JP2000017936A - 耐震性移動壁吊下構造 - Google Patents

耐震性移動壁吊下構造

Info

Publication number
JP2000017936A
JP2000017936A JP18874398A JP18874398A JP2000017936A JP 2000017936 A JP2000017936 A JP 2000017936A JP 18874398 A JP18874398 A JP 18874398A JP 18874398 A JP18874398 A JP 18874398A JP 2000017936 A JP2000017936 A JP 2000017936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moving wall
suspension
main body
wall main
screw hole
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP18874398A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshihiko Tsujii
敏彦 辻井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MATSUDAKKUSU KENKYUSHO KK
Original Assignee
MATSUDAKKUSU KENKYUSHO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by MATSUDAKKUSU KENKYUSHO KK filed Critical MATSUDAKKUSU KENKYUSHO KK
Priority to JP18874398A priority Critical patent/JP2000017936A/ja
Publication of JP2000017936A publication Critical patent/JP2000017936A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐震性移動壁吊下構造に於て、移動壁本体を
移動させる際や地震の際に異音が発生せず、かつ、移動
壁本体を常時鉛直に吊持できるようにする。 【解決手段】 上方の吊車に第1吊下部材3と下部に雄
ねじ部17を有する第2吊下部材4を垂設する。第1吊下
部材3の下端部を、移動壁本体1の上端部の長さ方向一
端寄りに固着し、かつ、他端寄りに上部に雄ねじ部を有
する軸部材6を鉛直軸心L廻りに回転自在に枢着する。
第1ねじ孔12とその近傍に相互に平行に設けられた第2
ねじ孔13とを有する回転部材7の第1ねじ孔12に、軸部
材6の雄ねじ部14を螺着する。回転部材7の第2ねじ孔
13に第2吊下部材4の下端部の雄ねじ部17を螺着する。
第2吊下部材4の軸心Mを鉛直軸心Lに対して所定偏心
寸法εだけ偏心させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐震性移動壁吊下
構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、展示場、コンベンション、博物館
等を間仕切るための耐震性移動壁として、例えば、図7
に示すように、天井aに配設されたレールb,bに沿っ
て走行する2個の吊車c,cから吊下部材d,dを垂下
して、一方の吊下部材dの下端を移動壁本体eに固着
し、他方の吊下部材dの下端部を車輪f…を介して移動
壁の長さ方向へ水平移動自在に取付けたものが公知であ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ような従来の耐震性移動壁では、移動壁本体eを移動さ
せる際や地震の際に、車輪f…が移動壁本体eの内部で
僅かに移動して、大きな異音が発生するという問題があ
った。また、移動壁本体eの内部に車輪f…等を水平移
動自在に取付けるための構造は複雑であり、組立や施工
が困難であった。
【0004】そこで、本発明は、上述の問題を解決し
て、移動壁本体を移動させる際や地震の際に異音が発生
せず、組立や施工が容易であり、かつ、移動壁本体を鉛
直に吊持できるような耐震性移動壁吊下構造を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る耐震性移動壁吊下構造は、移動壁本
体の上方に配設されたレールに沿って走行する2つの吊
車に、夫々、第1吊下部材と下部に雄ねじ部を有する第
2吊下部材を垂設し、該第1吊下部材の下端部を、上記
移動壁本体の上端部の長さ方向一端寄りに固着し、か
つ、上記移動壁本体の上端部の長さ方向他端寄りに上部
に雄ねじ部を有する軸部材を鉛直軸心廻りに回転自在に
枢着し、第1ねじ孔とその近傍に相互に平行に設けられ
た第2ねじ孔とを有する回転部材の上記第1ねじ孔に、
上記軸部材の雄ねじ部を螺着し、さらに、該回転部材の
上記第2ねじ孔に上記第2吊下部材の下端部の上記雄ね
じ部を螺着して、該第2吊下部材の軸心を上記鉛直軸心
に対して所定偏心寸法だけ偏心させたものである。
【0006】また、移動壁本体の骨組体と回転部材との
間に、スラスト軸受が介装されている。また、軸部材
が、移動壁本体の骨組体に、スラスト軸受を介して、枢
着されている。
【0007】また、第2吊下部材が、回転部材の第2ね
じ孔に螺着される雄ねじ部を下端部に有する連結杆と、
該連結杆に相対的に上下スライド可能に外嵌されると共
に該連結杆の上部に設けられた係止部に係止して抜止め
する段付部を内周面に有する円筒部と、該円筒部に下端
部が固着されると共に吊車から垂下される吊下杆部と、
から構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳説する。
【0009】図2と図3は本発明に係る耐震性移動壁吊
下構造の実施の一形態を示し、この耐震性移動壁吊下構
造は、長大スパンの梁を有する展示場、コンベンショ
ン、博物館等の建築構造物に於て、内部の間仕切り、絵
画や写真等の展示物の展示等に使用するための移動壁本
体1を天井Cに移動可能に吊下げるための構造である。
【0010】この耐震性移動壁吊下構造は、移動壁本体
1の上方に配設されたレールR,Rに沿って走行する2
つの吊車2,2に、夫々、第1吊下部材3と第2吊下部
材4を垂設し、第1吊下部材3の下端部を、移動壁本体
1の上端部の長さ方向一端寄りに固着し、かつ、第2吊
下部材4を、移動壁本体1の上端部の長さ方向他端寄り
に、偏心回転機構5を介して、移動壁本体1の所定位置
を通る鉛直軸心Lを中心とする円周上を移動自在となる
ように、連結したものである。
【0011】しかして、図1に示すように、偏心回転機
構5は、移動壁本体1の長さ方向他端寄りに上方突出状
にかつ鉛直軸心L廻りに回転自在に枢着される軸部材6
と、その軸部材6の上端部に形成された雄ねじ部14が螺
入される中央の第1ねじ孔12とその近傍に相互に平行に
設けられる第2ねじ孔13とを有する回転部材7と、移動
壁本体1の上面と回転部材7の下面との間に介装される
スラスト軸受15と、を備える。
【0012】また、軸部材6を成すボルト部材の頭部6
aと骨組体9の上端壁部10の下面との間に、スラスト軸
受16を介装する。そのスラスト軸受16は、球体が上下二
段に配設された複式の軸受とされる。移動壁本体1の骨
組体9は、横断面門型の本体部8と、その本体部8の下
面に溶着される補助板24とを上部に有し、本体部8の上
面に、スラスト軸受15の下輪が固着される支持片25を載
置する。そして、本体部8と補助板24と支持片25に、上
下方向の貫孔11を設け、その貫孔11に軸部材6を下方か
ら挿通する。
【0013】第2吊下部材4は、回転部材7の第2ねじ
孔13に螺着される雄ねじ部17を下端部に有する連結杆18
と、連結杆18に相対的に上下スライド可能に外嵌される
と共にその連結杆18の上部に設けられた係止部19に係止
して抜止めする段付部20を内周面に有する円筒部21と、
円筒部21に下端部が固着されると共に上方の吊車2から
垂下される吊下杆部22と、から構成される。さらに、連
結杆18と円筒部21を相対的に回転自在とする。
【0014】しかして、第2吊下部材4の軸心Lを軸部
材6の軸心に対して所定偏心寸法εだけ偏心させる。こ
の所定偏心寸法εとしては、35〜45mmに設定するのが好
ましい。これは、35mm未満では、軸部材6と連結杆18を
細くしなければならず、強度が不足してしまうからであ
り、45mmを越えると、第2吊下部材4が移動壁本体1の
一面側又は他面側に位置した状態において上方の吊車2
から下方の移動壁本体1までの全体が傾斜してスムース
な移動が困難となるからである。
【0015】また、円筒部21の下端面と回転部材7の上
面との間、及び、連結杆18の上端面と吊下杆部22の下端
面との間に、夫々、所定間隔寸法Sの間隔部26, 27を設
け、連結杆18から下方の部材を円筒部21と吊下杆部22に
対して、所定間隔寸法Sだけ上下動可能とする。
【0016】上述のように構成したことにより、第2吊
下部材4は、鉛直軸心Lを中心とする円周上を移動自在
となる。かつ、第2吊下部材4が水平方向へ移動可能な
最大寸法Bは所定偏心寸法εの2倍となる。
【0017】このため、図4の(イ),(ロ)に示すよ
うに、移動壁本体1を移動させる際に、回転部材7が回
転して第1吊下部材3と第2吊下部材4の相互距離が変
化するので、移動壁本体1が、平面的に見て、レール
R,Rに対してやや斜めになっても「こぜ」が生じるこ
とが無く、スムースに移動できる。かつ、レールR,R
は、完全に平行ではない場合があり、その場合、一対の
レールR,Rの相互距離Wは場所によって変化するが、
そのような変化にも対応してスムースに移動できる。し
かも、回転部材7は無音でスムースに回転するので、異
音が発生することなく静かに移動でき、建物内の人に不
快感を与えずに済む。
【0018】しかも、図1の如く、第2吊下部材4が移
動壁本体1の厚み方向中間部に対して一側面寄りに移動
した状態でも、所定偏心寸法εが小さいので(つまり 3
5 〜45mmなので)、移動壁本体1をバランスが崩れるこ
と無く鉛直に吊持つことができる。
【0019】これを理解し易く説明すると、例えば、図
6の比較例の如く、所定偏心寸法εを大きく(例えば60
mm程度に)設定した場合、移動壁本体1の一側面寄りに
第2吊下部材4が位置すると、移動壁本体1を鉛直に吊
持することができず、移動壁本体1は鉛直線に対して角
度θだけ傾斜する。このため、吊車2が傾斜し、あるい
は、左右の車輪が負荷する重量のバランスが大きく偏っ
て、吊車2を移動させ難くなってしまう。つまり、移動
壁本体1を移動させ難くなる。
【0020】これに対し、本発明の耐震性移動壁吊下構
造によれば、図5に示すように、所定偏心寸法εが前記
の如く小さいので、移動壁本体1をほぼ鉛直に吊持する
ことができ、吊車2の左右の車輪が負荷する重量のバラ
ンスも同等となるので、スムースに移動できる。
【0021】また、地震の横揺れにより、一対のレール
R,Rの相互距離Wが変化しても、回転部材7が回転し
て横揺れを吸収でき、第1・第2吊下部材3,4が破損
することは無い。また、地震の縦揺れ等により、移動壁
本体1が上下に揺れた場合、第2吊下部材4の円筒部21
と連結杆18とが相対的に上下にスライドして上下の揺れ
を吸収できる。従って、第2吊下部材4と回転部材7の
連結部分が破損することが無い。
【0022】なお、本発明に於て、第1吊下部材3、及
び、第2吊下部材4と偏心回転機構5は、移動壁本体1
の長さ方向のどちら側に配設しても構わない。
【0023】
【発明の効果】本発明は上述の如く構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0024】請求項1記載の耐震性移動壁吊下構造によ
れば、第2吊下部材4の軸心Lが軸部材6の軸心Mに対
して偏心する所定偏心寸法εを、(移動壁本体1を常時
鉛直に吊持できる程度に)十分に小さく設定することが
できる。従って、移動壁本体1を軽快に移動させること
が可能となる。しかも、吊車2,2の相互距離Eを、一
対のレールR,Rの相互距離Wの変化に自動的に対応さ
せることができる。また、構造が簡単となり、組立や施
工が容易となる。しかも、強度が大きくなり、耐震性が
向上する。
【0025】請求項2記載の耐震性移動壁吊下構造によ
れば、回転部材7が小さな外力にて回転するので、吊車
2,2の相互距離EをレールR,Rの相互距離Wの変化
に一層スムースに対応させることができると共に、移動
壁本体1が平面的に見てレールR,Rに対してやや斜め
になっても一層スムースに移動できる。また、移動時や
地震発生時に異音が発生せず、室内の人にいたずらに恐
怖感を与えることが無い。
【0026】請求項3記載の耐震性移動壁吊下構造によ
れば、構造が一層簡単となると共に、十分に大きな強度
をもたせることができる。しかも、回転部材7が一層回
転し易くなる。また、移動時や地震発生時の異音の発生
を一層確実に防止できる。
【0027】請求項4記載の耐震性移動壁吊下構造によ
れば、地震の際に、上下方向の揺れを吸収でき、耐震性
が一層向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す要部拡大断面図で
ある。
【図2】簡略正面図である。
【図3】簡略平面図である。
【図4】作用説明図である。
【図5】作用説明図である。
【図6】比較例の作用説明図である。
【図7】比較例の作用説明図である。
【符号の説明】
1 移動壁本体 2 吊車 3 第1吊下部材 4 第2吊下部材 6 軸部材 7 回転部材 9 骨組体 12 第1ねじ孔 13 第2ねじ孔 14 雄ねじ部 15 スラスト軸受 16 スラスト軸受 17 雄ねじ部 18 連結杆 19 係止部 20 段付部 21 円筒部 22 吊下杆部 L 鉛直軸心 M 軸心 R レール ε 所定偏心寸法

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 移動壁本体1の上方に配設されたレール
    R,Rに沿って走行する2つの吊車2,2に、夫々、第
    1吊下部材3と下部に雄ねじ部17を有する第2吊下部材
    4を垂設し、該第1吊下部材3の下端部を、上記移動壁
    本体1の上端部の長さ方向一端寄りに固着し、かつ、上
    記移動壁本体1の上端部の長さ方向他端寄りに上部に雄
    ねじ部14を有する軸部材6を鉛直軸心L廻りに回転自在
    に枢着し、第1ねじ孔12とその近傍に相互に平行に設け
    られた第2ねじ孔13とを有する回転部材7の上記第1ね
    じ孔12に、上記軸部材6の雄ねじ部14を螺着し、さら
    に、該回転部材7の上記第2ねじ孔13に上記第2吊下部
    材4の下端部の上記雄ねじ部17を螺着して、該第2吊下
    部材4の軸心Mを上記鉛直軸心Lに対して所定偏心寸法
    εだけ偏心させたことを特徴とする耐震性移動壁吊下構
    造。
  2. 【請求項2】 移動壁本体1の骨組体9と回転部材7と
    の間に、スラスト軸受15が介装されている請求項1記載
    の耐震性移動壁吊下構造。
  3. 【請求項3】 軸部材6が、移動壁本体1の骨組体9
    に、スラスト軸受16を介して、枢着されている請求項1
    又は2記載の耐震性移動壁吊下構造。
  4. 【請求項4】 第2吊下部材4が、回転部材7の第2ね
    じ孔13に螺着される雄ねじ部17を下端部に有する連結杆
    18と、該連結杆18に相対的に上下スライド可能に外嵌さ
    れると共に該連結杆18の上部に設けられた係止部19に係
    止して抜止めする段付部20を内周面に有する円筒部21
    と、該円筒部21に下端部が固着されると共に吊車2から
    垂下される吊下杆部22と、から構成されている請求項
    1、2又は3記載の耐震性移動壁吊下構造。
JP18874398A 1998-07-03 1998-07-03 耐震性移動壁吊下構造 Pending JP2000017936A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18874398A JP2000017936A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 耐震性移動壁吊下構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18874398A JP2000017936A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 耐震性移動壁吊下構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000017936A true JP2000017936A (ja) 2000-01-18

Family

ID=16229004

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18874398A Pending JP2000017936A (ja) 1998-07-03 1998-07-03 耐震性移動壁吊下構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000017936A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5490578A (en) Structure for attaching elevator machinery in a building
JP2706604B2 (ja) キャリアシステム
JPH10110889A (ja) 物体の耐震支持装置
JP2000017936A (ja) 耐震性移動壁吊下構造
JP2000045618A (ja) 耐震性移動壁吊下構造
JP3240278B2 (ja) 耐震性移動壁吊下構造
JPH10316351A (ja) 免震建物用エスカレーター
JP3877276B2 (ja) 制振構造体験装置
US856607A (en) Combination hanger and track for edgewise-movable doors.
JP2000017937A (ja) 耐震移動壁構造
JP3699252B2 (ja) 免震装置
JPH11256729A (ja) 耐震性移動壁吊下構造
JP3183821B2 (ja) 吊車装置
JPH0756032Y2 (ja) 渡り通路
JP3058309U (ja) 耐震移動壁構造
JP3587682B2 (ja) カーテンウォールのロッキング構造
JPH0720245Y2 (ja) 伸縮継手装置
JP3556020B2 (ja) 免震カーテンウォール
JPH0714503Y2 (ja) カーテンウォールの取付構造
JP3653729B2 (ja) ガラス板材支持用部材
JP3103749B2 (ja) 吊車装置
JPS6349980Y2 (ja)
JP2585122B2 (ja) 吊下げサポート
JPH0399155U (ja)
JPH02310286A (ja) エレベータの扉装置