JP2003035570A - 回折干渉式リニアスケール - Google Patents

回折干渉式リニアスケール

Info

Publication number
JP2003035570A
JP2003035570A JP2001297720A JP2001297720A JP2003035570A JP 2003035570 A JP2003035570 A JP 2003035570A JP 2001297720 A JP2001297720 A JP 2001297720A JP 2001297720 A JP2001297720 A JP 2001297720A JP 2003035570 A JP2003035570 A JP 2003035570A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
scale
grating
light
diffracted
interference
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001297720A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4798911B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Osawa
信之 大澤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Seimitsu Co Ltd filed Critical Tokyo Seimitsu Co Ltd
Priority to JP2001297720A priority Critical patent/JP4798911B2/ja
Publication of JP2003035570A publication Critical patent/JP2003035570A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4798911B2 publication Critical patent/JP4798911B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整が容易な回折干渉式リニアスケールの実
現。 【解決手段】 透明基板61の表面に移動方向に直交させ
て等間隔に形成した格子62を有するスケール60と、可干
渉光を第1の光束44と第2の光束45に分割してスケール
に照射する光照射手段40と、スケールの格子で回折され
た第1と第2の光束の同次数の正負の回折光を干渉させ
た干渉光の強度変化を検出する光検出手段47とを備える
回折干渉式リニアスケールであって、光照射手段40から
照射された第1と第2の光束は、スケールに垂直に入射
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動方向に直交さ
せて等間隔に形成した格子を有するスケールに2つの可
干渉光束を照射して格子で回折された同次数の正負の回
折光を干渉させて干渉光の強度変化を検出することによ
りスケールの移動量を検出する回折干渉式リニアスケー
ルに関する。
【0002】
【従来の技術】スケールに移動方向に直交させて等間隔
に格子を形成し、これに光束を照射して透過又は反射し
た光束の強度変化を検出してスケールとの相対的な移動
量を検出する光学式リニアスケールが知られており、特
に2枚の格子を重ねたものをモアレスケールと呼んでい
る。検出分解能を向上するには格子ピッチを小さくする
必要があるが、格子ピッチを小さくすると光の回折現象
が問題になる。逆にこの回折現象を積極的に利用して検
出分解能及び検出精度を向上させた方式に回折干渉式リ
ニアスケールがある。回折干渉式リニアスケールについ
ては、例えば特許第2582272号などに開示されて
いる。従来の回折干渉式リニアスケールについて、図面
を参照して簡単に説明する。
【0003】図1は、反射型の2回回折方式の回折干渉
式リニアスケールの概略構成を示す図である。図1に示
すように。この装置は、光学部10とスケール30の2
つの部分で構成され、更に光学部10には検出部18が
設けられている。スケール30は透明基板31であり、
その一方の表面には所定の間隔で格子32が形成され、
他方の表面には反射面33が形成されている。格子32
は、濃淡パターンでも位相格子でもよい。一方、光学部
10では、半導体レーザなどの可干渉光ビームを出力す
る光源11からの光をコリメータレンズ12で平行ビー
ムとし(平行ビームを出力する光源であれば不要)、偏
向ビームスプリッタ13で第1ビーム14と第2ビーム
15に分割する。第1ビーム14は、ミラー16で反射
された後スケール30に入射し、第2ビーム15は、ミ
ラー17で反射された後スケール30に入射する。
【0004】図2の(A)に示すように、スケール30
に入射した第1ビーム14と第2ビーム15は、格子3
2により回折される。回折光は、光ビームの波長と格子
ピッチに応じて0次、±1次、±2次という具合に生じ
るが、2つのビームの同じ次数の正負逆の回折光を利用
する。ここでは±1次の回折光を利用するものとする。
第1ビーム14の+1次の回折ビームと第2ビーム15
の−1次の回折ビームは、透明基板31内を伝播して反
射面33で反射され、再び格子32に入射して回折され
る。ここで、2回目の回折により第1及び第2ビームか
らスケール30の表面に垂直な回折光が生じるように、
光ビームの波長、格子ピッチ及び透明基板の厚さと屈折
率などに応じて第1及び第2ビームのスケール30への
入射角を設定する。具体的には、スケールから出射され
る2つのビームの方向が一致するようにミラー16と1
7を調整する。また、スケール30の表面から垂直に出
射される第1及び第2ビームが相互に重なるように、2
つのビームのスケール30への入射位置の間隔が設定さ
れている。
【0005】ここで、入射する光ビームに対してスケー
ル30が格子の配列方向に相対的に移動すると回折光の
位相が格子の移動に比例して変化するが、+1次の回折
ビームと−1次の回折ビームは、位相の進み又は遅れの
方向が逆になること以外はまったく同様な現象を示す。
更に、図1の構成では、格子32で2回回折されている
ので、+1次の回折ビームと−1次の回折ビームを合成
して干渉させると干渉ビームは格子の1ピッチの移動に
対して4サイクルで明暗が変化する。干渉ビームは検出
部18に入射する。
【0006】上記のように、第1および第2ビームは偏
向ビームスプリッタ13で分割されており、一方がP偏
光、他方がS偏光であるので、1/4波長板19を通る
ことにより円偏光になり干渉信号が得られる。そして、
ビームスプリッタ20で分割され、それぞれ偏光板21
及び22を通過して干渉光を発生する。2つの偏光板2
1及び22は、位相差がπ/2になるように回転角が調
整されており、2つの干渉光は互いにπ/2の位相差を
有する。従って、2つの干渉光を受光素子23と24で
受けて電気信号に変換すると、SinとCosの2つの
信号が得られ、その強度比から位相も検出できる。光学
部10内の各部品は光学部10の筐体に固定されてお
り、スケール30が光学部10に対して格子の配列方向
に相対的に移動すると、受光素子23と24からの信号
が変化するので、その変化を観察することにより移動量
が測定できる。
【0007】以上、従来の反射型の2回回折方式の回折
干渉式リニアスケールについて簡単に説明したが、この
技術自体は公知であり、これ以上の詳しい説明は省略す
る。更に、上記の説明では例として反射型の2回回折方
式を示したが、他にも透過型や1回回折方式などがあ
り、本発明はいずれの方式にも有効である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、スケー
ル30に入射する第1及び第2ビームの間隔は、スケー
ル30の表面から垂直に出射される第1及び第2ビーム
が相互に重なるように設定される必要がある。もし、間
隔が所望の値からずれるとスケール30から出射される
第1及び第2ビームの一部が重ならなくなりビームの一
部が干渉しなくなる。更にずれが大きくなると2つのビ
ームがまったく重ならなくなり干渉光が得られなくなる
という問題を生じる。図2の(B)はこの問題を説明す
る図であり、間隔が広がる方向にずれた場合を示してい
る。図2の(A)と比較して明らかなように、重ならな
い部分が増加し、重なるのは矢印で示した部分のみであ
る。ここで、受光素子23と24が重なり合ったビーム
のどの部分を検出するかにも関係するが、すべてのビー
ムを受光して電気信号に変換した場合、干渉していない
光の割合が増加するに従ってS/N比が低下し、測定精
度が低下するという問題を生じる。
【0009】図1に示すように、第1及び第2ビームは
光学部10から斜めに出射されるので、光学部10の下
辺とスケール30の間隔Dが変化すると第1及び第2ビ
ームの間隔が変化する。光学部10とスケール30は相
対的に移動する必要があるので固定することはできず、
一方を移動物体に取り付けた上で間隔Dが所定になるよ
うに調整している。しかし、この調整は移動距離を測定
する対象物で行う必要があり、作業が煩雑であるという
問題がある。
【0010】本発明は、このような問題を解決すること
を目的とし、光学部とスケールの間隔のずれによる影響
を低減し、調整が容易な回折干渉式リニアスケールの実
現を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を実現するた
め、本発明の回折干渉式リニアスケールは、光学部から
出射される2つの光ビームがスケールに垂直に入射する
ようにする。
【0012】すなわち、本発明の回折干渉式リニアスケ
ールは、透明基板の表面に移動方向に直交させて等間隔
に形成した格子を有するスケールと、可干渉光を第1の
光束と第2の光束に分割して前記スケールに照射する光
照射手段と、前記スケールの前記格子で回折された前記
第1と第2の光束の同次数の正負の回折光を干渉させた
干渉光の強度変化を検出する光検出手段とを備える回折
干渉式リニアスケールであって、前記光照射手段から照
射された前記第1と第2の光束は、前記スケールに垂直
に入射することを特徴とする。
【0013】本発明の回折干渉式リニアスケールによれ
ば、光照射手段(光学部)から出射される2つの光ビー
ムはスケールに垂直に入射するので、たとえ光照射手段
(光学部)とスケールの間の距離が変化しても、スケー
ル30に入射する第1及び第2ビームの間隔は変化しな
い。従って、光照射手段(光学部)とスケールの間の距
離を精密に調整する必要はなく、調整が容易である。
【0014】本発明は、反射型の2回回折方式、透過型
の2回回折方式、透過型の1回回折方式及び反射型の3
回回折方式など各種の方式に適用可能である。
【0015】反射型の2回回折方式の場合には、スケー
ルは、一方の表面に格子を有し、他方の面に反射面を有
し、格子で回折された第1と第2の回折光は、反射面で
反射された後格子で再び回折する。
【0016】透過型の2回回折方式の場合には、スケー
ルは、両方の表面に格子を有し、一方の表面の格子で回
折された第1と第2の回折光は、他方の表面の格子で再
び回折し、スケールの他方の表面から垂直に出射され
る。
【0017】透過型の1回回折方式の場合には、スケー
ルは、一方の表面に格子を有し、光検出手段は、一方の
表面の格子で回折された第1と第2の回折光を合成して
干渉光を発生させる合成手段を備える。
【0018】反射型の2回回折方式の場合には、スケー
ルは、一方の表面に格子を有し、他方の面に格子と反射
面を有し、一方の表面の格子で回折された第1と第2の
回折光は、他方の表面の格子で再び回折すると共に反射
した後、一方の表面の格子で再び回折し、スケールの他
方の表面から垂直に出射される。
【0019】
【発明の実施の形態】図3は、本発明の第1実施例の反
射型の2回回折方式の回折干渉式リニアスケールの構成
を示す図である。図3に示すように、この装置は、光学
部40とスケール60の2つの部分で構成され、更に光
学部40には検出部47が設けられている。検出部47
は図1の従来例の検出部18と同じ構成を有し、スケー
ル60も格子ピッチなどが異なる点を除けば図1のもの
とほぼ同じ構成を有し、図1の従来例と異なるのは第1
及び第2ビーム44,45がスケール60に垂直に入射
する点である。
【0020】光学部60では、半導体レーザである光源
41からの光をコリメータレンズ42で平行ビームと
し、偏向ビームスプリッタ43で第1ビーム44と第2
ビーム45に分割する。第1ビーム44は、そのままス
ケール60に垂直に入射し、第2ビーム45は、プリズ
ム46で反射された後スケール30に垂直に入射する。
【0021】スケール60に入射した第1ビーム44と
第2ビーム45は、格子62により回折される。ここで
は第1ビーム44の+1次の回折ビームと第2ビーム4
5の−1次の回折ビームを利用する。この2つの回折ビ
ームは、透明基板61内を伝播して反射面63で反射さ
れ、再び格子62に入射して回折され、第1ビーム44
の+1次の回折ビームと第2ビーム45の−1次の回折
ビームの2つのビームはスケール60の表面から垂直に
出射される。ここで、光ビームの波長、格子ピッチ及び
透明基板61の厚さと屈折率は、垂直に入射した第1及
び第2ビームが再びスケール60から垂直に出射され、
且つ出射される2つのビームが重なるように設定され
る。重なるように出射された2つのビームは検出部47
に入射して干渉ビームに応じた電気信号が得られる。
【0022】本実施例では、第1及び第2ビームがスケ
ール60に垂直に入射すれば、重なった状態でスケール
60から垂直に出射されるように、格子ピッチ及び透明
基板61の厚さと屈折率が光ビームの波長に応じて設定
されている。スケール60の透明基板は例えば低熱膨張
係数の石英ガラスで作られ、その厚さや格子のピッチな
どは非常に精密に作られ、一旦作られたスケールはほと
んど変化しないので、半導体レーザ41の出力する光ビ
ームの波長さえ精密に管理し、光学部40から2つのビ
ーム44と45が垂直に出射されるように調整しておけ
ば、光学部40とスケール60の間隔Dにかかわらず常
にS/N比の高い検出信号が得られる。従って、光学部
40とスケール60の一方を移動物体に取り付けて装置
を組み立てる場合の調整が従来例に比べて大幅に簡単に
なる。
【0023】図3の構成では、干渉ビームがスケール6
0から出射されるすぐ上の部分に検出部47を設けた
が、このような配置を可能にするにはスケール60に入
射する2つのビーム44と45の間隔を広くする必要が
ある。しかし、2つのビーム44と45の間隔を広くし
て中間の部分から干渉ビームが出射されるようにするに
は、透明基板61の厚さを大きくし、格子ピッチを狭く
する必要があり、制約が多い。そこで、図4の(A)及
び(B)に示すように、干渉ビームがスケール60から
出射されるすぐ上の部分にはプリスム54などの反射手
段を設けて干渉ビームを90度折り返し、ビーム44と
45の光路に影響しない部分に検出部47を設けるよう
にしてもよい。
【0024】図5は、本発明の第2実施例の透過型の2
回回折方式の回折干渉式リニアスケールの構成を示す図
である。図5に示すように、この装置は、光学部70と
スケール90と検出部75の3つの部分で構成され、光
学部70と検出部75はスケール90の両側に配置さ
れ、光学部70と検出部75は一体に保持され、スケー
ル90が光学部70と検出部75に対して相対的に移動
する。検出部75は第1実施例の検出部47と同じ構成
を有する。
【0025】スケール90は、透明基板91の両面に同
じ格子ピッチの第1格子92と第2格子93を有する。
光源71からの光をコリメータレンズ72で平行ビーム
とし、偏向ビームスプリッタ73で2つのビームに分割
し、一方はそのままスケール90に垂直に入射し、他方
はプリズム74で反射された後スケール90に垂直に入
射する。
【0026】スケール90に入射した2つのビームは、
一方の表面の格子92により回折される。このうち2つ
の±1次の回折ビームは、透明基板91内を伝播して他
方の表面で重なると共に、格子93により回折される。
回折ビームのうち、元の次数と正負逆の2つの回折ビー
ムはスケール90の他方の表面から垂直に出射され、干
渉ビームを生じる。ここでも、光ビームの波長、格子ピ
ッチ及び透明基板91の厚さと屈折率は、一方の表面に
垂直に入射した2つのビームが他方の表面で重なると共
にスケール90から垂直に出射されるように設定され
る。干渉ビームは検出部75に入射して干渉ビームに応
じた電気信号が得られる。
【0027】第2実施例でも、光ビームの波長を精密に
管理し、光学部70から2つのビームが垂直に出射され
るように調整しておけば、光学部70及び検出部75と
スケール60の間隔にかかわらず常にS/N比の高い検
出信号が得られる。
【0028】図6は、本発明の第3実施例の透過型の1
回回折方式の回折干渉式リニアスケールの構成を示す図
である。図6に示すように、この装置は、第2実施例と
同じ光学部70とスケール95と検出部100の3つの
部分で構成され、光学部70と検出部100はスケール
95の両側に配置され、光学部70と検出部100は一
体に保持され、スケール95が光学部70と検出部10
0に対して相対的に移動する。
【0029】スケール95は、透明基板96の一方の表
面に形成された格子97を有し、他方の表面は透過面で
ある。光学部70から出射された2つのビームは、スケ
ール95に垂直に入射し、格子97で回折する。回折ビ
ームのうち±1次の回折ビームは、透明基板96内を伝
播して他方の表面から斜めに出射され、検出部100に
入射する。
【0030】検出部100に入射した2つのビームは、
それぞれミラー101と102で互いに垂直になるよう
に折り返された後、1/4波長板103と104を通過
して円偏光とされた後、ビームスプリッタ105で合成
されて2つの干渉ビームを生じる。2つの干渉ビーム
は、それぞれ偏光板106と107を通過した後受光素
子108と109で電気信号に変換される。
【0031】第3実施例の装置では、1回回折されるだ
けなので、干渉ビームは格子の1ピッチの移動に対して
2サイクルで明暗が変化する。なお、格子97が形成さ
れるのは他方の表面でもよい。
【0032】第3実施例の装置では、スケール95と検
出部100の位置関係がずれると2つのビームの重なり
具合が変化するので、スケール95と検出部100の位
置関係は充分に調整する必要があるが、光学部70とス
ケール95の距離がずれても影響はない。
【0033】図7は、本発明の第4実施例の反射型の3
回回折方式の回折干渉式リニアスケールの構成を示す図
である。図7に示すように、この装置は、図3の第1実
施例の反射型の2回回折方式の回折干渉式リニアスケー
ルと類似の構成を有し、光学部40は第1実施例と同じ
であるが、スケールは異なる。スケール65は、透明基
板66の一方の表面に所定の間隔で格子67が形成さ
れ、他方の表面には格子68と共に反射面69が形成さ
れている。格子67,68は、濃淡パターンでも位相格
子でもよい。
【0034】スケール65に入射した第1ビーム44と
第2ビーム45は、格子67により回折される。ここで
は第1ビーム44の+1次の回折ビームと第2ビーム4
5の−1次の回折ビームを利用する。この2つの回折ビ
ームは、透明基板66内を伝播して反射面69で反射さ
れるが、反射面69に設けられた格子68により回折さ
れる。ここで、波長・格子67,68のピッチ、ガラス
基板66の厚さなどの条件を設定して、第1ビーム44
の+1次の回折ビームと第2ビーム45の−1次の回折
ビームがスケール67の表面から垂直に出射されるよう
にし、出射される2つのビームが重なるようにする。重
なるように出射された2つのビームは検出部47に入射
して干渉ビームに応じた電気信号が得られる。
【0035】本実施例では、第1及び第2ビームがそれ
ぞれ3回回折され、各回折の±1次の回折光が利用され
るので、検出部47からの電子信号はスケール65の格
子が1ピッチ移動する間に8サイクル分変化し、第1実
施例に比べて検出感度を2倍にできる。光学部40から
の2つのビームがスケール65に垂直に入射すれば、第
1実施例と同様に、光学部40とスケール65の間隔D
にかかわらず常にS/N比の高い検出信号が得られる。
また、第4実施例においても、図4の(A)及び(B)
に示すように、干渉ビームがスケールから出射されるす
ぐ上の部分にはプリスム54などの反射手段を設けて干
渉ビームを90度折り返し、ビーム44と45の光路に
影響しない部分に検出部47を設けるように構成しても
よい。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
回折干渉式リニアスケールの調整が容易になるので、容
易に高精度の測定が行えるようになると共に、装置の組
み立てコストを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の反射型の2回回折方式の回折干渉式リニ
アスケールの構成を示す図である。
【図2】従来例におけるスケール内での光路と問題点を
説明する図である。
【図3】本発明の第1実施例の反射型の2回回折方式の
回折干渉式リニアスケールの構成を示す図である。
【図4】第1実施例の変形例を示す図である。
【図5】本発明の第2実施例の透過型の2回回折方式の
回折干渉式リニアスケールの構成を示す図である。
【図6】本発明の第3実施例の透過型の1回回折方式の
回折干渉式リニアスケールの構成を示す図である。
【図7】本発明の第4実施例の反射型の3回回折方式の
回折干渉式リニアスケールの構成を示す図である。
【符号の説明】
40…光学部(光照射手段) 41…光源(半導体レーザ) 43…偏光ビームスプリッタ 44…第1ビーム 45…第2ビーム 47…検出部 60…スケール 61…透明基板 62…格子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2F065 AA02 AA07 BB18 FF16 FF48 FF51 GG06 HH04 HH13 JJ01 JJ05 JJ15 LL32 LL42 2F103 BA05 BA10 CA01 CA02 CA03 CA04 CA08 DA01 DA12 EA15 EA19 EB02 EB03 EB28 EB32 EB33 EC03 EC12 EC13 EC15 ED07 FA01 FA12 2H049 AA34 AA50 AA55

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基板の表面に移動方向に直交させて
    等間隔に形成した格子を有するスケールと、 可干渉光を第1の光束と第2の光束に分割して前記スケ
    ールに照射する光照射手段と、 前記スケールの前記格子で回折された前記第1と第2の
    光束の同次数の正負の回折光を干渉させた干渉光の強度
    変化を検出する光検出手段とを備える回折干渉式リニア
    スケールであって、 前記光照射手段から照射された前記第1と第2の光束
    は、前記スケールに垂直に入射することを特徴とする回
    折干渉式リニアスケール。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の回折干渉式リニアスケ
    ールであって、 前記スケールは、一方の表面に前記格子を有し、他方の
    面に反射面を有し、 前記格子で回折された前記第1と第2の回折光は、前記
    反射面で反射された後前記格子で再び回折し、 前記光検出手段は前記スケールから垂直に出射される前
    記第1と第2の回折光が干渉した干渉光の強度変化を検
    出する回折干渉式リニアスケール。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の回折干渉式リニアスケ
    ールであって、 前記スケールは、両方の表面に前記格子を有し、 一方の表面の前記格子で回折された前記第1と第2の回
    折光は、他方の表面の前記格子で再び回折し、 前記光検出手段は前記スケールの前記他方の表面から垂
    直に出射される前記第1と第2の回折光が干渉した干渉
    光の強度変化を検出する回折干渉式リニアスケール。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の回折干渉式リニアスケ
    ールであって、 前記スケールは、一方の表面に前記格子を有し、 前記光検出手段は、一方の表面の前記格子で回折された
    前記第1と第2の回折光を合成して前記干渉光を発生さ
    せる合成手段を備える回折干渉式リニアスケール。
  5. 【請求項5】 請求項1に記載の回折干渉式リニアスケ
    ールであって、 前記スケールは、一方の表面に前記格子を有し、他方の
    面に前記格子と反射面を有し、 一方の表面の前記格子で回折された前記第1と第2の回
    折光は、他方の表面の前記格子で再び回折すると共に反
    射した後、前記一方の表面の前記格子で再び回折し、 前記光検出手段は前記スケールから垂直に出射される前
    記第1と第2の回折光が干渉した干渉光の強度変化を検
    出する回折干渉式リニアスケール。
JP2001297720A 2001-05-18 2001-09-27 回折干渉式リニアスケール Expired - Lifetime JP4798911B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001297720A JP4798911B2 (ja) 2001-05-18 2001-09-27 回折干渉式リニアスケール

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001149663 2001-05-18
JP2001-149663 2001-05-18
JP2001149663 2001-05-18
JP2001297720A JP4798911B2 (ja) 2001-05-18 2001-09-27 回折干渉式リニアスケール

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003035570A true JP2003035570A (ja) 2003-02-07
JP4798911B2 JP4798911B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=26615346

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001297720A Expired - Lifetime JP4798911B2 (ja) 2001-05-18 2001-09-27 回折干渉式リニアスケール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4798911B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005106385A1 (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 検出装置及びステージ装置
JP2005315649A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Sumitomo Heavy Ind Ltd 検出装置及びステージ装置
JP2006010645A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Tohoku Univ 検出装置及びステージ装置
JP2007304039A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Tohoku Univ Xyz軸変位測定装置
KR20120133608A (ko) * 2011-05-31 2012-12-11 주식회사 에이치비테크놀러지 측정물의 간섭영역 획득장치를 구비한 간섭계 및 그 측정방법

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225212A (ja) * 1985-07-26 1987-02-03 Agency Of Ind Science & Technol 相対変位量測定装置
JPH10501334A (ja) * 1994-05-27 1998-02-03 マイクロイー・インク 相対移動検出装置

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6225212A (ja) * 1985-07-26 1987-02-03 Agency Of Ind Science & Technol 相対変位量測定装置
JPH10501334A (ja) * 1994-05-27 1998-02-03 マイクロイー・インク 相対移動検出装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005106385A1 (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. 検出装置及びステージ装置
JP2005315649A (ja) * 2004-04-27 2005-11-10 Sumitomo Heavy Ind Ltd 検出装置及びステージ装置
US7502127B2 (en) 2004-04-27 2009-03-10 Sumitomo Heavy Industries, Ltd. Sensor device and stage device
JP2006010645A (ja) * 2004-06-29 2006-01-12 Tohoku Univ 検出装置及びステージ装置
JP2007304039A (ja) * 2006-05-15 2007-11-22 Tohoku Univ Xyz軸変位測定装置
KR20120133608A (ko) * 2011-05-31 2012-12-11 주식회사 에이치비테크놀러지 측정물의 간섭영역 획득장치를 구비한 간섭계 및 그 측정방법
KR101700732B1 (ko) 2011-05-31 2017-03-08 주식회사 에이치비테크놀러지 측정물의 간섭영역 획득장치를 구비한 간섭계 및 그 측정방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP4798911B2 (ja) 2011-10-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2603305B2 (ja) 変位測定装置
JP2586120B2 (ja) エンコーダー
US20120287441A1 (en) Displacement Detecting Device
JPS6391515A (ja) 光電測角装置
JPH0820275B2 (ja) 位置測定装置
JP3066923B2 (ja) エンコーダ及びこれを有するシステム
KR101822566B1 (ko) 위치 검출 장치
JP4077637B2 (ja) 格子干渉型変位測定装置
JPH0718714B2 (ja) エンコーダー
JP2000258124A (ja) 干渉計測装置及び格子干渉式エンコーダ
JPH0778433B2 (ja) ロータリーエンコーダ
JP2000081308A (ja) 光学式変位測定装置
JP2683117B2 (ja) エンコーダー
JP2003035570A (ja) 回折干渉式リニアスケール
JPH02138821A (ja) ロータリーエンコーダ
JPH046884B2 (ja)
JP3038860B2 (ja) エンコーダ
JPH0416177Y2 (ja)
JPH06174424A (ja) 測長または測角装置
KR100531693B1 (ko) 광학식 변위측정장치
JP7141313B2 (ja) 変位検出装置
JPH02298804A (ja) 干渉計測装置
JP2020051782A (ja) 光学式角度センサ
JP2683098B2 (ja) エンコーダー
JP3808192B2 (ja) 移動量測定装置、及び移動量測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080630

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110405

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110527

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110802

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4798911

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250