JP2000021867A - 半導体製造装置および該装置のクリーニング方法 - Google Patents

半導体製造装置および該装置のクリーニング方法

Info

Publication number
JP2000021867A
JP2000021867A JP10191799A JP19179998A JP2000021867A JP 2000021867 A JP2000021867 A JP 2000021867A JP 10191799 A JP10191799 A JP 10191799A JP 19179998 A JP19179998 A JP 19179998A JP 2000021867 A JP2000021867 A JP 2000021867A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vapor deposition
deposition polymerization
chamber
raw material
material monomer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10191799A
Other languages
English (en)
Inventor
Masayuki Iijima
正行 飯島
Masatoshi Sato
昌敏 佐藤
Yoshiyuki Ukishima
禎之 浮島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ulvac Inc
Original Assignee
Ulvac Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ulvac Inc filed Critical Ulvac Inc
Priority to JP10191799A priority Critical patent/JP2000021867A/ja
Publication of JP2000021867A publication Critical patent/JP2000021867A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Physical Deposition Of Substances That Are Components Of Semiconductor Devices (AREA)
  • Cleaning Or Drying Semiconductors (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • ing And Chemical Polishing (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 層間絶縁膜用の低比誘電率高分子膜を安
定して形成する半導体製造装置および高分子膜を安定し
て形成する方法の開発。 【解決手段】 半導体製造装置において、蒸着重合中に
蒸着重合室の内壁面に付着した原料モノマー、該原料モ
ノマーの重合物、または該モノマーと該重合物との両者
の混合物からなる膜を酸素プラズマでクリーニングする
ために、該蒸着重合室が酸素の導入および放電が可能な
電極またはアンテナを備えている。かかる装置を用い
て、該蒸着重合室内で基板上に該原料モノマーを蒸着重
合せしめて層間絶縁膜を形成した後に、該蒸着重合室の
内壁面に付着した前記膜を酸素プラズマでクリーニング
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体素子内の層
間絶縁膜を蒸着重合により形成するための半導体製造装
置およびこの装置を用いて蒸着重合した後の蒸着重合室
のクリーニング方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、半導体素子の層間絶縁膜として
は、CVD法(化学蒸着法)によるSiO2膜が主に用
いられている。この方法によって形成された層間絶縁膜
の比誘電率は約4以上となるが、最近はLSIの高集積
化の進展により層間絶縁膜の低比誘電率化が大きな課題
とされており、比誘電率が4以下の層間絶縁膜が要求さ
れるようになっている。
【0003】このような要求に対しては、近年、プラズ
マCVD法によって形成されたSiO2膜にフッ素を添
加したSiOF膜が提案されており、かかる膜の場合、
層間絶縁膜の比誘電率は3.7−3.2程度である。ま
た、C48等のガスを用いて同様にプラズマ重合法によ
って比誘電率2.5以下の膜も作製されている。さら
に、本発明者等は、蒸着重合により作製した様々な高分
子材料が比誘電率2.5以下を実現できることを見いだ
している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来技術においては、次のような問題があった。すなわ
ち、上述のプラズマCVD法によるSiOF膜およびプ
ラズマ重合法による膜については、従来のプラズマCV
D用装置を使用して作製することができかつ低比誘電率
化が達成できる反面、膜の形成方法や成膜条件によって
膜特性が大きく異なったり、また膜中のフッ素や他の有
機成分の脱離や吸湿性が大きいといった膜の不安定性に
より誘電率を悪化させてしまう問題が指摘されており、
将来の低比誘電率材料としての応用は難しい状況にあ
る。
【0005】一方、上記蒸着重合法により低誘電性の高
分子層間絶縁膜を形成できることが確認できたものの、
蒸発したモノマーや反応して生成した重合膜やこれらの
混合膜が蒸着重合室の内壁面に付着し出すと、得られた
膜の物性が不安定になる原因となることが分かった。
【0006】本発明は、このような従来技術の問題点を
解決するためになされたものであり、層間絶縁膜用の低
比誘電率高分子膜を安定して形成する半導体製造装置お
よびこの装置を用いて高分子膜を安定して形成するため
に随時蒸着重合室をクリーニングする方法を提供するこ
とを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、酸素の導入および
放電が可能な電極またはアンテナを有する装置を用いか
つ原料モノマー等が蒸着重合室の壁面に付着し難いよう
に該蒸着重合室を150℃以上に加熱可能として、成膜
毎に蒸着重合室内に付着したモノマーや高分子膜等を酸
素プラズマによりクリーニングすれば、ダストの発生が
なく安定した半導体素子が得られることを見いだした。
【0008】本発明の半導体製造装置は、ウエハーの出
し入れのための室とウエハーの搬送ロボットを備えたコ
ア室と複数の半導体製造プロセス室とからなり、該プロ
セス室の少なくとも一室が蒸着重合用原料モノマーの蒸
発源を有する蒸着重合室である枚葉式半導体製造装置に
おいて、該蒸着重合室が、蒸着重合中に該蒸着重合室の
内壁面に付着した該原料モノマー、該原料モノマーの重
合物、または該モノマーと該重合物との両者の混合物か
らなる膜を酸素プラズマでクリーニングするための、酸
素の導入および放電が可能な電極またはアンテナを備え
ている。前記装置において、該蒸発源から該蒸着重合室
へ導入される該原料モノマーの供給量を制御するための
気体流量コントローラーが該蒸着重合室と該原料モノマ
ー蒸発源との間に設けられていてもよい。
【0009】また、本発明の半導体製造装置の蒸着重合
室のクリーニング方法は、ウエハーの出し入れのための
室とウエハーの搬送用ロボットを備えたコア室と複数の
半導体製造プロセス室とからなり、該プロセス室の少な
くとも一室が蒸着重合用原料モノマーの蒸発源を有する
蒸着重合室である枚葉式の半導体製造装置を用いて層間
絶縁膜を蒸着重合により形成するに際し、該蒸着重合室
内で、ウエハー上に該原料モノマーを蒸着重合せしめて
層間絶縁膜を形成した後に、該蒸着重合室の内壁面に付
着した該原料モノマー、該原料モノマーの重合物、また
は該モノマーと該重合物との両者の混合物からなる膜を
酸素プラズマでクリーニングする。この方法において、
該蒸着重合室内で、ウエハー上に該原料モノマーを蒸着
重合せしめて層間絶縁膜を形成するに際し、該蒸着重合
室と該原料モノマー蒸発源との間に設けてある気体流量
コントローラーによって、該蒸発源で気化された該原料
モノマーの供給量を制御して該蒸着重合室へ導入し、該
ウエハー上に蒸着重合せしめて層間絶縁膜を形成した後
に、該蒸着重合室の内壁面に付着した上記膜を酸素プラ
ズマでクリーニングしてもよい。このクリーニングの
際、前記蒸着重合室を150℃以上に加熱することが望
ましい。
【0010】本発明で行う酸素プラズマの条件は、例え
ば、酸素流量:約200sccm、時間:60秒/膜厚
1μm、圧力:0.05〜1.0Torr、RWパワ
ー:100〜200Wであるのが望ましい。この放電が
蒸着重合室全体に行き渡るように、円形の電極を該室か
ら50mm以内になるように設置するのが望ましい。
【0011】本発明において層間絶縁膜を成膜するのに
用いられる原料モノマーは、特に制限はなく、反応性が
低いモノマー同士の組み合わせであっても、反応性が高
くかつ蒸気圧の低いモノマー同士の組み合わせであって
もよく、既知のポリイミドを形成するための原料モノマ
ー、例えば、4,4′−ジアミノジフェニル工ーテル
(ODA)、ピロメリット酸二無水物(PMDA)等を
使用できる。また、蒸着重合の条件は、一般に、高真空
中(1×10-3Pa以下)で両モノマーの組成比が化学
量論比になるよう加熱蒸着するものである。ただし、基
板温度はモノマーの種類により異なる。
【0012】かくして、かかる蒸着重合において蒸着重
合室の内壁に付着する膜は、スパッタを行う際にスパッ
タ室の内壁面に付着する膜とは異なり、100%有機物
からなる。有機物の膜が内壁面に付着するのは、MO
CVDやTEOS CVDのような有機成分を含むCV
D法を行う際にもあるが、この場合には100%有機物
の膜ではない。従って、スパッタを行う際に内壁面に付
着する膜をクリーニングするには反スパッタ条件でクリ
ーニングすればよいが、CVD法を行う際に壁面に付着
する膜を除去するには逆スパッタと反応性ガスによるク
リーニングとの組合せで行わなければならない。しか
し、蒸着重合を行う際に壁面に付着する膜のように10
0%有機物である場合には、この有機物からなる膜を酸
化によりCO、CO2、H2O、NO、NO2等に変換し
てからクリーニングするので、むしろレジストのアッシ
ングと同じになる。ただし、蒸着重合室の内壁についた
ものをクリーニングするので、アッシングとはその操作
を行う工程が異なるし、クリーニングの条件も緩やかに
なる。この場合、逆スパッタではないため、放電のパワ
ーが小さくてもよい等の利点がある。
【0013】なお、蒸着重合による成膜プロセスにおい
ては、一般に、原料モノマーの反応性と蒸気圧とが成膜
に大きく影響する。反応性が低いモノマー同士の組み合
わせでは、基板温度を上げれば、モノマーの反応律速条
件で重合が起こり成膜するので、各モノマーの蒸着重合
室への導入量を精密に制御する必要はない。しかし、反
応性が高く、かつ蒸気圧の低いモノマー同士の組み合わ
せでは、モノマーの供給律速条件で重合が起こり成膜す
るので、各モノマーの蒸着重合室への導入量を精密に制
御することが必要になる。2種以上のモノマーを使う蒸
着重合では、各モノマーの組成比が1:1に近いほど、
得られる重合体材料の耐熱性、機械的特性、電気的特性
等の物性は向上するが、逆に、組成比がずれるほど物性
は低下する。従来の方法では、モノマー供給量と気化温
度のみで各モノマーの蒸着重合室への導入量を制御して
いただけなので、この方法では精密な制御ができ難く、
かくして得られた膜の特性がばらつくという欠点があっ
た。しかし、気体流量コントローラーを用いて各モノマ
ーの蒸着重合室への導入量を精密に制御すれば、得られ
る膜の物性のばらつきは極めて小さくなる。例えば、気
体流量コントローラーを使用しないで成膜した膜の物性
値のばらつきは平均値±10%程度であるが、気体流量
コントローラーを使用して成膜した膜の物性値のばらつ
きは平均値±3%程度のように低くなると共に、物性値
自体も5〜10%向上する。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態を図面を参照して詳細に説明する。図1は、本発明の
半導体製造装置の一例の概略構成を示すものであり、図
2は図1の一部を構成する蒸着重合室の一例の概略構成
を示すものであり、図3は図1の一部を構成する蒸着重
合室の別の一例の概略構成を示すものでありる。
【0015】図1に示すように、この装置においては、
シリコン基板等の基板の搬送用ロボットが組み込まれた
コア室1、シリコン基板等の基板のL/UL室2、蒸着
重合室(第1室)3、加熱処理室(第2室)4、および
アルミスパッタ室(第3室)5が設けられており、コア
室1を中心として、このコア室にL/UL室2、第1室
3、第2室4、および第3室5がそれぞれ、ゲートバル
ブ7を介して連結されるように構成されている。なお、
これらの室は、真空ポンプ等の真空排気系(図示せず)
に連結されている。コア室1に設けられた既知の基板搬
送用ロボットは、基板を、コア室を軸にしてL/UL室
2、蒸着重合室3、加熱処理室4、アルミスパッタ室5
等からまたこれらの各室に搬入・搬出可能なように設定
されており、L/UL室からこれらの各室にまたこれら
の室相互間で自由に搬送可能なようになっている。
【0016】また、図2および3に示すように、蒸着重
合室3には、2種類の原料モノマーA、Bの供給源が気
化(蒸発)器11a、11bと所望により気体流量コン
トローラー12a、12b(図3)を介して配置されて
おり、蒸着重合室へ気化された原料モノマーを導入でき
るようになっている。各モノマー供給源のハウジング1
3a、13bにはそれぞれ、モノマーA、Bのモノマー
容器14a、14bが設けられ、また各容器の周りには
それぞれ、各モノマーを加熱するためのヒーターのよう
な気化用熱源15a、15bが設けられている。供給源
(気化器11a、11b)、気体流量コントローラー1
2a、12b、および蒸着重合室3を連結し、かつ蒸着
重合室へ各モノマーを導入するための導入管16a、1
6bは、ヒーター等の熱源Hで温度制御可能なようにな
っている。また、導入管16a、16bの蒸着重合室3
への連結部と基板支え部材17上に載置された基板18
との間には、各モノマーが基板上に均一に供給できるよ
うにするためヒーター等の熱源Hにより保温されたモノ
マー混合槽19が配置されている。
【0017】各導入管16a、16bの管路の途中には
バルブ20a、20bが配置されており、蒸着重合膜形
成時にこれらのバルブを開閉することにより膜厚を制御
できる。また、蒸着重合室には、クリーニングガスとし
て酸素または酸素を含むガスを導入するためのガス導入
口21が設けられ、かつ装置内部に放電のためのプラズ
マ用電極22を有する構造(RFまたはDC放電)が設
けられている。あるいはまた、放電のために、蒸着重合
室の内側の壁面に石英製の棒着板を配置し、その棒着板
の外側の壁面にアンテナを有する(ヘリコンプラズマ)
構造または該蒸着重合室の外側に磁石を配置した構造
(NLD放電)になっていてもよい。また、この蒸着重
合室はヒーターHまたは温媒によって150℃以上に加
熱可能なように構成されていることが望ましい。
【0018】上記装置を用いて基板18上に層間絶縁膜
を成膜する場合には、基板をコア室1を経由してL/U
L室2から蒸着重合室3へ移動した後バルブ20a、2
0bを開け、所定の時間の間成膜プロセスを実施し、次
いでバルブ20a、20bを閉め、基板を加熱処理室4
に搬送する。この加熱処理室内で、所定の条件下熱処理
を行う。一般に、熱処理は、昇温速度10℃/分で40
0℃まで加熱し、1時間この温度に保持し、最後に自然
冷却するようにして行われる。雰囲気としては、高真空
中または不活性ガス中のような条件下で行われる。ま
た、必要に応じ、基板をアルミスパッタ5室へ搬送し
て、一般に、Ar:1000sccm、1×10-2
a、RFパワー:2KW、基板バイアスなし、成膜速度
(rate):50Å/sec、膜厚:200nmのよ
うな条件下でアルミ電極を成膜することもできる。
【0019】以下、本発明の装置を用いてポリイミド膜
からなる半導体素子の層間絶縁膜を形成する工程の一つ
の実施の形態を示す。
【0020】まず、ポリイミド膜を形成するための半導
体基板として、基板表面に形成され、かつ所定の位置に
窓開けがされたシリコン熱酸化膜と、その上に成膜され
かつパターニングが施された第1層目の配線とを有す
る、例えばSiからなる基板を用意する。この基板の表
面に、上述の蒸着法によってポリイミド膜を所望の厚み
に全面成膜して層間絶縁膜を形成する。次いで、この層
間絶縁膜の表面に所定のパターニングが施されたレジス
ト膜を形成し、通常のドライエッチングを行ってレジス
ト膜の窓開け部分に露出した層間絶縁膜を除去する。そ
して、上述のレジスト膜を除去した後、配線薄膜を全面
成膜し、パターニングを施して第2層目の配線を形成す
る。このようにすることにより、層間絶縁膜が除去され
た窓開け部分で、第1層目の配線と第2層目の配線とが
電気的に接続され、その結果、多層配線を有する半導体
素子を得ることができる。
【0021】本実施の形態によれば、低比誘電率化した
ポリイミド膜によって層間絶縁膜を構成しているので、
第1層目の配線と第2層目の配線との間で形成されるコ
ンデンサーの容量が小さくなり、半導体素子の動作速度
を向上させることが可能になる。
【0022】
【実施例】(実施例1)以下、本発明の具体的な実施例
を比較例と共に説明する。
【0023】図1および2に示す装置を用いて次のよう
にして基板上にポリイミド膜を形成した。まず、コア室
1に設けられた基板搬送用ロボットを用いて、コア室を
経由してL/UL室2から導電率が0.02Ωcmであ
る6インチ寸法のシリコン基板18を真空蒸着室3へ搬
送し、ここでポリイミド膜を蒸着重合した。ポリイミド
膜を形成するための原料モノマーとして、4,4′−ジ
アミノジフェニルエーテル(ODA)とピロメリット酸
二無水物(PMDA)とを用い、これらをそれぞれ気化
器11a、11b内の容器14a、14bへ入れ、熱源
(15a、15b)を用いて蒸発させた。ODAは15
8.0+0.1℃で、またPMDAは182+0.1℃
の温度で蒸発させ、各モノマーの供給量を制御した。得
られた各蒸気をそれぞれ導入管16a、16bを通し、
その一定量をモノマー混合槽19を経て蒸着重合室3に
供給し、基板18上で蒸着重合せしめた。この場合、図
3に示すように、所望により気体流量コントローラー1
2a、12bを用いて、各蒸気の一定量(例えば、10
0sccm)を蒸着重合室3に供給してもよい。なお、
モノマーの組成比は化学量論比で1:1となるように制
御し、また導入管16a、16bを通過する間にモノマ
ー温度が下がらないように導入管を所定の温度に保温し
た。この蒸着重合条件は、基板温度:25℃、圧力:1
×10-3Pa、成膜速度(rate):100Å/se
cであった。
【0024】蒸着重合室3で成膜後、得られた基板を基
板搬送用ロボットを用いてコア室1を経由して加熱処理
室4へ搬送し、熱処理を行った。この熱処理は、昇温速
度10℃/minで400℃まで加熱することによって
行った。この時点での膜厚は500nmであった。
【0025】上記熱処理後、基板をアルミスパッタ室6
内に搬送し、基板上にアルミ電極をスパッタにより20
0nmの膜厚で形成し、比誘電率測定用の素子を作製し
た。この素子についての比誘電率を測定したところ、
3.00であった。この場合、比誘電率の値は、横河ヒ
ューレットパッカード社製のマルチ・フリケンシLCR
メータ(モデル4275A)を使用して静電容量Cを測
定し、計算によって求めた。
【0026】以上の操作が済んだ毎に、蒸着重合室に酸
素を200sccm導入し、RFにより放電させ、該室
内の内壁に付着した各種の膜をクリーニングした。
【0027】(比較例1)比較のために、実施例1の操
作を、クリーニング操作を全く行わないで繰り返した。
【0028】上記実施例及び比較例の結果、クリーニン
グを行った場合は、安定して素子の耐電圧の測定が可能
であったが、クリーニングを行わなかった場合は、素子
の作製を繰り返す毎に導通した素子が増加することが分
かった。
【0029】
【発明の効果】本発明の半導体製造装置によれば、蒸着
重合室に、蒸着重合中に該蒸着重合室の内壁面に付着し
た原料モノマー、該原料モノマーの重合物、または該モ
ノマーと該重合物との両者の混合物からなる膜を酸素プ
ラズマによりクリーニングするための、酸素の導入およ
び放電が可能な電極またはアンテナを、備えることによ
って、層間絶縁用の低比誘電率高分子膜を安定して形成
することができるようにした。
【0030】また、かかる半導体製造装置を用いて、蒸
着重合室内で基板上に原料モノマーを蒸着重合せしめて
層間絶縁膜を形成した後に、該蒸着重合室の内壁面に付
着した該原料モノマー、該原料モノマーの重合物の膜、
または該モノマーと該重合物との両者の混合物からなる
膜を酸素プラズマでクリーニングすることにより、層間
絶縁膜用の低比誘電率高分子複合膜を安定して得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体製造装置の一例の概略構成を示
す模式的平面図。
【図2】本発明の半導体製造装置の一部を構成する蒸着
重合室の一例の概略構成を示す模式的断面図。
【図3】本発明の半導体製造装置の一部を構成する蒸着
重合室の別の一例の概略構成を示す模式的断面図。
【符号の説明】
1 コア室 2 L/UL室 3 蒸着重合室 4 加熱処理室 5 アルミスパッタ室 6 ゲートバルブ 11a、11b 気化器 12a、12b
気体流量コントローラー 13a、13b ハウジング 14a、14b
モノマー容器 15a、15b 気化用熱源 16a、16b
導入管 17 基板支え部材 18 基板 19 モノマー混合槽 20a、20b
バルブ 21 ガス導入口 22 プラズマ用
電極 A、B モノマー H 熱源
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/304 645 H01L 21/302 N (72)発明者 浮島 禎之 茨城県つくば市東光台5−9−7 日本真 空技術株式会社筑波超材料研究所内 Fターム(参考) 4K030 DA06 GA12 JA05 KA41 4K057 DD01 DG07 DM36 5F004 AA15 BA20 BC03 BC06 DA26 FA01 FA08 5F045 AA08 AA19 AB39 AC11 AD08 AE09 CB05 DC63 DP03 DQ17 EB09 EE02 EE04 EE05 EE10 EH11 EN04 HA11 HA23 5F103 AA01 AA08 BB06 BB42 DD25 DD28 PP01 RR05

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ウエハーの出し入れのための室とウエハ
    ーの搬送ロボットを備えたコア室と複数の半導体製造プ
    ロセス室とからなり、該プロセス室の少なくとも一室が
    蒸着重合用原料モノマーの蒸発源を有する蒸着重合室で
    ある枚葉式半導体製造装置において、蒸着重合中に該蒸
    着重合室の内壁面に付着した該原料モノマー、該原料モ
    ノマーの重合物、または該モノマーと該重合物との両者
    の混合物からなる膜を酸素プラズマでクリーニングする
    ための、酸素の導入および放電が可能な電極またはアン
    テナを、該蒸着重合室が備えていることを特徴とする半
    導体製造装置。
  2. 【請求項2】 ウエハーの出し入れのための室とウエハ
    ーの搬送用ロボットを備えたコア室と複数の半導体製造
    プロセス室とからなり、該プロセス室の少なくとも一室
    が蒸着重合用原料モノマーの蒸発源を有する蒸着重合室
    である枚葉式の半導体製造装置において、該蒸着重合室
    と該原料モノマー蒸発源との間に、該蒸発源から該蒸着
    重合室へ導入される該原料モノマーの供給量を制御する
    ための気体流量コントローラーが設けられており、また
    蒸着重合中に該蒸着重合室の内壁面に付着した該原料モ
    ノマー、該原料モノマーの重合物、または該モノマーと
    該重合物との両者の混合物からなる膜を酸素プラズマで
    クリーニングするための、酸素の導入および放電が可能
    な電極またはアンテナを、該蒸着重合室が備えているこ
    とを特徴とする半導体製造装置。
  3. 【請求項3】 ウエハーの出し入れのための室とウエハ
    ーの搬送用ロボットを備えたコア室と複数の半導体製造
    プロセス室とからなり、該プロセス室の少なくとも一室
    が蒸着重合用原料モノマーの蒸発源を有する蒸着重合室
    である枚葉式の半導体製造装置を用いて層間絶縁膜を蒸
    着重合により形成するに際し、該蒸着重合室内で、ウエ
    ハー上に該原料モノマーを蒸着重合せしめて層間絶縁膜
    を形成した後に、該蒸着重合室の内壁面に付着した該原
    料モノマー、該原料モノマーの重合物、または該モノマ
    ーと該重合物との両者の混合物からなる膜を酸素プラズ
    マでクリーニングすることを特徴とする蒸着重合室のク
    リーニング方法。
  4. 【請求項4】 ウエハーの出し入れのための室とウエハ
    ーの搬送用ロボットを備えたコア室と複数の半導体製造
    プロセス室とからなり、該プロセス室の少なくとも一室
    が蒸着重合用原料モノマーの蒸発源を有する蒸着重合室
    である枚葉式の半導体製造装置を用いて層間絶縁膜を蒸
    着重合により形成するに際し、該蒸着重合室と該原料モ
    ノマー蒸発源との間に設けてある気体流量コントローラ
    ーによって、該蒸発源で気化された該原料モノマーの供
    給量を制御して該蒸着重合室へ導入し、該ウエハー上に
    蒸着重合せしめて、層間絶縁膜を形成した後に、該蒸着
    重合室の内壁面に付着した該原料モノマー、該原料モノ
    マーの重合物、または該モノマーと該重合物との両者の
    混合物からなる膜を酸素プラズマでクリーニングするこ
    とを特徴とする蒸着重合室のクリーニング方法。
  5. 【請求項5】 前記蒸着重合室を150℃以上に加熱す
    ることを特徴とする請求項3または4記載の蒸着重合室
    のクリーニング方法。
JP10191799A 1998-07-07 1998-07-07 半導体製造装置および該装置のクリーニング方法 Pending JP2000021867A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10191799A JP2000021867A (ja) 1998-07-07 1998-07-07 半導体製造装置および該装置のクリーニング方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10191799A JP2000021867A (ja) 1998-07-07 1998-07-07 半導体製造装置および該装置のクリーニング方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000021867A true JP2000021867A (ja) 2000-01-21

Family

ID=16280738

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10191799A Pending JP2000021867A (ja) 1998-07-07 1998-07-07 半導体製造装置および該装置のクリーニング方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000021867A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010062480A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及びそのクリーニング方法
JP2012238907A (ja) * 2012-08-27 2012-12-06 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及びそのクリーニング方法
JP2013229622A (ja) * 2013-06-25 2013-11-07 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及びそのクリーニング方法
JP2020038947A (ja) * 2018-09-06 2020-03-12 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010062480A (ja) * 2008-09-05 2010-03-18 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及びそのクリーニング方法
JP2012238907A (ja) * 2012-08-27 2012-12-06 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及びそのクリーニング方法
JP2013229622A (ja) * 2013-06-25 2013-11-07 Tokyo Electron Ltd 成膜装置及びそのクリーニング方法
JP2020038947A (ja) * 2018-09-06 2020-03-12 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置
JP7080140B2 (ja) 2018-09-06 2022-06-03 東京エレクトロン株式会社 基板処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102664066B1 (ko) 유기막들의 기상 퇴적
JP4112702B2 (ja) 成膜装置
CN101506960B (zh) 处理基板的方法
US5970383A (en) Method of manufacturing a semiconductor device with improved control of deposition layer thickness
JP4283910B2 (ja) 半導体製造装置およびポリイミド膜の形成方法
JPH10189569A (ja) 低誘電率の多層膜を堆積するための方法及び装置
US5755888A (en) Method and apparatus of forming thin films
JPH11172418A (ja) 成膜装置
JP3153190B2 (ja) 高分子膜の製造装置とこの装置を用いた成膜方法
JPH10289902A (ja) 成膜装置
JP2000021867A (ja) 半導体製造装置および該装置のクリーニング方法
JP4283911B2 (ja) 半導体製造装置およびポリイミド膜の形成方法
JP2000058529A (ja) 化学気相成長装置及び半導体デバイスの製造方法
KR20040094602A (ko) 산화물 박막의 제조방법 및 제조장치
JP4076245B2 (ja) 低比誘電性絶縁膜及びその形成方法並びに層間絶縁膜
JP3897908B2 (ja) 低比誘電性絶縁膜の形成方法、層間絶縁膜及び半導体装置
JP3384487B2 (ja) 絶縁膜の形成方法および多層配線
US5347100A (en) Semiconductor device, process for the production thereof and apparatus for microwave plasma treatment
JP3675958B2 (ja) 耐湿性絶縁膜の形成方法及び層間絶縁膜の形成方法
TW202212602A (zh) 源自低蒸氣壓有機分子之自組裝單層沉積
JP2008300749A (ja) 半導体装置の製造方法および成膜装置
JP3494572B2 (ja) 低比誘電性高分子膜の形成方法
JPH11289011A (ja) 低比誘電性絶縁膜及びその形成方法並びに層間絶縁膜
JPH11106506A (ja) 低比誘電性高分子膜及びその形成方法並びに層間絶縁膜
KR19980018503A (ko) 박막제작방법 및 박막제작장치

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050624

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060530

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060731

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061024

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061225

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070518

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070518

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080115

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080708