JP4023917B2 - 光学式変位測定装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、工作機械や半導体製造装置等の可動部分の相対移動位置を検出する光学式変位測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、工作機械や半導体製造装置等の可動部分の相対移動位置を検出する装置として、回折格子を用いた光学式の変位測定装置が知られている。
【0003】
例えば、特開昭60−98302号公報に提案されている従来の光学式変位測定装置を、図19及び図20に示す。図19は、この従来の光学式変位測定装置100を模式的に示す斜視図であり、図20は、この従来の光学式変位測定装置100を模式的に示す側面図である。
【0004】
従来の光学式変位測定装置100は、工作機械等の可動部分の移動にともない図中矢印X1及びX2方向に直線移動する回折格子101と、可干渉光であるレーザ光を出射する可干渉光源102と、可干渉光源102から出射されたレーザ光を2本のビームに分割するとともに回折格子101からの2つの回折光を重ね合わせ干渉させるハーフミラー103と、回折格子101を透過した回折光を反射する2つのミラー104a,104bと、干渉した2つの回折光を受光して干渉信号を生成するフォトディテクタ105とを備えている。
【0005】
可干渉光源102から出射されたレーザ光は、ハーフミラー103により2本のビームに分割される。この2本のビームは、それぞれ回折格子101に照射され、この回折格子101を透過した回折光がそれぞれミラー104a,104bに照射される。ミラー104a,104bに反射された回折光は、回折格子101に再度照射され、この回折格子101を透過した回折光が同一の光路をたどりハーフミラー103に戻される。ハーフミラー103に戻された回折光は、2本が重ね合わせられて干渉し、フォトディテクタ105に照射される。
【0006】
このような従来の光学式変位測定装置100では、回折格子101が図中矢印X1,X2方向に移動する。光学式変位測定装置100では、この回折格子101の移動に応じて、この回折格子101によって生じる2つの回折光に位相差が生じる。そのため、この光学式変位測定装置100では、フォトディテクタ105により得られる干渉信号から2本の回折光の位相差を検出することにより、工作機械等の可動部分の移動位置を測定することができる。
【0007】
また、特開昭60−98302号公報に提案されている他の従来の光学式変位測定装置を、図21及び図22に示す。図21は、従来の光学式変位測定装置110を模式的に示す斜視図であり、図22は、従来の光学式変位測定装置110を模式的に示す側面図である。
【0008】
従来の光学式変位測定装置110は、工作機械等の可動部分の移動にともない図中矢印X1及びX2方向に直線移動する回折格子111と、可干渉光であるレーザ光を出射する可干渉光源112と、可干渉光源112から出射されたレーザ光を2本のビームに分割するとともに回折格子111からの2つの回折光を重ね合わせて干渉させるハーフミラー113と、ハーフミラー113により分割された2本のビームを回折格子111上の同一位置に照射する2つの第1のミラー114a,114bと、回折格子111を透過した回折光を反射する2つの第2のミラー115a,115bと、干渉した2つの回折光を受光して干渉信号を生成するフォトディテクタ116とを備えている。
【0009】
可干渉光源112から出射されたレーザ光は、ハーフミラー113により2本のビームに分割される。この2本のビームは、それぞれ第1のミラー114a,114bに反射されて、回折格子111上の同一の位置に照射される。回折格子111に照射された2本のビームは、この回折格子111をそれぞれ透過し、その回折光がそれぞれ第2のミラー115a,115bに照射される。第2のミラー115a,115bに反射された回折光は、回折格子111に再度照射され、この回折格子111を透過した回折光が同一の光路をたどりハーフミラー113に戻される。ハーフミラー113に戻された回折光は、2本が重ね合わせられて干渉し、フォトディテクタ116に照射される。
【0010】
このような従来の光学式変位測定装置110では、回折格子111が図中矢印X1,X2方向に移動する。光学式変位測定装置110では、この回折格子111の移動に応じて、この回折格子111によって生じる2つの回折光に位相差が生じる。そのため、この光学式変位測定装置110では、フォトディテクタ116により得られる干渉信号から2本の回折光の位相差を検出することにより、工作機械等の可動部分の移動位置を測定することができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、工作機械や産業用ロボットの高精度化にともない、例えば、数10nmから数nmといった高い分解能で位置検出ができる光学式変位測定装置が求められるようになってきた。
【0012】
光学式変位測定装置で高い分解能を得るためには大きな干渉信号を検出する必要があり、そのため、干渉させる2つの回折光を非常に高い精度で重ね合わせなければならない。
【0013】
しかしながら、上述した従来の光学式変位測定装置100,110では、回折格子101,111が本来の移動方向以外に移動したり、傾いたりしたり、また、回折格子101,111にうねり等があると、ハーフミラー103,113により重ね合わされた回折光がずれ、急激に干渉信号が小さくなり位置検出をすることが困難となってしまっていた。例えば、回折格子101,111が、図19〜図22中、矢印A1及び矢印A2方向への回転移動や、矢印B1及び矢印B2方向への回転移動をした場合に、位置検出をすることが困難となっていた。
【0014】
また、上述した従来の光学式変位測定装置100を変形した光学式変位測定装置として、図23に示すような、可干渉光源102から出射するレーザ光をミラー104a,104bに結像させる第1のレンズ106と、ハーフミラー103により重ね合わされ干渉した2つの回折光をフォトディテクタ105の受光面に結像させる第2のレンズ107とを備えた光学式変位測定装置120がある。
【0015】
しかしながら、この光学式変位測定装置120であっても、回折格子101が本来の移動方向以外に移動したり、傾いたりしたり、また、回折格子101にうねり等があると、ハーフミラー103により重ね合わされた回折光がずれ、急激に干渉信号が小さくなり位置検出をすることが困難となってしまう。
【0016】
例えば、この光学式変位測定装置120では、矢印A1及び矢印A2方向に30秒から1分、矢印B1及び矢印B2方向に10分程度の角度変化で、約20パーセントの干渉信号の変化が生じてしまう。また、反射型の回折格子を用いた場合には、矢印B1及び矢印B2方向の許容角度は、この数十分の1となり、さらに位置検出をすることが困難となってしまう。
【0017】
ここで、特開平2−167427号公報に提案されている従来の光学式変位測定装置を図24に示す。
【0018】
この図24に示す光学式変位測定装置130は、工作機械等の可動部分の移動にともない図中矢印X1及び矢印X2方向に直線移動する回折格子131と、レーザ光を出射するレーザダイオード132と、レーザダイオード132から出射されたレーザ光を2本のビームに分割するハーフミラー133と、回折格子131を透過した2本の回折光を受光する第1と第2の受光素子134,135と、2本の回折光を集光する2つのレンズ136,137とを備えている。
【0019】
この光学式変位測定装置130では、回折格子131の回折面或いは屈折面に焦点がくるように、第1と第2のレンズ136,137を配置している。このため、第1と第2の受光素子134,135に照射される回折光が常に平行となり、例えば、回折格子131が傾いたり、この回折格子131にうねりがあった場合であっても、干渉信号の変動が小さくなる。
【0020】
しかしながら、この光学式変位測定装置130では、保持されるのは2つの回折光の平行であり、例えば、回折格子131が傾いた場合、図25に示すように、均一な干渉が保たれているのはあくまで2つのビームの重なった図中斜線で示す部分である。従って、この2つのビームが重なった部分以外は、回折光は干渉せず、干渉信号が小さくなる。また、2つの回折光が完全な平行ビームではなく、何らかの収差を含む場合には、ビームが重なった部分も均一な干渉が保たれず、干渉信号が小さくなる。
【0021】
本発明は、このような実情を鑑みてなされたものであり、高い分解能での位置検出が可能な光学式変位測定装置を提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明に係る光学式変位測定装置は、可干渉光が照射され、この可干渉光に対して格子ベクトルに平行な方向に相対移動し、この可干渉光を回折する回折格子と、可干渉光を発光する発光手段と、上記発光手段により発光された可干渉光を2つの可干渉光に分割して、上記回折格子に対して各可干渉光を照射する照射光学系と、上記各可干渉光が上記回折格子により回折されて得られる2つの回折光を干渉させる干渉光学系と、干渉した2つの回折光を受光して干渉信号を検出する受光手段と、上記受光手段が検出した干渉信号から上記2つの回折光の位相差を求めて、上記回折格子の相対移動位置を検出する位置検出手段とを備え、上記照射光学系は、上記回折格子に対して照射される2つの可干渉光を、この回折格子の格子面に結像させる第1の結像手段を有し、上記干渉光学系は、上記受光手段が受光する干渉された2つの回折光を、この受光手段の受光面に結像させる第2の結像手段を有することを特徴とする。
【0023】
この光学式変位測定装置では、例えば図1に示すように、発光手段2が発光した可干渉光Laを、第1の結像手段4が回折格子1の格子面に結像する。回折格子1の格子面に結像された可干渉光Laがこの回折格子1によって回折し、反射或いは透過した回折光Lbが生じる。第2の結像手段5は、この回折光Lbを受光手段3の受光面に結像する。
【0024】
この光学式変位測定装置では、回折格子1の格子面に可干渉光Laが結像されているとともに受光手段3の受光面に回折光Lbが結像されているため、第2の結像手段5の開口範囲内を通過する回折光Lbの光路長が常に等しくなる。従って、回折光Lbの光軸がずれた場合であっても受光手段3の受光面の結像位置は変化せず、光路長に変化が生じない。
【0025】
【発明の実施の形態】
まず、本発明を適用した第1の実施の形態の光学式変位測定装置について説明する。
【0026】
本発明の第1の実施の形態の光学式変位測定装置10は、図2に示すように、工作機械等の可動部分に取り付けられ直線移動する回折格子11と、レーザ光等の可干渉光Laを出射する可干渉光源12と、2つの回折光Lb1,Lb2が干渉した干渉光を受光して干渉信号を生成する受光素子13と、受光素子13からの干渉信号に基づき回折格子11の移動位置を検出する位置検出部14と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを回折格子11に照射する照射光学系15と、回折格子11からの2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて受光素子13に照射する受光光学系16とを備えている。
【0027】
回折格子11は、図3に示すように、例えば薄板状の形状を有しており、その表面に狭いスリットや溝等の格子が所定間隔毎に刻まれている。このような回折格子11に入射された光は、表面に刻まれたスリット等により回折する。回折により生じる回折光は、格子の間隔と光の波長で定まる方向に発生する。
【0028】
ここで、発明の実施の形態を説明するにあたり、格子が形成されている回折格子11の面を、格子面11aと呼ぶ。なお、回折格子11が透過型の場合には、可干渉光が入射される面と回折光が発生する面とをともに格子面11aと呼ぶ。また、回折格子11の格子が形成された方向(図3中矢印C1,C2方向)、すなわち、格子の透過率や反射率、溝の深さ等の変化の方向を表す格子ベクトルに対して垂直な方向であって且つ格子面11aに平行な方向を、格子方向と呼ぶ。格子が形成された方向に垂直な方向であり且つ格子面11aに平行な方向(図3中矢印D1,D2方向)、すなわち、回折格子11の格子ベクトルに対して平行な方向を、格子ベクトル方向と呼ぶ。また、格子面11aに垂直な方向(図3中矢印E1,E2方向)、すなわち、格子方向に垂直な方向であり且つ格子ベクトル方向に垂直な方向を、法線ベクトル方向と呼ぶ。なお、これら回折格子11の各方向については、本発明の第1の実施の形態のみならず、他の実施の形態においても同様に呼ぶものとする。
【0029】
この回折格子11は、工作機械等の可動部分に取り付けられ、この可動部分の移動にともなって、図2中矢印X1,X2方向、すなわち、格子ベクトル方向に移動する。
【0030】
なお、本発明では、回折格子の種類は限定されず、機械的に溝等が形成されたもののみならず、例えば、感光性樹脂に干渉縞を焼き付けて作成したものであってもよい。
【0031】
可干渉光源12は、レーザ光等の可干渉光を発光する素子である。この可干渉光源12は、例えば、可干渉距離が数百μm程度のレーザ光を発光するマルチモードの半導体レーザ等からなるものである。
【0032】
受光素子13は、受光面13aに対して照射された光を、その光量に応じた電気信号に変換する光電変換素子であり、例えば、フォトディテクタ等からなるものである。この受光素子13は、受光面13aに対して照射される干渉光を受光して、その光量に応じた干渉信号を生成する。
【0033】
位置検出部14は、受光素子13が生成した干渉信号に基づき、2つの回折光の位相差を求め、回折格子11の相対移動位置を示す位置信号を出力する。
【0034】
照射光学系15は、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを回折格子11の格子面11a上に結像させる第1の結像素子21と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを2つの可干渉光La1,La2に分離するハーフミラー22と、ハーフミラー22により分離された一方の可干渉光La1を反射する反射器23と、ハーフミラー22により分離された他方の可干渉光La2を反射する反射器24とを有している。
【0035】
第1の結像素子21は、所定の開口数を有するレンズ等の光学素子からなるものである。第1の結像素子21には、可干渉光源12から出射された可干渉光Laが入射される。第1の結像素子21は、入射された可干渉光Laを所定のビーム径で回折格子11の格子面11aに結像させる。結像されたビーム径は、回折格子11が回折光を発生させるのに十分な格子数を含む大きさが望ましい。また、そのビーム径は、格子面11a上のゴミや傷の影響を受けないような大きさが望ましい。例えば、そのビーム径は、第1の結像素子21の開口数等を変えることにより調整することができ、例えば、数十μm以上とするのが望ましい。また、結像点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はなく、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が格子面11a上に位置するようにしてもよい。
【0036】
ハーフミラー22には、可干渉光源12から出射された可干渉光Laが第1の結像素子21を介して入射される。このハーフミラー22は、入射された可干渉光Laの一部を透過して可干渉光La1を生成し、入射された可干渉光Laの一部を反射して可干渉光La2を生成する。
【0037】
反射器23は、ハーフミラー22を透過した可干渉光La1を反射して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射する。また、反射器24は、ハーフミラー22により反射された可干渉光La2を反射して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射する。反射器23及び反射器24は、可干渉光La1及び可干渉光La2を、格子面11上の同一の位置に照射する。
【0038】
一方、受光光学系16は、可干渉光La1により生じる回折光Lb1を反射する反射器25と、可干渉光La2により生じる回折光Lb2を反射する反射器26と、反射器25により反射された回折光Lb1と反射器26により反射された回折光Lb2とを重ね合わせて干渉させるハーフミラー27と、ハーフミラー27により重ね合わされた2つの回折光Lb1,Lb2を受光素子13の受光面13a上に結像させる第2の結像素子28とを有している。
【0039】
反射器25には、可干渉光La1が回折格子11に照射されることにより生じる回折光Lb1が照射される。反射器25は、この回折光Lb1を反射して、ハーフミラー27に照射する。反射器26は、可干渉光La2が回折格子11に照射されることにより生じる回折光Lb2が照射される。反射器26は、この回折光Lb2を反射して、ハーフミラー27に照射する。
【0040】
ハーフミラー27は、反射器25により反射された回折光Lb1を透過し、反射器26により反射された回折光Lb2を反射することにより、この2つの回折光Lb1,Lb2とを重ね合わせて干渉させる。
【0041】
第2の結像素子28は、所定の開口数を有するレンズ等の光学素子からなる。第2の結像素子28には、ハーフミラー27により重ね合わされた2つの回折光Lb1,Lb2が入射する。第2の結像素子28は、この2つの回折光Lb1,Lb2を、所定のビーム径で受光素子13の受光面13aに結像させる。その結像点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はなく、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が受光面13a上に位置するようにしてもよい。
【0042】
以上のような構成の光学式変位測定装置10では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベクトル方向に移動することにより、2つの回折光Lb1,Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置10では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて干渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光Lb1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位置を検出する。
【0043】
ここで、例えば、図4に示すように、回折格子11の格子ベクトル方向の一端が法線ベクトル方向の一方向(例えば、図4中矢印X3方向)に移動し、他端が法線ベクトルの他方向(例えば、図4中矢印X4方向)に移動して、格子面11aが傾いたとする。この場合、回折光Lb1と回折光Lb2の回折角が変化する。そのため、ハーフミラー27で重ね合わされた後の2つの回折光Lb1,Lb2の光軸が一致しない。
【0044】
ところが、この光学式変位測定装置10では、可干渉光源12が発光した可干渉光Laを、第1の結像素子21が回折格子11の格子面11aに結像しているとともに、第2の結像素子28が2つの回折光Lb1,Lb2を受光素子13の受光面13aに結像している。そのため、光学式変位測定装置10では、第2の結像素子28の開口範囲内を通過する2つの回折光Lb1,Lb2の光路長が等しくなる。従って、2つの回折光Lb1,Lb2の光軸がずれた場合であっても、受光面13aの結像位置は変化せず、光路長の変化が生じない。
【0045】
このことにより、本発明の第1の実施の形態の光学式変位測定装置10では、2つの回折光Lb1,Lb2が互いにずれることなく重なり合わされる。そのため、回折格子11が、格子ベクトルに平行な方向以外に移動等した場合、例えば、回折格子11が傾いたり、回折格子11にうねり等があった場合であっても、受光素子13が検出する干渉信号が低下しない。従って、この光学式変位測定装置10では、移動する可動部分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出することができる。また、この光学式変位測定装置10では、工作機械等の可動部分への取り付け位置の自由度が増し、また、この可動部分に振動やぶれ等があっても安定して位置検出できる。
【0046】
また、光学式変位測定装置10では、回折光Lb1,Lb2が受光面13aの同一位置に結像されているので、ビームのケラレが生じず、高精度に位置検出ができる。
【0047】
また、この光学式変位測定装置10では、第1の結像素子21又は第2の結像素子28の開口を大きくすることにより、回折格子11と照射光学系15或いは受光光学系16との間隔を大きくすることができ、また、小型の受光素子13を用いることができ、また、設計が簡易となる。
【0048】
また、光学式変位測定装置10では、可干渉光La1と可干渉光La2との光路長を等しくし、また、回折光Lb1と回折光Lb2との光路長を等しくすることにより、波長の変動に起因する測定誤差が生じなくなる。そのため、この光学式変位測定装置10では、各光路長の調整を行うために、光路長の差を干渉縞の変調率の変化として検出することが可能な可干渉性を有する可干渉光を発光する可干渉光源12を用いても良い。例えば、可干渉距離が数百μm程度の短いマルチモードの半導体レーザを可干渉光源12に用いれば、干渉縞の変調率が最大となるようにハーフミラー22,27の位置を調整することで、例えば、各光路長の差を数10μm以下に抑えることができる。
【0049】
つぎに、本発明を適用した第2の実施の形態の光学式変位測定装置について説明する。なお、この第2の実施の形態の光学式変位測定装置を説明するにあたり、上記第1の光学式変位測定装置と同一の構成要素については、図面中に同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。また、第3の実施の形態以降についても、それまでの実施の形態と同一の構成要素については、図面中に同一の符号を付けて、その詳細な説明を省略する。
【0050】
本発明の第2の実施の形態の光学式変位測定装置30は、図5に示すように、工作機械等の可動部分に取り付けられ直線移動する回折格子11と、レーザ光等の可干渉光Laを出射する可干渉光源12と、干渉した2つの回折光Lb1,Lb2を受光して干渉信号を生成する受光素子13と、受光素子13からの干渉信号に基づき回折格子11の移動位置を検出する位置検出部14と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを回折格子11に照射する照射光学系31と、回折格子11からの2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて受光素子13に照射する受光光学系32とを備えている。
【0051】
照射光学系31は、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを回折格子11の格子面11a上に結像させる第1の結像素子21と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを2本の可干渉光La1,La2に分離するハーフミラー22とを有している。
【0052】
この照射光学系31には、第1の実施の形態の光学式変位測定装置10で設けられていた反射器が設けられていない。従って、可干渉光La1と可干渉光La2とが、ハーフミラー22から直接回折格子11の格子面11aに対して照射されている。そのため、回折格子11の格子面11a上の可干渉光La1の入射点と、回折格子11の格子面11a上の可干渉光La2の入射点との位置が異なっている。
【0053】
受光光学系32には、可干渉光La1により生じる回折光Lb1と可干渉光La2により生じる回折光Lb2とを重ね合わせて干渉させるハーフミラー27と、ハーフミラー27により重ね合わされた2つの回折光Lb1,Lb2を受光素子13の受光面13a上に結像させる第2の結像素子28とを有している。
【0054】
ハーフミラー27には、可干渉光La1が回折格子11に照射されることにより生じる回折光Lb1と、可干渉光La2が回折格子11に照射されることにより生じる回折光Lb2とが入射される。回折光Lb1と回折光Lb2とは、それぞれ格子面11a上の異なる位置からハーフミラー27に入射する。ハーフミラー27は、回折光Lb1を透過し、回折光Lb2を反射することにより、この2つの回折光Lb1,Lb2とを重ね合わせて干渉させる。
【0055】
以上のような構成の光学式変位測定装置30では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベクトル方向に移動することにより、2つの回折光Lb1,Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置30では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて干渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光Lb1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位置を検出する。
【0056】
ここで、例えば、図6に示すように、回折格子11の格子ベクトル方向の一端が法線ベクトル方向の一方向(図6中矢印X3方向)に移動し、他端が法線ベクトルの他方向(図6中矢印X4方向)に移動して、格子面11aが傾いたとする。この場合、回折光Lb1と回折光Lb2の回折角が変化する。そのため、ハーフミラー27で重ね合わされた後の2つの回折光Lb1,Lb2の光軸が一致しない。
【0057】
ところが、この光学式変位測定装置30では、可干渉光源12が発光した可干渉光Laを、第1の結像素子21が回折格子11の格子面11aに結像しているとともに、第2の結像素子28が2つの回折光Lb1,Lb2を受光素子13の受光面13aに結像している。そのため、可干渉光La1と可干渉光La2の回折格子11に対する入射位置が近接していれば、第2の結像素子28の開口範囲内を通過する2つの回折光Lb1,Lb2の光路長がほぼ等しくなる。従って、2つの回折光Lb1,Lb2の光軸がずれた場合であっても、受光面13aの結像位置はほとんど変化せず、光路長の変化が少ない。
【0058】
また、回折格子11が図20で示した矢印A1,A2方向に傾いた場合には、第2の結像素子28の開口範囲内を通過する2つの回折光Lb1,Lb2の光路長は等しく、受光面13aの結像位置は変化しない。
【0059】
このことにより本発明の第2の実施の形態の光学式変位測定装置30では、その構成を簡便にすることができるとともに、移動する可動部分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出することができる。
【0060】
さらに、この光学式変位測定装置30では、回折格子11の格子面11a上の可干渉光La1の入射点と可干渉光La2の入射点との位置が異なっている。このため、光学式変位測定装置30では、干渉させる回折光Lb以外の例えば0次回折光や反射光等が照射光学系31や受光光学系32に混入しない。従って、測定ノイズを少なくすることができ、また、移動する可動部分の移動位置を高分解能かつ高精度に検出することができる。
【0061】
つぎに、反射型の回折格子11を用いて本発明を適用した第3の実施の形態の光学式変位測定装置について説明する。
【0062】
図7に、この第3の実施の形態の光学式変位測定装置の模式的な斜視図を示す。
【0063】
ここで、回折格子11の格子面11a上の格子ベクトル方向に平行な1つの仮想的な直線を直線nとする。また、直線nを含み法線ベクトルに平行な仮想的な面を、基準面m1とする。また、直線nを含み基準面m1とのなす角がγとなっている仮想的な面を、傾斜面m2とする。また、直線nを含み基準面m1とのなす角がδとなっている仮想的な面を、傾斜面m3とする。また、傾斜面m2と傾斜面m3は、回折格子11の格子面11aに対し、同一面側にあるものとする。
【0064】
図8に、この傾斜面m2上に配置された構成要素を傾斜面m2に対して垂直な方向から見た側面図を示す。図9に、回折格子11に入射される可干渉光及びこの回折格子11により回折される回折光を格子ベクトル方向から見た側面図を示す。図10に、傾斜面m3上に配置された構成要素をこの傾斜面m3に対して垂直な方向から見た側面図を示す。
【0065】
本発明の第3の実施の形態の光学式変位測定装置は、反射型の回折格子11を備え、工作機械等の可動部分の位置検出を行う装置である。
【0066】
光学式変位測定装置40は、図7及び図8に示すように、可干渉光Laを出射する可干渉光源12と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを2つの可干渉光La1,La2に分割して回折格子11に照射する照射光学系41とを備えている。
【0067】
照射光学系41は、干渉光源12から出射された可干渉光Laを回折格子11の格子面11a上に結像させる第1の結像素子21と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを2つの可干渉光La1,La2に分離するハーフミラー22と、ハーフミラー22により分離された一方の可干渉光La1を反射する反射器23と、ハーフミラー22により分離された他方の可干渉光La2を反射する反射器24とを有している。
【0068】
この照射光学系41は、通過する可干渉光La(La1,La2)の光路が傾斜面m2上に形成されるように、各部材が配置されている。そのため、可干渉光La1,La2は、図9に示すように、格子ベクトル方向から見た入射角がγとなっている。
【0069】
反射器23は、ハーフミラー22を透過した可干渉光La1を反射して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射する。また、反射器24は、ハーフミラー22により反射された可干渉光La2を反射して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射する。
【0070】
反射器23及び反射器24は、傾斜面m2上における入射角がαとなるように、可干渉光La1及び可干渉光La2を、格子面11a上の所定の位置に照射している。なお、反射器23及び反射器24は、その反射面が、互いが向き合うように配置されている。そのため、可干渉光La1と可干渉光La2とは、格子ベクトル方向の入射方向が、互いに逆方向となっている。また、反射器23及び反射器24は、格子ベクトル方向に所定量離した位置に、可干渉光La1と可干渉光La2とを入射している。可干渉光La1の入射点と可干渉光La2の入射点との間の距離は、lとなっている。
【0071】
光学式変位測定装置40では、このような可干渉光La1が回折格子11に照射されることによりこの可干渉光La1が回折し、この入射点から反射した回折光Lb1が生じる。また、このような可干渉光La2が回折格子11に照射されることによりこの可干渉光La2が回折し、この入射点から反射した回折光Lb2が生じる。回折光Lb1と回折光Lb2の回折角は、格子ベクトル方向からみた場合、図9に示すように、δとなっている。すなわち、傾斜面m3に沿って回折光Lb1,Lb2が生じる。また、回折光Lb1と回折光Lb2の傾斜面m3上における回折角は、βとなっている。なお、回折光Lb1と回折光Lb2とは、格子ベクトル方向における出射方向が互いに逆方向となっている。
【0072】
また、光学式変位測定装置40は、図7及び図10に示すように、干渉した2つの回折光Lb1,Lb2を受光して干渉信号を生成する受光素子13と、回折光Lb1及び回折光Lb2を干渉させて受光素子13に照射する受光光学系42とを備えている。
【0073】
受光光学系42は、可干渉光La1により生じる回折光Lb1を反射する反射器25と、可干渉光La2により生じる回折光Lb2を反射する反射器26と、反射器25により反射された回折光Lb1と反射器26により反射された回折光Lb2とを重ね合わせて干渉させるハーフミラー27と、ハーフミラー27により重ね合わされた2つの回折光Lb1,Lb2を受光素子13の受光面13a上に結像させる第2の結像素子28とを有している。
【0074】
受光光学系42は、上述したように2つの回折光Lb1,Lb2の格子ベクトル方向から見た回折角がδとなっているため、通過する回折光Lb1,Lb2の光路が傾斜面m3上に形成されるように、各部材が配置されている。また、受光光学系42の反射器25と反射器26とは、傾斜面m3上における回折角βで回折された回折光Lb1,Lb2を反射可能な位置に配置されている。
【0075】
また、光学式変位測定装置40は、受光素子13からの干渉信号に基づき回折格子11の移動位置を検出する図示しない位置検出部を備えている。
【0076】
このような構成の光学式変位測定装置40では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベクトル方向に移動することにより、2つの回折光Lb1,Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置40では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて干渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光Lb1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位置を検出する。
【0077】
以上のように光学式変位測定装置40では、基準面m1に対して、所定の傾斜角をもった傾斜面m2上に照射光学系41を配置し、傾斜面m3上に受光光学系42を配置することにより、可干渉光と回折光とが形成する光路を分離することができ、装置の設計の自由度が増す。また、格子面11aからの0次回折光や反射光を、照射光学系41や受光光学系42に混入させることなく、回折光Lb1,Lb2を干渉させることができ、高精度に位置測定をすることができる。
【0078】
なお、0次回折光や反射光を照射光学系41や受光光学系42に混入させないための条件は、以下の通りである。
【0079】
入射角αと回折角βとが等しい場合には、0次回折光が受光素子13に照射されない程度に入射点間の距離lを離して、可干渉光La1と可干渉光La2とを入射する。可干渉光La1と可干渉光La2とは、回折格子11に対して格子ベクトル方向に離して入射しても良いが、例えば、図11に示すように、格子方向に所定量離した位置に、可干渉光La1と可干渉光La2とを入射してもよい。この場合、回折格子11の格子ベクトル方向(図11中矢印X3方向)の一端が法線ベクトル方向の一方向に移動し、他端が法線ベクトルの他方向(図11中矢印X4方向)に移動して、格子面11aが傾いたとしても、2つの回折光Lb1,Lb2の受光素子13の受光面13a上の結像位置はずれない。
【0080】
また、入射角αと回折角βとが異なる場合には、可干渉光La1の入射点と可干渉光La2の入射点とを同一の位置としてもよい。
【0081】
可干渉光の入射角α,γ、回折光の回折角β,δの関係は、以下の式(1)、式(2)に示すようになる。
【0082】
Sinα+Sinβ=mλ/d ・・・(1)
d:回折格子のピッチ
λ:光の波長
m:回折次数
Sinγ/Sinδ =Cosβ/Cosα ・・・(2)
従って、α=βの場合にはγ=δとなり、α≠βの場合にはγ≠δとなる。
【0083】
つぎに、透過型の回折格子11を用いて本発明を適用した第4の実施の形態の光学式変位測定装置について説明する。
【0084】
図12に、この第4の実施の形態の光学式変位測定装置の模式的な斜視図を示す。
【0085】
ここで、直線n、基準面m1、傾斜面m2の関係は、上記第3の実施の形態と同様である。また、直線nを含み基準面m1とのなす角がδとなっており、傾斜面m2に対して格子面11aを挟んで反対側にある仮想的な面を傾斜面m3′とする。
【0086】
図13に、傾斜面m2上に配置された構成要素を、傾斜面m2及び傾斜面m3′に対して垂直な方向から見た側面図を示す。図14に、回折格子11に入射される可干渉光及びこの回折格子11により回折される回折光を格子ベクトル方向から見た側面図を示す。
【0087】
本発明の第4の実施の形態の光学式変位測定装置は、透過型の回折格子11を備え、工作機械等の可動部分の位置検出を行う装置である。
【0088】
光学式変位測定装置50は、図12及び図13に示すように、可干渉光Laを出射する可干渉光源12と、可干渉光源12から出射された可干渉光Laを2つの可干渉光La1,La2に分割して回折格子11に照射する照射光学系41とを備えている。
【0089】
この照射光学系41は、通過する可干渉光La(La1,La2)の光路が傾斜面m2上に形成されるように、各部材が配置されている。そのため、可干渉光La1,La2は、図14に示すように、格子ベクトル方向から見た入射角がγとなっている。
【0090】
反射器23は、ハーフミラー22を透過した可干渉光La1を反射して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射する。また、反射器24は、ハーフミラー22により反射された可干渉光La2を反射して、回折格子11の格子面11aの所定の位置に照射する。反射器23及び反射器24は、傾斜面m2上における入射角がαとなるように、可干渉光La1及び可干渉光La2を、格子面11a上の所定の位置に照射している。可干渉光La1と可干渉光La2とは、格子ベクトル方向の入射方向が、互いに逆方向となっている。可干渉光La1の入射点と可干渉光La2の入射点との間は、格子ベクトル方向に所定量離れており、その距離はlとなっている。
【0091】
光学式変位測定装置50では、このような可干渉光La1が回折格子11に照射されることによりこの可干渉光La1が回折し、この入射点を透過した回折光Lb1が生じる。また、このような可干渉光La2が回折格子11に照射されることによりこの可干渉光La2が回折し、この入射点を透過した回折光Lb2が生じる。回折光Lb1と回折光Lb2の回折角は、格子ベクトル方向からみた場合、図14に示すように、δとなっている。すなわち、傾斜面m3′に沿って回折光Lb1,Lb2が生じる。また、回折光Lb1と回折光Lb2の傾斜面m3′上における回折角は、βとなっている。なお、回折光Lb1と回折光Lb2とは、格子ベクトル方向における出射方向が互いに逆方向となっている。
【0092】
また、光学式変位測定装置50は、図12及び図13に示すように、干渉した2つの回折光Lb1,Lb2を受光して干渉信号を生成する受光素子13と、回折光Lb1及び回折光Lb2を干渉させて受光素子13に照射する受光光学系42とを備えている。
【0093】
受光光学系42は、上述したように2つの回折光Lb1,Lb2の格子ベクトル方向から見た回折角がδとなっているため、通過する回折光Lb1,Lb2の光路が傾斜面m3′上に形成されるように、各部材が配置されている。また、受光光学系42の反射器25と反射器26とは、傾斜面m3′上における回折角βで回折された回折光Lb1,Lb2を反射可能な位置に配置されている。
【0094】
また、光学式変位測定装置50は、受光素子13からの干渉信号に基づき回折格子11の移動位置を検出する図示しない位置検出部を備えている。
【0095】
このような構成の光学式変位測定装置50では、可動部分の移動に応じて回折格子11が格子ベクトル方向に移動することにより、2つの回折光Lb1,Lb2に位相差が生じる。この光学式変位測定装置50では、この2つの回折光Lb1,Lb2を干渉させて干渉信号を検出し、この干渉信号から2つの回折光Lb1,Lb2の位相差を求めて、回折格子11の移動位置を検出する。
【0096】
以上のように光学式変位測定装置50では、基準面m1に対して、所定の傾斜角をもった傾斜面m2上に照射光学系41を配置し、傾斜面m3′上に受光光学系42を配置することにより、可干渉光と回折光とが形成する光路を分離することができ、装置の設計の自由度が増す。また、格子面11aからの0次回折光や反射光を、照射光学系41や受光光学系42に混入させることなく、回折光Lb1,Lb2を干渉させることができ、高精度に位置測定をすることができる。
【0097】
なお、0次回折光や反射光を照射光学系41や受光光学系42に混入させないための入射角α,γ及び回折角β,δの関係は、上記第3の実施の形態と同様である。
【0098】
つぎに、本発明を適用した第5の実施の形態の光学式変位測定装置について、図15を用いて説明する。なお、この第5の実施の形態は、上記第3の実施の形態及び第4の実施の形態の構成要素を一部変形したものであり、以下、上記第3の実施の形態及び第4の実施の形態の構成要素のうち変形していない構成要素についてはその詳細な説明を省略する。
【0099】
第5の実施の形態の光学式変位測定装置60は、照射光学系41のハーフミラー22として、偏光ビームスプリッタを用いている。以下、この第5の実施の形態の説明において、ハーフミラー22を偏光ビームスプリッタ22として言い換えて説明する。
【0100】
また、この光学式変位測定装置60は、受光光学系42のハーフミラー27及び第2の結像素子28に変えて、図15に示すように、第1の偏光ビームスプリッタ61と、1/4波長板62と、第3の結像素子63と、無偏光ビームスプリッタ64と、第2の偏光ビームスプリッタ65と、第3の偏光ビームスプリッタ66とを用いている。
【0101】
また、この光学式変位測定装置60は、受光素子13に変えて、第1の受光素子67a,67bと、第2の受光素子68a,68bを用いている。
【0102】
可干渉光源12から出射される可干渉光Laは、照射光学系41の偏光ビームスプリッタ22に対して、偏光方向が45度傾けて入射される。この照射光学系41の偏光ビームスプリッタ22は、入射された可干渉光Laを、偏光方向が直交する2つの可干渉光La1,La2に分割する。照射光学系41の偏光ビームスプリッタ22を透過した可干渉光La1はP偏光の光となり、反射した可干渉光La2はS偏光の光となる。
【0103】
受光光学系42の第1の偏光ビームスプリッタ61には、回折格子11で回折された回折光Lb1と、回折格子11で回折された回折光Lb2とが入射される。回折光Lb1はP偏光の光となり、回折光Lb2はS偏光の光となっている。この偏光ビームスプリッタ61は、回折光Lb1を透過し、回折光Lb2を反射することによって、2つの回折光Lb1,Lb2を重ね合わせ、干渉させる。
【0104】
干渉した2つの回折光Lb1,Lb2は、1/4波長板62を通過する。1/4波長板62は、各回折光Lb1,Lb2の偏光方向に対して、光学軸が45度傾いた位置に配置されている。そのため、各回折光Lb1,Lb2は、この1/4波長板62を通過することにより、互いに逆回りの円偏光の光となる。
【0105】
互いに逆回りの円偏光の光とされた回折光Lb1,Lb2は、第3の結像素子63を通過する。
【0106】
第3の結像素子63は、所定の開口数を有するレンズ等の光学素子からなるものである。第3の結像素子63は、回折光Lb1,Lb2を、所定のビーム径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受光素子68a,68bの受光面に結像させる。その結像点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はなく、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が受光面上に位置するようにしてもよい。
【0107】
この第3の結像素子63を通過した2つの回折光Lb1,Lb2は、無偏光ビームスプリッタ64で2つのビームに分割される。
【0108】
分割された一方のビームは、第2の偏光ビームスプリッタ65によりさらに偏光方向が直交する2つのビームに分割され、それぞれ、第1の受光素子67a,67bに照射される。また、分割された他方のビームは、第2の偏光ビームスプリッタ65に対して45度傾いた第3の偏光ビームスプリッタ66によりさらに偏光方向が直交する2つのビームに分割され、それぞれ、第2の受光素子68a,68bに照射される。
【0109】
ここで、互いに逆方向に回転する円偏光の光を重ね合わせた光は、2つの光の位相差にしたがって回転する直線偏光の光とみなすことができる。そのため、1/4波長板62を通過した回折光は、回折格子11の移動にともない回転する直線偏光の光となる。また、この直線偏光の光を偏光板等の偏光素子で互いにω度異なる偏光方向の成分を取り出した場合、その取り出した光の強度を検出した信号は、互いに2ω度位相が異なる信号となる。そのため、第1の受光素子67a,67bは、第2の偏光ビームスプリッタ65により取り出された互いに90度異なる偏光方向の光を検出するので、検出した信号の位相が互いに180度異なっている。従って、第1の受光素子67a,67bにより検出した信号の差を取ることにより、直流成分を除去した信号を検出することができる。また、これは、第2の受光素子68a,68bに関しても同様である。
【0110】
また、第3の偏光ビームスプリッタ66により取り出される光は、第2の偏光ビームスプリッタ65により取り出される光に対して、角度が45度異なっている。そのため、第2の受光素子68a,68bから得られる信号は、第1の受光素子67a,67bから得られる信号に対して、90度位相が異なっている。すなわち、第1の受光素子67aと第1の受光素子67bとの検出信号の差動信号と、第2の受光素子68aと第2の受光素子68bとの検出信号の差動信号とが、互いに90度位相が異なっている。従って、この光学式変位測定装置60では、互いに90度位相が異なる回折格子11の移動位置を示す位置信号に基づき、回折格子11の移動方向を特定することができる。
【0111】
以上のように、この第5の実施の形態の光学式変位測定装置60では、回折格子11の透過率、反射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出する干渉信号から除去することができる。また、この光学式変位測定装置60では、回折格子11の移動方向を特定することができる。
【0112】
つぎに、本発明を適用した第6の実施の形態の光学式変位測定装置について、図16を用いて説明する。なお、この第6の実施の形態は、上記第5の実施の形態の構成要素を一部変形したものであり、以下、上記第5の実施の形態の構成要素のうち変形をしていない構成要素についてはその詳細な説明を省略する。
【0113】
第6の実施の形態の光学式変位測定装置70は、照射光学系41のハーフミラー22に、無偏光ビームスプリッタを用いている。以下、この第6の実施の形態の説明において、ハーフミラー22を無偏光ビームスプリッタ22として言い換えて説明する。
【0114】
また、この光学式変位測定装置70は、図16に示すように、第1の偏光ビームスプリッタ61に入射される一方の回折光を偏光方向を90度回転させる1/2波長板71を備えている。
【0115】
可干渉光源12から出射される可干渉光Laは、照射光学系41の無偏光ビームスプリッタ22に対してS偏光入射される。この照射光学系41の無偏光ビームスプリッタ22は、入射された可干渉光Laを、偏光方向が同一の2つの可干渉光La1,La2に分割する。
【0116】
回折格子11で回折された回折光Lb1と回折光Lb2は、回折された時点では、その偏光方向が同一となっている。一方の回折光Lb1は、偏光方向を90度回転させる1/2波長板71を通過して、第1の偏光ビームスプリッタ61に入射する。他方の回折光Lb2は、そのままの偏光方向で受光光学系42の第1の偏光ビームスプリッタ61に入射する。
【0117】
このため、受光光学系42の第1の偏光ビームスプリッタ61には、偏光方向が90度異なった2つの回折光Lb1,Lb2が入射されることとなる。回折光Lb1はP偏光となり、回折光Lb2はS偏光となっている。この偏光ビームスプリッタ61は、回折光Lb1を透過し、回折光Lb2を反射することによって、2つの回折光Lb1,Lb2を重ね合わせ、干渉させる。なお、無偏光ビームスプリッタ22にP偏光の可干渉光Laを入射した場合には、1/2波長板71を回折光Lb2側に設ければよい。
【0118】
干渉した2つの回折光Lb1,Lb2は、1/4波長板62を通過する。1/4波長板62は、各回折光Lb1,Lb2の偏光方向に対して、光学軸が45度傾けられている。そのため、各回折光Lb1,Lb2は、この1/4波長板62を通過することにより、互いに逆回りの円偏光の光となる。
【0119】
互いに逆回りの円偏光の光とされた回折光Lb1,Lb2は、第3の結像素子63を通過する。第3の結像素子63は、回折光Lb1,Lb2を、所定のビーム径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受光素子68a,68bの受光面に結像させる。
【0120】
この第3の結像素子63を通過した2つの回折光Lb1,Lb2は、無偏光ビームスプリッタ64で2つのビームに分割される。
【0121】
一方のビームは、第2の偏光ビームスプリッタ65によりさらに偏光方向が直交する2つに分割され、それぞれ、第1の受光素子67a,67bに照射される。また、他方のビームは、第2の偏光ビームスプリッタ65に対して45度傾いた第3の偏光ビームスプリッタ66によりさらに偏光方向が直交する2つに分割され、それぞれ、第2の受光素子68a,68bに照射される。
【0122】
以上のように、この第6の実施の形態の光学式変位測定装置70では、回折格子11の透過率、反射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出する干渉信号から除去することができる。また、この光学式変位測定装置70では、回折格子11の移動方向を特定することができる。
【0123】
つぎに、本発明を適用した第7の実施の形態の光学式変位測定装置について、図17を用いて説明する。なお、この第7の実施の形態は、上記第6の実施の形態の構成要素を一部変形したものであり、以下、上記第6の実施の形態の構成要素のうち変形をしていない構成要素についてはその詳細な説明を省略する。
【0124】
第7の実施の形態の光学式変位測定装置80は、照射光学系41のハーフミラー22に、無偏光ビームスプリッタを用いている。以下、この第7の実施の形態の説明において、ハーフミラー22を偏光ビームスプリッタ22として言い換えて説明する。
【0125】
また、この光学式変位測定装置80は、図17に示すように、受光光学系42の1/2波長板71、偏光ビームスプリッタ61、1/4波長板62、第3の結像素子63に変えて、第1の1/4波長板81と、第2の1/4波長板82と、第4の結像素子83と、第5の結像素子84とを用いている。
【0126】
可干渉光源12から出射される可干渉光Laは、照射光学系41の無偏光ビームスプリッタ22に対して入射される。この照射光学系41の無偏光ビームスプリッタ22は、入射された可干渉光Laを、偏光方向が同一の可干渉光La1,La2に分割する。
【0127】
回折格子11で回折された回折光Lb1と回折光Lb2は、回折された時点では、その偏光方向が同一となっている。一方の回折光Lb1は、そのままの偏光方向で受光光学系42の第1の1/4波長板81を通過する。ここで、この第1の1/4波長板81は、入射される回折光Lb1の偏光方向に対して光学軸が45度傾けて配置されている。従って、この一方の回折光Lb1は、所定の回転方向の円偏光の光となる。
【0128】
円偏光の光とされた回折光Lb1は、第4の結像素子83を通過する。第4の結像素子83は、所定の開口数を有するレンズ等の光学素子からなるものである。第4の結像素子83は、回折光Lb1を、所定のビーム径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受光素子68a,68bの受光面に結像させる。その結像点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はなく、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が受光面上に位置するようにしてもよい。
【0129】
また、他方の回折光Lb2は、そのままの偏光方向で受光光学系42の第2の1/4波長板82を通過する。ここで、この第2の1/4波長板82は、入射される回折光Lb2の偏光方向に対して光学軸が45度傾けて配置されている。また、この第2の1/4波長板82は、通過する他方の回折光Lb2が一方の回折光Lb1に対して逆回りの円偏光となるように、光学軸が傾けて配置されている。
【0130】
円偏光の光とされた回折光Lb2は、第5の結像素子84を通過する。第5の結像素子84は、所定の開口数を有するレンズ等の光学素子からなるものである。第5の結像素子84は、回折光Lb2を、所定のビーム径で第1の受光素子67a,67b及び第2の受光素子68a,68bの受光面に結像させる。その結像点は、必ずしもビーム径が最小となる点とする必要はなく、ビームの像内での光路長の差が最小となる点が受光面上に位置するようにしてもよい。
【0131】
互いに逆回りの円偏光の光とされた回折光Lb1,Lb2は、第4の結像素子83及び第5の結像素子84を通過して、無偏光ビームスプリッタ64に入射する。
【0132】
無偏光ビームスプリッタ64は、入射された2つの回折光Lb1と回折光Lb2とを重ね合わせて干渉させるとともに、2つのビームに分割する。
【0133】
分割された一方のビームは、第2の偏光ビームスプリッタ65によりさらに偏光方向が直交する2つのビームに分割され、それぞれ、第1の受光素子67a,67bに照射される。また、分割された他方のビームは、第2の偏光ビームスプリッタ65に対して45度傾いた第3の偏光ビームスプリッタ66によりさらに偏光方向が直交する2つのビームに分割され、それぞれ、第2の受光素子68a,68bに照射される。
【0134】
以上のように、この第7の実施の形態の光学式変位測定装置80では、回折格子11の透過率、反射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出する干渉信号から除去することができる。また、この光学式変位測定装置80では、回折格子11の移動方向を特定することができる。
【0135】
以上本発明を適用した第1〜第7の実施の形態の光学式変位測定装置を説明した。各実施の形態の光学式変位測定装置では、格子が所定の間隔で平行に設けられた回折格子11を用いているが、本発明では、このような格子が平行に設けられた回折格子を用いなくても良い。例えば、図18に示すように、放射状に格子が設けられた回折格子を用いてもよい。このような放射状に格子が設けられた回折格子を用いることにより、回転移動をする工作機械の可動部分等の位置検出を行うことができる。また、本発明では、明暗を記録した振幅型の回折格子、屈折率変化や形状変化を記録した位相型の回折格子を用いても良く、その回折格子のタイプは限られない。
【0136】
また、各実施の形態の光学式変位測定装置では、回折格子11を工作機械等の可動部分に取り付けて、この回折格子11が可動部分の移動に応じて移動する場合について説明したが、本発明では、照射光学系及び干渉光学系と、回折格子11とが相対的に移動すれば良い。例えば、本発明では、回折格子が固定されていて、照射光学系及び干渉光学系が工作機械等の可動部分の移動に応じて移動しても良い。
【0137】
また、各実施の形態の光学式変位測定装置に用いられているハーフミラーやビームスプリッタ及び結像素子等は、薄膜を用いた素子やレンズ等のみに限られず、例えば、回折光学素子を用いても良い。
【0138】
なお、各実施の形態の光学式変位測定装置において、第1の結像素子21は、回折格子11の格子面11aに対して可干渉光Laを結像できる位置に配置されていればよいため、その配置の位置や個数を限定するものではない。例えば、ハーフミラー(偏光ビームスプリッタ或いは偏光ビームスプリッタ)22により分割された後の可干渉光La1,La2を結像するように、結像素子を配置しても良い。
【0139】
また、各実施の形態の光学式変位測定装置において、第2の結像素子28、第3の結像素子63、第4の結像素子83、第5の結像素子84は、受光素子13又は受光素子67,68の受光面に対して回折光Lb1,Lb2を結像できる位置に配置されていればよいため、その配置の位置や個数を限定するものではない。例えば、ハーフミラー27や偏光ビームスプリッタ61により重ね合わせる前の回折光Lb1,Lb2を結像するように結像素子を配置しても良し、無偏光ビームスプリッタ64により分割された後の回折光Lb1,Lb2を結像するように結像素子を配置しても良い。
【0140】
【発明の効果】
本発明に係る光学式変位測定装置では、受光手段の受光面に回折光が結像されているため、第2の結像手段を通過する回折光の光路長が等しくなる。従って、回折光の光軸がずれた場合であっても受光手段の受光面の結像位置は変化せず、光路長に変化が生じない。
【0141】
このことにより、本発明に係る光学式変位測定装置では、2つの回折光が互いにずれることなく重なり合わされ、干渉する。そのため、回折格子が、格子ベクトルに平行な方向以外に移動等した場合、例えば、回折格子が傾いたり、回折格子にうねり等があった場合であっても、検出する干渉信号が低下しない。従って、この光学式変位測定装置では、移動する可動部分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出することができる。
【0142】
また、この光学式変位測定装置では、測定対象となる工作機械等の可動部分への取り付け位置の自由度が増し、また、この可動部分に振動やぶれ等があっても安定して測定ができる。また、この光学式変位測定装置では、第1の結像手段又は第2の結像手段の開口数を大きくすることにより、回折格子と照射光学系或いは干渉光学系との間隔を大きくすることができ、小型の受光手段を用いることができ、また、設計が簡易となり、その自由度が増す。
【0143】
また、この光学式変位測定装置では、干渉させる回折光以外の回折光が、照射光学系や干渉光学系に混入しないのでノイズを少なくすることができ、移動する可動部分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出することができる。
【0144】
また、この光学式変位測定装置では、偏光ビームスプリッタを用いることにより、回折格子の透過率、反射率、回折効率等の影響による直流変動を、検出する干渉信号から除去することができ、移動する可動部分の移動位置を、高分解能かつ高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学式変位測定装置を説明する為の図である。
【図2】本発明を適用した第1の実施の形態の光学式変位測定装置を説明する為の図である。
【図3】本発明の第1〜第7の実施の形態の光学式変位測定装置に用いられる回折格子の斜視図である。
【図4】上記本発明の第1の実施の形態の光学式変位測定装置の回折格子が傾いた場合について説明する為の図である。
【図5】本発明を適用した第2の実施の形態の光学式変位測定装置を説明する為の図である。
【図6】上記本発明の第2の実施の形態の光学式変位測定装置の回折格子が傾いた場合について説明する為の図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態の光学式変位測定装置の斜視図である。
【図8】上記本発明の第3の実施の形態の光学式変位測定装置の傾斜面m2上に配置された構成要素を、この傾斜面m2に対して垂直な方向から見た側面図を示す。
【図9】上記本発明の第3の実施の形態の光学式変位測定装置の回折格子に入射される可干渉光及びこの回折格子により回折される回折光を格子ベクトル方向から見た側面図を示す。
【図10】 上記本発明の第3の実施の形態の光学式変位測定装置の傾斜面m3上に配置された構成要素を、この傾斜面m3に対して垂直な方向から見た側面図を示す。
【図11】上記回折格子に入射される可干渉光の入射点を説明する為の図である。
【図12】本発明の第4の実施の形態の光学式変位測定装置の斜視図である。
【図13】上記本発明の第4の実施の形態の光学式変位測定装置の傾斜面m2及び傾斜面m3′上に配置された構成要素を、この傾斜面m2及び傾斜面m3′に対して垂直な方向から見た側面図を示す。
【図14】上記本発明の第4の実施の形態の光学式変位測定装置の回折格子に入射される可干渉光及びこの回折格子により回折される回折光を格子ベクトル方向から見た側面図を示す。
【図15】本発明の第5の実施の形態の受光光学系の要部斜視図である。
【図16】本発明の第6の実施の形態の受光光学系の要部斜視図である。
【図17】本発明の第7の実施の形態の受光光学系の要部斜視図である。
【図18】本発明の第1〜第7の実施の形態の光学式変位測定装置に用いられる他の回折格子を説明する為の図である。
【図19】従来の光学式変位測定装置の斜視図である。
【図20】従来の光学式変位測定装置の側面図である。
【図21】従来の他の光学式変位測定装置の斜視図である。
【図22】従来の他の光学式変位測定装置の側面図である。
【図23】上記従来の光学式変位測定装置を変形例を説明する為の図である。
【図24】従来の更に他の光学式変位測定装置を説明する為の図である。
【図25】上記従来の更に他の光学式変位測定装置の受光素子に照射される回折光を説明する為の図である。
【符号の説明】
1,11 回折格子、2 発光手段、3 受光手段、4 第1の結像手段、5第2の結像手段、10,30,40,50,60,70,80 光学式変位測定装置、12 可干渉光源、13,67,68 受光素子、21,28,63,83,84 結像素子、14 位置検出部

Claims (13)

  1. 可干渉光が照射され、この可干渉光に対して格子ベクトルに平行な方向に相対移動し、この可干渉光を回折する回折格子と、
    可干渉光を発光する発光手段と、
    上記発光手段により発光された可干渉光を2つの可干渉光に分割して、上記回折格子に対して各可干渉光を照射する照射光学系と、
    上記各可干渉光が上記回折格子により回折されて得られる2つの回折光を干渉させる干渉光学系と、
    干渉した2つの回折光を受光して干渉信号を検出する受光手段と、
    上記受光手段が検出した干渉信号から上記2つの回折光の位相差を求めて、上記回折格子の相対移動位置を検出する位置検出手段とを備え、
    上記照射光学系は、上記回折格子に対して照射される2つの可干渉光を、この回折格子の格子面に結像させる第1の結像手段を有し、
    上記干渉光学系は、上記受光手段が受光する干渉された2つの回折光を、この受光手段の受光面に結像させる第2の結像手段を有すること
    を特徴とする光学式変位測定装置。
  2. 上記照射光学系は、格子面に垂直な方向以外の方向から、上記回折格子に対して各可干渉光を照射すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  3. 上記第1の結像手段は、上記回折格子に照射される2つの可干渉光を、上記回折格子の格子面上で、格子ベクトルに垂直な方向に所定量離した位置に結像させること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  4. 上記第1の結像手段は、上記回折格子に照射される2つの可干渉光を、上記回折格子の格子面上で、同一位置に結像させること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  5. 上記回折格子は、可干渉光の入射角と、回折光の回折角とが異なること
    を特徴とする請求項4に記載の光学式変位測定装置。
  6. 上記照射光学系は、上記発光手段により発光された可干渉光を、偏光方向が直交する2つの可干渉光に分離する偏光ビームスプリッタを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  7. 上記干渉光学系は、
    偏光方向が直交する2つの回折光を重ね合わせる第1の偏光ビームスプリッタと、この第1の偏光ビームスプリッタが重ね合わせた2つの回折光を互いに逆方向の円偏光とする波長板と、円偏光とされた2つの回折光を分割する無偏光ビームスプリッタと、分割された一方の回折光を偏光方向が直交する2つの干渉光に分離する第2の偏光ビームスプリッタと、分割された他方の回折光を偏光方向が直交する2つの干渉光に分離する第3の偏光ビームスプリッタとを有し、第2と第3の偏光ビームスプリッタが透過する干渉光の偏光方向が45度異なるように設けられており、
    上記位置検出手段は、
    上記第2の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる2つの干渉光の差動出力と、上記第3の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる2つの干渉光の差動出力とを求め、上記回折格子の相対移動位置を検出すること
    を特徴とする請求項6に記載の光学式変位測定装置。
  8. 上記照射光学系は、上記発光手段が発光する可干渉光を、偏光方向が同一の2つの可干渉光に分離する無偏光ビームスプリッタを有すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  9. 上記干渉光学系は、
    偏光方向が同一の2つの回折光を偏光方向が直交する2つの回折光とする第1の波長板と、偏光方向が直交する2つの回折光を重ね合わせる第1の偏光ビームスプリッタと、この第1の偏光ビームスプリッタが重ね合わせた2つの回折光を互いに逆方向の円偏光とする第2の波長板と、円偏光とされた2つの回折光を分割する無偏光ビームスプリッタと、分割された一方の回折光を偏光方向が直交する2つの干渉光に分離する第2の偏光ビームスプリッタと、分割された他方の回折光を偏光方向が直交する2つの干渉光に分離する第3の偏光ビームスプリッタとを有し、第2と第3の偏光ビームスプリッタが透過する干渉光の偏光方向が45度異なるように設けられており、
    上記位置検出手段は、
    上記第2の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる2つの干渉光の差動出力と、上記第3の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる2つの干渉光の差動出力とを求め、上記回折格子の相対移動位置を検出すること
    を特徴とする請求項8に記載の光学式変位測定装置。
  10. 上記干渉光学系は、
    偏光方向が同一の2つの回折光を互いに逆方向の円偏光とする波長板と、円偏光とされた2つの回折光を重ね合わせ2つに分割する無偏光ビームスプリッタと、分割された一方の回折光を偏光方向が直交する2つの干渉光に分離する第2の偏光ビームスプリッタと、分割された他方の回折光を偏光方向が直交する2つの干渉光に分離する第3の偏光ビームスプリッタとを有し、第2と第3の偏光ビームスプリッタが透過する干渉光の偏光方向が45度異なるように設けられており、
    上記位置検出手段は、
    上記第2の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる2つの干渉光の差動出力と、上記第3の偏光ビームスプリッタにより分離された偏光方向が異なる2つの干渉光の差動出力とを求め、上記回折格子の相対移動位置を検出すること
    を特徴とする請求項8に記載の光学式変位測定装置。
  11. 上記回折格子は、反射型であること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  12. 上記回折格子は、放射状に格子が形成されていること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
  13. 上記発光手段は、光路長の差を干渉縞の変調率の変化として検出することが可能な可干渉性を有する可干渉光を発光すること
    を特徴とする請求項1に記載の光学式変位測定装置。
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