JP2870354B2 - 内燃機関のアイドルegr制御装置 - Google Patents

内燃機関のアイドルegr制御装置

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JP2870354B2
JP2870354B2 JP5101541A JP10154193A JP2870354B2 JP 2870354 B2 JP2870354 B2 JP 2870354B2 JP 5101541 A JP5101541 A JP 5101541A JP 10154193 A JP10154193 A JP 10154193A JP 2870354 B2 JP2870354 B2 JP 2870354B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の排気の一部
を吸気へ再循環させることを制御するための排気再循環
(EGR)制御装置に関する。詳しくは、内燃機関のア
イドル時にアイドル回転数制御(ISC)で求められる
補正量に基づきEGRを制御するようにした内燃機関の
アイドルEGR制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディーゼルエンジンやガソリンエ
ンジン等の内燃機関では、排気中に含まれる窒素酸化物
(NOx)を低減させる目的から、排気の一部を吸気へ
再循環させる排気再循環(EGR)の技術が採用されて
いる。この種の技術では、内燃機関のアイドル時にも同
様の目的でEGRが行われている。
【0003】ところで、アイドル時にエアコンやパワー
ステアリング等が作動して内燃機関の負荷が増大した場
合には、そのときの機関回転数の落ち込みを避けるため
に内燃機関に対する燃料供給量を増大させる必要があ
る。従って、燃料供給量を増大させたときに、EGR率
を無負荷のときの値のままとした場合には、EGRが過
多となり、内燃機関からのスモーク排出量を増大させる
等のおそれがあった。
【0004】そこで、上記のような問題に対処するため
に、特開昭64−60725号公報では、アイドル時に
ディーゼルエンジンの負荷変化に応じてEGRを制御す
べく、アイドル回転数制御(ISC)で求められる補正
量(ISC補正量)を用いることが開示されている。即
ち、EGRを制御するために使用されるEGR制御量が
ISC補正量に応じて学習されるようになっている。I
SC補正量は、エンジン回転数を目標アイドル回転数に
収束させるべく燃料噴射量を補正するのに求められる値
であり、実際のエンジン回転数と目標アイドル回転数と
の偏差に応じて学習される。従って、ISC補正量には
その時々のエンジンの負荷状態が反映されることにな
る。そして、このように求められるEGR制御量に基づ
きEGRが制御されることから、アイドル時にエアコン
やパワーステアリング等が作動してエンジン負荷が増大
した場合に、その負荷変化に応じてEGR率が減らされ
たり、EGRがカットされたりするような制御が行われ
る。特に、EGRのカットについては、アイドル時にE
GR制御量がある基準値を越えた場合にEGRがオフさ
れるようになっている。即ち、エアコン等に起因してエ
ンジン負荷が増大してISC補正量が大きく変化し、E
GR制御量が基準値を越えて増大した場合にはEGRが
オフされる。又、EGRをオン・オフさせるための基準
値には、EGR制御量の無意味な変動を許容するため
に、ある程度のヒステリシスが設定されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、EGRのオンオフ制御のためにヒステリシスが
設定されていることから、次のような問題の起こるおそ
れがあった。
【0006】即ち、車両では、アイドル時にアイドル回
転数制御の途中で、自動変速機が「ニュートラルレン
ジ」から「ドライブレンジ」へ切り換えられたり、エア
コンがオンされたりすることがある。このとき、自動変
速機の切り換え直後には、アイドル回転数制御が直ちに
は追従できないことから、図11に示すように、エンジ
ン回転数が目標アイドル回転数NTRGから一時的に落
ち込む。そして、アイドル回転数制御が進むと、エンジ
ン回転数は元の目標アイドル回転数NTRGに復帰する
ことになる。同様に、エアコンがオンされた直後には、
図12に示すように、エンジン回転数が目標アイドル回
転数NTRGから一時的に落ち込み、やがてアイドルア
ップ後の目標アイドル回転数NTRG1に落ち着くこと
になる。この間のエンジン負荷は、自動変速機の切り換
え直後やエアコンがオンされた直後に瞬間的に急増し、
その後は若干低下して安定して下げ止まるかたちとな
る。
【0007】従って、このようなアイドル回転数制御の
結果としてISC補正量が変化することにより、図13
に示すように、負荷増加後、EGR制御量はEGRをオ
フさせるためのしきい値βを上回り、これによってEG
Rは一旦オフされる。その後、エンジン負荷が安定する
のに伴い、EGR制御量はやや低下してある一定値で下
げ止まる。しかし、このときのEGR制御量は、エンジ
ン負荷の大きさによっては、図13に示すように、EG
Rをオフさせるためのしきい値βとオンさせるためのし
きい値αとの間で下げ止まることも考えられる。従っ
て、その場合には、EGRがオフされたままとなり、ア
イドル時にEGRが必要であるにもかかわらずEGRを
行えなくなるというおそれがあった。
【0008】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、アイドル回転数制御により機
関負荷の変化を反映して求められる補正量に基づきEG
R制御量を学習し、そのEGR制御量に基づき所定のヒ
ステリシスをもってEGR手段をオンオフ制御するもの
において、アイドル時における過渡的な機関負荷の変化
によりEGR手段のオンオフ状態が一時的に切り替わ
り、ヒステリシスの存在に起因してその切り替わった後
の状態のまま保持されてしまうことを防止することの可
能な内燃機関のアイドルEGR制御装置を提供すること
にある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、図1に示すように、内燃機
関M1から排出される排気の一部をその内燃機関M1に
吸入される吸気へ再循環させるためのEGR手段M2
と、内燃機関M1の回転数を検出するための回転数検出
手段M3と、内燃機関M1のアイドル時に、回転数検出
手段M3により検出される回転数が所要の目標アイドル
回転数となるように内燃機関M1の制御に関する補正量
を学習し、その補正量により補正された制御量に基づき
内燃機関M1を帰還制御するためのアイドル回転数制御
手段M4と、そのアイドル回転数制御手段M4により学
習される補正量に基づき、EGR手段M2の制御に関す
るEGR制御量を決定するためのEGR制御量決定手段
M5と、そのEGR制御量決定手段M5により決定され
るEGR制御量に基づき、EGR手段M2を所定のヒス
テリシスをもってオンオフ制御するためのEGR制御手
段M6とを備えた内燃機関のアイドルEGR制御装置に
おいて、内燃機関M1の負荷変化を検出するための負荷
変化検出手段M7と、その負荷変化検出手段M7の検出
結果に基づき負荷の変化開始を判断した時に、その判断
時点から所定期間だけ、前記EGR制御手段の前記EG
R制御量に基づく制御状態の変更を禁止するための禁止
手段とを備えたことを趣旨としている。
【0010】
【作用】上記の構成によれば、図1に示すように、アイ
ドル回転数制御手段M4では、内燃機関M1のアイドル
時に、回転数検出手段M3により検出される回転数が目
標アイドル回転数となるように補正量が学習され、その
補正量で補正された制御量に基づき内燃機関M1が帰還
制御、即ちフィードバック制御される。又、EGR手段
M2がオンされることにより、内燃機関M1から排出さ
れる排気の一部がその内燃機関M2に吸入される吸気へ
と再循環される。ここで、EGR制御量決定手段M5で
は、アイドル回転数制御手段M4により学習される補正
量に基づきEGR制御量が決定される。又、EGR制御
手段M6では、EGR制御量決定手段M5により決定
れるEGR制御量に基づき、EGR手段M2のオンオフ
制御が所定のヒステリシスをもって行われる。
【0011】そして、禁止手段M8では、負荷変化検出
手段M7により検出される内燃機関M1の負荷変化に基
いて、同機関M1の負荷が変化を開始したか否かが判
断される。又、その負荷の変化開始と判断された時に
、禁止手段M8により、その判断時点から所定期間だ
EGR制御手段M6の前記EGR制御量に基づく制御
状態の変更が禁止される。
【0012】従って、アイドル時に内燃機関M1の負荷
過渡的に変化したとしても、その変化開始から所定期
間だけEGR制御手段M6における制御状態の変更が
くなる。そのため、負荷変化に起因してEGR手段M2
がオンオフ状態が切り換わることはない。
【0013】
【実施例】以下、この発明における内燃機関のアイドル
EGR制御装置を自動車の電子制御ディーゼルエンジン
に具体化した一実施例を図2〜図10に基づいて詳細に
説明する。
【0014】図2はこの実施例における過給機付ディー
ゼルエンジンシステムの概略構成を示し、図3はその分
配型燃料噴射ポンプ1を拡大して示している。燃料噴射
ポンプ1はドライブプーリ2を備え、そのドライブプー
リ2が内燃機関を構成するディーゼルエンジン3のクラ
ンクシャフト40に対し、ベルト等を介して駆動連結さ
れている。そして、クランクシャフト40によりドライ
ブプーリ2が回転されて燃料噴射ポンプ1が駆動される
ことにより、ディーゼルエンジン3の各気筒(本実施例
では4気筒)毎に設けられた燃料噴射ノズル4に燃料管
路4aを通じて燃料が圧送される。
【0015】この実施例において、燃料噴射ポンプ1、
燃料噴射ノズル4及び燃料管路4a等により燃料噴射装
置が構成されている。又、燃料噴射ノズル4は弁体とし
ての針弁とその針弁の開弁圧力を調整するスプリングと
を内蔵してなる自動弁となっており、所定レベル以上の
燃料圧力を得て開弁される。従って、燃料噴射ポンプ1
から圧送される燃料により、燃料管路4aを通じて燃料
噴射ノズル4に所定レベル以上の燃料圧力が付与される
ことにより、同ノズル4からディーゼルエンジン3へと
燃料が噴射される。
【0016】燃料噴射ポンプ1にはドライブシャフト5
が設けられ、そのドライブシャフト5の先端にドライブ
プーリ2が取付けられている。ドライブシャフト5の途
中には、べーン式ポンプよりなる燃料フィードポンプ
(この図では90度だけ展開されている)6が設けられ
ている。又、ドライブシャフト5の基端側には、円板状
のパルサ7が取付けられている。このパルサ7の外周面
には、ディーゼルエンジン3の気筒数と同数の、即ちこ
の実施例では4ヶ所(合計で「8個分」)の欠歯が等角
度間隔をもって形成されている。又、各欠歯の間には、
14個ずつ(合計で「56個」)の突起が等角度間隔を
もって形成されている。そして、ドライブシャフト5の
基端部は図示しないカップリングを介してカムプレート
8に連結されている。
【0017】パルサ7とカムプレート8との間には、ロ
ーラリング9が設けられている。又、ローラリング9の
円周方向には、カムプレート8のカムフェイス8aに対
向する複数のカムローラ10が取付けられている。カム
フェイス8aはディーゼルエンジン3の気筒数と同数だ
け設けられている。又、カムプレート8はスプリング1
1によってカムローラ10に係合するように付勢されて
いる。
【0018】カムプレート8には燃料加圧用のプランジ
ャ12の基端が一体回転可能に取付けられている。そし
て、それらカムプレート8とプランジャ12とがドライ
ブシャフト5の回転に伴って一体的に回転駆動される。
即ち、ドライブシャフト5の回転力がカップリングを介
してカムプレート8に伝達されることにより、カムプレ
ート8がカムローラ10に係合しながら回転される。こ
れにより、カムプレート8が回転されながら気筒数と同
数だけ図中左右方向へ往復動され、それに伴ってプラン
ジャ12が回転しながら同方向へ往復動される。つま
り、カムフェイス8aがローラリング9のカムローラ1
0に乗り上げる過程でプランジャ12が往動(リフト)
される。又、その逆にカムフェイス8aがカムローラ1
0を乗り下げる過程でプランジャ12が復動(ダウン)
される。
【0019】ポンプハウジング13にはシリンダ14が
形成され、そのシリンダ14にプランジャ12が嵌挿さ
れている。そして、プランジャ12の先端面とシリンダ
14の底面との間が高圧室15となっている。又、プラ
ンジャ12の先端側外周には、気筒数と同数だけ吸入溝
16と分配ポート17がそれぞれ形成されている。更
に、それら吸入溝16及び分配ポート17に対応して、
ポンプハウジング13には分配通路18及び吸入ポート
19がそれぞれ形成さている。
【0020】尚、この実施例のポンプハウジング13に
おいて、各分配通路18の出口側にはコンスタント・プ
レッシャ・バルブ(CPV)よりなるデリバリバルブ3
6が設けられている。このデリバリバルブ36は、分配
通路18から燃料管路4aへ圧送される燃料の逆流を防
止するためのものであり、ある一定レベル以上の燃料圧
力を得て開弁される。
【0021】そして、ドライブシャフト5が回転されて
燃料フィードポンプ6が駆動されることにより、図示し
ない燃料タンクから燃料供給ポート20を通じて燃料室
21内に燃料が導入される。又、プランジャ12が復動
されて高圧室15が減圧される吸入行程では、吸入溝1
6の一つが吸入ポート19に連通することにより、燃料
室21から高圧室15へと燃料が導入される。一方、プ
ランジャ12が往動されて高圧室15が加圧される圧縮
行程では、燃料管路4aを通じて分配通路18から各気
筒の燃料噴射ノズル4へ燃料が圧送されて噴射される。
【0022】ポンプハウジング13において、高圧室1
5と燃料室21との間には、燃料を溢流(スピル)させ
るためのスピル通路22が形成されている。又、このス
ピル通路22の途中には電磁スピル弁23が設けられて
いる。そして、その電磁スピル弁23は高圧室15から
の燃料のスピルを調整するために開閉される。電磁スピ
ル弁23は常開型の弁であり、コイル24が無通電(オ
フ)の状態では弁体25によりスピル通路22が開放さ
れ、即ち開弁され、高圧室15内の燃料が燃料室21へ
とスピルされる。一方、コイル24が通電(オン)され
ることにより、弁体25によりスピル通路22が閉鎖さ
れ、即ち閉弁され、高圧室15から燃料室21への燃料
のスピルが遮断される。
【0023】従って、電磁スピル弁23が通電によって
オン・オフ制御されることにより、同弁23が閉弁・開
弁制御され、高圧室15から燃料室21への燃料のスピ
ルが調整される。そして、プランジャ12の圧縮行程中
に電磁スピル弁23が開弁されることにより、高圧室1
5内における燃料が減圧されて燃料噴射ノズル4からの
燃料噴射が停止される。つまり、プランジャ12が往動
していても、電磁スピル弁23が開弁されている間は、
高圧室15内の燃料圧力が上昇せず、燃料噴射ノズル4
からの燃料噴射が行われない。又、プランジャ12の往
動中に、電磁スピル弁23の開弁時期が制御されること
により、燃料噴射ノズル4からの燃料噴射の終了時期が
調整されて気筒への燃料噴射量が制御される。
【0024】ポンプハウジング13の下側には、燃料噴
射時期を進角側或いは遅角側へ制御するためのタイマ装
置(この図では「90度」だけ展開されている)26が
設けられている。このタイマ装置26は、ドライブシャ
フト5の回転方向に対するローラリング9の回転位置を
変更させることにより、カムフェイス8aがカムローラ
10に係合する時期、即ちプランジャ12が往復動され
る時期を変更するためのものである。
【0025】タイマ装置26は制御油圧により駆動され
るものであり、タイマハウジング27と、同ハウジング
27内に嵌装されたタイマピストン28とを備えてい
る。又、タイマハウジング27内においてタイマピスト
ン28の両側はそれぞれ低圧室29と加圧室30となっ
ている。そして、低圧室29には、タイマピストン28
を加圧室30へ押圧付勢するタイマスプリング31が設
けられている。更に、タイマピストン28はスライドピ
ン32を介してローラリング9に連結されている。
【0026】加圧室30には燃料フィードポンプ6によ
り加圧された燃料が導入される。そして、その燃料圧力
とタイマスプリング31の付勢力との釣り合い関係によ
ってタイマピストン28の位置が決定される。又、その
タイマピストン28の位置が決定されることにより、ロ
ーラリング9の位置が決定され、カムプレート8を介し
てプランジャ12の往復動時期が決定される。
【0027】タイマ装置26の制御油圧としては燃料噴
射ポンプ1の内部の燃料圧力が用いられている。そし
て、その燃料圧力を調整するために、タイマ装置26に
はタイマ制御弁(TCV)33が設けられている。即
ち、タイマハウジング27の加圧室30と低圧室29と
の間には連通路34が設けられており、その連通路34
の途中にTCV33が設けられている。TCV33はデ
ューティ制御された通電信号によって開度が制御される
電磁弁であり、そのTCV33の開度が制御されること
により、加圧室30内の燃料圧力が調整される。そし
て、その燃料圧力が調整されることにより、プランジャ
12の往復動時期が制御され、もって燃料噴射ノズル4
からの燃料噴射時期が進角側或いは遅角側へと制御され
る。
【0028】ローラリング9の上部には電磁ピックアッ
プコイルよりなる回転数検出手段としての回転数センサ
35が、パルサ7の外周面に対向して取付けられてい
る。この回転数センサ35はパルサ7の突起等に横切ら
れる際に、それらの通過を検出してパルス信号として出
力する。即ち、回転数センサ35は一定クランク角度毎
のエンジン回転パルス信号を出力する。併せて、回転数
センサ35は、パルサ7の欠歯による一定クランク角度
に相当するエンジン回転パルス信号を基準位置信号とし
て出力する。又、この回転数センサ35は、一連のエン
ジン回転パルス信号をエンジン回転数NEを求めるため
の信号として出力する。尚、回転数センサ35はローラ
リング9と一体であることから、タイマ装置26の制御
動作に関わりなく、プランジャ12の往復動に対し一定
のタイミングで基準となるエンジン回転パルス信号を出
力可能である。
【0029】次に、ディーゼルエンジン3について説明
する。図2において、ディーゼルエンジン3ではシリン
ダボア41、ピストン42及びシリンダヘッド43によ
り各気筒に対応する主燃焼室44がそれぞれ形成されて
いる。又、シリンダヘッド43には、各主燃焼室44に
連通する副燃焼室45がそれぞれ形成されている。そし
て、各副燃焼室45には各燃料噴射ノズル4から燃料が
噴射される。各副燃焼室45には、始動補助装置として
の周知のグロープラグ46がそれぞれ設けられている。
【0030】一方、ディーゼルエンジン3には、各気筒
に連通する吸気通路49及び排気通路50がそれぞれ設
けられている。又、吸気通路49には過給機を構成する
ターボチャージャ51のコンプレッサ52が設けられ、
排気通路50にはターボチャージャ51のタービン53
が設けられている。更に、排気通路50にはウェイスト
ゲートバルブ54が設けられている。周知のように、タ
ーボチャージャー51は排気ガスのエネルギーを利用し
てタービン53を回転させ、その同軸上にあるコンプレ
ッサ52を回転させて吸入空気を昇圧させるものであ
る。そして、吸入空気が昇圧されることにより、高密度
の空気が主燃焼室44へと送り込まれて副燃焼室45を
通じて噴射された燃料が多量に燃焼され、ディーゼルエ
ンジン3の出力が増大される。又、ウェイストゲートバ
ルブ54が開閉されることにより、ターボチャージャ5
1による吸入空気の昇圧レベルが調節される。
【0031】吸気通路49と排気通路50との間には、
エキゾーストガスリサキュレイションバルブ通路(EG
R通路)56が設けられている。そして、このEGR通
路56により、排気通路50内の排気の一部が吸気通路
49における吸気ポート55の近くに再循環される。
又、EGR通路56の途中にはEGRバルブ57が設け
られ、そのEGRバルブ57によって排気再循環量(E
GR量)が調節される。更に、そのEGRバルブ57を
開閉駆動させるために、開度調節されるエレクトリック
バキュームレギュレーティングバルブ(EVRV)58
が設けられている。この実施例では、上記のEGR通路
56、EGRバルブ57及びEVRV58等によりEG
R手段としてのEGR装置が構成されている。そして、
EVRV58によりEGRバルブ57が開閉駆動される
ことにより、EGR通路56を通じて排気通路50から
吸気通路49へ導かれるEGR量(EGR率)が調節さ
れる。
【0032】吸気通路49の途中にはスロットルバルブ
59が設けら、同バルブ59がアクセルペダル60の踏
み込みに連動して開閉される。又、吸気通路49には、
スロットルバルブ59と並んでバイパス通路61が設け
られており、同通路61にはバイパス絞り弁62が設け
られている。このバイパス絞り弁62を開閉駆動させる
ために、二段ダイヤフラム室式のアクチュエータ63が
設けられている。又、そのアクチュエータ63を駆動さ
せるための二つのバキュームスイッチングバルブ(VS
V)64,65が設けられている。そして、各VSV6
4,65がオン・オフ制御されてアクチュエータ63が
駆動されることにより、バイパス絞り弁62が開閉制御
される。例えば、このバイパス絞り弁62は、アイドル
運転時に騒音振動等の低減のために半開状態に制御さ
れ、通常運転時には全開状態に制御され、更に運転停止
時には円滑な停止のために全閉状態に制御される。
【0033】加えて、ディーゼルエンジン3には、その
始動時にクランキングによりクランクシャフト40に回
転力を付与するためのスタータ66が設けられている。
又、スタータ66には、そのオン・オフ動作を検知する
ためのスタータスイッチ67が設けられている。周知の
ように、スタータ66は図示しないイグニッションスイ
ッチの操作によってオン・オフ動作するものである。そ
して、イグニッションスイッチが操作されている間はス
タータ66がオン動作してスタータスイッチ67からス
タータ信号STが出力される。
【0034】又、この実施例の自動車には、ディーゼル
エンジン3に連動して駆動される図示しないエアコン
(A/C)が設けられている。エアコンにはエアコンス
イッチ68が設けられている。エアコンスイッチ68は
エアコンがオンされているときにオンされ、そのことを
指示するエアコン信号ASを出力する。
【0035】更に、この実施例では、図示しない自動変
速機がディーゼルエンジン3に連結さている。周知のよ
うに、自動変速機は図示しないシフトレバーの操作によ
って「ニュートラルレンジ」或いは「ドライブレンジ」
等へ切り換え可能となっている。そして、自動変速機が
「ニュートラルレンジ」に切り換えられたことを検知す
るためのニュートラルスイッチ69が設けられている。
ニュートラルスイッチ69は自動変速機が「ニュートラ
ルレンジ」に切り換えられたときにオンされ、「ドライ
ブレンジ」或いは「リバースレンジ」に切り換えられた
ときにオフされ、そのことを指示するニュートラル信号
NSを出力する。
【0036】この実施例では、上記のようエアコンスイ
ッチ68及びニュートラルスイッチ69により、ディー
ゼルエンジン3の負荷変化を検出するための負荷変化検
出手段が構成されている。
【0037】上記のような電磁スピル弁23、TCV3
3、グロープラグ46、EVRV58及び各VSV6
4,65は電子制御装置(以下単に「ECU」という)
71にそれぞれ電気的に接続されている。この実施例で
は、ECU71によりアイドル回転数制御手段、EGR
制御量決定手段、EGR制御手段及び禁止手段が構成さ
れている。そして、それら各部材23,33,46,5
8,64,65の駆動タイミングがECU71により制
御される。
【0038】ディーゼルエンジン3の運転状態を検出す
るセンサとしては、前述した回転数センサ35に加え
て、以下の各種センサが設けられている。即ち、吸気通
路49の入口に設けられたエアクリーナ70の近傍に
は、吸気通路49に吸入される空気の温度、即ち吸気温
度THAを検出してその検出値の大きさに応じた信号を
出力する吸気温センサ72が設けられている。このアク
セルセンサ73には、スロットルバルブ59の全閉位置
を検出する図示しない全閉スイッチが一体に組み込まれ
ている。従って、ディーゼルエンジン3のアイドル時に
スロットルバルブ59が全閉位置に配置されることによ
り全閉スイッチがオンとなり、アクセルセンサ73から
はそのことを指示する全閉信号LLが出力される。又、
非アイドル時にスロットルバルブ59が開かれることに
より全閉スイッチがオフとなり、アクセルセンサ73か
らはそのときのアクセル開度ACCPが出力される。
又、スロットルバルブ59の近傍には、同バルブ59の
開閉位置からエンジン負荷に相当するアクセル開度AC
CPを検出してその検出値の大きさに応じた信号を出力
するアクセルセンサ73が設けられている。吸気ポート
55の近傍には、ターボチャージャ51によって過給さ
れた後の吸入空気の圧力、即ち過給圧PiMを検出して
その検出値の大きさに応じた信号を出力する吸気圧セン
サ74が設けられている。更に、ディーゼルエンジン3
には、その冷却水の温度、即ち冷却水温THWを検出し
てその検出値の大きさに応じた信号を出力する水温セン
サ75が設けられている。又、ディーゼルエンジン3に
は、クランクシャフト40の回転基準位置、例えば特定
気筒の上死点に対するクランクシャフト40の回転位置
を検出し、その回転位置に対応する信号を出力するクラ
ンク角センサ76が設けられている。更に又、自動変速
機には、車両速度(車速)SPDを検出してその検出値
の大きさに応じた信号を出力する車速センサ77が設け
られている。
【0039】そして、ECU71には上述した各センサ
35,72〜77及び各スイッチ67,68,69がそ
れぞれ接続されている。又、ECU71は各センサ3
5,72〜77及び各スイッチ67,68,69から出
力される各信号に基づき、電磁スピル弁23、TCV3
3、グロープラグ46、EVRV58及び各VSV6
4,65等を好適に制御する。
【0040】次に、前述したECU71の構成を図4に
すブロック図に従って説明する。ECU71は中央処
理装置(CPU)81、所定の制御プログラム及びマッ
プ等を予め記憶した読み出し専用メモリ(ROM)8
2、CPU81の演算結果等を一時記憶するランダムア
クセスメモリ(RAM)83、記憶されたデータを保存
するバックアップRAM84等を備えている。そして、
ECU71はこれら各部81〜84と入力ポート85及
び出力ポート86等とをバス87によって接続した論理
演算回路として構成されている。
【0041】入力ポート85には、前述した吸気温セン
サ72、アクセルセンサ73、吸気圧センサ74及び水
温センサ75が、各バッファ88,89,90,91、
マルチプレクサ94及びA/D変換器95を介して接続
されている。同じく、入力ポート85には、前述した回
転数センサ35、クランク角センサ76及び車速センサ
77が、波形整形回路96を介して接続されている。更
に、入力ポート85には、前述したスタータスイッチ6
7、エアコンスイッチ68及びニュートラルスイッチ6
9が、各バッファ97,98,99を介して接続されて
いる。そして、CPU81は入力ポート85を介して入
力される各センサ35,72〜77及び各スイッチ6
7,68,69等からの信号をそれぞれ入力値として読
み込む。又、出力ポート86には各駆動回路100,1
01,102,103,104,105を介して電磁ス
ピル弁23、TCV33、グロープラグ46、EVRV
58及び各VSV64,65等がそれぞれ接続されてい
る。そして、CPU81は各センサ35,72〜77及
び各スイッチ67,68,69から読み込まれた入力値
に基づき、電磁スピル弁23、TCV33、グロープラ
グ46、EVRV58及び各VSV64,65等をそれ
ぞれ好適に制御する。
【0042】尚、この実施例のCPU81は計時機能を
兼ね備えている。又、この実施例において、グロープラ
グ46はディーゼルエンジン3の各気筒毎に設けられて
いるものであるが、図4のブロック図では便宜上その中
の一つのみが図示されている。
【0043】次に、前述したECU71により実行され
る燃料噴射量制御及びそれに伴ったEGR制御の処理動
作について図5〜図10に従って説明する。図5はEC
U71により実行される各処理のうち、燃料噴射量制御
のための「メインルーチン」を示すフローチャートであ
る。このルーチンの処理は所定時間毎の定時割り込みで
実行される。
【0044】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ110において、各種センサ35,73,75,
77等からの信号に基づき、エンジン回転数NE、アク
セル開度ACCP、全閉信号LL、冷却水温THW及び
車速SPD等をそれぞれ読み込む。又、エアコンスイッ
チ68及びニュートラルスイッチ69等からの信号に基
づき、エアコン信号AS及びニュートラル信号NSをそ
れぞれ読み込む。
【0045】続いて、ステップ120において、今回読
み込まれた冷却水温THW、エアコン信号AS及びニュ
ートラル信号NS等に基づき、運転状態に応じた目標ア
イドル回転数NTRGを算出する。即ち、エアコンが
「オン」であるか否か、自動変速機が「ニュートラルレ
ンジ」であるか否か、或いは冷却水温THWが高いか否
かに応じて目標アイドル回転数NTRGを設定する。
【0046】次に、ステップ130において、同じく冷
却水温THW、エアコン信号AS及びニュートラル信号
NS等に基づき、運転状態に応じた燃料噴射量制御のた
めの見込み制御量NIPを算出する。即ち、目標アイド
ル回転数NTRGと同様、エアコンが「オン」であるか
否か、自動変速機が「ニュートラルレンジ」であるか否
か、或いは冷却水温THWが高いか否かに応じて見込み
制御量NIPを設定する。
【0047】その後、ステップ140,150,16
0,170,180の判断により、ディーゼルエンジン
3がアイドル安定状態であるか否かを判断する。即ち、
ステップ140においては、今回読み込まれたエンジン
回転数NEが「400rpm」よりも大きいか否かを判
断する。ここで、エンジン回転数NEが「400rp
m」よりも大きくない場合には、ディーゼルエンジン3
が始動を完了していないものとして、ステップ190へ
移行する。一方、エンジン回転数NEが「400rp
m」よりも大きい場合には、ディーゼルエンジン3が始
動を完了しているものとして、ステップ150へ移行す
る。
【0048】ステップ150においては、今回読み込ま
れた全閉信号LLが「オン」であるか否かを判断する。
ここで、全閉信号LLが「オン」でない場合には、ディ
ーゼルエンジン3がアイドル状態にないものとして、ス
テップ190へ移行する。一方、全閉信号LLが「オ
ン」である場合には、ディーゼルエンジン3がアイドル
状態であるものとして、ステップ160へ移行する。
【0049】ステップ160においては、今回読み込ま
れた車速SPDが「0」であるか否かを判断する。ここ
で、車速SPDが「0」でない場合には、車両が停止し
ていないものとして、ステップ190へ移行する。一
方、車速SPDが「0」である場合には、ステップ14
0〜ステップ160の判断から、停車中でディーゼルエ
ンジン3がアイドル状態であるものとして、ステップ1
70へ移行する。
【0050】ステップ170においては、停車中にディ
ーゼルエンジン3がアイドル状態になってからの計時を
行うためのアイドルカウンタCI1を所定の単位時間だ
けインクリメントし、ステップ180へ移行する。そし
て、ステップ180においては、そのアイドルカウンタ
CI1による計時が「1.5sec」を経過したか否か
を判断する。ここで、アイドルカウンタCI1による計
時が「1.5sec」を経過した場合には、ディーゼル
エンジン3がアイドル安定状態であるものとして、ステ
ップ200へ移行する。一方、ステップ180におい
て、アイドルカウンタCI1による計時が「1.5se
c」を経過していない場合には、そのままステップ22
0へ移行する。
【0051】一方、ステップ140、ステップ150又
はステップ160から移行してステップ190において
は、ディーゼルエンジン3がアイドル状態ではないこと
から、上記したアイドルカウンタCI1を「0」にリセ
ットし、ステップ220へ移行する。
【0052】そして、ステップ180から移行してステ
ップ200においては、ディーゼルエンジン3がアイド
ル安定状態であることから、今回の目標アイドル回転数
NTRGに対する実際のエンジン回転数NEの回転数偏
差ΔNEを算出する。
【0053】続いて、ステップ210において、今回求
められた回転数偏差ΔNEに基づき、アイドル回転数制
御(ISC)のための補正量としての積分制御量NII
を学習する。即ち、ここでは回転数偏差ΔNEに上限及
び下限のガードをかけることにより、積分制御量NII
を求める。ここでは、その具体的な処理内容の説明を省
略する。
【0054】その後、ステップ220において、今回求
められた見込み制御量NIPに積分制御量NIIを加算
することにより、アイドル回転数制御のための総和補正
量NIを算出する。
【0055】そして、ステップ190又はステップ22
0から移行してステップ230においては、アイドル回
転数制御のための補正後エンジン回転数NEISCを算
出する。この補正後エンジン回転数NEISCは今回求
められたエンジン回転数NEから総和補正量NIを減算
することにより求められる。この補正後エンジン回転数
NEISCは、実際のエンジン回転数NEが目標アイド
ル回転数NTRGに収束するようにディーゼルエンジン
3の制御量としての燃料噴射量をフィードバック制御す
るために使用されるものである。
【0056】次に、ステップ240において、今回求め
られた補正後エンジン回転数NEISC及び今回読み込
まれたアクセル開度ACCPに基づき、最終噴射量QF
INを算出する。この最終噴射量QFINは予め定めら
れたマップを参照して求められる。
【0057】続いて、ステップ250において、今回求
められた最終噴射量QFINに相当する噴射量指令値V
SSPを求める。そして、ステップ260において、そ
の噴射量指令値VSSPを出力する。即ち、最終噴射量
QFINに相当する噴射量指令値VSSPに基づき電磁
スピル弁23を制御することにより、所要の燃料量を燃
料噴射ポンプ1から噴射させる。そして、その後の処理
を一旦終了する。
【0058】上記のようにして、アイドル安定状態或い
は非アイドル状態におけるディーゼルエンジン3の燃料
噴射量制御が実行さる。図6はECU71により実行
される各処理のうち、EGR制御に使用される回転数学
習値NEIGIを求めるための「NEIGI算出ルーチ
ン」を示すフローチャートである。このルーチンの処理
は所定時間毎の定時割り込みで実行される。
【0059】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ310において、アクセルセンサ73、車速セン
サ77、エアコンスイッチ68及びニュートラルスイッ
チ69等からの各種信号に基づき、全閉信号LL、車速
SPD、エアコン信号AS及びニュートラル信号NSを
それぞれ読み込む。又、「メインルーチン」で求められ
る積分制御量NIIを読み込む。
【0060】続いて、ステップ320において、今回読
み込まれたニュートラル信号NSが「オン」であるか否
か、即ち自動変速機が「ニュートラルレンジ」であるか
否かを判断する。ここで、自動変速機が「ニュートラル
レンジ」でない場合には、ステップ380へ移行する。
又、自動変速機が「ニュートラルレンジ」である場合に
は、ステップ330へ移行する。
【0061】ステップ330においては、今回読み込ま
れたエアコン信号ASが「オフ」であるか否か、即ちエ
アコンが非作動状態であるか否かを判断する。ここで、
エアコンが非作動状態でない場合には、ステップ380
へ移行する。又、エアコンが非作動状態である場合に
は、ディーゼルエンジン3が無負荷の状態であるものと
して、ステップ340へ移行する。
【0062】その後、ステップ340,350,36
0,370の処理では、ディーゼルエンジン3がアイド
ル安定状態であるか否かを判断する。即ち、ステップ3
40においては、今回読み込まれた全閉信号LLが「オ
ン」であるか否かを判断する。ここで、全閉信号LLが
「オン」でない場合には、ディーゼルエンジン3がアイ
ドル状態でないものとして、ステップ380へ移行す
る。又、全閉信号LLが「オン」である場合には、ディ
ーゼルエンジン3がアイドル状態であるものとして、ス
テップ350へ移行する。
【0063】ステップ350においては、今回読み込ま
れた車速SPDが「0」であるか否かを判断する。ここ
で、車速SPDが「0」でない場合には、車両が停止し
ていないものとして、ステップ380へ移行する。又、
車速SPDが「0」である場合には、停車中でディーゼ
ルエンジン3がアイドル状態であるものとして、ステッ
プ360へ移行する。
【0064】ステップ360においては、停車中でアイ
ドル状態になってからの計時を行うためのアイドルカウ
ンタCI2を所定の単位時間だけインクリメントし、ス
テップ370へ移行する。そして、ステップ370にお
いては、そのアイドルカウンタCI2による計時が
「1.5sec」を経過したか否かを判断する。ここ
で、アイドルカウンタCI2による計時が「1.5se
c」を経過した場合には、ステップ320〜ステップ3
70の判断等によりディーゼルエンジン3が無負荷状態
でかつアイドル安定状態であるものとして、ステップ3
90へ移行する。又、ステップ370において、アイド
ルカウンタCI2による計時が「1.5sec」を経過
していない場合には、ステップ420へ移行する。
【0065】一方、ステップ320、ステップ330、
ステップ340又はステップ350から移行してステッ
プ380においては、ディーゼルエンジン3がアイドル
状態或いは無負荷状態ではないものとして、上記したア
イドルカウンタCI2を「0」にリセットし、ステップ
420へ移行する。
【0066】ステップ370から移行してステップ39
0においては、今回読み込まれた積分制御量NIIと前
回求められた回転数学習値NEIGIとを比較する。そ
して、積分制御量NIIが回転数学習値NEIGIより
も小さい場合には、ステップ400へ移行する。ステッ
プ400においては、前回求められた回転数学習値NE
IGIから所定値Ncを減算することによって新たな回
転数学習値NEIGIを設定し、その後の処理を終了す
る。又、ステップ390において、積分制御量NIIが
回転数学習値NEIGIよりも大きい場合には、ステッ
プ410へ移行する。ステップ410においては、前回
求められた回転数学習値NEIGIに「1」を加算する
ことによって新たな回転数学習値NEIGIを設定し、
その後の処理を終了する。
【0067】一方、ステップ390において、積分制御
量NIIと回転数学習値NEIGIとが等しい場合に
は、ステップ420へ移行する。そして、ステップ37
0、ステップ380又はステップ390から移行してス
テップ420においては、前回求められた回転数学習値
NEIGIをそのまま新たな回転数学習値NEIGIと
して設定し、その後の処理を終了する。
【0068】上記のように、アイドル回転数制御で学習
された積分制御量NIIに基づき、EGR制御のために
使用されるべき回転数学習値NEIGIが学習される。
図7及び図8はECU71により実行される各処理のう
ち、EGR制御のための「EGR制御ルーチン」を示す
フローチャートである。このルーチンの処理は所定時間
毎の定時割り込みで実行される。
【0069】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ510において、回転数センサ35及びアクセル
センサ73からの信号に基づきエンジン回転数NE及び
全閉信号LLを読み込む。又、エアコンスイッチ68及
びニュートラルスイッチ69からの信号に基づき、エア
コン信号AS及びニュートラル信号NSを読み込む。更
に、「NEIGI算出ルーチン」で求められた回転数学
習値NEIGIを読み込む。併せて、「メインルーチ
ン」で求められた補正後エンジン回転数NEISC及び
最終噴射量QFINを読み込む。
【0070】続いて、ステップ520において、今回読
み込まれたエンジン回転数NEがアイドル時の回転数に
相当するか否かを判断する。ここで、エンジン回転数N
Eがアイドル時の回転数に相当しない場合には、アイド
ル状態でないことから、そのままステップ700へ移行
する。又、エンジン回転数NEがアイドル時の回転数に
相当する場合には、ステップ530へ移行する。
【0071】ステップ530においては、今回読み込ま
れた全閉信号LLが「オン」であるか否かを判断する。
ここで、全閉信号LLが「オン」でない場合には、ディ
ーゼルエンジン3がアイドル状態ではないものとしてス
テップ700へ移行する。
【0072】そして、ステップ520又はステップ53
0から移行してステップ700においては、非アイドル
状態に行われるべき通常EGR制御を実行し、その後の
処理を一旦終了する。即ち、今回読み込まれたエンジン
回転数NE及び最終噴射量QFIN等に基づき、そのと
きの運転状態に必要なEGR率を算出する。そして、そ
のEGR率を得るべくEVRV58を制御してEGRバ
ルブ57の開度を調節するのである。ここでは、その詳
しい処理内容の説明を省略する。
【0073】一方、全閉信号LLが「オン」である場合
には、ディーゼルエンジン3がアイドル状態であるもの
として、ステップ540へ移行する。ステップ540に
おいては、今回読み込まれたエアコン信号ASが「オ
フ」であるか否か、即ちエアコンが非作動状態であるか
否かを判断する。ここで、エアコンが非作動状態でない
場合には、ステップ570へ移行する。又、エアコンが
非作動状態である場合には、ステップ550へ移行す
る。
【0074】ステップ550においては、今回読み込ま
れたニュートラル信号NSが「オン」であるか否か、即
ち自動変速機が「ニュートラルレンジ」であるか否かを
判断する。ここで、自動変速機が「ニュートラルレン
ジ」である場合には、ステップ560へ移行する。そし
て、ステップ560においては、エアコンが非作動状態
で自動変速機が「ニュートラルレンジ」であることか
ら、アイドル時の無負荷状態であるものとして、ディー
ゼルエンジン3がアイドル状態でかつ有負荷状態である
ことを指示するためのアイドル有負荷フラグXILを
「0」にリセットした後、ステップ610へ移行する。
一方、ステップ550において、自動変速機が「ニュー
トラルレンジ」でない場合には、ステップ570へ移行
する。
【0075】そして、ステップ540又はステップ55
0から移行してステップ570においては、エアコンが
作動状態か又は自動変速機が「ドライブレンジ」等であ
ることから、上記のアイドル有負荷フラグXILを
「1」にセットする。
【0076】その後、ステップ580において、今回の
処理でアイドル有負荷フラグXILが「0」から「1」
へ変わったか否かを判断する。ここで、アイドル有負荷
フラグXILが「0」から「1」へ変わった場合には、
エアコンの作動や自動変速機の切り換えに起因してディ
ーゼルエンジン3に対する負荷が増加を開始したものと
して、ステップ590へ移行する。そして、ステップ5
90において、アイドル有負荷フラグXILが変わって
からの計時を行うためのアイドルカウンタCI3を
「0」にリセットする。
【0077】一方、ステップ580において、アイドル
有負荷フラグXILが「0」から「1」へ変わっていな
い場合、即ち「1」のままである場合には、ステップ6
00へ移行する。そして、ステップ600において、ア
イドルカウンタCI3が「500msec」を経過した
か否かを判断する。ここで、アイドルカウンタCI3に
よる計時が「500msec」を経過していない場合に
は、ステップ610において、アイドルカウンタCI3
を所定の単位時間だけインクリメントし、ステップ63
0へ移行する。
【0078】又、ステップ600において、アイドルカ
ウンタCI3による計時が「500msec」を経過し
た場合には、ステップ620へ移行する。そして、ステ
ップ560又はステップ600から移行してステップ6
20においては、今回読み込まれた回転数学習値NEI
GI及び補正後エンジン回転数NEISCに基づき、E
GR制御量としてのアイドルEGR学習回転数NEEG
Rを学習する。このアイドルEGR学習回転数NEEG
Rは以下に示す計算式に従って求められる。
【0079】NEEGR=NEIGI−NEISC−1 そして、ステップ620の処理を終了した後、ステップ
640へ移行する。又、ステップ590又はステップ6
10から移行してステップ630においては、EGR制
御のために前回求められたアイドルEGR学習回転数N
EEGRを今回のアイドルEGR学習回転数NEEGR
として設定し、ステップ660へ移行する。
【0080】即ち、ステップ570〜ステップ630の
処理では、アイドルカウンタCI3による計時が「50
0msec」を経過するまでの間、アイドルEGR学習
回転数NEEGRの学習を禁止し、前回までに学習され
たアイドルEGR学習回転数NEEGRをそのまま保持
して使用するのである。つまり、ディーゼルエンジン3
に対する負荷が増加を開始したら、「500msec」
の間だけアイドルEGR学習回転数NEEGRの学習を
禁止するのである。又、アイドルカウンタCI3による
計時が「500msec」を経過すると、運転状態に応
じたアイドルEGR学習回転数NEEGRの学習に復帰
するのである。
【0081】そして、ステップ620から移行してステ
ップ640においては、EGR装置を「オン」すべきか
否かを判断する。この判断は今回求められたアイドルE
GR学習回転数NEEGRの大きさに基づき、図9に示
すように所定のヒステリシスをもって行われる。即ち、
アイドルEGR学習回転数NEEGRがEGR装置をオ
フさせるためのしきい値βを越えて増加した場合には、
EGR装置を「オフ」するものと判断する。又、アイド
ルEGR学習回転数NEEGRがEGR装置をオンさせ
るためのしきい値αを下回って減少した場合には、EG
R装置を「オン」するものと判断する。ここで、EGR
装置を「オフ」するものと判断した場合には、ステップ
650において、EGRカット制御を実行する。即ち、
EVRV58を制御してEGRバルブ57を全閉にする
ことにより、EGRカットを行う。そして、その後の処
理を一旦終了する。一方、EGR装置を「オン」するも
のと判断された場合には、ステップ660へ移行する。
【0082】そして、ステップ630又はステップ64
0から移行してステップ660においては、今回読み込
まれたエアコン信号ASが「オン」であるか否かを判断
する。そして、エアコン信号が「オン」である場合に
は、エアコンの作動状態に合わせてEGR率が「50
%」になるようにEGR制御を実行する。即ち、EVR
V58を制御してEGRバルブ57の開度を調節するこ
とにより、「50%」のEGR率をもってEGRを行
う。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0083】一方、ステップ660において、エアコン
信号が「オン」でない場合には、エアコンの非作動状態
に合わせて、EGR率が少し多い「53%」となるよう
にEGR制御を実行する。即ち、EVRV58を制御し
てEGRバルブ57の開度を調節することにより、「5
3%」のEGR率をもってEGRを行う。そして、その
後の処理を一旦終了する。
【0084】上記のようにして、アイドル状態或いは非
アイドル状態におけるEGR制御が実行さる。以上説
明したように、この実施例のアイドルEGR制御装置に
よれば、ディーゼルエンジン3のアイドル時に、実際の
エンジン回転数NEを目標アイドル回転数NTRGに収
束させるための積分制御量NIIが学習される。又、そ
の積分制御量NIIで補正された補正後エンジン回転数
NEISCに基づき、最終噴射量QFINが決定され
る。そして、その最終噴射量QFINに基づき燃料噴射
ポンプ1からの燃料噴射量がフィードバック制御される
ことにより、ディーゼルエンジン3のアイドル回転数制
御が実行される。
【0085】又、この実施例では、アイドル時にその運
転状態に応じてEGR装置がオンされることにより、主
燃焼室44から排気通路50へ排出される排気の一部が
吸気通路49に流れ、その排気が主燃焼室44に吸入さ
れる吸気へと再循環される。これにより、主燃焼室44
における燃焼が改善され、その排気中に含まれるNOx
が低減される。ここで、EGR装置をオンオフ制御する
ために使用されるアイドルEGR学習回転数NEEGR
は、アイドル回転数制御の際に学習される積分制御量N
IIに基づき学習される。又、EGR装置は、学習され
たアイドルEGR学習回転数NEEGRに基づき、所定
のヒステリシスをもってオンオフ制御される。
【0086】そして、アイドル時にエアコンスイッチ6
8やニュートラルスイッチ69によりエアコンの作動開
始や自動変速機の「ドライブレンジ」への切り換えが検
出されたときには、ディーゼルエンジン3の負荷が増加
を開始したものと判断される。そして、その判断時点か
ら「500msec」の間だけアイドルEGR学習回転
数NEEGRの学習が禁止される。
【0087】従って、アイドル時にディーゼルエンジン
3の負荷が急激に増加を始めたときには、その負荷増加
の開始から「500msec」の間だけ、アイドルEG
R学習回転数NEEGRの変化がなくなる。そして、
「500msec」だけ経過した後は、学習の禁止され
る直前におけるアイドルEGR学習回転数NEEGRが
使用される。そのため、例えば、図10に実線で示すよ
うに、アイドル時にディーゼルエンジン3の負荷が増加
する前に、アイドルEGR学習回転数NEEGRがしき
い値αよりも小さくてEGR装置を「オン」させるレベ
ルであったとする。このとき、エアコンや自動変速機の
切り換えに起因してディーゼルエンジン3の負荷が瞬間
的に急増したとしても、アイドルEGR学習回転数NE
EGRは「500msec」の間だけ変化しない。そし
て、「500msec」だけ経過して負荷が安定する頃
に、その負荷の増加分に応じてアイドルEGR学習回転
数NEEGRが増大する。又、このときアイドルEGR
学習回転数NEEGRが両しきい値α,βの間まで増大
したとしても、ヒステリシスの設定によりEGR装置が
オフされることがない。その結果、ディーゼルエンジン
3の負荷増加直後に、図10に破線で示すように、アイ
ドルEGR学習回転数NEEGRがしきい値βを上回り
急増して、EGR装置がオフされることはない。又、そ
の後に、アイドルEGR学習回転数NEEGRが両しき
い値α,βの間に下げ止まってEGR装置がオフのまま
となることがない。
【0088】つまり、アイドル時にディーゼルエンジン
3の負荷の急増時にEGR装置がオフされ、その後にヒ
ステリシスの設定に起因してEGR装置がオフ状態のま
まとなることを防止することができる。又、その結果と
して、アイドル時にNOxの低減のためにEGRが必要
であるにもかかわらず、EGRが不用意にカットされる
ことがなくなり、アイドル時の排気エミッションの悪化
を未然に防止することができる。尚、アイドルEGR学
習回転数NEEGRの学習が禁止される期間は極めて短
いことから、その間にEGR装置がオフされなくても、
燃料過多によるスモークの発生の点では特に問題となら
ない。
【0089】又、この実施例でも、アイドル回転数制御
の際の積分制御量NIIに、アイドル時のディーゼルエ
ンジン3の負荷状態が反映されることから、アイドルE
GR学習回転数NEEGRには、エアコンや自動変速機
の切り換え、或いはパワーステアリング等の作動に起因
する負荷状態の変化が反映される。従って、アイドル時
にはディーゼルエンジン3の負荷状態に応じてEGRを
オン又はオフさせることができ、燃料過多によるスモー
クの発生等の排気悪化を未然に防止することができる。
【0090】更に、この実施例でも、アイドルEGR学
習回転数NEEGRによりEGR装置をオン・オフさせ
るために、両しきい値α,βによってヒステリシスが設
定されている。そのため、アイドルEGR学習回転数N
EEGRが多少変動したとしても、EGR装置のオン・
オフ切り換えが無意味に行われることがなく、安定した
EGR制御を確保することができる。
【0091】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部
を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記実施例では、エアコンの作動や自動変速機の
切り換えに起因するディーゼルエンジン3の負荷変化を
想定し、その負荷変化に応じてアイドルEGR学習回転
数NEEGRの学習を禁止させるようにした。これに対
し、エアコン以外の、例えばオルタネータ等の補機に起
因した負荷変化を想定し、その負荷変化に応じてアイド
ルEGR学習回転数NEEGRの学習を禁止させるよう
にしてもよい。
【0092】(2)前記実施例では、アイドルEGR制
御装置をディーゼルエンジン3に具体化したが、ガソリ
ンエンジン等の他の内燃機関に具体化することもでき
る。 (3)前記実施例では、過給機としてのターボチャージ
ャ51を備えたディーゼルエンジン3に具体化したが、
過給機としてのスーパーチャジャを備えたディーゼルエ
ンジンや、過給機を備えていないディーゼルエンジンに
具体化することもできる。
【0093】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、アイドル回転数制御により機関負荷の変化を反映し
て求められる補正量に基づきEGR制御量を決定し、そ
のEGR制御量に基づき所定のヒステリシスをもってE
GR手段をオンオフ制御するようにしている。そして、
内燃機関の負荷が変化し始めたと判断した時に、その判
断時点からEGR制御手段の前記EGR制御量に基づく
制御状態の変更を所定期間だけ禁止するようにしてい
る。従って、アイドル時に機関負荷が過渡的に変化した
としても、その変化開始から所定期間だけEGR手段の
オンオフ状態が切り換わることはない。その結果、アイ
ドル時における過渡的な機関負荷の変化によりEGR手
段のオンオフ状態が一時的に切り替わり、ヒステリシス
の存在に起因してその切り替わった後の状態のまま保持
されてしまうことを防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の基本的な概念構成を示す概念構成図
である。
【図2】この発明を具体化した一実施例における過給機
付ディーゼルエンジンシステムを示す概略構成図であ
る。
【図3】一実施例において分配型燃料噴射ポンプを示す
断面図である。
【図4】一実施例においてECU等の構成を示すブロッ
ク図である。
【図5】一実施例において、ECUにより実行される
「メインルーチン」を示すフローチャートである。
【図6】一実施例において、ECUにより実行される
「NEIGI算出ルーチン」を示すフローチャートであ
る。
【図7】一実施例において、ECUにより実行される
「EGR制御ルーチン」を示すフローチャートである。
【図8】一実施例において「EGR制御ルーチン」の続
きを示すフローチャートである。
【図9】一実施例において、アイドルEGR学習回転数
に対するEGR装置のオンオフ制御のためのヒステリシ
スを示す図である。
【図10】一実施例において、アイドル時の負荷増加後
におけるアイドルEGR学習回転数の挙動を示すタイム
チャートである。
【図11】従来技術において、アイドル時に自動変速機
が「ドライブレンジ」へ切り換えられたときのエンジン
回転数の挙動を示すタイムチャートである。
【図12】従来技術において、アイドル時にエアコンが
オンされたときのエンジン回転数の挙動を示すタイムチ
ャートである。
【図13】従来技術において、アイドル時の負荷増加後
におけるEGR制御量の挙動を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
3…内燃機関としてのディーゼルエンジン、35は回転
数検出手段としての回転数センサ、56…EGR通路、
57…EGRバルブ、58…EVRV(56〜58はE
GR手段を構成している)、68…エアコンスイッチ、
69…ニュートラルスイッチ(68,69は負荷変化検
出手段を構成している)、71…ECU(71はアイド
ル回転数制御手段、EGR制御量決定手段、EGR制御
手段及び禁止手段を構成している)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F02D 41/16 F02D 41/16 G 45/00 340 45/00 340D (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F02M 25/07 550 F02M 25/07 570 F02D 21/08 301 F02D 41/02 330 F02D 41/14 310 F02D 41/16 F02D 45/00 340

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関から排出される排気の一部をそ
    の内燃機関に吸入される吸気へ再循環させるためのEG
    R手段と、 前記内燃機関の回転数を検出するための回転数検出手段
    と、 前記内燃機関のアイドル時に、前記回転数検出手段によ
    り検出される回転数が所要の目標アイドル回転数となる
    ように前記内燃機関の制御に関する補正量を学習し、そ
    の補正量により補正された制御量に基づき前記内燃機関
    を帰還制御するためのアイドル回転数制御手段と、 前記アイドル回転数制御手段により学習される補正量に
    基づき、前記EGR手段の制御に関するEGR制御量を
    決定するためのEGR制御量決定手段と、 前記EGR制御量決定手段により決定される前記EGR
    制御量に基づき、前記EGR手段を所定のヒステリシス
    をもってオンオフ制御するためのEGR制御手段とを備
    えた内燃機関のアイドルEGR制御装置において、 前記内燃機関の負荷変化を検出するための負荷変化検出
    手段と、 前記負荷変化検出手段の検出結果に基づき負荷の変化
    始を判断した時に、その判断時点から所定期間だけ、前
    記EGR制御手段の前記EGR制御量に基づく制御状態
    の変更を禁止するための禁止手段とを備えたことを特徴
    とする内燃機関のアイドルEGR制御装置。
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