JP2000018323A - 振り子式制振装置 - Google Patents

振り子式制振装置

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JP2000018323A
JP2000018323A JP10188862A JP18886298A JP2000018323A JP 2000018323 A JP2000018323 A JP 2000018323A JP 10188862 A JP10188862 A JP 10188862A JP 18886298 A JP18886298 A JP 18886298A JP 2000018323 A JP2000018323 A JP 2000018323A
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fluid
type vibration
pendulum
vibration damping
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Kazumasa Fujita
一誠 藤田
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 構成が簡単であるにも拘わらず従来の場合に
比べてより効果的な制振作用を得ることができると共
に、制振(減衰)の程度を調整することが可能であり、
しかも重錘の吊り具に掛かる静的な力を小さく抑えるこ
とができ、安全性、信頼性の高い低コストの振り子式制
振装置を提供する。 【解決手段】 制振対象である構造物に取付けられた支
持台1に重錘3を吊り下げ、動吸振作用により前記構造
物を制振させるようにした振り子式制振装置において、
前記重錘3を流体9(容器8内の水等)の中に浸漬す
る。また、上述の開口部10に金網11等を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吊り下げられた重
錘(振り子)の動吸振作用により構造物を制振させるよ
うにした振り子式制振装置に関し、さらに詳しくは、振
り子と流体とを利用して構造物の制振を行なうようにし
た振り子式制振装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図9は従来の振り子式制振装置を示すも
のであって、この装置は、制振対象である構造物に取付
けられた支持台1と、この支持台1に吊り下げられた吊
り具2と、この吊り具(ロープ、ロッド等)2の下端に
取付けられた重錘3と、吊り具2と固定部4との間にそ
れぞれ介在されたばね機構5及び減衰機構6とから構成
されている。かくして、吊り具2及び重錘3にて振り子
7が構成され、この振り子7とばね機構5及び減衰機構
6とによる制振作用で構造物の振動を吸収するようにし
ている。すなわち、振り子7の振動数を、制振対象であ
る構造物の振動数に一致させ、動吸振作用により構造物
を制振させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
如き従来の振り子式制振装置にあっては、減衰の程度を
調整する減衰機構6が複雑かつ高価であるという問題点
がある。また、重錘3が空中に露出しているため、吊り
具2にかかる張力(垂下力)も大きくなるなど、吊り具
2の設計に充分な配慮が必要となる場合がある。
【0004】本発明は、このような実状に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、構成が簡単であるにも拘
わらず従来の場合に比べてより効果的な制振作用を得る
ことができると共に、制振(減衰)の程度を調整するこ
とが可能であり、しかも重錘の吊り具にかかる静的な力
を小さく抑えることができ、安全性、信頼性の高い低コ
ストの振り子式制振装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明では、制振対象である構造物に取付けられ
た支持台に重錘を吊り下げ、動吸振作用により前記構造
物を制振させるようにした振り子式制振装置において、
前記重錘を流体の中に浸漬するようにしている。また、
本発明では、前記重錘に開口部を設け、前記流体が流通
し得る流体流通部材を前記重錘の開口部に配置するよう
にしている。また、本発明では、前記流体流通部材とし
て金網を用い、前記重錘の開口部に金網を設置すること
により前記重錘の開口部を塞ぐようにしている。また、
本発明では、前記重錘の開口部に連なる重錘部分をくり
抜いて得られる孔部に前記金網を充填するようにしたこ
とを特徴とする請求項1に記載の振り子式制振装置。ま
た、本発明では、前記流体流通部材として複数の抵抗板
を用い、前記重錘の開口部に連なる重錘部分をくり抜い
て得られる孔部内に前記複数の抵抗板を配設するように
している。また、本発明では、前記流体流通部材として
複数の細管を用い、前記重錘の開口部に連なる重錘部分
をくり抜いて得られる孔部内に前記複数の細管を配置す
るようにしている。また、本発明では、前記流体流通部
材が配置された前記重錘の開口部の開度を調整する開口
可変板を設けたようにしている。また、本発明では、前
記重錘に浮力材を取付けるようにしている。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図1〜図8を参照して説明する。なお、図1〜図8にお
いて、図9と同一の部分には共通の符号を付して重複す
る説明を省略する。
【0007】図1(A),(B)は本発明の第1実施形
態に係る振り子式制振装置を示すものである。本装置の
場合には、図1(A),(B)に示すように、従来より
用いられている振り子7の重錘3が容器8内に貯留され
た流体(例えば、水等)9の中に浸漬(没水)されてい
る。なお、本例では、重錘3は2本の吊り具2にて吊り
下げられている。そして、この重錘3には、その両側面
箇所に一対の開口部(孔部又は窪み部)10がそれぞれ
設けられており(図1(B)参照)、それらの開口部1
0には金網11が設置されて開口部10が金網11にて
塞がれた状態となされている。なお、この状態の下で
は、開口部10が金網11にて塞がれるものの、流体9
はこの金網11の網目を通して自由に流通し得るように
なっており、金網11の網目を介して流体9が開口部1
0の内部から外部へ或いはその外部から内部へ流通自在
の状態となされている。また、重錘3には、吊り具2に
過大な荷重が加わるのを回避するために、重錘3の両側
面の下部箇所に発泡スチロールや空洞部材等から成る浮
力材12が取付けられている。
【0008】かくして、本実施形態の振り子式制振装置
にあっては、従来の振り子式制振装置と同様に、振り子
7の振動数が制振対象である構造物の振動数に一致せし
められ、動吸振作用により構造物の制振が行われるよう
にな構造となされている。
【0009】このような構成の第1実施形態の振り子式
制振装置の場合には、重錘3が流体9の中を振り子運動
する際に、重錘3及び金網11は流体抵抗(振り子7の
重錘3の移動速度に比例する力)を受け、これにより減
衰作用が生じる。このときの減衰作用は、従来の振り子
式制振装置において機械的に取付けられた減衰機構6
(図9参照)と同じ作用を果たすこととなる。従って、
従来用いていたような機械式の減衰機構6が不要とな
り、従来の複雑な機械式に比べて構成が簡単な減衰機構
を提供できる。さらに、金網11のメッシュ(網目)の
大きさ、枚数、重ね具合等に応じて、この減衰作用の程
度を任意に調整することが可能である。また、重錘3は
流体9の中に浸漬されて完全に没水されているため、重
錘3の振り子運動に伴う付加水質も制振に必要な質量に
加算されることになる。重錘3の質量が大きいほど制振
効果は大きくなるので、従来装置の振り子の場合よりも
さらに大きな制振効果を奏することができる。また、流
体9中に没している重錘3には浮力が働くので、吊り具
2にかかる静的な力の大きさは浮力の分だけ小さくなる
ため、安全性、信頼性の高い低コストの振り子式制振装
置を提供することができる。
【0010】また、図2(A),(B)は本発明の第2
実施形態に係る振り子式制振装置を示すものであり、重
錘3の質量を大きくとるようにした場合を示している。
本装置の場合には、既述の第1実施形態の場合と同様
に、吊り具2にて吊り下げられた重錘3が流体9中に没
水されている。そして、図2(A),(B)に示すよう
に、重錘3の開口部10に連なる重錘部分をくり抜いて
得られる孔部(貫通孔)13が設けられ、この孔部13
の内部及び前記開口部10に金網11が充填されてい
る。これにより、重錘3の孔部13中にも流体9が移動
(流通)できるように構成される一方、孔部13内の金
網11により流体9が孔部13を介してスムーズに通り
抜けにくいように構成されている。
【0011】このような構成の第2実施形態の振り子式
制振装置によれば、既述の第1実施形態の場合と同様
に、重錘3が流体9の中を振り子運動する際に、重錘3
及びこの重錘3の孔部13中に充填された金網11は流
体抵抗(振り子7の移動速度に比例する力)を受け、減
衰作用が生じる。このときの減衰作用は、従来の振り子
式制振装置において機械的に取付けられた減衰機構6
(図9参照)と同じ作用を果たすこととなるので、従来
用いていたような機械式の減衰機構6が不要となり、従
来の機械式のものに比べて構成が簡単な振り子式制振装
置を提供できる。また、本例の場合には、重錘3をくり
抜いて孔部13を設けるようにしているが、そのくり抜
きは質量の大きな重錘3の一部分でありしかもその孔部
13には金網1を充填しているので、この金網11を含
む重錘3の全体としての質量を既述の第1実施形態に比
べてより大きく確保することが可能であり、このような
場合にも十分な制振作用を得ることができる。
【0012】また、図3(A),(B)は本発明の第3
実施形態に係る振り子式制振装置を示すものであり、重
錘3の質量を大きくとるようにした場合を示している。
本実施形態の場合には、既述の第1及び第2実施形態の
場合と同様に、吊り具2にて吊り下げられた重錘3が流
体9中に侵漬(没水)されている。そして、図3
(A),(B)に示すように、重錘3の開口部10に連
なる重錘部分をくり抜いて得られる孔部(貫通孔)13
が既述の第2実施形態の場合と同様に設けられ、この孔
部13の内部に複数の抵抗板(邪魔板)14が配置され
ている。さらに具体的に述べると、前記孔部13の上面
13a及び下面13bにそれぞれ等間隔を隔てて取付け
られた複数の抵抗板14が交互に対応配置されて隣接す
る抵抗板14の一部分が互いにオーバラップした状態で
前記孔部13内に整列配置されている。これにより、重
錘3の孔部13中にも流体9が移動(流通)できるよう
に構成される一方、孔部13内の抵抗板14により流体
9が孔部13を介してスムーズに通り抜けにくいように
構成されている。
【0013】このような構成の第3実施形態の振り子式
制振装置によれば、既述の第1及び第2実施形態の場合
と同様に、重錘3が流体9の中を振り子運動する際に、
重錘3のくり抜かれた孔部13中に充填された金網11
が流体抵抗(振り子7の移動速度に比例する力)を受
け、減衰作用が生じる。このときの減衰作用は、従来の
振り子式制振装置において機械的に取付けられた減衰機
構6(図9参照)と同じ作用を果たすこととなるので、
従来用いていたような機械式の減衰機構6が不要とな
り、従来の機械式のものに比べて構成が簡単な振り子式
制振装置を提供できる。また、本例の場合には、重錘3
をくり抜いて孔部13を設けるようにしているが、その
くり抜きは質量の大きな重錘3の一部分でありしかもそ
の孔部13内には抵抗板14を配置するようにしている
ので、この抵抗板14を含む重錘3の全体としての質量
を既述の第1実施形態に比べてより大きく確保すること
が可能であり、このような場合にも十分な制振作用を得
ることができる。
【0014】また、図4(A),(B)は本発明の第4
実施形態に係る振り子式制振装置を示すものである。本
装置の場合には、既述の第1〜第3実施形態の場合と同
様に、吊り具2にて吊り下げられた重錘3が流体9中に
侵浸(没水)されている。そして、図4(a),(b)
に示すように、重錘3の開口部10に連なる重錘部分を
くり抜いて得られる孔部(貫通孔)13が既述の第2及
び第3実施形態の場合と同様に設けられ、この孔部13
の内部に多数の細管15が収容配置されている。さらに
具体的に述べると、孔部13の内部には多数の細管15
が孔部13のくり抜き方向に沿って配置され、これらの
多数の細管15の両端開口部15a,15bが前記孔部
13両端開口部10の付近に配置されている。これによ
り、流体9が多数の細管15の管路(中空部)を通して
重錘3の孔部13中に移動(流通)できるように構成さ
れる一方、細管15の管路抵抗により流体9が孔部13
内をスムーズに通り抜けにくいように構成されている。
【0015】このような構成の第4実施形態の振り子式
制振装置によれば、既述の第1〜第3実施形態の場合と
同様に、重錘3が流体9の中を振り子運動する際に、重
錘3のくり抜かれた孔部13中に配置された多数の細管
15が流体抵抗(振り子7の移動速度に比例する力)を
受け、減衰作用が生じる。この減衰作用は、従来の振り
子式制振装置において機械的に取付けられた減衰機構6
(図9参照)と同じ作用を果たすこととなるので、従来
用いていたような機械式の減衰機構6が不要となり、従
来の機械式のものに比べて構成が簡単な振り子式制振装
置を提供できる。また、本例の場合には、重錘3をくり
抜いて孔部13を設けるようにしているが、そのくり抜
きは重錘3の一部分でありしかもその孔部13内には多
数の細管15を配置するようにしているので、これらの
多数の細管15を含む重錘3の全体としての質量を既述
の第1実施形態にに比べてより大きく確保することが可
能であり、このような場合にも十分な制振作用を得るこ
とができる。
【0016】また、図5(A),(B)は本発明の第5
実施形態に係る振り子式制振装置を示すものである。本
装置の場合には、既述の第1実施形態の場合と同様に、
吊り具2にて吊り下げられた重錘3が流体9中に侵漬
(没水)されている。そして、図5(A),(B)に示
すように、重錘3には開口部10が設けられており、こ
れらの開口部10には開口の大きさ(開度若しくは開口
面積)を調節できる開口可変板16が設置されている。
なお、その他の構成は、第1実施形態と同じである。
【0017】このような構成の第5実施形態の振り子式
制振装置によれば、既述の第5実施形態の場合と同様
に、重錘1が流体5の中において振り子運動をする際
に、金網11が流体抵抗(振り子7の重錘3の移動速度
に比例する力)を受け、減衰作用が生じる。この場合、
開口可変板16を回転させて開口部10の開度を調整す
ることにより流体抵抗の大きさを調節することができる
ので、減衰作用の程度を任意に調節することが可能であ
る。このときの減衰作用は、従来の振り子式制振装置に
おいて機械的に取付けられた減衰機構6(図9参照)と
同じ作用を果たすこととなるので、従来用いていたよう
な機械式の減衰機構6が不要となり、従来の機械式のも
のに比べて構成が簡単な振り子式制振装置を提供でき
る。
【0018】また、図示を省略したが、上述の如き開口
可変板16を第2〜第4実施形態においても配設するよ
うにしてもよい。すなわち、重錘3の孔部13の両端開
口部分を覆うように開口可変板16を配設し、この開口
可変板16による開度調整と金網11,抵抗板14又は
細管15による抵抗調整との2つの調整手段にて減衰
(制振)の程度を適宜に設定することが可能である。さ
らに、図2〜図4に示す第2〜第4実施形態においても
浮力材12を重錘3に取付け、これにより、吊り具2に
かかる静的な力の軽減を図って吊り具2に過大な荷重が
加わるのを回避するようにしても良い。
【0019】以上、本発明の実施形態につき述べたが、
本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、
本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可
能である。例えば、既述の第1〜第5実施形態は、何れ
も、2本の吊り具2にて1ブロックの重錘3を吊り下げ
て1方向の制振に対応するような型式のものであるが、
図6及び図7に示すような2方向の制振に対応し得るよ
うな型式のものについても本発明を適用することが可能
である。
【0020】図6(A),(B)は2方向に対応する振
り子式制振装置を互いに直交する2方向からみた図であ
り、図7(A),(B)は振り子式制振装置に用いられ
ている2種類の重錘をそれぞれ示すものである。この場
合は、各一対の吊り具2,2’を介して支持台1,1’
に吊り下げられた重錘(重錘部材)3,3’を十字状に
組み合わせられて、流体9中に没水せしめられる。な
お、図7(A)は2つの重錘3,3’を直交状態で中央
部を互いに一体に結合したものであり、図7(B)は2
つの重錘3,3’を直交状態で片方を他方の中央部に相
対移動可能に貫通させた状態で組合わせたものである。
また、重錘3,3’を方向別に吊り具2、2’の吊り下
げ長さを同じとし、或いは異なるように調節して、2方
向の構造物の振動数にそれぞれ一致せしめると共に、減
衰抵抗を既述の第1〜第5実施形態の場合と同様に金網
11,抵抗板14,細管15,開口可変板16等にて減
衰抵抗を調整可能としている。このような場合にも、既
述の第1〜第5実施形態の場合と同様の作用効果を得る
ことができると共に、2方向についての制振作用を発揮
させることができる。
【0021】また、既述の第1〜第5実施形態の場合に
は、吊り具2を介して重錘3を支持台1,1’に直接的
に吊り下げるようにしているが、例えば図8に示すよう
な吊り下げ構造の場合にも本発明を適用可能である。な
お、図8の吊り下げ構造の場合は、水タンク等の容器8
内の流体9に浸漬される重錘3が、2本の吊り具20a
を介して、容器8の周囲に設けられかつ幾重にも折り返
されたフレーム21aに多段式に吊り下げられている。
そして、上述のフレーム21aは、フレーム21bから
垂下された4本の吊り具20bにより吊り下げられてお
り、前記フレーム21bは、支持台1から垂下された4
本の吊り具20cにより吊り下げられている。このよう
な重錘3の吊り下げ構造の場合も、既述の第1〜第5実
施形態の場合と同様の作用効果を得ることができると共
に、2方向についての制振作用を発揮させることができ
る。
【0022】
【発明の効果】以上の如く、本発明は、振り子の重錘を
流体に浸漬(没水)せしめるようにしたものであるか
ら、次のような作用効果を得ることができる。 (1) 重錘を流体に浸漬させただけの簡単な構造によ
り減衰機構を提供できるので、メンテナンスがほとんど
必要がない。 (2) 重錘の接水質量(付加水質量)が制振に必要な
質量として加算できるので、より効果的なを発揮するこ
とができる。 (3) 重錘に作用する浮力により、吊り具が受ける強
度的負担(張力)が軽減されることにより、安全性、信
頼性の向上及び低コスト化が可能となる。また、重錘に
設けられた開口部或いはこの開口部に連なる孔部に、流
体が流通し得る金網、抵抗板、細管等の流体流通部材を
配置することにより、或いは前記開口部に開口可変板を
配設することにより、より一層大きな流体抵抗を受ける
こととなるので、制振作用の向上を図ることができる。
さらに、流体が金網、抵抗板、細管を流通する程度や、
開口可変板の開度の大きさの程度を調整することによ
り、減衰効果を任意に調節できるという利点もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の第1実施形態に係る振り子式制
振装置を示すものであって、図1(A)は振り子式制振
装置の縦断面図、図1(B)は図1(A)におけるP−
P線断面図である。
【図2】図2は本発明の第2実施形態に係る振り子式制
振装置を示すものであって、図2(A)は振り子式制振
装置の縦断面図、図2(B)は図2(A)におけるQ−
Q線断面図である。
【図3】図3は本発明の第3実施形態に係る振り子式制
振装置を示すものであって、図3(A)は振り子式制振
装置の縦断面図、図3(B)は図3(A)におけるR−
R線断面図である。
【図4】図4は本発明の第4実施形態に係る振り子式制
振装置を示すものであって、図4(A)は振り子式制振
装置の縦断面図、図4(B)は図4(A)におけるS−
S線断面図である。
【図5】図5は本発明の第5実施形態に係る振り子式制
振装置を示すものであって、図5(A)は振り子式制振
装置の縦断面図、図5(B)は図5(A)におけるT−
T線断面図である。
【図6】図6は2方向対応の振り子式制振装置を示すも
のであって、図6(A),(B)は振り子式制振装置を
互いに直交する2方向から見た縦断面図である。
【図7】図7は図6の振り子式制振装置に用いられる重
錘を示すものであって、図7(A)は2つの重錘部材の
中央部を互いに交差させて結合して成る重錘を示す斜視
図、図7(B)は一方の重錘部材の中央部に他方の重錘
を交差状態で貫通配置して成る重錘を示す斜視図であ
る。
【図8】図8は幾重にも折り返されたフレームを介して
重錘を多段式に吊り下げるようにした振り子式制振装置
を示すものであって、図8(A)は振り子式制振装置の
縦断面図、図8(B)は振り子式制振装置を部分的に切
り欠いて示す斜視図である。
【図9】従来の振り子式制振装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 支持台 2 吊り具 3 重錘 7 振り子 8 容器 9 流体 10 開口部 11 金網 12 浮力材 13 孔部(貫通材) 14 抵抗板(邪魔板) 15 細管 16 開口可変板 20a,20b,20c 吊り具 21a,21b フレーム

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制振対象である構造物に取付けられた支
    持台に重錘を吊り下げ、動吸振作用により前記構造物を
    制振させるようにした振り子式制振装置において、前記
    重錘を流体の中に浸漬したことを特徴とする振り子式制
    振装置。
  2. 【請求項2】 前記重錘に開口部を設け、前記流体が流
    通し得る流体流通部材を前記重錘の開口部に配置したこ
    とを特徴とする請求項1に記載の振り子式制振装置。
  3. 【請求項3】 前記流体流通部材として金網を用い、前
    記重錘の開口部に金網を設置することにより前記重錘の
    開口部を塞ぐようにしたことを特徴とする請求項2に記
    載の振り子式制振装置。
  4. 【請求項4】 前記重錘の開口部に連なる重錘部分をく
    り抜いて得られる孔部に前記金網を充填するようにした
    ことを特徴とする請求項2に記載の振り子式制振装置。
  5. 【請求項5】 前記流体流通部材として複数の抵抗板を
    用い、前記重錘の開口部に連なる重錘部分をくり抜いて
    得られる孔部内に前記複数の抵抗板を配設するようにし
    たことを特徴とする請求項2に記載の振り子式制振装
    置。
  6. 【請求項6】 前記流体流通部材として複数の細管を用
    い、前記重錘の開口部に連なる重錘部分をくり抜いて得
    られる孔部内に前記複数の細管を配置するようにしたこ
    とを特徴とする請求項2に記載の振り子式制振装置。
  7. 【請求項7】 前記流体流通部材が配置された前記重錘
    の開口部の開度を調整する開口可変板を設けたことを特
    徴とする請求項1乃至6項の何れか1項に記載の振り子
    式制振装置。
  8. 【請求項8】 前記重錘に浮力材を取付けたことを特徴
    とする請求項1乃至7項の何れか1項に記載の振り子式
    制振装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011117559A (ja) * 2009-12-04 2011-06-16 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 制振装置
CN103376183A (zh) * 2012-04-27 2013-10-30 罗斯蒙德公司 用于传感器壳体的振动阻尼器

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