JP2000022981A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JP2000022981A
JP2000022981A JP10189387A JP18938798A JP2000022981A JP 2000022981 A JP2000022981 A JP 2000022981A JP 10189387 A JP10189387 A JP 10189387A JP 18938798 A JP18938798 A JP 18938798A JP 2000022981 A JP2000022981 A JP 2000022981A
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horizontal
circuit
display device
period
video signal
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Application number
JP10189387A
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English (en)
Inventor
Makoto Onozawa
誠 小野沢
Masahito Sugiyama
雅人 杉山
Kazuhiro Kaizaki
一洋 海崎
Yuzo Nishinaka
祐三 西中
Junji Motojima
潤二 本島
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Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】輝度変化に対する陰極線管のアノード電圧の変
動を低減し、高画質な映像を提供する。 【解決手段】ビデオ回路の前段に、入力ビデオ信号の水
平表示期間を変換する信号処理回路を設け、かつ、水平
偏向回路において水平周期に対する水平帰線期間の比率
を、信号処理回路から出力される変換ビデオ信号に基づ
いて拡大する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は陰極線管を用いたテ
レビジョン受像機、及びコンピュータ端末用ディスプレ
イ装置に関するもので、本発明においては、両者を総称
してディスプレイ装置と呼ぶ。
【0002】
【従来の技術】インターレース(飛び越し走査)方式の
NTSC信号の水平周波数は15.75kHzに設定さ
れている。これに対し、プログレッシブ(順次走査)方
式に変換されたNTSC信号の水平周波数は31.47
kHzになる。このプログレッシブ方式を用いることに
より、表示画像のチラツキを低減し、高画質な映像を提
供できる長所がある。このようなプログレッシブ方式を
実現するための従来技術としては、特開平3−7649
3号公報「ハイビジョン受信機の時間軸圧縮装置」に開
示されている。また、上記プログレッシブ方式やハイビ
ジョンに対応した高画質な表示を行う上で、輝度変化に
対する陰極線管のアノード電圧の変動を低減する従来技
術としては、特開昭58−138179号公報「水平変
更・高圧発生装置」に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】特開平3−76493
号公報に記載されている従来技術を用いることにより、
プログレッシブ方式を実現できる。さらに、特開平3−
76493号公報に記載されている従来技術を用いるこ
とにより、水平周期におけるビデオ信号の時間軸を圧縮
し、NTSC信号をそのリニアリティを保持した状態
で、且つ水平偏向電流を切り替えることなくハイビジョ
ンディスプレイに表示することができる。
【0004】上記プログレッシブ方式やハイビジョンに
対応した高画質な映像の表示を行う上で、輝度変化に対
する陰極線管のアノード電圧の変動を減らし(すなわ
ち、高圧レギュレーションを改善し)、画面のサイズ変
動を低減することが、より求められている。このような
輝度変化に対するアノード電圧の変動を低減する技術は
上記特開昭58−138179号公報にも示されてい
る。この公報に開示されている装置では、陰極線管のア
ノード電圧をアノード端子に接続された高圧抵抗によっ
て検出し、アノード電圧の変化を減らすように、フライ
バックトランスを介して水平偏向出力回路へ供給する電
源電圧を制御している。しかしながら、この従来技術の
装置では、アノード電圧を検出するための抵抗、水平偏
向出力回路へ供給する電源電圧を制御するためのトラン
ジスタ、及び誤差検出回路などが必要となる。このた
め、これらの部品を追加しなければならず、回路規模が
増加するという問題がある。
【0005】本発明の目的は、上記アノード電圧を検出
するための抵抗、水平偏向出力回路へ供給する電源電圧
を制御するトランジスタ、及び誤差検出回路などの回路
規模の増加を招くことなく、輝度変化に対する陰極線管
のアノード電圧の変動を低減し、高画質な映像を表示す
ることが出来るディスプレイ装置を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明のディスプレイ装置においては、陰極線
管の水平偏向コイルを駆動する水平偏向回路と、前記水
平偏向回路に発生するフライバックパルスを昇圧して陰
極線管のアノード電圧を形成するフライバックトランス
と、前記陰極線管の垂直偏向コイルを駆動する垂直偏向
回路と、前記陰極線管のカソード電極を駆動するビデオ
回路とを備えるディスプレイ装置において、前記ビデオ
回路の前段に設けられ、入力ビデオ信号の水平表示期間
を変換する信号処理回路と、前記水平偏向回路において
水平周期に対する水平帰線期間の比率を、前記信号処理
回路から出力される変換ビデオ信号に基づいて拡大する
手段とを設けることによって、輝度変化に対するアノー
ド電圧の変動を低減している。
【0007】また、本発明のディスプレイ装置において
は、陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水平偏向回路
と、前記水平偏向回路に発生するフライバックパルスを
昇圧して前記陰極線管のアノード電圧を形成するフライ
バックトランスと、前記陰極線管の垂直偏向コイルを駆
動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のカソード電極を
駆動するビデオ回路とを備えるディスプレイ装置におい
て、前記ビデオ回路の前に段設けられ、入力ビデオ信号
の水平表示期間を変換する信号処理回路と、前記水平偏
向回路における水平帰線期間を、前記信号処理回路から
出力される変換ビデオ信号に基づいて切り換える水平帰
線期間切換手段とを設けることによって、輝度変化に対
するアノード電圧の変動を低減している。
【0008】また、前述のディスプレイ装置において、
前記偏向コイルに並列に共振コンデンサと、他のコンデ
ンサとを設け、前記水平帰線期間切換手段によって、前
記他のコンデンサを前記共振コンデンサに並列に接続し
ている。また、前述のディスプレイ装置において、前記
変換ビデオ信号は第1の水平周波数と、第2の水平周波
数とを有し、前記第1の水平周波数が前記第2の水平周
波数に比べて低い場合、前記第1の水平周波数を有する
変換ビデオ信号が入力された時に前記他のコンデンサを
前記共振コンデンサに並列に接続するように前記水平帰
線期間切換手段を前記変換ビデオ信号によって制御して
いる。前述のディスプレイ装置において、前記水平帰線
期間切換手段は前記他のコンデンサに直列に設けられた
スイッチから構成されている。また、前述のディスプレ
イ装置において、前記水平周期に対する前記水平帰線期
間の比率を20%以上としている。
【0009】また、本発明によるディスプレイ装置にお
いては、陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水平偏向
回路と、前記水平偏向回路に発生するフライバックパル
スを昇圧して前記陰極線管のアノード電圧を形成するフ
ライバックトランスと、前記陰極線管の垂直偏向コイル
を駆動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のカソード電
極を駆動するビデオ回路とを備えるディスプレイ装置に
おいて、前記ビデオ回路の前段に設けられ、入力された
インターレース方式のビデオ信号をプログレッシブ方式
のビデオ信号に変換し、水平表示期間を変換する信号処
理回路と、前記水平偏向回路において水平周期に対する
水平帰線期間の比率を、前記信号処理回路から出力され
る変換ビデオ信号に基づいて拡大する手段とを設けるこ
とによって、輝度変化に対するアノード電圧の変動を低
減している。
【0010】また、本発明によるディスプレイ装置にお
いては、陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水平偏向
回路と、前記水平偏向回路に発生するフライバックパル
スを昇圧して陰極線管のアノード電圧を形成するフライ
バックトランスと、前記陰極線管の垂直偏向コイルを駆
動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のカソード電極を
駆動するビデオ回路とを備えるディスプレイ装置におい
て、前記ビデオ回路の前段に設けられ、入力されたイン
ターレース方式のビデオ信号をプログレッシブ方式のビ
デオ信号に変換し、さらに、水平表示期間を変換する信
号処理回路と、前記水平偏向回路における水平帰線期間
を、前記信号処理回路から出力される変換ビデオ信号に
基づいて変化させる水平帰線期間切換手段とを設けるこ
とによって、輝度変化に対するアノード電圧の変動を低
減している。
【0011】前述のディスプレイ装置において、前記偏
向コイルに並列に接続された共振コンデンサと、他のコ
ンデンサとを設け、前記水平帰線期間切換手段によっ
て、前記他のコンデンサを前記共振コンデンサに並列に
接続している。前述のディスプレイ装置において、前記
変換ビデオ信号は第1の水平周波数と、第2の水平周波
数とを有し、前記第1の水平周波数が前記第2の水平周
波数に比べて低い場合、前記第1の水平周波数を有する
変換ビデオ信号が入力された時に前記他のコンデンサを
前記共振コンデンサに並列に接続するように前記水平帰
線期間切換手段を前記変換ビデオ信号によって制御して
いる。前述のディスプレイ装置において、前記水平帰線
期間切換手段は前記他のコンデンサに直列に設けられた
スイッチである。また、前述のディスプレイ装置におい
て、前記水平周期に対する前記水平帰線期間の比率を2
0%以上としている。また、前述のディスプレイ装置に
おいて、前記信号処理回路から出力される変換ビデオ信
号の水平周波数が略31.5kHzの時、前記水平偏向回
路の水平帰線期間を6.3μs以上としている。前述の
ディスプレイ装置において、前記信号処理回路から出力
される前記変換ビデオ信号の水平周波数が略33.75
kHzの時、前記水平偏向回路における水平帰線期間を
5.9μs以上としている。
【0012】前述のディスプレイ装置において、前記陰
極線管のカソード電極を駆動する前記ビデオ回路の電源
電圧を、前記水平偏向回路を構成する水平偏向出力回路
の電源電圧とほぼ等しくしている。前述のディスプレイ
装置において、前記フライバックトランスのアノード電
圧出力端子に接続されている高圧コンデンサを削除し
た。また、前述のディスプレイ装置において、同期分離
回路を設け、前記同期分離回路を前記信号処理回路に接
続して、前記同期分離回路から前記変換ビデオ信号の水
平及び垂直同期信号に同期した水平同期信号及び垂直同
期信号を出力している。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるディスプレイ
装置の実施の形態について幾つかの実施例を用いて説明
する。なお、本発明の実施例を説明するために使用する
各図において、同じ働きをする部品には、同じ番号をつ
けた。図1は本発明によるディスプレイ装置の第1の実
施例を示すブロック図である。図1において、1はビデ
オ信号入力端子、2は垂直同期信号入力端子、3は水平
同期信号入力端子、4は電源電圧入力端子、5はビデオ
回路、6は垂直偏向回路、7は水平偏向回路、8は信号
処理回路、9は陰極線管、10は偏向ヨーク、11は水
平発振回路、12は水平ドライブ回路、13は水平偏向
出力回路、55は水平サイズ制御回路、17はフライバ
ックトランス、21は水平サイズ制御信号入力端子であ
る。図1において、水平偏向回路7は、水平発振回路1
1、水平ドライブ回路12、水平偏向出力回路13、水
平サイズ制御回路55によって構成されている。
【0014】ここで、入力ビデオ信号をVin、垂直同
期信号をVD、水平同期信号をHD、水平サイズ制御信
号をVS、電源電圧をEBとして以下回路の動作を説明
する。
【0015】信号処理回路8では、ビデオ信号入力端子
1から入力される入力ビデオ信号Vinの水平周期にお
ける水平表示期間を変換し、変換ビデオ信号Vbsとし
て出力している。ビデオ回路5では、上記変換ビデオ信
号Vbsを増幅し、陰極線管9のカソード電極へカソー
ド電圧として供給する。垂直偏向回路6は、垂直同期信
号入力端子2から入力される垂直同期信号VDに同期し
た垂直偏向電流を、偏向ヨーク10を構成する垂直偏向
コイルへ流す働きをしている。水平偏向回路7は、水平
同期信号入力端子3から入力される水平同期信号HDに
同期した水平発振信号を出力する水平発振回路11と、
水平発振信号を増幅する水平ドライブ回路12と、この
水平ドライブ回路12から出力された水平ドライブパル
スが入力され水平偏向電流を発生させる水平偏向出力回
路13と、水平サイズ制御信号VSが供給され水平偏向
出力回路13に接続される水平サイズ制御回路55から
構成されており、水平偏向電流を、偏向ヨーク10を構
成する水平偏向コイルへ流す働きをしている。この水平
偏向回路7において、水平偏向電流の振幅は、水平偏向
出力回路13に接続された水平サイズ制御回路55に入
力される水平サイズ制御信号VSによって制御される。
【0016】図1に示す第1の実施例において重要な点
は、上記ビデオ回路5の前段に、入力ビデオ信号Vin
の水平表示期間を変換する信号処理回路8を設け、この
信号処理回路8から出力される変換ビデオ信号Vbsに
基づいて、水平偏向回路7において水平周期に対する水
平帰線期間の比率を設定することにある。
【0017】以下、上記信号処理回路8と水平偏向回路
7について詳しく説明する。図2は図1の信号処理回路
の一実施例を示すブロック図である。図2において、7
0はA/Dコンバータ、71はメモリ、72は時間軸変
換部、73はCPU、74はD/Aコンバータ、75は
変換ビデオ信号出力端子である。図において、A/Dコ
ンバータ70は、ビデオ信号入力端子1から入力される
入力ビデオ信号VinをA/D変換(アナログ/ディジ
タル変換)して、時間軸変換部72へ供給している。時
間軸変換回路はメモリ71と、時間軸変換部72と、C
PU73とから構成され、時間軸変換部72では、CP
U73からの命令に従い、A/Dコンバータ70から出
力されたディジタル信号をメモリ71へ書き込んでい
る。また、時間軸変換部72では、CPU73からの命
令に従い、メモリ71に書き込まれたディジタル化され
たビデオ信号を読み出し、D/Aコンバータ74へ供給
している。D/Aコンバータ74では時間軸変換部72
から出力されたディジタル信号をアナログ信号に変換
し、変換ビデオ信号出力端子75へ供給している。図2
に示した回路において、時間軸変換部72では、メモリ
71へ書き込む速度と、メモリ71から読み出す速度を
変えることによって、水平表示期間を変換することがで
きる。例えば、メモリ71への書き込み速度に比べてメ
モリ71からの読み出し速度を早くすると水平表示期間
は短くなる。
【0018】図3は図1の信号処理回路の他の実施例を
示すブロック図である。図3において、76はメモリ、
77はインターレース/プログレッシブ変換部(以下、
I/P変換部と称す)である。図3に示した信号処理回
路8では、入力ビデオ信号Vinがインターレース方式
の場合、プログレッシブ方式(線順次方式)に変換する
機能を有している。I/P変換回路はI/P変換部77
と、CPU73と、メモリ76とから構成されている。
このI/P変換は、I/P変換部77及びメモリ76を
用い、CPU73からの指令によって行っている。さら
に、時間軸変換部72、メモリ71を用いて、水平表示
期間の変換を行い、D/Aコンバータ74でアナログ信
号に変換した後、変換ビデオ信号出力端子75へ出力し
ている。図3に示した回路を用いることにより、NTS
Cなどインタレース方式の信号をプログレッシブ方式に
変換し、かつ、水平表示期間の変換を行うことができ
る。
【0019】次に、図1の水平偏向回路7における水平
偏向出力回路13、水平サイズ制御回路55の第1の実
施例について、図4を用いて説明する。図4は図1の水
平偏向出力回路と水平サイズ制御回路の一実施例を示す
回路図である。図4において、図1のフライバックトラ
ンス17は1次巻線17A、2次巻線17Bから構成さ
れている。水平ドライブパルス入力端子20に接続され
ている水平偏向出力回路13は、水平出力トランジスタ
26、ダンパダイオード27、変調ダイオード28、第
1の共振コンデンサ29、第2の共振コンデンサ30、水
平偏向コイル31、第1のS字コンデンサ32、変調コ
イル33、第2のS字コンデンサ34、高圧整流ダイオ
ード36から構成されており、その出力はアノード電圧
出力端子22に出力される。水平サイズ制御回路55は
差動増幅回路56、抵抗57、58、59から構成され
ている。また、図4において、VDRは水平ドライブパ
ルス、Vcpは水平出力トランジスタ26のコレクタ電
圧、Vmは変調電圧、IDYは水平偏向電流、Vcsは
第2のS字コンデンサ34の両端間電圧(水平サイズ制
御回路55の出力電圧)である。
【0020】図4において、水平偏向出力回路13は、
水平ドライブパルス入力端子20から入力される水平ド
ライブパルスVDRに基づいて、水平出力トランジスタ
26をスイッチングさせ、水平偏向コイル31にのこぎ
り波状の水平偏向電流IDYを流す働きをしている。水
平出力トランジスタ26がオフになると、そのコレクタ
には、水平偏向コイル31のインダクタンスLHと第1
の共振コンデンサ29の容量CR1によって定まる第1
の共振周波数に基づいて、正弦波状の第1の共振パルス
が発生する(コレクタ電圧Vcp)。この第1の共振パ
ルスはフライバックパルスと呼ばれている。また、図4
に示した回路では、変調ダイオード28のカソード端子
に変調コイル33のインダクタンスLmと第2の共振コ
ンデンサ30の容量CR2によって定まる第2の共振周
波数に基づいて、正弦波状の第2の共振パルスが発生さ
れる(変調電圧Vm)。図4に示した水平偏向出力回路
13では、上記第1の共振パルスのパルス幅と、上記第
2の共振パルスのパルス幅をほぼ等しく設定しており、
一般には、ダイオード変調回路と呼ばれている。このダ
イオード変調回路では、第2のS字コンデンサ34の両
端間電圧Vcsを変化させることによって、水平偏向電
流IDYの振幅を制御することができる。図4に示した
回路では、差動増幅回路56を用いて構成された水平サ
イズ制御回路55によって、上記第2のS字コンデンサ
34の両端間電圧Vcsを変化させ、水平偏向電流ID
Yを制御し、かつ糸巻き歪みを無くしている。さらに、
図4に示した回路では、上記第1の共振パルス(フライ
バックパルス)をフライバックトランス17で昇圧し、
ダイオード36で整流することによって、陰極線管のア
ノード端子22へ供給するアノード電圧EHVを形成し
ている。また、この第1の共振パルスの逆向きのパルス
をダイオード27で整流することによって、水平偏向電
流の前半の電流が形成される。
【0021】以下、図4に示した回路の特徴を図5の水
平周期における動作波形図を用いて説明する。図5
(a)〜(f)は図1の水平偏向出力回路の各部の波形
図である。図5において、(a)は入力ビデオ信号Vi
n、(b)は入力ビデオ信号Vinに対応する水平表示
期間及び水平ブランキング期間における水平出力トラン
ジスタ26のコレクタ電圧Vcp1、(c)は水平偏向
電流IDY1、(d)は信号処理回路8の出力電圧であ
る変換ビデオ信号Vbsの波形図である。また、(e)
は水平表示期間を変えた場合の水平出力トランジスタ2
6のコレクタ電圧Vcp2、(f)は水平表示期間を変
えた場合の水平偏向電流IDY2の波形図である。
(b)、(c)は従来のディスプレイ装置における波形
図であり、(e)、(f)は本発明のディスプレイ装置
における波形図である。図5(a)〜(f)において、
THは水平周期、Ts1は入力ビデオ信号Vinの水平
表示期間、Tb1は入力ビデオ信号Vinの水平ブラン
キング期間、Tr1は従来のディスプレイ装置における
水平帰線期間、Ts2は変換ビデオ信号Vbsの水平表
示期間、Tb2は変換ビデオ信号Vinの水平ブランキ
ング期間、Tr2は本発明のディスプレイ装置における
水平帰線期間である。
【0022】従来のディスプレイ装置では、水平周期T
Hに対する水平帰線期間Tr1の比率は15%前後に設
定されていた。この理由は、図5(a)に示した水平表
示期間Ts1は、入力ビデオ信号Vinによって決まっ
ており、この入力ビデオ信号Vinに基づいて水平帰線
期間Tr1を設計しているためである。例えば、NTS
C方式では、水平周期THは63.5μs、水平表示期
間Ts1は52.7μsに設定されている。このため、
水平ブランキング期間Tb1は10.8μsとなり、水
平周期THに対する水平ブランキング期間Tb1の比率
(Tb1/TH)は17%となる。このため、従来のデ
ィスプレイ装置では、水平周期THに対する水平帰線期
間Tr1の比率(Tr1/TH)を設計する際、上記T
b1/TH=17%に対し2%程度の余裕を考慮して、
Tr1/TH=15%程度に設計している。
【0023】これに対して、図1に示した本発明のディ
スプレイ装置では、信号処理回路8の働きにより、図5
(d)に示すように変換ビデオ信号Vbsの水平表示期
間Ts2を任意の値に設定することができる。この結
果、水平帰線期間Tr2は、入力ビデオ信号Vinの水
平表示期間Ts1によらず、変換ビデオ信号Vbsに変
換することにより任意に設定することができる。水平偏
向回路7では、水平帰線期間Tr2を大きくするに従
い、水平偏向電流IDY2を小さくすることができ、水
平偏向出力回路13での消費電力を低減することができ
る。以下、この原理について、数式と図を用いて説明す
る。
【0024】水平偏向出力回路13の動作は、下記数1
〜数4の基本式で表わすことができる。なお、数1〜数
4において、Vcpはトランジスタ26のコレクタ電
圧、EBは電源電圧、THは水平周期、LHは水平偏向
コイル31のインダクタンス、IDYは水平偏向電流、
Trは水平帰線期間、PHは水平偏向電力指数、VDY
は第1のS字コンデンサ32の両端にかかる電圧、Vc
sは第2のS字コンデンサ34の両端間の電圧である。 Vcp=EB(π/2×(TH/Tr−1)+1)…数1 EB=LH×IDY/(TH−Tr) …数2 PH=LH×IDY2 …数3 EB=VDY+Vcs …数4 上記数1〜数4の式において、水平周期THは入力され
る信号仕様によって定まり、水平偏向電力指数PHは偏
向ヨークの仕様によって定まり、第2のS字コンデンサ
34の両端間電圧Vcsは回路の動作マージンによって
定まる。例えば、32形程度のワイドテレビへNTSC
信号を入力し、プログレッシブ方式で表示させる場合、
水平周期THは31.8μs、水平偏向電力指数PHは
40mHA2、第2のS字コンデンサ34の両端間電圧
Vcsは10Vとなる。これらの値を、上記4つの式へ
代入し、水平周期THに対する水平帰線期間Trの比率
Tr/TH(%)と、電源電圧EB、水平偏向コイルの
インダクタンスLH、水平偏向電流IDYとの関係を求
めると、図6、図7、図8のように表すことができる。
【0025】図6は水平帰線期間と水平周期の比率に対
する電源電圧の特性図、図7は水平帰線期間と水平周期
の比率に対する水平偏向コイルのインダクタンスの特性
図、図8は水平帰線期間と水平周期の比率に対する偏向
電流の特性図である。これら図において、横軸は水平周
期THに対する水平帰線期間Trの比率Tr/TH
(%)を示す。縦軸は図6においては電源電圧EB
(V)を示し、図7においては水平偏向コイル31のイ
ンダクタンスLH(μH)を示し、図8においては、偏
向電流IDY(A)を示す。なお、図6〜図8において
は水平周期THに対する水平帰線期間Trの比率Tr/
TH(%)を20%から30%に設定し、この間を本発
明の実施例として示している。
【0026】図6、図7、図8に示したように、本発明
のディスプレイ装置では、水平周期THに対する水平帰
線期間Trの比率Tr/TH(%)を大きくし、電源電
圧EB、水平偏向コイル31のインダクタンスLHを高
くすることによって、水平偏向電流IDYを低減できる
ことがわかる。例えば、図4に示した回路で、水平周期
THに対する水平帰線期間Trの比率Tr/TH(%)
を20%以上にに設定した場合、水平偏向電流IDYは
13.3Aから10.2A以下に低減できることがわか
る。水平偏向電流IDYを小さくすることにより、水平
出力トランジスタ26、ダンパダイオード27等へ流す
電流を小さくすることができ、水平偏向出力回路13の
消費電力を低減することができる。ただし、電源電圧E
Bを高くすると、電源電圧EBを形成する電源回路の高
耐圧化が必要となり、電源回路におけるスイッチングト
ランスや平滑コンデンサの大型化が必要となる。図4に
示した本発明の実施例では、実用的な使用領域として、
水平周期THに対する水平帰線期間Trの比率Tr/T
H(%)を20%以上、30%以下とした。
【0027】また、電源電圧EBを200Vから250
V程度に設定することにより、図1におけるビデオ回路
5の電源電圧と共通化することができる効果もある。以
上説明したように、信号処理回路8で入力ビデオ信号V
inの水平表示期間を変換し、この変換された変換ビデ
オ信号Vbsに適応できるように水平偏向出力回路を設
計することによって、水平偏向回路7における消費電力
を低減することができる効果がある。以上説明したよう
に、図1に示した本発明の実施例を用いることにより、
水平偏向回路7における消費電力を低減することができ
る。
【0028】次に、本発明の特徴であるアノード電圧の
変動を低減できる点について説明する。本発明のディス
プレイ装置では、図1に示した本発明の実施例を用いる
ことによって、図1における陰極線管9へ供給するアノ
ード電圧の変動を低減している。以下、この原理につい
て、図4、図5を用いて説明する。図4に示した回路で
は、フライバックトランス17の2次巻線17Bで発生
する高圧パルスVHPをダイオード36で整流すること
によって、陰極線管のアノード電圧EHVを形成してい
る。
【0029】図4に示す回路において、高圧パルスVH
Pのパルス幅(水平帰線期間に相当)は、フライバック
パルスVcpとほぼ一致している。この結果、従来のデ
ィスプレイ装置に比べ、本発明のディスプレイ装置は高
圧パルスVHPのパルス幅を広げることができる。従っ
て、高圧パルスVHPによってダイオード36が導通す
る期間は、従来のディスプレイ装置に比べ、本発明のデ
ィスプレイ装置の方が長い。よって、1水平期間におい
てダイオード36を介して高圧コンデンサ91の容量、
及び、陰極線管9のアノード端22子とアース間の容量
に蓄積される電荷の量は、本発明のディスプレイ装置の
方が従来のディスプレイ装置に比べて大きい。このた
め、アノード電圧出力端子22から出力されるビーム電
流Ibによって生じる電荷の不足を補充することが出来
る。すなわち、ダイオード36を介してアノード端子2
2へ供給される電荷の量は、本発明のディスプレイ装置
の方が大きい。従がって、本発明のディスプレイ装置で
は、ビーム電流Ibの増加に伴って生じるアノード電圧
の低下を抑えることができる。
【0030】図9は水平帰線期間と水平周期の比率に対
するアノード電圧の静レギュレーション特性を示す特性
図であり、図10は水平帰線期間と水平周期の比率に対
するアノード電圧の動レギュレーション特性を示す特性
図である。図9、図10において、横軸は水平周期TH
に対する水平帰線期間Trの比率Tr/TH(%)を示
す。図9の縦軸は静レギュレーション特性、すなわち、
静的な状態におけるアノード電圧の変動ΔEHV1を示
し、図10の動レギュレーション特性、すなわち、動的
な状態におけるアノード電圧の変動ΔEHV2を示す。
図9はTr/TH(%)と、画面全体を黒にした時のア
ノード電圧と画面全体を白色表示した場合の電圧の差、
すなわちアノード電圧の静的な変動ΔEHV1との関係
を示している。図9より、Tr/TH(%)を15%か
ら25%にすることによって、ΔEHV1を2.5kV
から1.3kVに低減できることがわかる。
【0031】図10は、Tr/TH(%)と、白ウィン
ドウ表示(画面の中央部が白、中央部以外は黒の表示状
態)時におけるアノード電圧の動的な変動ΔEHV2と
の関係を示している。図10において、点線は図4にお
ける高圧コンデンサ91の容量CHVが3000pFの
時の特性を示しており、実線は高圧コンデンサ91の容
量CHVが0pFの時(高圧コンデンサ91を削除した
場合)の特性を示している。但し、CHVが0の場合で
も陰極線管9のアノード端子22とアース間には陰極線
管9の内部容量及びその他の浮遊容量は存在する。図1
0より、高圧コンデンサ91の容量CHVが3000p
Fでは、Tr/TH(%)を15%から25%にするこ
とによって、ΔEHV2を2.5kVから1.5kVに
低減できることがわかる。
【0032】また、高圧コンデンサ91の容量CHVが
0pF(高圧コンデンサ91を削除した場合)では、T
r/TH(%)を15%から25%にすることによっ
て、ΔEHV2を3.5kVから2.5kVに低減でき
ることがわかる。従って、Tr/TH(%)が15%で
高圧コンデンサ91の容量CHVが3000pFの時の
ΔEHV2と、Tr/TH(%)が25%で高圧コンデ
ンサ91の容量CHVが0pFの時(高圧コンデンサ9
1を削除した場合)のΔEHV2はほぼ等しくなる。よ
って、Tr/TH(%)15%から25%に拡大するこ
とによって、高圧コンデンサ91の容量CHVを300
0pFから0pF(高圧コンデンサ91を削除した場
合)に削減しても、アノード電圧の動レギュレーション
特性ΔEHV2を同等レベルにすることができる。従っ
て、アノード電圧の動レギュレーション特性ΔEHV2
を従来と同等レベルで良い場合は、本発明の適用によ
り、高圧コンデンサ91の容量CHVの低減、または、
高圧コンデンサ91の削除が可能となる。
【0033】次に、図11を用いて、本発明の第2の実
施例について説明する。図11は本発明によるディスプ
レイ装置の第2の実施例を示す回路図である。図11に
おいて、80は同期分離回路、100は水平帰線期間切
換信号入力端子、101は水平帰線期間切換手段、VR
は変換ビデオ信号に基づいて得られる水平帰線期間切換
信号である。図において、同期分離回路80では、信号
処理回路8から出力される変換ビデオ信号VBSに重畳
された水平同期信号HD及び垂直同期信号VDを検出し
て分離し、水平偏向回路7及び垂直偏向回路6へ供給し
ている。従って、水平偏向回路7及び垂直偏向回路6の
動作周波数は、入力ビデオ信号Vinの水平周波数、垂
直周波数によらず、信号処理回路8から出力される変換
ビデオ信号の水平周波数、垂直周波数によって動作す
る。
【0034】図11における水平偏向出力回路13、水
平サイズ制御回路55、水平帰線期間切換手段101の
具体的回路例を図12に示す。図12は本発明によるデ
ィスプレイ装置の水平偏向出力回路、水平サイズ制御回
路、水平帰線期間切換手段の一実施例を示す回路図であ
る。図12において、102はコンデンサ、103はリ
レースイッチであり、水平帰線期間切換手段101はコ
ンデンサ102、リレースイッチ103から構成されて
いる。図12において、リレースイッチ103は、水平
帰線期間切換信号入力端子100から入力される水平帰
線期間切換信号VRによって、オン又はオフする。リレ
ースイッチ103がオンの時、コンデンサ102は共振
コンデンサ29と並列に接続される。従って、リレース
イッチ103がオンの時は、上記共振コンデンサ29と
コンデンサ102の並列容量は共振コンデンサ29に比
べて小さくなるため、この並列容量と水平偏向コイル3
1との共振によって定まる水平共振回路の水平共振周波
数は大きくなる。この結果、リレースイッチ103がオ
ンの時は、水平共振回路の共振周期の半分に相当する水
平帰線期間を長くすることができる。
【0035】図12に示した回路では、水平周波数が高
い時、例えばHDTV信号を受信する時にはリレースイ
ッチ103をオフにし、水平周波数が低い時、例えばN
TSC信号を受信する時にはリレースイッチ103がオ
ンになるようにしている。この結果、水平周波数が異な
る映像信号を表示する場合でも、水平周期THに対する
水平帰線期間Trの比率を従来より大きく設定すること
ができる。よって、水平周波数が異なる信号を表示する
場合でも、アノード電圧のレギュレーション特性をより
改善することができる。また、図12に示した回路にお
けるコンデンサ102の値を調整することにより、水平
周波数が異なる場合でも、水平出力トランジスタ26の
コレクタ電圧Vcpの最大値をほぼ一定にし、アノード
電圧出力端子22から出力するアノード電圧EHVをほ
ぼ一定にできる。
【0036】すなわち、コンデンサ102を設けない場
合には、水平周波数が高い時にはTr/TH(%)が大
きいが、水平周波数が低い時にはTr/TH(%)が小
さくなってアノード電圧のレギュレーションが悪くな
り、画面変動の要因になる。これに対してコンデンサ1
02を設け、水平周波数が低いプログレッシブ方式のビ
デオ信号を受信する場合に、このコンデンサ102を共
振コンデンサ29と並列に接続することによって、アノ
ード電圧の変動を改善することができる。なお、図12
に示したリレースイッチ103の代りに、パワーMOS
FET、バイポーラトランジスタなどの半導体スイッチ
を用いても、同様の効果をあげることができる。
【0037】図11に示した本発明の第2の実施例を用
いることにより、図1に示した本発明の第1の実施例の
効果に加え、水平偏向回路7、垂直偏向回路6を任意の
水平周波数、垂直周波数で動作させることができる効果
を得ることができる。なお、上記実施例の説明では、入
力ビデオ信号としてNTSC方式のテレビ信号について
述べたが、PAL、SECAM方式のテレビ信号、HD
TV方式のテレビ信号、コンピュータから出力されるビ
デオ信号等でも同様な効果を得ることが出来るため、本
発明においては、入力ビデオ信号はNTSC信号に限定
されない。
【0038】これらの信号(NTSC,PAL,SEC
AM,HDTV方式のテレビ信号、コンピュータから出
力されるビデオ信号)はそれぞれ異なる水平ブランキン
グ期間を有している。本発明の信号処理回路8を利用す
ることによって、適切な水平ブランキング期間に設定す
ることができる。従って、水平偏向回路7における水平
周期に対する水平帰線期間の比率も適切な値に設定する
ことができる。よって、同じディスプレイ装置で、上記
の各種の信号仕様に対応することが可能となる。また、
液晶ノート形のパーソナルコンピュータの外部出力端子
から出力されるビデオ信号は、陰極線管9を表示装置と
して利用することを前提としたディスクトップ形のパー
ソナルコンピュータに比べ、水平ブランキング期間が短
い場合がある。本発明の信号処理回路8を利用すること
によって、適切な水平ブランキング期間に設定すること
ができる。従って、水平偏向回路7における水平周期に
対する水平帰線期間の比率も適切な値に設定することが
できる。
【0039】
【発明の効果】本発明のディスプレイ装置では、ビデオ
回路の前段に、入力ビデオ信号の水平表示期間を変換す
る信号処理回路を設け、かつ、水平偏向回路において水
平周期に対する水平帰線期間の比率を、上記信号処理回
路から出力される変換ビデオ信号に基づいて設定してい
る。従って、水平周期に対する水平帰線期間の比率を、
従来より大きく設定できる。この結果、輝度変化に対す
る陰極線管のアノード電圧の変動を低減し、高画質な映
像を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるディスプレイ装置の第1の実施例
を示すブロック図である。
【図2】図1の信号処理回路の一実施例を示すブロック
図である。
【図3】図1の信号処理回路の他の実施例を示すブロッ
ク図である。
【図4】図1の水平偏向出力回路と水平サイズ制御回路
の一実施例を示す回路図である。
【図5】図1の水平偏向出力回路の各部の波形図であ
る。
【図6】水平帰線期間と水平周期の比率に対する電源電
圧の特性図である。
【図7】水平帰線期間と水平周期の比率に対する水平偏
向コイルのインダクタンスの特性図である。
【図8】水平帰線期間と水平周期の比率に対する偏向電
流の特性図である。
【図9】水平帰線期間と水平周期の比率に対するアノー
ド電圧の静レギュレーション特性を示す特性図である。
【図10】水平帰線期間と水平周期の比率に対するアノ
ード電圧の動レギュレーション特性を示す特性図であ
る。
【図11】本発明によるディスプレイ装置の第2の実施
例を示す回路図である。
【図12】本発明によるディスプレイ装置の水平偏向出
力回路、水平サイズ制御回路、水平帰線期間切換手段の
一実施例を示す回路図である。
【符号の説明】
5…ビデオ回路、6…垂直偏向回路、7…水平偏向回
路、8…信号処理回路、9…陰極線管、10…偏向ヨー
ク、11…水平発振回路、12…水平ドライブ回路、1
3…水平偏向出力回路、17…フライバックトランス、
55…水平サイズ制御回路、70…A/Dコンバータ、
71…メモリ、72…時間軸変換回路、73…CPU、
74…D/Aコンバータ、76…メモリ、77…I/P
変換回路、80…同期分離回路、91…高圧コンデン
サ、101…水平帰線期間切換手段。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉山 雅人 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 海崎 一洋 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所映像情報メディア事業部 内 (72)発明者 西中 祐三 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 (72)発明者 本島 潤二 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立画像情報システム内 Fターム(参考) 5C068 AA06 BA04 BA07 BA08 BA16 BA30 CC01 CC09 HB03 JB05 JB07 LA02 LA15 MA05

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水平
    偏向回路と、前記水平偏向回路に発生するフライバック
    パルスを昇圧して陰極線管のアノード電圧を形成するフ
    ライバックトランスと、前記陰極線管の垂直偏向コイル
    を駆動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のカソード電
    極を駆動するビデオ回路とを備えるディスプレイ装置に
    おいて、前記ビデオ回路の前段に設けられ、入力ビデオ
    信号の水平表示期間を変換する信号処理回路と、前記水
    平偏向回路において水平周期に対する水平帰線期間の比
    率を、前記信号処理回路から出力される変換ビデオ信号
    に基づいて拡大する手段とを設けることによって、輝度
    変化に対するアノード電圧の変動を低減することを特徴
    とするディスプレイ装置。
  2. 【請求項2】陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水平
    偏向回路と、前記水平偏向回路に発生するフライバック
    パルスを昇圧して前記陰極線管のアノード電圧を形成す
    るフライバックトランスと、前記陰極線管の垂直偏向コ
    イルを駆動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のカソー
    ド電極を駆動するビデオ回路とを備えるディスプレイ装
    置において、前記ビデオ回路の前段に設けられ、入力ビ
    デオ信号の水平表示期間を変換する信号処理回路と、前
    記水平偏向回路における水平帰線期間を、前記信号処理
    回路から出力される変換ビデオ信号に基づいて切り換え
    る水平帰線期間切換手段とを設けることによって、輝度
    変化に対するアノード電圧の変動を低減することを特徴
    とするディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のディスプレイ装置におい
    て、前記偏向コイルに並列に接続された共振コンデンサ
    と、他のコンデンサとを設け、前記水平帰線期間切換手
    段によって、前記他のコンデンサを前記共振コンデンサ
    に並列に接続することを特徴とするディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載のディスプレイ装置におい
    て、前記変換ビデオ信号は第1の水平周波数と、第2の
    水平周波数とを有し、前記第1の水平周波数が前記第2
    の水平周波数に比べて低い場合、前記第1の水平周波数
    を有する変換ビデオ信号が入力された時に前記他のコン
    デンサを前記共振コンデンサに並列に接続するように前
    記水平帰線期間切換手段を前記変換ビデオ信号によって
    制御することを特徴とするディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】請求項3記載のディスプレイ装置におい
    て、前記水平帰線期間切換手段は前記他のコンデンサに
    直列に設けられたスイッチであることを特徴とするディ
    スプレイ装置。
  6. 【請求項6】請求項1、又は2記載のディスプレイ装置
    において、前記水平周期に対する前記水平帰線期間の比
    率を20%以上とすることを特徴とするディスプレイ装
    置。
  7. 【請求項7】陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水平
    偏向回路と、前記水平偏向回路に発生するフライバック
    パルスを昇圧して前記陰極線管のアノード電圧を形成す
    るフライバックトランスと、前記陰極線管の垂直偏向コ
    イルを駆動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のカソー
    ド電極を駆動するビデオ回路とを備えるディスプレイ装
    置において、前記ビデオ回路の前段に設けられ、入力さ
    れたインターレース方式のビデオ信号をプログレッシブ
    方式のビデオ信号に変換し、さらに、水平表示期間を変
    換する信号処理回路と、前記水平偏向回路において水平
    周期に対する水平帰線期間の比率を、前記信号処理回路
    から出力される変換ビデオ信号に基づいて拡大する手段
    とを設けることによって、輝度変化に対するアノード電
    圧の変動を低減することを特徴とするディスプレイ装
    置。
  8. 【請求項8】陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水平
    偏向回路と、前記水平偏向回路に発生するフライバック
    パルスを昇圧して陰極線管のアノード電圧を形成するフ
    ライバックトランスと、前記陰極線管の垂直偏向コイル
    を駆動する垂直偏向回路と、前記陰極線管のカソード電
    極を駆動するビデオ回路とを備えるディスプレイ装置に
    おいて、前記ビデオ回路の前段に設けられ、入力された
    インターレース方式のビデオ信号をプログレッシブ方式
    のビデオ信号に変換し、さらに、水平表示期間を変換す
    る信号処理回路と、前記水平偏向回路における水平帰線
    期間を、前記信号処理回路から出力される変換ビデオ信
    号に基づいて変化させる水平帰線期間切換手段とを設け
    ることによって、輝度変化に対するアノード電圧の変動
    を低減することを特徴とするディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】請求項8記載のディスプレイ装置におい
    て、前記偏向コイルに並列に接続された共振コンデンサ
    と、他のコンデンサとを設け、前記水平帰線期間切換手
    段によって、前記他のコンデンサを前記共振コンデンサ
    に並列に接続することを特徴とするディスプレイ装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のディスプレイ装置におい
    て、前記変換ビデオ信号は第1の水平周波数と、第2の
    水平周波数とを有し、前記第1の水平周波数が前記第2
    の水平周波数に比べて低い場合、前記第1の水平周波数
    を有する変換ビデオ信号が入力された時に前記他のコン
    デンサを前記共振コンデンサに並列に接続するように前
    記水平帰線期間切換手段を前記変換ビデオ信号によって
    制御することを特徴とするディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】請求項9記載のディスプレイ装置におい
    て、前記水平帰線期間切換手段は前記他のコンデンサに
    直列に設けられたスイッチであることを特徴とするディ
    スプレイ装置。
  12. 【請求項12】請求項7、又は8記載のディスプレイ装
    置において、前記水平周期に対する前記水平帰線期間の
    比率を20%以上とすることを特徴とするディスプレイ
    装置。
  13. 【請求項13】請求項1、2、7又は8記載のディスプ
    レイ装置において、前記信号処理回路から出力される変
    換ビデオ信号の水平周波数が略31.5kHzの時、前記
    水平偏向回路の水平帰線期間を6.3μs以上とするこ
    とを特徴とするディスプレイ装置。
  14. 【請求項14】請求項1、2、7又は8記載のディスプ
    レイ装置において、前記信号処理回路から出力される前
    記変換ビデオ信号の水平周波数が略33.75kHzの
    時、前記水平偏向回路における水平帰線期間を5.9μ
    s以上とすることを特徴とするディスプレイ装置。
  15. 【請求項15】請求項1、2、7、又は8記載のディス
    プレイ装置において、前記陰極線管のカソード電極を駆
    動する前記ビデオ回路の電源電圧を、前記水平偏向回路
    を構成する水平偏向出力回路の電源電圧とほぼ等しくす
    ることを特徴とするディスプレイ装置。
  16. 【請求項16】請求項1、2、7、8、12、13、1
    4又は15記載のディスプレイ装置において、前記フラ
    イバックトランスのアノード電圧出力端子に接続されて
    いる高圧コンデンサを削除することを特徴とするディス
    プレイ装置。
  17. 【請求項17】請求項1、2、7又は8記載のディスプ
    レイ装置において、同期分離回路を設け、前記同期分離
    回路を前記信号処理回路に接続して、前記同期分離回路
    から前記変換ビデオ信号の水平及び垂直同期信号に同期
    した水平同期信号及び垂直同期信号を出力することを特
    徴とするディスプレイ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7364964B2 (en) 2004-12-03 2008-04-29 Fujitsu Limited Method of fabricating an interconnection layer above a ferroelectric capacitor

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US7364964B2 (en) 2004-12-03 2008-04-29 Fujitsu Limited Method of fabricating an interconnection layer above a ferroelectric capacitor

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