JP2000018917A - 光学式変位測定装置 - Google Patents

光学式変位測定装置

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JP2000018917A JP10187842A JP18784298A JP2000018917A JP 2000018917 A JP2000018917 A JP 2000018917A JP 10187842 A JP10187842 A JP 10187842A JP 18784298 A JP18784298 A JP 18784298A JP 2000018917 A JP2000018917 A JP 2000018917A
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lights
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い分解能で位置検出が可能な光学式変位測
定装置を提供する。 【解決手段】 本発明では、回折格子1の格子面に可干
渉光Laが結像されているとともに受光手段3の受光面
に回折光Lbが結像されている。第2の結像手段5の開
口範囲内を通過する回折光Lbの光路長は、全て等し
い。従って、回折光Lbの光軸がずれた場合であっても
受光手段3の受光面の結像位置は変化せず、光路長に変
化が生じない。本発明では、光路長が変化しない2つの
回折光Lbを干渉させてその位相差を検出し、その位相
差に基づき回折格子1の移動位置を測定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械や半導体
製造装置等の可動部分の相対移動位置を検出する光学式
変位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、工作機械や半導体製造装置等
の可動部分の相対移動位置を検出する装置として、回折
格子を用いた光学式の変位測定装置が知られている。
【0003】例えば、特開昭60−98302号公報に
提案されている従来の光学式変位測定装置を、図19及
び図20に示す。図19は、この従来の光学式変位測定
装置100を模式的に示す斜視図であり、図20は、こ
の従来の光学式変位測定装置100を模式的に示す側面
図である。
【0004】従来の光学式変位測定装置100は、工作
機械等の可動部分の移動にともない図中矢印X1及びX
2方向に直線移動する回折格子101と、可干渉光であ
るレーザ光を出射する可干渉光源102と、可干渉光源
102から出射されたレーザ光を2本のビームに分割す
るとともに回折格子101からの2つの回折光を重ね合
わせ干渉させるハーフミラー103と、回折格子101
を透過した回折光を反射する2つのミラー104a,1
04bと、干渉した2つの回折光を受光して干渉信号を
生成するフォトディテクタ105とを備えている。
【0005】可干渉光源102から出射されたレーザ光
は、ハーフミラー103により2本のビームに分割され
る。この2本のビームは、それぞれ回折格子101に照
射され、この回折格子101を透過した回折光がそれぞ
れミラー104a,104bに照射される。ミラー10
4a,104bに反射された回折光は、回折格子101
に再度照射され、この回折格子101を透過した回折光
が同一の光路をたどりハーフミラー103に戻される。
ハーフミラー103に戻された回折光は、2本が重ね合
わせられて干渉し、フォトディテクタ105に照射され
る。
【0006】このような従来の光学式変位測定装置10
0では、回折格子101が図中矢印X1,X2方向に移
動する。光学式変位測定装置100では、この回折格子
101の移動に応じて、この回折格子101によって生
じる2つの回折光に位相差が生じる。そのため、この光
学式変位測定装置100では、フォトディテクタ105
により得られる干渉信号から2本の回折光の位相差を検
出することにより、工作機械等の可動部分の移動位置を
測定することができる。
【0007】また、特開昭60−98302号公報に提
案されている他の従来の光学式変位測定装置を、図21
及び図22に示す。図21は、従来の光学式変位測定装
置110を模式的に示す斜視図であり、図22は、従来
の光学式変位測定装置110を模式的に示す側面図であ
る。
【0008】従来の光学式変位測定装置110は、工作
機械等の可動部分の移動にともない図中矢印X1及びX
2方向に直線移動する回折格子111と、可干渉光であ
るレーザ光を出射する可干渉光源112と、可干渉光源
112から出射されたレーザ光を2本のビームに分割す
るとともに回折格子111からの2つの回折光を重ね合
わせて干渉させるハーフミラー113と、ハーフミラー
113により分割された2本のビームを回折格子111
上の同一位置に照射する2つの第1のミラー114a,
114bと、回折格子111を透過した回折光を反射す
る2つの第2のミラー115a,115bと、干渉した
2つの回折光を受光して干渉信号を生成するフォトディ
テクタ116とを備えている。
【0009】可干渉光源112から出射されたレーザ光
は、ハーフミラー113により2本のビームに分割され
る。この2本のビームは、それぞれ第1のミラー114
a,114bに反射されて、回折格子111上の同一の
位置に照射される。回折格子111に照射された2本の
ビームは、この回折格子111をそれぞれ透過し、その
回折光がそれぞれ第2のミラー115a,115bに照
射される。第2のミラー115a,115bに反射され
た回折光は、回折格子111に再度照射され、この回折
格子111を透過した回折光が同一の光路をたどりハー
フミラー113に戻される。ハーフミラー113に戻さ
れた回折光は、2本が重ね合わせられて干渉し、フォト
ディテクタ116に照射される。
【0010】このような従来の光学式変位測定装置11
0では、回折格子111が図中矢印X1,X2方向に移
動する。光学式変位測定装置110では、この回折格子
111の移動に応じて、この回折格子111によって生
じる2つの回折光に位相差が生じる。そのため、この光
学式変位測定装置110では、フォトディテクタ116
により得られる干渉信号から2本の回折光の位相差を検
出することにより、工作機械等の可動部分の移動位置を
測定することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年、工作
機械や産業用ロボットの高精度化にともない、例えば、
数10nmから数nmといった高い分解能で位置検出が
できる光学式変位測定装置が求められるようになってき
た。
【0012】光学式変位測定装置で高い分解能を得るた
めには大きな干渉信号を検出する必要があり、そのた
め、干渉させる2つの回折光を非常に高い精度で重ね合
わせなければならない。
【0013】しかしながら、上述した従来の光学式変位
測定装置100,110では、回折格子101,111
が本来の移動方向以外に移動したり、傾いたりしたり、
また、回折格子101,111にうねり等があると、ハ
ーフミラー103,113により重ね合わされた回折光
がずれ、急激に干渉信号が小さくなり位置検出をするこ
とが困難となってしまっていた。例えば、回折格子10
1,111が、図19〜図22中、矢印A1及び矢印A
2方向への回転移動や、矢印B1及び矢印B2方向への
回転移動をした場合に、位置検出をすることが困難とな
っていた。
【0014】また、上述した従来の光学式変位測定装置
100を変形した光学式変位測定装置として、図23に
示すような、可干渉光源102から出射するレーザ光を
ミラー104a,104bに結像させる第1のレンズ1
06と、ハーフミラー103により重ね合わされ干渉し
た2つの回折光をフォトディテクタ105の受光面に結
像させる第2のレンズ107とを備えた光学式変位測定
装置120がある。
【0015】しかしながら、この光学式変位測定装置1
20であっても、回折格子101が本来の移動方向以外
に移動したり、傾いたりしたり、また、回折格子101
にうねり等があると、ハーフミラー103により重ね合
わされた回折光がずれ、急激に干渉信号が小さくなり位
置検出をすることが困難となってしまう。
【0016】例えば、この光学式変位測定装置120で
は、矢印A1及び矢印A2方向に30秒から1分、矢印
B1及び矢印B2方向に10分程度の角度変化で、約2
0パーセントの干渉信号の変化が生じてしまう。また、
反射型の回折格子を用いた場合には、矢印B1及び矢印
B2方向の許容角度は、この数十分の1となり、さらに
位置検出をすることが困難となってしまう。
【0017】ここで、特開平2−167427号公報に
提案されている従来の光学式変位測定装置を図24に示
す。
【0018】この図24に示す光学式変位測定装置13
0は、工作機械等の可動部分の移動にともない図中矢印
X1及び矢印X2方向に直線移動する回折格子131
と、レーザ光を出射するレーザダイオード132と、レ
ーザダイオード132から出射されたレーザ光を2本の
ビームに分割するハーフミラー133と、回折格子13
1を透過した2本の回折光を受光する第1と第2の受光
素子134,135と、2本の回折光を集光する2つの
レンズ136,137とを備えている。
【0019】この光学式変位測定装置130では、回折
格子131の回折面或いは屈折面に焦点がくるように、
第1と第2のレンズ136,137を配置している。こ
のため、第1と第2の受光素子134,135に照射さ
れる回折光が常に平行となり、例えば、回折格子131
が傾いたり、この回折格子131にうねりがあった場合
であっても、干渉信号の変動が小さくなる。
【0020】しかしながら、この光学式変位測定装置1
30では、保持されるのは2つの回折光の平行であり、
例えば、回折格子131が傾いた場合、図25に示すよ
うに、均一な干渉が保たれているのはあくまで2つのビ
ームの重なった図中斜線で示す部分である。従って、こ
の2つのビームが重なった部分以外は、回折光は干渉せ
ず、干渉信号が小さくなる。また、2つの回折光が完全
な平行ビームではなく、何らかの収差を含む場合には、
ビームが重なった部分も均一な干渉が保たれず、干渉信
号が小さくなる。
【0021】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、高い分解能での位置検出が可能な光学式
変位測定装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係る光学式変位測定装置は、可干渉光が
照射され、この可干渉光に対して格子ベクトルに平行な
方向に相対移動し、この可干渉光を回折する回折格子
と、可干渉光を発光する発光手段と、上記発光手段によ
り発光された可干渉光を2つの可干渉光に分割して、上
記回折格子に対して各可干渉光を照射する照射光学系
と、上記各可干渉光が上記回折格子により回折されて得
られる2つの回折光を干渉させる干渉光学系と、干渉し
た2つの回折光を受光して干渉信号を検出する受光手段
と、上記受光手段が検出した干渉信号から上記2つの回
折光の位相差を求めて、上記回折格子の相対移動位置を
検出する位置検出手段とを備え、上記照射光学系は、上
記回折格子に対して照射される2つの可干渉光を、この
回折格子の格子面に結像させる第1の結像手段を有し、
上記干渉光学系は、上記受光手段が受光する干渉された
2つの回折光を、この受光手段の受光面に結像させる第
2の結像手段を有することを特徴とする。
【0023】この光学式変位測定装置では、例えば図1
に示すように、発光手段2が発光した可干渉光Laを、
第1の結像手段4が回折格子1の格子面に結像する。回
折格子1の格子面に結像された可干渉光Laがこの回折
格子1によって回折し、反射或いは透過した回折光Lb
が生じる。第2の結像手段5は、この回折光Lbを受光
手段3の受光面に結像する。
【0024】この光学式変位測定装置では、回折格子1
の格子面に可干渉光Laが結像されているとともに受光
手段3の受光面に回折光Lbが結像されているため、第
2の結像手段5の開口範囲内を通過する回折光Lbの光
路長が常に等しくなる。従って、回折光Lbの光軸がず
れた場合であっても受光手段3の受光面の結像位置は変
化せず、光路長に変化が生じない。
【0025】
【発明の実施の形態】まず、本発明を適用した第1の実
施の形態の光学式変位測定装置について説明する。
【0026】本発明の第1の実施の形態の光学式変位測
定装置10は、図2に示すように、工作機械等の可動部
分に取り付けられ直線移動する回折格子11と、レーザ
光等の可干渉光Laを出射する可干渉光源12と、2つ
の回折光Lb1,Lb2が干渉した干渉光を受光して干
渉信号を生成する受光素子13と、受光素子13からの
干渉信号に基づき回折格子11の移動位置を検出する位
置検出部14と、可干渉光源12から出射された可干渉
光Laを回折格子11に照射する照射光学系15と、回
折格子11からの2つの回折光Lb1,Lb2を干渉さ
せて受光素子13に照射する受光光学系16とを備えて
いる。
【0027】回折格子11は、図3に示すように、例え
ば薄板状の形状を有しており、その表面に狭いスリット
や溝等の格子が所定間隔毎に刻まれている。このような
回折格子11に入射された光は、表面に刻まれたスリッ
ト等により回折する。回折により生じる回折光は、格子
の間隔と光の波長で定まる方向に発生する。
【0028】ここで、発明の実施の形態を説明するにあ
たり、格子が形成されている回折格子11の面を、格子
面11aと呼ぶ。なお、回折格子11が透過型の場合に
は、可干渉光が入射される面と回折光が発生する面とを
ともに格子面11aと呼ぶ。また、回折格子11の格子
が形成された方向(図3中矢印C1,C2方向)、すな
わち、格子の透過率や反射率、溝の深さ等の変化の方向
を表す格子ベクトルに対して垂直な方向であって且つ格
子面11aに平行な方向を、格子方向と呼ぶ。格子が形
成された方向に垂直な方向であり且つ格子面11aに平
行な方向(図3中矢印D1,D2方向)、すなわち、回
折格子11の格子ベクトルに対して平行な方向を、格子
ベクトル方向と呼ぶ。また、格子面11aに垂直な方向
(図3中矢印E1,E2方向)、すなわち、格子方向に
垂直な方向であり且つ格子ベクトル方向に垂直な方向
を、法線ベクトル方向と呼ぶ。なお、これら回折格子1
1の各方向については、本発明の第1の実施の形態のみ
ならず、他の実施の形態においても同様に呼ぶものとす
る。
【0029】この回折格子11は、工作機械等の可動部
分に取り付けられ、この可動部分の移動にともなって、
図2中矢印X1,X2方向、すなわち、格子ベクトル方
向に移動する。
【0030】なお、本発明では、回折格子の種類は限定
されず、機械的に溝等が形成されたもののみならず、例
えば、感光性樹脂に干渉縞を焼き付けて作成したもので
あってもよい。
【0031】可干渉光源12は、レーザ光等の可干渉光
を発光する素子である。この可干渉光源12は、例え
ば、可干渉距離が数百μm程度のレーザ光を発光するマ
ルチモードの半導体レーザ等からなるものである。
【0032】受光素子13は、受光面13aに対して照
射された光を、その光量に応じた電気信号に変換する光
電変換素子であり、例えば、フォトディテクタ等からな
るものである。この受光素子13は、受光面13aに対
して照射される干渉光を受光して、その光量に応じた干
渉信号を生成する。
【0033】位置検出部14は、受光素子13が生成し
た干渉信号に基づき、2つの回折光の位相差を求め、回
折格子11の相対移動位置を示す位置信号を出力する。
【0034】照射光学系15は、可干渉光源12から出
射された可干渉光Laを回折格子11の格子面11a上
に結像させる第1の結像素子21と、可干渉光源12か
ら出射された可干渉光Laを2つの可干渉光La1,L
a2に分離するハーフミラー22と、ハーフミラー22
により分離された一方の可干渉光La1を反射する反射
器23と、ハーフミラー22により分離された他方の可
干渉光La2を反射する反射器24とを有している。
【0035】第1の結像素子21は、所定の開口数を有
するレンズ等の光学素子からなるものである。第1の結
像素子21には、可干渉光源12から出射された可干渉
光Laが入射される。第1の結像素子21は、入射され
た可干渉光Laを所定のビーム径で回折格子11の格子
面11aに結像させる。結像されたビーム径は、回折格
子11が回折光を発生させるのに十分な格子数を含む大
きさが望ましい。また、そのビーム径は、格子面11a
上のゴミや傷の影響を受けないような大きさが望まし
い。例えば、そのビーム径は、第1の結像素子21の開
口数等を変えることにより調整することができ、例え
ば、数十μm以上とするのが望ましい。また、結像点
は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はな
く、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が格子
面11a上に位置するようにしてもよい。
【0036】ハーフミラー22には、可干渉光源12か
ら出射された可干渉光Laが第1の結像素子21を介し
て入射される。このハーフミラー22は、入射された可
干渉光Laの一部を透過して可干渉光La1を生成し、
入射された可干渉光Laの一部を反射して可干渉光La
2を生成する。
【0037】反射器23は、ハーフミラー22を透過し
た可干渉光La1を反射して、回折格子11の格子面1
1aの所定の位置に照射する。また、反射器24は、ハ
ーフミラー22により反射された可干渉光La2を反射
して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射
する。反射器23及び反射器24は、可干渉光La1及
び可干渉光La2を、格子面11上の同一の位置に照射
する。
【0038】一方、受光光学系16は、可干渉光La1
により生じる回折光Lb1を反射する反射器25と、可
干渉光La2により生じる回折光Lb2を反射する反射
器26と、反射器25により反射された回折光Lb1と
反射器26により反射された回折光Lb2とを重ね合わ
せて干渉させるハーフミラー27と、ハーフミラー27
により重ね合わされた2つの回折光Lb1,Lb2を受
光素子13の受光面13a上に結像させる第2の結像素
子28とを有している。
【0039】反射器25には、可干渉光La1が回折格
子11に照射されることにより生じる回折光Lb1が照
射される。反射器25は、この回折光Lb1を反射し
て、ハーフミラー27に照射する。反射器26は、可干
渉光La2が回折格子11に照射されることにより生じ
る回折光Lb2が照射される。反射器26は、この回折
光Lb2を反射して、ハーフミラー27に照射する。
【0040】ハーフミラー27は、反射器25により反
射された回折光Lb1を透過し、反射器26により反射
された回折光Lb2を反射することにより、この2つの
回折光Lb1,Lb2とを重ね合わせて干渉させる。
【0041】第2の結像素子28は、所定の開口数を有
するレンズ等の光学素子からなる。第2の結像素子28
には、ハーフミラー27により重ね合わされた2つの回
折光Lb1,Lb2が入射する。第2の結像素子28
は、この2つの回折光Lb1,Lb2を、所定のビーム
径で受光素子13の受光面13aに結像させる。その結
像点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要は
なく、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が受
光面13a上に位置するようにしてもよい。
【0042】以上のような構成の光学式変位測定装置1
0では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベ
クトル方向に移動することにより、2つの回折光Lb
1,Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置
10では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させ
て干渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光L
b1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位
置を検出する。
【0043】ここで、例えば、図4に示すように、回折
格子11の格子ベクトル方向の一端が法線ベクトル方向
の一方向(例えば、図4中矢印X3方向)に移動し、他
端が法線ベクトルの他方向(例えば、図4中矢印X4方
向)に移動して、格子面11aが傾いたとする。この場
合、回折光Lb1と回折光Lb2の回折角が変化する。
そのため、ハーフミラー27で重ね合わされた後の2つ
の回折光Lb1,Lb2の光軸が一致しない。
【0044】ところが、この光学式変位測定装置10で
は、可干渉光源12が発光した可干渉光Laを、第1の
結像素子21が回折格子11の格子面11aに結像して
いるとともに、第2の結像素子28が2つの回折光Lb
1,Lb2を受光素子13の受光面13aに結像してい
る。そのため、光学式変位測定装置10では、第2の結
像素子28の開口範囲内を通過する2つの回折光Lb
1,Lb2の光路長が等しくなる。従って、2つの回折
光Lb1,Lb2の光軸がずれた場合であっても、受光
面13aの結像位置は変化せず、光路長の変化が生じな
い。
【0045】このことにより、本発明の第1の実施の形
態の光学式変位測定装置10では、2つの回折光Lb
1,Lb2が互いにずれることなく重なり合わされる。
そのため、回折格子11が、格子ベクトルに平行な方向
以外に移動等した場合、例えば、回折格子11が傾いた
り、回折格子11にうねり等があった場合であっても、
受光素子13が検出する干渉信号が低下しない。従っ
て、この光学式変位測定装置10では、移動する可動部
分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出することが
できる。また、この光学式変位測定装置10では、工作
機械等の可動部分への取り付け位置の自由度が増し、ま
た、この可動部分に振動やぶれ等があっても安定して位
置検出できる。
【0046】また、光学式変位測定装置10では、回折
光Lb1,Lb2が受光面13aの同一位置に結像され
ているので、ビームのケラレが生じず、高精度に位置検
出ができる。
【0047】また、この光学式変位測定装置10では、
第1の結像素子21又は第2の結像素子28の開口を大
きくすることにより、回折格子11と照射光学系15或
いは受光光学系16との間隔を大きくすることができ、
また、小型の受光素子13を用いることができ、また、
設計が簡易となる。
【0048】また、光学式変位測定装置10では、可干
渉光La1と可干渉光La2との光路長を等しくし、ま
た、回折光Lb1と回折光Lb2との光路長を等しくす
ることにより、波長の変動に起因する測定誤差が生じな
くなる。そのため、この光学式変位測定装置10では、
各光路長の調整を行うために、光路長の差を干渉縞の変
調率の変化として検出することが可能な可干渉性を有す
る可干渉光を発光する可干渉光源12を用いても良い。
例えば、可干渉距離が数百μm程度の短いマルチモード
の半導体レーザを可干渉光源12に用いれば、干渉縞の
変調率が最大となるようにハーフミラー22,27の位
置を調整することで、例えば、各光路長の差を数10μ
m以下に抑えることができる。
【0049】つぎに、本発明を適用した第2の実施の形
態の光学式変位測定装置について説明する。なお、この
第2の実施の形態の光学式変位測定装置を説明するにあ
たり、上記第1の光学式変位測定装置と同一の構成要素
については、図面中に同一の符号を付けて、その詳細な
説明を省略する。また、第3の実施の形態以降について
も、それまでの実施の形態と同一の構成要素について
は、図面中に同一の符号を付けて、その詳細な説明を省
略する。
【0050】本発明の第2の実施の形態の光学式変位測
定装置30は、図5に示すように、工作機械等の可動部
分に取り付けられ直線移動する回折格子11と、レーザ
光等の可干渉光Laを出射する可干渉光源12と、干渉
した2つの回折光Lb1,Lb2を受光して干渉信号を
生成する受光素子13と、受光素子13からの干渉信号
に基づき回折格子11の移動位置を検出する位置検出部
14と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを
回折格子11に照射する照射光学系31と、回折格子1
1からの2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて受光
素子13に照射する受光光学系32とを備えている。
【0051】照射光学系31は、可干渉光源12から出
射された可干渉光Laを回折格子11の格子面11a上
に結像させる第1の結像素子21と、可干渉光源12か
ら出射された可干渉光Laを2本の可干渉光La1,L
a2に分離するハーフミラー22とを有している。
【0052】この照射光学系31には、第1の実施の形
態の光学式変位測定装置10で設けられていた反射器が
設けられていない。従って、可干渉光La1と可干渉光
La2とが、ハーフミラー22から直接回折格子11の
格子面11aに対して照射されている。そのため、回折
格子11の格子面11a上の可干渉光La1の入射点
と、回折格子11の格子面11a上の可干渉光La2の
入射点との位置が異なっている。
【0053】受光光学系32には、可干渉光La1によ
り生じる回折光Lb1と可干渉光La2により生じる回
折光Lb2とを重ね合わせて干渉させるハーフミラー2
7と、ハーフミラー27により重ね合わされた2つの回
折光Lb1,Lb2を受光素子13の受光面13a上に
結像させる第2の結像素子28とを有している。
【0054】ハーフミラー27には、可干渉光La1が
回折格子11に照射されることにより生じる回折光Lb
1と、可干渉光La2が回折格子11に照射されること
により生じる回折光Lb2とが入射される。回折光Lb
1と回折光Lb2とは、それぞれ格子面11a上の異な
る位置からハーフミラー27に入射する。ハーフミラー
27は、回折光Lb1を透過し、回折光Lb2を反射す
ることにより、この2つの回折光Lb1,Lb2とを重
ね合わせて干渉させる。
【0055】以上のような構成の光学式変位測定装置3
0では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベ
クトル方向に移動することにより、2つの回折光Lb
1,Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置
30では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させ
て干渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光L
b1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位
置を検出する。
【0056】ここで、例えば、図6に示すように、回折
格子11の格子ベクトル方向の一端が法線ベクトル方向
の一方向(図6中矢印X3方向)に移動し、他端が法線
ベクトルの他方向(図6中矢印X4方向)に移動して、
格子面11aが傾いたとする。この場合、回折光Lb1
と回折光Lb2の回折角が変化する。そのため、ハーフ
ミラー27で重ね合わされた後の2つの回折光Lb1,
Lb2の光軸が一致しない。
【0057】ところが、この光学式変位測定装置30で
は、可干渉光源12が発光した可干渉光Laを、第1の
結像素子21が回折格子11の格子面11aに結像して
いるとともに、第2の結像素子28が2つの回折光Lb
1,Lb2を受光素子13の受光面13aに結像してい
る。そのため、可干渉光La1と可干渉光La2の回折
格子11に対する入射位置が近接していれば、第2の結
像素子28の開口範囲内を通過する2つの回折光Lb
1,Lb2の光路長がほぼ等しくなる。従って、2つの
回折光Lb1,Lb2の光軸がずれた場合であっても、
受光面13aの結像位置はほとんど変化せず、光路長の
変化が少ない。
【0058】また、回折格子11が図20で示した矢印
A1,A2方向に傾いた場合には、第2の結像素子28
の開口範囲内を通過する2つの回折光Lb1,Lb2の
光路長は等しく、受光面13aの結像位置は変化しな
い。
【0059】このことにより本発明の第2の実施の形態
の光学式変位測定装置30では、その構成を簡便にする
ことができるとともに、移動する可動部分の移動位置
を、高分解能かつ高精度に検出することができる。
【0060】さらに、この光学式変位測定装置30で
は、回折格子11の格子面11a上の可干渉光La1の
入射点と可干渉光La2の入射点との位置が異なってい
る。このため、光学式変位測定装置30では、干渉させ
る回折光Lb以外の例えば0次回折光や反射光等が照射
光学系31や受光光学系32に混入しない。従って、測
定ノイズを少なくすることができ、また、移動する可動
部分の移動位置を高分解能かつ高精度に検出することが
できる。
【0061】つぎに、反射型の回折格子11を用いて本
発明を適用した第3の実施の形態の光学式変位測定装置
について説明する。
【0062】図7に、この第3の実施の形態の光学式変
位測定装置の模式的な斜視図を示す。
【0063】ここで、回折格子11の格子面11a上の
格子ベクトル方向に平行な1つの仮想的な直線を直線n
とする。また、直線nを含み法線ベクトルに平行な仮想
的な面を、基準面m1とする。また、直線nを含み基準
面m1とのなす角がγとなっている仮想的な面を、傾斜
面m2とする。また、直線nを含み基準面m1とのなす
角がδとなっている仮想的な面を、傾斜面m3とする。
また、傾斜面m2と傾斜面m3は、回折格子11の格子
面11aに対し、同一面側にあるものとする。
【0064】図8に、この傾斜面m2上に配置された構
成要素を傾斜面m2に対して垂直な方向から見た側面図
を示す。図9に、回折格子11に入射される可干渉光及
びこの回折格子11により回折される回折光を格子ベク
トル方向から見た側面図を示す。図10に、傾斜面m3
上に配置された構成要素をこの傾斜面m3に対して垂直
な方向から見た側面図を示す。
【0065】本発明の第3の実施の形態の光学式変位測
定装置は、反射型の回折格子11を備え、工作機械等の
可動部分の位置検出を行う装置である。
【0066】光学式変位測定装置40は、図7及び図1
0に示すように、可干渉光Laを出射する可干渉光源1
2と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを2
つの可干渉光La1,La2に分割して回折格子11に
照射する照射光学系41とを備えている。
【0067】照射光学系41は、干渉光源12から出射
された可干渉光Laを回折格子11の格子面11a上に
結像させる第1の結像素子21と、可干渉光源12から
出射された可干渉光Laを2つの可干渉光La1,La
2に分離するハーフミラー22と、ハーフミラー22に
より分離された一方の可干渉光La1を反射する反射器
23と、ハーフミラー22により分離された他方の可干
渉光La2を反射する反射器24とを有している。
【0068】この照射光学系41は、通過する可干渉光
La(La1,La2)の光路が傾斜面m2上に形成さ
れるように、各部材が配置されている。そのため、可干
渉光La1,La2は、図9に示すように、格子ベクト
ル方向から見た入射角がγとなっている。
【0069】反射器23は、ハーフミラー22を透過し
た可干渉光La1を反射して、回折格子11の格子面1
1aの所定の位置に照射する。また、反射器24は、ハ
ーフミラー22により反射された可干渉光La2を反射
して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射
する。
【0070】反射器23及び反射器24は、傾斜面m2
上における入射角がαとなるように、可干渉光La1及
び可干渉光La2を、格子面11a上の所定の位置に照
射している。なお、反射器23及び反射器24は、その
反射面が、互いが向き合うように配置されている。その
ため、可干渉光La1と可干渉光La2とは、格子ベク
トル方向の入射方向が、互いに逆方向となっている。ま
た、反射器23及び反射器24は、格子ベクトル方向に
所定量離した位置に、可干渉光La1と可干渉光La2
とを入射している。可干渉光La1の入射点と可干渉光
La2の入射点との間の距離は、lとなっている。
【0071】光学式変位測定装置40では、このような
可干渉光La1が回折格子11に照射されることにより
この可干渉光La1が回折し、この入射点から反射した
回折光Lb1が生じる。また、このような可干渉光La
2が回折格子11に照射されることによりこの可干渉光
La2が回折し、この入射点から反射した回折光Lb2
が生じる。回折光Lb1と回折光Lb2の回折角は、格
子ベクトル方向からみた場合、図9に示すように、δと
なっている。すなわち、傾斜面m3に沿って回折光Lb
1,Lb2が生じる。また、回折光Lb1と回折光Lb
2の傾斜面m3上における回折角は、βとなっている。
なお、回折光Lb1と回折光Lb2とは、格子ベクトル
方向における出射方向が互いに逆方向となっている。
【0072】また、光学式変位測定装置40は、図7及
び図10に示すように、干渉した2つの回折光Lb1,
Lb2を受光して干渉信号を生成する受光素子13と、
回折光Lb1及び回折光Lb2を干渉させて受光素子1
3に照射する受光光学系42とを備えている。
【0073】受光光学系42は、可干渉光La1により
生じる回折光Lb1を反射する反射器25と、可干渉光
La2により生じる回折光Lb2を反射する反射器26
と、反射器25により反射された回折光Lb1と反射器
26により反射された回折光Lb2とを重ね合わせて干
渉させるハーフミラー27と、ハーフミラー27により
重ね合わされた2つの回折光Lb1,Lb2を受光素子
13の受光面13a上に結像させる第2の結像素子28
とを有している。
【0074】受光光学系42は、上述したように2つの
回折光Lb1,Lb2の格子ベクトル方向から見た回折
角がδとなっているため、通過する回折光Lb1,Lb
2の光路が傾斜面m3上に形成されるように、各部材が
配置されている。また、受光光学系42の反射器25と
反射器26とは、傾斜面m3上における回折角βで回折
された回折光Lb1,Lb2を反射可能な位置に配置さ
れている。
【0075】また、光学式変位測定装置40は、受光素
子13からの干渉信号に基づき回折格子11の移動位置
を検出する図示しない位置検出部を備えている。
【0076】このような構成の光学式変位測定装置40
では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベク
トル方向に移動することにより、2つの回折光Lb1,
Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置40
では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて干
渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光Lb
1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位置
を検出する。
【0077】以上のように光学式変位測定装置40で
は、基準面m1に対して、所定の傾斜角をもった傾斜面
m2上に照射光学系41を配置し、傾斜面m3上に受光
光学系42を配置することにより、可干渉光と回折光と
が形成する光路を分離することができ、装置の設計の自
由度が増す。また、格子面11aからの0次回折光や反
射光を、照射光学系41や受光光学系42に混入させる
ことなく、回折光Lb1,Lb2を干渉させることがで
き、高精度に位置測定をすることができる。
【0078】なお、0次回折光や反射光を照射光学系4
1や受光光学系42に混入させないための条件は、以下
の通りである。
【0079】入射角αと回折角βとが等しい場合には、
0次回折光が受光素子13に照射されない程度に入射点
間の距離lを離して、可干渉光La1と可干渉光La2
とを入射する。可干渉光La1と可干渉光La2とは、
回折格子11に対して格子ベクトル方向に離して入射し
ても良いが、例えば、図11に示すように、格子方向に
所定量離した位置に、可干渉光La1と可干渉光La2
とを入射してもよい。この場合、回折格子11の格子ベ
クトル方向(図11中矢印X3方向)の一端が法線ベク
トル方向の一方向に移動し、他端が法線ベクトルの他方
向(図11中矢印X4方向)に移動して、格子面11a
が傾いたとしても、2つの回折光Lb1,Lb2の受光
素子13の受光面13a上の結像位置はずれない。
【0080】また、入射角αと回折角βとが異なる場合
には、可干渉光La1の入射点と可干渉光La2の入射
点とを同一の位置としてもよい。
【0081】可干渉光の入射角α,γ、回折光の回折角
β,δの関係は、以下の式(1)、式(2)に示すよう
になる。
【0082】 Sinα+Sinβ=mλ/d ・・・(1) d:回折格子のピッチ λ:光の波長 m:回折次数 Sinγ/Sinδ =Cosβ/Cosα ・・・(2) 従って、α=βの場合にはγ=δとなり、α≠βの場合
にはγ≠δとなる。
【0083】つぎに、透過型の回折格子11を用いて本
発明を適用した第4の実施の形態の光学式変位測定装置
について説明する。
【0084】図12に、この第4の実施の形態の光学式
変位測定装置の模式的な斜視図を示す。
【0085】ここで、直線n、基準面m1、傾斜面m2
の関係は、上記第3の実施の形態と同様である。また、
直線nを含み基準面m1とのなす角がδとなっており、
傾斜面m2に対して格子面11aを挟んで反対側にある
仮想的な面を傾斜面m3′とする。
【0086】図13に、傾斜面m2上に配置された構成
要素を、傾斜面m2及び傾斜面m3′に対して垂直な方
向から見た側面図を示す。図14に、回折格子11に入
射される可干渉光及びこの回折格子11により回折され
る回折光を格子ベクトル方向から見た側面図を示す。
【0087】本発明の第4の実施の形態の光学式変位測
定装置は、透過型の回折格子11を備え、工作機械等の
可動部分の位置検出を行う装置である。
【0088】光学式変位測定装置50は、図12及び図
13に示すように、可干渉光Laを出射する可干渉光源
12と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを
2つの可干渉光La1,La2に分割して回折格子11
に照射する照射光学系41とを備えている。
【0089】この照射光学系41は、通過する可干渉光
La(La1,La2)の光路が傾斜面m2上に形成さ
れるように、各部材が配置されている。そのため、可干
渉光La1,La2は、図14に示すように、格子ベク
トル方向から見た入射角がγとなっている。
【0090】反射器23は、ハーフミラー22を透過し
た可干渉光La1を反射して、回折格子11の格子面1
1aの所定の位置に照射する。また、反射器24は、ハ
ーフミラー22により反射された可干渉光La2を反射
して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射
する。反射器23及び反射器24は、傾斜面m2上にお
ける入射角がαとなるように、可干渉光La1及び可干
渉光La2を、格子面11a上の所定の位置に照射して
いる。可干渉光La1と可干渉光La2とは、格子ベク
トル方向の入射方向が、互いに逆方向となっている。可
干渉光La1の入射点と可干渉光La2の入射点との間
は、格子ベクトル方向に所定量離れており、その距離は
lとなっている。
【0091】光学式変位測定装置50では、このような
可干渉光La1が回折格子11に照射されることにより
この可干渉光La1が回折し、この入射点を透過した回
折光Lb1が生じる。また、このような可干渉光La2
が回折格子11に照射されることによりこの可干渉光L
a2が回折し、この入射点を透過した回折光Lb2が生
じる。回折光Lb1と回折光Lb2の回折角は、格子ベ
クトル方向からみた場合、図14に示すように、δとな
っている。すなわち、傾斜面m3′に沿って回折光Lb
1,Lb2が生じる。また、回折光Lb1と回折光Lb
2の傾斜面m3′上における回折角は、βとなってい
る。なお、回折光Lb1と回折光Lb2とは、格子ベク
トル方向における出射方向が互いに逆方向となってい
る。
【0092】また、光学式変位測定装置50は、図12
及び図13に示すように、干渉した2つの回折光Lb
1,Lb2を受光して干渉信号を生成する受光素子13
と、回折光Lb1及び回折光Lb2を干渉させて受光素
子13に照射する受光光学系42とを備えている。
【0093】受光光学系42は、上述したように2つの
回折光Lb1,Lb2の格子ベクトル方向から見た回折
角がδとなっているため、通過する回折光Lb1,Lb
2の光路が傾斜面m3′上に形成されるように、各部材
が配置されている。また、受光光学系42の反射器25
と反射器26とは、傾斜面m3′上における回折角βで
回折された回折光Lb1,Lb2を反射可能な位置に配
置されている。
【0094】また、光学式変位測定装置50は、受光素
子13からの干渉信号に基づき回折格子11の移動位置
を検出する図示しない位置検出部を備えている。
【0095】このような構成の光学式変位測定装置50
では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベク
トル方向に移動することにより、2つの回折光Lb1,
Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置50
では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて干
渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光Lb
1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位置
を検出する。
【0096】以上のように光学式変位測定装置50で
は、基準面m1に対して、所定の傾斜角をもった傾斜面
m2上に照射光学系41を配置し、傾斜面m3′上に受
光光学系42を配置することにより、可干渉光と回折光
とが形成する光路を分離することができ、装置の設計の
自由度が増す。また、格子面11aからの0次回折光や
反射光を、照射光学系41や受光光学系42に混入させ
ることなく、回折光Lb1,Lb2を干渉させることが
でき、高精度に位置測定をすることができる。
【0097】なお、0次回折光や反射光を照射光学系4
1や受光光学系42に混入させないための入射角α,γ
及び回折角β,δの関係は、上記第3の実施の形態と同
様である。
【0098】つぎに、本発明を適用した第5の実施の形
態の光学式変位測定装置について、図15を用いて説明
する。なお、この第5の実施の形態は、上記第3の実施
の形態及び第4の実施の形態の構成要素を一部変形した
ものであり、以下、上記第3の実施の形態及び第4の実
施の形態の構成要素のうち変形していない構成要素につ
いてはその詳細な説明を省略する。
【0099】第5の実施の形態の光学式変位測定装置6
0は、照射光学系41のハーフミラー22として、偏光
ビームスプリッタを用いている。以下、この第5の実施
の形態の説明において、ハーフミラー22を偏光ビーム
スプリッタ22として言い換えて説明する。
【0100】また、この光学式変位測定装置60は、受
光光学系42のハーフミラー27及び第2の結像素子2
8に変えて、図15に示すように、第1の偏光ビームス
プリッタ61と、1/4波長板62と、第3の結像素子
63と、無偏光ビームスプリッタ64と、第2の偏光ビ
ームスプリッタ65と、第3の偏光ビームスプリッタ6
6とを用いている。
【0101】また、この光学式変位測定装置60は、受
光素子13に変えて、第1の受光素子67a,67b
と、第2の受光素子68a,68bを用いている。
【0102】可干渉光源12から出射される可干渉光L
aは、照射光学系41の偏光ビームスプリッタ22に対
して、偏光方向が45度傾けて入射される。この照射光
学系41の偏光ビームスプリッタ22は、入射された可
干渉光Laを、偏光方向が直交する2つの可干渉光La
1,La2に分割する。照射光学系41の偏光ビームス
プリッタ22を透過した可干渉光La1はP偏光の光と
なり、反射した可干渉光La2はS偏光の光となる。
【0103】受光光学系42の第1の偏光ビームスプリ
ッタ61には、回折格子11で回折された回折光Lb1
と、回折格子11で回折された回折光Lb2とが入射さ
れる。回折光Lb1はP偏光の光となり、回折光Lb2
はS偏光の光となっている。この偏光ビームスプリッタ
61は、回折光Lb1を透過し、回折光Lb2を反射す
ることによって、2つの回折光Lb1,Lb2を重ね合
わせ、干渉させる。
【0104】干渉した2つの回折光Lb1,Lb2は、
1/4波長板62を通過する。1/4波長板62は、各
回折光Lb1,Lb2の偏光方向に対して、光学軸が4
5度傾いた位置に配置されている。そのため、各回折光
Lb1,Lb2は、この1/4波長板62を通過するこ
とにより、互いに逆回りの円偏光の光となる。
【0105】互いに逆回りの円偏光の光とされた回折光
Lb1,Lb2は、第3の結像素子63を通過する。
【0106】第3の結像素子63は、所定の開口数を有
するレンズ等の光学素子からなるものである。第3の結
像素子63は、回折光Lb1,Lb2を、所定のビーム
径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受光素子
68a,68bの受光面に結像させる。その結像点は、
必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はなく、ビ
ームの像内での光路長の差が最小となる点が受光面上に
位置するようにしてもよい。
【0107】この第3の結像素子63を通過した2つの
回折光Lb1,Lb2は、無偏光ビームスプリッタ64
で2つのビームに分割される。
【0108】分割された一方のビームは、第2の偏光ビ
ームスプリッタ65によりさらに偏光方向が直交する2
つのビームに分割され、それぞれ、第1の受光素子67
a,67bに照射される。また、分割された他方のビー
ムは、第2の偏光ビームスプリッタ65に対して45度
傾いた第3の偏光ビームスプリッタ66によりさらに偏
光方向が直交する2つのビームに分割され、それぞれ、
第2の受光素子68a,68bに照射される。
【0109】ここで、互いに逆方向に回転する円偏光の
光を重ね合わせた光は、2つの光の位相差にしたがって
回転する直線偏光の光とみなすことができる。そのた
め、1/4波長板62を通過した回折光は、回折格子1
1の移動にともない回転する直線偏光の光となる。ま
た、この直線偏光の光を偏光板等の偏光素子で互いにω
度異なる偏光方向の成分を取り出した場合、その取り出
した光の強度を検出した信号は、互いに2ω度位相が異
なる信号となる。そのため、第1の受光素子67a,6
7bは、第2の偏光ビームスプリッタ65により取り出
された互いに90度異なる偏光方向の光を検出するの
で、検出した信号の位相が互いに180度異なってい
る。従って、第1の受光素子67a,67bにより検出
した信号の差を取ることにより、直流成分を除去した信
号を検出することができる。また、これは、第2の受光
素子68a,68bに関しても同様である。
【0110】また、第3の偏光ビームスプリッタ66に
より取り出される光は、第2の偏光ビームスプリッタ6
5により取り出される光に対して、角度が45度異なっ
ている。そのため、第2の受光素子68a,68bから
得られる信号は、第1の受光素子67a,67bから得
られる信号に対して、90度位相が異なっている。すな
わち、第1の受光素子67aと第1の受光素子67bと
の検出信号の差動信号と、第2の受光素子68aと第2
の受光素子68bとの検出信号の差動信号とが、互いに
90度位相が異なっている。従って、この光学式変位測
定装置60では、互いに90度位相が異なる回折格子1
1の移動位置を示す位置信号に基づき、回折格子11の
移動方向を特定することができる。
【0111】以上のように、この第5の実施の形態の光
学式変位測定装置60では、回折格子11の透過率、反
射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出する干
渉信号から除去することができる。また、この光学式変
位測定装置60では、回折格子11の移動方向を特定す
ることができる。
【0112】つぎに、本発明を適用した第6の実施の形
態の光学式変位測定装置について、図16を用いて説明
する。なお、この第6の実施の形態は、上記第5の実施
の形態の構成要素を一部変形したものであり、以下、上
記第5の実施の形態の構成要素のうち変形をしていない
構成要素についてはその詳細な説明を省略する。
【0113】第6の実施の形態の光学式変位測定装置7
0は、照射光学系41のハーフミラー22に、無偏光ビ
ームスプリッタを用いている。以下、この第6の実施の
形態の説明において、ハーフミラー22を無偏光ビーム
スプリッタ22として言い換えて説明する。
【0114】また、この光学式変位測定装置70は、図
16に示すように、第1の偏光ビームスプリッタ61に
入射される一方の回折光を偏光方向を90度回転させる
1/2波長板71を備えている。
【0115】可干渉光源12から出射される可干渉光L
aは、照射光学系41の無偏光ビームスプリッタ22に
対してS偏光入射される。この照射光学系41の無偏光
ビームスプリッタ22は、入射された可干渉光Laを、
偏光方向が同一の2つの可干渉光La1,La2に分割
する。
【0116】回折格子11で回折された回折光Lb1と
回折光Lb2は、回折された時点では、その偏光方向が
同一となっている。一方の回折光Lb1は、偏光方向を
90度回転させる1/2波長板71を通過して、第1の
偏光ビームスプリッタ61に入射する。他方の回折光L
b2は、そのままの偏光方向で受光光学系42の第1の
偏光ビームスプリッタ61に入射する。
【0117】このため、受光光学系42の第1の偏光ビ
ームスプリッタ61には、偏光方向が90度異なった2
つの回折光Lb1,Lb2が入射されることとなる。回
折光Lb1はP偏光となり、回折光Lb2はS偏光とな
っている。この偏光ビームスプリッタ61は、回折光L
b1を透過し、回折光Lb2を反射することによって、
2つの回折光Lb1,Lb2を重ね合わせ、干渉させ
る。なお、無偏光ビームスプリッタ22にP偏光の可干
渉光Laを入射した場合には、1/2波長板71を回折
光Lb2側に設ければよい。
【0118】干渉した2つの回折光Lb1,Lb2は、
1/4波長板62を通過する。1/4波長板62は、各
回折光Lb1,Lb2の偏光方向に対して、光学軸が4
5度傾けられている。そのため、各回折光Lb1,Lb
2は、この1/4波長板62を通過することにより、互
いに逆回りの円偏光の光となる。
【0119】互いに逆回りの円偏光の光とされた回折光
Lb1,Lb2は、第3の結像素子63を通過する。第
3の結像素子63は、回折光Lb1,Lb2を、所定の
ビーム径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受
光素子68a,68bの受光面に結像させる。
【0120】この第3の結像素子63を通過した2つの
回折光Lb1,Lb2は、無偏光ビームスプリッタ64
で2つのビームに分割される。
【0121】一方のビームは、第2の偏光ビームスプリ
ッタ65によりさらに偏光方向が直交する2つに分割さ
れ、それぞれ、第1の受光素子67a,67bに照射さ
れる。また、他方のビームは、第2の偏光ビームスプリ
ッタ65に対して45度傾いた第3の偏光ビームスプリ
ッタ66によりさらに偏光方向が直交する2つに分割さ
れ、それぞれ、第2の受光素子68a,68bに照射さ
れる。
【0122】以上のように、この第6の実施の形態の光
学式変位測定装置70では、回折格子11の透過率、反
射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出する干
渉信号から除去することができる。また、この光学式変
位測定装置70では、回折格子11の移動方向を特定す
ることができる。
【0123】つぎに、本発明を適用した第7の実施の形
態の光学式変位測定装置について、図17を用いて説明
する。なお、この第7の実施の形態は、上記第6の実施
の形態の構成要素を一部変形したものであり、以下、上
記第6の実施の形態の構成要素のうち変形をしていない
構成要素についてはその詳細な説明を省略する。
【0124】第7の実施の形態の光学式変位測定装置8
0は、照射光学系41のハーフミラー22に、無偏光ビ
ームスプリッタを用いている。以下、この第7の実施の
形態の説明において、ハーフミラー22を偏光ビームス
プリッタ22として言い換えて説明する。
【0125】また、この光学式変位測定装置80は、図
17に示すように、受光光学系42の1/2波長板7
1、偏光ビームスプリッタ61、1/4波長板62、第
3の結像素子63に変えて、第1の1/4波長板81
と、第2の1/4波長板82と、第4の結像素子83
と、第5の結像素子84とを用いている。
【0126】可干渉光源12から出射される可干渉光L
aは、照射光学系41の無偏光ビームスプリッタ22に
対して入射される。この照射光学系41の無偏光ビーム
スプリッタ22は、入射された可干渉光Laを、偏光方
向が同一の可干渉光La1,La2に分割する。
【0127】回折格子11で回折された回折光Lb1と
回折光Lb2は、回折された時点では、その偏光方向が
同一となっている。一方の回折光Lb1は、そのままの
偏光方向で受光光学系42の第1の1/4波長板81を
通過する。ここで、この第1の1/4波長板81は、入
射される回折光Lb1の偏光方向に対して光学軸が45
度傾けて配置されている。従って、この一方の回折光L
b1は、所定の回転方向の円偏光の光となる。
【0128】円偏光の光とされた回折光Lb1は、第4
の結像素子83を通過する。第4の結像素子83は、所
定の開口数を有するレンズ等の光学素子からなるもので
ある。第4の結像素子83は、回折光Lb1を、所定の
ビーム径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受
光素子68a,68bの受光面に結像させる。その結像
点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はな
く、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が受光
面上に位置するようにしてもよい。
【0129】また、他方の回折光Lb2は、そのままの
偏光方向で受光光学系42の第2の1/4波長板82を
通過する。ここで、この第2の1/4波長板82は、入
射される回折光Lb2の偏光方向に対して光学軸が45
度傾けて配置されている。また、この第2の1/4波長
板82は、通過する他方の回折光Lb2が一方の回折光
Lb1に対して逆回りの円偏光となるように、光学軸が
傾けて配置されている。
【0130】円偏光の光とされた回折光Lb2は、第5
の結像素子84を通過する。第5の結像素子84は、所
定の開口数を有するレンズ等の光学素子からなるもので
ある。第5の結像素子84は、回折光Lb2を、所定の
ビーム径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受
光素子68a,68bの受光面に結像させる。その結像
点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はな
く、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が受光
面上に位置するようにしてもよい。
【0131】互いに逆回りの円偏光の光とされた回折光
Lb1,Lb2は、第4の結像素子83及び第5の結像
素子84を通過して、無偏光ビームスプリッタ64に入
射する。
【0132】無偏光ビームスプリッタ64は、入射され
た2つの回折光Lb1と回折光Lb2とを重ね合わせて
干渉させるとともに、2つのビームに分割する。
【0133】分割された一方のビームは、第2の偏光ビ
ームスプリッタ65によりさらに偏光方向が直交する2
つのビームに分割され、それぞれ、第1の受光素子67
a,67bに照射される。また、分割された他方のビー
ムは、第2の偏光ビームスプリッタ65に対して45度
傾いた第3の偏光ビームスプリッタ66によりさらに偏
光方向が直交する2つのビームに分割され、それぞれ、
第2の受光素子68a,68bに照射される。
【0134】以上のように、この第7の実施の形態の光
学式変位測定装置80では、回折格子11の透過率、反
射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出する干
渉信号から除去することができる。また、この光学式変
位測定装置80では、回折格子11の移動方向を特定す
ることができる。
【0135】以上本発明を適用した第1〜第7の実施の
形態の光学式変位測定装置を説明した。各実施の形態の
光学式変位測定装置では、格子が所定の間隔で平行に設
けられた回折格子11を用いているが、本発明では、こ
のような格子が平行に設けられた回折格子を用いなくて
も良い。例えば、図18に示すように、放射状に格子が
設けられた回折格子を用いてもよい。このような放射状
に格子が設けられた回折格子を用いることにより、回転
移動をする工作機械の可動部分等の位置検出を行うこと
ができる。また、本発明では、明暗を記録した振幅型の
回折格子、屈折率変化や形状変化を記録した位相型の回
折格子を用いても良く、その回折格子のタイプは限られ
ない。
【0136】また、各実施の形態の光学式変位測定装置
では、回折格子11を工作機械等の可動部分に取り付け
て、この回折格子11が可動部分の移動に応じて移動す
る場合について説明したが、本発明では、照射光学系及
び干渉光学系と、回折格子11とが相対的に移動すれば
良い。例えば、本発明では、回折格子が固定されてい
て、照射光学系及び干渉光学系が工作機械等の可動部分
の移動に応じて移動しても良い。
【0137】また、各実施の形態の光学式変位測定装置
に用いられているハーフミラーやビームスプリッタ及び
結像素子等は、薄膜を用いた素子やレンズ等のみに限ら
れず、例えば、回折光学素子を用いても良い。
【0138】なお、各実施の形態の光学式変位測定装置
において、第1の結像素子21は、回折格子11の格子
面11aに対して可干渉光Laを結像できる位置に配置
されていればよいため、その配置の位置や個数を限定す
るものではない。例えば、ハーフミラー(偏光ビームス
プリッタ或いは偏光ビームスプリッタ)22により分割
された後の可干渉光La1,La2を結像するように、
結像素子を配置しても良い。
【0139】また、各実施の形態の光学式変位測定装置
において、第2の結像素子28、第3の結像素子63、
第4の結像素子83、第5の結像素子84は、受光素子
13又は受光素子67,68の受光面に対して回折光L
b1,Lb2を結像できる位置に配置されていればよい
ため、その配置の位置や個数を限定するものではない。
例えば、ハーフミラー27や偏光ビームスプリッタ61
により重ね合わせる前の回折光Lb1,Lb2を結像す
るように結像素子を配置しても良し、無偏光ビームスプ
リッタ64により分割された後の回折光Lb1,Lb2
を結像するように結像素子を配置しても良い。
【0140】
【発明の効果】本発明に係る光学式変位測定装置では、
受光手段の受光面に回折光が結像されているため、第2
の結像手段を通過する回折光の光路長が等しくなる。従
って、回折光の光軸がずれた場合であっても受光手段の
受光面の結像位置は変化せず、光路長に変化が生じな
い。
【0141】このことにより、本発明に係る光学式変位
測定装置では、2つの回折光が互いにずれることなく重
なり合わされ、干渉する。そのため、回折格子が、格子
ベクトルに平行な方向以外に移動等した場合、例えば、
回折格子が傾いたり、回折格子にうねり等があった場合
であっても、検出する干渉信号が低下しない。従って、
この光学式変位測定装置では、移動する可動部分の移動
位置を、高分解能かつ高精度に検出することができる。
【0142】また、この光学式変位測定装置では、測定
対象となる工作機械等の可動部分への取り付け位置の自
由度が増し、また、この可動部分に振動やぶれ等があっ
ても安定して測定ができる。また、この光学式変位測定
装置では、第1の結像手段又は第2の結像手段の開口数
を大きくすることにより、回折格子と照射光学系或いは
干渉光学系との間隔を大きくすることができ、小型の受
光手段を用いることができ、また、設計が簡易となり、
その自由度が増す。
【0143】また、この光学式変位測定装置では、干渉
させる回折光以外の回折光が、照射光学系や干渉光学系
に混入しないのでノイズを少なくすることができ、移動
する可動部分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出
することができる。
【0144】また、この光学式変位測定装置では、偏光
ビームスプリッタを用いることにより、回折格子の透過
率、反射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出
する干渉信号から除去することができ、移動する可動部
分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式変位測定装置を説明する為の図
である。
【図2】本発明を適用した第1の実施の形態の光学式変
位測定装置を説明する為の図である。
【図3】本発明の第1〜第7の実施の形態の光学式変位
測定装置に用いられる回折格子の斜視図である。
【図4】上記本発明の第1の実施の形態の光学式変位測
定装置の回折格子が傾いた場合について説明する為の図
である。
【図5】本発明を適用した第2の実施の形態の光学式変
位測定装置を説明する為の図である。
【図6】上記本発明の第2の実施の形態の光学式変位測
定装置の回折格子が傾いた場合について説明する為の図
である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の光学式変位測定装
置の斜視図である。
【図8】上記本発明の第3の実施の形態の光学式変位測
定装置の傾斜面m2上に配置された構成要素を、この傾
斜面m2に対して垂直な方向から見た側面図を示す。
【図9】上記本発明の第3の実施の形態の光学式変位測
定装置の回折格子に入射される可干渉光及びこの回折格
子により回折される回折光を格子ベクトル方向から見た
側面図を示す。
【図10】上記本発明の第3の実施の形態の光学式変位
測定装置の傾斜面m3上に配置された構成要素を、この
傾斜面m3に対して垂直な方向から見た側面図を示す。
【図11】上記回折格子に入射される可干渉光の入射点
を説明する為の図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の光学式変位測定
装置の斜視図である。
【図13】上記本発明の第4の実施の形態の光学式変位
測定装置の傾斜面m2及び傾斜面m3′上に配置された
構成要素を、この傾斜面m2及び傾斜面m3′に対して
垂直な方向から見た側面図を示す。
【図14】上記本発明の第4の実施の形態の光学式変位
測定装置の回折格子に入射される可干渉光及びこの回折
格子により回折される回折光を格子ベクトル方向から見
た側面図を示す。
【図15】本発明の第5の実施の形態の受光光学系の要
部斜視図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態の受光光学系の要
部斜視図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態の受光光学系の要
部斜視図である。
【図18】本発明の第1〜第7の実施の形態の光学式変
位測定装置に用いられる他の回折格子を説明する為の図
である。
【図19】従来の光学式変位測定装置の斜視図である。
【図20】従来の光学式変位測定装置の側面図である。
【図21】従来の他の光学式変位測定装置の斜視図であ
る。
【図22】従来の他の光学式変位測定装置の側面図であ
る。
【図23】上記従来の光学式変位測定装置を変形例を説
明する為の図である。
【図24】従来の更に他の光学式変位測定装置を説明す
る為の図である。
【図25】上記従来の更に他の光学式変位測定装置の受
光素子に照射される回折光を説明する為の図である。
【符号の説明】 1,11 回折格子、2 発光手段、3 受光手段、4
第1の結像手段、5第2の結像手段、10,30,4
0,50,60,70,80 光学式変位測定装置、1
2 可干渉光源、13,67,68 受光素子、21,
28,63,83,84 結像素子、14 位置検出部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F003 AA03 AA13 AA16 AA20 AA21 AB02 AD02 AD03 2F065 AA07 AA09 DD03 DD04 DD11 EE06 FF01 FF48 FF49 FF55 GG06 HH04 HH08 HH14 JJ18 LL04 LL12 LL30 LL35 LL36 LL37 LL42 QQ13 QQ25 QQ28

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可干渉光が照射され、この可干渉光に対
    して格子ベクトルに平行な方向に相対移動し、この可干
    渉光を回折する回折格子と、 可干渉光を発光する発光手段と、 上記発光手段により発光された可干渉光を2つの可干渉
    光に分割して、上記回折格子に対して各可干渉光を照射
    する照射光学系と、 上記各可干渉光が上記回折格子により回折されて得られ
    る2つの回折光を干渉させる干渉光学系と、 干渉した2つの回折光を受光して干渉信号を検出する受
    光手段と、 上記受光手段が検出した干渉信号から上記2つの回折光
    の位相差を求めて、上記回折格子の相対移動位置を検出
    する位置検出手段とを備え、 上記照射光学系は、上記回折格子に対して照射される2
    つの可干渉光を、この回折格子の格子面に結像させる第
    1の結像手段を有し、 上記干渉光学系は、上記受光手段が受光する干渉された
    2つの回折光を、この受光手段の受光面に結像させる第
    2の結像手段を有することを特徴とする光学式変位測定
    装置。
  2. 【請求項2】 上記照射光学系は、格子面に垂直な方向
    以外の方向から、上記回折格子に対して各可干渉光を照
    射することを特徴とする請求項1に記載の光学式変位測
    定装置。
  3. 【請求項3】 上記第1の結像手段は、上記回折格子に
    照射される2つの可干渉光を、上記回折格子の格子面に
    対して、格子ベクトルに垂直な方向に所定量離した位置
    に結像させることを特徴とする請求項1に記載の光学式
    変位測定装置。
  4. 【請求項4】 上記第1の結像手段は、上記回折格子に
    照射される2つの可干渉光を、上記回折格子の格子面に
    対して、同一位置に結像させることを特徴とする請求項
    1に記載の光学式変位測定装置。
  5. 【請求項5】 上記回折格子は、可干渉光の入射角と、
    回折光の回折角とが異なることを特徴とする請求項4に
    記載の光学式変位測定装置。
  6. 【請求項6】 上記照射光学系は、上記発光手段により
    発光された可干渉光を、偏光方向が直交する2つの可干
    渉光に分離する偏光ビームスプリッタを有することを特
    徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  7. 【請求項7】 上記干渉光学系は、 偏光方向が直交する2つの回折光を重ね合わせる第1の
    偏光ビームスプリッタと、この第1の偏光ビームスプリ
    ッタが重ね合わせた2つの回折光を互いに逆方向の円偏
    光とする波長板と、円偏光とされた2つの回折光を偏光
    方向が直交する2つの干渉光に分離する第2の偏光ビー
    ムスプリッタと、円偏光とされた2つの回折光を偏光方
    向が直交する2つの干渉光に分離する第3の偏光ビーム
    スプリッタとを有し、第2と第3の偏光ビームスプリッ
    タが透過する干渉光の偏光方向が45度異なるように設
    けられており、 上記位置検出手段は、 上記第2の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光
    方向が異なる2つの干渉光の差動出力と、上記第3の偏
    光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる
    2つの干渉光の差動出力とを求め、上記回折格子の相対
    移動位置を検出することを特徴とする請求項6に記載の
    光学式変位測定装置。
  8. 【請求項8】 上記照射光学系は、上記発光手段が発光
    する可干渉光を、偏光方向が同一の2つの可干渉光に分
    離する無偏光ビームスプリッタを有することを特徴とす
    る請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  9. 【請求項9】 上記干渉光学系は、 偏光方向が同一の2つの回折光を偏光方向が直交する2
    つの回折光とする第1の波長板と、偏光方向が直交する
    2つの回折光を重ね合わせる第1の偏光ビームスプリッ
    タと、この第1の偏光ビームスプリッタが重ね合わせた
    2つの回折光を互いに逆方向の円偏光とする第2の波長
    板と、円偏光とされた2つの回折光を偏光方向が直交す
    る2つの干渉光に分離する第2の偏光ビームスプリッタ
    と、円偏光とされた2つの回折光を偏光方向が直交する
    2つの干渉光に分離する第3のビームスプリッタとを有
    し、第2と第3の偏光ビームスプリッタが透過する干渉
    光の偏光方向が45度異なるように設けられており、 上記位置検出手段は、 上記第2の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光
    方向が異なる2つの干渉光の差動出力と、上記第3の偏
    光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる
    2つの干渉光の差動出力とを求め、上記回折格子の相対
    移動位置を検出することを特徴とする請求項8に記載の
    光学式変位測定装置。
  10. 【請求項10】 上記干渉光学系は、 偏光方向が同一の2つの回折光を互いに逆方向の円偏光
    とする波長板と、円偏光とされた2つの回折光を偏光方
    向が直交する2つの干渉光に分離する第2の偏光ビーム
    スプリッタと、円偏光とされた2つの回折光を偏光方向
    が直交する2つの干渉光に分離する第3のビームスプリ
    ッタとを有し、第2と第3の偏光ビームスプリッタが透
    過する干渉光の偏光方向が45度異なるように設けられ
    ており、 上記位置検出手段は、 上記第2の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光
    方向が異なる2つの干渉光の差動出力と、上記第3の偏
    光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる
    2つの干渉光の差動出力とを求め、上記回折格子の相対
    移動位置を検出することを特徴とする請求項8に記載の
    光学式変位測定装置。
  11. 【請求項11】 上記回折格子は、反射型であることを
    特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  12. 【請求項12】 上記回折格子は、放射状に格子が形成
    されていることを特徴とする請求項1に記載の光学式変
    位測定装置。
  13. 【請求項13】 上記発光手段は、光路長の差を干渉縞
    の変調率の変化として検出することが可能な可干渉性を
    有する可干渉光を発光することを特徴とする請求項1に
    記載の光学式変位測定装置。
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