JP2000021692A - 電解コンデンサ - Google Patents

電解コンデンサ

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JP2000021692A
JP2000021692A JP10191700A JP19170098A JP2000021692A JP 2000021692 A JP2000021692 A JP 2000021692A JP 10191700 A JP10191700 A JP 10191700A JP 19170098 A JP19170098 A JP 19170098A JP 2000021692 A JP2000021692 A JP 2000021692A
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JP
Japan
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explosion
case
proof
groove
center
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Pending
Application number
JP10191700A
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English (en)
Inventor
Kozaburo Okubo
公三郎 大久保
Masaru Hosono
勝 細野
Mitsugi Igawa
貢 為川
Seiichi Nishino
誠一 西野
Yoshio Yamahiro
義夫 山廣
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
APUTODEITO KK
Nichicon Corp
Original Assignee
APUTODEITO KK
Nichicon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電解コンデンサの金属ケースに設けた防爆溝
の作動内圧のばらつきを小さくし、かつ作動時に生ずる
開口を狭くして内部のコンデンサ素子や電解液の飛散を
少なくする。 【解決手段】 電解コンデンサの金属ケース2の底部5
に凹設した防爆溝6の金属ケース底部中心付近における
溝底の厚味を外周部付近における溝底の厚味よりも薄く
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属ケースに電解
コンデンサ素子を封入してなるコンデンサにおいて、素
子に異常が発生した際に起こる爆発を未然に防止する構
造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電解コンデンサの内圧上昇による爆発を
未然に防止するために例えば図4に示すように金属ケー
ス2の底部5の内面または外面に、肉厚を薄くした防爆
溝6を設け、内圧が上昇した際にこの防爆溝で割れさ
せ、ケース内のガスを外界へ逃がすことが従来から行な
われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の電解コ
ンデンサでは、上記防爆溝の肉厚が、金属ケースの底部
の中心部から外周部にかけて均等で、割れに対する強度
が等しいため、内圧上昇によって割れる際には防爆溝が
全体にわたって同時に裂けて大きな開口を生ずる。従っ
てこの開口から大量のガスが一時に噴出するだけでな
く、電解液やコンデンサ素子までが外部へ飛散するおそ
れがあった。また、飛散した電解液が配線基板に付着す
ると、絶縁不良や短絡による発火を起こす等の問題があ
った。本発明は、金属ケースの内圧が上昇した際に、防
爆溝が開口する範囲を小さく制限することによって、電
解液等の飛散を抑制すると共に、防爆溝を動作させる内
圧のばらつきを少なくして、防爆動作の信頼性を高めよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】電解コンデンサ素子を収
容している金属ケースは、その底部にその中心から外周
部へ向かう複数の防爆溝を有しており、この防爆溝の溝
底の肉厚はケース底部の他の部分よりも薄肉にされてい
る。本発明の特徴は、この防爆溝の溝底の肉厚が、ケー
ス底部の外周部に近い箇所では比較的厚く、ケース底部
の中心付近ではこれよりも薄くしたことにある。
【0005】そのために、ケースの内圧が上昇すると、
防爆溝は溝底の薄いケース底中心付近で裂け、ケース底
の外周部付近までは裂けることがないので、ケース底の
中心部に比較的小面積の開口が出来る。ケース内のガス
はこの開口から外界へ放出されるのでケースの内圧は下
降し、ケース内の電解液が多量に飛散するような事態に
至らない。
【0006】
【発明の実施の形態】上記防爆溝の断面形状は、矩形、
U字形、V字形など適宜に選択でき、ケース底の内外面
の何れに形成してもよい。また、溝底の肉厚の変化は、
連続的であっても階段的であっても差支えない。また、
防爆溝の数は4本が中央で十字形に集合する形態以外
に、3本或いは6本など適宜の数を設けることができ
る。そして、ケース底の中心付近における溝底の薄い部
分の肉厚は、ケース底の厚味の1/5乃至1/2の範囲
であることが望ましい。
【0007】また、金属ケースの外周面には熱収縮性合
成樹脂フィルムを被せることが広く実施されているが、
外表面全体に合成樹脂層を積層した金属板で金属ケース
を製作し、防爆溝はそのケース底の内面に設けることが
望ましい。このようにすることにより、ケース内圧によ
って防爆溝が裂けた際に、合成樹脂層が裂けるのが若干
遅れるため、これによりガスや電解液の噴出速度を低下
させることができる。
【0008】
【実施例1】図1に示すように、電解コンデンサ素子1
はアルミケース2に収容され、ケース2の開口部は弾性
封口体3によって密閉され、素子1からはリード4、4
が封口体3を貫通して外界へ伸延している。ケース底5
の外表面には4本の防爆溝6、6、6、6が中心部から
外周部へ向かって凹設されている。防爆溝6、6、6、
6は、中心部付近の深溝部6a、6a、6a、6aと外
周部側の浅溝部6b、6b、6b、6bとからなる階段
状をなしている。
【0009】
【実施例2】図2に示すように、アルミケース2のケー
ス底5の外表面に、ケース底の中心部から外周部へ向け
て4本の防爆溝6、6、6、6が凹設されている。この
防爆溝は、ケース底中心部において最も深く、外周部へ
向かうにつれて連続的に浅くなり、外周部では深さが0
になっている。
【0010】
【実施例3】図3に示すように、アルミケース2のケー
ス底5の内表面に、実施例1と同様な4本の防爆溝6、
6、6、6が設けられている。即ち、防爆溝6、6、
6、6は中心部付近の深溝部6a、6a、6a、6aと
外周部側の浅溝部6b、6b、6b、6bとからなる階
段状をなしている。アルミケース2はケース底5を含め
た全外表面に合成樹脂層を積層させることができる。こ
のほか、ケース底5の内表面に設けた防爆溝を実施例2
と同様に連続的に深さが変化する溝としてもよい。
【0011】
【比較例】図4に示すようにケース底5の外表面に4本
の防爆溝6、6、6、6を中心から外周部へ向けて凹設
した。各防爆溝は、ケース底の中心から外周部にわたっ
て深さが一様である。
【0012】上記実施例1及び2と上記比較例とについ
て、比較試験の試料として定格10V−33000μF
のアルミニウム電解コンデンサ用のケース2を製作し
た。ケースは、外径25mm、長さ50mm、肉厚0.
35mmであり、防爆溝は幅0.5mmの矩形溝とし
た。試料1乃至3は実施例1にかかり、深溝部6aにお
ける溝底の厚味がそれぞれ0.17mm、0.10mm
及び0.07mmで、浅溝部6bにおける溝底の厚味は
何れも0.29mmである。試料4乃至6は実施例2に
かかり、防爆溝6の最深部における溝底の厚味がそれぞ
れ0.17mm、0.10mm及び0.07mmであ
る。試料7乃至9は比較例にかかり、防爆溝6の溝底の
厚味がそれぞれ0.17mm、0.10mm及び0.0
7mmである。
【0013】上記試料1乃至9をそれぞれ20個づつ用
意し、その内部にエヤーコンプレッサーで圧搾空気を導
入し、空気圧を徐々に上昇させながらケース底5の破壊
状況を調べた結果を表1に示す。
【0014】
【表1】
【0015】表1によって明らかなように、本発明の実
施例におけるアルミニウムケースは、防爆溝が破壊を起
こす内圧のばらつきが小さく、しかも破壊範囲が防爆溝
の全長の一部にとどまるのに対し、比較例では破壊を起
こす内圧のばらつきが大きく、かつ防爆溝が全長にわた
って破壊することが判明した。
【0016】
【発明の効果】従って、本発明によるときは、防爆溝を
破壊させる内圧のばらつきが小さいために防爆動作が安
定し、かつ防爆作動時に生じる開口が小さいのでケース
内部のコンデンサ素子等が外部に飛散するのを抑制する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、(a)は平面図、
(b)は縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例を示し、(a)は平面図、
(b)は縦断面図である。
【図3】本発明の第3実施例を示し、(a)は平面図、
(b)は縦断面図である。
【図4】従来例を示し、(a)は平面図、(b)は縦断
面図である。
【符号の説明】
1 電解コンデンサ素子 2 アルミニウムケース 3 封口体 4 リード 5 ケース底 6 防爆溝 6a 深溝部 6b 浅溝部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 細野 勝 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内 (72)発明者 為川 貢 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内 (72)発明者 西野 誠一 京都府京都市中京区御池通烏丸東入一筋目 仲保利町191番地の4 上原ビル3階 ニ チコン株式会社内 (72)発明者 山廣 義夫 東京都足立区千住旭町39−7 株式会社ア プトデイト内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電解コンデンサ素子を収容している金属
    ケースの底部にその中心から外周部へ向かう防爆溝を凹
    設し、上記金属ケース底部の中心付近における上記防爆
    溝の溝底の厚味を、上記金属ケース底部の外周部付近に
    おける上記溝底の厚味よりも薄くしたことを特徴とする
    電解コンデンサ。
  2. 【請求項2】 上記防爆溝の溝底の厚味は連続的に変化
    していることを特徴とする請求項1記載の電解コンデン
    サ。
  3. 【請求項3】 上記防爆溝の溝底の厚味は階段状に変化
    していることを特徴とする請求項1記載の電解コンデン
    サ。
  4. 【請求項4】 上記金属ケース底部の中心付近における
    上記防爆溝の溝底の肉厚を上記金属ケース底部の肉厚の
    1/5〜1/2に選んだことを特徴とする請求項1記載
    の電解コンデンサ。
  5. 【請求項5】 上記金属ケースは外表面全体に合成樹脂
    層が積層されていることを特徴とする請求項1記載の電
    解コンデンサ。
JP10191700A 1998-07-07 1998-07-07 電解コンデンサ Pending JP2000021692A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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