JP2000341602A - 映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法 - Google Patents

映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法

Info

Publication number
JP2000341602A
JP2000341602A JP11151665A JP15166599A JP2000341602A JP 2000341602 A JP2000341602 A JP 2000341602A JP 11151665 A JP11151665 A JP 11151665A JP 15166599 A JP15166599 A JP 15166599A JP 2000341602 A JP2000341602 A JP 2000341602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
video
signal processing
video signal
signals
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11151665A
Other languages
English (en)
Inventor
Hideyo Uehata
秀世 上畠
Minoru Miyata
稔 宮田
Yasuhito Fukui
康仁 福井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP11151665A priority Critical patent/JP2000341602A/ja
Publication of JP2000341602A publication Critical patent/JP2000341602A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Details Of Television Scanning (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 2種類の映像信号を同時に表示しつつ、少な
くとも一方の映像信号は全情報を表示することができる
映像表示装置を提供することを目的とする。 【解決手段】 映像信号処理回路において、異なる2種
類の入力映像信号の一方から補間信号が生成され、もう
一方の入力映像信号と補間信号とが混合され混合信号が
生成される。補間信号のもとになった映像信号は時間軸
を圧縮されて出力され、混合信号は時間軸を反転される
とともに時間軸を圧縮されて出力される。水平偏向手段
は、CRT上おいて電子ビームを水平方向に往復偏向さ
せて、往路および復路の走査線を形成する。映像信号処
理回路の出力信号の一方は、往路の走査線に表示され、
他方は復路の走査線に表示される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、往復偏向方式を採
用し、かつ2種類の映像を同時に表示する映像信号処理
回路、それを用いた映像表示装置、および映像表示方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、CRT等を用いた映像表示装置に
おいて、受信した2種類の映像信号に信号処理を施し、
1つの画面に2つの映像を同時に表示する機能が知られ
ている。この機能は2画面機能、PinP(ピクチャー
inピクチャー)機能等と呼ばれる。以下、図面を用い
て従来の2画面機能を説明する。
【0003】図8は、この2画面機能におけるいくつか
のパターンを図示したものである。映像1と映像2と
は、図8(a)に示されるように互いに異なった映像で
ある。図8(b)は、映像1と映像2との中央部分のみ
を、画面の左半分と右半分とにそれぞれ表示した例であ
る。図8(c)は、映像1と映像2とを横方向に縮小
し、画面の左半分と右半分とにそれぞれ表示した例であ
る。図8(d)は、映像1が表示される領域の一部に、
映像2が全体的に縮小されて表示された例である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の表示方法は
次のような課題を有する。図8(b)の表示方法では、
2つの入力映像信号とも全情報を表示することができな
い。図8(c)の表示方法では、縮小により歪んだ映像
となる。また、図8(d)の表示方法では、映像2は、
表示領域が小さくなるため見難くなり、映像1は、映像
2の表示部分の情報が表示されないことになる。
【0005】本発明は上記課題を解決し、2種類の映像
信号を同時に表示し、少なくとも一方の映像信号は全情
報を表示することができる映像表示装置を提供すること
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、第1の発明に係る映像信号処理回路は、異なる2種
類の入力映像信号に対して信号処理を行い第1の映像信
号と第2の映像信号とを生成する信号処理手段と、前記
第1の映像信号の時間軸を圧縮し出力する時間軸圧縮手
段と、前記第2の映像信号の時間軸を反転させ圧縮する
時間軸圧縮反転手段と、前記時間軸圧縮手段の出力信号
と前記時間軸圧縮反転手段の出力信号とのいずれか一方
を選択し出力する選択手段とを具備する構成を有してい
る。上記発明により、2種類の映像信号を、入力映像信
号の1フレームまたは1フィールド期間に同時に表示
し、少なくとも一方の映像信号は全情報を表示すること
ができる。
【0007】第2の発明に係る映像信号処理回路は、第
1の発明の構成において、前記選択手段は、前記第1ま
たは第2の映像信号の一走査期間に、前記時間軸圧縮手
段から出力される一走査線分の信号と前記時間軸圧縮反
転手段から出力される一走査線分の信号とを順に出力す
る構成を有している。上記発明により、CRT上の一走
査線毎に異なる映像を表示することができる。
【0008】第3の発明に係る映像信号処理回路は、第
1の発明の構成において、前記信号処理手段は、前記2
種類の入力映像信号のいずれか一方から補間信号を生成
する補間信号生成手段を具備し、前記2種類の入力映像
信号と前記補間信号とをもとに前記第1及び第2の映像
信号を生成する構成を有している。上記発明により、2
種類の映像信号を、入力映像信号の1フレームまたは1
フィールド期間に同時に表示し、少なくとも一方の映像
信号は全情報を表示することができる。
【0009】第4の発明に係る映像信号処理回路は、第
3の発明の構成において、前記信号処理手段は、前記2
種類の入力映像信号の一方と前記補間信号のいずれか
と、前記2種類の入力映像信号の他方とを混合する混合
手段を具備する構成を有している。上記発明により、2
種類の映像信号のいずれか一方を他方に混合して表示す
ることができる。
【0010】第5の発明に係る映像信号処理回路は、第
4の発明の構成において、前記混合手段は、入力される
2種類の信号を重み付けし加算する構成を有している。
上記発明により、2種類の映像信号のいずれか一方を他
方に混合する際に、その混合比率を設定することができ
る。
【0011】第6の発明に係る映像信号処理回路は、第
5の発明の構成において、前記信号処理手段は、重み付
け係数を生成する重み付け係数生成手段をさらに具備
し、前記混合手段は、前記重み付け係数に応じて動作す
る構成を有している。上記発明により、2種類の映像信
号の混合比率を設定することができる。
【0012】第7の発明に係る映像信号処理回路は、第
6の発明の構成において、重み付け係数生成手段は、同
期信号を入力し前記同期信号に基づいて重み付け係数を
変化させる構成を有している。上記発明により、所望の
タイミングで混合比率を変更することができる。
【0013】第8の発明に係る映像表示装置は、請求項
1記載の映像信号処理回路と、前記2種類の入力映像信
号のいずれかから垂直同期信号と水平同期信号とを分離
し出力する同期信号発生手段と、前記映像信号処理回路
の出力する映像信号から原色信号を再生する原色信号再
生手段と、前記原色信号を入力し映像を表示するCRT
と、前記水平同期信号に基づいて電子ビームを水平方向
に往復偏向させて前記CRT上に往路および復路の走査
線を形成する水平偏向手段と、前記垂直同期信号に基づ
いて前記電子ビームを前記CRT上の垂直方向に偏向さ
せる垂直偏向手段とを具備する構成を有している。上記
発明により、往復偏向方式を用いて2種類の映像信号を
同時に表示し、少なくとも一方の映像信号は全情報を表
示することができる映像表示装置を実現することができ
る。
【0014】第9の発明に係る映像表示装置は、第8の
発明の構成において、前記選択手段は、前記時間軸圧縮
手段の出力信号と前記時間軸圧縮反転手段の出力信号と
の一方を前記往路の走査線の形成時に選択し、他方を前
記復路の走査線の形成時に選択する構成を有している。
上記発明により、往復偏向方式を用いて2種類の映像信
号を同時に表示し、少なくとも一方の映像信号は全情報
を表示することができる映像表示装置を実現することが
できる。
【0015】第10の発明に係る映像表示方法は、電子
ビームを水平方向には往復偏向させ、垂直方向には一方
向のみ偏向させることにより、CRT上に往路および復
路の走査線を順に形成する映像表示方法において、異な
る2種類の入力映像信号に対して信号処理を行って第1
の映像信号と第2の映像信号とを生成し、前記第1の映
像信号の時間軸を圧縮した信号と、前記第2の映像信号
の時間軸を反転させ圧縮した信号とのいずれか一方を往
路の走査線に表示し、他方を復路の走査線に表示するこ
とを特徴とする。上記発明により、往復偏向方式を用い
て2種類の映像信号を同時に表示し、少なくとも一方の
映像信号は全情報を表示することができる映像表示方法
を提供することができる。
【0016】第11の発明に係る映像表示方法は、第1
0の発明の方法において、前記2種類の入力映像信号の
いずれか一方から補間信号を生成し、前記2種類の入力
映像信号と前記補間信号とをもとに前記第1及び第2の
映像信号を生成することを特徴とする。上記発明によ
り、往復偏向方式を用いて2種類の映像信号を同時に表
示し、少なくとも一方の映像信号は全情報を表示するこ
とができる映像表示方法を提供することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】まず、本発明の前提である往復偏
向方式について、図1を用いて従来の走査方法と比較し
ながら簡単に説明する。図1(a)に示される走査方法
は、1フレームが2フィールドで構成されるインタレー
ススキャン方式である。このインタレーススキャン方式
では、奇数番目のフィールドにおいて、画面上の奇数番
目の走査線(図1(a)では実線)が形成され、偶数番
目のフィールドにおいて、画面上の偶数番目の走査線
(図1(a)では点線)が形成される。1フレーム期
間、1フィールド期間はそれぞれ1/30秒、1/60
秒であり、それらの期間の走査線数はそれぞれ525
本、525/2本である。
【0018】図1(b)に示される走査方法は、プログ
レッシブスキャン方式である。このプログレッシブスキ
ャン方式では、フィールドという概念がなく、全走査線
が1フレーム期間に順に形成される。1フレーム期間は
1/60秒であり、その期間の走査線数は525本であ
る。すなわち、プログレッシブスキャン方式は、インタ
レーススキャン方式に比べ、2倍の水平走査周波数を有
する。
【0019】プログレッシブスキャン方式には、最初か
ら映像信号がプログレッシブスキャン方式で伝送される
場合と、インターレーススキャン方式で伝送される映像
信号に対して、I−P(インターレース−プログレッシ
ブ)変換と呼ばれる変換を行い、プログレッシブスキャ
ン方式に変換する場合とが存在する。このI−P変換で
は、インターレーススキャン方式で伝送される映像信号
の、隣り合う2水平走査期間の信号の間に、新たな映像
信号が生成され、それら2水平走査期間の映像信号の間
に内挿される。
【0020】図1(c)に示される走査方法は往復偏向
方式である。この往復偏向方式は、走査線1本置きに走
査方向が異なり、同一方向に走査する方法に比べ水平偏
向回路における消費電力を削減することができる。以
下、図1(c)において、図1(a)、(b)上の走査
線と同じ方向の走査線を往路と呼び、反対方向の走査線
を復路と呼ぶ。また、図1(a)、(b)の走査方向を
それぞれトレース方向、リトレース方向と呼ぶ。
【0021】以下、図面を参照しながら本発明の実施の
形態を説明する。
【0022】図2は、本発明の実施の形態による映像表
示装置の概要を示すブロック図である。図2に示される
ように、本発明の映像表示装置は、映像信号処理回路1
と、同期信号発生回路2と、RGBマトリクス回路3
と、水平偏向回路4と、垂直偏向回路5と、高圧出力回
路6と、CRT(陰極線管)7とを有する。
【0023】CRT7には、水平偏向コイルLH、垂直
偏向コイルLVが取り付けられており、CRT7内の電
子銃(不図示)から射出される電子ビームは、これら2
つの偏向コイルにより偏向され、CRT7内の蛍光体
(不図示)における所望の場所に照射される。
【0024】本実施の形態では、映像信号処理回路1が
映像信号処理手段に相当し、同期信号発生回路2が同期
信号発生手段に相当し、RGBマトリクス回路3が原色
信号再生手段に相当し、水平偏向回路4および水平偏向
コイルLHが水平偏向手段に相当し、垂直偏向回路5お
よび垂直偏向コイルVHが垂直偏向手段に相当し、CR
T7がディスプレイに相当する。
【0025】映像信号処理回路1は、インターレースス
キャン方式の映像信号V1、V2を入力し、それらの映
像信号から輝度信号と色差信号を分離するとともに、2
系統の輝度信号と色差信号とから、1系統の往復偏向方
式の輝度信号と色差信号とを生成し出力する。以下、簡
単のため、映像信号処理回路1からの出力される輝度信
号と色差信号とを、まとめてVoutと呼ぶ。映像信号
処理回路1の構成については後述する。
【0026】RGBマトリクス回路3は、映像信号処理
回路1からの出力信号Voutから原色信号R、G、B
をそれぞれ生成し出力する。同期信号発生回路2は、入
力される映像信号V1から、垂直同期信号Vsと、プロ
グレッシブスキャン方式の水平同期信号Hpと、往復偏
向方式の水平同期信号Hrtとを生成する。図3は、同
期信号発生回路2の詳細な構成を示している。図3にお
いて、同期信号発生回路2は、同期信号分離回路2a
と、2逓倍回路2b、2cとから構成される。
【0027】同期信号分離回路2aは、入力される映像
信号V1から垂直同期信号Vsとインターレーススキャ
ン方式の水平同期信号Hiとを分離し出力する。2逓倍
回路2bは、水平同期信号Hiを2逓倍し、周波数が2
倍のプログレッシブスキャン方式の水平同期信号Hpを
生成する。2逓倍回路2cは、水平同期信号Hpを2逓
倍し、周波数がさらに2倍の往復偏向方式の水平同期信
号Hrtを生成する。
【0028】水平偏向回路5は、水平ドライブ回路、水
平出力回路、歪み補正回路、直線性補正回路およびS字
補正コンデンサを含む。この水平偏向回路5は、同期信
号発生回路2から出力される水平同期信号Hrtに同期
して、CRT7において電子ビームを水平方向に偏向す
るためののこぎり歯状の水平偏向信号Sh(水平偏向用
電流)を水平偏向コイルLHに供給する。
【0029】垂直出力回路5は、垂直出力回路を含み、
同期信号発生回路2から出力される水平同期信号Hrt
および垂直同期信号Vsに同期して、CRT7において
電子ビームを垂直方向に偏向するためにのこぎり歯状の
垂直偏向信号(垂直偏向用電流)を垂直偏向コイルLV
に供給する。
【0030】高圧出力回路6は、高圧ドライブ回路、フ
ライバックトランス、ダイナミックオートフォーカス制
御回路およびダイナミックオートフォーカス出力回路を
含み、フォーカス制御等のためにCRT7に高電圧を供
給する。
【0031】図4は、映像信号処理回路1の構成を示し
ている。図4に示されるように、映像信号処理回路1
は、YC分離回路11a、11bと、I−P変換回路1
2a、12bと、遅延回路13と、リトレース信号生成
回路14と、混合回路15と、重み付け係数生成回路1
6、メモリ17a、17bと、タイミング信号発生回路
18と、選択回路19とを有する。
【0032】YC分離回路11aは、入力映像信号V1
を輝度信号と色差信号とに分離しインタレース信号Vi
1を生成する。YC分離回路12bは、入力映像信号V
2を輝度信号と色差信号とに分離しインタレース信号V
i2を生成する。I−P変換回路12aとI−P変換回
路12bとは、入力されるインタレース信号Vi1、V
i2に対してそれぞれI−P変換を行いプログレッシブ
信号Vp1、Vp2を出力する。
【0033】リトレース信号生成回路14は、プログレ
ッシブ信号Vp1の隣り合う2つの走査線の信号をもと
にさらなる映像信号を生成し、リトレース用の補間信号
であるリトレース信号Rsを生成する。重み付け係数生
成回路16は、垂直同期信号Vsとプログレッシブ信号
用の水平同期信号Hpと往復偏向用の水平同期信号Hr
tとを入力し、重み付け信号W1、W2を出力する。混
合回路15は、重み付け係数W1、W2に応じて、リト
レース信号Rsとプログレッシブ信号Vp2とを重み付
けし混合する。
【0034】図5に混合回路15の構成を示す。乗算器
15aは、重み付け係数W1とリトレース信号Rsとを
乗算し、乗算器15bは、重み付け係数W2とプログレ
ッシブ信号Vp2とを乗算する。加算器15cは、乗算
器15aの出力信号と乗算器15bの出力とを加算し混
合信号Msとして出力する。
【0035】遅延回路13は、混合回路15の出力信号
との同期を取るために、プログレッシブ信号Vp1を一
時記憶しトレース信号Tsとして出力する。メモリ17
aは、トレース信号Tsを一時記憶した後、時間軸を圧
縮し圧縮トレース信号Tcとして出力する。この場合の
時間軸圧縮とは、メモリ17aの読み出し用クロックが
書き込み用クロックの2倍の周波数を有し、書き込みの
半分の時間で読み出しが可能なことを意味する。メモリ
17bは、混合信号Msを一時記憶した後、時間軸を圧
縮すると同時に、書き込み順序と反対の順序で読み出し
圧縮混合信号Mcとして出力する。すなわち、n個のデ
ータをデータ1,データ2,…データnの順で一時記憶
した後、書き込みクロックの2倍の読み出しクロックを
用いてデータn,データn−1,…,データ1の順で読
み出す。
【0036】選択信号発生回路18は、垂直同期信号V
sとプログレッシブ信号用の水平同期信号Hpと往復偏
向用の水平同期信号Hrtとを入力し、選択信号SEL
を出力する。選択回路19は、圧縮トレース信号Tcと
圧縮混合信号Mcとを選択信号SELに応じて切り換
え、映像信号処理回路1の出力信号Voutとして出力
する。
【0037】本実施の形態では、リトレース信号生成回
路14が補間信号生成手段に相当し、混合回路15が混
合手段に相当し、重み付け係数生成回路16が重み付け
係数生成手段に相当し、メモリ17aが第1の時間軸圧
縮手段に相当し、メモリ17bが第2の時間軸圧縮手段
および時間軸反転手段に相当し、選択回路19が選択手
段に相当し、遅延回路13と混合回路15とが信号処理
手段に相当する。
【0038】ここで、図6を参照しながら図4の映像信
号処理回路1の動作を説明する。図6において、プログ
レッシブ信号Vp1は、外部からインタレース信号Vi
1として入力され、それぞれが一走査線分の信号DT
2、DT3、DT4と、リトレース信号生成回路14に
よって信号DT2、DT3からそれぞれ生成された補間
信号IT2、IT3とが、水平同期信号Hpの1周期毎
に現れる信号である。信号DT2、DT3、DT4、I
T2、IT3は、すべてn個のデータから構成される。
【0039】リトレース信号Rsは、プログレッシブ信
号Vp1をもとに水平走査信号Hpの1周期遅れて生成
される。すなわち、信号IR1は信号IT1(不図示)
から生成され、信号DR2は信号DT2から生成され、
信号IR2は信号IT2から生成され、信号DR3は信
号DT3から生成され、信号IR3は信号IT3から生
成される。
【0040】混合信号Msは、リトレース信号Rsとプ
ログレッシブ信号Vp2とをもとに水平走査期間Hpの
1周期遅れて生成される。すなわち、信号DM1は信号
DR1(不図示)から生成され、信号IM1は信号IR
1から生成され、信号DM2は信号DR2から生成さ
れ、信号IM2は信号IR2から生成され、信号DM3
は信号DR3から生成される。トレース信号Tsは、混
合信号Msとの同期を取るためにプログレッシブ信号V
p1を水平走査期間Hpの2周期遅延させた信号となっ
ている。
【0041】このように生成されたトレース信号Ts
を、メモリ17aの動作により時間軸を圧縮し圧縮トレ
ース信号Tcとして出力する。図6に示されるように、
例えばトレース信号Ts内の信号DT1が、メモリ17
aに一時記憶された後、記憶された順番と同じ順番で往
復偏向用の水平同期信号Hrtの1周期内に読み出され
ることで、圧縮トレース信号Tcが出力される。同様
に、信号DT1の次の信号IT1が、往復偏向用の水平
同期信号Hrtの1周期内に読み出される。
【0042】混合信号Ms内の信号DM1がメモリ17
bの動作に一時記憶された後、記憶された順番と反対の
順番で水平同期信号Hrtの1周期内に読み出されるこ
とで、圧縮混合信号Tcが出力される。図6に示される
ように、圧縮混合信号Mc内の信号DM1は、圧縮トレ
ース信号Tc内の信号DT1と信号IT1との間に生じ
る水平同期信号Hrtの1周期の期間に位置することに
なる。
【0043】選択回路19は、選択信号SELがHig
hレベルの時、圧縮トレース信号Tcを選択し、選択信
号SELがLowレベルの時、圧縮混合信号Mcを選択
し、それぞれ出力する。
【0044】信号Shは、水平同期信号Hrtに同期し
て水平偏向回路5から出力されるのこぎり歯状の水平偏
向信号である。この水平偏向信号Shは、図5に示され
るように、水平同期信号Hrtの1周期毎にその傾きが
切り換わる。この図においては、水平偏向信号Shの傾
きが正の場合にはトレース方向の走査となり、水平偏向
信号Shの傾きが負の場合にはリトレース方向の走査と
なっている。
【0045】上記のようにして、トレース方向に走査さ
れる場合、圧縮トレース信号Tcが映像信号処理回路1
から出力され、リトレース方向に走査される場合、圧縮
混合信号Mcが映像信号処理回路1から出力される。
【0046】図7は、本発明の映像表示装置によりCR
T7上に形成される走査線を示している。図7におい
て、トレース方向の走査線は圧縮トレース信号Tcに基
づいて合計525本形成され、リトレース方向の走査線
は圧縮混合信号Mcに基づいて合計525本形成されて
おり、走査線の総数は1050本となる。このようにし
て、往復偏向方式を用いて2種類の映像が1走査線毎に
表示される。ただし、CRT7の有効表示領域外の走査
線は実際には表示されない。
【0047】ここで、上記構成を有する映像表示装置に
おいて、重み付け係数をW1=0,W2=1とした場
合、圧縮混合信号Mcは、プログレッシブ信号Vp2の
みから形成される。すなわち、往路の走査線には、第1
の映像信号V1から得られたプログレッシブ信号Vp1
により映像が表示され、復路の走査線には、第2の映像
信号V2から得られたプログレッシブ信号Vp2により
映像が表示される。
【0048】従って、往復偏向方式の隣り合う2本の走
査線に、それぞれ異なる映像が表示されることになり、
ユーザは、2種類の異なる映像が重なって表示されたよ
うに視認することになる。このようにして、図8(a)
〜(d)に示した問題点を解決することができる。
【0049】また、W1=0,W2=0.5とすると、
一方の映像を他方の半分の輝度で表示することになる。
W1=0.5,W2=0.5とすると、往路の走査線に
は、第1の映像が表示され、復路の走査線には、第1の
映像と第2の映像とをそれぞれ50%ずつ混合された映
像が表示される。
【0050】本発明の具体的な用途としては、第1の映
像を通常の動画像とし、第2の映像をEPG(電子プロ
グラムガイド)の静止画像とすることなどが考えられ
る。すなわち、動画像を見ながらEPGを全画面で表示
し、見たい番組を選択することが可能となる。
【0051】また、重み付け係数W1、W2の値は常に
一定でなくてもよく、垂直同期信号Vsや2つの水平同
期信号Hp、Hrt等の同期信号を用いて、所望のタイ
ミングで所望の値に変化させることで、いろいろなパタ
ーンの表示方法が考えられる。例えば、第2の映像信号
V2をPinP機能における子画面の映像とし、その子
画面を表示しない領域では重み付け係数W2を0、表示
する領域では重み付け係数W2を0以外の値とする場合
などが考えられる。この場合、PinP機能における親
画面では、第1の映像信号V1が往復偏向方式で表示さ
れ、子画面の領域では、第1の映像信号V1から生成さ
れたリトレース信号と第2の映像信号V2とが混合され
て表示される。
【0052】上記のように、本発明の映像表示装置によ
れば、2種類の映像信号を同時に表示し、かつ少なくと
も一方の映像信号は全情報を表示することができる。
【0053】なお、本実施の形態においては、入力され
る2種類の映像信号V1、V2はインタレーススキャン
方式の信号としたが、最初からプログレッシブ方式の信
号を入力しても同様の効果が得られる。この場合、I−
P変換回路12a、12bは不要となる。
【0054】また、本実施の形態においては、第1の映
像信号V1から生成されたリトレース信号Rsとプログ
レッシブ信号Vp2とを混合したが、リトレース信号R
sではなくプログレッシブ信号Vp1またはトレース信
号Tsとプログレッシブ信号Vp2とを混合してもよ
く、本実施の形態に留まるものではない。
【0055】本実施の形態においては、混合回路15に
おいて2種類の映像信号を混合した後にメモリ17bに
より時間軸反転処理を行ったが、リトレース信号Rsと
プログレッシブ信号Vp2とを別々のメモリを用いて時
間軸反転処理を行った後に混合しても、同様の効果が得
られる。
【0056】本実施の形態においては、メモリ17b
が、時間軸を圧縮する処理と時間軸を反転する処理とを
同時に行っているが、それぞれの処理を別々のメモリで
行うようにしても同様の効果が得られる。この場合、ど
ちらの処理を先に行ってもよい。
【0057】さらに、プログレッシブ方式の2つの映像
を重ね合わせるのではなく、インタレーススキャン方式
の2つの映像を重ね合われても同様の効果が得られる。
この場合、I−P変換回路12a,12bが不要とな
り、上記実施の形態の場合に比べて走査線数は半分とな
る。
【0058】またさらに、本実施の形態においては、リ
トレース信号Rsとプログレッシブ信号Vp2とを混合
する構成としたが、プログレッシブ信号Vp2からトレ
ース信号及びリトレース信号をもう一系統生成し、2種
類のトレース信号、リトレース信号をそれぞれ混合する
構成なども考えられ、本実施の形態に留まるものではな
い。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る映像
表示装置は、往復偏向方式を用いながら、2種類の映像
信号を1走査線毎に表示することができ、少なくとも一
方の映像信号は全情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】3つの走査方法の概要説明図
【図2】本発明の実施の形態による映像表示装置のブロ
ック構成図
【図3】同期信号発生回路2のブロック構成図
【図4】映像信号処理回路1のブロック構成図
【図5】混合回路15のブロック構成図
【図6】映像信号処理回路1の動作を示すタイミングチ
ャート
【図7】CRT7上に形成される走査線を示す図
【図8】従来の2画面機能を説明するための図
【符号の説明】
1 映像信号処理回路 2 同期信号発生回路 2a 同期信号分離回路 2b,2c 2逓倍回路 3 RGBマトリクス回路 4 水平偏向回路 5 垂直偏向回路 6 高圧出力回路 7 CRT 11a,11b YC分離回路 12a,12b I−P変換回路 13 遅延回路 14 リトレース信号生成回路 15 混合回路 15a,15b 乗算器 15c 加算器 16 重み付け係数生成回路 17a,17b メモリ 18 選択信号発生回路 19 選択回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 福井 康仁 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Fターム(参考) 5C025 AA28 BA18 BA27 BA28 CA02 CA06 DA10 5C068 BA02 HB24 LA15 LA20

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 異なる2種類の入力映像信号に対して信
    号処理を行い第1の映像信号と第2の映像信号とを生成
    する信号処理手段と、 前記第1の映像信号の時間軸を圧縮し出力する時間軸圧
    縮手段と、 前記第2の映像信号の時間軸を反転させ圧縮する時間軸
    圧縮反転手段と、 前記時間軸圧縮手段の出力信号と前記時間軸圧縮反転手
    段の出力信号とのいずれか一方を選択し出力する選択手
    段とを具備することを特徴とする映像信号処理回路。
  2. 【請求項2】 前記選択手段は、前記第1または第2の
    映像信号の一走査期間に、前記時間軸圧縮手段から出力
    される一走査線分の信号と前記時間軸圧縮反転手段から
    出力される一走査線分の信号とを順に出力することを特
    徴とする請求項1記載の映像信号処理回路。
  3. 【請求項3】 前記信号処理手段は、前記2種類の入力
    映像信号のいずれか一方から補間信号を生成する補間信
    号生成手段を具備し、前記2種類の入力映像信号と前記
    補間信号とをもとに前記第1及び第2の映像信号を生成
    することを特徴とする請求項1記載の映像信号処理回
    路。
  4. 【請求項4】 前記信号処理手段は、前記2種類の入力
    映像信号の一方と前記補間信号のいずれかと、前記2種
    類の入力映像信号の他方とを混合する混合手段を具備す
    ることを特徴とする請求項3記載の映像信号処理回路。
  5. 【請求項5】 前記混合手段は、入力される2種類の信
    号を重み付けし加算することを特徴とする請求項4記載
    の映像信号処理回路。
  6. 【請求項6】 前記信号処理手段は、重み付け係数を生
    成する重み付け係数生成手段をさらに具備し、前記混合
    手段は、前記重み付け係数に応じて動作することを特徴
    とする請求項5記載の映像信号処理回路。
  7. 【請求項7】 重み付け係数生成手段は、同期信号を入
    力し前記同期信号に基づいて重み付け係数を変化させる
    ことを特徴とする請求項6記載の映像信号処理回路。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の映像信号処理回路と、 前記2種類の入力映像信号のいずれかから垂直同期信号
    と水平同期信号とを分離し出力する同期信号発生手段
    と、 前記映像信号処理回路の出力する映像信号から原色信号
    を再生する原色信号再生手段と、 前記原色信号を入力し映像を表示するCRTと、 前記水平同期信号に基づいて電子ビームを水平方向に往
    復偏向させて前記CRT上に往路および復路の走査線を
    形成する水平偏向手段と、 前記垂直同期信号に基づいて前記電子ビームを前記CR
    T上の垂直方向に偏向させる垂直偏向手段とを具備する
    ことを特徴とする映像表示装置。
  9. 【請求項9】 前記選択手段は、前記時間軸圧縮手段の
    出力信号と前記時間軸圧縮反転手段の出力信号との一方
    を前記往路の走査線の形成時に選択し、他方を前記復路
    の走査線の形成時に選択することを特徴とする請求項8
    記載の映像表示装置。
  10. 【請求項10】 電子ビームを水平方向には往復偏向さ
    せ、垂直方向には一方向のみ偏向させることにより、C
    RT上に往路および復路の走査線を順に形成する映像表
    示方法において、 異なる2種類の入力映像信号に対して信号処理を行って
    第1の映像信号と第2の映像信号とを生成し、前記第1
    の映像信号の時間軸を圧縮した信号と、前記第2の映像
    信号の時間軸を反転させ圧縮した信号とのいずれか一方
    を往路の走査線に表示し、他方を復路の走査線に表示す
    ることを特徴とする映像表示方法。
  11. 【請求項11】 前記2種類の入力映像信号のいずれか
    一方から補間信号を生成し、前記2種類の入力映像信号
    と前記補間信号とをもとに前記第1及び第2の映像信号
    を生成することを特徴とする請求項10記載の映像表示
    方法。
JP11151665A 1999-05-31 1999-05-31 映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法 Pending JP2000341602A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151665A JP2000341602A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11151665A JP2000341602A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000341602A true JP2000341602A (ja) 2000-12-08

Family

ID=15523563

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11151665A Pending JP2000341602A (ja) 1999-05-31 1999-05-31 映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000341602A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102279772B1 (ko) * 2020-01-30 2021-07-19 연세대학교 산학협력단 시간의 특성을 고려한 영상 생성 방법 및 그를 위한 장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102279772B1 (ko) * 2020-01-30 2021-07-19 연세대학교 산학협력단 시간의 특성을 고려한 영상 생성 방법 및 그를 위한 장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6429899B1 (en) Video display apparatus with scan conversion and reversion and a video display method using scan conversion and reversion
US6384867B1 (en) Video display apparatus capable of displaying video signals of a plurality of types with different specifications
JPH10191191A (ja) 映像表示装置
US5489945A (en) Timing logic system and method for selectably controlling a high resolution charge coupled device image sensor of the type having two line pixel registers to provide a high resolution mode and alternatively a television resolution mode of picture imaging
KR0152434B1 (ko) 주사방향전환을 사용하는 화상디스플레이장치
US20040160406A1 (en) Image display apparatus
US5001562A (en) Scanning line converting system for displaying a high definition television system video signal on a TV receiver
JP2000341602A (ja) 映像信号処理回路、映像表示装置および映像表示方法
US6989870B2 (en) Video signal processing apparatus and method capable of converting an interlace video signal into a non-interlace video signal
JP3804893B2 (ja) 映像信号処理回路
JP3550302B2 (ja) 往復偏向式映像信号表示装置
JPH07319420A (ja) 画素同期装置
JPH11234591A (ja) テレビジョン受像機
JP3712287B2 (ja) ビデオ画像表示方式
JP2001223917A (ja) Osd表示機能を備えた往復偏向式映像表示装置
JP2000224436A (ja) 往復偏向式映像信号表示装置
JPH1074070A (ja) 画像表示方法とテレビジョン画像表示装置
JP2002158939A (ja) デジタル放送対応テレビジョン受信機
JPH05284472A (ja) 高品位テレビジョン信号受信装置
JP2001136405A (ja) 往復偏向式映像信号表示装置
JPH0614217A (ja) モアレキャンセル回路
JPH09322093A (ja) キャラクタデータ発生装置
JPH0265577A (ja) 画像表示装置
JPH06105261A (ja) マトリクス型表示装置
JP2003283862A (ja) モアレ低減装置