JP2000023413A - Dcモータ - Google Patents

Dcモータ

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JP2000023413A
JP2000023413A JP10204353A JP20435398A JP2000023413A JP 2000023413 A JP2000023413 A JP 2000023413A JP 10204353 A JP10204353 A JP 10204353A JP 20435398 A JP20435398 A JP 20435398A JP 2000023413 A JP2000023413 A JP 2000023413A
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JP
Japan
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shaft
bearing
motor
peripheral surface
bearing member
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JP10204353A
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Inventor
Shigeji Sumi
茂治 角
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Nidec Corp
Original Assignee
Nidec Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ロータハブを支持するシャフトを安価な軸受
構造により高い回転精度で回転できるように支持する構
成を備えたDCモータを提供する。 【解決手段】 円環状の三つのスリーブ17〜19を積
層するとともに、小さい外径となった中間スリーブ18
をシャフト2の軸心方向に対し直交する一方向に弾性体
21により付勢力を付与した滑り軸受構造体3を設け
る。滑り軸受構造体3は、モータブラケット1の支持筒
部1aの内周面に固定されて、各スリーブ17〜19の
各々の孔部17a,18a,19aに挿通されたシャフ
ト2を、中間スリーブ18と上下の両スリーブ17,1
9とにより径方向の両側から挟み付ける状態で回転自在
に保持することにより、シャフト2の軸心方向に対し直
交する方向への振れを極力抑制して、高い回転精度で回
転させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主としてハードデ
ィスク(磁気ディスク)などの記録ディスク駆動装置に
おける回転駆動源等して用いられる、例えばスピンドル
モータのような小型のDCモータに関する。
【0002】
【従来の技術】パーソナルコンピュータなどの機器の一
層の小型化および高容量化に伴って、それらに組み込ま
れる記録媒体、例えばハードディスクを回転駆動するた
めのDCモータには極めて高い回転精度が要求されてい
る。このような要求に応えるために、従来では、ハード
ディスクをその外周部に装着させて回転駆動させるロー
タハブが、適当な予圧を付与することによりがたつきや
振動の発生を防止して円滑な回転を確保するように装着
された上下一対の玉軸受を介して固定シャフトに回転自
在に支持された構造(特開平7-312841号公報参照)や、
シャフトとこのシャフトに直交するスラスト受け面を有
するロータハブのスリーブ体とが、潤滑油を介して自在
に相対回転し得る流体動圧軸受を構成した構造(特開平
8-4777号公報参照)が主に採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
構造は、高価な玉軸受を一対必要とするので、モータの
材料コストが高くつく欠点がある。また、将来におい
て、モータの外径の小径化が促進された場合に、それに
見合う小外径の玉軸受を用いていたのでは、モータの組
立が困難になるばかりではなく、組立時に玉軸受の内輪
および外輪に変形が生じ易く、十分な回転精度を得るこ
とが困難となる上に、振動や騒音の発生といった問題も
発生することが予想される。一方、後者の構造では、流
体動圧軸受を製作するに際して、極めて高い精度の加工
を行うことが要求されるので、前者の構造よりも高価な
ものになってしまう。
【0004】本発明は、上記従来の課題に鑑みてなされ
たもので、その目的とするところは、ロータハブを支持
するシャフトを安価な軸受構造により高い回転精度で回
転できるように支持する構成を備えたDCモータを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明のDCモータは、中央部に設けられた円
筒状の支持筒部の外周面にステータが固着されたモータ
ブラケットと、前記支持筒部内に挿入された先端がスラ
スト受け板に当接してスラスト支持されたシャフトを有
しロータマグネットが前記ステータに相対向する配置で
取り付けられたロータハブと、少なくとも上側、中間お
よび下側の三つの軸受部材を有し、これら各軸受部材に
は前記シャフトの外周面に追従した軸受当接面が形成さ
れ、これら各軸受部材が積層状態で前記支持筒部内に配
置され、且つ前記各軸受部材の各々の軸受当接面により
前記支持筒部内に挿通された前記シャフトをこの軸心回
りに回転自在に保持する滑り軸受構造体とを備え、前記
滑り軸受構造体は、上側および下側の前記両軸受部材が
前記支持筒部に固定され、中間の前記軸受部材が、これ
の外周面と前記支持筒部の内周面との間の空間に介設さ
れた弾性体により、前記シャフトの軸心方向に対し直交
する一方向に付勢され、前記中間の軸受部材の軸受当接
面が前記シャフトに前記一方向に弾接するとともに、前
記上側および下側の両軸受部材の各々の軸受当接面が前
記一方向と逆の他方向から前記シャフトを保持する構成
になっている。
【0006】このDCモータは、従来において高価な玉
軸受や流体動圧軸受を用いて高い回転精度で回転自在に
保持していたシャフトを、含油メタルなどの軸受部材を
三層に積層した安価な構成の滑り軸受構造体を用いて支
持するようにしたので、大幅なコストダウンを図ること
ができる。しかも、滑り軸受構造体は、中間軸受部材
を、この中間軸受部材とモータブラケットの支持筒部と
の間に空間を設けて、この空間に配設した弾性体により
シャフトの軸心方向に対し直交する一方向に側圧を付与
する構成としたので、空間の存在により移動可能になっ
ている中間軸受部材がシャフトを上側および下側の各軸
受部材に押し付ける。このため、シャフトは、径方向の
両側において中間軸受部材と上側および下側の軸受部材
とにより挟み付けられる状態に保持されるから、軸心方
向に対し直交方向への振れが極力抑制される。
【0007】そのため、滑り軸受構造体は、安価な構成
であるにも拘わらず、軸受としての精度であるNRRO
が従来の滑り軸受に比較して格段に改善されたものとな
るので、従来のDCモータに用いられていた高価な玉軸
受や流体動圧軸受と同様に、シャフトひいてはロータハ
ブを高い回転精度で回転できるように支持できる。した
がって、この発明は、ハードディスク駆動装置の駆動源
として好適なDCモータを安価に提供できる。
【0008】上記発明において、前記弾性体は線材また
はシート材で構成されたコイルスプリングからなり、こ
のコイルスプリングは、前記支持筒部の内周面に内嵌さ
れた外輪部と、前記外輪部に対し一方側に偏心した配置
で形成されて前記中間軸受部材に外嵌された内輪部とを
一体に備えた形状を有し、前記内輪部が、前記シャフト
により前記中間軸受部材を介して前記外輪部に対し同心
状の位置に変位されたことによる復元力で前記中間軸受
部材を前記一方向に付勢した構成とすることができる。
これにより、変形した単一のコイルスプリングを用いる
のみの簡単な構成で滑り軸受構造体の中間スリーブに側
圧を付与することができるから、これによっても一層の
コストダウンを図ることができる。
【0009】上記発明において、前記各軸受部材は円筒
状スリーブにより構成することができ、中間軸受部材の
みを円弧状のパッド軸受で構成することもできる。ある
いは中間軸受部材のみならず上側、下側の両軸受部材も
円弧状パッド軸受で構成することもできる。さらに、上
記発明において、シャフトに環状段部あるいは環状溝部
を形成し、これに上側及び下側の両軸受部材あるいは中
間軸受部材を軸方向において係合できる構成とすれば、
シャフトの軸方向に対する抜け止めとすることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態
について図面を参照しながら詳述する。図1は本発明の
一実施形態に係るDCモータを示す縦断面図である。同
図において、このモータの基台となるモータブラケット
1は、全体形状が円形で底の浅い容器状に形成されてい
るとともに、中央部に略円筒状の支持筒部1aが上方に
突設されている。この支持筒部1a内には、ロータシャ
フト2が支持筒部1aに対し同心状の配置で滑り軸受構
造体3により回転自在に支持されているが、この滑り軸
受構造体3の詳細については後述する。モータブラケッ
ト1の支持筒部1aの外周部には、ステータコア4aに
ステータコイル4bを巻回してなるステータ4が、上方
から段部1bに当接させて位置決めされた状態で外嵌固
定されている。なお、モータブラケット1の下面にはフ
レキシブル回路基板7が貼着手段により固着されてお
り、この回路基板7がモータ外部へ延設されている。ス
テータコイル4bから引き出されたコイル線8は、モー
タブラケット1に穿設された引出し孔1cを通して回路
基板7に接続され、モータ外部へ導出されている。
【0011】一方、モータの回転構造体は、上記のロー
タシャフト2と、中央部にロータシャフト2が圧入によ
り下方に突出して固定された略碗形状のロータハブ9
と、このロータハブ9における外周面から突設され上面
がディスク載置面9bとなった環状張り出し部9aの下
面に吊り下げ形態に固着された円筒状のロータヨーク1
0と、このロータヨーク10の内周面に装着されてステ
ータ4に対し少許の間隙で相対向するよう配置されたロ
ータマグネット11とを備えて構成されている。モータ
ブラケット1の下面開口はスラストカバー12により閉
塞され、このスラストカバー12の内面にはスラスト受
け板13が保持されている。滑り軸受構造体3を介して
回転自在に支持されているロータシャフト2は、球面状
となった先端部がスラスト受け板13当接して、スラス
ト支持されている。
【0012】つぎに、上記滑り軸受構造体3について説
明する。この滑り軸受構造体3は、軸受部材を構成する
含油メタルなどからなる三つのスリーブ17〜19を積
層した三層構造になっており、共に同一形状の円環状と
なった上側スリーブ17および下側スリーブ19の間
に、これらスリーブ17,19よりも小さい外径を有す
る円環状となった中間スリーブ18が挟み込まれる状態
に介在されている。これら各スリーブ17〜19は、各
々の孔部17a,18a,19aにロータシャフト2を
摺動自在に挿通させて、ロータシャフト2をこれの軸心
回りに回転自在に支持している。
【0013】モータブラケット1の支持筒部1aには、
その内周面中間部に環状の突出部1dが内方に向けて形
成されており、上側および下側のスリーブ17,19
は、支持筒部1aに対しそれぞれ上方および下方から嵌
入されるとともに、突出部の上面および下面にそれぞれ
当接して位置決めされて、支持筒部1aに内嵌固定され
ている。中間スリーブ18の外周面と支持筒部1aの突
出部1dとの間には、環状空間20が形成されており、
この環状空間20に、弾性体としてのコイルスプリング
21が配置されている。
【0014】図2(a)は、コイルスプリング21の無
負荷時、つまり中間スリーブ18に装着される前の状態
を示す横断面図を示す。このコイルスプリング21は、
外輪部21aとその外輪部21aに対し小さい径で且つ
一方に偏位した内輪部21bとが単一の線状体をコイル
状に巻回して一体形成されており、図1から明らかなよ
うに、内輪部21bは全体の略中間部に設けられてい
る。また、コイルスプリング21は、内輪部21bの内
径が中間スリーブ18の外径に略等しく設定され、且つ
外輪部21aの外径が突出部1dの内径に略等しく設定
されている。したがって、コイルスプリング21は、内
輪部21bを中間スリーブ18に外嵌し、且つ外輪部2
1aを突出部1dに内嵌して取り付けられている。
【0015】図2(b)は図1のB−B線断面図を示
す。上記コイルスプリング21の内輪部21bが外嵌さ
れた中間スリーブ18は、その孔部18aにロータシャ
フト2を挿通され、このロータシャフト2は、支持筒部
1aに内嵌固定された上下のスリーブ17,19の各々
の孔部17a,19aをそれぞれ挿通していることによ
り、その軸心が支持筒部1aの中心線に一致する鉛直状
態に位置決めされて回転自在に支持される。したがっ
て、コイルスプリング21における外輪部21aに対し
一方に偏位していた内輪部21bは、中間スリーブ18
を介して図2(a)に矢印で示す方向に強制的に変位さ
れて、図2(b)に示すように、外輪部21aつまりロ
ータシャフト2に対し同心円上に位置決めされる。
【0016】一方、コイルスプリング21の外輪部21
aは、支持筒部1aの突出部1dの内周面に内嵌されて
位置決めされているから、内輪部21bには、図2
(b)に矢印で示すように、その復元力によってロータ
シャフト2に対し直交する一方向への付勢力が発生す
る。ロータシャフト2は、内輪部21bに生じた一方向
への付勢力を中間スリーブ18を介して受けることによ
り、上下のスリーブ17,19に対し一方向に押し付け
られる。それにより、ロータシャフト2は、径方向の両
側において中間スリーブ18と上下のスリーブ17,1
9とにより挟み付けられる状態で保持されて、軸心方向
に対し直交方向への振れを極力抑制される。
【0017】したがって、滑り軸受構造体3は、含油メ
タルなどからなる三層のスリーブ17〜19を用いた安
価な構成であるにも拘わらず、コイルスプリングのみを
用いた簡単で安価な付勢力付与手段により中間スリーブ
18に側圧を付与されることにより、軸受としての精
度、つまりNRRO(Non Repeatable Run Out 非同期
成分の振れ)が格段に改善されたものとなる。そのた
め、このDCモータは、従来の玉軸受や流体動圧軸受に
比較して安価な滑り軸受構造体3を用いることによって
大幅なコストダウンを達成することができるとともに、
滑り軸受構造体3によりロータシャフト2ひいてはロー
タハブ9を高い回転精度で回転駆動するよう支持でき
る。したがって、この発明は、ハードディスク駆動装置
の駆動源として好適なDCモータを安価に提供できる。
【0018】次に、本発明の他の実施形態について図3
以下の図面を用いて説明する。図3以下の図面において
前記と同一符号のものは同一もしくは相当するものを示
すものとする。まず、図3に示す実施形態では、ロータ
のロータシャフト2において、モータブラケット1の支
持筒部1a内に配設された滑り軸受構造体3の中間スリ
ーブ18に対応する位置に、径方向外方へ突出した環状
段部2aが形成され、支持筒部1aに内嵌固定された上
側スリーブ17の内周部下面及び下側スリーブ19の内
周部上面が各々環状段部2aの上面及び下面に当接して
いる。なお、中間スリーブ17は前記図1のものに比べ
その孔部17aが少し大径に設定されており、ロータシ
ャフト2の環状段部2aが孔部17aに摺動自在に嵌挿
されている。中間スリーブ18の外周面と支持筒部1a
の突出部1dとの間の環状空間20には、図1の場合と
同様にコイルスプリング21が介在されている。
【0019】図3に示す実施形態にあっては、図1の場
合と同様に、安価な構成で軸受としての精度を格段に向
上した軸受支持構造を提供できるだけでなく、支持筒部
1aに固定された上側スリーブ17及び下側スリーブ1
9によりシャフト2の環状段部2aを挟み込む構成とす
ることができるため、シャフト2の軸方向への移動を規
制することが可能になり、シャフト2を含めたロータハ
ブ9全体の抜け止めとすることができる。この場合、滑
り軸受構造体3の形状を工夫するだけでよく、抜け止め
のための特別な部材を別途設ける必要がない。
【0020】次に、図4に示す実施形態では、ロータシ
ャフト2の中間スリーブ18に対応する位置に環状溝部
2bが形成されている。中間スリーブ18はその孔部1
8aが上側スリーブ17および下側スリーブ19の孔部
17a,19aとほぼ同一径に形成されているが、中間
スリーブ18の外周面と支持筒部1aの突出部1dの内
周面との間の環状空間20に設けられたコイルスプリン
グ21により中間スリーブ18に側圧が付与されること
により、中間スリーブ18が偏位してその一部がロータ
シャフト2の環状溝部2bに嵌まり込むようになってい
る。
【0021】図4の実施形態においては、中間スリーブ
18の一部がロータシャフト2の環状溝部2bに嵌まり
込むことにより軸方向において係合状態となり、この中
間スリーブ18が支持筒部1aに固定された上側スリー
ブ17および下側スリーブ19の間に位置してその軸方
向移動を抑制されているため、ロータシャフト2の軸方
向の移動を抑制することが可能になり、その抜け止めが
実現する。従って、この実施形態においても、ロータハ
ブに環状溝部2bを形成するだけの非常に簡単な工夫だ
けでシャフト2を含めたロータハブ9全体の抜け止めと
することができるといった利点が得られる。
【0022】図5及び図6は、さらに他の実施形態を示
している。この実施形態は、滑り軸受構造体103を構
成する3つの上側、中間、下側軸受部材を円弧状パッド
117、118、119で構成したことを特徴としてい
る。すなわち、モータブラケット1の支持筒部1aの内
側に上側パッド117および下側パッド119が周方向
一方向に寄せた状態でそれぞれ突出部1dに上下より当
接して固定され、両パッド117,119の軸方向中間
において中間パッド118が周方向他方向に図外の保持
手段により軸方向および回転方向の移動を規制された状
態で配置されている。
【0023】この中間パッド118はコイルスプリング
20により前記一方向つまり両パッド117,119側
に押圧付勢されており、支持筒部1a内に挿入されたロ
ータシャフト2に対して、中間パッド118の円弧状内
周面である軸受当接面118aがコイルスプリング21
の付勢により一方向に弾接し、このコイルスプリング2
1の押圧力を受けて、ロータシャフト2が両パッド11
7,119の各々の円弧状内周面である軸受当接面11
7a,119aに当接し、ロータシャフト2を他方向か
ら保持する。
【0024】なお、図5および図6の実施形態は、本発
明の必要最小限の構成を開示したものであり、これに限
らず、上側および下側の軸受部材を円環状スリーブによ
り構成し、中間の軸受部材のみを上述した円弧状パッド
118で構成することもできる。
【0025】図7は、弾性体の他の例であるシート材よ
りなるコイルスプリング121を示したものである。こ
のコイルスプリング121は、モータブラケットの支持
筒部の内周面に保持された外輪部121aと、これに連
続して形成され外輪部121aより小径で且つ一方に偏
位した内輪部121bよりなり、上述したコイルスプリ
ングと同様の作用をなす。
【0026】以上、本発明の実施形態について説明した
が、本発明は上述した具体例に限定されず、本発明の要
旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
【0027】
【発明の効果】以上のように、本発明のDCモータによ
れば、少なくとも上側、中間および下側の円環状の三つ
の軸受部材を有し、上側および下側の両軸受部材をモー
タブラケットの支持筒部に固定すると共に、中間の軸受
部材にシャフトの軸心方向に対し直交する一方向の側圧
を付与した構成の滑り軸受構造体を設けて、この滑り軸
受構造体でシャフトを回転自在に支持する構成としたの
で、シャフトを中間の軸受部材と上側および下側の両軸
受部材とにより径方向の両側から挟み付ける状態で回転
自在に保持することにより、シャフトの軸心方向に対し
直交する方向への振れを極力抑制することができる。す
なわち、滑り軸受構造体は、従来の滑り軸受に比較して
NRROが格段に改善されたものとなり、シャフトひい
てはロータハブを高い回転精度で回転駆動できるよう保
持できる。したがって,このDCモータは、高い回転精
度を要求されるハードディスク駆動装置の回転駆動源と
して好適に用いることができるとともに、安価な滑り軸
受構造体を用いることにより、従来の玉軸受や流体動圧
軸受を用いる場合に比較して大幅なコストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るDCモータを示す縦
断面図である。
【図2】図1の一部を示し、(a)は滑り軸受構造体の
側圧付与手段として用いるコイルスプリングの横断面
図、(b)は図1のB−B線断面図である。
【図3】本発明の他の実施形態に係るDCモータを示す
軸受部分の縦断面図である。
【図4】本発明のさらに他の実施形態に係るDCモータ
を示す軸受部分の縦断面図である。
【図5】本発明の他の実施形態に係るDCモータを示す
軸受部分の縦断面図である。
【図6】図5の一部の斜視図である。
【図7】弾性体の他の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 モータブラケット 1a 支持筒部 1d 突出部 2 ロータシャフト(シャフト) 2a 環状段部 2b 環状溝部 3、103 滑り軸受構造体 4 ステータ 9 ロータハブ 11 ロータマグネット 17 上側スリーブ 17a 上側スリーブの孔部 18 中間スリーブ 18a 中間スリーブの孔部 19 下側スリーブ 19a 下側スリーブの孔部 20 環状空間 21、121 コイルスプリング(弾性体) 21a 外輪部 21b 内輪部 117 上側パッド 118 中間パッド 119 下側パッド

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央部に円筒状の支持筒部を有し、該支
    持筒部に対し同軸状にステータが固着されたモータブラ
    ケットと、前記支持筒部内に挿入された先端がスラスト
    受け板に当接してスラスト支持されたシャフトを有し、
    ロータマグネットが前記ステータに相対向する配置で取
    り付けられたロータハブと、少なくとも上側、中間およ
    び下側の三つの軸受部材を有し、これら各軸受部材には
    前記シャフトの外周面に追従した軸受当接面が形成さ
    れ、これら各軸受部材が積層状態で前記支持筒部内に配
    置され、且つ前記各軸受部材の各々の軸受当接面により
    前記支持筒部内に挿通された前記シャフトをこの軸心回
    りに回転自在に保持する滑り軸受構造体とを備え、前記
    滑り軸受構造体は、上側および下側の前記両軸受部材が
    前記支持筒部に固定され、中間の前記軸受部材が、これ
    の外周面と前記支持筒部の内周面との間の空間に介設さ
    れた弾性体により、前記シャフトの軸心方向に対し直交
    する一方向に付勢され、前記中間の軸受部材の軸受当接
    面が前記シャフトに前記一方向に弾接するとともに、前
    記上側および下側の両軸受部材の各々の軸受当接面が前
    記一方向と逆の他方向から前記シャフトを保持すること
    を特徴とするDCモータ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記上側、中間およ
    び下側の各軸受部材は、円環状のスリーブであり、これ
    ら各スリーブが該各スリーブの各々の孔部に挿通された
    前記シャフトをこの軸心回りに回転自在に保持するDC
    モータ。
  3. 【請求項3】 請求項1において、少なくとも前記中間
    の軸受部材は、円弧状のパッド軸受であり、該パッド軸
    受の円弧状内周面が前記軸受当接面となるDCモータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、前記弾性体は線
    材またはシート材で構成されたコイルスプリングからな
    り、このコイルスプリングは、前記支持筒部の内周面に
    内嵌された外輪部と、前記外輪部に対し一方側に偏心し
    た配置で形成されて前記中間の軸受部材の外周面に外嵌
    された内輪部とを一体に備えた形状を有し、前記内輪部
    が、前記シャフトにより前記中間の軸受部材を介して前
    記外輪部に対し同心状の位置に変位されたことによる復
    元力で前記中間の軸受部材を前記一方向に付勢した構成
    になっているDCモータ。
  5. 【請求項5】 請求項2において、前記滑り軸受構造体
    の前記中間スリーブは、前記上側および下側の前記両ス
    リーブよりも小さい外径に形成され、前記弾性体が前記
    中間スリーブと前記支持筒部との間の空間に介設されて
    いるDCモータ。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記支持筒部の内周
    面には、前記中間スリーブに対応する位置に内方への突
    出部が環状に形成されており、前記上側および下側の両
    スリーブが前記突出部に上下より当接することにより軸
    方向の位置決めがなされており、前記突出部の内周面と
    前記中間スリーブの外周面との間に前記弾性体を介設す
    るための空間が形成されているDCモータ。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6において、前記シャフトの
    前記中間軸受部材に対応する位置には径方向外方に突出
    する環状段部が形成されており、前記上側および下側の
    両軸受部材が前記環状段部に上下より当接することによ
    り前記シャフトの軸方向の抜け止めがなされているDC
    モータ。
  8. 【請求項8】 請求項1〜6において、前記シャフトの
    前記中間軸受部材に対応する位置には環状溝部が形成さ
    れており、前記中間軸受部材が前記環状溝部に嵌まり込
    むことにより前記シャフトの軸方向の抜け止めがなされ
    ているDCモータ。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002330568A (ja) * 2001-05-07 2002-11-15 Victor Co Of Japan Ltd スピンドルモータ
JP2007100963A (ja) * 2001-11-13 2007-04-19 Ntn Corp 流体軸受装置
US10566865B2 (en) 2018-01-10 2020-02-18 Nidec Corporation Motor

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