JP2000018079A - 車載エンジンのオーバーヒート防止装置 - Google Patents

車載エンジンのオーバーヒート防止装置

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JP2000018079A
JP2000018079A JP10190298A JP19029898A JP2000018079A JP 2000018079 A JP2000018079 A JP 2000018079A JP 10190298 A JP10190298 A JP 10190298A JP 19029898 A JP19029898 A JP 19029898A JP 2000018079 A JP2000018079 A JP 2000018079A
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engine
accelerator opening
fuel injection
overheating
fuel
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JP10190298A
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English (en)
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Yoshimitsu Takashima
祥光 高島
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Denso Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンが異常な高温状態になったときに、
電子制御式燃料噴射装置の燃料噴射量演算に使用するア
クセル開度信号をアクセル開度センサの出力による現行
のアクセル開度から、擬似的に予めプログラムした開度
0などの低開度となるように変化させ、これにより簡単
なプログラムでエンジンのオーバーヒートが防止でき
る、電子制御式燃料噴射装置を備えた車載エンジンのオ
ーバーヒート防止装置の提供。 【解決手段】 アクセル開度が所定開度以上で、車速が
所定速度以下で、エンジン冷却水温が所定水温以上で、
且つシフトレバーがニュートラルに投入されている場合
にエンジン高温状態と判断するエンジン高温状態検出手
段を有し、該エンジン高温状態検出手段がエンジン高温
状態を検出すると、燃料噴射量演算に使用するパラメー
タとしてのアクセル開度信号を、所定パターンの擬似ア
クセル開度信号に置き換えてエンジンのオーバーヒート
を防止する、電子制御式燃料噴射装置1を備えた車載エ
ンジンのオーバーヒート防止装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電子制御式燃料
噴射装置を備えた車載エンジンのオーバーヒート防止装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】車載エンジンのオーバーヒートを阻止す
るためのオーバーヒート防止装置として、エンジンの冷
却水温が所定温度以上で、車両が停止状態であり、且つ
エンジンがレーシング状態である場合に、燃料カット回
転数および前記燃料復帰回転数を徐々に降下させてオー
バーヒートを阻止する燃料カット・復帰回転数変更手段
が公知である。また、特公平7- 30731号公報に
は、所定タイミング毎にそのタイミング内で燃料カット
が実行されたか否かを判定し、燃料カット手段により燃
料カットが行われたと判断された際に、燃料カット回転
数と復帰回転数との差を徐々に大きくする回転数差設定
手段を備えた車載エンジンのオーバーヒート防止装置が
提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、従来のオー
バーヒート防止装置は、プログラムが複雑になり、エン
ジン・コントロール・ユニット(ECU)のROM領域
を多く使用する欠点がある。冬季や夏季においては、運
転者がエンジンを稼働状態にしてエアコンをかけたまま
で仮眠を取ることが多い。この場合に、運転者が誤って
アクセルペダルを踏み込んでしまってエンジンが過回転
すると、エンジンがオーバーヒートする場合がある。し
かし、エンジン高温状態を検出して、電子制御式燃料噴
射装置の燃料噴射量演算に使用するアクセル開度信号
を、実際のアクセルペダルの踏込み量に応じたアクセル
開度信号と切り離して、予め設定しプログラムに記憶さ
せたオーバーヒート防止のためのアクセル開度信号に変
更することにより、エンジンのオーバーヒートを防止す
ることが可能である。
【0004】この発明の目的は、エンジンが異常な高温
状態になったときに、電子制御式燃料噴射装置の燃料噴
射量演算に使用するアクセル開度信号をアクセル開度セ
ンサの出力による現行のアクセル開度から、擬似的に予
めプログラムした開度0などの低開度となるように変化
させ、これにより簡単なプログラムでエンジンのオーバ
ーヒートが防止できる、電子制御式燃料噴射装置を備え
た車載エンジンのオーバーヒート防止装置の提供にあ
る。請求項2に記載の発明の目的は上記に加えて、運転
者に警告することも可能な、電子制御式燃料噴射装置を
備えた車載エンジンのオーバーヒート防止装置の提供に
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】〔請求項1について〕こ
の発明では、車載エンジンのオーバーヒートにつながる
恐れのあるエンジン高温状態が検出されたとき、電子制
御式燃料噴射装置の燃料噴射量演算に使用するアクセル
開度信号を、予めプログラムしておいた所定パターンの
擬似アクセル開度信号に置き換えて電子制御式燃料噴射
装置に入力する(図6参照)。
【0006】これにより、燃料噴射量が低減し、エンジ
ン回転速度が、例えばアイドリングなどの低回転速度に
変更されるので、エンジンのオーバーヒートが防止でき
る。この結果、簡単な構成で、運転席で運転者が仮眠中
に誤ってアクセルペダルを踏み込んでしまった場合など
のエンジントラブルが有効に防止できる。
【0007】〔請求項2について〕請求項2または3に
記載の構成では、エンジンが異常高温のときに、予めプ
ログラムしておいた所定値パターンの擬似アクセル開度
信号として、所定タイミング毎に所定時間アクセル開度
0に設定するパターンを採用し、一定時間エンジンをア
イドリングに維持し、つぎに元の回転速度に戻すエンジ
ン運転を繰り返す。これにより、エンジンのオーバーヒ
ートを防止するとともに、仮眠中の運転者へ警告するこ
とが可能になる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1はこの発明のオーバーヒート
防止装置を備えた電子制御式燃料噴射装置を有する車両
用エンジンの概略構成図であり、電子制御式燃料噴射装
置1を備えたディーゼルエンジン2を示す。エンジン2
は、例えば4つの気筒pを有し、燃料噴射ポンプPは気
筒p毎に設けられた噴射ノズル4に燃料を供給する。ポ
ンプPはドライブプーリー3を備えたドライブシャフト
5を有し、エンジン2のクランク軸40の回転がベルト
等の伝動手段によりドライブプーリー3に伝達される。
【0009】ポンプP内において、ドライブシャフト5
上にはベーン式の燃料フィードポンプ6が設けられ、ド
ライブシャフト5の基端部には円板状のパルサ7が取付
けられている。パルサ7の外周面にはエンジン2の気筒
数と同数の欠歯が等角度間隔で形成され、隣接する欠歯
の間には所定数の突起が等角度間隔で形成されている。
ドライブシャフト5の基端部はカップリング(図示略)
を介してカムプレート8に接続されている。
【0010】パルサ7とカムプレート8との間にはロー
ラリング9が設けられ、カムプレート8のカム面8aに
対向する複数のカムローラ10がローラリング9の円周
に沿って取付けられている。カム面8aはエンジン2の
気筒数と同数だけ設けられている。カムプレート8はス
プリング11によって付勢されて常にカムローラ10に
係合している。
【0011】カムプレート8には燃料加圧用のプランジ
ャ12が取り付けられ、これら両部材8、12はドライ
ブシャフト5の回転に連動し、一体となって回転する。
すなわち、ドライブシャフト5の回転力が前記カップリ
ングを介してカムプレート8に伝達される。この伝動に
より、カムプレート8が回転しながらカムローラ10に
係合して、気筒数と同数回だけ図中左右方向へ往復動す
る。この往復動にともないプランジャ12が回転しなが
ら同方向へ往復動する。カム面8aがカムローラ10に
乗り上げる過程でプランジャ12が往動(リフト)し、
その逆にカム面8aがカムローラ10を乗り下げる過程
でプランジャ12が復動する。
【0012】プランジャ12はポンプハウジング13の
シリンダ14に嵌挿されており、そのプランジャ12の
先端面とシリンダ14の内底面との間に高圧室15を形
成している。プランジャ12の先端部外周には、エンジ
ン2の気筒数と同数の吸入溝16と分配ポート17とが
形成されている。これらの吸入溝16および分配ポート
17に対応して、ポンプハウジング13には分配通路1
8および吸入ポート19が形成されている。
【0013】ドライブシャフト5が回転して燃料フィー
ドポンプ6が作動することにより、燃料タンク(図示
略)内の燃料が燃料供給ポート20を介して燃料室21
へ供給される。また、プランジャ12が復動して高圧室
15が減圧される吸入工程中に、吸入溝16の一つが吸
入ポート19に連通することにより、燃料室21内の燃
料が高圧室15内へ導入される。一方、プランジャ12
が往動して高圧室15が加圧される圧縮工程中には、燃
料が分配通路18から各噴射ノズル4へ圧送される。
【0014】ポンプハウジング13には、高圧室15と
燃料室21とを連通させる燃料溢流(スピル)用のスピ
ル通路22が形成されている。スピル通路22の途中に
は電磁スピル弁23が設けられている。電磁スピル弁2
3はコイル24を有する常開型の弁であり、同コイル2
4が通電されていない(オフ)状態では弁体25が開放
されて高圧室15内の燃料が燃料室21へスピルされ
る。また、コイル24は通電される(オン)ことによ
り、弁体25が閉鎖して高圧室15から燃料室21への
燃料のスピルが止められる。
【0015】従って、電磁スピル弁23の通電時間を変
化させることにより、同弁23が閉弁・開弁制御され、
高圧室15から燃料室21への燃料のスピルが調整され
る。そして、プランジャ12の圧縮行程中に電磁スピル
弁23を開弁させることにより、高圧室15内に於ける
燃料が減圧されて、噴射ノズル4からの燃料噴射が停止
される。つまり、プランジャ12が往動しても、電磁ス
ピル弁23が開弁している間は高圧室15内の燃料圧力
が上昇せず、噴射ノズル4から燃料が噴射されない。プ
ランジャ12の往動中に、電磁スピル弁23の閉弁・開
弁の時期を制御することにより、噴射ノズル4からの燃
料の噴射終了時期が変更されて燃料噴射両が調整され
る。
【0016】ポンプハウジング13の下側には、燃料の
噴射時期を変更するためのタイマ装置26が設けられて
いる。このタイマ装置26は、ドライブシャフト5の回
転方向に対するローラリング9の位置を変更することに
より、カム面8aがカムローラ10に係合する時期、即
ちカムプレート8およびプランジャ12の往復駆動時期
を変更する。
【0017】タイマ装置26は制御油圧により駆動され
るものであり、タイマハウジング27、同ハウジング2
7内に嵌装されたタイマピストン28、同じくタイマハ
ウジング27内の一側(図示左側)の低圧室29にてタ
イマピストン28を他側(図示右側)の加圧室30へ向
けて付勢するタイマスプリング31等から構成されてい
る。タイマピストン28は、スライドピン32を介して
ローラリング9に接続されている。
【0018】加圧室30には、燃料フィードポンプ6に
より加圧された燃料が導入され、その燃料圧力とタイマ
スプリング31の付勢力との釣合い関係によってタイマ
ピストン28の位置が決定される。これにともないロー
ラリング9の位置が決定され、カムプレート8を介して
プランジャ12の往復動タイミングが決定される。
【0019】タイマ装置26の制御油圧として作用する
燃料圧力を調整するためにタイマ装置26には、タイミ
ングコントロールバルブ(TCV)33が設けられてい
る。すなわち、タイマハウジング27の加圧室30と低
圧室29とが連通路34によって連通されており、同連
通路34の途中にTCV33が介在している。TCV3
3は、デューティ制御された通電信号によって開閉制御
される電磁弁であり、同TCV33の開度調整によっ
て、加圧室30内の燃料圧力が調整される。そして、そ
の調整によって、プランジャ12の往復動時期が変更さ
れ、各噴射ノズル4の燃料噴射時期が調整される。
【0020】前記ローラリング9の上部には、運転状態
検出手段の一部を構成する回転速度センサ35が、パル
サ7の外周面に対向して取り付けられている。回転速度
センサ35は電磁ピックアップコイルよりなり、パルサ
7の外周面に形成された突起が横切る際にそれらの通過
を検出してタイミング信号(エンジン回転パルス)を出
力する。つまり、回転速度センサ35はディーゼルエン
ジン2の所定のクランク各毎にパルス信号を出力する。
この回転速度センサ35はローラリング9と一体である
ため、タイマ装置26の制御動作に関わりなく、プラン
ジャリフトに対して一定のタイミングで基準となる信号
を出力する。
【0021】エンジン2は、気筒p、ピストン42およ
びシリンダヘッド43によって各気筒pに対応する主燃
焼室44がそれぞれ形成されている。また、各主燃焼室
44に連通する副燃焼室45が各気筒pに対応して設け
られている。そして、各副燃焼室45には、各噴射ノズ
ル4から燃料が噴射される。各副燃焼室45には、始動
補助装置としてグロープラグ46が取り付けられてい
る。
【0022】エンジン2にはターボチャージャー48が
装着されている。ターボチャージャー48は、排気管5
0の途中に配置されたタービン51と、吸気管47の途
中に配置されたコンプレッサ49と、これらのタービン
51およびコンプレッサ49を連結するシャフトとを備
えている。排気管50には、ターボチャージャー48に
よる過給圧を調節するためのウェイストゲートバルブ5
2が設けられている。
【0023】排気管50および吸気管47は還流管54
によって連通状態で連結されており、同排気管50内の
排気の一部が還流管54を通過して吸気管47へ還流可
能となっている。還流管54の途中には、排気の還流量
(EGR量)を調節するためのEGRバルブ55が設け
られている。EGRバルブ55のダイヤフラム室に導入
される負圧は、バキュームスイッチングバルブ(VS
V)56によって調整される。VSV56は、オン・オ
フデューティ信号によって制御される。より詳しくは、
デューティ比が増加するとVSV56への電流値が増加
し、EGRバルブ55のダイヤフラム室の負圧が高くな
る。それに応じて還流管54の流路面積が増大し、EG
R量が増加する。
【0024】吸気管47の途中には、アクセルペダル5
7の踏込み量に連動して開閉されるスロットルバルブ5
8が設けられている。吸気管47には、スロットルバル
ブ58に平行してバイパス路59が設けられ、その途中
にバイパス絞弁60が設けられている。バイパス絞弁6
0は、二つのVSV61、62にて駆動される二段式の
ダイヤフラム室を有するアクチュエータ63によって開
閉制御される。バイパス絞弁60は各種運転状態に応じ
て開閉制御される。たとえば、バイパス絞弁60は、エ
ンジン2のアイドル運転時には騒音振動等の低減のため
に半開状態にされ、通常運転時には全開状態にされ、運
転停止時には円滑な停止のために全閉状態にされる。
【0025】なお、車両のインストルメントパネルに
は、噴射ノズル4の異常を運転者に知らせるための警告
ランプ65が組み込まれている。この警告ランプ65は
後述する異常検出の結果として点灯または消灯する。そ
して、燃料噴射ポンプPおよびエンジン2に設けられた
電磁スピル弁23、TCV33、グロープラグ46、V
SV56、61、62および警告ランプ65は、電子制
御式燃料噴射装置1の電子制御装置(ECU)71にそ
れぞれ接続され、同ECU71によってそれらの駆動タ
イミングが制御される。
【0026】エンジン2の運転状態を検出するために、
前述した回転速度センサ35に加えて、以下の各種セン
サが設けられている。吸気管47の入口のエアクリーナ
64の近傍には、吸気温度THAを検出する吸気温セン
サ72が取り付けられている。
【0027】吸気管47には、スロットルバルブ58の
開閉位置からエンジン2の負荷に相当するアクリル開度
ACCPを検出するアクセル開度センサ73が設けられ
ている。吸入ポート53の近傍には、ターボチャージャ
ー48によって過給された後の吸気圧力PiMを検出す
る吸気圧センサ74が設けられている。これらのアクセ
ル開度センサ73および吸気圧センサ74は前述した回
転速度センサ35とともに運転状態検出手段の一部を構
成している。
【0028】さらに、エンジン2には、その冷却水温T
HWを検出する水温センサ75と、クランク軸40の回
転基準位置、たとえば特定気筒pの上死点に対するクラ
ンク軸40の回転位置を検出するクランク角センサ76
とが設けられている。トランスミッションには、そのギ
アの回転によって回されるマグネット77aによりリー
ドスイッチ77bをオン・オフさせて車両速度(車速)
SPを検出する車速センサ77が設けられており、トラ
ンスミッションのシフト機構78aにおいてシフトレバ
ーが設定されている位置を検出するためのニュートラル
スイッチ78が取り付けられている。
【0029】上述したセンサ35、72〜77、ニュー
トラルスイッチ78は、ECU71にそれぞれ接続され
ている。電子制御式燃料噴射装置1は、各センサ35、
72〜77、ニュートラルスイッチ78の検出信号に基
づき、電磁スピル弁23、TCV33、グロープラグ4
6およびVSV56、61、62をそれぞれ制御して燃
料噴射量を決定し、噴射ノズル4から各気筒pの燃料噴
射を行う。
【0030】つぎに電子制御式燃料噴射装置1のECU
71の構成について、図2のブロック図とともに説明す
る。ECU71は中央処理装置(CPU)81、所定の
制御プログラム、擬似アクセル開度のパターンを含むマ
ップ等を予め記憶した読出専用メモリ(ROM)82、
CPU81の演算結果などを一時記憶するランダムアク
セスメモリ(RAM)83、予め記憶されたデータを保
存するバックアップRAM84を備えている。これら各
部81〜84と入力ポート85および出力ポート86と
はバス87によって接続されている。
【0031】吸気温センサ72、アクセル開度センサ7
3、吸気圧センサ74、水温センサ75およびニュート
ラルスイッチ78は、それぞれバッファ88、89、9
0、91、9A、マルチプレクサ92およびA/D変換
器93を介して入力ポート85に接続されている。回転
速度センサ35、クランク角センサ76および車速セン
サ77は、波形整形回路95を介して入力ポート85に
接続されている。CPU81は各センサ35、72〜7
7、ニュートラルスイッチ78の検出信号を入力ポート
85を介して読み込む。
【0032】電磁スピル弁23、TCV33、グロープ
ラグ46、VSV56、61、62および警告ランプ6
5は、それぞれ駆動回路96、97、98、99、10
0、101、102を介して出力ポート86に接続され
ている。CPU81は、入力ポート85を介して読み込
んだ入力値に基づき、電磁スピル弁23、TCV33、
グロープラグ46、VSV56、61、62および警告
ランプ65を制御する。
【0033】この実施例にかかる電子制御式燃料噴射装
置1の作用、効果を説明する。図3のフローチャートは
CPU81によって実行される処理のうちの、オーバー
ヒート防止ルーチンを示す。このオーバーヒート防止ル
ーチンは、オーバーヒートにつながる恐れのあるエンジ
ン高温状態の時において、燃料噴射量の演算に使用する
アクセル開度を、アクセル開度センサ73で検出した実
際のアクセル開度に代えて、図4のタイムチャートに示
すようなROM82に記憶させた擬似アクセル開度に置
き換え、燃料噴射量(エンジン回転速度)をオーバーヒ
ートが生じないように制御する作用を有する。図5のフ
ローチャートはCPU81によって実行される処理のう
ちの、オーバーヒートにつながる恐れのあるエンジン高
温状態を判別するためのルーチンを示している。
【0034】図3のオーバーヒート防止ルーチンを説明
する。 1)ステップ100において、図5に示すエンジン高温
状態判別ルーチンによりエンジンが高温状態であるか否
かを判別する。 2)エンジン高温状態が検出されたときは、ステップ2
00において、アクセル開度センサ73から出力される
アクセル開度信号により、実際のアクセル開度が0であ
るか否かを判別する。 3)実際のアクセル開度が0以外のときは、ステップ3
00において、図4に示すカウンタ1を作動させる。 4)ステップ400において、カウンタC1 で計時(カ
ウント)する一定時間が経過するまで現在のアクセル開
度を維持させて燃料噴射量を保ち、現在のエンジンの回
転速度を維持する。 5)ステップ500において、カウンタC1 でのカウン
ト時間が経過した後に、ROM82に記憶させた擬似ア
クセル開度(アクセル開度0)に置き換える。これによ
り、エンジン回転速度はアイドリング状態まで低下す
る。 6)アクセル開度0の信号が入力すると、ステップ60
0において、カウンタC2 がカウントを開始する。 7)ステップ700において、カウンタC2 のカウント
時間が経過するまで、アクセル開度0を持続する。 8)カウンタC2 での計時時間が終了したのち、ステッ
プ800で、擬似アクセル開度(アクセル開度0)を停
止する。
【0035】エンジン高温状態の判別は、図5のエンジ
ン高温状態判別ルーチンによりなされる。 イ)ステップ101において、アクセル開度センサ73
から出力される実際のアクセル開度が定数K1 以上か否
かを判別する。 ロ)アクセル開度≧K1 のときは、ステップ102にお
いて、ニュートラルスイッチ78により、シフト機構7
8aがニュートラルに投入されているか否かを判別す
る。 ハ)シフト機構78aがニュートラルに投入されている
ときは、車速センサ77により、車速が一定速度K2 以
下か否かを判別する(ステップ103)。 ニ)車速<K2 のときは、水温センサ75によりエンジ
ン2の冷却水温が設定値K3 以上であるか否かを判別す
る(ステップ104)。 アクセル開度≧K1 、車速<K2 、水温≧K3 でかつシ
フト機構78aがニュートラルに投入されている場合
に、エンジン2が高温状態である(ステップ105)と
判定してこのルーチンを終了する。
【0036】上記実施例では、ROM82に記憶させた
擬似アクセル開度は、アクセル開度を一定の間隔で0に
設定するパターンであるが、エンジンを低速回転してオ
ーバーヒートを防止することができる擬似アクセル開度
であれば、所望の擬似アクセル開度パターンを使用でき
る。また、上記実施例においては、ディーゼルエンジン
について説明したが、この発明は、電子制御式燃料噴射
装置を搭載したガソリン機関にも適用できる。さらに、
検出した高温状態の程度に応じて、疑似アクセル開度信
号のパターンを変化させても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子制御式燃料噴射装置を備えたディーゼルエ
ンジンの概略構成図である。
【図2】電子制御式燃料噴射装置のブロック図である。
【図3】オーバーヒート防止ルーチンのフローチャート
である。
【図4】オーバーヒート防止ルーチンの作動タイミング
チャートである。
【図5】エンジン高温状態判別ルーチンのフローチャー
トである。
【図6】クレーム対応図である。
【符号の説明】
1 電子制御式燃料噴射装置 2 エンジン(車載エンジン) 73 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段) 75 水温センサ(水温検出手段) 77 車速センサ(車速検出手段) 78 ニュートラルスイッチ(シフト検出手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 29/02 331 F02D 29/02 331Z 41/22 330 41/22 330D Fターム(参考) 3D041 AA71 AD10 AD14 AD32 AD51 AE03 AE04 AE07 3G065 AA01 AA03 AA11 CA01 GA09 GA11 GA31 GA46 3G084 AA01 BA03 BA05 BA13 BA33 DA37 EA07 EA11 EB08 FA05 FA06 FA10 FA20 3G093 AB01 BA04 BA24 DA05 DA06 DB05 DB12 DB23 EA03 EA05 EA09 FA11 3G301 HA02 HA11 HA13 JA32 LA01 MA11 NA08 NC02 NE23 PE08Z PF01Z PF03Z PF10Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクセル開度を検出するためのアクセル
    開度検出手段と、変速機のシフトレバーのニュートラル
    状態を検出するためのシフト検出手段と、車速を検出す
    るための車速検出手段と、エンジン冷却水温を検出する
    ための水温検出手段とを備え、 アクセル開度が所定開度以上で、車速が所定速度以下
    で、エンジン冷却水温が所定水温以上で、且つシフトレ
    バーがニュートラルに投入されている場合にエンジン高
    温状態と判断するエンジン高温状態検出手段を有し、 該エンジン高温状態検出手段がエンジン高温状態を検出
    すると、燃料噴射量演算に使用するパラメータとしての
    アクセル開度信号を、所定パターンの擬似アクセル開度
    信号に置き換えてエンジンのオーバーヒートを防止す
    る、電子制御式燃料噴射装置を備えた車載エンジンのオ
    ーバーヒート防止装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のオーバーヒート防止装
    置において、前記擬似アクセル開度信号の所定パターン
    は、実際のアクセル開度と、低く設定した擬似アクセル
    開度とを一定間隔で繰り返すことを特徴とする、電子制
    御式燃料噴射装置を備えた車載エンジンのオーバーヒー
    ト防止装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のオーバーヒート防止装
    置において、前記擬似アクセル開度は、アクセル開度0
    (全閉)であることを特徴とする、電子制御式燃料噴射
    装置を備えた車載エンジンのオーバーヒート防止装置。
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