JP2000224436A - 往復偏向式映像信号表示装置 - Google Patents

往復偏向式映像信号表示装置

Info

Publication number
JP2000224436A
JP2000224436A JP11018574A JP1857499A JP2000224436A JP 2000224436 A JP2000224436 A JP 2000224436A JP 11018574 A JP11018574 A JP 11018574A JP 1857499 A JP1857499 A JP 1857499A JP 2000224436 A JP2000224436 A JP 2000224436A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
horizontal
deflection
reciprocating
scanning
pulse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11018574A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahisa Tsukahara
正久 塚原
Toshimitsu Watanabe
敏光 渡辺
Kazuhiko Yoshizawa
和彦 吉澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Video and Information System Inc filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP11018574A priority Critical patent/JP2000224436A/ja
Publication of JP2000224436A publication Critical patent/JP2000224436A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛び越し走査及びフィールドの総ライン数が
奇数本である場合に、安価で調整工程の簡単な往復偏向
式映像信号表示装置を提供する。 【解決手段】 水平偏向コイルに印加する電圧として、
フィールドの最終走査線であるL525の期間にのみ1
水平走査周期の中で高レベルと低レベルの両方が存在す
る出力波形を生成する。この電圧によって往復式水平偏
向電流11Iが得られる。奇数ラインの走査方向が左か
ら右、偶数ラインの走査方向が右から左であるとする
と、L525では、左から中央へ、中央から左への水平
走査が行われ、次のL1は必ず画面左側からの水平走査
となり、フィールド毎に走査方向が変わる事がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は映像信号表示装置に
係わり、特に高精細映像情報の表示に適した、往復式水
平偏向により映像走査を行う往復偏向式映像信号表示装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年テレビの大画面化に伴なって画質の
向上が図られている。テレビ画質の向上手段としては、
従来の飛越し走査方式の映像を順次走査方式の映像に変
換して表示する手段が多く用いられている。この順次走
査方式にして走査線数を2倍にすると水平走査周波数は
従来映像の15.73kHzから31.5kHzにな
る。また、現在検討されている高品位テレビやパソコン
の画像を表示するディスプレイなどでは、更に高周波の
水平走査が必要である。一般に、水平走査周波数が高く
なると電磁偏向式水平偏向出力回路の消費電流が増大す
る。更に水平帰線期間に発生するフライバックパルスの
高電圧に耐えうるスイッチング素子が必要になる。ま
た、このスイッチング素子を遮断する際の電力損失の発
生を低減できない等の不具合があった。この水平走査周
波数の高周波化に伴うこれら不具合を解消する方法とし
て、水平映像走査を往復式とする往復偏向式の映像信号
表示装置が特開平8−172543号公報に記載されて
いる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記公開公報に記載さ
れているように、往復偏向式の水平偏向出力回路を用い
る事により、高電圧のフライバックパルスを不要化する
ことができる。また、スイッチング素子も低耐圧のもの
が使用可能となり、更にスイッチング素子における電力
損失を低減できる。上記のような利点を有する往復偏向
式の映像信号表示装置であるが、単に水平偏向を往復偏
向式としただけでは、フレーム及びフィールド当たりの
総走査線数が奇数本である場合に、1フレームまたは1
フィールド置きに、走査線の水平走査方向が反転すると
いう現象が生じる。例えば、NTSC映像信号を倍速化
した順次走査方式のフォーマット(1フィールド525
本の走査線構造)において、あるフィールドの第1番目
のラインが左から右への走査とすると、次のフィールド
では、第1番目のラインは右から左への走査となり、1
フィールド置きに走査方向が反転する。実際には、水平
リニアリティや水平偏向位相等が行きと帰りの走査で異
なる事から、画素単位の微調整手段が必要とされる。こ
の微調整手段としては投写型ディスプレイ装置で用いら
れているディジタルコンバーゼンスがある。しかしなが
ら、補正波形データを記憶しておくメモリが増加し高価
な回路となる、またはフィールド間の調整が必要になり
調整工程が煩雑化するといった課題を抱えていた。
【0004】本発明の目的は、飛び越し走査及びフィー
ルド当たりのライン数が奇数である場合でも、安価で調
整工程の簡単な往復偏向式映像信号表示装置を提供する
事にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ために、本発明による往復偏向式映像信号表示装置は、
単一方向スキャンの映像信号の映像走査を往復スキャン
に変換する往復走査変換手段と、映像信号を表示する画
面の上端から下端に向う走査線が往復式であり、かつ、
前記表示部の最上端の走査線の方向が常に一定となる水
平偏向電圧を発生する往復式水平偏向手段と、前記往復
式水平偏向電圧で駆動される水平偏向コイルとを備え、
前記往復式水平偏向手段は前記表示部の最上端の走査線
の方向が常に一定となる水平偏向電圧を発生する。
【0006】本発明の目的を達成するために、本発明に
よる往復偏向式映像信号表示装置は、単一方向スキャン
の映像信号の映像走査を往復スキャンに変換する往復走
査変換手段と、映像信号を表示する画面の上端から下端
に向う走査線が往復式であり、かつ、前記表示部の最上
端の走査線の方向が常に一定となる水平偏向電圧を発生
する往復式水平偏向手段と、前記画面上の走査線の走査
位置を微少補正する補助偏向電流を発生する補助偏向手
段と、前記補助偏向手段の出力を供給する補助偏向コイ
ルとを備える。これらの往復偏向式映像信号表示装置に
おいて、1フレーム又は1フィールドあたりの水平走査
数が奇数本である場合に、1フィールドあるいは1フレ
ームの最後の水平走査線を途中で折り返す手段を設け
た。また、これらの往復偏向式映像信号表示装置におい
て、1フレーム又は1フィールドあたりの水平走査数が
奇数本である場合に、1フィールドあるいは1フレーム
の最後から2番目の水平走査線の後半と最後の水平走査
線の前半の走査を停止させる手段を備える。また、これ
らの往復偏向式映像信号表示装置において、前記映像信
号を表示する画面を有する表示装置はブラウン管であ
る。
【0007】前記往復式水平偏向手段は、水平同期信号
に同期し、水平同期信号の半分の周波数を有し、且つ垂
直同期信号の立ち下がりで位相が反転する第1のパルス
を発生する手段と、水平同期信号に同期し、水平同期信
号と同じ周波数を有する第2のパルスを発生する手段
と、1フレーム又は1フィールドの最後の走査線におい
て、前記第1のパルスを前記第2のパルスで置き換えた
第3のパルスを発生する手段とを備え、前記第3のパル
スによって得られた水平偏向電圧を前記水平偏向コイル
にを供給する。また、前記往復式水平偏向手段は更に前
記第3のパルスを反転させた第4のパルスを発生させる
手段を備え、前記第3と前記第4のパルスによって得ら
れた水平偏向電圧を水平偏向コイルに供給する。
【0008】前記往復式水平偏向手段は、飛び越し走査
判別回路を設け、飛び越し走査の場合水平同期信号に同
期した他のパルスによって水平偏向電圧を水平偏向コイ
ルに供給する。前記往復式水平偏向手段は、水平同期信
号に同期し、水平同期信号の半分の周波数を有し、且つ
垂直同期信号の立ち下がりで位相が反転する第1のパル
スを発生する手段と、1フレーム又は1フレームの最後
の走査線の間、前記第1のパルスとは逆位相のパルスを
発生する第2のパルス発生手段と、前記最後の走査線の
間、前記第1のパルスを前記第2のパルスで置き換えた
第3のパルスを発生する手段と、前記第1のパルスを反
転させた第4のパルスを発生させる手段と、前記水平同
期信号に同期し、前記第4のパルスの立ち上がりに同期
して立ち上がる水平同期信号と同じ周波数を有する第5
のパルスを発生させる手段と、前記第5のパルスを反転
させた第6のパルるを発生させる手段と、前記第4のパ
ルスの最後から2番目の走査線の間前記前記第5のパル
スで置き換え、最後の走査線の間前記第6のパルスで置
き換えた第7のパルスを発生させる手段とを備え、前記
第3のパルス発生手段と前記第7のパルス発生手段とか
ら最後から2番目の走査線の後半と最後の走査線の前半
の間水平走査が停止する水平偏向電圧を前記水平偏向コ
イルに供給する。
【0009】本発明の目的を達成するために、本発明に
よる往復偏向式映像信号表示装置は、入力した映像信号
の映像走査を単一方向スキャンから往復スキャンに変換
する往復走査変換手段と、往復式水平偏向波形を生成す
る往復式水平偏向手段と、垂直偏向波形を生成する垂直
偏向手段と、前記往復式水平偏向波形で駆動される水平
偏向コイルと、上記垂直偏向波形で駆動される垂直偏向
コイルと、上記補助偏向波形で駆動される補助偏向コイ
ルとを備え、上記補助偏向波形は、走査線の画面上での
走査位置の微少補正をするため波形であると共に、1フ
レームまたは1フィールドを構成する各々の走査線の水
平走査方向が、各フレームまたは各フィールド毎に一定
である。この往復偏向式映像信号表示装置において、前
記1フレームまたは前記1フィールド当たりの総走査線
数が奇数本である場合に、垂直ブランキング期間内の1
水平走査期間の間、水平方向の走査を停止する。また、
この往復偏向式映像信号表示装置において、前記1フレ
ームまたは前記1フィールド当たりの総走査線数が奇数
本である場合に、垂直ブランキング期間内の1水平走査
期間の間、水平走査周期の半分の周期で往復走査を行
う。この往復偏向式映像信号表示装置において、前記往
復式水平偏向手段は飛び越し走査か順次走査かを判別す
る飛び越し走査判別手段を備える。これらの往復偏向式
映像信号表示装置において、前記往復偏向式映像信号表
示装置はブラウン管投写型ディスプレイある。
【0010】上記目的を達成するために、本発明の映像
信号表示装置においては、映像走査をラスタスキャンか
ら往復スキャンに変換する走査変換手段と、往復式水平
偏向波形を生成する往復式水平偏向出力手段と、垂直偏
向波形を生成する垂直偏向出力手段と、画面の両端にて
生じる走査線の粗密を解消するための補助偏向波形の生
成とを行う補助偏向波形発生手段と、水平偏向コイル
と、垂直偏向コイルと、補助偏向コイルと、飛び越し走
査か順次走査かを判別する走査方式判別手段と、フレー
ムまたはフィールド当たりの総走査線数をカウントする
走査線数カウント手段を用いる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明による往復偏向式映
像信号表示装置の実施形態について、実施例を用い、図
を参照して説明する。尚、本実施例で説明する往復偏向
式映像信号表示装置は、水平偏向、及び映像走査の往復
化処理の他、水平走査線数を現行テレビ方式で用いられ
ているNTSC飛越し走査方式の262.5本から順次
走査方式の525本に変換する倍速走査線変換処理も同
時に施しているものとして、以下、説明を行う。
【0012】以下、図1〜図3を用いて本発明による往
復偏向式映像信号表示装置の一実施例について説明す
る。図1は本発明による往復偏向式映像信号表示装置の
一実施例を示すブロック図である。図2(a)〜図
(e)は図1に示す往復偏向式映像信号表示装置を説明
するための信号波形図であり、図2(a)は水平同期信
号波形図、図2(b)は水平出力電圧波形図、図2
(c)は水平偏向電流波形図、図2(d)は補助偏向電
流波形図、図2(e)は垂直偏向電流波形図である。図
3(a)及び図3(b)は図1に示す往復偏向式映像信
号表示装置の画面の走査線を示す模式図である。
【0013】図1において、92は現行NTSC方式複
合映像信号を入力する入力端子、90は複合映像信号を
輝度信号と色信号に分離するY/C分離回路、4は輝度
信号及び色信号から倍速用映像信号(倍速変換された輝
度信号Y、色差信号R−YとB−Y)を作成する倍速信
号変換回路、5は倍速映像信号を往復走査に対応した往
復走査映像信号に変換する往復走査映像変換回路、15
は輝度信号と色差信号を原色信号に変換するマトリック
ス回路、7は原色信号を増幅してブラウン管カソード端
子を駆動するビデオ回路、6は偏向動作の基準となる水
平同期信号H.Syncと垂直偏向動作の基準となる垂
直同期信号V.Syncを生成する同期分離回路、1は
往復式水平偏向波形を生成する水平偏向回路、2は垂直
偏向波形を生成する垂直偏向回路、3は往復走査時に画
面の両端にて生じる走査線の粗密を解消するための補助
偏向波形の生成する補助偏向回路、9は水平偏向コイ
ル、14は垂直偏向コイル、8は補助偏向コイルであ
る。
【0014】図1及び図2において、H.Syncは水
平同期信号、11Vは往復式水平偏向回路1の出力であ
る水平出力電圧、11Iは水平偏向コイル9に流れる水
平偏向電流、12は垂直偏向コイル14に流れる垂直偏
向電流、13は補助偏向コイル8に流れる補助偏向電
流、10はブラウン管である。このブラウン管は直視形
のブラウン管であっても良いし、投写型テレビジョン受
信機の投写用ブラウン管であっても良い。また、図2、
図3において、L1〜L525は走査線の番号を示す。
【0015】入力端子92に入力された複合映像信号は
Y/C分離回路90で輝度信号と色信号に分離される。
倍速映像変換回路4はY/C分離回路90から入力され
た輝度信号と色信号より倍速変換された輝度信号Y、色
差信号R−YとB−Yを生成する。往復走査映像変換回
路5は輝度信号Y、色差信号R−YとB−Yを往復走査
に対応した輝度信号と色差信号に変換する。マトリック
ス回路15は輝度信号と色差信号より往復走査に対応し
た原色信号を生成する。ビデオ回路7は原色信号を増幅
し、ブラウン管10のカソード端子を駆動する。同期分
離回路6は倍速変換された輝度信号より図2(a)に示
す水平同期信号H.Syncと垂直同期信号V.Syn
cを作成する。垂直偏向回路2はV.Syncを基に、
図2(e)に示すのこぎり波状の垂直偏向電流12を垂
直偏向コイル14に流し、垂直偏向動作を行う。水平偏
向回路1は、水平同期信号H.Syncと垂直同期信号
V.Syncが入力され、図2(b)に示すように走査
線L1〜L524までは1走査線置きに高レベルと低レ
ベルを繰り返す水平出力電圧11Vを出力するが、走査
線L525では、走査期間の前半と後半の2つの走査に
わけて、往復走査を行うことができるように他の水平出
力電圧11Vと比べて周期が半分の電圧となる。この水
平出力電圧11Vの波形によって、水平偏向コイル9に
は図2(c)に示す水平偏向電流11Iが流れる。この
水平偏向電流11Iの振幅を例えば10A(振幅の中心
を0Aとすると、最大振幅は+5A、最小振幅は−5A
の電流になる。)とし、図3(a)に示す様に、第1番
目の走査線L1が画面の左から右へ走査し、第2番目の
走査線L2が右から左に走査するものとする。走査線L
524の走査の終わりでは水平偏向電流値は−5Aであ
り、水平偏向電流11Iは、走査線L525の前半の期
間では−5Aから0Aに、後半の期間では0Aから−5
Aに水平偏向電流が変化する。従って、走査線L1は、
常にその始まりが画面の左にあり、左から右への走査が
行われる。即ち、奇数ラインは左から右へ、偶数ライン
は右から左への走査となり、フィールド毎に走査方向が
変化する事はない。
【0016】往復式水平偏向回路を採用した際には、図
3(a)の走査の折り返し点で画面両端の走査線に粗密
が生じる。この不具合は以下のようにして解消すること
ができる。補助偏向回路3は水平周期ののこぎり波状電
流である補助偏向電流13(図2(d)参照)を補助偏
向コイル8に流す。この電流13により、奇数ラインの
走査線は画面左側にて下側へ、画面右側にて上側へ垂直
走査位置が補正される。一方、偶数ラインの走査線は画
面左側にて上側へ、画面右側にて下側へ垂直走査位置が
補正される。即ち、補助偏向コイル8に補助偏向電流を
流す事によって、図3(a)に示す走査線は、図3
(b)に示す様になり、往復式水平偏向回路を採用した
際に生じる画面両端の走査線の粗密を解消する事が可能
となる。また、補助偏向電流13を垂直偏向電流12に
重畳した偏向電流を垂直偏向コイル14に流す、または
投写型ディスプレイでは、垂直方向の色ずれを補正する
垂直コンバーゼンスコイルに補助偏向電流13を重畳し
ても同様の効果が得られる。
【0017】本発明による第1の実施例によれば、フィ
ールド当たりの総走査線数が奇数本である場合に、第一
番目の水平走査線の走査方向を一定にできる。即ち、走
査の方向がフィールドにより変化することが無い為、1
フィールド分の補助偏向電流のみ生成するだけで画面両
端の走査線の粗密が解消でき、補助偏向電流を作るため
の回路を簡略化できる。さらに、フィールド間の走査線
位置の微調整を行う必要が無く、調整が簡単である。
【0018】以下、図4と図5を用いて、第1の実施例
で示した水平偏向回路1の動作を説明する。図4は本発
明による往復偏向式映像信号表示装置に使用される水平
偏向回路の第1の実施例を示す回路図である。図5
(a)〜図5(i)は図4の動作を説明するための信号
波形図である。図4において、101は水平同期信号
H.Syncを入力する水平同期信号入力端子、102
は垂直同期信号V.Syncを入力する垂直同期信号入
力端子、51はフリップフロップ、53は単安定マルチ
バイブレータ(以下、モノマルチと言う)、54はカウ
ンタ、52はマルチプレクサ、56はレベルシフト回
路、59はNチャンネルMOSFET(以下MOSFE
T)、57はMOSFET59のゲート端子を駆動する
バッファ回路、55は反転回路、60はMOSFET、
58はMOSFET60を駆動するバッファ回路、9は
水平偏向コイル、49は水平リニアリティを補正するS
字補正コンデンサである。
【0019】図5において、図5(a)は水平同期信号
波形図、図5(b)は垂直同期信号波形図、図5(c)
はカウンタの出力信号波形図、図5(d)はモノマルチ
の出力信号波形図、図5(e)はフリップフロップの出
力信号波形図、図5(f)はマルチプレクサの出力信号
波形図、図5(g)は反転回路の出力信号波形図、図5
(h)は水平偏向コイルに供給される水平出力電圧波形
図、図5(i)は水平偏向コイルを流れる水平偏向電流
波形図である。図5(a)〜図5(i)において、H.
Syncは水平同期信号、V.Syncは垂直同期信
号、72はカウンタ54の出力信号、71はモノマルチ
53の出力信号、70はフリップフロップ51の出力信
号、73はマルチプレクサ52の出力信号、74は反転
回路55の出力信号、11Vは水平偏向コイル9に印加
する水平出力電圧、11Iは水平偏向コイル9に流れる
水平偏向電流である。
【0020】水平同期信号H.Syncは水平同期信号
入力端子101に入力され、フリップフロップ51、モ
ノマルチ53及びカウンタ54に供給される。垂直同期
信号V.Syncは垂直同期信号入力端子102に入力
され、カウンタ54及びフリップフロップ51に供給さ
れる。フリップフロップ51は、水平同期信号H.Sy
ncを1/2分周した信号を出力し、垂直同期信号V.
Syncの立ち下がりにてリセットがかけられる。従っ
て、フリップフロップ51の出力信号70は、図4
(e)に示すように、奇数ラインにて高レベル、偶数ラ
インにて低レベルとなり、1フィールドの第1番目のラ
インであるL1では常に高レベルとなる。モノマルチ5
3は水平同期信号H.Syncと同じ周波数でデューテ
ィ50%の信号71を出力する。カウンタ54は垂直同
期信号V.Syncの立ち下がりを基準として水平同期
信号H.Syncをカウントし、L525となった時に
のみ高レベルを出力する様にカウントデータを設定す
る。従って、カウンタ54は、図4(c)に示すよう
に、フィールドの最終ラインL525の期間、高レベル
となる信号72を出力する。マルチプレクサ52は、信
号72を制御信号として用い、信号72が低レベル時に
は端子Aの信号を、高レベル時には端子Bの信号を選択
する。従って、マルチプレクサ52の出力には、図4
(f)に示すように、フィールドの最終走査線であるL
525の期間にのみ1水平走査周期で高レベルと低レベ
ルが存在する信号73が出力される。信号73をレベル
シフト回路56を用いてレベルシフトを行い、バッファ
回路57によりMOSFET59を駆動する。
【0021】一方、MOSFET60は、信号73を反
転回路55により反転し、バッファ回路58を介して駆
動される。従って、MOSFET59とMOSFET6
0により構成された出力には図4(h)に示す水平出力
電圧11Vが現れ、水平偏向コイル9には図4(i)に
示すように、L525の期間のみ1水平周期の半分で電
流の傾きが変化する水平偏向電流11Iが流れる事にな
る。水平偏向電流11Iを流した場合の走査位置につい
ては、図2及び図3にて説明済みであるのでここでは省
略する。
【0022】本発明による往復偏向式映像信号表示装置
の第2の実施例を、図6と図7を用いて説明する。図6
は本発明による往復偏向式映像信号表示装置の第2の実
施例の動作を説明するための信号波形図であり、図6
(a)は水平同期信号波形図、図6(b)は水平出力電
圧波形図、図6(c)は水平偏向電流波形図、図6
(d)は補助偏向電流波形図である。
【0023】図7(a)、図7(b)は第2の実施例の
往復偏向式映像信号表示装置の画面の走査線を示す模式
図である。尚、本実施例を実現するための構成要素は図
1と同じであり、第1の実施例と同一動作をする構成要
素については説明を省略する。
【0024】往復式水平偏向回路1は、倍速水平同期信
号H.Syncと垂直同期信号V.Syncが入力さ
れ、水平出力電圧11Vは、図6(b)に示すように、
走査線L1〜L523において1ライン置きに高レベル
と低レベルを繰り返し、走査線L524の前半では低レ
ベルを出力し、走査線L524の後半と走査線L525
の前半では中心電圧となり、そして、走査線L525の
後半にて、往復式水平偏向回路1は低レベルとなる電圧
を出力する。従って、走査線L524の後半と走査線L
525の前半では、往復式水平偏向回路1の出力インピ
ーダンスがハイインピーダンスとなり、水平走査を停止
する。例えば、水平偏向電流11Iの振幅を10Aと
し、その中心の電流を0Aとする。また、図7(a)に
示す様に、第1番目の走査線L1が画面の左から右へ走
査であるとする。図6(c)に示すように、水平偏向電
流11Iは、走査線L523の走査の終わりではその水
平偏向電流値は5Aである。走査線L524の前半で
は、画面の左から中央までを走査し、水平偏向電流は5
Aから0Aへ変化する。これに対して、走査線L524
の後半と走査線L525の前半の期間では、往復式水平
偏向回路1の出力をハイインピーダンスとすることによ
り、水平偏向電流は0Aを保持し、水平偏向走査を停止
する。この状態から、走査線L525の後半では、往復
式水平偏向回路1の出力を低レベルとし、水平偏向電流
を0Aから−5Aまで変化させ、画面中央から画面左へ
向かって走査を行う。さらに、往復式水平偏向回路を採
用した際に生じる、画面両端の走査線の粗密に関して
は、第1の実施例と同様に、補助偏向回路13により水
平走査周期のこぎり波状の補助偏向電流13(図6
(d)参照)を補助偏向コイル8に流して補正を行う。
本発明による第2の実施例よれば、第1の実施例と同様
の効果が得られる。
【0025】図8と図9を用いて、第2の実施例で示し
た水平偏向回路1の動作を説明する。図8は本発明によ
る往復偏向式映像信号表示装置に使用される水平向回路
の第2の実施例を示す回路図である。図9は図8の動作
を説明する為の信号波形図である。図8において、51
はフリップフロップ、53はモノマルチ、54は第1の
カウンタ、61は第2のカウンタ、52は第1のマルチ
プレクサ、65は第2のマルチプレクサ、62は第1の
反転回路、81は第2の反転回路、63は第3の反転回
路、64は論理積回路である。
【0026】図9において、図9(a)は水平同期信号
波形図、図9(b)は垂直同期信号波形図、図9(c)
は第1のカウンタの出力信号波形図、図9(d)は第2
のカウンタの出力信号波形図、図9(e)はモノマルチ
の出力信号波形図、図9(f)は第2の反転回路の出力
信号波形図、図9(g)はフリップフロップの出力信号
波形図、図9(h)は第1の反転回路の出力信号波形
図、図9(i)は第1のマルチプレクサの出力信号波形
図、図9(j)は第2のマルチプレクサの出力信号波形
図、図9(k)は第3の反転回路の出力信号波形図、図
9(l)は論理積回路の出力信号波形図、図9(m)は
水平偏向コイルに供給される水平出力電圧波形図、図9
(n)は水平偏向電流波形図である。
【0027】図9(a)〜図9(n)において、H.S
yncは水平同期信号、V.Syncは垂直同期信号、
72は第1のカウンタ54の出力信号、75は第2のカ
ウンタ61の出力信号、71はモノマルチの出力信号、
82は第2の反転回路81の出力信号、70はフリップ
フロップ51の出力信号、76は第1の反転回路62の
出力信号、73はマルチプレクサ52の出力信号、79
は第2のマルチプレクサ65の出力信号、77は第3の
反転回路63の出力信号、78は論理積回路64の出力
信号、11Vは水平偏向コイル9に印加する水平出力電
圧、11Iは水平偏向コイル9に流れる水平偏向電流で
ある。尚、マルチプレクサ52と65は、制御端子Cが
高レベルの時入力端子Aを、制御端子Cが低レベルの時
入力端子Bを選択するものとし、第1の実施例と同じ構
成要素は、同一番号を付け、説明は省略する。
【0028】水平同期信号H.Syncが水平同期信号
入力端子101に、垂直同期信号V.Syncが垂直同
期信号入力端子102に入力される。フリップフロップ
51は、水平同期信号H.Syncを1/2分周した信
号を出力し、垂直同期信号V.Syncの立ち下がりに
てリセットがかけられる。従って、フリップフロップ5
1の出力信号70は、図9(g)に示すように、奇数ラ
インにて高レベル、偶数ラインにて低レベルとなり、フ
ィールドの第1番目のラインであるL1では常に高レベ
ルとなる。モノマルチ53は、水平同期信号H.Syn
cと同じ周波数でデューティ50%の信号71(図9
(e))を出力する。第1のカウンタ54は、垂直同期
信号V.Syncの立ち下がりを基準として水平同期信
号H.Syncをカウントし、L525となった時にの
み高レベルを出力する様にカウントデータを設定する。
従って、第1のカウンタ54の出力は、図9(c)に示
す信号72になる。第2のカウンタ61は垂直同期信号
V.Sync立ち下がりを基準として水平同期信号H.
Syncをカウントし、L524となった時にのみ高レ
ベルを出力する様にカウントデータを設定する。従っ
て、第2のカウンタ61の出力波形は、図9(d)に示
す信号75になる。第1のマルチプレクサ52の入力端
子Aには、フリップフロップ51の出力を第1の反転回
路62にて反転させた図9(h)に示す信号76を入力
し、入力端子Bには、モノマルチ53の出力信号71を
入力する。第1のマルチプレクサ52の入力端子制御信
号としては第1のカウンタ54の出力信号72を用い
る。従って、第1のマルチプレクサ52の出力は、図9
(i)に示す信号73になる。第2のマルチプレクサ6
5の入力端子Aには第1のマルチプレクサ52の出力信
号73を印加し、入力端子Bにはモノマルチ53の出力
を第2の反転回路81にて反転した信号82(図9
(f)参照)を印加する。第2のマルチプレクサ65の
入力端子制御信号としては第1のカウンタ54の出力信
号72を用いる。従って、第2のマルチプレクサ65の
出力は、図9(j)に示す信号79になる。信号79を
バッファ回路58を介してMOSFET60のゲート端
子に印加して、MOSFET60を駆動する。
【0029】次にMOSFET59のゲート端子駆動信
号の作成について説明する。フリップフロップ51の出
力信号70と第1のカウンタ54の出力信号72を第3
の反転回路63にて反転させた信号77(図9(k)参
照)を論理積回路64に入力する。この時、論理積回路
64の出力は、L524とL525の期間に続けて低レ
ベルとなる図9(l)に示す信号78を出力する。レベ
ルシフト回路56は、MOSFET59を駆動できる電
圧レベルまで信号78をレベルシフトする。レベルシフ
ト回路56の出力をバッファ回路57を介してMOSF
ET59のゲート端子に印加して、MOSFET59を
駆動する。
【0030】従って、MOSFET59とMOSFET
60により構成された出力には図9(m)に示す水平出
力電圧11Vが出力され、水平偏向コイル9に図9
(n)に示す水平偏向電流11Iが流れる。走査線L5
24の前半では画面の左から中央までを走査し、走査線
L524の後半と走査線L525の前半の期間では、往
復式水平偏向回路1の出力をハイインピーダンスとする
ことにより、水平偏向電流11Iは0Aを保持し、水平
偏向走査を停止する。この状態から、走査線L525の
後半では、往復式水平偏向回路1の出力を低レベルと
し、画面中央から画面左へ向かって走査を行う。
【0031】以下、本発明による往復偏向式映像信号表
示装置の第3の実施例について図10と図11を用いて
説明する。図10は本発明による往復偏向式映像信号表
示装置の第3の実施例を示す往復式水平偏向回路の回路
図であり、本実施例の往復式水平偏向回路はNTSC方
式映像信号を順次走査方式の525本に変換する倍速走
査線変換処理を施した映像信号の他、ハイビジョン信号
(水平走査線数1125本、飛び越し走査方式)にも対
応出来る。
【0032】図11は図10に示す実施例の動作を説明
する為の信号波形図である。この波形図においてはハイ
ビジョン信号の同期信号を入力したときの信号波形を表
している。図10において、110はPLL回路、11
1はカウンタ、112はデコーダ、113はラッチ回
路、114は飛び越し走査判別回路、115は第2のマ
ルチプレクサ、130はプログラマブルカウンタであ
る。図11において、図11(a)は水平同期信号波形
図、図11(b)は垂直同期信号波形図、図11(c)
はデコーダの出力波形図、図11(d)はラッチ回路1
13の出力信号波形図、図11(e)はプログラマブル
カウンタの出力信号波形図、図11(f)はモノマルチ
の出力信号波形図、図11(g)はフリップフロップの
出力信号波形図、図11(h)は第1のマルチプレクサ
の出力信号波形図、図11(i)は反転回路の出力信号
波形図、図11(j)は水平偏向コイルに供給される水
平出力電圧波形図、図11(k)は水平偏向回路に供給
される水平偏向電流である。この図において、120は
デコーダ112の出力信号、121はラッチ回路113
の出力信号、131はプログラマブルカウンタ130の
出力信号である。なお、第1及び第2の実施例と同じ構
成要素は同一番号を付け、説明は省略する。以下、ハイ
ビジョン信号を入力した時の動作について説明する。
【0033】図11(a)に示す水平同期信号H.Sy
ncが水平同期信号入力端子101に、図11(b)に
示す垂直同期信号V.Syncが垂直同期信号入力端子
102に入力される。PLL回路110は水平同期信号
H.Syncを1/N分周したクロック(例えば、N=
256倍)を作成する。水平同期信号H.Syncを基
準にしてクロックをカウンタ111にてカウントする。
デコーダ112はカウンタ111の出力信号から図11
(c)に示すマスク信号120を作成する。このマスク
信号120は水平走査期間の時間的中央のみが高レベル
となる信号である。ラッチ回路113は垂直同期信号
V.Syncの立ち下がりにてマスク信号120をラッ
チする。走査線L1〜L563を奇数フィールド、走査
線L564〜L1125を偶数フィールドとすると、垂
直同期信号V.Syncの立ち下がりが奇数フィールド
では水平走査期間の中心に存在し、偶数フィールドでは
水平走査期間の始まりの位置に存在する。先に述べた様
に、ラッチ回路113は垂直同期信号V.Syncの立
ち下がりにてマスク信号120をラッチするため、ラッ
チ回路113は図11(d)に示すように奇数フィール
ドで高レベルになり、偶数フィールドで低レベルになる
信号121を出力する。一方、NTSC映像信号を倍速
化した順次走査の場合、垂直同期信号V.Syncの立
ち下がりは水平走査期間の始まりの位置に存在するた
め、ラッチ回路113の出力は水平走査期間の始まりで
常に低レベルを出力する。飛び越し走査判別回路114
は、判定信号として、飛び越し走査の場合は高レベル
を、順次走査の場合は低レベルを出力する。この判定信
号を第2のマルチプレクサ115の制御信号として用い
る。第2のマルチプレクサ115は、制御端子Cが高レ
ベルの時入力端子Aを、制御端子Cが低レベルの時入力
端子B選択するものとする。従って、飛び越し走査であ
るハイビジョン信号の場合は、第2のマルチプレクサ1
15は入力端子Aが選択される。フリップフロップ51
とプログラマブルカウンタ130のリセット端子には、
ラッチ回路113の出力信号121が印加され、この信
号121の立ち上がりにてリセットが行われる。従っ
て、図11(g)に示すフリップフロップ51の出力信
号70は、奇数ラインにて高レベル、偶数ラインにて低
レベルとなり、フレームの第1番目のラインであるL1
では常に高レベルとなる。モノマルチ53は図11
(f)に示すように水平同期信号H.Syncと同じ周
波数でデューティ50%の信号71を出力する。プログ
ラマブルカウンタ130は、ラッチ回路113出力信号
121を基準として水平同期信号H.Syncをカウン
トし、L1125となった時にのみ高レベルを出力する
様にカウントデータを設定する。従って、プログラマブ
ルカウンタ130のデータは、飛び越し走査判別回路1
14の判定信号により切換が可能であり、順次走査の場
合はL525の時のみ高レベルを出力する。ハイビジョ
ン信号の飛び越し走査の場合はフレームの最終ラインL
1125の期間、高レベルとなる図11(e)に示す信
号131を出力する。第1のマルチプレクサ52は、信
号131を制御信号として用い、信号131が低レベル
時には端子Aの信号を、高レベル時には端子Bの信号を
選択する。従って、第1のマルチプレクサ52の出力に
は、図11(h)に示すようにフィールドの最終ライン
であるL1125期間にのみ1水平走査周期で高レベル
と低レベルが存在する信号73が出力される。信号73
をレベルシフト回路56を用いてレベルシフトを行い、
バッファ回路57によりMOSFET59を駆動する。
一方、MOSFET60には、信号73を反転回路55
により反転することによって得られた図11(i)に示
す信号74をバッファ回路58を介して供給される。従
って、MOSFET59とMOSFET60により構成
された出力には図11(j)に示す水平出力電圧11V
が現れ、水平偏向コイル9にはL525の期間のみ1水
平周期の半分で電流の傾きが変化する図11(k)に示
す水平偏向電流11Iが流れる。従って、フレームの第
1番目のラインであるL1には、常に負から正へ変化す
る電流が流れるため、フレーム毎に走査方向が変化する
事はない。
【0034】本発明による第3の実施例よれば、第1の
実施例と同様の効果が得られると共に、インターレス走
査の映像信号において、フレームの第1番目の水平走査
の方向を一定にできる。即ち、走査の方向がフレーム毎
に変化することが無い為、1フレーム分の補助電流波形
のみ生成するだけで画面両端の走査線の粗密を解消で
き、補助電流波形を作るための回路を簡略化できる。さ
らに、フレーム間の走査線位置の微調整を行う必要が無
く、調整を簡単にできる。
【0035】
【発明の効果】以上述べたように本発明による往復偏向
式映像信号表示装置によれば、飛び越し走査及びフィー
ルドの総ライン数が奇数本である場合にも、1フィール
ドまたは1フレーム置きに走査方向が変化することが無
く、調整工程が煩雑化する事が無い。また、従来と同様
の画素微調整手段を用いる事が出来るので、大幅な回路
規模の増加を招くことが無い。従って、飛び越し走査や
1フィールドの総ライン数が奇数本であるフォーマット
の映像信号に対応した往復偏向式映像信号表示装置を安
価に提供できる。また、本発明による往復偏向式映像信
号表示装置においては、従来技術の往復偏向式映像信号
表示装置で得られる、高電圧のフライバックパルスの不
要化、スイッチング素子の電力損失の低減、低耐圧スイ
ッチング素子の採用実現、等の利点も何ら損なうことな
く得る事ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による往復偏向式映像信号表示装置の一
実施例を示すブロック図である。
【図2】図1に示す往復偏向式映像信号表示装置を説明
するための信号波形図である。
【図3】図1に示す往復偏向式映像信号表示装置の画面
の走査線を示す模式図である。
【図4】本発明による往復偏向式映像信号表示装置に使
用される水平偏向回路の第1の実施例を示す回路図であ
る。
【図5】図4の動作を説明するための信号波形図であ
る。
【図6】本発明による往復偏向式映像信号表示装置の第
2の実施例の動作を説明するための信号波形図である。
【図7】第2の実施例の往復偏向式映像信号表示装置の
画面の走査線を示す模式図である。
【図8】本発明による往復偏向式映像信号表示装置に使
用される水平向回路の第2の実施例を示す回路図であ
る。
【図9】図8の動作を説明する為の信号波形図である。
【図10】本発明による往復偏向式映像信号表示装置の
第3の実施例を示す往復式水平偏向回路の回路図であ
る。
【図11】図10に示す実施例の動作を説明する為の信
号波形図である。
【符号の説明】
1…往復式水平偏向回路、2…垂直偏向回路、3…補助
偏向回路、4…倍速信号変換回路、5…往復走査映像変
換回路、6…倍速同期信号生成回路、7…ビデオ回路、
8…補助偏向コイル、9…水平偏向コイル、10…ブラ
ウン管、14…垂直偏向コイル、11V…往復式水平偏
向回路の水平出力電圧、11I…往復走査式水平偏向電
流、L1〜L525…水平走査線、51…フリップフロ
ップ、53…単安定マルチバイブレータ、54、61…
カウンタ、59、60…NチャンネルMOSFET、4
9…S字補正コンデンサ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡辺 敏光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 (72)発明者 吉澤 和彦 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地 株 式会社日立製作所マルチメディアシステム 開発本部内 Fターム(参考) 5C068 AA18 BA02 BA30 LA20 MA03 MA05

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単一方向スキャンの映像信号の映像走査を
    往復スキャンに変換する往復走査変換手段と、映像信号
    を表示する画面の上端から下端に向う走査線が往復式で
    あるり、かつ、前記表示部の最上端の走査線の方向が常
    に一定となる水平偏向電圧を発生する往復式水平偏向手
    段と、前記往復式水平偏向電圧で駆動される水平偏向コ
    イルとを備え、前記往復式水平偏向手段は前記表示部の
    最上端の走査線の方向が常に一定となる水平偏向電圧を
    発生することを特徴とする往復偏向式映像信号表示装
    置。
  2. 【請求項2】単一方向スキャンの映像信号の映像走査を
    往復スキャンに変換する往復走査変換手段と、映像信号
    を表示する画面の上端から下端に向う走査線が往復式で
    あり、かつ、前記表示部の最上端の走査線の方向が常に
    一定となる水平偏向電圧を発生する往復式水平偏向手段
    と、前記画面上の走査線の走査位置を微少補正する補助
    偏向電流を発生する補助偏向手段と、前記補助偏向手段
    の出力を供給する補助偏向コイルとを備えることを特徴
    とする往復偏向式映像信号表示装置。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の往復偏向式映像信
    号表示装置において、1フレーム又は1フィールドあた
    りの水平走査数が奇数本である場合に、1フィールドあ
    るいは1フレームの最後の水平走査線を途中で折り返す
    手段を設けたことを特徴とする往復偏向式映像信号表示
    装置。
  4. 【請求項4】請求項1または2記載の往復偏向式映像信
    号表示装置において、1フレーム又は1フィールドあた
    りの水平走査数が奇数本である場合に、1フィールドあ
    るいは1フレームの最後から2番目の水平走査線の後半
    と最後の水平走査線の前半の走査を停止させる手段を備
    えることを特徴とする往復偏向式映像信号表示装置。
  5. 【請求項5】請求項1または2記載の往復偏向式映像信
    号表示装置において、前記映像信号を表示する画面を有
    する表示装置はブラウン管であることを特徴とする往復
    偏向式映像信号表示装置。
  6. 【請求項6】請求項1または2記載の往復偏向式映像信
    号表示装置において、前記往復式水平偏向手段は、水平
    同期信号に同期し、水平同期信号の半分の周波数を有
    し、且つ垂直同期信号の立ち下がりで位相が反転する第
    1のパルスを発生する手段と、水平同期信号に同期し、
    水平同期信号と同じ周波数を有する第2のパルスを発生
    する手段と、1フレームフィールド又は1フィールドの
    最後の走査線において、前記第1のパルスを前記第2の
    パルスで置き換えた第3のパルスを発生する手段とを備
    え、前記第3のパルスによって得られた水平偏向電圧を
    前記水平偏向コイルにを供給することを特徴とする往復
    偏向式映像信号表示装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の往復偏向式映像信号表示装
    置において、前記往復式水平偏向手段は更に前記第3の
    パルスを反転させた第4のパルスを発生させる手段を備
    え、前記第3と前記第4のパルスによって得られた水平
    偏向電圧を水平偏向コイルに供給することを特徴とする
    往復偏向式映像信号表示装置。
  8. 【請求項8】請求項5または6記載の往復偏向式映像信
    号表示装置において、飛び越し走査判別回路を設け、飛
    び越し走査の場合水平同期信号に同期した他のパルスに
    よって水平偏向電圧を水平偏向コイルに供給することを
    特徴とする往復偏向式映像信号表示装置。
  9. 【請求項9】請求項1または2記載の往復偏向式映像信
    号表示装置において、前記往復式水平偏向手段は、水平
    同期信号に同期し、水平同期信号の半分の周波数を有
    し、且つ垂直同期信号の立ち下がりで位相が反転する第
    1のパルスを発生する手段と、1フィールド又は1フレ
    ームの最後の走査線の間、前記第1のパルスとは逆位相
    のパルスを発生する第2のパルス発生手段と、前記最後
    の走査線の間、前記第1のパルスを前記第2のパルスで
    置き換えた第3のパルスを発生する手段と、前記第1の
    パルスを反転させた第4のパルスを発生させる手段と、
    前記水平同期信号に同期し、前記第4のパルスの立ち上
    がりに同期して立ち上がる水平同期信号と同じ周波数を
    有する第5のパルスを発生させる手段と、前記第5のパ
    ルスを反転させた第6のパルるを発生させる手段と、前
    記第4のパルスの最後から2番目の走査線の間前記前記
    第5のパルスで置き換え、最後の走査線の間前記第6の
    パルスで置き換えた第7のパルスを発生させる手段とを
    備え、前記第3のパルス発生手段と前記第7のパルス発
    生手段とから最後から2番目の走査線の後半と最後の走
    査線の前半の間水平走査が停止する水平偏向電圧を前記
    水平偏向コイルに供給することを特徴とする往復偏向式
    映像信号表示装置。
  10. 【請求項10】入力した映像信号の映像走査を単一方向
    スキャンから往復スキャンに変換する往復走査変換手段
    と、往復式水平偏向波形を生成する往復式水平偏向手段
    と、垂直偏向波形を生成する垂直偏向手段と、前記往復
    式水平偏向波形で駆動される水平偏向コイルと、上記垂
    直偏向波形で駆動される垂直偏向コイルと、上記補助偏
    向波形で駆動される補助偏向コイルとを備え、上記補助
    偏向波形は、走査線の画面上での走査位置の微少補正を
    するため波形であると共に、1フレームまたは1フィー
    ルドを構成する各々の走査線の水平走査方向が、各フレ
    ームまたは各フィールド毎に一定である事を特徴とする
    往復偏向式映像信号表示装置。
  11. 【請求項11】請求項10記載の往復偏向式映像信号表
    示装置において、前記1フレームまたは前記1フィール
    ド当たりの総走査線数が奇数本である場合に、垂直ブラ
    ンキング期間内の1水平走査期間の間、水平方向の走査
    を停止することを特徴とする往復偏向式映像信号表示装
    置。
  12. 【請求項12】請求項10記載の往復偏向式映像信号表
    示装置において、前記1フレームまたは前記1フィール
    ド当たりの総走査線数が奇数本である場合に、垂直ブラ
    ンキング期間内の1水平走査期間の間、水平走査周期の
    半分の周期で往復走査を行うことを特徴とする往復偏向
    式映像信号表示装置。
  13. 【請求項13】請求項10記載の往復偏向式映像信号表
    示装置において、前記往復式水平偏向手段は飛び越し走
    査か順次走査かを判別する飛び越し走査判別手段を備え
    ることを特徴とする往復偏向式映像信号表示装置。
  14. 【請求項14】請求項10、11、12又は13記載の
    往復偏向式映像信号表示装置において、前記往復偏向式
    映像信号表示装置はブラウン管投写型ディスプレイある
    ことを特徴とする往復偏向式映像信号表示装置。
JP11018574A 1999-01-27 1999-01-27 往復偏向式映像信号表示装置 Pending JP2000224436A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11018574A JP2000224436A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 往復偏向式映像信号表示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11018574A JP2000224436A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 往復偏向式映像信号表示装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000224436A true JP2000224436A (ja) 2000-08-11

Family

ID=11975401

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11018574A Pending JP2000224436A (ja) 1999-01-27 1999-01-27 往復偏向式映像信号表示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000224436A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344765A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Canon Inc 光走査装置及び光走査方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002344765A (ja) * 2001-05-16 2002-11-29 Canon Inc 光走査装置及び光走査方法
JP4532778B2 (ja) * 2001-05-16 2010-08-25 キヤノン株式会社 光走査装置及び光走査方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7158186B2 (en) Method and system for changing the frame rate to be optimal for the material being displayed while maintaining a stable image throughout
US5978041A (en) Image display system
AU733582B2 (en) Video display apparatus and video display method
JPH10126802A (ja) カラー画像表示装置及びカラー画像表示方法
JPH06113236A (ja) インタレース型ビデオ入力の変換の方法および装置
US6791623B1 (en) Image display system
JP2000338925A (ja) 映像表示装置
JPH10191191A (ja) 映像表示装置
US6262779B1 (en) Display apparatus with circuit expanding horizontal retrace interval of horizontal deflection current
GB2276791A (en) Video Signal Display Apparatus
JP2000224436A (ja) 往復偏向式映像信号表示装置
KR100385975B1 (ko) 비디오 포맷 변환장치 및 방법
JP3550302B2 (ja) 往復偏向式映像信号表示装置
JP4572442B2 (ja) 変換回路およびそれを用いた画像処理装置
JPH11168639A (ja) 映像表示装置
US20040004452A1 (en) Multi standard television display
JP2000341602A (ja) 映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法
JP2001223917A (ja) Osd表示機能を備えた往復偏向式映像表示装置
JP2001136405A (ja) 往復偏向式映像信号表示装置
JP2000023107A (ja) 映像信号処理回路
JPS62128669A (ja) 画像出力装置
JP2002304166A (ja) 周波数変換回路
JPH09233403A (ja) 画像表示装置
JPH0614217A (ja) モアレキャンセル回路
JPH02237381A (ja) 改良ntsc信号の走査変換回路