JP2000017579A - 印刷用シート - Google Patents

印刷用シート

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JP2000017579A
JP2000017579A JP10178494A JP17849498A JP2000017579A JP 2000017579 A JP2000017579 A JP 2000017579A JP 10178494 A JP10178494 A JP 10178494A JP 17849498 A JP17849498 A JP 17849498A JP 2000017579 A JP2000017579 A JP 2000017579A
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雅則 上本
Takenori Furuya
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Abstract

(57)【要約】 【課題】布帛をベースとした、表面平滑性に優れて熱転
写方式や種々の印刷方式において繊細かつ鮮明に印刷で
き、かつ洗濯可能な印刷用シートを提供すること。 【解決手段】ポリウレタンのジメチルホルムアミド溶液
に、スメクタイト型粘土の層間に第4級アンモニウムイ
オンを導入することによりジメチルホルムアミドへの膨
潤分散性を付与させた粘土有機複合体を前記ポリウレタ
ンの固形分に対して1〜8%に分散させ、かつ、表面積
が300m2 /g以上である多孔性微粉末を前記ポリウレ
タンの固形分に対して10〜100%に分散させ、この
溶液を布帛の少なくとも片面にコーティングして凝固浴
中に浸漬し前記ポリウレタンを湿式凝固させて得られる
多孔層を有することを特徴とする印刷用シート。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写方式やイン
クジェット方式等の印刷方法で印刷出来、洗濯も可能な
布帛をベースとする印刷用シートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維からなる基材上に、ポリウレ
タン樹脂を湿式凝固して多孔層を形成することは特開昭
60ー47954号公報で知られている。この方法で
は、十分な平滑性は得られない。特開平7ー3655号
公報では、多孔層を形成させる際に、ジメチルホルムア
ミドへの膨潤分散性を付与した粘土有機複合体をポリウ
レタン溶液に配合したコーティング液を用いる方法が開
示されている。この方法によると平滑性が改善された多
孔層を有するシートが得られる。
【0003】しかし、これを印刷用シートとして用いた
場合、平滑性を向上させただけのものは、洗濯したとき
に読みとりが困難ないし不能になるという問題があっ
た。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、布帛をベースとした、表面平滑性に優れており、し
たがって熱転写方式や種々の印刷方式において繊細かつ
鮮明に印刷ができ、かつ洗濯可能な印刷用シートを提供
することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らが、鋭意検討
した結果、かかる本発明の目的は、下記の構成を有する
本発明によって工業的に有利に達成された。
【0006】[1]ポリウレタンのジメチルホルムアミ
ド溶液に、スクメタイト型粘土の層間に第4級アンモニ
ウムイオンを導入してなる粘土有機複合体をポリウレタ
ンの固形分に対して1〜8%、および表面積が300m
2/g以上の多孔性微粉末をポリウレタン の固形分に対
して10〜100%を分散させて得られるコーティング
液を基材布帛の少なくとも片面にコーティングし、湿式
凝固して多孔層を形成してなる印刷用シート。
【0007】[2]基材布帛がポリエステル繊維布であ
ることを特徴とする上記[1]記載の印刷用シート。
【0008】[3]多孔層の厚さが10〜500μmで
あることを特徴とする上記[1]又は[2]のいずれか
に記載の印刷用シート。
【0009】[4]多孔性微粉末の平均粒径が1〜10
μmであることを特徴とする上記[1]〜[3]のいず
れかに記載の印刷用シート。
【0010】[5]上記[1]〜[4]のいずれかに記
載の印刷用シートの多孔層に印刷してなるラベル。
【0011】[6]印刷に熱転写パターン法又はインク
ジェット法を用いることを特徴とする上記[5]記載の
ラベル。
【0012】本発明の最大の特徴は、スクメタイト型粘
土の層間に第4級アンモニウムイオンを導入してなるジ
メチルホルムアミドへの膨潤分散性を改善した粘土有機
複合体および表面積が300m2/g以上の多孔性微粉
末をコーティング液に配合することによって、印刷性が
良好で、かつ洗濯可能な印刷用シートを提供した点にあ
る。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳しく説明する。
【0014】本発明において、基材布帛としては、印刷
用シートの使用目的等に応じて適宜なものを用いること
ができる。基材布帛の選択で柔軟性や耐熱性などの物性
を適宜に調節ができ、また、基材布帛を特定なものにす
ることによって付与パターンのコントラストを向上させ
ることもできる。洗濯に供され、かつ衣類に縫いつけら
れるラベル等を形成する場合は、基材布帛として、ポリ
エステル繊維やポリアミド繊維等の合成繊維、アセテー
ト繊維の如き半合成繊維、および綿、麻および羊毛等の
天然繊維の一種又は二種以上からなる織布、編布および
不織布が好ましくもちいられる。中でも、寸法安定性、
平滑性および風合いの良好性等の点からポリエステル繊
維布、特にポリエステル織布が好ましい。なお、浸透防
止のために、この基材布帛にあらかじめ撥水剤による処
理やカレンダーによる目潰しを行っておいてもよい。
【0015】本発明におけるスメクタイト型粘土は、マ
グネシウム八面体層を2層のシリカ四面体層の間に挟ん
だサンドイッチ型の3層構造を有するフィロケイ酸塩で
あり、陽イオン交換能を有し、層間に水を取り込んで膨
潤する特異な性質を示す粘土鉱物である。天然には、八
面体層に三価のアルミニウムを含む2ー八面体型スメク
タイトであるヘクトライトやサボナイトが知られてお
り、合成品として、化学的に合成された合成スメクタイ
ト型粘土が挙げられる。
【0016】発明で使本用する粘土有機複合体は、スメ
クタイト型粘土の交換性陽イオンを第4級アンモニウム
イオンとイオン交換することによって得ることが出来
る。
【0017】かかる粘土有機複合体の製造方法として
は、スメクタイト型粘土の交換性陽イオンを効率よく第
4級アンモニウムイオンとイオン交換できる方法であれ
ば、特に限定されないが、例えばスメクタイト型粘土を
水中に1〜5重量%分散させたスメクタイト型粘土懸濁
液に、スメクタイトの陽イオン交換用量の0.5〜1.
5倍量(当量換算)の第4級アンモニウム塩溶液を添加
することにより製造することができる。
【0018】本発明で使用する第4級アンモニウムイオ
ンとしては、ジメチルホルムアミドへの膨潤分散性を付
与する基を有する第4級アンモニウムイオンであれば、
特に制限されるものではない。
【0019】本発明で使用する粘土有機複合体は、ジメ
チルホルムアミドに膨潤して分散しやすく、ジメチルホ
ルムアミド溶液に分散させると0.001〜0.04μ
の鱗片状の超微粒子になるという特性を有しているので
ある。
【0020】本発明は前記のポリウレタンジメチルホル
ムアミド溶液に、上記の粘土有機複合体をポリウレタン
の固形分に対して0.5〜20%好ましくは1〜8%に
分散させた溶液を使用するのである。これが0.5%未
満では湿式凝固の核となる粘土有機複合体の量が少なく
て気孔数が不足して十分な平滑性が得られない。また、
この分散量が20%を超えると湿式凝固の程度が多くな
りすぎ気孔が必要以上に増加し相互の関係で孔型が歪
み、平滑性が得られなくなる。
【0021】多孔層に含有させる多孔性微粉末は、印字
面となる多孔層の表面において、微細孔型の多孔層を形
成して、かつ、自らもインク受容体となり、印刷インク
の定着性に優れる多孔層を得ることを目的とする。多孔
層の表面積としては100m2/g以上、好ましくは3
00m2/g以上が用いられる。表面積が100m2/g
未満では、インクの定着性が不十分となり、洗濯による
印刷インクの脱落が大きく本発明が目的とする耐洗濯性
を得ることができない。
【0022】本発明は前記のポリウレタンジメチルホル
ムアミド溶液に、上記の多孔性微粉末をポリウレタンの
固形分に対して10〜100%分散させた溶液を使用す
る。この多孔性微粉末の分散量がポリウレタン量の10
%未満ではインクの定着性が不十分となり、洗濯による
印刷インクの脱落が大きくて本発明が目的とする耐洗濯
性を持たせることができない。また、この分散量が10
0%を超えると平滑な印字面を形成することが出来ず、
鮮明な印字性に乏しくなる。
【0023】多孔性微粉末としては、例えば二酸化ケイ
素や活性炭等の適宜なものを用いて良く、特に限定はし
ないが、1〜10μmの平均粒径であることが好まし
い。その平均粒子径が1μm未満であると、表面の多孔
層形成が十分でなく、鮮明な印字性に乏しくなる。ま
た、10μmを超えると平滑な印字面を形成することが
出来ず、鮮明な印字性に乏しくなる。
【0024】上記のようにして粘土有機複合体と多孔性
微粉末を適宜の範囲に分散させたポリウレタン配合液を
少なくとも布帛の片面にコーティングするのであるが、
この溶液中に例えば架橋剤や顔料など他の助剤を添加し
ても良いのは勿論である。
【0025】なお、コーティング方式としてはナイフコ
ーティング、ナイフオーバーロールコーティング、リバ
ースロールコーティングなど各種のコーティング方法を
実施できる。また、ポリウレタン配合液の塗布量は、ウ
エットにて50〜500g/m2の範囲が好ましいが、
これに限定されるものではない。また、複数回の塗工方
式も採ることが出来、ディピングや両面コーティングに
より、両面に印字性を付与しても構わない。
【0026】上記の様にコーティングした後、この布帛
および塗布液を水を主体とする凝固液に浸漬し、溶剤ジ
メチルホルムアミドを水中に除去することにより、ポリ
ウレタンを湿式凝固させるのである。なお、この凝固液
としては水だけでも良いが、凝固スピードを制御するた
めに、40%以下の範囲であらかじめこの水にジメチル
ホルムアミドを溶解させておいてもよいことは言うまで
もない。
【0027】そして、水浸湿式凝固の完了後に水洗・乾
燥して本発明の印刷用シートを得るのである。
【0028】多孔層を形成するポリウレタンについて
は、特に限定はなく適宜なものを用いうる。その例とし
ては、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系ポ
リウレタン、ポリカーボネート系ポリウレタン、さらに
はシリコーン、フッ素系化合物、アミノ酸等を共重合し
たポリウレタン共重合体などが挙げられる。
【0029】形成される多孔層の厚さは、10μm以上
とされる。その厚さが10μm未満では繊維系基材の場
合における繊維の凹凸が印刷面に反映して平滑な表面を
形成しにくく、鮮明な印刷が困難となる。また、ポリウ
レタン多孔層のクッション性により印字性を向上させる
多孔層の厚さは、20〜500μmであり、好ましくは
30〜300μmである。
【0030】本発明の印刷用シートにおいて、印刷面を
片面だけを用いる場合、すなわち多孔質の付与を片面だ
けにする場合は、洗濯時の基材のほつれの防止やカール
の防止のために、裏面に裏引層を形成してもよい。裏引
層を形成する樹脂については特に限定しないが、例を挙
げると、ポリエステル系ポリウレタン、ポリエーテル系
ポリウレタン、ポリカーボネート系ポリウレタン、シリ
コーン、フッ素系化合物、アミノ酸等を共重合したポリ
ウレタン共重合体、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル等
のビニル系樹脂、および合成ゴム等、適宜なものを用い
ればよい。 この樹脂のコーティング方式としてはナイ
フコーティング、ナイフオーバーロールコーティング、
リバースロールコーティングなど各種のコーティング方
法を実施できる。 本発明の印刷ートは、その多孔層に
印刷できる。印刷方式は、例えば熱転写方式、インクジ
ェット方式、手書き方式、スクリーン印刷方式およびグ
ラビヤ印刷方式を採ることができ、特に限定されない。
【0031】印刷インクについても、特に限定はなく、
使用目的なとに応じて油性や水性等の適宜なものを用い
る。多孔層への印刷は、印字や絵柄、バーコートパター
ンなどの文字や図形や記号等からなる任意な印刷が可能
である。
【0032】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれに限定されないのは勿論であ
る。
【0033】[実施例1]75デニールのポリエステル
フィラメントを使用したポリエステルタフタを、通常の
方法で精練熱セット後、鏡面ロールを持つカレンダー加
工機を用いて、温度180℃、圧力30kg/cm2 ,速
度20m/分の条件でカレンダー加工を行ない、コーテ
ィング用の基布を得た。
【0034】ここで、下記処方1に示す組成でポリウレ
タン溶液をカレンダー面にナイフオーバーロールコータ
ーにて130g/m2 の割合で塗工し、ジメチルホルム
アミドを10重量%含有した水溶液を凝固液とする浴槽
中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿
式凝固させ、ついで80℃の温湯にて10分間水洗し、
140℃にて熱風乾燥後、160℃にて3分間の熱処理
を行い、印刷用シートを試作した。
【0035】 処方1 クリスボン 8166 100部(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリ エステル系ポリウレタン) バーノック D500 1部(大日本インキ化学工業株式会社製、ブロッ クイソシアネート) ルーセンタイトSTN 1部(コープケミカル株式会社製、粘土有機複 合体) サイリシア#740 5部(富士デヴィソン化学株式会社製、多孔質シ リカゲル、表面積700m2/g)
【0036】[実施例2]75デニールのポリエステル
フィラメントを使用したポリエステルタフタを、通常の
方法で精練熱セット後、鏡面ロールを持つカレンダー加
工機を用いて、温度180℃、圧力30kg/cm2 ,速
度20m/分の条件でカレンダー加工を行ない、コーテ
ィング用の基布を得た。
【0037】ここで、下記処方2に示す組成でポリウレ
タン溶液をカレンダー面にナイフオーバーロールコータ
ーにて130g/m2 の割合で塗工し、ジメチルホルム
アミドを10重量%含有した水溶液を凝固液とする浴槽
中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿
式凝固させ、ついで80℃の温湯にて10分間水洗し、
140℃にて熱風乾燥後、160℃にて3分間の熱処理
を行い、印刷用シートを試作した。
【0038】 処方2 クリスボン 8166 100部(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリ エステル系ポリウレタン) バーノック D500 1部(大日本インキ化学工業株式会社製、ブロ ックイソシアネート) ルーセンタイトSTN 1部(コープケミカル株式会社製、粘土有機複 合体) サイリシア#350 5部(富士デヴィソン化学株式会社製、多孔質 シリカゲル、表面積300m2/g)
【0039】[比較例1]75デニールのポリエステル
フィラメントを使用したポリエステルタフタを、通常の
方法で精練熱セット後、鏡面ロールを持つカレンダー加
工機を用いて、温度180℃、圧力30kg/cm2
速度20m/分の条件でカレンダー加工を行ない、コー
ティング用の基布を得た。
【0040】ここで、下記処方3に示す組成でポリウレ
タン溶液をカレンダー面にナイフオーバーロールコータ
ーにて130g/m2 の割合で塗工し、ジメチルホルム
アミドを10重量%含有した水溶液を凝固液とする浴槽
中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿
式凝固させ、ついで80℃の温湯にて10分間水洗し、
140℃にて熱風乾燥後、160℃にて3分間の熱処理
を行い、印刷用シートを試作した。
【0041】 処方3 クリスボン 8166 100部(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリ エステル系ポリウレタン) バーノック D500 1部(大日本インキ化学工業株式会社製、ブロ ックイソシアネート) ルーセンタイトSTN 1部(コープケミカル株式会社製、粘土有機複 合体) ブリリアント15 5部(白石工業株式会社製、炭酸カルシウム)
【0042】[比較例2]75デニールのポリエステル
フィラメントを使用したポリエステルタフタを、通常の
方法で精練熱セット後、鏡面ロールを持つカレンダー加
工機を用いて、温度180℃、圧力30kg/cm2 ,速
度20m/分の条件でカレンダー加工を行ない、コーテ
ィング用の基布を得た。
【0043】ここで、下記処方4に示す組成でポリウレ
タン溶液をカレンダー面にナイフオーバーロールコータ
ーにて130g/m2 の割合で塗工し、ジメチルホルム
アミドを10重量%含有した水溶液を凝固液とする浴槽
中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿
式凝固させ、ついで80℃の温湯にて10分間水洗し、
140℃にて熱風乾燥後、160℃にて3分間の熱処理
を行い、印刷用シートを試作した。
【0044】 処方4 クリスボン 8166 100部(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリ エステル系ポリウレタン) バーノック D500 1部(大日本インキ化学工業株式会社製、ブロ ックイソシアネート) ルーセンタイトSTN 1部(コープケミカル株式会社製、粘土有機複 合体)
【0045】[比較例3]75デニールのポリエステル
フィラメントを使用したポリエステルタフタを、通常の
方法で精練熱セット後、鏡面ロールを持つカレンダー加
工機を用いて、温度180℃、圧力30kg/cm2 ,速
度20m/分の条件でカレンダー加工を行ない、コーテ
ィング用の基布を得た。
【0046】ここで、下記処方5に示す組成でポリウレ
タン溶液をカレンダー面にナイフオーバーロールコータ
ーにて130g/m2 の割合で塗工し、ジメチルホルム
アミドを10重量%含有した水溶液を凝固液とする浴槽
中に30℃にて3分間浸漬してポリウレタン塗布液を湿
式凝固させ、ついで80℃の温湯にて10分間水洗し、
140℃にて熱風乾燥後、160℃にて3分間の熱処理
を行い、印刷用シートを試作した。
【0047】 処方5 クリスボン 8166 100部(大日本インキ化学工業株式会社製、ポリエ ステル系ポリウレタン) バーノック D500 1部(大日本インキ化学工業株式会社製、ブロッ ク イソシアネート) サイリシア#740 5部(富士デヴィソン化学株式会社製、多孔質シ リカゲル、表面積700m2/g) 上記実施例および比較例で得られた印刷用シートについ
て、下記の試験方法により、評価試験を行った。
【0048】[印字性]実施例、比較例で得た印刷用シ
ートに熱転写方式で印刷して印刷シートを得、目視にて
印刷状態を調べ、優良(外観良好)、良(一部欠落あ
り)、可(判読可能)、不可(判読不可)の4段階で評
価を行なった。
【0049】[耐洗性]実施例、比較例で得た印刷用シ
ートに熱転写方式で印刷して印刷シートを得、JIS−
L−0844のC−2Sを20回行なう条件で洗濯を行
なった後に、目視にて印刷状態を調べ、優良(外観良
好)、良(一部欠落あり)、可(判読可能)、不可(判
読不可)の4段階で評価を行なった。
【0050】[平滑性]電子顕微鏡で段面写真を撮り、
優良、良、不良の3段階で評価した。
【0051】この評価試験の結果を表1に示した。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明は、ジメチルホルムアミドへの膨
潤分散性を付与させた粘土有機複合体と表面積が300
2 /g以上である多孔性微粉末を湿式ポリウレタン樹脂
溶液に配合し、湿式凝固させることにより、印字性に優
れ、かつ洗濯可能な印刷用シートが得られる。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ポリウレタンのジメチルホルムアミド溶液
    に、スクメタイト型粘土の層間に第4級アンモニウムイ
    オンを導入してなる粘土有機複合体をポリウレタン の
    固形分に対して1〜8%、および表面積が300m2
    g以上の多孔性微粉末をポリウレタン の固形分に対し
    て10〜100%を分散させて得られるコーティング液
    を基材布帛の少なくとも片面にコーティングし、湿式凝
    固して多孔層を形成してなる印刷用シート。
  2. 【請求項2】基材布帛がポリエステル繊維布であること
    を特徴とする請求項1記載の印刷用シート。
  3. 【請求項3】多孔層の厚さが10〜500μmであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷用シート。
  4. 【請求項4】多孔性微粉末の平均粒径が1〜10μmで
    あることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の
    印刷用シート。
  5. 【請求項5】請求項1〜4のいずれかに記載の印刷用シ
    ートの多孔層に印刷してなるラベル。
  6. 【請求項6】印刷に熱転写パターン法又はインクジェッ
    ト法を用いることを特徴とする請求項 5記載のラベ
    ル。
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