JP2000023613A - 麺生地熟成装置および麺生地熟成方法 - Google Patents

麺生地熟成装置および麺生地熟成方法

Info

Publication number
JP2000023613A
JP2000023613A JP10196908A JP19690898A JP2000023613A JP 2000023613 A JP2000023613 A JP 2000023613A JP 10196908 A JP10196908 A JP 10196908A JP 19690898 A JP19690898 A JP 19690898A JP 2000023613 A JP2000023613 A JP 2000023613A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
noodle dough
aging
noodle
dough
conveyor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10196908A
Other languages
English (en)
Inventor
Yuji Okahara
雄二 岡原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SANUKI MENKI KK
Original Assignee
SANUKI MENKI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by SANUKI MENKI KK filed Critical SANUKI MENKI KK
Priority to JP10196908A priority Critical patent/JP2000023613A/ja
Publication of JP2000023613A publication Critical patent/JP2000023613A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 麺生地を熟成させることができ、麺生地が搬
送コンベアに付着したり、ダレて垂れ下がったりするの
を防止することができ、コンパクトであり、しかも、掃
除を行いやすく、衛生的である麺生地熟成装置を提供す
る。 【解決手段】 連続する一続きの麺生地mを熟成するた
めの熟成庫10の内部に、多段のロープコンベア20が
設けられた装置であって、麺生地mを出し入れする出入
口11が、熟成庫10の適所に一カ所のみ形成されてお
り、麺生地mを、出入口11から熟成庫10の内部に出
し入れ往復自在に動作させうる構成である。そして、熟
成庫10の内部には、殺菌灯30、洗浄装置40および
ヒータ50が設けられている。さらに、ロープコンベア
20の近傍には、センサ60が設けられており、このセ
ンサ60が、麺生地mの先端を感知すると、ロープコン
ベア20の走行が停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、麺生地熟成装置に
関する。図8は従来の機械製麺の方法を示すフローチャ
ートである。同図に示すように、製麺の最初の工程とし
て、まず、小麦粉と塩水を混合または捏練(101 )し
て、小麦粉と塩水の均一な生地塊にする。そして、平ら
に生地形成(102 )する。水の分散浸透の均一化を図る
水和を目的として麺塊あるいは麺生地をねかせて熟成す
る(103 )。その後、麺生地の圧延を繰り返し行いなが
ら、薄く圧延して厚さ2〜3mm程度の麺生地に仕上げる
(104 )。麺生地の圧延により硬直したグルテン組織に
柔軟性を戻す熟成(105 )が行われる。最後に線状に切
出して(106 )、製品として茹で上げるか包装する(10
7 )。前記麺生地は、グルテンの形成展開による立体的
網目構造によって成り立っているが、グルテンの繊維が
太く粗い網目を形成している麺生地の場合、その食感
は、歯応えが軟らかく、弾力的延びがあり、口当りは滑
らかであるが歯当りは粘るという特性を有し、美味とな
る。グルテンの構造は、前記熟成工程103 および105 に
大きく影響される。本発明は、熟成工程103 および105
にて使用する麺生地熟成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】さて、本出願人は従来より、うどん等の
麺類の機械製麺に創意工夫を凝らし、麺類の味の良さを
出すべく永年研究・開発を重ねている。前述の図8の各
工程で使用する各機械に麺生地mを搬送する必要がある
が、多加水の麺生地mの搬送には、柔らかく延びやすい
ため細心の注意が必要であった。麺生地mの搬送の方法
として、例えば麺生地mをコイル状に巻き取って、これ
を搬送するという方法があるが、単に、麺生地mをコイ
ル状に巻き取っただけでは、麺生地m同士がくっついて
剥がれない。この問題を解消する方法として、小麦粉や
デンプン粉等の打ち粉を麺生地mに振りかける方法が従
来より知られているが、この方法では、せいぜい30〜
60分前後が限界で、それ以上長く放置しておくと、結
局麺生地m同士がくっついて剥がれないのである。ま
た、平ベルトコンベアによって麺生地mを搬送した場合
には、麺生地mが平ベルトに麺生地mがくっついてしま
い剥がれない。
【0003】さらに、丸棒等に吊るしながら連続して麺
生地mを搬送する方法がある。図9は従来の麺生地熟成
装置の説明であって、(A) は平面図、(B) は断面側面図
である。同図において、符号202 は丸棒を示している。
多数の丸棒202 は、その両端を左右一対のチェーン201
によって支持されている。チェーン201 、201 を走行さ
せることによって、丸棒202 上の麺生地mを搬送するこ
とができるのである。多数の丸棒202 の上に、麺生地m
を吊り下げて、ある程度垂るませておく。麺生地mの加
水が低い場合には、麺生地mがそれ以上垂れ下がること
はないが、麺生地mの加水が高い場合には、麺生地m
が、図9(B) の点線で示すように、丸棒202 、202 間の
麺生地mはその自重によって垂れ下がってしまう。さら
に悪いことに、時間が経過すればする程、麺生地mは下
方に垂れ下がってしまい、その後の製麺工程を不能にし
てしまうのである。そこで、これらの問題を解決すべ
く、研究・開発を行った。その研究・開発の成果とし
て、特公平7−110192号公報記載の麺生地熟成装
置がある。
【0004】図10は従来の麺生地熟成装置の断面側面
図である。同図において、符号302は麺生地の熟成庫を
示している。熟成庫302 の上部には、麺生地mを挿入さ
せる入口303 が形成されている。熟成庫302 の下部に
は、熟成後の麺生地mを排出させる出口316 が形成され
ている。熟成庫302 の内部には、2段の麺生地懸架用突
起付コンベア306 、306 が設けられている。各麺生地懸
架用突起付コンベア306は、ローラ307 、308 に巻き掛
けられた無限チェーン311 に多数の麺生地懸架用突起31
4 が間隔をもって、その基端を取り付けられたものであ
る。この麺生地熟成装置によれば、麺生地懸架用突起付
コンベア306 、306 における、麺生地懸架用突起314 の
頭部の表面、又はコンベアの進行方向における前面と後
面の何れか一方又は双方の表面、又は垂れ下がった麺を
受けるための麺受け面等に、ランダム配置もしくは少な
くとも一方向に適宜間隔置きに配置された突起、凹凸、
連続もしくは非連続の突条のすくなくとも一種あるいは
数種よりなる群を設けて、麺生地mが上記表面に隙間な
く連続した状態になって密着するのを阻止することによ
り、上記各表面に接触した麺生地mの該表面からの引き
離し作用が容易になるようにできる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来の麺生
地熟成装置における熟成庫では、麺生地mの出口が、麺
生地mの入口よりも下方に形成されている。この麺生地
熟成装置の出口から出てきた熟成された麺生地mは、次
工程、例えば製麺工程等で加工されるので、麺生地mを
次工程の製麺装置に搬送するための搬送コンベア等種々
の装置が必要であり、麺生地熟成装置が全体として大型
化複雑化しているという問題がある。また、製麺工程等
の次工程へ搬送させるための搬送コンベアを設けないと
すれば、人手によって、麺生地mを次工程の製麺装置へ
搬送するしかない。この場合、6〜30kgの麺生地m
を、人手で搬送するのは、特に女性や高齢者には苦痛で
あり、しかも、麺生地mに直接手を触れることになり、
不衛生であるという問題がある。さらに、従来の麺生地
熟成装置は、搬送コンベアの表面に、麺生地mや打ち粉
等が付着して残ってしまうことがある。搬送コンベアか
ら麺生地mをこそげ取る掃除作業は、大変面倒である。
また、これら麺生地mや打ち粉等は、カビ等の発生の原
因になる可能性があるという問題がある。さらにまた、
従来より、麺生地mの表面が乾燥するのを防止するため
に、ビニールシート等で被覆している。この被覆作業
は、人手によって行っているので、大変手間であり、し
かも、ビニールシートを手で触れたりするので不衛生で
あるという問題がある。
【0006】本発明はかかる事情に鑑み、麺生地を熟成
させることができ、麺生地が搬送コンベアに付着した
り、ダレて垂れ下がったりするのを防止することがで
き、コンパクトであり、しかも、掃除を行いやすく、衛
生的である麺生地熟成装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の麺生地熟成装
置は、連続する一続きの麺生地を熟成するための熟成庫
の内部に、多段の搬送コンベアが設けられた装置であっ
て、前記麺生地を出し入れする出入口が、前記熟成庫の
適所に一カ所のみ形成されており、前記搬送コンベアが
前記麺生地を、前記出入口から前記熟成庫の内部に出し
入れ往復自在に動作させうることを特徴とする。請求項
2の麺生地熟成装置は、請求項1記載の発明において、
前記搬送コンベアが、ロープコンベアであって、前後一
対のローラと、該前後一対のローラ間に巻き掛けられた
複数の丸ベルトからなることを特徴とする。請求項3の
麺生地熟成装置は、請求項1または2記載の発明におい
て、前記熟成庫の内部に、前記搬送コンベアを洗浄する
ための洗浄装置が設けられたことを特徴とする。請求項
4の麺生地熟成装置は、請求項1、2または3記載の発
明において、前記熟成庫の内部に、殺菌灯が設けられた
ことを特徴とする。請求項5の麺生地熟成装置は、請求
項1、2、3または4記載の発明において、前記熟成庫
の内部に、温度調整自在な熱源が設けられたことを特徴
とする。請求項6の麺生地熟成装置は、請求項1、2、
3、4または5記載の発明において、前記搬送コンベア
の近傍に、感知センサが設けられ、該感知センサが前記
麺生地の先端を感知すると、前記搬送コンベアの走行が
停止することを特徴とする。請求項7の麺生地熟成方法
は、連続する一続きの麺生地を熟成庫の出入口から該熟
成庫の内部へ進入させ、前記麺生地を前記熟成庫の内部
を前進させ、前記熟成庫内で麺生地を熟成させ、前記麺
生地を後退させて、前記熟成庫の出入口から外部へ取り
出すことを特徴とする。請求項8の麺生地熟成方法は、
請求項7記載の発明において、前記熟成庫の内部の湿度
が80%未満の場合には、加湿機によって、その湿度を
80%以上に維持させ、常時、前記熟成庫の内部の湿度
を、80%以上100 %以下に維持することを特徴とす
る。
【0008】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本実施形態の麺生地熟成装置
1の側面断面図である。図2は本実施形態の麺生地熟成
装置1の概略斜視図である。図1および図2において、
符号10は熟成庫を示している。この熟成庫10の内部
には、多段のロープコンベア20が設けられている。各
ロープコンベア20の近傍にはそれぞれセンサ60が設
けられている。また、熟成庫10の内部において、その
上部には、殺菌灯30および洗浄装置40が設けられて
おり、下部には、ヒータ50が設けられている。
【0009】まず、熟成庫10を説明する。熟成庫10
は、その素材が保温性および保湿性に優れ、また衛生的
にも優れた木製やステンレス製等であり、箱状に構成さ
れたものである。熟成庫10の外側底面には、前後左右
に計4個のキャスター12が取り付けられているので、
本実施形態の麺生地熟成装置1を、所望の場所へ簡単に
移動させることができる。熟成庫10の側部には、透明
な窓13が開閉自在に取り付けられている。この透明な
窓13から熟成庫10の内部を観察することができる。
もちろん、窓13を開ければ、掃除や麺生地mの調整や
確認等を行いやすい。なお、キャスター12や窓13
は、本発明の必須構成要素ではなく、なくてもよい。
【0010】熟成庫10には、その前面上部に1カ所の
み、麺生地mの出入口11が形成されている。この点、
従来の麺生地熟成装置における熟成庫10と異なる。麺
生地mの出入口11が熟成庫10において、1カ所のみ
形成されている理由は後述する。
【0011】つぎに、ロープコンベア20を説明する。
前述のごとく、熟成庫10の内部には、複数のロープコ
ンベア20がそれぞれ水平に多段に設けられている。各
ロープコンベア20は互いに実質同一のものである。な
お、ロープコンベア20の段数は、図では5段である
が、特に制限はなく、いくつでもよい。
【0012】図3はロープコンベア20の概略斜視図で
ある。同図に示すように、このロープコンベア20は、
前後一対のローラ21、21に、複数の丸ベルト22が
巻き掛けられたものである。各ローラ21の周面に、そ
の長手方向に等間隔に複数の周回溝を形成しておくと、
各周回溝に丸ベルト22が掛合し、丸ベルト22がズレ
るのを防止できるので好適である。なお、搬送すべき麺
生地mの幅に応じて、ロープコンベア20における隣接
する丸ベルト22、22間の間隔や丸ベルト22の数を
決めればよい。
【0013】各ロープコンベア20のいずれか一方のロ
ーラ21を回転させれば、全ての丸ベルト22は、ロー
ラ21、21間を同一方向に走行する。このため、丸ベ
ルト22に麺生地mを載せておけば、丸ベルト22によ
って麺生地mを搬送することができるのである。ローラ
21の駆動源は図示しないモータであり、種々の伝達機
構によって、モータの動力がローラ21に伝達され、ロ
ーラ21を回転させるようになっている。なお、奇数段
目のロープコンベア20のローラ21が時計廻りに回転
するときには、偶数段目のロープコンベア20のローラ
21が反時計廻りに回転するようになっている。逆に、
偶数段目のロープコンベア20のローラ21が時計廻り
に回転するときには、奇数段目のロープコンベア20の
ローラ21が反時計廻りに回転するようになっている。
【0014】最上段のロープコンベア20は、その一端
が前記熟成庫10の出入口11から突き出して配設され
ている。2段目以降の偶数段目のロープコンベア20
は、その上段のロープコンベア20よりも右方にズラさ
れて配設されている。3段目以降の奇数段目のロープコ
ンベア20は、その上段のロープコンベア20よりも左
方にズラされて配設されている。このため、麺生地mを
図のごとく折り返しながら、熟成庫10の内部を搬送さ
せることができるが、詳細は後述する。
【0015】つぎに、殺菌灯30を説明する。再び図1
に示すように、熟成庫10の内部における上部には、殺
菌灯30が取り付けられている。この殺菌灯30は、紫
外線を放射するランプである。この殺菌灯30によっ
て、熟成庫10の内部に設けられた全ての装置を殺菌す
ることができる。しかも、熟成庫10の内部の装置だけ
でなく、熟成庫10の内部に残った微量の打ち粉等をも
殺菌できるので、衛生的であるという効果を奏する。
【0016】つぎに、洗浄装置40を説明する。この洗
浄装置40の下部先端はノズルになっており、このノズ
ルから洗浄水が噴射されるようになっている。このた
め、ロープコンベア20の内部に設けられた全ての装置
を洗浄することができるので、衛生的であるという効果
を奏する。
【0017】つぎに、ヒータ50を説明する。ヒータ5
0は、熟成庫10の内部における底面に設けられてい
る。このヒータ50は、通電により発熱するものであ
る。ヒータ50の熱によって、熟成庫10の内部は温め
られるので、麺生地mの熟成が促進されるのである。な
お、ヒータ50としては、高熱蒸気等であってもよく、
熟成庫10の内部温度を高くし、熟成を促進させる熱源
であれば、特に制限なく使用しうる。
【0018】つぎに、センサ60を説明する。図1に示
すように、前記多段のロープコンベア20には、適所に
それぞれセンサ60が設けられている。このセンサ60
は、麺生地mの先端を感知すると、ロープコンベア20
の走行を停止させる停止信号を発信するものである。麺
生地mがロープコンベア20上を移動しセンサ60の位
置まで進むと、センサ60が麺生地mの先端を感知する
ので、停止信号により、全てのロープコンベア20が停
止する。なお、図では、センサ60が複数設置されてい
るが実際に稼働させるのは、いずれか1つであり、1つ
のセンサ60を適所に設置してもよい。
【0019】つぎに、本実施形態の麺生地熟成装置1の
作用・効果を説明する。図4は本実施形態の麺生地熟成
装置1の第1使用説明図である。同図に示すように、本
実施形態の麺生地熟成装置1における熟成庫10の出入
口11に、公知の麺生地圧延機Aを、その挿入口が位置
するように配設する。そして、本実施形態の麺生地熟成
装置1を駆動させる。そして、麺生地圧延機Aによっ
て、本実施形態の麺生地熟成装置1における熟成庫10
の出入口11に、連続する一続きの麺生地mを挿入させ
る。麺生地mには、水分が含まれており、特に、多加水
の麺生地mには、35〜40%の水分が含有されてい
る。なお、麺生地mは、連続した一続きのものが好まし
い。
【0020】一方、ヒータ50によって熟成庫10の内
部を温めることにより、冬期等外気温の低い場合には、
熟成が促進される。また、麺生地mから発散される水分
で、湿度が上昇する。通常は、麺生地mの含有水分によ
り、熟成庫10の内部の湿度は80%〜100 %に保たれ
る。熟成庫10の内部の湿度が80%未満の場合には、
加湿機等によって、熟成庫10の内部の湿度を80%以
上に上昇させる。このため、熟成庫10の内部の湿度は
80%〜100 %に維持される。もし、熟成庫10の内部
の湿度を80%未満にした場合には、麺生地mの表面が
乾燥してしまう。このため、熟成庫10の内部の湿度を
80%〜100 %に維持させておけば、麺生地mを、その
表面が乾燥することなく、熟成させることができるとい
う効果を奏する。この結果、麺生地mの乾燥を防止させ
るためのビニールシート等を被せる必要がないので、人
手によるビニールシート被覆作業がなくなり、衛生的で
あるという効果を奏する。
【0021】再び図1に示すように、熟成庫10の内部
では、麺生地mは最上段のロープコンベア20によっ
て、その丸ベルト22上に載せられて、図では、左端か
ら右端に送られる。麺生地mは、ロープコンベア20の
丸ベルト22に載せられているので、麺生地mと丸ベル
ト22との間の接触面積が小さく、麺生地mが丸ベルト
22に付着するのを防止できるという効果を奏する。
【0022】しかも、麺生地mは複数の丸ベルト22に
よって支持されながら搬送されるので、麺生地mがダレ
て垂れ下がるのを防止できるという効果を奏する。
【0023】そして、麺生地mの先端が、最上段のロー
プコンベア20の右端を通り過ぎると、麺生地mの先端
は、その自重によって垂れ下がり、2段目のロープコン
ベア20に送られる。ついで、この麺生地mは2段目の
ロープコンベア20によって、その丸ベルト22上を、
図では、右端から左端に搬送される。そして、この麺生
地mは、3段目のロープコンベア20、最下段のロープ
コンベア20によって順次搬送される。
【0024】また、麺生地mがロープコンベア20によ
って搬送されていくうちに、麺生地mの先端が、いずれ
かのセンサ60に感知されるとロープコンベア20が停
止し麺生地mの収納が終了する。このため、このセンサ
60により必要以上の麺生地mの収納を防ぐことができ
る。また、稼働させるセンサ60を変更させることによ
って、麺生地mの収容量を変更させることができる。
【0025】麺生地mを熟成させ、所望の熟成時間を経
過した後、ロープコンベア20は逆送させる。すると、
連続する一続きの麺生地mは、各ロープコンベア20に
よって逆走し、熟成庫10の出入口11から外部へと排
出される。この麺生地mは、熟成庫10の内部にて、十
分に熟成されたものとなっている。この麺生地mは、麺
生地圧延機Aによって、次工程の製麺装置に送られる。
【0026】さて、熟成庫10の内部で熟成させる麺生
地mの量を当初の量の例えば2倍、3倍に増加させる場
合には、単に麺生地mの厚さを2倍、3倍にしたり、麺
生地mの巾を2倍、3倍に広くすればよい。逆に云え
ば、ロープコンベア20の段数を5段から7〜10段へ
と増加させることなく熟成でき、麺生地mの量を増加さ
せることができ、熟成庫10を大きくしたり、駆動モー
タを大きくする必要がないので、本実施形態の麺生地熟
成装置1はコンパクトなのである。
【0027】換言すれば、本実施形態の麺生地熟成装置
1は、熟成庫10の大きさを増加させることなく、麺生
地mの厚さや麺生地mの巾を増加させることによって、
大量の麺生地mを収納し、熟成させることができる。上
記のごとく、本実施形態の麺生地熟成装置1は、そのロ
ープコンベア20の段数を増加させたり、その熟成庫1
0を大型化させたりすることなく、大量の麺生地mを熟
成させることができ、コンパクトであるという効果を奏
する。
【0028】本実施形態の麺生地熟成装置1によれば、
その熟成庫10において、麺生地mを入れる入口と麺生
地mを排出させる出口が同一の出入口11となっている
ので、麺生地mを次工程に搬送するための搬送コンベア
等が必要ない。このため、本実施形態の麺生地熟成装置
1はコンパクトであるという効果を奏する。
【0029】上記のごとく、本実施形態の麺生地熟成装
置1によれば、麺生地mをロープコンベア20上でその
まま熟成させることができ、麺生地mが搬送コンベアに
くっついたりダレて垂れ下がったりするのを防止するこ
とができ、コンパクトであるという効果を奏する。
【0030】本実施形態の麺生地熟成装置1によって麺
生地mを熟成させた後に、本実施形態の麺生地熟成装置
1における熟成庫10の内部を掃除するときには、ま
ず、各ロープコンベア20の丸ベルト22を走行させな
がら、洗浄装置40から洗浄液を噴射する。そして、殺
菌灯30から紫外線を照射して殺菌する。すると、熟成
庫10の内部の全ての装置は、洗浄装置40の洗浄液に
よって洗浄され、殺菌灯30の紫外線によって殺菌され
る。このため、本実施形態の麺生地熟成装置1は、掃除
を行いやすく、衛生的であるという効果を奏する。
【0031】図5は本実施形態の麺生地熟成装置1を並
設して一体にした状態の概略斜視図である。同図に示す
ように、複数の本実施形態の麺生地熟成装置1を並設さ
せて、一体にする。このように複数台を一体にしておく
と、本実施形態の麺生地熟成装置1を1台1台別個に運
ばなくてもよく、好適である。
【0032】つぎに、本実施形態の麺生地熟成装置1の
他の使用方法を説明する。図6は本実施形態の麺生地熟
成装置1の第2使用説明図である。図7は図6に続く、
本実施形態の麺生地熟成装置1の第2使用説明図であ
る。図6および図7に示すように、麺生地圧延機Aを挟
んで、一対の本実施形態の麺生地熟成装置1、1を、そ
の熟成庫10の出入口11が内側を向いて対向するよう
に配設する。麺生地圧延機Aは正転・逆転を可能とし、
またロール間隔を縮めることにより順次薄く圧延できる
機能を有している。このため、麺生地mを中央に設置し
た麺生地圧延機Aにより、麺生地m順次薄く圧延したも
のを熟成させることができる。
【0033】例えば、厚さが20mmの麺生地mを左側の
麺生地熟成装置1に挿入する。そして、麺生地熟成装置
1内で麺生地mを所定の時間熟成させる。この麺生地m
を、中央の麺生地圧延機Aにより、その厚さを例えば1
5mmにまで圧延し、右側の麺生地熟成装置1に送り込
む。そして、麺生地熟成装置1内で麺生地mを所定の時
間熟成させる。この麺生地mを逆送させ、中央の麺生地
圧延機Aによって、その厚さを例えば10mmまでに圧延
し、麺生地熟成装置1内で再度熟成する。つまり、左右
2台の本実施形態の麺生地熟成装置1、1および中央の
麺生地圧延機Aにより、圧延→熟成→圧延→熟成と繰り
返し作業を行うことができるのである。
【0034】
【発明の効果】請求項1の麺生地熟成装置によれば、連
続する一続きの麺生地を熟成庫の出入口から熟成庫の内
部へ進入させ、麺生地を熟成庫の内部を前進させ、熟成
庫内で麺生地を熟成させ、麺生地を後退させて、熟成庫
の出入口から外部へ取り出すことができる。この結果、
大量の麺生地を熟成させる場合であっても、麺生地の厚
さや巾を増加させるだけでよく、装置を小型化でき、コ
ンパクトにできる。請求項2の麺生地熟成装置によれ
ば、麺生地は、ロープコンベアの丸ベルトに載せられて
いるので、麺生地と丸ベルトとの間の接触面積が小さ
く、麺生地が丸ベルトに付着するのを防止できる。しか
も、麺生地は複数の丸ベルトによって支持されながら搬
送されるので、麺生地がダレて垂れ下がるのを防止でき
る。しかも、掃除を行いやすく、衛生的である。請求項
3の麺生地熟成装置によれば、掃除を行いやすく、衛生
的である。請求項4の麺生地熟成装置によれば、衛生的
である。請求項5の麺生地熟成装置によれば、麺生地を
熟成させることができる。請求項6の麺生地熟成装置に
よれば、麺生地がロープコンベアによって搬送されてい
くうちに、麺生地の先端が、いずれかのセンサに感知さ
れるとロープコンベアが停止し麺生地の収納が終了す
る。このため、このセンサにより必要以上の麺生地の収
納を防ぐことができる。また、稼働させるセンサを変更
させることによって、麺生地の収容量を変更させること
ができる。請求項7の麺生地熟成方法によれば、大量の
麺生地を熟成させる場合であっても麺生地の厚さや巾を
増加させるだけでよく、装置を小型化でき、コンパクト
にできる。請求項8の麺生地熟成方法によれば、麺生地
の表面が乾燥するのを防止できるので、ビニールシート
等で覆う必要がなく、人手による手間がかからず、しか
も管理が楽である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の麺生地熟成装置1の側面断面図で
ある。
【図2】本実施形態の麺生地熟成装置1の概略斜視図で
ある。
【図3】ロープコンベア20の概略斜視図である。
【図4】本実施形態の麺生地熟成装置1の第1使用説明
図である。
【図5】本実施形態の麺生地熟成装置1を並設した状態
の概略斜視図である。
【図6】本実施形態の麺生地熟成装置1の第2使用説明
図である。
【図7】図6に続く、本実施形態の麺生地熟成装置1の
第2使用説明図である。
【図8】従来の機械製麺の方法を示すフローチャートで
ある。
【図9】従来の麺生地熟成装置の説明図であって、(A)
は平面図、(B) は断面側面図である。
【図10】従来の麺生地熟成装置におけるコンベアの側
面図である。
【符号の説明】
1 麺生地熟成装置 10 熟成庫 11 出入口 20 ロープコンベア 21 ローラ 22 丸ベルト 30 殺菌灯 40 洗浄装置 50 ヒータ 60 センサ A 麺生地圧延機

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続する一続きの麺生地を熟成するための
    熟成庫の内部に、多段の搬送コンベアが設けられた装置
    であって、前記麺生地を出し入れする出入口が、前記熟
    成庫の適所に一カ所のみ形成されており、前記搬送コン
    ベアが前記麺生地を、前記出入口から前記熟成庫の内部
    に出し入れ往復自在に動作させうることを特徴とする麺
    生地熟成装置。
  2. 【請求項2】前記搬送コンベアが、ロープコンベアであ
    って、前後一対のローラと、該前後一対のローラ間に巻
    き掛けられた複数の丸ベルトからなることを特徴とする
    請求項1記載の麺生地熟成装置。
  3. 【請求項3】前記熟成庫の内部に、前記搬送コンベアを
    洗浄するための洗浄装置が設けられたことを特徴とする
    請求項1または2記載の麺生地熟成装置。
  4. 【請求項4】前記熟成庫の内部に、殺菌灯が設けられた
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載の麺生地熟
    成装置。
  5. 【請求項5】前記熟成庫の内部に、温度調整自在な熱源
    が設けられたことを特徴とする請求項1、2、3または
    4記載の麺生地熟成装置。
  6. 【請求項6】前記搬送コンベアの近傍に、感知センサが
    設けられ、該感知センサが前記麺生地の先端を感知する
    と、前記搬送コンベアの走行が停止することを特徴とす
    る請求項1、2、3、4または5記載の麺生地熟成装
    置。
  7. 【請求項7】連続する一続きの麺生地を熟成庫の出入口
    から該熟成庫の内部へ進入させ、前記麺生地を前記熟成
    庫の内部を前進させ、前記熟成庫内で麺生地を熟成さ
    せ、前記麺生地を後退させて、前記熟成庫の出入口から
    外部へ取り出すことを特徴とする麺生地熟成方法。
  8. 【請求項8】前記熟成庫の内部の湿度が80%未満の場
    合には、加湿機によって、その湿度を80%以上に維持
    させ、常時、前記熟成庫の内部の湿度を、80%以上10
    0 %以下に維持することを特徴とする請求項7記載の麺
    生地熟成方法。
JP10196908A 1998-07-13 1998-07-13 麺生地熟成装置および麺生地熟成方法 Pending JP2000023613A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10196908A JP2000023613A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 麺生地熟成装置および麺生地熟成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10196908A JP2000023613A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 麺生地熟成装置および麺生地熟成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000023613A true JP2000023613A (ja) 2000-01-25

Family

ID=16365662

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10196908A Pending JP2000023613A (ja) 1998-07-13 1998-07-13 麺生地熟成装置および麺生地熟成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000023613A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003045445A1 (fr) * 2001-11-29 2003-06-05 Iida Kensetu Co., Ltd. Recipient de pasteurisation
KR100428871B1 (ko) * 2001-11-06 2004-04-29 이선재 밀가루 반죽물 압연장치
JP4837869B2 (ja) * 2000-05-05 2011-12-14 アルトス・ソシエテ・アノニム 計量装置付きドウ・ミキサ
KR101903015B1 (ko) * 2017-04-05 2018-10-01 이주현 냉방부가 구비된 저온숙성장치.
KR20210140989A (ko) * 2020-05-14 2021-11-23 김동용 제면용 살균제조설비
CN116439388A (zh) * 2023-04-06 2023-07-18 开封市丽星机械设备有限公司 一种粉带老化机防窜层结构及方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4837869B2 (ja) * 2000-05-05 2011-12-14 アルトス・ソシエテ・アノニム 計量装置付きドウ・ミキサ
KR100428871B1 (ko) * 2001-11-06 2004-04-29 이선재 밀가루 반죽물 압연장치
WO2003045445A1 (fr) * 2001-11-29 2003-06-05 Iida Kensetu Co., Ltd. Recipient de pasteurisation
KR101903015B1 (ko) * 2017-04-05 2018-10-01 이주현 냉방부가 구비된 저온숙성장치.
KR20210140989A (ko) * 2020-05-14 2021-11-23 김동용 제면용 살균제조설비
KR102504658B1 (ko) 2020-05-14 2023-03-02 김동용 제면용 살균제조설비
CN116439388A (zh) * 2023-04-06 2023-07-18 开封市丽星机械设备有限公司 一种粉带老化机防窜层结构及方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CZ261896A3 (en) Process for producing rolled up wafer cornets or the like articles and apparatus for making the same
JPS60172264A (ja) 自動瞬間製麺システムたる製麺ロボツトによる茹麺製造方法及びその装置
JP2000023613A (ja) 麺生地熟成装置および麺生地熟成方法
CN209965080U (zh) 烘烤组件及食品制作设备
CN104735989B (zh) 层状食品的制作装置和制作方法
US7357953B1 (en) Method for manufacturing sausages, and container for containing sausages to be processed
US6531172B2 (en) Method for treating an item during travel of the item along a treating trough
CN210055450U (zh) 烘烤装置及食品制作设备
JP3380786B2 (ja) 米菓生地の乾燥装置
CN108180743A (zh) 一种挂面生产用快速烘干装置
KR101754623B1 (ko) 면 및 떡볶이 떡의 건조 및 냉각기능을 갖는 이송장치
CN209950231U (zh) 酥饼成型装置及全自动酥饼机
EP0640293B1 (en) Pasta blanching or cooking
CN113291568A (zh) 全自动现烤售饼机的储存供料机构
JPH0812021A (ja) 搬送設備における物品滞留装置および物品滞留方法
US20040023611A1 (en) Method and device for producing sausages
CN109874700A (zh) 一种蛋鸡养殖装置中的鸡笼清理装置
CN210055917U (zh) 一种清洗装置
CN209950227U (zh) 全自动酥饼机
CN114600946B (zh) 预制菜杀菌装置
JP3499062B2 (ja) 同心状巻き物食品の製造方法及びその製造装置
JP5629143B2 (ja) 麺線移送装置
CN218999453U (zh) 魔芋粉丝包装高温连续杀菌装置
CN218104840U (zh) 蒸箱
JPH0246769Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070306

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070710