JP2000023484A - 洗濯機の制御装置 - Google Patents

洗濯機の制御装置

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JP2000023484A JP10187270A JP18727098A JP2000023484A JP 2000023484 A JP2000023484 A JP 2000023484A JP 10187270 A JP10187270 A JP 10187270A JP 18727098 A JP18727098 A JP 18727098A JP 2000023484 A JP2000023484 A JP 2000023484A
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光幸 木内
Hisashi Hagiwara
久 萩原
Sadayuki Tamae
貞之 玉江
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和彦 麻田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 インバータ回路によりモータを駆動させる洗
濯機の制御装置において、低速回転起動時のブートスト
ラップによる充電不足を防いで低速回転制御を可能と
し、かつ上下交互PWM制御により静騒音化できるよう
にする。 【解決手段】 直流電力を交流電力に変換するインバー
タ回路4によりモータ5を駆動して洗濯槽を駆動し、イ
ンバータ回路4を制御回路6により制御する。制御回路
6は、モータ5の回転駆動前にインバータ回路4を構成
するパワースイッチング手段42の下アームスイッチン
グ手段42bを断続通電してブートストラップによる充
電動作を行い、モータ5が回転開始すると、パワースイ
ッチング手段42の上アームスイッチング手段42aの
みPWM制御してブートストラップによる充電動作を行
い、その後、上アームスイッチング手段42aと下アー
ムスイッチング手段42bの上下交互PWM制御を行う
よう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インバータ回路に
よりモータを駆動させる洗濯機の制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】近年、家庭用の洗濯機は、インバータ装
置によりモータの周波数を変えてモータの回転数を大幅
に変えることにより、洗浄性能、あるいは脱水性能を向
上させるものが提案されている。
【0003】従来、この種の洗濯機は、特開平10−1
5278号公報に示すように構成されていた。すなわ
ち、ブラシレスモータにより撹拌体および回転槽をダイ
レクトドライブし、モータからの騒音を減らすために、
正弦波駆動して回転性能を確保するようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、モータの正弦波駆動により静騒音となる
特徴があるが、制御が複雑となる問題を有していた。ま
た、撹拌体および回転槽をダイレクトドライブした場合
には回転数制御範囲を大きくとる必要があり、このと
き、ブートストラップによる上アームスイッチング手段
の駆動回路の電源を確保できなくなる問題があった。
【0005】本発明は上記従来課題を解決するもので、
低速回転起動時のブートストラップによる充電不足を防
いで低速回転制御を可能とし、かつ上下交互PWM制御
により静騒音化できるようにすることを目的としてい
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、直流電力を交流電力に変換するインバータ
回路によりモータを駆動して洗濯槽を駆動し、インバー
タ回路を制御回路により制御する。制御回路は、モータ
回転駆動前にインバータ回路を構成するパワースイッチ
ング手段の下アームスイッチング手段を断続通電してブ
ートストラップによる充電動作を行い、モータが回転開
始すると、インバータ回路を構成するパワースイッチン
グ手段の上アームスイッチング手段のみPWM制御して
ブートストラップによる充電動作を行い、その後、上ア
ームスイッチング手段と下アームスイッチング手段の上
下交互PWM制御を行うよう構成したものである。
【0007】これにより、低速回転起動時のブートスト
ラップによる充電不足を防いで、低速回転制御が可能と
なり、かつ、上下交互PWM制御により静騒音化でき
る。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、直流電力を交流電力に変換するインバータ回路と、
洗濯槽の底部に配設して洗濯槽を駆動し前記インバータ
回路により駆動されるモータと、前記インバータ回路を
制御する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記モー
タ回転駆動前に前記インバータ回路を構成するパワース
イッチング手段の下アームスイッチング手段を断続通電
して、ブートストラップによる充電動作を行い、前記モ
ータが回転開始すると、前記インバータ回路を構成する
パワースイッチング手段の上アームスイッチング手段の
みPWM制御してブートストラップによる充電動作を行
い、その後、前記上アームスイッチング手段と前記下ア
ームスイッチング手段の上下交互PWM制御を行うよう
構成したものであり、低速回転起動時のブートストラッ
プ電圧を確保でき、モータの低速回転制御が可能とな
り、回転起動してから上下交互PWM制御に切り換える
ので、静騒音で洗濯槽、あるいは撹拌翼を駆動すること
ができる。
【0009】請求項2に記載の発明は、上記請求項1に
記載の発明において、モータの回転子の位置を検出する
回転子位置検出手段を備え、前記回転子位置検出手段に
よりモータ回転数を検知し、モータ回転数に応じて、上
アームスイッチング手段をPWM制御、あるいは上下ア
ームスイッチング手段を交互にPWM制御するよう切り
換えるようにしたものであり、モータ回転状態を検出し
て上アームスイッチング手段のPWM制御から、上下ア
ームスイッチング手段を交互にPWM制御するよう切り
換えるので、ブートストラップ動作を確実にすると同時
に、パワースイッチング手段のスイッチングストレスを
減らすことができ、アーム切り換え時のモータ騒音を減
らすことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の実施例について、図面を参照
しながら説明する。
【0011】(実施例1)図1に示すように、直流電源
1は、交流電源2を整流回路3により直流電圧に変換し
て構成し、インバータ回路4により、直流電力を交流電
力に変換してモータ5に交流電力を加える。インバータ
回路4は、チョークコイル40と、入力コンデンサ41
とパワースイッチング手段42とで構成している。
【0012】パワースイッチング手段42は、トランジ
スタと逆並列接続したダイオードよりなるスイッチング
素子を6個用いて3相ブリッジ回路を構成し、3相交流
電流をモータ5に加えている。パワースイッチング手段
42は、直流電源1のプラス側に共通接続された上アー
ムスイッチング手段42aと、直流電源1のマイナス側
に共通接続された下アームスイッチング手段42bより
構成している。インバータ回路4は、制御回路6により
位置検出手段7の信号に応じてパワースイッチング手段
42の導通を制御することにより3相交流電力を発生さ
せる。
【0013】制御回路6は、マイクロコンピュータを制
御の中枢として3相交流を発生させ、モータ5の正逆転
あるいは回転数を制御する回転制御回路60と、回転制
御回路60の出力信号によりパワースイッチング手段4
2の一定周期内のオンオフデューティを制御するPWM
制御回路61と、回転制御回路60の出力信号とPWM
制御回路61の出力信号により、パワースイッチング手
段42の上アームスイッチング手段42aと下アームス
イッチング手段42bを交互にPWM制御する交互PW
M制御回路62と、交互PWM制御回路62の出力信号
によりパワースイッチング手段42を駆動する駆動回路
63と、パワースイッチング手段42のオンオフスイッ
チングにより駆動回路63の直流電源を充電するブート
ストラップ回路64とで構成している。
【0014】駆動回路63は、上アームスイッチング手
段42aのU相、V相、W相各スイッチング素子を駆動
する駆動回路63a、63b、63cと下アームスイッ
チング手段42bを駆動する駆動回路63dより構成さ
れ、ブートストラップ回路64は駆動回路63a、63
b、63cの直流電源を充電する。
【0015】モータ5は、図2に示すように、筐体8に
吊り棒9を介して受水槽10を設置し、受水槽10内に
洗濯槽11を設け、洗濯槽11の底部に配設した撹拌翼
12または洗濯槽11を駆動するものである。通常の洗
い撹拌時には撹拌翼12を駆動し、脱水運転時には洗濯
槽11を回転駆動する。また、給水しながらすすぎを行
う給水すすぎ行程では、給水しながら洗濯槽11を低速
回転させる。また、循環洗いの一手段として洗濯槽11
を回転させながら洗濯する場合も洗濯槽11を低速回転
させる。
【0016】モータ5は、回転子50と固定子51より
構成し、回転子50の固定子側表面には永久磁石52を
接着している。永久磁石52の位置検出のために位置検
知手段7をモータ5の内部に配置し、固定子51からの
磁力と永久磁石52の磁力により回転運動が継続するよ
うに、位置検出手段7の出力信号に応じてインバータ回
路4のパワースイッチング手段42の導通を制御する。
【0017】撹拌翼12を回転駆動する場合には、モー
タ5の軸13は、遊星歯車による減速機構14に接続
し、減速機構14の出力軸15は撹拌翼12に接続され
ており、モータ5の回転子50の回転数を減速してトル
クコンバータとしているので、モータ5の最大出力トル
クを減らすことができ、モータ5を小型化できる。脱水
運転のように、洗濯槽11のみ回転駆動する場合には、
クラッチ機構により(図示せず)減速機構14は介さ
ず、モータ5と洗濯槽11が直結される。
【0018】このとき、洗濯槽11が直結されており、
遠心力により洗濯水を循環させて洗浄する場合、または
給水すすぎする場合には、低速で回転制御する必要があ
り、ブートストラップ動作が不安定となり、上アームス
イッチング手段42aの駆動回路64の直流電源電圧不
足となる課題があり、本発明は低速回転制御の課題を解
決するものである。
【0019】図3は、交互PWM制御回路62の一実施
例で、回転制御回路60の出力信号U、V、W、X、
Y、Z、SとPWM制御回路61の出力信号pwmによ
り、パワースイッチング手段42の導通制御するもので
ある。信号Sは、上アームスイッチング手段42a、ま
たは下アームスイッチング手段42bでPWM制御する
かを選択する交互PWM選択信号で、ハイにセットする
と上アームスイッチング手段42aがPWM制御され、
ローにセットすると下アームスイッチング手段42bが
PWM制御される。
【0020】ANDゲート620aは上アームスイッチ
ング手段42aのパルス幅変調を行い、ANDゲート6
20bは下アームスイッチング手段42bのパルス幅変
調を行う。パルス幅変調の切り換え制御は、NANDゲ
ート621、622と、反転回路623、624で行
う。
【0021】NANDゲート621の出力信号は、論理
式で表すと、(pwm)OR(NOT S)なので、信号Sがハ
イならば、PWM信号がそのまま出力される。また、信
号Sがローならば、出力はハイとなる。同様に、NAN
Dゲート622の出力信号は、(pwm)OR(S)とな
り、信号Sがハイならばハイとなり、信号Sがローなら
ばpwmが出力される。
【0022】よって、信号SがハイならばANDゲート
620aの出力信号Up、Vp、Wpは、U、V、Wがパ
ルス幅変調されることとなる。信号Sがローならば、A
NDゲート620bにより下アームスイッチング手段4
2bがパルス幅変調される。信号Sをハイかローに切り
換えることにより、上下交互PWM制御できる。
【0023】図4は、駆動回路63とブートストラップ
回路64の接続関係を示し、U相駆動スイッチング手段
とU相駆動回路63aの部分的な回路構成例を示す。ト
ランジスタ421aは上アームスイッチング手段42a
のU相駆動用IGBTで、駆動回路63aは、電圧駆動
素子のトランジスタ421aをオンオフ制御する。トラ
ンジスタ421bは、下アームスイッチング手段42b
のU相駆動用IGBTで、駆動回路63dによりオンオ
フ制御される。
【0024】U相ブートストラップ回路64aは、15
V程度の直流電源640と、ダイオード641a、抵抗
642a、コンデンサ643aの直列接続体より構成さ
れ、コンデンサ643aのマイナス電位側は、駆動回路
63aのマイナス電位側に接続され、トランジスタ42
1aのエミッタ端子に共通接続される。コンデンサ64
3aのプラス端子は、駆動回路63aの電源プラス端子
Vccに接続される。
【0025】モータ5を回転駆動する直前に、トランジ
スタ421bをオンオフデューティ50%で断続通電す
ると、トランジスタ421bのオン期間中、直流電源6
40よりダイオード641a、抵抗642aを介してコ
ンデンサ643aが初期充電される。断続通電時間は、
抵抗642aとコンデンサ643aのCR時定数の4か
ら10倍に設定する。
【0026】つぎに、モータ5を回転起動させる場合に
は、上アームスイッチング手段42aをPWM制御す
る。ブートストラップ回路64の充電動作は、上アーム
スイッチング手段42aのトランジスタがオフしたと
き、モータ5のインダクタンスの蓄積エネルギーが、下
アームスイッチング手段42bのダイオードを介して回
生電流として流れ、そのとき、ブートストラップコンデ
ンサのマイナス端子はインバータ回路4のマイナスN端
子と同電位となり、充電されることとなる。
【0027】よって、下アームスイッチング手段42b
のトランジスタがオンした場合と、上アームスイッチン
グ手段42aがオンオフした時に充電されるので、ブー
トストラップ動作は最も確実となる。
【0028】モータ5が回転起動した後、所定時間経過
した場合、もしくはモータ回転数が所定値に達した場
合、上アームスイッチング手段42aと下アームスイッ
チング手段42bの交互PWM制御に切り換える。交互
PWM制御の場合には、部分的に充電期間が短くなり、
上アームのPWMによるブートストラップと比較すると
充電電圧が低くなる欠点があるが、回転数が高くなる
と、ブートストラップコンデンサの放電時間も短くなる
ので、駆動回路63の電源電圧は充分確保される。
【0029】図5は、本発明による交互PWM制御のタ
イミングチャートを示す。H1、H2、H3は回転子位置
検出手段7の出力信号で、Sは回転制御回路60から交
互PWM制御回路62に加えられる交互PWM選択信号
である。この場合には、上アームと下アームを交互に切
り換えるために、位置信号H1、H2、H3のイクスクル
ーシブオア信号をとり、信号Sがハイのとき上アームが
PWM制御され、ローのとき下アームがPWM制御され
る。
【0030】信号U、V、Wは回転制御回路60から出
力される3相回転磁界を発生させる上アーム駆動信号
で、信号X、Y、Zは下アーム駆動信号である。このタ
イミング波形は、回転子位置検出手段7の出力信号H
1、H2、H3のビットパターンから決定される。
【0031】信号Up、Vp、Wp、Un、Vn、Wnは交互
PWM制御回路62の出力信号で、図3にて説明したよ
うに、パルス幅変調信号を駆動回路63に出力する。パ
ワースイッチング手段42のトランジスタは、矩形波駆
動なので120度通電で、デッドタイム制御は不必要で
あり、前半60度はPWM制御で、後半60度は100
%通電としている。
【0032】上アームまたは下アームのいずれかのトラ
ンジスタがPWM制御されており、モータ電流が制御で
きる。前半60度をPWM制御し、後半60度を100
%通電としているので、例えば、上アームU相トランジ
スタ(Up)が後半60度でトランジスタをオフした
時、下アームV相トランジスタ(Vn)はPWM制御か
ら100%通電となり、モータ5のU相コイルに蓄積さ
れたエネルギーは、下アームU相トランジスタの逆並列
ダイオードと下アームV相トランジスタを介して回生電
流が流れる。
【0033】この回生電流は、U相コイルのインダクタ
ンスと抵抗の時定数で決まる減衰電流なので、電流変化
が緩やかとなり、高調波成分が少なく、モータコイルの
振動騒音が減少する特徴がある。さらに、パワースイッ
チング手段42のそれぞれのトランジスタが均等にPW
M制御しているので、トランジスタの損失が均等になる
特徴がある。
【0034】このように、本実施例によれば、モータ回
転起動時に上アームスイッチング手段42aによりPW
M制御して、低速回転制御時のブートストラップ電圧低
下を防ぎ、その後、上アームスイッチング手段42aと
下アームスイッチング手段42bの交互PWM制御に切
り換えることにより、モータ電流の高調波を減らして騒
音低減らすことができ、さらに、上下交互PWM制御に
よりトランジスタのスイッチング期間を均等にして損失
を均等にできる。
【0035】(実施例2)図1における制御回路6は、
回転子位置検出手段7の出力信号により3相回転信号を
生成する回転制御回路60よりPWM制御回路61にP
WM制御信号を加えて電流制御を行い、回転制御回路6
0の出力信号、すなわち3相回転信号と交互PWM選択
信号と、PWM制御回路61の出力信号を、交互PWM
制御回路62に加え、パルス幅変調信号を生成し、駆動
回路63に加えるようにしている。
【0036】回転起動時、あるいは低速回転時には、上
アームスイッチング手段42aのみパルス幅変調するよ
うに交互PWM選択信号をハイに設定し、回転子位置検
出手段7より検出した回転数が所定値以上になると、交
互PWM選択信号をハイ、ロー交互に設定して、上アー
ムスイッチング手段42aと下アームスイッチング手段
42bの交互にパルス幅変調させる。他の構成は上記実
施例1と同じである。
【0037】上記構成において図6を参照しながら動作
を説明する。図6のフローチャートは、本発明によるモ
ータ5のPWM制御の一実施例である。ステップ600
より、モータ制御サブルーチンが開始し、ステップ60
1にて、下アームスイッチング手段42bを周期的に断
続通電し、ステップ602にて数msecまたは数10
msec休止期間を設け、ステップ603にてPWM初
期値および初期の上アームのみのPWM制御を設定す
る。
【0038】ステップ604にて回転子位置検出手段7
からの信号で回転子50の位置を検出し、ステップ60
5にてロータ位置に応じたIGBT駆動信号を演算し、
モータ5を回転駆動させる。ステップ606は、モータ
5の回転数を検出するもので、回転子位置検出手段7か
らのパルス信号で回転子50の回転数を検出する。
【0039】ステップ607は、回転子50の回転数N
が所定回転数Ns以上かどうか判定し、所定回転数Ns
以下ならばステップ608に進み上アームスイッチング
手段42aのみでPWM制御する。回転数NがNsより
大きくなると、ステップ609に進み、上アームスイッ
チング手段42aと下アームスイッチング手段42bの
上下交互PWM制御を行う。
【0040】ステップ610は、モータ5の回転数制御
を行うもので、設定回転数あるいは設定電流からの偏差
によりPWM値を演算してモータ5の電流を制御する。
ステップ611にて、モータ5の運転時間が経過したか
どうか判定し、運転時間が経過すればステップ612に
てサブルーチンを終了してメインルーチンに戻り、運転
時間が所定時間経過しなければ、ステップ604にジャ
ンプする。
【0041】図7は、上アームPWM制御から交互PW
M制御に切り換わる実施例のタイミングチャートで、モ
ータ駆動開始から、時間t4までは上アームスイッチング
手段42aのみでPWM制御し、時間t4以降は交互PW
M制御に移行する。図7においては、上アームの駆動信
号のパルス数をカウントする実施例で、上アーム各UV
W相通電終了後、同期して交互PWM制御に切り換え
る。
【0042】上アームUVW相のパルスに同期して切り
換えることにより、上アームPWM制御から交互PWM
制御への切り換えが滑らかとなり、パワースイッチング
半導体42のサージ電流、電圧もほとんど発生しない。
【0043】図7の実施例は、上アーム駆動信号のパル
ス数をカウントし、回転子50の回転角度あるいは回転
数をカウントした実施例である。モータ回転数が所定回
転まで上昇すると、交互PWMに切り換えても、ブート
ストラップの充電はほぼ問題ない。さらに、充電を確実
にするためには、回転周期、あるいは、t4とt3の差の時
間等が所定値より小さくなれば交互PWMに切り換える
方法が良い。
【0044】このように本実施例によれば、モータ5の
回転駆動初期には上アームのみでPWM制御するので、
上アームスイッチング手段42aのPWM制御の断続通
電によるブートストラップと、下アームスイッチング手
段42bの通電によるブートストラップによりブートス
トラップ動作が最も確実に行える。さらに、回転子50
の回転角度、あるいは回転数をカウントし、かつ、回転
に同期して、上アームPWM制御から交互PWM制御に
切り換えるので、低速回転制御でのブートストラップが
確実になると同時に、騒音を減らし、PWM制御切り換
え時のパワースイッチング手段42のストレスを減らす
ことができる。
【0045】なお、上記各実施例では、永久磁石を用い
たブラシレスモータの実施例を示したが、3相誘導電動
機についても同様である。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の請求項1に記載の
発明によれば、直流電力を交流電力に変換するインバー
タ回路と、洗濯槽の底部に配設して洗濯槽を駆動し前記
インバータ回路により駆動されるモータと、前記インバ
ータ回路を制御する制御回路とを備え、前記制御回路
は、前記モータ回転駆動前に前記インバータ回路を構成
するパワースイッチング手段の下アームスイッチング手
段を断続通電して、ブートストラップによる充電動作を
行い、前記モータが回転開始すると、前記インバータ回
路を構成するパワースイッチング手段の上アームスイッ
チング手段のみPWM制御してブートストラップによる
充電動作を行い、その後、前記上アームスイッチング手
段と前記下アームスイッチング手段の上下交互PWM制
御を行うよう構成したから、回転起動時のブートストラ
ップ動作が確実となり、特に、低速回転制御の起動時に
おけるブートストラップの充電不足を防ぐことができ、
モータの低速回転制御が可能となり、回転起動してから
上下交互PWM制御に切り換えるので、静騒音で洗濯
槽、あるいは撹拌翼を駆動することができる。
【0047】また、請求項2に記載の発明によれば、モ
ータの回転子の位置を検出する回転子位置検出手段を備
え、前記回転子位置検出手段によりモータ回転数を検知
し、モータ回転数に応じて、上アームスイッチング手段
をPWM制御、あるいは上下アームスイッチング手段を
交互にPWM制御するよう切り換えるようにしたから、
ブートストラップ動作を確実にすると同時に、パワース
イッチング手段のスイッチングストレスを減らすことが
でき、アーム切り換え時のモータ騒音を減らすことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の洗濯機の制御装置のブ
ロック回路図
【図2】同洗濯機の制御装置を備えた洗濯機の断面図
【図3】同洗濯機の制御装置の交互PWM制御回路の回
路図
【図4】同洗濯機の制御装置のブートストラップ回路の
回路図
【図5】同洗濯機の制御装置の交互PWM制御のタイミ
ングチャート
【図6】本発明の第2の実施例の洗濯機の制御装置のモ
ータ制御サブルーチンのフローチャート
【図7】同洗濯機の制御装置の上アームPWM制御から
交互PWM制御に切り換えるタイミングチャート
【符号の説明】
4 インバータ回路 5 モータ 6 制御回路 11 洗濯槽 42 パワースイッチング手段 42a 上アームスイッチング手段 42b 下アームスイッチング手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 玉江 貞之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 (72)発明者 麻田 和彦 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 3B155 BA03 HB10 KA36 LB17 LC05 LC14 LC15 MA06 MA07 MA09 5H560 AA10 BB04 BB12 DA02 DB20 DC01 DC04 EA05 EB01 FF04 FF28 HA03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電力を交流電力に変換するインバー
    タ回路と、洗濯槽の底部に配設して洗濯槽を駆動し前記
    インバータ回路により駆動されるモータと、前記インバ
    ータ回路を制御する制御回路とを備え、前記制御回路
    は、前記モータ回転駆動前に前記インバータ回路を構成
    するパワースイッチング手段の下アームスイッチング手
    段を断続通電して、ブートストラップによる充電動作を
    行い、前記モータが回転開始すると、前記インバータ回
    路を構成するパワースイッチング手段の上アームスイッ
    チング手段のみPWM制御してブートストラップによる
    充電動作を行い、その後、前記上アームスイッチング手
    段と前記下アームスイッチング手段の上下交互PWM制
    御を行うよう構成した洗濯機の制御装置。
  2. 【請求項2】 モータの回転子の位置を検出する回転子
    位置検出手段を備え、前記回転子位置検出手段によりモ
    ータ回転数を検知し、モータ回転数に応じて、上アーム
    スイッチング手段をPWM制御、あるいは上下アームス
    イッチング手段を交互にPWM制御するよう切り換える
    ようにした請求項1記載の洗濯機の制御装置。
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KR100322912B1 (ko) * 2000-02-10 2002-02-09 구자홍 에스알엠의 드라이브 제어장치
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