JPH07154631A - ディスプレイ装置 - Google Patents

ディスプレイ装置

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JPH07154631A
JPH07154631A JP30153993A JP30153993A JPH07154631A JP H07154631 A JPH07154631 A JP H07154631A JP 30153993 A JP30153993 A JP 30153993A JP 30153993 A JP30153993 A JP 30153993A JP H07154631 A JPH07154631 A JP H07154631A
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JP
Japan
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horizontal
circuit
pulse
display device
blanking pulse
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Application number
JP30153993A
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English (en)
Inventor
Makoto Onozawa
誠 小野澤
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 オーバースキャンによる電力損失を無くすと
ともに不要画像を表示させることのないオーバースキャ
ンを行うディスプレイ装置を提供する。 【構成】 陰極線管27の水平偏向コイルを駆動する水
平偏向回路23と、陰極線管のカソード電極を駆動する
ビデオ回路25と、回路25に水平ブランキングパルス
を供給する水平ブランキングキングパルス形成回路12
を備えたディスプレイ装置において、水平偏向回路23
の水平出力素子としてIGBTまたはパワーMOSFE
Tからなる電圧駆動形素子を用い、かつ、水平ブランキ
ングキングパルス形成回路12へ供給する水平基準パル
スとして、水平偏向回路23から出力される水平ドライ
ブパルスDRまたは水平発振パルスVHOもしくは水平同
期パルスH.Syncを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、陰極線管を用いたテレ
ビジョン受像機及びコンピュータ端末等用ディスプレイ
装置に関する。詳しくは、前記テレビジョン受像機及び
コンピュータ端末等用ディスプレイ装置に用いるブラン
キング回路に関する。さらに詳しくは、オーバースキャ
ン時の無効電力の減少を図るとともに不要画像の表示を
なくした、前記テレビジョン受像機及びコンピュータ端
末等用ディスプレイ装置に用いるブランキング回路に関
する。以下、テレビジョン受像機及びコンピュータ端末
等用ディスプレイ装置の両者を総称してディスプレイ装
置と呼ぶことにする。
【0002】
【従来の技術】従来のディスプレイ装置は、ビデオ回路
へ供給する水平ブランキングパルスを形成する際、位相
・パルス幅等を決定する上で基準となる水平基準パルス
として水平偏向回路に発生するフライバックパルスを利
用している。具体的には、特開昭57−183182号
公報に記載されているように、ビデオ回路へ供給する水
平ブランキングパルスは、水平偏向回路に発生するフラ
イバックパルスを、所定電圧で振幅制限する等により形
成している。
【0003】従来のブランキングパルス形成方式を図7
に示す。この方式は、入力端子21と、信号処理回路2
2と、水平偏向回路23と、垂直偏向回路24と、ビデ
オ回路25と、偏向ヨーク26を有する陰極線管27
と、水平基準パルスに基づいて水平ブランキングパルス
H.BLKを形成する水平ブランキングパルス形成回路
12とから形成されている。入力端子21から入力され
るビデオ同期複合信号から信号処理回路22に内蔵され
た同期分離回路により同期信号を分離し、水平同期信号
H.Syncと垂直同期信号V.Syncをそれぞれ水
平偏向回路23と垂直偏向回路24へ出力する。また前
記ビデオ複合信号から信号処理回路22に内蔵された色
信号処理回路等によりビデオ信号を処理しビデオ回路2
5へ出力する。水平偏向回路23では水平同期信号H.
Syncに基づいて水平ドライブ信号電流IDYを出力
し、偏向ヨーク26内の水平偏向コイルを駆動するとと
もにフライバックパルスVcpを出力する。垂直偏向回
路24では垂直同期信号V.Syncに基づいて垂直ド
ライブ信号VDRを出力し偏向ヨーク26内の垂直偏向
コイルを駆動する。水平ブランキングパルス形成回路1
2では、水平偏向回路23から出力されるフライバック
パルスVcpを利用して水平ブランキングパルスH.B
LKを形成し、ビデオ回路25へ出力している。
【0004】一方、従来のディスプレイ装置は、水平偏
向回路の水平出力素子としてバイポーラトランジスタを
用いている。テレビジョン受像機は、通常、上下・左右
の画像表示量を陰極線管の蛍光面よりも大きくするオー
バースキャンを行なっている。このようなオーバースキ
ャンによって、陰極線管に供給するアノード電圧の変動
に伴う画像歪を目立ちにくくすることができる。また、
コンピュータ端末用のディスプレイ装置は、一般的に、
上下・左右の画像表示量を、陰極線管の蛍光面よりも小
さくするアンダースキャンを行なっている。しかしなが
ら、信号の内容によっては、オーバースキャンを行な
い、表示画像を拡大することも考えられる。このような
オーバースキャンを行なう場合、消費電力の損失が発生
する。
【0005】以下、オーバースキャンによる消費電力の
損失の発生について、図8に示す従来のディスプレイ装
置における動作波形図を用いて詳しく述べる。図8
(a)はビデオ同期複合信号を、図8(b)は水平偏向
コイルに流れる水平偏向電流IDYを、図8(c)はコレ
クタ電圧Vcp(フライバックパルス)を、図8(d)
は水平ブランキングパルスH.BLKを示す。また、図
8中、時刻t1以前の期間TS1および時刻t6以降の期間
S2は画面表示期間を示し、時刻t2〜時刻t5の期間T
HRは水平帰線期間を、時刻t1〜時刻t2の期間TL1およ
び時刻t5〜時刻t6の期間TL2はオーバースキャン期間
を示す。図8(b)のIDY1,IDY2は水平偏向電流IDY
の振幅を示している。図8(b)に示すように、上記オ
ーバースキャン期間TL1およびオーバスキャン期間TL2
では、この期間に相当するビデオ信号が画面上に再生さ
れていないにもかかわらず、水平偏向電流IDYを流して
いる。このため、水平偏向電流IDYの振幅はオーバース
キャン期間の水平偏向に要する水平偏向電流部分を含ん
だ振幅IDY1が必要となる。これに対し、本来、画面表
示に寄与する水平偏向電流IDYの振幅は時刻t6〜t1
間の振幅IDY2であればよい。
【0006】振幅IDY1と振幅IDY2の差分は、オーバー
スキャンを行なうことによって生じるものであって、実
際の画面表示に寄与しておらず、この差分は、無効電流
とみなすことができる。このような無効電流が流れた場
合、偏向ヨークの水平偏向コイルで生じる電力損失が増
加するほか、水平出力素子、ダンパダイオード等からな
る水平偏向出力回路の電力損失も増加する。
【0007】さらに、このようなディスプレイ装置で
は、上記特開昭57−183182号公報に示されたよ
うに、H.BLKを形成するため、水平出力素子に発生
するフライバックパルス電圧VCP波形を所定電圧VTH
振幅制限(スライス)することによって形成している。
この結果、水平ブランキングパルスH.BLKは、図8
(d)に示すように、時刻t3で立ち上り、時刻t4で立
ち下がる矩形波となる。ここで、時刻t3および時刻t4
は、フライバックパルス電圧VCPが所定電圧VTHとなる
時刻である。このようにフライバックパルスを用いて水
平ブランキングパルスH.BLKを形成する場合、この
H.BLKのパルス幅は、水平帰線期間THRよりも狭く
なる。具体的には、H.BLKの立が上りではTN1(時
刻t2〜時刻t3)、立ち下りではTN2(時刻t4〜時刻
5)の遅延が生じ、その分、H.BLKのパルス幅は
狭くなる。この遅延時間TN1は、フライバックパルス電
圧VCPが、0Vから所定電圧VTHとなるまでにかかる時
間であり、遅延時間TN2は、フライバックパルス電圧V
CPが、所定電圧VTHから0Vになるまでにかかる時間で
ある。
【0008】このような電力損失の増加を抑える手段と
しては、時刻t2〜時刻t5の水平帰線期間THRを拡大
し、上記オーバースキャンによって生じる水平偏向電流
DYの増加(IDY1−IDY2)を削除する方法が考えられ
る。図3に、水平帰線期間THRを拡大した場合における
動作波形図を示す。図3(a)はビデオ同期複合信号
を、図3(b)は水平偏向コイルに流れる水平偏向電流
DYを、図3(c)は水平出力素子に発生するフライバ
ックパルスVCPを、図3(d)は従来のフライバックパ
ルスをスライスする方式によって得られる水平ブランキ
ングパルス(以下、H.BLKと称する)を示してい
る。このように、水平帰線期間THRを拡大することによ
って、水平偏向電流IDYの振幅は、現実に画像表示に寄
与する分、つまり、振幅IDY2とすることができ、上記
電力損失を無くすことができる。
【0009】しかしながら、このように水平帰線期間を
拡げた場合、不要画像が表示されるという新たな問題が
発生する。このように不要画像が発生する原因につい
て、図3を用いて説明する。既に述べたように、従来の
水平ブランキングパルス形成方式では、図3(c)に示
される。フライバックパルス電圧Vcpを所定電圧VTH
でスライスして図3(d)に示される水平ブランキング
パルスH.BLKを得ていることから、遅延時間TN1
よびTN2を生じH.BLKのパルス幅は、水平帰線期間
HRよりも狭いままである。
【0010】このような遅延時間TN1および遅延時間T
N2が生じる場合でも、水平帰線期間THRが従来と同様で
あれば(図8参照)、上記遅延時間TN1および遅延時間
N2では、入力されるビデオ信号が黒レベルであるた
め不要画像が表示されることはない。これに対し、前記
したようにフライバックパルス電圧Vcpを用いて水平
帰線期間THRを拡大した場合には、図3に示したよう
に、上記遅延時間TN1および遅延時間TN2にビデオ信号
が存在する。このため、この遅延時間TN1および遅延時
間TN2では、水平ブランキング信号H.BLKによる画
面消去が行なわれず、画面上の左右両端にこの信号が不
要画像として表示される。さらに、従来のディスプレイ
装置では水平偏向回路の水平出力素子としてバイポーラ
トランジスタを用いているので、蓄積時間が大きくかつ
温度によって動作特性が変動し水平不ランキングパルス
の位相が変動して画面の欠落や不要画面の表示の不都合
を引き起すおそれがあった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、オー
バスキャンを行うディスプレイ装置において、水平帰線
期間を拡大することにより、オーバースキャンによる電
力損失を無くすとともにこのような不要画像を表示させ
ることのないディスプレイ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のディスプレイ装置では、水平ブランキング
パルスを形成するための水平基準パルスとして、水平ド
ライブパルス、水平発振パルス、水平同期信号などを利
用する。さらに、本発明のディスプレイ装置では、水平
偏向回路の水平出力素子として蓄積時間が短い(動作の
速い)IGBTやパワーMOSFETなどの電圧駆動形
素子を利用する。
【0013】
【作用】本発明のディスプレイ装置では、上記水平ブラ
ンキングパルスを形成するための水平基準パルスとし
て、水平ドライブパルス、水平発振パルス、水平同期信
号などを利用しているため、フライバックパルスをスラ
イスする従来方式に比べ、水平ブランキングパルスの位
相を進めることができる。また、本発明のディスプレイ
装置では、水平偏向回路の水平出力素子として動作速度
が速く動作特性が温度によって変化しにくい電圧駆動形
素子を利用している。従って、上記水平基準パルスとし
て、水平ドライブパルス、水平発振パルス、水平同期信
号などを利用した場合でも、水平ブランキングパルスの
位相が、温度等によって変動する可能性が少ない。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図を用いて説明す
る。なお、各図中、同じ働きをするものには、同じ番号
を付けて表す。
【0015】図1は、本発明のディスプレイ装置全体の
概要を示す図である。ディスプレイ装置は、入力端子2
1と、信号処理回路22と、水平偏向回路23と、垂直
偏向回路24と、ビデオ回路25と、偏向ヨーク26
と、陰極線管27と、水平ブランキングパルス形成回路
12から構成される。
【0016】このディスプレイ装置では、信号処理回路
22内の同期分離回路の働きにより、入力端子21から
入力されるビデオ同期複合信号を同期分離し、水平同期
信号H.Syncを水平偏向回路23へ、垂直同期信号
V.Syncを垂直偏向回路24へ供給している。ま
た、信号処理回路22内の色信号処理回路等により得た
ビデオ信号は、ビデオ回路25へ供給している。水平偏
向回路23は、偏向ヨーク26内の水平偏向コイルを駆
動し、垂直偏向回路24は偏向ヨーク26内の垂直偏向
コイルを駆動する働きをしている。なお、水平偏向回路
23は、陰極線管27のアノード電極へ高圧電圧を供給
する働きもしている。水平ブランキングパルス形成回路
12では、水平偏向回路23から供給される水平基準パ
ルスを利用して水平ブランキングパルスH.BLKを形
成し、ビデオ回路25へ供給している。図1に示したデ
ィスプレイ装置の特長は、水平偏向回路23から水平ブ
ランキングキング回路12へ供給する水平基準パルスと
して、水平偏向回路23内で形成される水平ドライブパ
ルスDR、または、水平発振パルスVHOまたは信号処理
回路22から出力される水平同期信号H.Syncを利
用している点である。図2は、本発明に係るブランキン
グパルス発生回路の第1の実施例を示す図である。本発
明に係るブランキングパルス発生回路は、水平同期信号
入力端子1と、水平AFC回路2と、水平発振回路
(H.OSC)3と、水平ドライブ回路4と、水平出力
素子5と、ダンパダイオード6と、共振コンデンサ7
と、水平偏向コイル8と、S字コンデンサ9と、チョー
クコイル(または、フライバックトランス)10と、電
源電圧EB入力端子11と、水平ブランキングパルス形
成回路12と、水平ブランキングパルス出力端子13か
ら構成される。水平出力素子5、ダンパダイオード6、
共振コンデンサ7、水平偏向コイル8、S字コンデンサ
9およびチョークコイル10によって、水平偏向出力回
路16を構成している。また、この水平偏向出力回路1
6と、水平AFC回路2、水平発振回路3および水平ド
ライブ回路4によって、水平偏向回路23を構成してい
る。この回路では、水平ブランキングパルス形成回路1
2へ供給する水平基準パルスとして、水平ドライブパル
スDRを用い、さらに、水平出力素子5としてIGBT
(Insulated Gate Bipolar Transistor)を用いている。
【0017】水平偏向出力回路16は、水平偏向コイル
8に水平周期のノコギリ波電流IDYを流し、陰極線管内
の電子ビームを水平方向に走査する働きをしている。水
平発振回路3は、水平周期のパルス(水平発振パルス)
を発生させる働きをしており、水平ドライブ回路4は、
この水平発振パルスを増幅して水平出力素子5を駆動す
る水平ドライブパルスDRを形成している。また、水平
AFC回路2は、水平同期信号入力端子1から入力され
る水平同期信号H.Syncと、水平出力素子5のコレ
クタに発生するコレクタ電圧(フライバックパルス)V
CPとの周波数の差を検出し、両者が一致するように、水
平発振回路3で発生する水平発振パルスの周波数を制御
する働きをしている。水平ブランキングパルス形成回路
12は、水平ドライブ回路4内で生成される水平ドライ
ブパルスDRを水平基準パルスとして利用し、ビデオ回
路へ供給する水平ブランキングパルスH.BLKを形成
している。
【0018】以下、図2に示した回路の動作を図3を用
いて具体的に説明する。図3(e)は、水平ドライブ回
路4内で生成される水平ドライブパルスDRの動作波形
を示している。この水平ドライブパルスDRは、水平走
査期間の後半でハイレベルとなり、水平帰線期間THR
直前でローレベルとなる矩形波である。図3(f)は本
発明の方式によって得られる水平ブランキングパルスを
示している。水平ブランキングパルス形成回路12は、
この水平ドライブパルスDRの立ち下がりエッジ(時刻
1)で立上り、一定期間(ここでは、水平帰線期間T
HRと同じ値に設定)経過した後立ち下がる、図3(f)
に示すパルスを形成し、このパルスを水平ブランキング
パルスH.BLKとして出力している。この結果、従来
のディスプレイ装置で用いられているフライバックパル
ス電圧をスライスして得た水平ブランキングパルスH.
BLK(図3(d)参照)において生じていた遅延時間
N1および遅延時間TN2を無くすことができる。従っ
て、水平ブランキングパルスH.BLKのパルス幅を水
平帰線期間THRと一致させることができる。よって、水
平帰線期間THRを拡大してオーバースキャンを無くした
場合でも、前述したような遅延時間がなくなり不要画像
が表示されるという問題が解消される。
【0019】しかしながら、従来のディスプレイ装置で
は、このように、水平ドライブパルスDRを水平基準パ
ルスとして水平ブランキングパルスH.BLKを形成し
た場合、水平ブランキングパルスの位相が、素子のバラ
ツキや周囲温度によって変化するということが問題とな
る。これは、従来のディスプレイ装置の水平出力素子と
して用いているバイポーラトランジスタの蓄積時間が、
素子のバラツキや周囲温度により、異なるために生じ
る。このように、水平ブランキングパルスH.BLKの
位相が変化した場合、画面の左端、または、右端の画像
が消去されるなどの障害が発生する。
【0020】これに対し、本発明のディスプレイ装置で
は、水平出力素子として、動作速度が速いとともに動作
特性が温度によってほとんど変化せず変動を無視できる
IGBTを用いているため、水平ドライブパルスDRを
水平基準パルスとして水平ブランキングパルスH.BL
Kを形成した場合でも、上記位相の変化が極めて少な
い。これは、IGBTの蓄積時間が、バイポーラトラン
ジスタの蓄積時間に比べて、極めて少ない(1/10か
ら1/100程度)ことによる。従って、水平ドライブ
パルスDRを水平基準パルスとして水平ブランキングパ
ルスH.BLKを形成した場合でも、上記のように、画
面の左端、または、右端の画像が消去されるなどの障害
が発生するということがない。以上説明したように、図
2に示した本発明の第1の実施例を用いた場合、不要画
像を表示することなく水平帰線期間を拡大し、オーバー
スキャンによる電力損失を低減することができる。
【0021】次に、図4を用いて、本発明の第2の実施
例について説明する。図4に示した回路は、図1に示し
た回路に比べ、水平ブランキングパルス形成回路12へ
供給する水平基準パルスとして、水平発振回路3から出
力される水平発振パルスVHOを利用している点が異な
る。水平発振パルスVHOは、前記図3(e)に示す水平
ドライブパルスDRと比べ、極性等が異なっている場合
もある。しかしながら、この水平発振パルスVHOの立ち
下り(または、立ち上り)エッジを利用しても、上記第
1の実施例と同様に、図3(f)に示すパルス幅の広い
水平ブランキングパルスH.BLKを形成することがで
きる。なお、水平発振回路3内には、コンデンサの充放
電を利用して、水平周期のノコギリ波を形成し、このノ
コギリ波を波形整形して水平発振パルスVHO(矩形波)
を形成する方法が一般的に用いられている。よって、こ
の水平周期のノコギリ波を、水平基準パルスとして、水
平ブランキングパルス形成回路12へ供給し、水平ブラ
ンキングパルス形成回路12内に波形整形回路を設けて
も同様である。以上説明した本発明の第2の実施例を用
いた場合でも、上記第1の実施例と同様に、不要画像を
表示することなく水平帰線期間THRを拡大し、オーバー
スキャンによる電力損失を低減することができる。
【0022】次に、図5を用いて、本発明の第3の実施
例について説明する。図5に示した回路は、図1に示し
た回路と比べ、水平ブランキングパルス形成回路12へ
供給する水平基準パルスとして、水平同期信号入力端子
1から入力される水平同期信号H.Syncを利用して
いる点が異なる。具体的には、水平同期信号H.Syn
cを、一定期間遅延させる等により、図3(f)に示し
た波形と同様の水平ブランキングパルスH.BLK波形
を形成している。従来のディスプレイ装置では、水平出
力素子5としてバイポーラトランジスタを用いている。
このため、水平同期信号H.Syncを用いて、水平ブ
ランキングパルスH.BLKを形成した場合、上記バイ
ポーラトランジスタの蓄積時間の変動により、水平帰線
期間THRと水平ブランキングパルスH.BLKとの位相
がずれるおそれがある。このため、水平帰線期間THR
拡大した場合、画面の左端、または、右端が消去された
り、不要画像が表示されたりするおそれがある。これに
対し、本発明のディスプレイ装置では、水平出力素子5
として、IGBTを用いているため、前述したように、
蓄積時間の変動による位相ずれが極めて少ない。従っ
て、水平帰線期間THRを拡大した場合でも、画面の左
端、または、右端が消去されたり、不要画像が表示され
たりするおそれが少ない。以上説明した本発明の第3の
実施例を用いた場合でも、上記第1の実施例と同様に、
水平帰線期間THRを拡大し、オーバースキャンによる電
力損失を低減することができる。
【0023】次に、図6を用いて、本発明の第4の実施
例について説明する。図6に示した回路は、図1に示し
た回路に比べ、水平出力素子をドレイン・ソース間を並
列に接続した2箇のパワーMOSFET14および15
から構成している点で相違している。水平ドライブ回路
4からは、水平出力素子(パワーMOSFET)14お
よび15を並列駆動するための水平ドライブパルスが各
々に供給されている。その他の構成、接続については、
図1に示した本発明の第1の実施例と同様である。パワ
ーMOSFETは、IGBTと同様電圧駆動素子であ
り、蓄積時間もバイポーラトランジスタに比べて、1/
10から1/100程度と極めて小さい。現状のパワー
MOSFETは、バイポーラトランジスタやIGBTに
比べ、オン抵抗が大きいため、水平出力素子として用い
るためには、並列駆動が必要となる。将来は、オン抵抗
がバイポーラトランジスタやIGBT並のパワーMOS
FETが開発される可能性も考えれられ、その場合に
は、1石駆動であっても十分本発明の目的を達成するこ
とができる。以上説明した本発明の第4の実施例を用い
た場合でも、上記第1の実施例と同様に、不要画像を表
示することなく水平帰線期間THRを拡大し、オーバース
キャンによる電力損失を低減することができる。
【0024】なお、図6は、水平ブランキングパルスを
形成するための水平基準パルスとして、水平ドライブパ
ルスを用いた例について示しているが、図4、図5に示
したように、水平基準パルスとして、水平発振パルスV
HOや水平同期信号H.Syncを用いた場合でも、図
4、図5に示した実施例と同様の効果を上げることがで
きる。
【0025】なお、以上の説明では、電力損失の低減に
最も効果のあるオーバースキャンを無くした場合につい
て説明した。しかしながら、実際には、セットのバラツ
キや、信号仕様の違いに対応させるなどの必要性から、
ある程度のオーバースキャンが必要な場合がある。この
ような場合でも、本発明を適用することにより、オーバ
ースキャンの量を最小限に抑えることができる。従っ
て、オーバースキャンを行なった際に生じる電力損失を
最小限に抑えることができる。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、ディスプレイ装置にお
いて、画面上に不要画像を表示させることなく水平帰線
期間を拡大することができるため、オーバースキャンに
よる電力損失をなくすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスプレイ装置の構成を示す概
念図。
【図2】本発明に係るディスプレイ装置の第1の実施例
の構成を示す図。
【図3】本発明に係るディスプレイ装置の動作波形を示
す図。
【図4】本発明に係るディスプレイ装置の第2の実施例
の構成を示す図。
【図5】本発明に係るディスプレイ装置の第3の実施例
の構成を示す図。
【図6】本発明に係るディスプレイ装置の第4の実施例
の構成を示す図。
【図7】従来のディスプレイ装置全体の構成を示す概念
図。
【図8】従来のディスプレイ装置の動作波形を示す図。
【符号の説明】
1 水平同期信号入力端子 2 水平AFC回路 3 水平発振回路 4 水平ドライブ回路 5,14,15 水平出力素子 6 ダンパダイオード 7 共振コンデンサ 8 水平偏向コイル 9 S字コンデンサ 10 チョークコイル(または、フライバックトラン
ス) 11 電源電圧入力端子 12 水平ブランキングパルス形成回路 13 水平ブランキングパルス出力端子 21 入力端子 22 信号処理回路 23 水平偏向回路 24 垂直偏向回路 25 ビデオ回路 26 偏向ヨーク 27 陰極線管

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水
    平偏向回路と、陰極線管のカソード電極を駆動するビデ
    オ回路と、該ビデオ回路に水平ブランキングパルスを供
    給する水平ブランキングパルス形成回路を備えたディス
    プレイ装置において、該水平偏向回路の水平出力素子と
    して電圧駆動形素子を用い、かつ、該水平ブランキング
    パルス形成回路へ供給する水平基準パルスとして、水平
    ドライブパルスを用いたことを特徴とするディスプレイ
    装置。
  2. 【請求項2】 水平出力素子として用いる電圧駆動素子
    がIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)で
    ある請求項1記載のディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 水平出力素子として用いる電圧駆動素子
    がパワーMOSFETである請求項1記載のディスプレ
    イ装置。
  4. 【請求項4】 陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水
    平偏向回路と、陰極線管のカソード電極を駆動するビデ
    オ回路と、該ビデオ回路に水平ブランキングパルスを供
    給する水平ブランキングパルス形成回路を備えたディス
    プレイ装置において、該水平偏向回路の水平出力素子と
    して電圧駆動形素子を用い、かつ、該水平ブランキング
    パルス形成回路へ供給する水平基準パルスとして、水平
    発振パルスを用いたことを特徴とするディスプレイ装
    置。
  5. 【請求項5】 水平出力素子として用いる電圧駆動素子
    がIGBTである請求項4記載のディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 水平出力素子として用いる電圧駆動素子
    がパワーMOSFETである請求項4記載のディスプレ
    イ装置。
  7. 【請求項7】 陰極線管の水平偏向コイルを駆動する水
    平偏向回路と、陰極線管のカソード電極を駆動するビデ
    オ回路と、該ビデオ回路に水平ブランキングパルスを供
    給する水平ブランキングパルス形成回路を備えたディス
    プレイ装置において、該水平偏向回路の水平出力素子と
    して電圧駆動形素子を用い、かつ、該水平ブランキング
    パルス形成回路へ供給する水平基準パルスとして、水平
    同期信号を用いたことを特徴とするディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 水平出力素子として用いる電圧駆動素子
    がIGBTである請求項7記載のディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 水平出力素子として用いる電圧駆動素子
    がパワーMOSFETである請求項7記載のディスプレ
    イ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100378001B1 (ko) * 1996-01-26 2003-06-09 삼성에스디아이 주식회사 고출력수평편향장치

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