JP2000017793A - 天 窓 - Google Patents

天 窓

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JP2000017793A
JP2000017793A JP10182243A JP18224398A JP2000017793A JP 2000017793 A JP2000017793 A JP 2000017793A JP 10182243 A JP10182243 A JP 10182243A JP 18224398 A JP18224398 A JP 18224398A JP 2000017793 A JP2000017793 A JP 2000017793A
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Takafumi Endo
藤 隆 文 遠
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガススプリングの伸張付勢力を効率よく用い
て開閉体をスムーズに上昇させることができるばかりで
なく、X字形リンクを用いて開閉体を滑らかに昇降させ
ることができる天窓を提供する。 【解決手段】 ガススプリング40L,40Rの一方の
端部をX字形リンク30のスライド端34,38に取り
付けることにより、開閉体20が上昇するに連れてガス
スプリング40L,40Rの伸張方向を開閉体20の上
昇方向に沿わせる。また、X字形リンク30のスライド
端34,38同士を連結部材50を用いて連結すること
により、左右一対のX字形リンク30の作動を連動さ
せ、各X字形リンク30が個別に開閉体20を上昇させ
て開閉体20を傾動させないようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物の屋根等に形
成した開口に開閉自在に取り付けられて太陽光や外気を
屋内に取り入れる天窓に関し、より詳しくは、X字形リ
ンクを用いることにより窓枠を基枠に対して平行に昇降
させて開閉する形式の天窓に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、建物の屋根等に形成した開口に取
り付けられて太陽光を屋内に取りいれる天窓が広く用い
られているが、この天窓のなかには前記開口を密閉する
固定式のものの他に、前記開口から新鮮な外気を屋内に
取り入れたり火災等の緊急時には煙を屋外に排出したり
できる開閉式のものがある。この開閉式の天窓には、ヒ
ンジ軸の周りに回動して開閉するものや、X字形リンク
を用いることにより窓枠を基枠に対して平行に昇降させ
て開閉するものがあるが、後者の一例が実用新案登録公
報第2571752号に記載されている。
【0003】この実用新案登録公報第2571752号
に記載された、X字形リンクを用いて窓枠を開閉する天
窓の構造を図7を参照して概説すると、この天窓1は、
建物の屋根等に形成した開口の周縁に沿って固定される
基枠2と、インナドーム3aおよびアウタドーム3bを
窓枠3に取り付けた開閉体4とを備えている。そして、
前記基枠2と前記窓枠3との間には、X字形リンク5お
よび左右一対のガススプリング6L,6Rが介装される
とともに、開閉体4の閉鎖に用いるケーブル7が巻き回
されている。
【0004】これにより、前記ケーブル7を巻取る図示
されない巻取り機構のロックを解除すると、前記ガスス
プリング6L,6Rの伸張付勢力によって開閉体4が上
昇するが、開閉体4はX字形リンク5によって支持され
ているので、基枠2に対して傾くことなく平行に上昇す
る。反対に、前記巻取り機構を作動させてケーブル7を
巻き取ると、開閉体4はガススプリング6L,6Rを短
縮させながら、基枠2に対して傾くことなく平行に降下
して建物の開口を閉鎖する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した天
窓1のガススプリング6L,6Rは、その伸張付勢力に
よって開閉体4を上昇させるのであるから、開閉体4の
昇降方向に真っ直ぐに延びるように配置すれば、その伸
張付勢力を最も効率よく使用して開閉体4をスムーズに
上昇させることができる。同時に、開閉体4を降下させ
る際にも、ケーブル7の巻き取りに要する力を最も小さ
くすることができる。
【0006】ところが、ガススプリング6L,6Rは、
開閉体4の昇降ストロークとの関連により、ある寸法以
上にその長さを短くすることができない。したがって、
ガススプリング6L,6Rは、図8中に実線で示したよ
うに、開閉体4を閉じた状態では水平線Hに対して小さ
い角度αをなして傾斜して延びるように配置せざるを得
ない。
【0007】一方、開閉体4はX字形リンク5に支持さ
れて、基枠2に対して平行かつ上下方向に真っ直ぐ昇降
する。また、上述した天窓1においては、ガススプリン
グ6L,6Rの上端部6aがブラケット8aを介して開
閉体4の窓枠3に直接固定されているから、前記上端部
6aもまた図8中に矢印Aで示したように上下方向に真
っ直ぐ昇降する。これにより、開閉体4がその昇降スト
ロークS一杯に上昇したときにガススプリング6L,6
Rが水平線Hに対して延びる角度βの大きさは、上述し
た取付角度αと開閉体4の昇降ストロークSとによって
一義的に定まってしまう。したがって、上述した従来の
天窓1においては、前記角度βを十分に大きい値に設定
し、ガススプリング6L,6Rの伸張力を効率よく用い
て開閉体4をスムーズに上昇させることができない。ま
た、開閉体4を降下させる際にガススプリング6L,6
Rの短縮に要する力が大きくなるので、ケーブル7を巻
取るために大きな力を必要とする。
【0008】さらに、上述した従来の天窓1において
は、左右一対のガススプリング6L,6Rが、一つのX
字形リンク5を左右に挟むように配置されている。これ
により、左右一対のガススプリング6L,6Rの伸張付
勢力のアンバランスとX字形リンク5が有するガタとが
互いに影響し合うため、開閉体4は基枠2に対して左右
に小刻みに傾動しながら昇降することとなり、その昇降
動作を滑らかなものとすることができない。
【0009】そこで、本発明の目的は、上述した従来技
術が有する問題点を解消し、ガススプリングの伸張方向
を開閉体の昇降方向に接近させて、ガススプリングの伸
張付勢力を効率よく用いて開閉体をスムーズに上昇させ
ることができるばかりでなく、X字形リンクを用いて開
閉体を昇降させる際にも開閉体を滑らかに昇降させるこ
とができる天窓を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する本
発明の請求項1に記載の天窓は、建物に形成した開口に
固定される基枠と、この基枠に対して昇降自在に支持さ
れて前記開口を開閉する開閉体と、この開閉体を前記基
枠に対して平行に昇降可能に支持する、前記基枠と前記
開閉体との間に介装されたX字形支持リンクと、その伸
張付勢力によって前記前記開閉体を上昇させる、前記基
枠と前記開閉体との間に介装された付勢手段とを備え
る。そして、前記付勢手段の一方の端部を、前記基枠若
しくは前記開閉体のいずれか一方に設けた前記X字形リ
ンクのスライド端に取り付けるとともに、前記付勢手段
の他方の端部を、前記基枠若しくは前記開閉体のいずれ
か他方に設けた固定部に取り付け、かつ前記固定部を、
前記開閉体が最も上昇したときに前記付勢手段の伸張方
向が前記開閉体の昇降方向に沿うように、前記開閉体が
最も上昇したときの前記スライド端の位置に対して位置
決めする。
【0011】すなわち、本発明の請求項1に記載の天窓
においては、開閉体の上昇に伴い、X字形リンクのスラ
イド端が開閉体の上昇方向に対して垂直な方向に変位す
る。また、付勢手段の一方の端部が、X字形リンクの前
記スライド端に取り付けられている。これにより、開閉
体が上昇する際には、付勢手段の一方の端部は、開閉体
の上昇ストローク分だけ開閉体の上昇方向に変位すると
同時に、前記スライド端のスライド量の分だけ開閉体の
上昇方向に対して垂直な方向に変位する。さらに、付勢
手段の他方の端部を取り付ける固定部は、開閉体が最も
上昇したときに付勢手段の伸張方向が開閉体の昇降方向
に沿うように、開閉体が最も上昇したときの前記スライ
ド端の位置に対して位置決めされている。すなわち、本
発明の請求項1に記載の天窓においては、開閉体が最も
上昇したときに付勢手段の伸張方向を開閉体の上昇方向
に沿わせることができるので、開閉体の昇降ストローク
の全体にわたって付勢手段の伸張方向を開閉体の上昇方
向に接近させることができる。したがって、本発明の請
求項1に記載の天窓によれば、付勢手段の伸張付勢力を
効率よく使用して開閉体をスムーズに上昇させることが
できる。
【0012】一方、上記の課題を解決する本発明の請求
項2に記載の天窓は、建物に形成した開口に固定される
基枠と、この基枠に対して昇降自在に支持されて前記開
口を開閉する開閉体と、この開閉体を前記基枠に対して
平行に昇降可能に支持する、前記基枠と前記開閉体との
間に介装された少なくとも一対のX字形リンクとを備え
る。そして、前記開閉体の昇降に伴う前記X字形リンク
のスライド端のスライド方向が同一となるように複数の
前記X字形リンクを配置するとともに、前記X字形リン
クの前記スライド端同士が一体にスライドするように、
前記スライド端同士を連結部材を用いて連結する。
【0013】すなわち、本発明の請求項2に記載の天窓
によれば、複数のX字形リンクの各スライド端同士を連
結部材を用いて連結したので、複数のX字形リンクの作
動を連動させることができる。これにより、各X字形リ
ンクが個別に開閉体を上昇させて開閉体を傾動させるこ
とがないから、開閉体を基枠に対して平行にかつ滑らか
に昇降させることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明による天窓の第1お
よび第2実施形態を、図1乃至図6を参照して詳細に説
明する。ここで、図1は本発明による第1実施形態の天
窓を開いた状態で示す全体縦断面図、図2は図1中に示
したII−II破断線に沿った断面図、図3は図1に示した
天窓を閉じた状態で示す全体縦断面図、図4は図3中に
示したIV−IV破断線に沿った断面図、図5は本発明によ
る第1実施形態の天窓の作用を説明する図、図6は本発
明による第2実施形態の天窓を開いた状態で示す全体縦
断面図である。
【0015】第1実施形態 まず最初に図1乃至図4を参照し、本発明による第1実
施形態の天窓100の構造を詳細に説明する。
【0016】図1に示した本第1実施形態の天窓100
は、建物の屋根等に形成した開口に固定される基枠10
と、この基枠10に対して昇降自在に支持されて前記開
口を開閉する開閉体20と、この開閉体20を前記基枠
に対して平行に昇降可能に支持する、前記基枠10と前
記開閉体20との間に介装された左右一対のX字形リン
ク30L,30Rと、前記開閉体20を開き方向に付勢
する付勢手段としての左右一対のガススプリング40
L,40Rと、左右一対の前記X字形リンク30L,3
0Rのスライド端同士を連結する連結部材50とを備え
ている。
【0017】前記基枠10は、アルミ合金から押出成形
した枠体を組み立てたもので、その側壁11の内側壁面
には、左右一対のX字形リンク30L,30Rの固定端
をそれぞれ回動自在に軸支するピン12,13およびス
ライド端をそれぞれ案内支持するガイドレール14,1
5と、左右一対のガススプリング40L,40Rの下端
部をそれぞれ回動自在に軸支するピン16,17(固定
部)およびこれらのピン16,17がそれぞれ植設され
たブラケット18,19とが固定されている。なお、前
記ガイドレール14,15は、開閉体20の昇降方向
(図1おいて図示上下方向)に対して垂直な方向(図1
において図示左右方向)に延びるように配置されてい
る。
【0018】前記開閉体20は、アルミ合金から押出成
形した枠体を組み立てた窓枠21に、例えばアクリル樹
脂製のドーム22と、耐火網入りガラス23とをそれぞ
れ組み付けたものである。そして、前記窓枠21の側壁
24の内壁面には、左右一対のX字形リンク30L,3
0Rの固定端をそれぞれ軸支するピン25,26および
スライド端をそれぞれ案内支持するガイドレール27,
28が固定されている。なお、前記ガイドレール27,
28は、開閉体20の昇降方向に対して垂直な方向に延
びるように配置されている。
【0019】前記X字形リンク30L,30Rは、長さ
が等しい一対の断面形状矩形の筒状長尺部材31,32
の長手方向中央部同士を、連結ピン33を用いて相対回
動自在に軸支してX字形に組み合わせたものである。そ
して、図1において図示左側のX字形リンク30Lの一
方の長尺部材31は、その図示下端部31b(固定端)
が前記ピン12によって基枠10に回動自在に軸支され
るとともに、その図示上端部31a(スライド端)に植
設したピン34の先端に取り付けたローラ35が、前記
ガイドレール27とスライド自在に嵌合している。ま
た、他方の長尺部材32は、その図示上端部32a(固
定端)が前記ピン25によって窓枠21に回動自在に軸
支されるとともに、その図示下端部32b(スライド
端)に植設したピン36の先端に取り付けたローラ37
が、前記ガイドレール14とスライド自在に嵌合してい
る。
【0020】同様に、図1において図示右側のX字形リ
ンク30Rの一方の長尺部材31は、その図示下端部3
1b(固定端)が前記ピン13によって基枠10に回動
自在に軸支されるとともに、その図示上端部31a(ス
ライド端)に植設したピン38の先端に取り付けたロー
ラ35が、前記ガイドレール28とスライド自在に嵌合
している。また、他方の長尺部材32は、その図示上端
部32a(固定端)が前記ピン26によって窓枠21に
回動自在に軸支されるとともに、その図示下端部32b
(スライド端)に植設したピン39の先端に取り付けた
ローラ37が、前記ガイドレール15とスライド自在に
嵌合している。
【0021】これにより、左右一対のX字形リンク30
L,30Rは、そのすべてのスライド端31a,31a
および32b,32bが、開閉体20の昇降に連動して
同一方向にスライドするように配置されている。
【0022】前記ガススプリング40L,40Rは、シ
リンダ41と、このシリンダ41にスライド自在に内嵌
する図示されないピストンとによってガスを密封したも
ので、この密封ガスの圧力により生じる伸張付勢力によ
って開閉体20を上昇させるようになっている。また、
図3中に示したケーブルガイドGと複数のガイドローラ
R,R間に巻き回される図示されないケーブルを巻き取
ると、開閉体20が降下しつつガススプリング40L,
40Rを短縮させるので、ガスが圧縮されて伸張付勢力
が蓄えられるようになっている。
【0023】また、前記シリンダ41の上端部41aが
X字形リンク30L,30Rのスライド端31a,31
aにそれぞれ植設した前記ピン34,38に、また前記
ピストンに接続するピストンロッド42の下端部42a
が基枠10に固定された前記ピン16,17(固定部)
に、それぞれ回動自在に取り付けられている。なお、前
記ピン16,17(固定部)の位置は、図1に示したよ
うに、開閉体20が最も上昇したときに各ガススプリン
グ40L,40Rの伸張方向が開閉体20の昇降方向に
最も接近するように、すなわち各ガススプリング40
L,40Rがほぼ図示上下方向に延びるように、開閉体
20が最も上昇したときのX字形リンク30L,30R
の前記ピン34,38の位置に対してその位置が選定さ
れている。
【0024】前記連結部材50は、一直線状に延びる帯
板状の厚い鋼板で、左右一対のX字形リンク30L,3
0Rの一方の長尺部材31の上端部31aにそれぞれ植
設した前記ピン34,38(スライド端)同士を連結し
ている。
【0025】次に、上述のように構成された本第1実施
形態の天窓100の作用について説明すると、図1乃至
図4に示したように、開閉体20は左右一対のX字形リ
ンク30R,30Lによって支持され、基枠10に対し
て平行に昇降する。また、左右一対のガススプリング4
0L,40Rは、その伸張付勢力によって開閉体20を
上昇させて、図示されない建物の開口を開放する。そし
て、図4中に示したケーブルガイドGおよび複数のガイ
ドローラR間に巻き回される図示されないケーブルを巻
き取ると、開閉体20は左右一対のガススプリング40
L,40Rを短縮させながら降下して基枠10に密着
し、建物の開口を閉鎖する。
【0026】次に、図5を参照して、本第1実施形態の
天窓100の作用の特徴部分について説明する。なお、
以下の説明においては、図示左側のX字形リンク30L
およびガススプリング40Lを参照するが、図示右側の
X字形リンク30Rおよびガススプリング40Rの作用
もまた同一である。
【0027】すなわち、図5中に実線で示したように、
開閉体20が最も降下して基枠10に密着した状態で
は、ガススプリング40Lの伸張方向は水平線Hに対し
て角度αをなしている。この角度αの値は、ガススプリ
ング40Lが最も短縮したときの全長と、ガススプリン
グ40Lの下端部42aを取り付けたピン16(固定
部)およびガススプリング40Lの上端部41aを取り
付けたピン34の配置によって定まる。
【0028】一方、開閉体20が最も降下した状態から
徐々に上昇するに連れ、X字形リンク30Lの一方の長
尺部材31の上端部31a(スライド端)は、開閉体2
0の昇降方向に対して垂直な方向、すなわち図示左右方
向に延びるガイドレール27に沿って図示左方向に徐々
にスライドする。これに伴い、前記上端部31aに植設
したピン34もまた、開閉体20の上昇に伴って図示上
方向に変位しつつ徐々に図示左方向にスライドするの
で、ピン34に取り付けたガススプリング40Lの上端
部41aもまた、図示上方向に変位しつつ徐々に図示左
方向にスライドする。すなわち、本第1実施形態の天窓
100においては、開閉体20の上昇に伴って、ガスス
プリング40Lの上端部41aが、開閉体20の上昇ス
トロークSの分だけ開閉体20の上昇方向(図示上方
向)に変位すると同時に、X字形リンク30Lに植設し
たピン34のスライド量Lの分だけ、開閉体20の上昇
方向に対して垂直な方向(図示左方向)に変位する。
【0029】さらに、ガススプリング40Lの下端部4
1aが取り付けられたピン16(固定部)は、開閉体2
0が最も上昇したときにガススプリング40Lの伸張方
向が開閉体20の昇降方向に沿うように、開閉体20が
最も上昇したときの前記ピン34(スライド端)の位置
に対して位置決めされている。これにより、本第1実施
形態の天窓100においては、開閉体20が最も上昇し
たときのガススプリング40Lの伸張方向は、水平線に
対して角度γをなすが、この角度γの値は、図8に示し
た従来の天窓における相当角度βに対して十分に大き
い。
【0030】すなわち、本第1実施形態の天窓100に
おいては、開閉体20が最も上昇したときにガススプリ
ング40Lの伸張方向を開閉体20の上昇方向に最も接
近させることができるので、開閉体20の昇降ストロー
クSの全体にわたって、ガススプリング40Lの伸張方
向を開閉体20の上昇方向に接近させることができる。
これにより、本第1実施形態の天窓100によれば、ガ
ススプリング40Lの伸張付勢力を効率よく使用して、
開閉体20をスムーズに上昇させることができる。特
に、ガススプリング40Lが伸張するに連れてその伸張
付勢力が次第に低下してくるが、本第1実施形態の天窓
100においては、ガススプリング40Lが伸張するに
連れて効率がより一層高まるので、開閉体20の昇降ス
トロークSの全体にわたって、開閉体20をスムーズか
つ迅速に開閉体20を上昇させることができる。
【0031】さらにまた、本第1実施形態の天窓100
の他の特徴部分について説明すると、本第1実施形態の
天窓100においては、左右一対のX字形リンク30
L,30Rのスライド端31a,31a同士が、連結部
材50によって連結されている。これにより、左右一対
のX字形リンク30L,30Rを互いに連動させて作動
させることができるから、左右一対のX字形リンク30
L,30Rが個別に開閉体20を上昇させて開閉体20
を傾動させることがなく、開閉体20を基枠10に対し
て平行にかつ滑らかに昇降させることができる。
【0032】第2実施形態次に、図6を参照して、本発
明による第2実施形態の天窓200の構造について説明
すると、この天窓200は小型であるため、側面視で一
つ(天窓200全体では合計2つ)のX字形リンク30
を用いて開閉体20を昇降させる点と、連結部材50を
備えていない点とにおいて上述した第1実施形態の天窓
100と異なっているが、その他の部分は全く同一とな
っている。
【0033】したがって、本第2実施形態の天窓200
においても、開閉体20が最も上昇したときのガススプ
リング40の伸張方向を、開閉体20の上昇方向に対し
て最も接近させることができるから、ガススプリング4
0の伸張付勢力を効率よく使用して、開閉体20をスム
ーズに上昇させることができる。
【0034】以上、本発明による第1実施形態および第
2実施形態の天窓について詳しく説明したが、本発明は
上述した実施形態によって限定されるものではなく、種
々の変更が可能であることは言うまでもない。
【0035】例えば、上述した第1実施形態において
は、左右一対のX字形リンクの上方のスライド端31
a,31a同士を連結部材50で連結するように構成さ
れているが、下方のスライド端32b,32b同士を連
結部材50で連結することもできるし、上下一対の連結
部材50,50により、上方のスライド端31a,31
a同士および下方のスライド端32b,32b同士の両
方をそれぞれ連結する構造としても良い。
【0036】さらに、上述した第1実施形態および第2
実施形態においては、ガススプリング40の下端部42
aを基枠10に固定したピン16,17(固定部)に取
り付けるとともに、ガススプリング40の上端部41a
をX字形リンク30の上方のスライド端31a,31a
に取り付けているが、これとは反対に、ガススプリング
40の上端部41aを窓枠21に設けた固定部に取り付
けるとともに、ガススプリング40の下端部42aをX
字形リンク30の下方のスライド端32bに取り付けて
も良い。
【0037】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の天窓は、付勢手段の一方の端部をX字形リンクのスラ
イド端に取り付けることにより、開閉体が最も上昇した
ときに付勢手段の伸張方向を開閉体の上昇方向に沿わせ
ることができるので、開閉体の昇降ストロークの全体に
わたって付勢手段の伸張方向を開閉体の上昇方向に接近
させることができる。したがって、付勢手段の伸張付勢
力を効率よく使用して開閉体をスムーズに上昇させるこ
とができる。また、本発明の天窓は、複数のX字形リン
クの各スライド端同士を連結部材を用いて連結すること
により、複数のX字形リンクの作動を連動させる構造と
したので、それぞれのX字形リンクが個別に開閉体を上
昇させて開閉体を傾動させることがなく、開閉体を基枠
に対して平行にかつ滑らかに昇降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による第1実施形態の天窓を開いた状態
で示す全体縦断面図。
【図2】図1中に示したII−II破断線に沿った断面図。
【図3】図1に示した天窓を閉じた状態で示す全体縦断
面図。
【図4】図3中に示したIV−IV破断線に沿った断面図。
【図5】本発明による第1実施形態の天窓の作用を説明
する図。
【図6】本発明による第2実施形態の天窓を開いた状態
で示す全体縦断面図。
【図7】実用新案登録公報第2571752号に記載さ
れた天窓の全体縦断面図。
【図8】図7に示した天窓の作動を説明する図。
【符号の説明】
A,B ガススプリング上端部の昇降方向 H 水平線 L X字形リンクのスライド端のスライドストローク S 開閉体の昇降ストローク 1 従来の天窓 2 基枠 3 窓枠 3a インナドーム 3b アウタドーム 4 開閉体 5 X字形リンク 6 ガススプリング 7 ケーブル 8 ブラケット 10 基枠 11 側壁 12,13 ピン 14,15 ガイドレール 16,17 ピン 18,19 ブラケット 20 開閉体 21 窓枠 22 ドーム 23 耐火網入りガラス 24 側壁 25,26 ピン 27,28 ガイドレール 30L,30R X字形リンク 31,32 長尺部材 33 連結ピン 34,36,38,39 ピン 35,37 ローラ 40,40L,40R ガススプリング(付勢手段) 41 シリンダ 41a 上端部 42 ピストンロッド 42a 下端部 50 連結部材 100 第1実施形態の天窓 200 第2実施形態の天窓

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建物に形成した開口に固定される基枠と、 この基枠に対して昇降自在に支持されて前記開口を開閉
    する開閉体と、 この開閉体を前記基枠に対して平行に昇降可能に支持す
    る、前記基枠と前記開閉体との間に介装されたX字形支
    持リンクと、 その伸張付勢力によって前記前記開閉体を上昇させる、
    前記基枠と前記開閉体との間に介装された付勢手段とを
    備えた天窓において、 前記付勢手段の一方の端部を、前記基枠若しくは前記開
    閉体のいずれか一方に設けた前記X字形リンクのスライ
    ド端に取り付けるとともに、 前記付勢手段の他方の端部を、前記基枠若しくは前記開
    閉体のいずれか他方に設けた固定部に取り付け、 かつ前記固定部を、前記開閉体が最も上昇したときに前
    記付勢手段の伸張方向が前記開閉体の昇降方向に沿うよ
    うに、前記開閉体が最も上昇したときの前記スライド端
    の位置に対して位置決めすることを特徴とする天窓。
  2. 【請求項2】建物に形成した開口に固定される基枠と、 この基枠に対して昇降自在に支持されて前記開口を開閉
    する開閉体と、 この開閉体を前記基枠に対して平行に昇降可能に支持す
    る、前記基枠と前記開閉体との間に介装された少なくと
    も一対のX字形リンクとを備えた天窓において、 前記開閉体の昇降に伴う前記X字形リンクのスライド端
    のスライド方向が同一となるように複数の前記X字形リ
    ンクを配置するとともに、 前記X字形リンクの前記スライド端同士が一体にスライ
    ドするように、前記スライド端同士を連結部材を用いて
    連結したことを特徴とする天窓。
JP10182243A 1998-06-29 1998-06-29 天 窓 Withdrawn JP2000017793A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP3162977A1 (en) * 2015-10-28 2017-05-03 FAKRO PP Sp. z o.o. Roof skylight with raising leaf, in particular with smoke removal function

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