JPH11135420A - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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Publication number
JPH11135420A
JPH11135420A JP9316306A JP31630697A JPH11135420A JP H11135420 A JPH11135420 A JP H11135420A JP 9316306 A JP9316306 A JP 9316306A JP 31630697 A JP31630697 A JP 31630697A JP H11135420 A JPH11135420 A JP H11135420A
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JP
Japan
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projection
optical system
substrate
optical axis
image
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JP9316306A
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Inventor
Kosuke Suzuki
広介 鈴木
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レチクルパターンの像面の位置とウエハ面とが
光軸方向にずれたときに、光軸と直交する方向について
正確な位置合わせを行うことができる投影露光装置を提
供する。 【解決手段】放射ビームでマスク8を照射する照明光学
系1〜7と、マスク8上に形成されたパターンの像を基
板14上に投影する投影光学系13とを備えた投影露光
装置において、投影光学系の光軸30に沿ったZ方向へ
の投影光学系13の結像面の移動によって生じる、結像
面内での投影像のシフトを補償するために、Z方向の位
置と光軸と垂直なXY平面内での位置との関係32に基
づいて、Z方向に関する基板14の位置又は移動量に応
じたXY平面内での投影像の位置又はシフト量S1を算
出する計算装置28と、算出された位置又はシフト量S
1に基づいて、XY平面に沿って投影像と基板とを相対
移動する第1位置合わせ装置17,20;40,41と
を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素子
又は液晶表示素子等をフォトリソグラフィ工程で製造す
る際に用いられる投影露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子は、レチクル上に描かれた回
路パターンを、投影レンズを介して感光剤を塗布したウ
エハ上に投影露光することによって製造される。その
際、投影露光装置が設置されている環境などの変化によ
り、パターンの結像位置が基準状態から光軸方向(以下
Z方向という。)にずれることがある。また、パターン
の結像位置とウエハとをZ方向に意図的にずらして露光
を行うこともある。他方、露光過程は通常複数回にわた
って繰り返して行われるから、既に転写されているウエ
ハ上のパターンと、これから転写しようとするレチクル
上のパターンのウエハ上での結像位置は、正確に重ね合
わせられなければならない。それ故レチクルとウエハと
は、投影光学系の光軸と直交する方向(以下XY方向と
いう。)について、正確に位置決めされる必要がある。
【0003】そこで従来の露光装置では、例えばレチク
ルとしてテストパターンを用い、Zステージを駆動して
ウエハのテスト露光をいくつかのZ方向の位置で行い、
各Z高さでのテストパターンの像の中心位置から、各Z
高さでの像のXY方向へのシフト量を求めていた。また
テスト露光を行わない方法として、Zステージを駆動し
ていくつかのZ方向の位置にウエハステージを移動し、
各Z高さでのテストパターンの像を撮像し、その画像情
報から各Z高さでの像のXY方向へのシフト量を求めて
いた。あるいはウエハ高さにナイフエッジを配置し、各
Z高さでXYステージを移動しながらナイフエッジを通
過する光量を測定し、その光量信号から各Z高さでの像
のXY方向へのシフト量を求めていた。そして実際の露
光において、環境変化などによる結像位置の変化や意図
的なデフォーカスなどによってウエハをZ方向に移動す
る必要が生じたときには、Zステージを駆動してウエハ
をZ方向に移動すると同時に、テストパターンでの結果
に基づいて像がXY方向にシフトすると想定して、これ
を打ち消すようにXYステージを駆動していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術は、ウ
エハをZ方向に移動しつつ各Z高さにおける光量の中心
位置を求めるものであるから、主光線のZ方向からの倒
れを測定していることに他ならない。しかもこの測定に
は、Zステージの軌跡のZ方向からの倒れが含まれてい
るから、結局のところ、主光線の倒れとZステージの軌
跡の倒れとが混在した情報を収集しているに過ぎなかっ
た。しかるに環境変化などにより生じる結像位置の変化
とは、最良結像位置の軌跡となって現れるものであるか
ら、上記従来の技術では、必ずしも十分なXY方向の位
置合わせを行うことができなかった。そこで本発明は、
レチクルパターンの像面の位置とウエハ面とが光軸方向
にずれたときに、光軸と直交する方向について正確な位
置合わせを行うことができる投影露光装置を提供するこ
とを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、すなわち、添付図面に
付した符号をかっこ内に付記すると、本発明は、放射ビ
ームでマスク(8)を照射する照明光学系(1〜7)
と、マスク(8)上に形成されたパターンの像を基板
(14)上に投影する投影光学系(13)とを備えた投
影露光装置において、投影光学系の光軸(30)に沿っ
た方向(Z)への投影光学系(13)の結像面の移動に
よって生じる、結像面内での投影像のシフトを補償する
ために、投影像の光軸に沿った方向(Z)の位置と光軸
と垂直な平面(XY)内での位置との関係(32)に基
づいて、光軸に沿った方向(Z)に関する基板(14)
の位置又は移動量に応じた平面(XY)内での投影像の
位置又はシフト量(S1)を算出する計算装置(28)
と、算出された位置又はシフト量(S1)に基づいて、
光軸と垂直な平面(XY)に沿って投影像と基板とを相
対移動する第1位置合わせ装置(17,20;40,4
1)とを備えたことを特徴とする投影露光装置である。
【0006】その際、第1位置合わせ装置(17,2
0;40,41)は、マスク(8)を保持して投影光学
系の光軸と直交する方向(XY)に移動するマスクステ
ージ(40)と、基板(14)を保持して光軸と垂直な
平面(XY)に沿って移動する基板ステージ(17)と
を含み、光軸に沿った方向(Z)への基板(14)の移
動に応じて、マスクステージ(40)と基板ステージ
(17)の少なくとも一方を駆動する構成とすることが
できる。また投影光学系(13)の結像面が、放射ビー
ムの投影光学系への入射と、投影光学系が設置される環
境の変化との少なくとも一方に起因して移動する場合
に、投影光学系(13)の結像面の移動に応じて、投影
像と基板とを投影光学系の光軸に沿った方向(Z)に相
対移動する第2位置合わせ装置(15,16)を更に備
えた構成とすることができる。そして、第2位置合わせ
装置(15,16)は、基板(14)を保持して投影光
学系の光軸に沿った方向(Z)に移動する基板ステージ
(15)を含み、投影光学系の結像面の移動に追従して
基板ステージ(15)を駆動する構成とすることができ
る。
【0007】また、計算装置(28)は、基板ステージ
(15)による基板(14)の投影光学系の光軸に沿っ
た方向(Z)への移動に応じて生じる、光軸と垂直な平
面に沿った方向(XY)での投影像と基板との相対的な
シフト量(S2,S3)を更に算出し、第1位置合わせ
装置(20,41)は、算出されたシフト量(S2,S
3)を相殺するように投影像と基板とを相対移動するこ
とができる。その際、投影像と基板(14)との相対的
なシフトは、基板ステージ(15)の駆動誤差(34)
に起因して生じても良く(S2)、また投影光学系(1
3)のテレセントリシティ(39)に起因して生じても
良く(S3)、両者の双方に起因して生じても良い。
【0008】また、投影光学系(13)の収差(D)及
び/又は倍率(M)を調整するために、マスク(8)と
基板(14)との間に配置される少なくとも1つの光学
素子(9a,9b)を移動する調整装置(10,11)
を更に備え、計算装置(28)は、少なくとも1つの光
学素子(9a,9b)の移動によって生じる、投影光学
系の光軸と垂直な平面に沿った方向(XY)での投影像
と基板との相対的なシフト量(S4,S5)を更に算出
し、第1位置合わせ装置(20,41)は、算出された
シフト量(S4,S5)を相殺するように投影像と基板
とを相対移動する構成とすることもできる。その際、投
影光学系(13)は、光軸(30)に沿って配列される
複数の光学素子(9a,9b)を有し、調整装置(1
0,11)は、複数の光学素子の少なくとも1つを光軸
に沿った方向(Z)に移動する構成とすることが好まし
い。
【0009】また、基板(14)の露光中、投影光学系
の結像面と基板とを投影光学系の光軸に沿った方向
(Z)に相対移動する装置(15,16)を更に備え、
計算装置(28)は、結像面と基板との相対移動によっ
て生じる、投影光学系の光軸と垂直な平面に沿った方向
(XY)での投影像と基板との相対的なシフト量を更に
算出し、第1位置合わせ装置(17,20;40,4
1)は、算出されたシフト量を相殺するように投影像と
基板とを相対移動するように構成することができる。
【0010】また、照明光学系は、2次光源を形成する
オプチカルインテグレータ(2)と、2次光源の強度分
布を変更する光学装置(3)とを含み、計算装置(2
8)は、強度分布の変更に応じて、投影像の投影光学系
の光軸に沿った方向(Z)の位置と光軸と垂直な平面
(XY)内での位置との関係(32)を変更し、変更さ
れた関係に基づいて、投影光学系の光軸と垂直な平面
(XY)内での投影像の位置又はシフト量を算出する構
成とすることができる。その際、光学装置(3)は、開
口の形状と大きさとの少なくとも一方が互いに異なる複
数の開口絞り(3a〜3d)を含み、複数の開口絞りが
それぞれ交換可能にオプチカルインテグレータ(2)の
近傍に配置され、計算装置(28)は、複数の開口絞り
にそれぞれ対応した投影像の光軸に沿った方向(Z)の
位置と光軸と垂直な平面(XY)内での位置との関係を
格納するメモリ(28a)を含む構成とすることができ
る。
【0011】また、照明光学系(1〜7)は、パターン
よりも小さいマスク上の領域を放射ビームで照射し、放
射ビームに対してマスク(8)を投影光学系の光軸と直
交する方向(Y)に相対移動するとともに、マスク
(8)の移動に同期して、投影光学系(13)に対して
基板(14)を光軸と直交する方向(Y)に相対移動す
る走査システム(40,41;17,20)を更に備え
た構成、すなわち走査型露光装置の構成とすることもで
きる。
【0012】また本発明は、放射ビームでマスク(8)
を照射する照明光学系(1〜7)と、マスク(8)上に
形成されたパターンの像を基板(14)上に投影する投
影光学系(13)とを備えた投影露光装置において、投
影光学系(13)の収差(D)及び/又は倍率(M)を
調整するために、投影光学系を構成する少なくとも1つ
の光学素子(9a,9b)を、投影光学系の光軸(3
0)に沿って移動する調整装置(10,11)と、少な
くとも1つの光学素子の移動によって生じる、投影光学
系の光軸と垂直な平面(XY)内での投影像のシフト量
(S4,S5)を算出し、算出されたシフト量(S4,
S5)に基づいて、投影像と基板とを平面(XY)に沿
って相対移動する補正装置(40,41;17,20)
とを備えたことを特徴とする投影露光装置である。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面によっ
て説明する。図1は本発明による投影露光装置の第1実
施例を示す。光源1から発せられた光束はオプティカル
インテグレータ2に入射し、オプティカルインテグレー
タ2の射出面の近傍に多数の2次光源像を作る。光源1
としては、例えば水銀ランプi線、KrFエキシマレー
ザ、ArFエキシマレーザなどを用いることができる。
オプティカルインテグレータ2の射出面近傍には絞りレ
ボルバ3が配置されており、絞りレボルバ3には、図2
に示すように、開口形状が互いに異なる複数の絞り3a
〜3dが設けられている。絞りレボルバ3は絞り駆動部
4によって回転駆動されており、こうして光路内に挿入
する絞り3a〜3dを切り替えることができるように形
成されている。光路内に挿入された絞りの種類は、メイ
ンコントローラに信号として送られている。絞り3a〜
3dを通過した光束は、リレー系5、折り曲げミラー6
及びコンデンサレンズ7を通過してレチクル8を照明し
ている。
【0014】レチクル8には回路パターンが描かれてお
り、パターンを通過した光束は投影レンズ13によって
結像し、その結像面に、レジストを塗布したウエハ14
が配置されている。投影レンズ13を構成するレンズの
うちの一部のレンズ群9a,9bは、光軸方向に移動可
能に配置されている。すなわちレンズ群9aは、光軸を
中心として周方向120°間隔で配置された3個の圧電
素子10を介して鏡筒に固定されており、同様にレンズ
群9bも、3個の圧電素子11を介して鏡筒に固定され
ている。こうして各レンズ群9a,9bの光軸方向の位
置は、それぞれ独立に変更することができ、各レンズ群
9a,9bの光軸方向の位置は、圧電素子10,11に
付設された位置センサによって計測されている。圧電素
子10,11に印加する電圧は圧電素子制御部12によ
って制御されており、また位置センサからの位置信号は
圧電素子制御部12に送られている。圧電素子制御部1
2はレンズコントローラ23によって制御されており、
レンズコントローラ23はメインコントローラ28によ
って制御されている。位置センサとしては、例えば静電
容量型位置センサやリニアエンコーダ、干渉計などを用
いることができる。
【0015】ウエハ14はZステージ15上に載置され
ており、Zステージ15はXYステージ17上に載置さ
れている。Zステージ15は、投影レンズ13の光軸方
向(Z方向)に移動できるように、Zステージ駆動部1
6によって駆動されている。同様にXYステージ17
は、投影レンズ13の光軸方向と直交する方向(XY方
向)に移動できるように、XYステージ駆動部20によ
って駆動されている。Zステージには移動鏡18が取り
付けられており、移動鏡18に対向してレーザ干渉計1
9が設けられている。こうしてレーザ干渉計19によっ
て、移動鏡18のXY平面内での位置、すなわちウエハ
のXY平面内での位置が測定される。
【0016】他方、ウエハ面には、投影レンズ13の側
方に設けた斜入射自動合焦系射出部21からの光束が入
射され、この光束はウエハ表面で反射して斜入射自動合
焦系受光部22で受光される。受光される光束のピーク
位置は、ウエハ面のZ方向の位置によって変化するか
ら、ピーク位置を検出することによりウエハ面の高さを
知ることができる。斜入射自動合焦系受光部22からの
信号は、フィードバック信号としてZステージ駆動部1
6に送られ、Zステージ駆動部16は、ウエハ面の高さ
が与えられた位置となるように、Zステージ15をZ方
向に駆動する。
【0017】この露光装置には気圧センサ25、温度セ
ンサ26及び湿度センサ27が付設されており、これら
のセンサからの信号は結像性能演算部24に送られる。
メインコントローラ28は、結像性能演算部24の結果
に基づいて、投影レンズ13中の一部のレンズ群9a,
9bの移動、Zステージの移動、及びXYステージの移
動を制御している。以下に、メインコントローラ28に
おける演算の手法を図3によって説明する。
【0018】先ず、気圧、温度、及び湿度の変動に起因
する投影レンズ13の倍率の変化、歪曲収差の変化、及
びフォーカス高さ(フォーカス位置のZ方向の座標)の
変化を次式によって計算する。 M=Kmp×P+Kmt×T+Kmh×H D=Kdp×P+Kdt×T+Kdh×H F=Kfp×P+Kft×T+Kfh×H 但し、M、D、F:それぞれ倍率、歪曲収差、フォーカ
ス高さの変化 P、T、H:それぞれ気圧、温度、湿度の変化 Kmp、Kmt、Kmh:それぞれ気圧変化、温度変化、湿度
変化に対する倍率変化の係数 Kdp、Kdt、Kdh:それぞれ気圧変化、温度変化、湿度
変化に対する歪曲収差変化の係数 Kfp、Kft、Kfh:それぞれ気圧変化、温度変化、湿度
変化に対するフォーカス高さ変化の係数 である。なおここでは上式のように、各環境変動P,
T,Hに対して、結像性能が比例して変化するとして求
めているが、より高精度に結像性能を求めるために、例
えば温度に対して1次遅れ系や、熱の移動を考慮したむ
だ時間系、あるいはそれらの組合せの伝達関数を採用し
ても良い。
【0019】環境の変化に起因して、投影レンズ13の
倍率の変化M、歪曲収差の変化D、及びフォーカス高さ
の変化Fが、上式のように変化することが分かったか
ら、次にこれらの変化を打ち消すように補正する。但
し、先ずレンズ群9a、9bを移動することにより、倍
率の変化Mと、歪曲収差の変化Dだけを補正する。倍率
の変化Mと、歪曲収差の変化Dを打ち消すために必要な
レンズ群9a、9bの上下方向の移動量は、次の連立方
程式を解くことによって得られる。 −M=Kma×Z9a+Kmb×Z9b −D=Kda×Z9a+Kdb×Z9b 但し、Z9a、Z9b:それぞれレンズ群9aとレンズ群9
bの移動量 Kma、Kmb:それぞれレンズ群9aとレンズ群9bの移
動量に対する倍率変化の係数 Kda、Kdb:それぞれレンズ群9aとレンズ群9bの移
動量に対する歪曲収差変化の係数 である。各係数は実験により求めてもよく、光学的な計
算値を採用してもよい。こうして求められたレンズ群9
a、9bの移動量Z9a、Z9bを圧電素子制御部12に送
信して、レンズ群9a、9bを上下方向に駆動する。
【0020】以上の結果、環境の変化に起因する倍率の
変化Mと歪曲収差の変化Dが補正されるところとなっ
た。但し、環境の変化に起因するフォーカス高さの変化
Fは未だ補正されておらず、更にレンズ群9a、9bを
移動したことにより、新たにレンズ群9a、9bの移動
に起因するフォーカス高さの変化が生じることとなっ
た。そこで、レンズ群9a、9bの移動に起因するフォ
ーカス高さの変化f1を次式より求める。 f1=Kfa×Z9a+Kfb×Z9b 但し、Kfa、Kfb:それぞれレンズ群9aとレンズ群9
bの移動量に対するフォーカス高さ変化の係数 である。各係数は実験により求めてもよく、光学的な計
算値を採用してもよい。
【0021】以上より投影レンズのフォーカス高さの変
化fは、 f=f1+F となることが分かった。そこでZステージ15をZ方向
にfだけ駆動して、最適露光位置にウエハ面の高さを合
わせることとなる。但し、コンタクトホールなどの露光
のときには、投影レンズ13のべストフォーカス位置か
らZ方向に意図的にウエハ面をずらして露光することが
ある。そこでこのデフォーカス量をfzとすると、Zス
テージのZ方向への移動量は、 f+fz となる。したがって以上より、斜入射自動合焦系21,
22にf+fzだけのオフセットを送信して、Zステー
ジ15をZ方向にf+fzだけ駆動する。
【0022】次に、環境の変化とレンズ群9a、9bの
移動によって、投影レンズのべストフォーカス位置の高
さはZ方向にfだけ変化するが、XY面内にもシフトす
る可能性がある。これを図4によって説明する。図4
は、投影レンズのべストフォーカス位置の軌跡32を示
し、環境の変化や露光光の吸収などにより、投影レンズ
13のべストフォーカス位置は、この軌跡32に沿って
時々刻々と変化している。べストフォーカスの位置は、
設計上は投影レンズ13の光軸30に沿って移動するこ
ととしているが、実際には製造上の誤差などにより、露
光光の像は光線31a〜31cとして示すように、必ず
しも常に光軸対称とはなっておらず、したがってべスト
フォーカス位置の軌跡32は、光軸30に対して倒れて
いる。つまり、べストフォーカス位置の軌跡32の倒れ
る方向θと角度φとに依存して、ベストフォーカスの位
置はXY面内で移動し、この結果ウエハとの間で位置ず
れを生じる。なお、軌跡の倒れる方向θとは、軌跡がZ
方向からXY面内のいずれの方向θ(0≦θ≦360
°)に倒れているか、ということである。また、軌跡の
倒れる角度φとは、軌跡がZ方向からどれだけφ(0≦
φ≦90°)倒れているか、ということである。
【0023】そこでメインコントローラ28において、
投影レンズ13のべストフォーカス位置のXY面内での
シフト量を以下の式から求める。 S1x=Cs1x×f S1y=Cs1y×f 但し、S1x、S1y:べストフォーカス位置の軌跡32
のZ方向からの倒れに起因するそれぞれX方向とY方向
への像シフト Cs1x、Cs1y:べストフォーカス位置の軌跡32を
それぞれXZ平面とYZ平面に射影したときの倒れの勾
配 である。なお、係数Cs1x、Cs1yは実験により求め
れば良い。
【0024】また、係数Cs1x、Cs1yは絞りレボル
バ3の絞り3a〜3dのうち、光路内に挿入される絞り
に応じて異なる可能性がある。そこで本実施例では、絞
り3a〜3dの種類ごとに係数Cs1x、Cs1yをメイ
ンコントローラ28のメモリ28a内に記憶している。
そして像シフトS1の計算時には、光路内に挿入されて
いる絞りの種類を絞り駆動部4からメインコントローラ
28に送信して、これに対応する係数Cs1x、Cs1y
を選択するように構成している。
【0025】次に、既述のように、Zステージ15はZ
方向にf+fzだけ移動するが、このZ方向への移動に
際して、Zステージ15がXY面内でシフトしてしまう
おそれがある。これを図5によって説明する。図5にZ
ステージ15の光軸30方向(Z方向)への移動と、X
Y方向へのシフトとの関係を示す。本実施例では、移動
鏡18はZステージ15に取り付けられているから、Z
ステージ15がf+fzだけ移動すると、移動鏡18も
Z方向にf+fzだけ移動する。ここで、移動鏡18の
反射面がZ方向と平行でないとすると、Zステージ15
のZ方向への移動によって、干渉計から発せられる光束
の移動鏡18で反射する往復の光路長が変化する。この
結果、XYステージが移動したものと誤認されるから、
干渉計から発せられる光束の光路長が維持されるよう
に、XYステージが駆動される。したがってZステージ
の軌跡34は光軸30方向(Z方向)に対して傾斜する
こととなり、ウエハ14aも位置ずれを起こして14b
の位置にシフトするから、レチクルパターンの像との間
で位置ずれを起してしまう。
【0026】なお本実施例では、移動鏡18がZステー
ジ15に取り付けられているが、移動鏡18をXYステ
ージ17に取り付けたときにも同様の事態が生じる。こ
れを図6によって説明すると、移動鏡18をXYステー
ジ17に取り付けたときには、Zステージ15を移動し
ても、干渉計レーザの参照する反射面は変化しないの
で、XYステージは駆動されない。しかし、Zステージ
15自体に機構的な誤差があって、Zステージ15の駆
動軸と光軸30とが平行でないおそれがある。このとき
にはZステージの軌跡34は駆動軸の方向となるから、
Zステージ15を駆動するとXY方向にシフトすること
となり、ウエハ14aも位置ずれを起こして14bの位
置にシフトするから、レチクルパターンの像との間で位
置ずれを起してしまう。
【0027】そこで、Zステージ15の軌跡の倒れに起
因するレチクルパターンの像のシフト量を以下の式から
求める。 S2x=Cs2x×(f+fz) S2y=Cs2y×(f+fz) 但し、S2x、S2y:Zステージ15の軌跡34のZ方
向からの倒れに起因するそれぞれX方向とY方向への像
シフト Cs2x、Cs2y:Zステージ15の軌跡34をそれぞ
れXZ平面とYZ平面に射影したときの倒れの勾配 である。なお、係数Cs2x、Cs2yは実験により求め
ればよい。また、現実にはZステージ15がXY方向に
シフトしているのであって、像がシフトしているのでは
ないが、本実施例ではウエハ面を基準として、これに対
する像のシフトを求めるように統一している。
【0028】次に、意図的なデフォーカスを行うために
Zステージをfzだけ移動したが、このときの像シフト
を図7によって説明する。図7は露光光の主光線がウエ
ハ側でZ方向に対して傾斜している場合を示す。ウエハ
側でテレセントリックな光学系であってもそうでなくて
も、通常露光領域の中心に結像する光線の主光線は、光
軸30(Z方向)と平行になるように設計される。しか
し、照明光学系や投影光学系の製造誤差などにより、結
像に寄与する光線の広がり38の主光線39が、投影レ
ンズ13の光軸30とずれてしまうことがある。この
時、意図的に像をぼけさせて露光する場合、具体的には
ベストフォーカス位置にあるウエハ14aに対して意図
的に光軸方向にずらして例えば14bや14cの位置で
露光する場合に、主光線39が光軸30(Z方向)に対
して傾斜しているために、単にZ方向にウエハをずらし
ただけでは、像の中心位置がXY方向にずれることにな
る。
【0029】そこで、意図的なデフォーカス量と像のX
Y方向へのシフトとの関係を、以下の式から求める。 S3x=Cs3x×fz S3y=Cs3y×fz 但し、S3x、S3y:主光線39のZ方向からの倒れに
起因するそれぞれX方向とY方向への像シフト Cs3x、Cs3y:主光線39をそれぞれXZ平面とY
Z平面に射影したときの倒れの勾配 である。なお、係数Cs3x、Cs3yは実験により求め
ればよい。
【0030】また、係数Cs3x、Cs3yは絞りレボル
バ3の絞り3a〜3dのうち、光路内に挿入される絞り
に応じて異なる可能性がある。そこで本実施例では、絞
り3a〜3dの種類ごとに係数Cs3x、Cs3yをメイ
ンコントローラ28のメモリ28a内に記憶している。
そして像シフトS3の計算時には、光路内に挿入されて
いる絞りの種類を絞り駆動部4からメインコントローラ
28に送信して、これに対応する係数Cs3x、Cs3y
を選択するように構成している。
【0031】次に、環境の変化に起因する倍率の変化M
と歪曲収差の変化Dを補正するために、レンズ群9a、
9bをZ9a、Z9bだけ移動したが、このレンズ群の移動
に起因して像がXY方向にシフトするおそれがある。そ
こで以下の式からレンズ群9a、9bの移動に起因する
像シフトを計算する。 S4x=Cs4x×Z9a S4y=Cs4y×Z9a S5x=Cs5x×Z9b S5y=CS5y×Z9b 但し、S4x、S4y:レンズ群9aの光軸方向への移動
に起因するそれぞれX方向とY方向への像シフト S5x、S5y:レンズ群9bの光軸方向への移動に起因
するそれぞれX方向とY方向への像シフト Cs4x、Cs4y:レンズ群9aの光軸方向への移動量
に対するそれぞれX方向とY方向への像シフトの係数 Cs5x、Cs5y:レンズ群9bの光軸方向への移動量
に対するそれぞれX方向とY方向への像シフトの係数 である。各係数は実験により求めれば良い。
【0032】以上よりXY方向への合計の像シフトは以
下の式で表せる。 Sx=S1x+S2x+S3x+S4x+S5xy=S1y+S2y+S3y+S4y+S5y 但し、Sx、Sy:それぞれX方向とY方向への合計の像
シフトである。こうして求めた合計の像シフトSx、Sy
は、メインコントローラ28からXYステージ駆動部2
0に送信される。そしてXYステージ駆動部20は、像
シフトSx、SyをキャンセルするようにXYステージ1
7を駆動する。この結果、投影レンズ13を介してレチ
クル8とウエハ14の位置関係は一定の状態に保たれ、
すなわちXY面内での位置ずれの発生を防止することが
できる。
【0033】次に、本発明の第2の実施例を図8に示
す。この実施例では、レチクル8が光軸に対して垂直な
XY平面内で移動可能なレチクルステージ40の上に置
かれており、レチクルステージ駆動部41によってレチ
クルステージ40を駆動することにより、レチクル8を
光軸に対して垂直なXY平面内で位置決めする構成とな
っている。本実施例では、合計の像シフトSx、Syは、
メインコントローラ28からレチクルステージ駆動部4
1に送信される。そしてレチクルステージ駆動部41
は、像シフトSx、Syをキャンセルするようにレチクル
ステージ40を駆動する。この結果、投影レンズ13を
介してレチクル8とウエハ14の位置関係は一定の状態
に保たれ、すなわちXY面内での位置ずれの発生を防止
することができる。ここで例えば投影レンズの倍率が1
/5倍とすると、レチクルの位置決めの誤差はウエハ上
では1/5倍に縮小される。したがってこの第2実施例
の構成は、投影レンズの倍率が縮小倍率のときに特に有
効である。なお、投影光学系の倍率が拡大倍率のときに
は、第1実施例のようにウエハ側で位置決めすることが
好ましい。
【0034】以上の実施例では、環境の変化に起因する
投影レンズ13の倍率の変化M、歪曲収差の変化D、及
びフォーカス高さの変化Fの都合3つのパラメータを考
慮することとし、そのうちの1つのパラメータ(フォー
カス高さの変化F)はZステージの移動によって補正さ
れるから、2つのレンズ群9a、9bの移動によって、
2つのパラメータ(倍率の変化Mと歪曲収差の変化D)
を補正している。しかし更に、例えば像面湾曲を補正し
ようとするときには、移動可能なレンズ群を1個所追加
し、あるいは特定のレンズ間隔を密封してその内部圧力
を可変にする機構を追加すれば良い。そしてこの場合に
は、追加されたレンズ群の移動に起因する像シフトや、
内部圧力の変化に起因する像シフトを、S6x、S6y
して追加することとなる。
【0035】また以上の実施例では、像シフトの計算を
5種類S1〜S5だけ求めているが、像シフトの変化が
小さいものがあれば計算を省略しても良い。具体的に例
を挙げると、レンズ群9a、9bの光軸方向移動に対す
る像シフトが、要求される像シフトの精度に対して十分
に小さければ、その部分の計算を省略して以下の式から
合計の像シフトを求めれば良い。 Sx=S1x+S2x+S3xy=S1y+S2y+S3y
【0036】同様に、ベストフォーカス位置の軌跡の倒
れに起因する像シフトS1や、Zステージの軌跡の倒れ
に起因する像シフトS2や、主光線の倒れに起因する像
シフトS3がいずれも無視できるときには、レンズ群9
a、9bの移動によって生じるXY面内での像シフトS
4、S5を算出し、算出されたシフト量S4、S5を打
ち消すように、投影像と基板とをXY平面に沿って相対
移動すれば良い。
【0037】また以上の実施例では、像シフトが発生す
る原因と像シフトとの関係を比例関係として表したが、
単純な比例関係にない場合には両者の関係をマップ状に
記憶しておいて、内挿などの手法によって像シフトを計
算する方法を採用しても良い。具体的に例を挙げると、
レンズ群9aの光軸方向への移動量に対する像のシフト
量を、いくつかの移動量ごとに実験で求めて記憶してお
く。そして像シフトの計算時には、記憶しておいた関係
から直線補間等で誤差が小さくなるように計算で求め
る。このような手法は、他の像シフト発生要因に対して
も当然に適用することができる。
【0038】また以上の実施例では、本発明を一括露光
型の投影露光装置に適用した場合について説明したが、
本発明は走査露光型の投影露光装置にも当然に適用する
ことができる。走査露光型の投影露光装置とは、レチク
ルパターンの一部の領域を照明光学系によって照明し、
レチクルとウエハとを投影光学系の倍率に等しい速度比
にて同期して、走査方向に、例えばY方向に移動するこ
とにより、レチクルパターンの一部の領域よりも走査方
向に長い範囲のパターンをウエハ上に転写する露光装置
である。
【0039】
【発明の効果】以上のように本発明では、大気圧の変化
などに起因してベストフォーカス位置が変化したり、絞
りを切替えて照明条件を変更したり、Zステージを駆動
したり、意図的にフォーカスをずらして露光したり、と
いった複雑な状況においても、各々の原因ごとに像のシ
フト量を求めているので、高精度な像シフトの補正が可
能となる。また、すべて計算によって像のシフト量を求
めているので、一々計測によってレチクルとウエハの位
置合わせをする必要がなく、したがってスループットの
悪化を招くことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す構成図である。
【図2】絞りレボルバを示す正面図である。
【図3】第1実施例の演算手法を示すフローチャートで
ある。
【図4】投影レンズのべストフォーカス位置の軌跡の倒
れを示す説明図である。
【図5】移動鏡に起因するZステージの軌跡の倒れを示
す説明図である。
【図6】Zステージの駆動軸に起因するZステージの軌
跡の倒れを示す説明図である。
【図7】主光線の倒れを示す説明図である。
【図8】本発明の第2実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
3…絞りレボルバ 8…レチクル 9a、9b…レンズ群 10、11…圧電素
子 13…投影レンズ 14…ウエハ 15…Zステージ 17…XYステージ 23…レンズコントローラ 28…メインコント
ローラ 40…レチクルステージ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放射ビームでマスクを照射する照明光学系
    と、前記マスク上に形成されたパターンの像を基板上に
    投影する投影光学系とを備えた投影露光装置において、 前記投影光学系の光軸に沿った方向への前記投影光学系
    の結像面の移動によって生じる、該結像面内での前記投
    影像のシフトを補償するために、前記投影像の前記光軸
    に沿った方向の位置と前記光軸と垂直な平面内での位置
    との関係に基づいて、前記光軸に沿った方向に関する前
    記基板の位置又は移動量に応じた前記平面内での前記投
    影像の位置又はシフト量を算出する計算装置と、 前記算出された位置又はシフト量に基づいて、前記光軸
    と垂直な平面に沿って前記投影像と前記基板とを相対移
    動する第1位置合わせ装置とを備えたことを特徴とする
    投影露光装置。
  2. 【請求項2】前記第1位置合わせ装置は、前記マスクを
    保持して前記投影光学系の光軸と直交する方向に移動す
    るマスクステージと、前記基板を保持して前記光軸と垂
    直な平面に沿って移動する基板ステージとを含み、前記
    光軸に沿った方向への前記基板の移動に応じて、前記マ
    スクステージと前記基板ステージの少なくとも一方を駆
    動することを特徴とする請求項1に記載の投影露光装
    置。
  3. 【請求項3】前記投影光学系の結像面は、前記放射ビー
    ムの前記投影光学系への入射と、前記投影光学系が設置
    される環境の変化との少なくとも一方に起因して移動
    し、 前記投影光学系の結像面の移動に応じて、前記投影像と
    前記基板とを前記投影光学系の光軸に沿った方向に相対
    移動する第2位置合わせ装置を更に備えたことを特徴と
    する請求項1又は2に記載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】前記第2位置合わせ装置は、前記基板を保
    持して前記投影光学系の光軸に沿った方向に移動する基
    板ステージを含み、前記投影光学系の結像面の移動に追
    従して前記基板ステージを駆動することを特徴とする請
    求項3に記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】前記計算装置は、前記基板ステージによる
    前記基板の前記投影光学系の光軸に沿った方向への移動
    に応じて生じる、前記光軸と垂直な平面に沿った方向で
    の前記投影像と前記基板との相対的なシフト量を更に算
    出し、 前記第1位置合わせ装置は、該算出されたシフト量を相
    殺するように前記投影像と前記基板とを相対移動するこ
    とを特徴とする請求項2又は4に記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】前記投影像と前記基板との相対的なシフト
    は、前記基板ステージの駆動誤差と前記投影光学系のテ
    レセントリシティとの少なくとも一方に起因して生じる
    ことを特徴とする請求項5に記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】前記投影光学系の収差及び/又は倍率を調
    整するために、前記マスクと前記基板との間に配置され
    る少なくとも1つの光学素子を移動する調整装置を更に
    備え、 前記計算装置は、前記少なくとも1つの光学素子の移動
    によって生じる、前記投影光学系の光軸と垂直な平面に
    沿った方向での前記投影像と前記基板との相対的なシフ
    ト量を更に算出し、 前記第1位置合わせ装置は、該算出されたシフト量を相
    殺するように前記投影像と前記基板とを相対移動するこ
    とを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の投
    影露光装置。
  8. 【請求項8】前記投影光学系は、前記光軸に沿って配列
    される複数の光学素子を有し、 前記調整装置は、前記複数の光学素子の少なくとも1つ
    を前記光軸に沿った方向に移動することを特徴とする請
    求項7に記載の投影露光装置。
  9. 【請求項9】前記基板の露光中、前記投影光学系の結像
    面と前記基板とを前記投影光学系の光軸に沿った方向に
    相対移動する装置を更に備え、 前記計算装置は、前記結像面と前記基板との相対移動に
    よって生じる、前記投影光学系の光軸と垂直な平面に沿
    った方向での前記投影像と前記基板との相対的なシフト
    量を更に算出し、 前記第1位置合わせ装置は、該算出されたシフト量を相
    殺するように前記投影像と前記基板とを相対移動するこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の投
    影露光装置。
  10. 【請求項10】前記照明光学系は、2次光源を形成する
    オプチカルインテグレータと、前記2次光源の強度分布
    を変更する光学装置とを含み、 前記計算装置は、前記強度分布の変更に応じて、前記投
    影像の前記投影光学系の光軸に沿った方向の位置と前記
    光軸と垂直な平面内での位置との関係を変更し、該変更
    された関係に基づいて、前記投影光学系の光軸と垂直な
    平面内での前記投影像の位置又はシフト量を算出するこ
    とを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の投
    影露光装置。
  11. 【請求項11】前記光学装置は、開口の形状と大きさと
    の少なくとも一方が互いに異なる複数の開口絞りを含
    み、前記複数の開口絞りがそれぞれ交換可能に前記オプ
    チカルインテグレータの近傍に配置され、 前記計算装置は、前記複数の開口絞りにそれぞれ対応し
    た前記投影像の前記光軸に沿った方向の位置と前記光軸
    と垂直な平面内での位置との関係を格納するメモリを含
    むことを特徴とする請求項10に記載の投影露光装置。
  12. 【請求項12】前記照明光学系は、前記パターンよりも
    小さい前記マスク上の領域を前記放射ビームで照射し、 前記放射ビームに対して前記マスクを前記投影光学系の
    光軸と直交する方向に相対移動するとともに、該マスク
    の移動に同期して、前記投影光学系に対して前記基板を
    前記光軸と直交する方向に相対移動する走査システムを
    更に備えたことを特徴とする請求項1〜11のいずれか
    1項に記載の投影露光装置。
  13. 【請求項13】放射ビームでマスクを照射する照明光学
    系と、前記マスク上に形成されたパターンの像を基板上
    に投影する投影光学系とを備えた投影露光装置におい
    て、 前記投影光学系の収差及び/又は倍率を調整するため
    に、前記投影光学系を構成する少なくとも1つの光学素
    子を、前記投影光学系の光軸に沿って移動する調整装置
    と、 前記少なくとも1つの光学素子の移動によって生じる、
    前記投影光学系の光軸と垂直な平面内での前記投影像の
    シフト量を算出し、該算出されたシフト量に基づいて、
    前記投影像と前記基板とを前記平面に沿って相対移動す
    る補正装置とを備えたことを特徴とする投影露光装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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