
は、針板21の下面とベッドの針板支持面との間のスペ
−サを取り外した後に、針板21をベッドに固定し、距
離Sを短くして縫製する。しかしこの手段は、糸残り長
さをより短くする縫製の時に、針板21の上面がベッド
の上面より低くなり、段差が出来て布送りが妨げられ
て、縫製作業が円滑に出来ない問題がある。
を、標準の針板21の厚みより薄くし、その針板上面と
ベッド上面とを同一面とする構成が考えられる。この状
態で縫製すると、糸残り長さは短くなるが,この構成に
おいて、糸残り長さが長くなる縫製に適するようにする
には、薄い針板21を標準の厚い針板21に交換する必
要がある。
上面から高く突出し、段差が出来て布送りが妨げられる
とともに、布扱いがしにくくなって、縫製作業が円滑に
出来ない問題がある。
め、この発明は、水平軸線を中心に回転する釜の周囲を
糸捌きと糸切りメスがそれぞれ相反する方向に回転して
縫い糸を捕捉して切断するミシンの糸切り装置におい
て、前記糸捌きと糸切りメスの回動中心を上下動させる
調節手段を設けた構成とした。
を使用して、針板21の上面とベッドの上面とを、常に
同一の水平面に保った状態で、通常の糸残り長さの縫製
と、糸残り長さの短い縫製とを行う事が出来るので、次
のような効果がある。従来のように針板が切損したりす
ることがないとともに、針板21の上面とベッドの上面
とが常に同一面に保たれるから、布送りが円滑となり、
縫製作業能率が向上する効果がある。
て、図1〜図5により説明する。なお、糸切り装置の基
本的な構成は、従来の構成と同一なので、それらの同一
の構成部分は従来技術と同一の部品番号を付し、それら
の構成の説明は省略して、異なる構成部分についてのみ
説明する。
により説明する。23は偏心軸で、メタル2の軸部5に
回動自在に遊嵌され、上下の端面に二つの溝24が形成
されている。メス台3の基部4は、前記の偏心軸23の
外周に回動自在に遊嵌されている。糸捌き台10は従来
技術と同様に、メス台3の基部4の外周に回動自在に遊
嵌されている。
れぞれ遊嵌される二つのピン26がメス台3側に突出し
て支持されている。そして、この調節板25は図3に示
すように、二つのねじ27によってメタル2の軸部5の
端面に固定される。上記の偏心軸23と調節板25とに
より、調節手段を構成する。第一の実施例は以上の構成
であり、次にその作用を説明する。
行う状態であり、針板21の下面から、糸捌き13と糸
切りメス8とによる切断部までの距離が、図1に示すよ
うにSである。この状態においては、図3(a)に示す
ように、偏心軸23の中心Bは下軸1の中心Aよりも下
方に位置した状態で、調節板25がねじ27により、メ
タル2の軸部5の端面に固定されている。
切り信号により駆動軸16が時計方向に回動すると、ま
ず、糸捌き駆動腕19が連結リンク20を介して、糸捌
き台10はメス台3の基部4の外周に沿って時計方向に
回動される。この回動によって、糸捌き10も回動し、
そのフック15は、切断する糸と、切断しない糸とを捌
いて、切断する糸のみを、フック15に捕捉する。
ると、駆動腕18も時計方向に回動し、その二又部17
と連結ピン6を介して、メス台3は偏心軸23の外周に
沿って、糸切りメス8とともに反時計方向に回動する。
これら、糸捌き10の時計方向への回動と、糸切りメス
8の反時計方向への回動によって、双方が図7(c)と
同様に重合し、糸が切断される。
軸16が反時計方向に回動を始め、糸捌き台10と糸捌
き13とは、前記とは反対の反時計方向に回動し、メス
台3と糸切りメス8とは時計方向に回動して、図7
(a)に示す元の位置に戻る。
は次のようにして調整する。図3(a)に示す状態か
ら、まず二つのねじ27が緩められて、調節板25がメ
タル2の軸部5に対して自由にされる。この状態から調
節板25が180度回され,調節板25に支持された二
つのピン26が、偏心軸23の溝24にそれぞれ遊嵌さ
れているので、調節板25とともに偏心軸23も180
度回動される。
(b)に示すように、下軸1の中心Aよりも上となる.
この位置で再びねじ27を締めて調節板25をメタル2
の軸部5に固定する。これにより、針板21の下面か
ら、糸捌き13と糸切りメス8とによる切断部までの距
離が、図3(b)に示すように、前記距離Sよりも短い
距離sとなる。
き13と糸切りメス8との切断部までの距離が短くなる
と、糸切り後の布の糸残り長さが短くなる。
により説明する。28は前記メタル2に形成された垂直
溝で、その底部には上下に二つのねじ孔29が形成され
ている。30は調節手段としての調節体で、メス台3の
基部4に遊嵌される軸部31と、前記垂直溝28に遊嵌
するように垂直方向に突出する突部32とが形成されて
いる。また、この調節体30には、中央に下軸1が遊嵌
される縦方向の長い長孔33と、その長孔33の上下に
縦方向に長い二つの長孔34とが貫通して設けられてい
る。35はねじで、前記の長孔34を介して、メタル2
のねじ孔29にねじ込み、調節体30をメタル2に固定
する。
の作用を説明する。図5(a)は、通常の糸残り長さの
縫製を行う状態であり、針板21の下面から、糸捌き1
3と糸切りメス8とによる切断部までの距離が、図5
(a)に示すようにSである。この状態においては、図
5(a)に示すように、調節体30の軸部31の中心C
は下軸1の中心Aよりも下方に位置して、メタル2の垂
直溝28に凸部32を嵌合させた状態で,調節体30が
ねじ35によりメタル2に押しつけられて固定される。
と、前述した作用と同様に、糸捌き13と糸切りメス8
とは、調節体30の軸部31の中心Cを中心に回動し、
糸を切断する。次に、この第二の実施例において、糸残
り長さの短い縫製をする場合には次のようにして調整す
る。
じ35を緩める。これにより調節体30はメタル2に対
する固定が解除される。この状態から調節体30を上方
に押し上げる。これにより調節体30は垂直溝28に沿
い、長孔34とねじ35の外径と隙間の分だけ、上方に
移動し、その位置でねじ35をねじ孔29にねじ込ん
で、調節体30をメタル2に固定する。
は、図5(a)とは反対に、図5(b)に示すように、
下軸1の中心Aよりも上となる。これにより、針板21
の下面から、糸捌き13と糸切りメス8とによる切断部
までの距離が、図5(b)に示すように、図5(a)に
示す距離Sよりも短い距離sとなる。
き13と糸切りメス8との切断部までの距離が短くなる
と、糸切り後の布の糸残り長さが短くなる。
持つ針板を使用して、針板21の上面とベッドの上面と
を、常に同一の水平面に保った状態で、通常の糸残り長
さの縫製と、糸残り長さの短い縫製とを行う事が出来る
ので、次のような効果がある。従来のように針板が切損
したりすることがないとともに、針板21の上面とベッ
ドの上面とが常に同一面に保たれるから、布送りが円滑
となり、縫製作業能率が向上する効果がある。
の操作性にも優れる等の効果がある。
の正面図である。
の分解斜視図である。
における、上下の調節状態を示す断面図である。
の分解斜視図である。
における、上下の調節状態を示す断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 水平軸線を中心に回転する釜の周囲を糸
捌きと糸切りメスがそれぞれ相反する方向に回転して縫
い糸を捕捉して切断するミシンの糸切り装置において、 前記糸捌きと糸切りメスの回動中心を上下動させる調節
手段を設けたことを特徴とするミシンの糸切り装置 - 【請求項2】 前記調節手段は,前記糸捌きと糸切りメ
スの回転中心が前記水平軸線を挟んで上下動可能とした
ことを特徴とする請求項1に記載のミシンの糸切り装
置. - 【請求項3】 前記調節手段が,前記水平軸線に対して
回転可能とした偏心体を備え,該偏心体を回転操作する
ことにより前記回転中心を上下動することを特徴とした
請求項1に記載のミシンの糸切り装置. - 【請求項4】 前記調節手段が,前記水平軸線に交叉し
て上下動可能に機枠に支持された調節体を備えたことを
特徴とした請求項1に記載のミシンの糸切り装置.
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CN105862275B (zh) * | 2016-06-22 | 2018-11-16 | 杰克缝纫机股份有限公司 | 短线头双剪机构 |
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- 1999-05-07 CN CN 99106350 patent/CN1236034A/zh active Pending
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Publication number | Publication date |
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