JP2000023723A - 財 布 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カードの収納に便利な財布を提供する。 【解決手段】 財布主体に形成されている札収納部１の
前仕切板３の表面にカード収納部２を多数設けるととも
に、前仕切板３の裏面に隠しカード収納部４を設けて、
この隠しカード収納部４に他人に知られたく無いカード
や重要なカードを収納できるようにした。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はクレジットカードそ
の他各種カードの収納に便利な財布に関するものであ
る。

【０００２】

【従来の技術】札収納部や小銭収納部とは別にカード収
納部を備えた従来の財布は、カード収納部が札収納部の
前仕切板の表面や覆蓋の内面に設けられていて、財布を
開くとカード収納部が現れてこのカード収納部に収納し
てあるカードの一部が露呈されるような構造のものを普
通とするが、このような従来の財布はカードの出し入れ
が容易にできるものの、使用時に全てのカード収納部が
現れることとなるためにどの様なカードが持っているか
を回りの人に曝す事となり、他人に知られたく無いカー
ドや重要なカードはこのカード収納部に収納せずに、直
接札収納部に収納したり、別に携行しなければならず、
使用上不便なばかりでなく紛失するおそれもあり、カー
ドの管理が面倒であった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは、上記のような従来の問題点を解決して、
他人に知られたく無いカードや重要なカードを、一般の
カードや札とは隔離して人目に曝すことなく保管でき、
しかも、カードの出し入れも容易なカード収納部を備え
た財布を提供することにある。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ためになされた本発明の財布は、財布主体に形成されて
いる札収納部の前仕切板の表面にカード収納部を多数設
けるとともに該前仕切板の裏面に隠しカード収納部を設
けたことを特徴とするものである。

【０００５】

【発明の実施の形態】次に、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参考にして詳細に説明する。図１は本発明の
第１の実施の形態としての紳士用の覆蓋付きの財布を示
すものである。この図１において、１は紙幣を収納する
ための札収納部、２は札収納部１の前仕切板３の表面に
多数階段状に設けたポケット状のカード収納部である。
このカード収納部２は前仕切板３の表面に横幅は前仕切
板３と略同長ではあるが、上下長さを徐々に短くした複
数枚のポケット形成用前当て材を添わせてその両側縁と
底縁を縫着してポケット状とするとともに中央に縦仕切
縫を施すことにより、挿入口２ａが前記札収納部１の挿
入口１ａと同方向で且つ後側のカード収納部２の挿入口
２ａが前側のカード収納部２の挿入口２ａより上方に位
置するように配設されている２列のカード収納部列を形
成したもので、各カード収納部２はこれに収納されるカ
ードの一部が露出してカードの種類が判別できる深さと
されており、以上の構成は特に新規なものではない。

【０００６】また、４はカード収納部２が表面に設けら
れた前仕切板３の裏面に設けた隠しカード収納部で、こ
の隠しカード収納部４は前仕切板３の裏面にカード１枚
を収納できる程度の大きさのポケット形成用裏当て材を
その中央部が前記した縦仕切縫線付近に位置し且つ上縁
が前仕切板３の上縁より下方にあって隠しカード収納部
４の開口縁と前仕切板３の上縁との間に充分な隠し用空
間Ｓが形成されるように当接してその両側縁と底縁とを
縫着することによりポケット状としたもので、これによ
り隠しカード収納部４の存在が第３者に気付かれること
がないようにしてある。なお、隠しカード収納部４はカ
ードの一部が露呈することなく全体が収納される程度の
深さを有するものとしておくことが好ましく、この場
合、隠しカード収納部４の開口は面状ファスナなどで閉
塞されるようにしてもよいことは勿論である。

【０００７】なお、図１において、５は前記札収納部１
の後面部に設けたファスナー６付きの硬貨収納部、７は
財布主体の背面上縁に連設される折り返し可能な覆蓋で
あり、この覆蓋７により札収納部１の上部開口及びカー
ド収納部２の前面は覆われるものとしてある。

【０００８】このように構成されたものは、覆蓋７を開
いて札収納部１に紙幣を収納することにより札入れ機能
を備えた財布として使用できることは勿論のこと、札収
納部１の前仕切板３の表面にある多数のカード収納部２
に一部が露出するようにカードを収納しておくことによ
り、必要なカードを容易に選び出して使用できるカード
入れとしての機能をも有するものであることは従来のカ
ード収納部を備えた財布と同様であるが、本発明に係る
財布には、前仕切板３の表面に設けたカード収納部２と
は別に前仕切板３の裏面に隠しカード収納部４が外部よ
り見られないように設けられているから、この隠しカー
ド収納部４に他人に知られたく無いカードや重要なカー
ドを収納しておくことができ、カード収納部２に収納し
てあるカードを使用する時に、他人に知られたく無いカ
ードが曝されることがない。しかも、隠しカード収納部
４は前仕切板３の裏面に前記カード収納部２と表裏一体
として纏めたものとされているので、全てのカードが所
定の箇所にあることとなるので管理が容易となり、ま
た、隠しカード収納部４は札収納部１の後仕切板に設け
たのではなく、前仕切板３の裏面に設けてあるから、カ
ードの出し入れ時に札収納部１に収納してある紙幣が邪
魔となることなく的確に容易に取り扱うことができる利
点もある。さらに、この実施の形態のように、前仕切板
３の表面に多数のカード収納部２を２列に設ける一方、
前仕切板３の表面に設ける隠しカード収納部４はその中
央が前記した２列のカード収納部列間にあるようにして
おけば、隠しカード収納部４に収納したカードの保形性
により、２列のカード収納部列のカード収納部２に硬質
のカードを収納した場合に起こりがちなカード収納部列
間で折れを防ぐ効果を発揮することとなる。

【０００９】また、図２は本発明の第２の実施の形態で
ある２つ折り式の財布を示すもので、財布主体に形成さ
れている札収納部１が２つ折りされる関係上、カード収
納部２が前仕切板３の両側に折曲部を挟んで、各挿入口
２ａを中央の折曲部に向け設けられた状態として配列さ
れる一方、隠しカード収納部４は前仕切板３の裏面に前
記折曲部を挟んで対称に２個設けられたものとして、財
布主体の折畳の支障とならないものとしている点を除く
基本構成は第１の実施の形態と同様であるので他の説明
は省略する。

【００１０】

【発明の効果】本発明は以上の説明からも明らかなよう
に、表面に多数のカード収納部を設けてある札収納部の
前仕切板の裏面に隠しカード収納部を設けたものでるか
ら、一般のカードはカード収納部に収納して、他人に知
られたく無いカードや重要なカードを隠しカード収納部
に収納することにより、カード使用時などに他人に知ら
れたく無いカードを曝す事がなく、しかも、隠しカード
収納部は前仕切板の裏面にカード収納部と表裏一体とし
て纏めたものとされているので、全てのカードが所定の
箇所にあってカード管理が容易となる。また、隠しカー
ド収納部を前仕切板の裏面に設けたことによりカードの
出し入れ時に札収納部に収納してある紙幣が邪魔となる
ことなく的確に容易に取り扱うことができる利点もあ
る。従って、本発明は従来のカード収納部を備えた財布
の問題点をなくしたものとして、極めて有用なものであ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の第１の実施の形態を示す一部切欠斜視
図である。

【図２】本発明の第２の実施の形態を示す一部切欠斜視
図である。

【符号の説明】

１ 札収納部 ２ カード収納部 ３ 前仕切板 ４ 隠しカード収納部

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 財布主体に形成されている札収納部(1)
   の前仕切板(3) の表面にカード収納部(2) を多数設ける
   とともに該前仕切板(3) の裏面に隠しカード収納部(4)
   を設けたことを特徴とする財布。
2. 【請求項２】 カード収納部(2) と隠しカード収納部
   (4) が、財布主体に形成されている複数個の札収納部の
   うち最前の札収納部(1) の前仕切板(3) に設けられてい
   る請求項１に記載の財布。
3. 【請求項３】 隠しカード収納部(4) の開口縁が前仕切
   板(3) の端縁より奥部にある請求項１または２に記載の
   財布。