JP2003283862A - モアレ低減装置 - Google Patents

モアレ低減装置

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JP2003283862A
JP2003283862A JP2002082414A JP2002082414A JP2003283862A JP 2003283862 A JP2003283862 A JP 2003283862A JP 2002082414 A JP2002082414 A JP 2002082414A JP 2002082414 A JP2002082414 A JP 2002082414A JP 2003283862 A JP2003283862 A JP 2003283862A
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signal
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vertical synchronizing
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Kenichi Horikoshi
健一 堀越
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 陰極線管を用いた表示装置において、走査線
と垂直方向のドット蛍光体との相互干渉によりモアレが
発生していた。本発明は、垂直偏向電流を所定の周期で
変化させることによりモアレを低減させるものである。 【解決手段】 入力された垂直同期信号を所定の周期で
分割して、第1,第2の単位毎に交互に出力する第1の
回路と、水平同期信号の位相を調整して所定量だけ遅延
する遅延回路を含みこの遅延量に相当する時間だけ一方
の単位に属する垂直同期信号を遅延する第2の回路と、
遅延した垂直同期信号と他方の単位に属する垂直同期信
号とを交互に出力しモアレ補正用の垂直同期パルスを生
成する第3の回路とを具備し、第3の回路から出力され
た垂直同期パルスを利用して垂直走査を行い、画面の表
示位置を上下にシフトさせモアレを低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、陰極線管(CR
T)を用いたカラー表示装置に係り、モアレの発生を低
減したモアレ低減装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、陰極線管(以下、CRTと称
す)を用いたカラー表示装置ではCRTのシャドウマス
クのピッチにより、発光する蛍光体のドットピッチが決
まるため、CRTに映像を表示した場合、走査線とシャ
ドウマスクの垂直方向のピッチとの相互干渉により表示
画面上にモアレ現象が発生し、縞模様が現れることがあ
る。
【0003】このモアレ現象は、CRTのフォーカス性
能と相反しており、フォーカス品位が向上するとモアレ
現象が目立つようになる。最近のデジタル放送受信機の
ように高画質、高密度表示を再現するにはフォーカス品
位を上げることが必須であるが、モアレ現象が発生する
ため、フォーカス性能を若干低下させて表示し、モアレ
の発生を軽減しているのが実情である。
【0004】そこで、このモアレ現象を低減する装置と
して、例えば特開平11−331629号公報に開示さ
れたものがある。この公報に記載されたモアレ軽減の手
法は、デジタル回路を用いて、垂直周期毎に高精度に垂
直偏向を変化させ、画面の表示位置を上下にシフトさせ
ることでモアレのコントラストを弱め、モアレ現象を低
減させるものである。
【0005】具体的には、垂直偏向制御データを出力す
るデジタル演算処理部と、前記垂直偏向制御データをデ
ジタル/アナログ変換し垂直偏向制御信号を出力するD
/A変換部とを有し、前記デジタル演算処理部は、垂直
同期信号を入力として受け、垂直同期信号に同期して割
込み処理を行い、割込み処理は、例えば1垂直周期おき
にオフセット量を加えた垂直偏向制御データを生成する
ようにしたものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記のよ
うなモアレ低減装置では、デジタル演算処理部として、
演算回路のほかに垂直偏向信号生成の演算処理プログラ
ムを格納したROM、及び演算処理中のデータを格納す
るRAM等を必要とし、回路構成が複雑となるという欠
点があった。またモアレの発生状況に応じてユーザが補
正量あるいはモアレ補正のオンオフを任意に操作できな
いという不都合があった。
【0007】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
で、CRTを用いた表示装置において発生するモアレ現
象を低減するため、簡単な構成で、かつユーザ操作によ
る制御も可能にしたモアレ低減装置を提供することを目
的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、陰極線管を有する表示装置において、垂直同期信号
が入力され、この入力された垂直同期信号を所定の周期
で分割し、第1の単位と第2の単位毎に交互に出力可能
な第1の回路と、水平同期信号と、前記第1の単位に属
する第1の垂直同期信号がそれぞれ入力されるととも
に、前記水平同期信号の位相を調整して所定量だけ遅延
する遅延回路を含み、前記遅延量に相当する時間だけ前
記第1の垂直同期信号を遅延して出力する第2の回路
と、前記第2の単位に属する第2の垂直同期信号と、前
記第2の回路からの遅延された第1の垂直同期信号とを
交互に出力し、モアレ補正用の垂直同期パルスを生成す
る第3の回路とを具備し、前記第3の回路から出力され
た垂直同期パルスを利用して鋸歯状波信号を発生し、前
記陰極線管の垂直走査を行うようにしたことを特徴とす
るモアレ低減装置である。
【0009】請求項1の発明によれば、簡単な構成でモ
アレ補正用の垂直同期パルスを生成することができ、垂
直偏向電流を所定の周期で変化させることで表示画像を
微妙に上下に振動させ、モアレの発生を低減することが
できる。
【0010】また、請求項8記載の本発明は、陰極線管
を有する表示装置において、垂直同期信号が入力され、
この入力された垂直同期信号を所定の周期で分割し、第
1の単位と第2の単位毎に交互に出力する第1の回路
と、水平同期信号と、前記第1の単位に属する第1の垂
直同期信号がそれぞれ入力されるとともに、マイクロコ
ンピュータの制御のもとに前記水平同期信号の位相を調
整して1ライン以内の時間だけ遅延する遅延回路を含
み、前記遅延量に相当する時間だけ前記第1の垂直同期
信号を遅延して出力する第2の回路と、前記第2の単位
に属する第2の垂直同期信号と、前記第2の回路からの
遅延された第1の垂直同期信号とを交互に出力し、モア
レ補正用の垂直同期パルスを生成する第3の回路と、前
記マイクロコンピユータの制御のもとに動作し、前記モ
アレ補正用の垂直同期パルス又は前記入力された垂直同
期信号と位相の一致した垂直同期パルスを選択出力する
選択回路と、前記選択出力された垂直同期パルスを利用
して鋸歯状波信号を発生し、前記陰極線管の垂直走査を
行う垂直偏向回路とを具備したことを特徴とするモアレ
低減装置である。
【0011】請求項8の発明によれば、モアレの発生を
低減することができ、かつモアレ補正のオンオフを制御
することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明のモアレ低減装置
を採用したカラーテレビジョン受像機の一実施形態を示
すブロック図であり、図2は図1に示すモアレ補正回路
の具体回路を示す回路図である。また図3は、モアレ補
正回路の動作を説明する信号波形図である。
【0013】先ず、図1を参照して本発明のモアレ低減
装置を採用したカラーテレビジョン受像機の全体構成に
ついて説明する。
【0014】図1において、アンテナ1で受信したテレ
ビジョン放送信号はチューナ2によって希望するチャン
ネルの信号が選局され、中間周波数に変換された後、音
声信号及び映像信号が検波される。チューナ2の出力の
うち、映像信号は信号処理回路3の入力端子31に供給
される。この信号処理回路3は、一般的に集積回路化さ
れており、映像信号の輝度・コントラストの制御や、色
信号の制御等を行って出力端子32から映像信号を出力
する。また信号処理回路3は、同期信号の分離を行い、
出力端子33、34から水平同期信号と垂直同期信号を
それぞれ出力する。
【0015】出力端子32からの映像信号、出力端子3
3からの水平同期信号、及び出力端子34からの垂直同
期信号はそれぞれデジタル回路4に供給され、デジタル
回路4からは順次走査用の垂直同期信号Vと水平同期信
号Hが出力される。またデジタル回路4に供給された映
像信号は、水平周期が2倍の周波数に変換された後、ア
ナログ映像同期処理回路5に入力される。このアナログ
映像同期処理回路5には水平同期信号Hも供給されてお
り、映像処理を行ってRGB信号を出力し、次段のCR
Tドライブ回路6を介してCRT16のカソードに供給
するとともに、水平ドライブ信号を水平ドライブ回路に
供給する。
【0016】また、デジタル回路4からの水平同期信号
Hと垂直同期信号Vは、それぞれモアレ補正回路7に供
給される。モアレ補正回路7では、モアレ補正用の垂直
同期パルスV1を生成し、次段の垂直偏向処理回路8に供
給する。
【0017】垂直偏向処理回路8は、入力された垂直同
期パルスV1をトリガとして鋸歯状波信号を発生するもの
で、パルス入力のドライブ内蔵タイプが使用され、例え
ば東芝製の集積回路TA8427Kが使用できる。この
垂直偏向処理回路8は、次段の垂直出力回路9とフィー
ドバックループを形成し、垂直偏向処理回路8で発生し
た鋸歯状波信号は垂直出力回路9からフィードバックさ
れた反転鋸歯状波信号と比較され、垂直同期用パルスを
生成して垂直出力回路9に供給する。
【0018】垂直出力回路9は、ドライブ回路、SEP
P方式のトランジスタ回路、及びポンプアップ回路を含
み、偏向ヨーク10の垂直偏向コイルに偏向電流を供給
する。
【0019】またアナログ映像同期処理回路5からの水
平ドライブ信号は、水平ドライブ回路11を介して水平
出力回路12に供給され、水平出力回路12から偏向ヨ
ーク10の水平偏向コイルに偏向電流が供給される。ま
た水平出力回路12にはフライバックトランスを含む高
圧発生回路13が接続され、この高圧発生回路13から
は受像管16のフォーカス電極にフォーカス電圧が供給
され、アノード電極に高圧が供給されるようになってい
る。
【0020】なお、図示はしていないが、ダイナミック
フォーカス回路が設けられており、前記フォーカス電極
に供給するフォーカス電圧を調整することで最適なフォ
ーカス状態に設定するようにしている。
【0021】本発明の実施形態では、前記モアレ補正回
路7に特徴を有し、このモアレ補正回路7からは、例え
ば1フィールド置きに位相が遅延した垂直同期パルスV1
が出力され、垂直偏向コイルに流れる偏向電流を垂直周
期毎に変化させ、受像管16の表示画像を上下にシフト
してモアレを低減するようにしている。
【0022】前記位相の遅延量はマイクロコンピュータ
14の制御のもとに調整可能であり、またモアレ補正の
オンオフもマイクロコンピュータ14の制御のもとに切
り換え可能となっている。前記マイクロコンピュータ1
4は、リモートコントローラ15(以下リモコンと称
す)の操作に応答して各種の制御、例えばチューナ2を
制御してチャンネル選択を行ったり、映像処理回路3を
制御して輝度・コントラスト等の調整を行ったり、デジ
タル回路4の制御を行う。また、リモコン15には、モ
アレ補正をオンオフするためのキー151のほかに、前
記遅延量を制御するキー152を設けている。なお、前
記遅延量が予め最適量に設定されている場合は、遅延量
の制御キー152は省略することができる。
【0023】次に、本発明のモアレ補正回路7の具体的
な回路を図2を参照して説明する。図2のモアレ補正回
路7は、主にフリップフロップ回路71と論理積回路7
3,74から成る第1の回路100と、フリップフロッ
プ回路72及び位相遅延回路76からなる第2の回路2
00と、論理和回路75で成る第3の回路300から構
成されている。
【0024】また、Vccは直流電源ラインであり、フリ
ップフロップ回路71のクリア端子CLRとフリップフロ
ップ回路72のクリア端子CLR及びリセット端子PRに接
続されている。一方、前記デジタル回路4からの垂直同
期信号Vが、フリップフロップ回路71のクロック端子
CK及びアンド回路73,74の第1の入力端子にそれぞ
れ供給され、デジタル回路4からの水平同期信号Hが位
相遅延回路76を介してフリップフロップ回路72のク
ロック端子CKに供給されている。
【0025】位相遅延回路76としては、デジタル回路
による遅延回路が用いられ、遅延量τをマイクロコンピ
ュータ14の制御のもとに調整可能にしている。
【0026】また、フリップフロップ回路71の出力端
子Q1は、アンド回路74の第2の入力端子に接続され、
フリップフロップ回路71の反転出力端子Q2はD端子及
びアンド回路73の第2の入力端子に接続され、アンド
回路73の出力端子はフリップフロップ回路72のD端
子に接続され、フリップフロップ回路72の出力端子Q1
とアンド回路74の出力端子がそれぞれオア回路75の
第1,第2入力端子に接続されている。そしてオア回路
75の出力端子から垂直同期パルスV1を出力し、この垂
直同期パルスV1を前記垂直偏向処理回路8に供給するよ
うにしている。
【0027】さらにフリップフロップ回路71のリセッ
ト端子PRには、マイクロコンピュータ14からのオンオ
フ信号が供給されており、モアレ補正のオンオフを切換
え可能にしている。モアレ補正を行う場合は、フリップ
フロップ回路71のリセット端子PRにハイレベルの信号
が供給される。
【0028】次に図2のモアレ補正回路7の動作につい
て、図3の波形図を参照して説明する。尚、図3のa〜
iの波形は、図2のA〜Iで示すポイントでの信号波形
をそれぞれ示し、順次走査で偏向処理する場合を示して
いる。
【0029】先ず、図3(a)は、デジタル回路4から
供給される垂直同期信号Vを示しており、第1フィール
ドをT1、第2フィールドをT2としたとき、各フィールド
で同一のパルス波形となっている。(b),(c)は、
フリップフロップ回路71の出力端子Q1の波形及び反転
出力端子Q2の波形を示し、互いに逆極性を呈している。
また(d)は、アンド回路73の出力波形を示し、波形
(a)と(c)の論理積により、第1フィールドT1に属
する垂直同期信号を出力する。また(e)は、アンド回
路74の出力波形を示し、波形(a)と(b)の論理積
により、第2フィールドT2に属する垂直同期信号を出力
する。こうして第1の回路100からはフィールド単位
毎の垂直同期信号(d,e)が交互に出力される。
【0030】また、(f)は、デジタル回路4から供給
される水平同期信号Hを示しており、(g)は位相遅延
回路76によって、所定の遅延量τだけ位相がシフトさ
れた波形を示している。この遅延された水平同期信号
(g)は、フリップフロップ回路72のクロック端子CK
に供給されるため、フリップフロップ回路72の出力端
子Q1からは、第2フィールドT2において、波形(d)よ
りも所定の遅延量τだけ遅延された垂直同期信号(h)
が出力される。
【0031】そして、オア回路75により波形(e)と
(h)の論理和出力(i)が得られる。この出力信号
(i)は、モアレ補正用の垂直同期パルスV1を形成する
もので、フィールド置きに位相がτだけシフトされたも
のであり、次段の垂直偏向処理回路8は、この垂直同期
パルスV1をトリガとして鋸歯状波信号を発生して垂直出
力回路9に供給する結果、偏向ヨーク10の垂直偏向コ
イルに流れる偏向電流は、フィールド毎に変化し表示画
像は上下に振動することになる。
【0032】これにより、CRT16上のモアレが拡散
されるためモアレを低減することができる。尚、前記遅
延量τが大きすぎると表示画像のフォーカスがぼける
し、τが小さ過ぎるとモアレ低減効果が低下するため、
遅延量τは1ライン分以内(例えば10μsec.前後)が
適しているが、CRT16のインチサイズ、フォーカス
状態に応じて遅延量を調整できるようにすることが望ま
しい。
【0033】このため、本発明では、位相遅延回路76
としてデジタル制御による可変遅延回路を使用してお
り、リモコン15のキー152の操作により、マイクロ
コンピュータ14の制御のもとに水平同期信号Hの遅延
量を可変するようにしている。これにより、ユーザの目
視によってモアレの抑制をコントロールすることができ
る。
【0034】また、リモコン15のキー151の操作に
より、マイクロコンピュータ14からはフリップフロッ
プ回路71のリセット端子PRにオンオフ信号が供給さ
れ、オン信号(ハイレベル)により、モアレ補正回路7
からはモアレの発生を低減するための垂直同期パルスV
1を出力し、オフ信号(ローレベル)によりモアレ補正
回路7からは通常の垂直同期パルス(図3a)を出力す
る。したがってモアレを気にしないユーザにとっては、
モアレ補正のオフを選択できる。
【0035】以下、図4を参照してモアレ補正オフ時の
動作について説明する。尚、図4のa〜iの波形は、図
2のA〜Iで示す各ポイントのモアレ補正オフ時の信号
波形をそれぞれ示している。
【0036】リモコン15のキー151の操作により、
モアレ補正オフの指示がなされると、マイクロコンピュ
ータ14からフリップフロップ回路71のリセット端子
PRにローレベルの信号が供給される。これにより、フリ
ップフロップ回路71の出力端子Q1の波形は図4(b)
のように常時ハイレベルとなり、反転出力端子Q2の波形
は(c)のように常時ローレベルとなる。このため、
(d)のアンド回路73の出力波形はローレベルとな
り、(e)のアンド回路74の出力波形は入力された垂
直同期信号Vをそのまま出力する。
【0037】これにより、フリップフロップ回路72の
D端子入力はローレベルとなり、その出力端子Q1の波形
(h)もローレベルとなるため、オア回路75からは波
形(e)と(h)の論理和出力(i)が得られる。この
出力信号(i)は、入力された垂直同期信号Vと同一で
あり、後段の垂直偏向処理回路8及び垂直出力回路9
は、表示画面像を上下に振動させることなく通常の偏向
動作を行い、モアレ補正は停止される。
【0038】尚、以上の説明では、順次走査方式による
偏向処理の例を説明したが、インターレス走査方式によ
る偏向処理を行う場合には、モアレ補正回路7から1フ
レーム置きに位相を遅延した垂直同期パルスを発生する
ようにすればよい。即ち、順次走査の場合、フリップフ
ロップ回路71からは垂直同期信号Vを1分周した波形
(b)(c)を発生するようにしているが、インターレ
ス走査の場合は、フリップフロップ回路71の後段にも
う1段のフリップフロップ回路を追加接続し、垂直同期
信号Vを2分周した波形を発生するようにすれば良い。
この様子を図5を参照して概略的に説明する。
【0039】即ち、図5(a)は、デジタル回路6から
供給される垂直同期信号Vを示しており、(b),
(c)は、フリップフロップ回路71の出力端子Q1の波
形及び反転出力端子Q2の波形を示している。さらに波形
(b’),(c’)は追加したフリップフロップ回路
(図示せず)の出力波形を示し、波形(b),(c)を
分周したものである。この2分周波形がアンド回路7
3,74に入力される結果、アンド回路73、74から
は、出力波形(d’)、(e’)で示すようにフレーム
単位で交互に垂直同期信号を出力する(図5において、
T11は第1フレームを示し、T12は第2フレームをそれぞ
れ示している)。
【0040】また、位相遅延回路76からフリップフロ
ップ回路72のクロック端子CKに、遅延された水平同期
信号(g)が供給されるため、フリップフロップ回路7
2の出力端子Q1からは、第1フレームT11において、波
形(d’)よりも所定の遅延量τだけ遅延された垂直同
期信号(h’)が出力される。
【0041】この結果、オア回路75からは波形
(e’)と(h’)の論理和出力(i’)が得られ、イ
ンターレス走査に適したモアレ補正用の垂直同期パルス
を生成することができる。インターレス走査は、2つの
フィールド(つまり1つのフレーム)で1枚の画像を形
成するため、フレーム毎に垂直同期信号の位相をτだけ
シフトすることで表示画像を上下に振動させ、モアレを
低減することができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は従来の偏
向回路に簡単な回路構成のモアレ補正回路を付加するこ
とにより、モアレの発生を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態のモアレ低減回路を備え
たテレビジョン受像機を示すブロック図である。
【図2】 図1のモアレ補正回路の具体回路例を示す回
路図。
【図3】 本発明のモアレ補正回路の動作を説明する信
号波形図。
【図4】 本発明のモアレ補正オフ時の動作を説明する
信号波形図。
【図5】 本発明の第2の実施形態における動作を説明
する信号波形図。
【符号の説明】
3・・・映像処理回路 4・・・デジタル回路 5・・・アナログ映像同期処理回路 6・・・CRTドライブ回路 7・・・モアレ補正回路 8・・・垂直偏向処理回路 9・・・垂直出力回路 10・・・偏向ヨーク 14・・・マイクロコンピュータ 15・・・リモコン 16・・・CRT 71,72・・・フリップフロップ回路 73,74・・・アンド回路 75・・・オア回路 76・・・位相遅延回路 100・・・第1の回路 200・・・第2の回路 300・・・第3の回路

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管を有する表示装置において、 垂直同期信号が入力され、この入力された垂直同期信号
    を所定の周期で分割し、第1の単位と第2の単位毎に交
    互に出力可能な第1の回路と、 水平同期信号と、前記第1の単位に属する第1の垂直同
    期信号がそれぞれ入力されるとともに、前記水平同期信
    号の位相を調整して所定量だけ遅延する遅延回路を含
    み、前記遅延量に相当する時間だけ前記第1の垂直同期
    信号を遅延して出力する第2の回路と、 前記第2の単位に属する第2の垂直同期信号と、前記第
    2の回路からの遅延された第1の垂直同期信号とを交互
    に出力し、モアレ補正用の垂直同期パルスを生成する第
    3の回路とを具備し、 前記第3の回路から出力された垂直同期パルスを利用し
    て鋸歯状波信号を発生し、前記陰極線管の垂直走査を行
    うようにしたことを特徴とするモアレ低減装置。
  2. 【請求項2】 前記陰極線管の走査が順次走査方式の場
    合、前記第1の回路は前記入力された垂直同期信号を1
    フィールド置きに分割し、第1のフィールドの垂直同期
    信号と第2のフィールドの垂直同期信号を交互に出力す
    ることを特徴とする請求項1記載のモアレ低減装置。
  3. 【請求項3】 前記陰極線管の走査がインターレス走査
    方式の場合、前記第1の回路は前記入力された垂直同期
    信号を1フレーム置きに分割し、第1のフレームの垂直
    同期信号と第2のフレームの垂直同期信号を交互に出力
    することを特徴とする請求項1記載のモアレ低減装置。
  4. 【請求項4】 前記第2の回路における前記遅延回路
    は、マイクロコンピュータの制御のもとに、前記第1の
    垂直同期信号の遅延量を1ライン以内の時間だけ調整可
    能であることを特徴とする請求項1記載のモアレ低減装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第2の回路は、前記第1の垂直同期
    信号が入力されるとともに、前記遅延回路によって遅延
    された水平同期信号がクロック信号として入力され、前
    記第1の垂直同期信号を前記水平同期信号の遅延量に相
    当する時間だけ遅延して出力するフリップフロップ回路
    を含むことを特徴とする請求項1記載のモアレ低減装
    置。
  6. 【請求項6】 前記第1の回路は、前記入力された垂直
    同期信号を1分周しフィールド毎に反転する第1の信号
    及びこの第1の信号を反転した第2の信号を生成する第
    1の分周回路と、前記入力された垂直同期信号と前記第
    1の信号との論理積をとる第1のアンド回路と、前記入
    力された垂直同期信号と前記信号との論理積をとる第2
    のアンド回路とを有して成ることを特徴とする請求項2
    記載のモアレ低減装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の回路は、前記入力された垂直
    同期信号を2分周しフレーム毎に反転する第1の信号及
    びこの第1の信号を反転した第2の信号を生成する第1
    の分周回路と、前記入力された垂直同期信号と前記第1
    の信号との論理積をとる第1のアンド回路と、前記入力
    された垂直同期信号と前記信号との論理積をとる第2の
    アンド回路とを有して成ることを特徴とする請求項3記
    載のモアレ低減装置。
  8. 【請求項8】 陰極線管を有する表示装置において、垂
    直同期信号が入力され、この入力された垂直同期信号を
    所定の周期で分割し、第1の単位と第2の単位毎に交互
    に出力する第1の回路と、 水平同期信号と、前記第1の単位に属する第1の垂直同
    期信号がそれぞれ入力されるとともに、マイクロコンピ
    ュータの制御のもとに前記水平同期信号の位相を調整し
    て1ライン以内の時間だけ遅延する遅延回路を含み、前
    記遅延量に相当する時間だけ前記第1の垂直同期信号を
    遅延して出力する第2の回路と、 前記第2の単位に属する第2の垂直同期信号と、前記第
    2の回路からの遅延された第1の垂直同期信号とを交互
    に出力し、モアレ補正用の垂直同期パルスを生成する第
    3の回路と、 前記マイクロコンピユータの制御のもとに動作し、前記
    モアレ補正用の垂直同期パルス又は前記入力された垂直
    同期信号と位相の一致した垂直同期パルスを選択出力す
    る選択回路と、 前記選択出力された垂直同期パルスを利用して鋸歯状波
    信号を発生し、前記陰極線管の垂直走査を行う垂直偏向
    回路とを具備したことを特徴とするモアレ低減装置。
  9. 【請求項9】 前記選択回路による選択は、ユーザの指
    示に応答するものであることを特徴とする請求項8記載
    のモアレ低減装置。
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