JP2000021739A - 走査露光方法及び走査型露光装置 - Google Patents

走査露光方法及び走査型露光装置

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JP2000021739A
JP2000021739A JP10197978A JP19797898A JP2000021739A JP 2000021739 A JP2000021739 A JP 2000021739A JP 10197978 A JP10197978 A JP 10197978A JP 19797898 A JP19797898 A JP 19797898A JP 2000021739 A JP2000021739 A JP 2000021739A
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Takashi Miyaji
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    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

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  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光動作のスループットを維持しつつ、感応
基板の周縁部分における像くずれ領域の大きさを抑制し
て走査露光を行う。 【解決手段】 主制御系20が、記憶装置19に記憶さ
れた露光マップデータに基づいて、感応基板Wの外周部
の特定の区画領域に関する、適正化された同期移動速度
を決定する。そして、主制御系20が、決定された同期
移動速度に基づいて、レチクルステージ駆動部14及び
ウエハステージ駆動部16とを制御し、レチクルRとウ
エハWとを同期移動制御する。また、主制御系20は、
露光マップデータ内の合焦制御用データに基づいて、ア
クチュエータを制御して合焦制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、走査露光方法及び
走査型露光装置に係り、更に詳しくは半導体素子、液晶
表示素子等をリソグラフィ工程で製造する際に用いられ
る走査露光方法、及びその走査露光方法が適用される走
査型露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子等をフォトリソグ
ラフィ技術を用いて製造する際に、マスク又はレチクル
(以下、「レチクル」と総称する)のパターンを投影光
学系を介して、フォトレジスト等の感光材料が塗布され
たウエハ又はガラス基板等の感応基板上に転写する投影
露光装置が使用されている。一般に投影露光装置におい
ては、開口数(N.A.)が大きく焦点深度の浅い投影光学
系が使用されるため、微細な回路パターンを高い解像度
で転写するためには、感応基板の表面を投影光学系の結
像面に合わせ込むための機構が必要である。このため、
投影露光装置は感応基板表面を投影光学系の焦点深度の
範囲内に合わせ込むための合焦機構を備えている。これ
は、投影光学系の光軸方向(Z方向)の感応基板表面の
位置と投影光学系の光軸方向に直交する面に対する傾き
とを検出するフォーカス/レベリング検出系と、検出さ
れた高さ及び傾きに基づいて感応基板表面の位置及び姿
勢を調整する調整機構(以下、「Zレベリングステー
ジ」という)から構成されている。
【0003】一方、最近では、半導体素子のチップが大
型化する傾向にあり、より大面積のパターンを感応基板
上に投影露光するという要求がある。これに応えるた
め、レチクルと感応基板とを投影光学系に対して同期し
て走査することにより、投影光学系の有効照明領域より
広い範囲のショット領域への露光が可能ないわゆるステ
ップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置が実用化
されている。かかる従来の走査型露光装置では、フォー
カス/レベリング検出系を用いて感応基板の表面位置
(高さと傾斜)を直接測定していること、及び感応基板
表面の照明領域(露光領域)と投影光学系の結像面との
差を最も小さくするという合焦機構の目的からして、フ
ォーカス/レベリング検出系の検出範囲は露光範囲(露
光領域)と一致させることが通常である。このため、走
査型露光装置では、露光中にのみ合焦制御(フォーカス
制御及びレベリングの制御)を行う。すなわち、次のシ
ョット領域を露光位置に位置決めするためのステッピン
グ動作の際には、一旦、制御をオフし、Zレベリングス
テージの姿勢を固定し、露光開始の直前にフォーカス及
びレベリングの動作を再開する手順が用いられていた。
これは、ショット移動の経路が必ずしもフォーカス/レ
ベリング検出系の検出可能範囲に入るとは限らず、検出
可能領域を外れた場合に、フォーカス及びレベリング制
御を継続することが不可能となるためである。
【0004】また、かかる走査型露光装置では、スルー
プット向上の観点から、レチクルステージを走査方向に
往復移動させながらウエハ上の複数のショット領域に順
次レチクルパターンを転写する、いわゆる完全交互スキ
ャンによる走査露光方式が採用されているのが一般的で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述のいわゆる完全交
互スキャンを行うと、感応基板の周縁部分にあたるショ
ット領域に関して、感応基板の内側から外側に向かって
露光領域が進行し、露光の途中でフォーカス/レベリン
グ検出系のフォーカス検出点が検出可能領域から外れる
位置関係となるショット領域と、感応基板の外側から内
側に向かって露光領域が進行し、露光開始時にはフォー
カス/レベリング検出系のフォーカス検出点が検出可能
領域を外れていたのが露光途中から検出可能領域に入る
位置関係となるショット領域とが存在することになる。
すなわち、従来の走査型露光装置においては、1ショッ
トの画角が比較的大きいものになるため、こういった周
縁部のショットをうまく処理しないと感光基板の利用効
率を落とし、結局は露光装置の実質的な処置効率を損な
う結果となる。
【0006】これを回避するために、前者の内側から外
側に露光が進行するショットではフォーカス/レベリン
グ検出系が検出可能領域を外れる前に合焦制御を中断
し、Zレベリングステージ固定し、後者の外側から内側
に露光が進行するショットではフォーカス/レベリング
検出系が検出可能範囲に入った時点から合焦制御をオン
することで、周縁部のショットであっても可能な限り広
い範囲でフォーカス制御及びレベリング制御が行われる
ように配慮していた。
【0007】しかしながら、露光が感光基板の外側から
内側に進行するショットにおいては、フォーカス及びレ
ベリングセンサが検出可能な状態になってから合焦制御
を開始するため、合焦制御開始からZレベリングステー
ジが整定するまで、像くずれを起こす可能性があった。
像くずれが起こった場合、そのショットは不良となるた
め、感応基板の利用効率を低下させることになる。ま
た、Zレベリングステージの整定時間は時間的にほぼ一
定のため、感光基板の走査速度が大きい場合には、整定
による像くずれの起きる可能性の有る領域は速度に比例
して広がり、この危険は一層大きくなる。一方、全ての
周縁部ショットを露光の進行が内側から外側に行われる
ように走査の方向を制御する方式があるが、この方式に
おいては、レチクルステージ3等の同期移動方向と逆方
向への巻き戻し動作を伴うために一般的に著しく処理速
度を落とす結果となる。
【0008】本発明は、かかる事情の下になされたもの
で、その第1の目的は、完全交互スキャン方式を採用し
て露光動作のスループットを維持しつつ、感応基板の周
縁部分における像くずれ領域の大きさを抑制することが
できる走査露光方法を提供することにある。
【0009】また、本発明の第2の目的は、感応基板の
周縁部分における像くずれ領域の大きさを抑制して完全
交互スキャン方式によるパターン転写を行うことによ
り、高いスループットで露光を行うことができる走査型
露光装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の走査露光
方法は、マスク(R)と感応基板(W)とを同期移動す
るとともに、前記感応基板(W)上の照明領域(6)内
に配置された少なくとも1つの検出点に関して検出され
る前記感応基板(W)の前記投影光学系(PL)の光軸
方向の位置に基づき合焦制御しつつ、前記マスク(R)
に形成されたパターンを前記感応基板(W)上の複数の
区画領域に転写する走査露光方法において、前記複数の
区画領域のうち、前記感応基板(W)の外周部に設けら
れた転写禁止領域(PIA)に近接する特定の区画領域
への前記パターンの転写に際して、前記転写禁止領域
(PIA)の幅、前記感応基板(W)の同期移動方向、
及び前記合焦制御の整定時間に基づいて、前記マスク
(R)及び前記感応基板(W)の同期移動の速度を決定
することを特徴とする。
【0011】これによれば、特定の区画領域へのパター
ン転写に際し、マスク及び前記感応基板について、適性
な同期移動速度を、転写禁止領域の幅、感応基板の同期
移動方向、及び合焦制御の整定時間に基づいて決定す
る。すなわち、特定領域の走査露光では、検出点が感応
基板上に設定されて合焦制御が可能となってから合焦制
御の整定時間が経過するまでの間は、例え像くずれが発
生してもパターン転写動作には影響の無い転写禁止領域
上に検出点が存在するように同期移動速度を決定する。
【0012】例えば、感応基板上の照明領域が感応基板
の外側から内側へ相対移動する特定の区画領域の全てに
ついて、パターン転写に際しての感応基板の同期移動の
速度VW を、 VW ≦D/TFS ここで、D :転写禁止領域の幅 TFS:合焦制御の整定時間 によって決定する。
【0013】そして、決定された同期移動速度で、マス
クと感応基板とを同期移動しつつ、マスクに形成された
パターンを区画領域に転写する。したがって、完全交互
スキャン方式を行いつつ、感応基板上の広い面積の領域
について、像くずれを発生させずにパターン転写をする
ことができる。
【0014】本発明の第2の走査露光方法は、マスク
(R)と感応基板(W)とを同期移動するとともに、前
記感応基板(W)上の照明領域(6)内に配置された少
なくとも1つの検出点に関して検出される前記感応基板
(W)の前記投影光学系(PL)の光軸方向の位置に基
づき合焦制御しつつ、前記マスク(R)に形成されたパ
ターンを前記感応基板(W)上の複数の区画領域に転写
する走査露光方法において、前記感応基板(W)の外周
部に設けられた転写禁止領域(PIA)に近接し、前記
照明領域(6)が前記区画領域内を前記感応基板(W)
の外側から内側へ相対移動する特定の区画領域への前記
パターンの転写に際して、前記転写禁止領域(PIA)
の幅に基づいて、前記マスク(R)及び前記感応基板
(W)の前記同期移動の速度を決定することを特徴とす
る。
【0015】これによれば、特定の区画領域へのパター
ン転写に際し、マスク及び前記感応基板について、適性
な同期移動速度を、転写禁止領域の幅に基づいて決定す
るので、完全交互スキャン方式を行いつつ、感応基板上
の広い面積の領域について、像くずれを発生させずにパ
ターン転写をすることができる。
【0016】本発明の第3の走査露光方法は、マスク
(R)と感応基板(W)とを同期移動するとともに、前
記感応基板(W)上の照明領域(6)内に配置された少
なくとも1つの検出点に関して検出される前記感応基板
(W)の前記投影光学系(PL)の光軸方向の位置に基
づき合焦制御しつつ、前記マスク(R)に形成されたパ
ターンを前記感応基板(W)上の複数の区画領域に転写
する走査露光方法において、前記感応基板(W)の外周
部に設けられ、前記照明領域(6)が前記感応基板
(W)の外側から内側へ相対移動する特定の区画領域へ
の前記パターンの転写に際して、前記特定の区画領域以
外の区画領域への前記パターンの転写に際しての同期移
動速度よりも遅い同期移動速度で、前記マスク(R)及
び前記感応基板(W)を移動させることを特徴とする。
【0017】これによれば、特定の区画領域へのパター
ン転写に際し、マスク及び前記感応基板の同期移動速度
を、他の区画領域へのパターン転写の際の同期移動速度
よりも遅く設定することにより、合焦制御の整定中にお
ける転写、すなわち、像くずれが発生する転写が行われ
る領域を低減することができる。さらに、感応基板の外
周部に転写禁止領域が設けられている場合には、同期移
動速度を転写禁止領域の幅に見合った速度まで遅くする
ことにより、有効領域の全域にわたって、像くずれ無し
に、パターン転写を行うことができる。したがって、完
全交互スキャン方式を行いつつ、感応基板上の広い面積
の領域について、像くずれを発生させずにパターン転写
をすることができる。
【0018】本発明の走査型露光装置は、マスク(R)
と感応基板(W)とを同期移動しつつ、前記マスク
(R)に形成されたパターンを投影光学系(PL)を介
して前記感応基板(W)上の複数の区画領域に転写する
走査型露光装置であって、前記マスク(R)を照明する
照明系(40)と;前記マスク(R)を保持するマスク
ステージ(3)と;前記感応基板(W)を保持する基板
ステージ(10)と;前記感応基板(W)表面の照明領
域(6)内の少なくとも1つの検出点の前記投影光学系
(PL)の光軸方向の位置を検出する検出系(7)と;
前記マスクステージ(3)と前記基板ステージ(10)
と前記投影光学系(PL)の光軸と垂直な平面内で駆動
する第1駆動系(14,16)と;前記基板ステージ
(10)を前記投影光学系(PL)の光軸方向へ駆動す
る第2駆動系(21A,22A,23A)と;前記感応
基板(W)の外周部に設けられた転写禁止領域(PI
A)に近接し、前記照明領域(6)が前記区画領域内を
前記感応基板の外側から内側へ相対移動する特定の区画
領域毎に前記転写禁止領域(PIA)の幅に基づいて決
定された同期移動用データ及び合焦制御用データを含む
露光マップデータを記憶する記憶装置(19)と;前記
特定の区画領域への前記パターンの転写の際に、前記記
憶装置(19)に記憶された同期移動用データに基づい
て前記第1駆動系(14,16)を制御するとともに、
前記記憶装置(19)に記憶された同期移動用データ及
び前記検出系(7)による検出結果に基づいて前記第2
駆動系(21A,22A,23A)を制御する制御系
(20)とを備える。
【0019】これによれば、感応基板上の区画領域への
パターンの転写に際し、制御系が、記憶装置に記憶され
た露光マップデータに基づいて、第1駆動系を制御して
マスクステージに保持されたマスクと基板ステージに保
持された感応基板とを同期移動するとともに、第2駆動
系を制御して感応基板を合焦させる。かかるパターン転
写にあたって、パターン転写の対象となる区画領域が、
転写禁止領域に近接し、感応基板上の照明領域が感応基
板の外側から内側へ相対移動する特定の区画領域である
場合には、制御系は、転写禁止領域の幅に基づいて適性
化され、予め決定された、その特定の区画領域に関する
同期移動速度等の同期移動用データ及び検出系による検
出対象となる検出点等の合焦制御用データに基づいて、
同期移動制御及び合焦制御を行なう。したがって、完全
交互スキャン方式を行いつつ、感応基板上の広い面積の
領域について、像くずれを発生させずにパターン転写を
することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図1
〜図7に基づいて説明する。
【0021】図1には、一実施形態に係るステップ・ア
ンド・スキャン方式の走査型露光装置100の構成が概
略的に示されている。
【0022】この装置100は、図1に示されるよう
に、照明系40、マスクとしてのレチクルRを保持する
マスクステージとしてのレチクルステージ3、投影光学
系PL、感応基板としてのウエハWを保持する基板ステ
ージとしての基板テーブル10、この基板テーブル10
を搭載するXYステージ11、ウエハWの投影光学系P
Lの光軸方向(Z方向)位置を検出する検出系としての
フォーカスセンサ(7A、7B)、及びこれらを制御す
る制御系としての主制御系20等を備えている。
【0023】前記照明系40は、光源41、照度均一化
光学系42、ハーフミラー43、インテグレータセンサ
44、レチクルブラインド45、及び折り曲げミラー4
6を含んで構成されている。
【0024】この照明系40の構成各部についてその作
用とともに説明すると、光源41で発生したパルスレー
ザビームLBは、不図示のシャッタを通過した後、照度
均一化光学系42により、照度分布(強度分布)がほぼ
均一な光束ILとされ、ハーフミラー43に至る。そし
て、この光束ILの大部分(97%程度)は、ハーフミ
ラー43を透過してレチクルブラインド45を均一な照
度で照明する。
【0025】ここで、光源41から出力されるパルスレ
ーザビームLBの単位時間当たりのパルス数及びパルス
エネルギは、主制御系20によって制御可能となってい
る。また、レチクルブラインド45は、2枚の可動ブラ
インドと、その近傍に配置され、開口形状が固定された
固定ブラインドとから構成されている。このレチクルブ
ラインド45により、レチクルRを照明する際のスリッ
ト状の照明領域1の幅を所望の大きさに設定できるよう
になっている。
【0026】レチクルブラインド45を通過した光束
は、折り曲げミラー46に至り、ここで、鉛直下方(−
Z方向)へ折り曲げられ、不図示のコンデンサレンズを
介してレチクルRの照明領域部分を照明する。
【0027】一方、ハーフミラー43で反射された光束
ILの一部(3%程度)は、インテグレータセンサ44
で受光される。このインテグレータセンサ44により、
レチクルRに対する照明光量を検出することができる。
このインテグレータセンサ44による検出結果は、主制
御系20に供給される。
【0028】前記レチクルステージ3上には、レチクル
ホルダ2を介して、レチクルRが載置さる。このレチク
ルステージ3はレチクルステージ駆動部14によって、
レチクルステージガイド4の案内面に沿って同期移動方
向(走査方向:図1におけるY軸方向)に駆動されるよ
うになっている。また、このレチクルステージ3上の走
査方向の一端には、移動鏡5が設置されている。この移
動鏡5に対向して、当該移動鏡5にレーザ光を照射する
と共にその反射光を受光してレチクルステージ3のXY
位置を計測するレチクル干渉計13が配置されている。
レチクル干渉計13の計測値は主制御系20に入力され
ており、主制御系20はこのレチクル干渉計13の計測
値に基づいてレチクルステージ駆動部14を介してレチ
クルステージ3の位置及び速度を制御している。
【0029】前記レチクルR上の照明領域1は照明系4
0からの照明光ILにより、ほぼ均一に照明されてお
り、投影光学系PLを介して、その投影像がウエハW上
の照明領域としての露光領域6に形成される。
【0030】前記基板テーブル10上にはウエハホルダ
8が載置されており、このウエハホルダ8上で、図示し
ないバキュームチャックによってウエハWが吸着保持さ
れる。この基板テーブル10は、図2に示されるよう
に、第2駆動系としての3つのZ位置駆動部21、2
2、23にてXYステージ11上に3点で支持されてい
る。これらのZ位置駆動部21、22、23は、基板テ
ーブル10下面のそれぞれのZ位置駆動部の支持点を投
影光学系PLの光軸方向(Z軸方向)に駆動するアクチ
ュエータ21A、22A、23Aと、各Z位置駆動部の
Z方向位置を検出するエンコーダ21B、22B、23
Bとを含んで構成されている(図5参照)。これらのZ
位置駆動部21、22、23の構成は、例えば特開平9
−82636号公報に記載されている。
【0031】本実施形態では、基板テーブル10と上述
した3つのアクチュエータ21A、22A、23Aとに
よって、ウエハW表面の光軸方向位置(Z方向位置)及
び光軸直交面に対する傾斜を調整するZレベリングステ
ージ60が構成されている(図2参照)。
【0032】図1に戻り、基板テーブル10が搭載され
たXYステージ11は、X軸、Y軸方向にウエハステー
ジ駆動部16によって駆動されるようになっており、こ
れによってウエハWがX、Y2次元方向に移動するよう
になっている。なお、レチクルステージ駆動部14とウ
エハステージ駆動部16とから第1駆動系が構成され
る。図2に示されるように、基板テーブル10上のX軸
方向の一端には、移動鏡12XがY軸方向に延設され、
この移動鏡12Xに対向してX軸用ウエハ干渉計15X
が配置されている。同様に、基板テーブル10上のY軸
方向の一端には、移動鏡12YがX軸方向に延設され、
この移動鏡12Yに対向してY軸用ウエハ干渉計15Y
が配置されている。これらのウエハ干渉計15X、15
Yによって、基板テーブル10のX、Y2次元方向の位
置が計測されるようになっている。なお、図1では、移
動鏡12X、12Yを代表的に移動鏡12として示し、
ウエハ干渉計15X、15Yをウエハ干渉計15として
示している。ウエハ干渉計15の計測値は、主制御系2
0に入力されており、主制御系20ではこの計測値に基
づいてウエハステージ駆動部16を介してXYステージ
11の位置及び速度を制御している。露光のための走査
時には、主制御系20はレチクルステージ3とXYステ
ージ11とを同期制御する。
【0033】前記フォーカスセンサ(7A、7B)(以
下、適宜「フォーカスセンサ7」と総称する)は送光系
7Aと受光系7Bとから成り、ウエハW表面のZ方向位
置を検出する。図3には、このフォーカスセンサ7の検
出原理が示されている。図3(A)に示されるように、
送光部7Aから射出された光ビームのウエハW表面での
反射光の入射位置は、ウエハW表面のZ方向位置に応じ
て受光部7Bの受光面上で変化し、これに対応して図3
(B)に示されるようなSカーブ信号が受光部7Bから
出力される。このSカーブ信号に基づいてウエハW表面
のZ方向位置が検出される。本実施形態では、フォーカ
スセンサ7は、図4に示されるように複数のフォーカス
検出点71 〜7n のZ方向位置を検出する複数のセンサ
から構成されている。なお、これらの複数のセンサは、
フォーカス検出点71 〜7n にそれぞれ一対一に対応し
ているので、以下では「センサ7i (i=1〜n)」と
も呼ぶことにする。複数のセンサ71 〜7n はウエハW
上の露光領域6に投影光学系PLの光軸AXを中心とし
て2次元的に配置されている。
【0034】なお、本実施形態の装置100では、特開
平9−304015号公報の技術のように、不図示のセ
ンサ選択回路及び信号処理装置を更に備えており、主制
御系20が複数のセンサ71 〜7n の中から指定したセ
ンサからの検出信号のみが、センサ選択回路において選
択され、選択された検出信号が信号処理装置において処
理されて、主制御系20へ供給される。主制御系20で
は、信号処理装置から供給されたデータに基づいて、最
小2乗法等の演算処理により近似平面等を求め、この近
似平面等に基づいて、ウエハW表面(厳密には露光領域
6)のZ方向位置z、非同期移動方向に関する傾斜角θ
X 、及び同期移動方向に関する傾斜角θY を、選択した
センサに関するウエハW上のフォーカス検出点の配置に
応じて求めている。
【0035】なお、本実施形態ではウエハW上の露光フ
ィールド6の傾斜角および焦点位置を検出するために複
数のセンサ71 〜7n を使用するが、複数のセンサの代
わりに計測点が1点のAFセンサを使用してもよい。こ
の場合、ウエハWの表面に平行光束を斜めに照射し、そ
の反射光の集光位置の横ずれ量からその表面の傾斜角を
検出する平行光束斜入射方式のレベリングセンサを使用
する。
【0036】主制御系20は、このフォーカスセンサ7
による計測値を用いてZレベリングステージ60(より
具体的には、基板テーブル10を駆動するアクチュエー
タ21A、22A、23A)を制御し、ウエハW表面の
位置を制御している。
【0037】前述したアクチュエータ21A、22A、
23Aにより駆動される基板テーブル10のそれぞれの
支持点のZ方向位置はZ位置駆動部21、22、23に
組み込まれたエンコーダ21B、22B、23Bにより
計測される。この計測値PZ1、PZ2、PZ3とZ位
置駆動部21、22、23のXY2次元座標位置
(X1 ,Y1 )、(X2 ,Y2 )、(X3 ,Y3 )とを
用いて基板テーブル10の位置は次の(1)式にて定義
される。
【0038】
【数1】
【0039】ここで、ΘX :X方向の傾斜(Y軸回りの
傾斜) ΘY :Y方向の傾斜(X軸回りの傾斜) Z :Z方向位置 である。なお、フォーカスセンサ7によるウエハW表面
の座標系と、エンコーダ21B、22B、23Bによる
基板テーブル10の位置の座標系はあらかじめキャリブ
レーションすることにより、その原点とスケールを一致
させている。
【0040】前記主制御系20は電子計算機を含んで構
成され、露光マップデータ等を記憶した記憶装置19、
オペレータによる指示を主制御系20へ入力したり、オ
ペレータへ動作状況を通知したりするための入出力装置
18が接続されている。ここで、露光マップデータに
は、複数のショット領域の露光順序、露光時の同期移動
方向、各ショット領域毎の使用するフォーカスセンサ7
のセンサに関するデータに加えて、ウエハWの外周部に
設けられた転写禁止領域PIA(図6参照)に近接し、
露光領域6がショット領域内をウエハWの外側から内側
へ相対移動する特定のショット領域の識別データ並びに
これらの特定のショット領域毎に転写禁止領域PIAの
幅D(図6参照)に基づいて決定された同期移動用デー
タ及び合焦制御用データを含んでいる。
【0041】図5には、本実施形態におけるフォーカス
制御系の構成が示されている。このフォーカス制御系
は、センサ判定部41、目標値出力部25、最小2乗法
近似部27、制御モード判定部28、非干渉化器29、
座標変換部30、コントローラ31、切換手段としての
マルチプレクサ32及び3つの減算器33A〜33C等
を有する。各部について、詳細に説明すると、前記セン
サ判定部41は、ウエハ干渉計15から供給された基板
テーブル10の位置情報に基づいて、これから露光する
ショット領域に関する露光マップデータを記憶装置19
から読み出す。そして、センサ判定部41は、読み出し
た露光マップデータから、合焦制御に使用する1つ以上
のセンサを判定し、その判定結果を使用センサ指示信号
DPDとして、目標値出力部25、最小2乗法近似部2
7、及び制御モード判定部28へ供給する。
【0042】前記目標値出力部25は、Z方向位置の第
1の目標値z’、X方向の傾斜(Y軸回りの傾斜(Y軸
回りの傾斜)の第1の目標値θX ’、Y方向の傾斜(X
軸回りの傾斜)の第1の目標値θY ’を制御モード判定
部28に常時送出する。また、この目標値出力部25は
コントローラ31の位置制御の目標値としてZ方向位置
の第1の目標値z’又は第2の目標値Z’を出力すると
共に、センサ判定部41による判定結果及び制御モード
判定部28による制御モードの判定結果に応じて、Z方
向位置の第1の目標値z’又は第2の目標値Z’をコン
トローラ31の位置制御の目標値として出力し、X方向
の傾斜(Y軸回りの傾斜)の第1の目標値θX ’又は第
2の目標値ΘX ’をコントローラ31の位置制御の目標
値として出力し、Y方向の傾斜(X軸回りの傾斜)の第
1の目標値θY ’又は第2の目標値ΘY ’をコントロー
ラ31の位置制御の目標値として出力する。
【0043】ここで、Z方向位置の第1の目標値z’、
X方向の傾斜(Y軸回りの傾斜)の第1の目標値θX
及びY方向の傾斜(X軸回りの傾斜)の第1の目標値θ
Y ’とは、投影光学系PLの結像面を予め試し焼き等に
よりキャリブレーションして得たフォーカス制御の本来
の目標値である、また、第2の目標値Z’、ΘX ’、Θ
Y ’とは、、X方向の傾斜(Y軸回りの傾斜)、Y方向
の傾斜(X軸回りの傾斜)を維持するために設定される
便宜上の目標値である。本実施形態では第2の目標位置
Z’、ΘX ’、ΘY ’として、制御モードを切り換える
直前の基板テーブル10のZ位置及び傾斜が用いられ
る。
【0044】前記最小2乗法近似部27は、センサ判定
部41から使用センサ指示信号DPDによって指示され
たフォーカスセンサ7を構成するセンサ71 〜7n の1
つ以上のセンサが検出するウエハW表面のZ方向位置の
検出信号を、いわゆる最小2乗法を用いて平面近似等す
ることで、ウエハW表面の投影光学系PLの光軸AX上
のZ方向位置z、X方向の傾斜(Y軸回りの傾斜)
θX 、又はY方向の傾斜(X軸回りの傾斜)θY の3成
分の内、指示されたセンサの配置に応じて、求めること
が可能な成分を求める。
【0045】前記制御モード判定部28は、センサ判定
部41による判定結果、目標値出力部25からの目標値
z’、θX ’、θY ’、最小2乗法近似部27からの現
在値情報z、θX 、θY との差である偏差(ΔθX 、Δ
θY 、ΔZ )に基づいて制御モードの判定を行なう。
【0046】座標変換部30は、3つのZ位置駆動部2
1、22、23に組み込まれたエンコーダ21B、22
B、23Bの計測値PZ1、PZ2、PZ3を(1)式
に従ってZ方向位置Z、X方向の傾斜(Y軸回りの傾
斜)ΘX 、Y方向の傾斜(X軸回りの傾斜)ΘY に座標
変換し、これらのZ、ΘX 、ΘY をマルチプレクサ32
及び目標値出力部25に送出する。
【0047】前記3つの減算器33A、33B、33C
は、目標値出力部25からの目標値z’(又はZ’)と
マルチプレクサ32から出力される現在値z(又はZ)
との差であるZ方向位置偏差Δzz、目標値出力部25か
らの目標値θX ’(又はΘX’)とマルチプレクサ32
から出力される現在値θX (又ΘX )との差であるX方
向の傾斜(Y軸回りの傾斜)偏差ΔθXX、目標値θY
(又はΘY ’)と現在値θY (又はΘY )との差である
Y方向の傾斜(X軸回りの傾斜)偏差ΔθYYを、それぞ
れ求める。
【0048】前記コントローラ31は、位置制御ループ
のコントローラであり、上記Z方向位置偏差ΔZZ、X方
向の傾斜偏差ΔθXX、Y方向の傾斜偏差ΔθYYを動作信
号としてP動作、PI動作若しくはPID動作を行うい
わゆるPID制御器を含んで構成されている。このコン
トローラ31は、偏差ΔZZ、ΔθXX、ΔθYYにゲインを
かけたものをアクチュエータ21A、22A、23Aへ
速度指令VZ1、VZ2、VZ3として与える。
【0049】また、非干渉化器29は、線形性に依存す
るものではあるが、これをサーボループ内に挿入するこ
とにより、Z方向及びXY軸回りの傾斜方向の3成分が
独立に制御できるようになっている。この非干渉化器2
9は、X及びY軸回りの傾斜とZ方向の3成分で与えら
れた速度指令を各Z位置駆動部の現在位置のXY2次元
座標値に基づいて配分するための非干渉化演算を行っ
て、その演算結果を実際にアクチュエータ(21A〜2
3A)へ出力している。
【0050】マルチプレクサ32は、制御モード判定部
28からの指令に応じて、最小2乗法近似部27からの
現在値の傾斜方向の3成分(z、θX 、θY )又は座標
変換部30からの現在値の傾斜方向の2成分(Z、
ΘX 、ΘY )のいずれかを切り換え出力する。すなわ
ち、現在位置として、フォーカスセンサ7で検出された
ウエハW表面の位置と各Z位置駆動部のエンコーダ(2
1B〜23B)で検出された基板テーブル10の位置の
両方が使用できるようにマルチプレクサ32が用意され
ているのである。
【0051】前記3軸のアクチュエータ(21A〜23
A)は、速度マイナーループ(電流マイナーループ)を
持ち、与えられた速度指令に対して内蔵された速度検出
器(タコジェネレータ)を使用してサーボをかけ追従さ
せている。すなわち、Z位置駆動部21、22、23は
アクチュエータ21A、22A、23Aに内蔵されたタ
コジェネレータを速度センサとした速度ループで制御さ
れたサブユニットとして構成されており、外部から速度
指令を与えるとそれに追従する動きをするようになって
いる。
【0052】次に、上述のように構成された本実施形態
の走査型露光装置100における走査露光動作を、図6
〜図7を参照して説明する。
【0053】以下に説明する走査露光の対象となるウエ
ハW表面の領域は、図6(A)に示されるように、32
個の矩形状のショット領域s1〜s32に応じて仮想的
に分割されており、ショット領域s1からショット領域
s32までの順序で露光され、その順序に従ってウエハ
WとレチクルRと同期移動方向が交互に切り換わる完全
交互スキャンとなるように露光領域6の相対移動方向
(図中の白抜き矢印)が決められているものとする。こ
こで、ウエハWの表面には、ウエハWの外周部を除いて
レジスト剤PRTが塗布されており、このレジスト剤P
RTが塗布された円形領域EAがパターン転写に関する
有効領域となっている。
【0054】ウエハWの外周部の構造を更に詳しく説明
すると、図6(B)に示されるように、ウエハWの最外
周部にはテーパ状の領域(以下、「ウエハエッジ領域W
E」という)となっており、このウエハエッジ領域WE
の内側に、ウエハWを基板ステージ10に載置しときに
ほぼ水平となるが、レジスト剤PRTが塗布されていな
い、幅D(通常は、D=2〜3mm)の転写禁止領域P
IAが形成されている。そして、転写禁止領域PIAの
内側が有効領域EAとなっている。ここで、転写禁止領
域PIAがあるのは、レジスト剤PRTも塗布の際の裏
面への回りこみ防止のため、感応基板の周辺部にレジス
ト剤PRTの塗布禁止領域を設けるためである。当然の
ことながら、転写禁止領域PIAには、レチクルのパタ
ーンは転写されない。
【0055】ところで、上記のウエハWの3種類の領
域、すなわち、ウエハエッジ領域WE、転写禁止領域P
IA、及び有効領域EAと、フォーカスセンサ7による
位置検出との関係を見ると、フォーカス検出点がウエハ
エッジ領域WE上にあるときには、ウエハエッジ領域W
Eはテーパ状となっているので、フォーカスセンサ7は
フォーカス検出点のZ方向位置を検出することができな
い。一方、フォーカス検出点が転写禁止領域PIA又は
有効領域EA上にあるときには、フォーカスセンサ7は
フォーカス検出点のZ方向位置を検出することができ
る。
【0056】また、以下に説明する走査露光動作に先立
って、オペレータにより入出力装置18等から入力され
たショット領域の配列、ショット領域のサイズ、各ショ
ット領域の露光順序、各ショット領域の走査露光におけ
るレチクルR及びウエハWの同期移動方向、各ショット
領域の走査露光において使用するセンサ指定、ショット
領域がエッジショットであり、かつ、露光領域6がショ
ット領域内をウエハWの外側から内側へ相対移動する特
定のショット領域(図6において、s2、s4、s6、
s10、s16、s17、s23、s27、s29、及
びs30が該当)であること、並びに特定のショット領
域毎に転写禁止領域PIRの幅Dに基づいて決定された
同期移動速度その他の必要なデータを含む露光マップデ
ータが予め作成され、記憶装置19内に記憶されている
ものとする。
【0057】ここで、各ショット領域の走査露光におい
て使用するセンサ指定では、ショット領域の全域がウエ
ハW上に乗り、ウエハWの外縁から十分に離れた位置の
通常のショット領域の場合には、センサ71 〜7n のす
べてのセンサが指定される。一方、特定ショット領域を
含む、転写禁止領域PIAに近接するショット領域(図
6において、s1〜s6、s9〜s11、s16、s1
7、s22〜s24、及びs27〜s32が該当し、以
下「エッジショット領域」という)の場合には、ウエハ
W上におけるショット領域の形状、同期移動方向、像く
ずれの防止を確保すべき領域の形状、及び像くずれの防
止の精度を考慮し、露光精度及び露光スループットの観
点から使用するセンサが選択され、センサ指定がなされ
ている。
【0058】また、本実施形態における特定ショット領
域に関する同期移動速度は、ウエハW(すなわち、基板
テーブル10)の同期移動速度をVWS、レチクルR(す
なわち、レチクルステージ3)の同期移動速度をVRS
して、 VWS=D/TFS …(2) (ここで、TFS:合焦制御の整定時間) VRS=VWS/β …(3) (ここで、β:投影光学系PLの投影倍率) で求められる。
【0059】なお、同期移動速度VWSを、(2)式に代
えて、 VWS<D/TFS …(4) によって求めておくこともできる。
【0060】さらに、各特定ショット領域のウエハW上
の位置に応じて、各特定ショット領域毎の同期移動方向
に関する転写禁止領域の長さの最小値D’(≧D)に基
づき、各特定ショット領域毎の同期移動速度VWSを、
(2)式に代えて、 VWS≦D’/TFS …(5) によって求めておくこともできる。
【0061】以上の前提条件の下、図7に示される制御
アルゴリズムで、ウエハW上のショット領域s1〜s3
2に、レチクルRに形成されたパターンが転写される。
なお、この制御アルゴリズムがスタートする前に、ウエ
ハ交換、レチクルアライメントが終了しているものとす
る。
【0062】まず、ステップ201において、センサ判
定部41が、記憶装置19に記憶された露光マップデー
タからこれから露光するショット領域を認識し、このシ
ョット領域に関して使用するセンサを判定する。そし
て、この判定結果を使用センサ指示信号DPDとして、
目標値出力部25、最小2乗法近似部27、及び制御モ
ード判定部28へ供給する。
【0063】使用センサ指示信号DPDを受信した目標
値出力部25は、フォーカスセンサ7の検出結果に基づ
く合焦制御にあたって、使用するセンサが1個の場合に
は、目標値として(z’、ΘX ’、ΘY ’)を減算器3
3A〜33Cへ向けて出力する。また、目標値出力部2
5は、使用するセンサがX軸方向に並んだ複数個の場合
には目標値として(z’、θX ’、ΘY ’)を、使用す
るセンサがY軸方向に並んだ複数個の場合には目標値と
して(z’、ΘX ’、θY ’)を出力する。使用するセ
ンサが上記以外の場合には、目標値出力部25は、目標
値として(z’、θX ’、θY ’)を出力する。
【0064】また、使用センサ指示信号DPDを受信し
た最小2乗法近似部27は、フォーカスセンサ7の検出
結果に基づく合焦制御にあたって、使用するセンサが1
個の場合には、現在値として(z)を出力する。また、
最小2乗法近似部27は、使用するセンサがX軸方向に
並んだ複数個の場合には現在値として(z、θX )を、
使用するセンサがY軸方向に並んだ複数個の場合には現
在値として(z、θY)を出力する。使用するセンサが
上記以外の場合には、最小2乗法近似部27は、目標値
として(z、θX 、θY )を出力する。
【0065】また、使用センサ指示信号DPDを受信し
た制御モード判定部28は、フォーカスセンサ7の検出
結果に基づく合焦制御にあたって、使用するセンサが1
個の場合には、(z、ΘX 、ΘY )の出力をマルチプレ
クサ32に指示する。また、制御モード判定部28は、
使用するセンサがX軸方向に並んだ複数個の場合には、
目標値出力部25からの(z’、θX ’)と最小2乗近
似部27からの(z、θX )とに基づいて(z、θ
X (又はΘX )、ΘY )の出力を、使用するセンサがY
軸方向に並んだ複数個の場合には、目標値出力部25か
らの(z’、θY ’)と最小2乗近似部27からの
(z、θY )とに基づいて(z、ΘX 、θY (又は
ΘY ))の出力をマルチプレクサ32に指示する。使用
するセンサが上記以外の場合には、制御モード判定部2
8は、目標値出力部25からの(z’、θX ’、
θY ’)と最小2乗近似部27からの(z、θX
θY )とに基づいて(z、θX (又はΘX )、θY (又
はΘY ))の出力をマルチプレクサ32に指示する。制
御モード判定部28による、上記の目標値出力部25か
らの出力と最小2乗近似部27からの出力とに基づくマ
ルチプレクサ32への出力指示の変更は、アクチュエー
タ21A、22A、23Aの駆動能力(駆動速度)限界
を考慮して行われるものであり、例えば特開平9−82
636号公報に記載されている。
【0066】次に、ステップ203において、主制御系
20がこれから露光するショット領域が前述の特定ショ
ット領域であるか否かを、記憶装置19に記憶された露
光マップデータ中の特定のショット領域の識別データを
参照して判断する。ステップ203における判断が肯定
的であった場合には、ステップ205へ移り、主制御系
20は、当該ショット領域の走査露光におけるウエハW
及びレチクルRの同期移動速度を、露光マップデータ中
の同期移動速度VWS、VRSに決定し、ステップ209へ
移る。
【0067】一方、ステップ203における判断が否定
的であった場合には、ステップ205へ移り、主制御系
20は、当該ショット領域の走査露光におけるウエハW
及びレチクルRの同期移動速度を、前記通常のショット
領域を走査露光するときに採用される最大同期移動速度
であるVW0、VR0に決定し、ステップ209へ移る。
【0068】上記のステップ201〜207は、各ショ
ット領域の露光のための同期移動方向に関する加速開始
時点までに実行される。
【0069】次いで、ステップ209において、主制御
系20が、ウエハ干渉計15及びレチクル干渉計13か
らの位置情報(又は速度情報)に基づき、ウエハステー
ジ駆動部16及びレチクルステージ駆動部14を介し
て、ウエハW及びレチクルRを決定された同期移動速度
まで加速するとともに、照明領域1がレチクルR上の走
査開始位置となり、露光領域6が走査開始位置となるよ
うに基板テーブル10及びレチクルステージ3を移動制
御する。
【0070】また、主制御系20は、ドーズ量制御た
め、レチクルRを照明する際のスリット状の照明領域1
の幅を、決定された同期移動速度に応じた幅に制御す
る。なお、ドーズ量制御にあたっては、主制御系20
が、インテグレータセンサ44による照明光量を検出し
つつ、光源41から出力されるレーザビームLBの単位
時間あたりのパルス数を制御することも可能であるし、
また、レーザビームLBのパルスエネルギを制御するこ
とも可能である。また、照明領域1の幅、レーザビーム
LBの単位時間あたりのパルス数、及びレーザビームL
Bのパルスエネルギの任意の組み合わせを制御して、ド
ーズ量制御を行うこともできる。
【0071】また、特定ショット領域以外の場合には、
走査露光のための加速終了時点では、使用するセンサに
よるフォーカス検出点の全てをウエハWの有効領域EA
又は転写禁止領域PIA上に設定することができるの
で、主制御系20は、加速終了後直ちにフォーカス制御
系による合焦制御を開始する。
【0072】なお、特定ショット領域以外のエッジショ
ット領域では、ショット領域の走査露光中にフォーカス
検出点の一部又は全部が、ウエハWの有効領域EA又は
転写禁止領域PIA上からはずれることがある。かかる
ショット領域の場合には、主制御系20は、フォーカス
検出点の最初の1点がウエハWの有効領域EA又は転写
禁止領域PIA上からはずれる直前にフォーカスセンサ
7の検出結果に基づく合焦制御を終了させ、以後の合焦
制御は、フォーカスセンサ7の検出結果に基づく合焦制
御終了時点のエンコーダ21B〜23Bの値に基づく一
定値制御に変更する。この一定値制御においては、目標
値出力部25からは、フォーカスセンサ7の検出結果に
基づく合焦制御終了時点における座標変換部30の出力
値が目標値(Z’、ΘX ’、ΘY ’)として減算器33
A〜33Cへ向けて出力され、マルチプレクサ32から
は、現在値として(Z、ΘX 、ΘY )が出力される。
【0073】すなわち、フォーカス制御系は、ウエハW
上に露光されるショットの位置情報を管理し、これと露
光中のウエハ干渉計15の計測値を比較して、フォーカ
スセンサ7がウエハの表面を検出可能かどうかを判断
し、その結果でマルチプレクサ32を介して前述のよう
に制御モードに切り替える。この際に、露光がウエハW
の外縁部の内側から外側に進行するショットにおいては
当初、フォーカスセンサ7による閉ループ位置制御を行
っていたものを途中から(フォーカスセンサ7感光基板
表面を検出不可能となる直前の時点で)エンコーダによ
る閉ループ位置制御を行うように切り替える。
【0074】一方、主制御系20は、特定ショット領域
の場合には、ウエハ干渉計15からの位置情報により、
使用するセンサによるフォーカス検出点の全てがウエハ
Wの有効領域EA又は転写禁止領域PIA上に設定する
ことができるようになった時点で、フォーカスセンサ7
の検出結果による合焦制御を開始させる。すなわち、フ
ォーカス制御系は、当初、エンコーダ21B〜23Bに
よる閉ループ位置制御による一定値制御を行っていたも
のを、途中からフォーカスセンサ7による閉ループ位置
制御に切り替える処理を行う。このとき、特定ショット
領域の場合には、走査露光時の同期移動速度が前述の
(2)式の通りなので、使用するセンサによるフォーカ
ス検出点の全てがウエハWの有効領域EA内となった時
点では、合焦制御の整定時間が経過しており、以後のパ
ターン転写にあたっては像くずれが防止された状態で露
光が行われる。
【0075】なお、特定ショット領域で使用されるフォ
ーカス検出点では、図5の最小2乗近似部27で現在値
として(z、θX 、θY )の3成分の全てを求めること
ができないときは、求めることができない成分について
は、直前に走査露光を行ったショット領域における合焦
制御の終了時点における、エンコーダ21B〜23Bの
値を目標値出力部25が目標値として使用し、合焦制御
を行う。
【0076】以上のように、同期移動制御、合焦制御、
及びドーズ量制御が行われつつ、1つのショット領域に
ついて走査露光が行われる。
【0077】こうして、1つのショット領域について、
走査露光が終了すると、図7のステップ211におい
て、パターン転写を行うべき次のショット領域があるか
否かが判断される。ステップ211における判断が肯定
的な場合には、ステップ201に移り、以後上記と同様
にして、次のショット領域に関する走査露光が行われ
る。また、ステップ211における判断が否定的な場合
には、そのウエハWに関する露光動作を終了する。
【0078】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、完全交互スキャン方式により露光動作を行うので、
高いスループットを維持することができるとともに、特
定ショット領域の走査露光にあたって、転写禁止領域P
IAの幅に応じて同期移動速度を適切な速度に設定する
ので、有効領域における転写において像くずれを防止
し、有効領域の利用効率を高めることができる。
【0079】なお、上記の実施形態では、パターン禁止
領域の幅と合焦制御の整定時間とに基づいて、特定ショ
ット領域の同期移動速度を決定したが、転写禁止領域の
幅が所定長以上の場合には、通常のショット領域におけ
る同期移動速度とし、転写禁止領域の幅が前記所定長未
満の場合には、転写禁止領域の幅に応じて(例えば、転
写禁止領域の幅に比例して)、特定ショット領域の同期
移動速度を決定することにしても、上記実施形態と同様
の効果を奏することができる。
【0080】また、上記の実施形態では、ウエハの外周
部の転写禁止領域に着目し、その幅と合焦制御の整定時
間とに基づいて同期移動速度を決定したが、転写禁止領
域の存在を前提とせずに、ウエハの外周部に設けられ、
露光領域がウエハの外側から内側へ移動する特定のショ
ット領域へのパターン転写に際して、特定のショット領
域以外のショット領域へのパターン転写に際しての同期
移動速度よりも遅い同期移動速度とすることもできる。
この場合には、特定のショット領域の同期移動速度は、
像くずれ領域の低減及び露光動作のスループットの確保
との調和の観点から決定される。
【0081】また、上記の実施形態では、フォーカス検
出点をウエハ上の露光領域内に設定したが、特開平9−
304015号公報の技術のように、露光領域の走査方
向の外側にフォーカス検出点をさらに設定するいわゆる
先読み合焦制御を合せて行うことも可能である。
【0082】また、上記の実施形態では、露光マップデ
ータに特定ショット領域の識別データを含むことにした
が、主制御系がエッジショット領域であることを判断し
た後、露光領域の移動方向がウエハの外側から内側へ相
対移動するか否かで、特定ショット領域であるか否かを
判断することにすれば、露光マップデータ中に特定ショ
ット領域の識別データを用意する必要が無くなる。さら
に、通常のショット領域についても各ショット領域毎の
同期移動速度を露光マップデータ中に含めておいてもよ
い。この場合には、主制御系の同期移動決定処理をショ
ット領域の種別(通常、特定等)にかかわり無く共通化
することができる。
【0083】また、上記の実施形態では、露光用光源と
してパルスレーザ光源を使用したが、超高圧水銀ランプ
を使用することも可能である。この場合には、照明光の
強度調節を行うにあたっては、例えば光量絞り等を使用
する。
【0084】
【発明の効果】以上、詳細に説明した通り、本発明の走
査露光方法によれば、感応基板の外周部の区画領域の走
査露光にあたって、同期移動速度を適正化するので、完
全交互スキャン方式を採用しつつ、感応基板上の広い面
積の領域について、像くずれを発生させずにパターン転
写をすることができる。この結果、有効な感応基板上の
パターン転写の処理効率を極大にすることが可能とな
る。
【0085】また、本発明の走査型露光装置によれば、
本発明の走査露光方法を使用して、マスクに形成された
パターン感応基板上に転写するので、完全交互スキャン
方式を採用しつつ、感応基板上の広い面積の領域につい
て、像くずれを発生させずにパターン転写をすることが
でき高いスループットで露光を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施形態に係る走査型露光装置を示す概略構
成図である。
【図2】図1の基板テーブル及びその駆動機構の詳細を
示す斜視図である。
【図3】図1のフォーカスセンサの検出原理を説明する
ための図である(A、B)。
【図4】図1のフォーカスセンサを構成する個々のセン
サの検出点を示す図である。
【図5】図1の装置のフォーカス制御系の構成を示すブ
ロック図である。
【図6】露光対象となるウエハWを説明するための図で
ある(A、B)。
【図7】図1の装置による露光動作のアルゴリズムを説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
3…レチクルステージ(マスクステージ)、6…露光領
域(照明領域)、7…フォーカスセンサ(検出系)、1
0…基板テーブル(基板ステージ)、14…レチクル駆
動部(第1駆動系の一部)、16…ウエハ駆動部(第1
駆動系の一部)、19…記憶装置、20…主制御系、2
1A,22A,23A…アクチュエータ(第2駆動
系)、R…レチクル(マスク)、W…ウエハ(感応基
板)、PL…投影光学系、PIA…転写禁止領域。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクと感応基板とを同期移動するとと
    もに、前記感応基板上の照明領域内に配置された少なく
    とも1つの検出点に関して検出される前記感応基板の前
    記投影光学系の光軸方向の位置に基づき合焦制御しつ
    つ、前記マスクに形成されたパターンを前記感応基板上
    の複数の区画領域に転写する走査露光方法において、 前記複数の区画領域のうち、前記感応基板の外周部に設
    けられた転写禁止領域に近接する特定の区画領域への前
    記パターンの転写に際して、前記転写禁止領域の幅、前
    記感応基板の同期移動方向、及び前記合焦制御の整定時
    間に基づいて、前記マスク及び前記感応基板の同期移動
    の速度を決定することを特徴とする走査露光方法。
  2. 【請求項2】 前記照明領域が前記感応基板の外側から
    内側へ相対移動する前記特定の区画領域への前記パター
    ン転写に際して、前記感応基板の同期移動の速度VW
    前記転写禁止領域の幅D、及び前記整定時間TFSは、 VW ≦D/TFS なる関係を満足することを特徴とする請求項1に記載の
    走査露光方法。
  3. 【請求項3】 マスクと感応基板とを同期移動するとと
    もに、前記感応基板上の照明領域内に配置された少なく
    とも1つの検出点に関して検出される前記感応基板の前
    記投影光学系の光軸方向の位置に基づき合焦制御しつ
    つ、前記マスクに形成されたパターンを前記感応基板上
    の複数の区画領域に転写する走査露光方法において、 前記感応基板の外周部に設けられた転写禁止領域に近接
    し、前記照明領域が前記区画領域内を前記感応基板の外
    側から内側へ相対移動する特定の区画領域への前記パタ
    ーンの転写に際して、前記転写禁止領域の幅に基づい
    て、前記マスク及び前記感応基板の前記同期移動の速度
    を決定することを特徴とする走査露光方法。
  4. 【請求項4】 マスクと感応基板とを同期移動するとと
    もに、前記感応基板上の照明領域内に配置された少なく
    とも1つの検出点に関して検出される前記感応基板の前
    記投影光学系の光軸方向の位置に基づき合焦制御しつ
    つ、前記マスクに形成されたパターンを前記感応基板上
    の複数の区画領域に転写する走査露光方法において、 前記感応基板の外周部に設けられ、前記照明領域が前記
    感応基板の外側から内側へ相対移動する特定の区画領域
    への前記パターンの転写に際して、前記特定の区画領域
    以外の区画領域への前記パターンの転写に際しての同期
    移動速度よりも遅い同期移動速度で、前記マスク及び前
    記感応基板を移動させることを特徴とする走査露光方
    法。
  5. 【請求項5】 マスクと感応基板とを同期移動しつつ、
    前記マスクに形成されたパターンを投影光学系を介して
    前記感応基板上の複数の区画領域に転写する走査型露光
    装置であって、 前記マスクを照明する照明系と;前記マスクを保持する
    マスクステージと;前記感応基板を保持する基板ステー
    ジと;前記感応基板表面の照明領域内の少なくとも1つ
    の検出点の前記投影光学系の光軸方向の位置を検出する
    検出系と;前記マスクステージと前記基板ステージとを
    前記投影光学系の光軸と垂直な平面内で駆動する第1駆
    動系と;前記基板ステージを前記投影光学系の光軸方向
    へ駆動する第2駆動系と;前記感応基板の外周部に設け
    られた転写禁止領域に近接し、前記照明領域が前記区画
    領域内を前記感応基板の外側から内側へ相対移動する前
    記特定の区画領域毎に前記転写禁止領域の幅に基づいて
    決定された同期移動用データ及び合焦制御用データを含
    む露光マップデータを記憶する記憶装置と;前記特定の
    区画領域への前記パターンの転写の際に、前記記憶装置
    に記憶された同期移動用データに基づいて前記第1駆動
    系を制御するとともに、前記記憶装置に記憶された同期
    移動用データ及び前記検出系による検出結果に基づいて
    前記第2駆動系を制御する制御系とを備える走査型露光
    装置。
  6. 【請求項6】 前記合焦制御用データは、前記特定の区
    画領域毎に応じて使用する検出点の指定データを含むこ
    とを特徴とする請求項5に記載の走査型露光装置。
  7. 【請求項7】 前記制御系は、前記転写禁止領域の幅及
    び前記第2駆動系を用いた合焦制御の整定時間のデータ
    に基づいて、前記マスク及び前記感応基板の同期移動の
    速度を決定することを特徴とする請求項6に記載の走査
    型露光装置。
  8. 【請求項8】 前記制御系は、前記決定された前記同期
    移動の速度に基づいて前記照明系を制御し、前記照明光
    の強度を調整することを特徴とする請求項7に記載の走
    査型露光装置。
  9. 【請求項9】 前記制御系は、前記決定された前記同期
    移動の速度に基づいて前記照明系を制御し、前記マスク
    の同期移動方向に関する前記マスクの照明領域の幅を調
    整することを特徴とする請求項7に記載の走査型露光装
    置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10386736B2 (en) 2017-09-14 2019-08-20 Toshiba Memory Corporation Exposure apparatus and method
CN116736508A (zh) * 2023-08-16 2023-09-12 苏州高视半导体技术有限公司 晶圆对焦方法、电子设备及存储介质
CN116958143A (zh) * 2023-09-20 2023-10-27 绍兴中芯集成电路制造股份有限公司 一种晶圆风险曝光区域的识别方法、系统和存储介质

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CN116958143A (zh) * 2023-09-20 2023-10-27 绍兴中芯集成电路制造股份有限公司 一种晶圆风险曝光区域的识别方法、系统和存储介质
CN116958143B (zh) * 2023-09-20 2023-12-22 绍兴中芯集成电路制造股份有限公司 一种晶圆风险曝光区域的识别方法、系统和存储介质

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