JP2000021282A - 静電マイクロリレー - Google Patents

静電マイクロリレー

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JP2000021282A
JP2000021282A JP10191419A JP19141998A JP2000021282A JP 2000021282 A JP2000021282 A JP 2000021282A JP 10191419 A JP10191419 A JP 10191419A JP 19141998 A JP19141998 A JP 19141998A JP 2000021282 A JP2000021282 A JP 2000021282A
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Yoshiyuki Furumura
由幸 古村
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Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構成で、安定した初期動作と強い接点
解離力とを同時に得ることができ、しかも低コストで量
産に適した静電マイクロリレーを提供する。 【解決手段】 ベース1上に、電圧印加前の状態で、可
動電極3の駆動部分に当接する当接部材4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、静電引力により駆
動する静電マイクロリレーに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、静電マイクロリレーとして、例え
ば、図11に示す構成のものがある(特開平8―255
546号公報参照)。
【0003】すなわち、この静電マイクロリレーでは、
ベース100の上面に、固定電極101が形成されると
共に、可動電極102が前記固定電極101に所定間隔
で対向するように配設されている。そして、固定電極1
01と可動電極102との間に電圧を印加すると、静電
引力により可動電極102に設けた可動接点103が、
ベース100に設けた固定接点104に当接して電気回
路を閉成するようになっている。
【0004】ところで、前記静電マイクロリレーでは、
両電極101,102間に生じる静電引力が接点間距離
の2乗に反比例して変化し、接点間距離が大きくなれば
なる程、静電引力小さくなるため、可動電極102を上
方に向かって湾曲あるいは傾斜させることにより、安定
した初期動作と、強い接点解離力という相反する特性を
得ることができるようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、安定し
た初期動作と強い接点解離力とを同時に得ることができ
るように可動電極102を湾曲あるいは傾斜させること
は、理論上は可能であるが、実際の加工では困難であ
る。例えば、可動電極102を湾曲させる場合、その一
方の面に薄膜を形成し、この薄膜により引っ張り力を発
生させる方法が考えられる。この場合、所望の湾曲形状
を得るためには薄膜の膜厚を数十Å単位で調整しなけれ
ばならず、加工精度を高めるために、コストアップを招
来する。この問題は、量産時に顕著となる。
【0006】そこで、本発明は、簡単な構成で、安定し
た初期動作と強い接点解離力とを同時に得ることがで
き、しかも低コストで量産に適した静電マイクロリレー
を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するための手段として、ベース上に上下方向に対向し
て配設した固定電極と可動電極との間に電圧を印加して
静電引力により可動電極を駆動し、可動電極に設けた可
動接点をベースに設けた固定接点に当接させて電気回路
を閉成する静電マイクロリレーにおいて、前記ベース上
に、電圧印加前の状態で前記可動電極の駆動部分に当接
し、可動電極を強制的に固定電極に接近させる当接部材
を設けたものである。
【0008】前記可動電極の駆動部分を、電圧印加前の
状態で、前記ベースに当接するように変形させることに
より固定電極に接近させるようにしてもよい。
【0009】前記可動電極は、電圧印加前の状態で、前
記固定電極に絶縁層を介して当接するように弾性変形さ
せるようにしてもよい。
【0010】前記可動電極を、その下面に形成した絶縁
層により弾性変形させると、この絶縁層で両機能を兼用
できる点で好ましい。
【0011】前記可動電極を、その上面又は下面の少な
くともいずれか一方に形成した酸化膜あるいは窒化膜を
含む1層以上の薄膜により弾性変形させるようにしても
よい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付図
面に従って説明する。
【0013】本実施形態に係る静電マイクロリレーは、
図1(a),(b)に示すように、ベース1上に、固定
電極2、可動電極3及び当接部材4等を設けた構成であ
る。
【0014】ベース1は、略直方体形状のガラスウェハ
からなり、その上面には、前記固定電極2及び可動電極
3のほか、ワイヤーボンディングパッド5a,5b,5
c,5d、プリント配線6a,6b,6c,6d及び固
定接点7a,7bがそれぞれ形成されている。ワイヤー
ボンディングパッド5a,5b,5c,5dは、ベース
1の一端側縁部に沿って所定間隔で4箇所に設けられ、
各パッド5a,5b,5c,5dには導線8がそれぞれ
接続されている。そして、パッド5b,5cには、図示
しない電源から電極2,3間に静電引力を発生させるた
めの電圧が印加されるようになっている。また、パッド
5a,5dには、図示しない電気回路の各極がそれぞれ
電気接続されている。各プリント配線6a,6b,6
c,6dは、前記各パッド5a,5b,5c,5dから
反対側の縁部に向かって延びている。プリント配線6
a,6dの先端は互いに近接するように直角に折れ曲が
り、その端部は所定間隔で並設される固定接点7a,7
bとなっている。
【0015】固定電極2は、ベース1の上面の両プリン
ト配線6a,6dの間に形成される略矩形状の薄膜で、
前記プリント配線6cに電気接続されている。
【0016】可動電極3は板状体で、ベース1の上面に
設けた矩形枠体9の一端壁9aに設けられ、その自由端
は他端壁9bに向かって徐々に上方に湾曲するように延
びている。可動電極3の下面には絶縁層10が形成さ
れ、その自由端側の下面中央部には可動接点11が設け
られている。この可動接点11は、前記両固定接点7に
接離して電気回路を開閉する。前記矩形枠体9の一端壁
9aには、前記各プリント配線6a,6c,6dと非接
触とするための逃がし部12a,12bが形成されると
共に、プリント配線6bと当接する部分には不純物が注
入された導電部13が形成されている。
【0017】当接部材4は、前記矩形枠体9の上面に載
置される略直方体形状で、その下面には前記可動電極3
の自由端が当接し、可動電極3の湾曲位置を規制するよ
うになっている。これにより、可動電極3は固定電極2
に対し、最も離間した自由端側でも所定寸法範囲内に位
置することになり、両電極2,3間に所望の静電引力を
発生させることが可能となっている。また、この状態
で、可動電極3は自由端側が上方に駆動するような弾性
力を保有する。
【0018】続いて、前記静電マイクロリレーの形成方
法について説明する。
【0019】まず、ベース1となるガラスウェハ(図2
(a))の上面にスパッタリングにより30000/500Åの
Au/Cr薄膜14(Auの厚みが30000Åで、Crの
厚みが500Åの2層の膜)を形成する。そして、エッチ
ングにより、固定電極2、ワイヤーボンディングパッド
5a,5b,5c,5d、プリント配線6a,6b,6
c,6d及び固定接点7a,7bを形成することによ
り、図2(b),(c)に示すハンドルウェハ15を完
成する。
【0020】一方、図3(a)に示す20/1μmのSi/SiO
2層を形成したSi/SiO2/Si構成のSOIウェハ16の一方
の面に2000Åの酸化膜17を形成し、フッ酸で酸化膜1
7のパターニングを行う。そして、この酸化膜17をエ
ッチングマスクとして70℃のTMAH等のアルカリエッチ
ング液による異方性エッチングで、図3(b)に示すよ
うに深さ6μmのキャビティ18を形成する。このと
き、矩形枠体9の一端壁9aとなる部分には、前記ハン
ドルウェハ15に形成したプリント配線6a及び6c,
6dに対応する部分に段部18a,18b(図4(a)
参照)をそれぞれ形成する。そして、エッチング後、フ
ッ酸により酸化膜を全面除去する。また、前記矩形枠体
9の一端壁9aにはプリント配線6bに当接する部分
に、矩形枠体9を構成するシリコンウェハのドーピング
タイプと同一タイプの不純物をイオンインプラにて注入
し、アニール処理により電気的活性化を図り、導電性を
高めた導電部13を形成する。そして、熱酸化により、
図3(c)に示すように、前記キャビティ18の底面に
絶縁層10となる1000Åの酸化膜を形成する。続いて、
スパッタリングにより10000/500ÅのAu/Cr薄膜を
形成し、エッチングにより図4(a),(b)に示すよ
うに可動接点11を形成し、デバイスウェハ19を完成
する。
【0021】次に、図5(a)に示すように、ハンドル
ウェハ15の上面にデバイスウェハ19を陽極接合す
る。この陽極接合は、400℃の雰囲気中で400Vの電圧を
印加して30分間行う。そして、ハンドルウェハ15に
一体化したデバイスウェハ19を95℃のKOH等のアル
カリエッチング液で図5(b)に示すようにSiO2層16
bまでシンニングし、Si層16aを除去する。さら
に、フッ酸で酸化膜をパターニングし、70℃のTMAHで
異方性エッチングを行い、図5(c)に示すように深さ
4μmのキャビティ20を形成する。エッチング後、フ
ッ酸で酸化膜を全面除去する。
【0022】その後、デバイスウェハ19のSi層16
cをレジストマスクでドライエッチングし、図5(d)
に示すように可動電極3を形成する。このとき、ワイヤ
ーボンディングパッド上のシリコンを除去する。そし
て、酸素アッシングによりレジストマスクを除去する。
このようにして形成される可動電極3は、下面に形成さ
れる絶縁層10によって上方に向かって湾曲する。な
お、この湾曲形状は、可動電極3の上面に薄膜を形成す
ることにより得るようにしてもよい。そして、この薄膜
は、酸化膜又は窒化膜を含む1層以上に形成してもよ
い。
【0023】最後に、図6(a)に示すようにデバイス
ウェハ19に当接部材4であるキャップウェハを陽極接
合する。このとき、キャップウェハの底面が可動電極3
の駆動部分先端に当接し、この可動電極3を強制的に固
定電極2に接近させる。そして、図6(b)に示すよう
に前記キャップウェハの一部を除去し、ワイヤーボンデ
ィングパッドに導線8を接続し、静電マイクロリレーが
完成する。
【0024】次に、前記静電マイクロリレーの動作につ
いて説明する。
【0025】電気回路を閉成する場合、固定電極2と可
動電極3との間に電圧を印加し、両電極2,3の間に静
電引力を発生させる。可動電極3は、その基部が固定電
極2の近傍にあり、しかも駆動部分が当接部材4(キャ
ップウェハ)に当接することにより、強制的に固定電極
2に近付けられている。これにより、両電極2,3間に
十分な静電引力を発生させることができ、可動電極3の
安定した初期動作を得ることが可能である。この場合、
可動電極3の下面に形成した絶縁層10(酸化膜)によ
って両電極2,3が直接導通することはない。そして、
一旦固定電極2による可動電極3の吸引動作が開始され
ると、固定電極2に吸着される面積が徐々に増加し、吸
引力が増大する。したがって、可動電極3が保有する弾
性力を打ち消しながら、可動電極3を駆動させることが
でき、スムーズな動作を得ることが可能である。このよ
うにして、固定接点7に可動接点11が当接し、電気回
路が閉成される。
【0026】一方、電気回路を遮断する場合、印加した
電圧を除去し、両電極2,3間の静電引力を消失させ
る。これにより、可動電極3はそれ自身の保有する弾性
力によって元の位置に復帰するが、可動電極3の弾性力
は前述のように強化されている。したがって、接点7,
11間の解離力を大きくすることができ、応答性のよい
リレーとすることができる。
【0027】このように、前記静電マイクロリレーによ
れば、可動電極3の材質や形状等を変更することなく、
上方に湾曲させただけの簡単な構成であっても、安定し
た初期動作と、所望の接点解離力という相反する効果を
同時に得ることが可能である。
【0028】なお、前記実施形態では、可動電極3を上
方に湾曲させたが、傾斜させるように構成してもよい。
【0029】ところで、静電マイクロリレーは次のよう
な構成としてもよい。なお、以下の説明では、前記実施
形態と同一部分については同一符号を付すことによりそ
の説明を省略している。
【0030】図7に示す静電マイクロリレーでは、ワイ
ヤボンディングパッド5aから延びるプリント配線6a
に固定電極2が電気接続されている。パッド5b,5c
から延びるプリント配線6b,6cは近接方向に屈曲
し、その先端部分が所定間隔で位置する固定接点7a,
7bとなっている。可動電極は、パッド5a,5b,5
c,5dに沿って起立する矩形枠体9の一端壁9aから
水平方向に延び、その基部側は幅狭で、その近傍下面に
絶縁層21を介して可動接点11が形成されている。ま
た、当接部材4の下面には突条22が形成され、可動電
極3の自由端上面側を下方に向かって押圧している。こ
れにより、可動電極3は、自由端側に向かうに従って徐
々に固定電極2に接近するように傾斜して位置決めさ
れ、上方に向かって変形しようとする弾性力を保有す
る。また、可動電極3の基部近傍には可動接点11が設
けられ、前記固定接点7と接離可能に対向している。さ
らに、固定電極2の上面には酸化膜により絶縁層23が
形成され、電極2,3間の短絡が阻止されている。な
お、前記突条によって押圧するのは可動電極3の自由端
部に限られず、要は可動電極3を所望形状に変形させる
ように押圧できる位置であればよい。
【0031】このような構成の静電マイクロリレーで
は、前述のものと同様、両電極2,3間に電圧を印加す
ると、静電引力が発生し、固定電極2に可動電極3が吸
引される。可動電極3の駆動側は当接部材4の突条22
によって押し下げられて固定電極2に接近しているた
め、静電引力を受けやすい。したがって、可動電極3の
初期動作は安定している。また、可動接点11は、大き
な弾性力を得ることのできる可動電極3の基部近傍に設
けられている。このため、十分な接点解離力をも得るこ
とが可能である。
【0032】また、図8に示す静電マイクロリレーは、
当接部材4がない点、可動電極3の自由端側が固定電極
2に向かって傾斜し、ベース1に当接している点を除
き、図7に示すものと同一である。可動電極3は、上面
に固定電極2が形成されたベース1に直接当接されるこ
とにより、固定電極2との距離及び接点間距離を所望の
値とすることができ、前記実施形態と同様な効果を得る
ことが可能となっている。
【0033】また、図9に示す静電マイクロリレーは、
前記可動電極3の自由端側がベース1ではなく、絶縁層
23を介して固定電極2に当接している点を除き、図8
に示すものと同一である。この場合、可動電極3を非常
に薄い(本実施形態では1000Åの)絶縁層23を介して
固定電極2に当接しているため、他の実施形態に比べて
電極間距離を非常に小さく抑えて大きな初期静電引力を
発生させることが可能である。
【0034】なお、前記可動電極3は、図10に示すよ
うに湾曲した形状としてもよく、絶縁層10は、可動電
極3の下面又は固定電極2の上面のいずれに設けるよう
にしても構わない。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る静電マイクロリレーによれば、当接部材に可動電
極の一部を当接させたり、可動電極を変形させることに
より、可動電極を強制的に固定電極に接近させるように
したので、電圧を印加すると、可動電極の全般に亘って
強い静電引力を発生させることができる。この場合、可
動電極と固定電極との距離は一定にできるので、製品間
でばらつきのない安定した初期動作を得ることが可能と
なる。また、電圧印加後は、可動電極が徐々に固定電極
に接近・当接し、その面積が徐々に増大するので、可動
電極のスムーズで確実な動作を得ることができる。しか
も、可動電極は、当接部材に当接することによって弾性
力を保持した状態となっているので、接点を離間させる
際の十分な解離力を得ることが可能である。しかも、当
接部材を設けたり、可動電極を変形させただけの簡単な
構成で、前述のような所望の特性を得ることができるの
で、量産に適しており、安価に製作することができる。
【0036】また、可動電極の一部を絶縁層を介して固
定電極に当接させるようにしたので、初期動作でより一
層強い静電引力を発生させることができ、安定した動作
を得ることが可能となる。
【0037】特に、可動電極を、その下面に形成した絶
縁層により弾性変形させるようにしたので、強い静電引
力を発生させることができると共に、十分な解離力を得
るための所望の弾性力をも得ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係る静電マイクロリレーの平面
図(a)及びそのA―A線断面図(b)である。
【図2】 図1のベースとなるガラスウェハの正面図
(a)、このガラスウェハに固定電極等を形成すること
により完成したハンドルウェハ示す平面図(b)及びそ
のB―B線断面図(c)である。
【図3】 図1の可動電極を形成するためのデバイスウ
ェハの加工工程を示す正面図である。
【図4】 図3の工程を経て完成したデバイスウェハの
底面図(a)及びそのC―C線断面図(b)である。
【図5】 図2のハンドルウェハと図4のデバイスウェ
ハとで静電マイクロリレーを完成させる過程を示す断面
図である。
【図6】 図5の工程を経て形成された完成直前の状態
を示す静電マイクロリレーの断面図(a)及び完成後の
断面図(b)である。
【図7】 他の実施形態に係る静電マイクロリレーの平
面図(a)及びそのD―D線断面図(b)である。
【図8】 他の実施形態に係る静電マイクロリレーの断
面図である。
【図9】 他の実施形態に係る静電マイクロリレーの断
面図である。
【図10】 他の実施形態に係る静電マイクロリレーの
断面図である。
【図11】 従来例に係る静電マイクロリレーの断面図
である。
【符号の説明】
1…ベース 2…固定電極 3…可動電極 4…当接部材 7…固定接点 10…絶縁層 11…可動接点 15…ハンドルウェハ 16…SOIウェハ 19…デバイスウェハ 20…突条

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ベース上に上下方向に対向して配設した
    固定電極と可動電極との間に電圧を印加して静電引力に
    より可動電極を駆動し、可動電極に設けた可動接点をベ
    ースに設けた固定接点に当接させて電気回路を閉成する
    静電マイクロリレーにおいて、 前記ベース上に、電圧印加前の状態で前記可動電極の駆
    動部分に当接し、可動電極を強制的に固定電極に接近さ
    せる当接部材を設けたことを特徴とする静電マイクロリ
    レー。
  2. 【請求項2】 ベース上に上下方向に対向して配設した
    固定電極と可動電極との間に電圧を印加して静電引力に
    より可動電極を駆動し、可動電極に設けた可動接点をベ
    ースに設けた固定接点に当接させて電気回路を閉成する
    静電マイクロリレーにおいて、 前記可動電極の駆動部分を、電圧印加前の状態で、前記
    ベースに当接するように変形させることにより固定電極
    に接近させたことを特徴とする静電マイクロリレー。
  3. 【請求項3】 ベース上に上下方向に対向して配設した
    固定電極と可動電極との間に電圧を印加して静電引力に
    より可動電極を駆動し、可動電極に設けた可動接点をベ
    ースに設けた固定接点に当接させて電気回路を閉成する
    静電マイクロリレーにおいて、 前記可動電極を、電圧印加前の状態で、前記固定電極に
    絶縁層を介して当接するように弾性変形させたことを特
    徴とする静電マイクロリレー。
  4. 【請求項4】 前記可動電極を、その下面に形成した絶
    縁層により弾性変形させたことを特徴とする請求項3に
    記載の静電マイクロリレー。
  5. 【請求項5】 前記可動電極を、その上面又は下面の少
    なくともいずれか一方に形成した酸化膜あるいは窒化膜
    を含む1層以上の薄膜により弾性変形させたことを特徴
    とする請求項3又は4に記載の静電マイクロリレー。
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Cited By (4)

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