JP2000017000A - ステロイド誘導体の製造法 - Google Patents

ステロイド誘導体の製造法

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JP2000017000A
JP2000017000A JP10364370A JP36437098A JP2000017000A JP 2000017000 A JP2000017000 A JP 2000017000A JP 10364370 A JP10364370 A JP 10364370A JP 36437098 A JP36437098 A JP 36437098A JP 2000017000 A JP2000017000 A JP 2000017000A
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Yoji Tachibana
陽二 橘
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Nisshin Seifun Group Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 側鎖に二重結合を有するステロイド誘導体の
製造方法の提供。 【解決手段】 次の式(III) 【化1】 (式中、Qは水酸基の保護基を表わす)で示されるフェ
ニルスルホン化合物と、次の式(IV)または式(V) 【化2】 (式中、Q′は3位の水酸基の保護基を表わす)で示さ
れる22−ヨード体又は22−アルデヒド誘導体とをカ
ップリングさせ、ついで還元し得られた化合物の28位
の水酸基をハロゲン化し、得られた化合物の脱ハロゲン
化水素、5,7−ジエン部の脱保護、水酸基の脱保護を
順次行うことからなる、次の式(I)または(II) 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は種々のビタミンD及
び活性型ビタミンD誘導体の合成の中間体として有用な
ステロイド誘導体の新たな製造方法、およびこの製造方
法の過程で合成される種々のビタミンD及び活性型ビタ
ミンD誘導体の合成の中間体として有用な新規化合物に
関する。
【0002】
【従来の技術】側鎖に二重結合を有するステロイド誘導
体はこれまでに多くのものが知られており、これらのあ
るものは生理活性化合物合成の原料化合物として重要で
ある。しかし一般に天然に存在するステロイドを利用し
て目的の側鎖に二重結合を有するステロイド誘導体を得
ようとする場合、目的とする原料のステロイドはその存
在量が少ない場合が多く、比較的多量に存在する場合で
あっても混合物として存在していて、混合物を構成する
化合物の夫々について単一の化合物として単離すること
はかなり困難な場合が多い。したがって、天然に多量に
存在しており、かつ安価に得られるステロイドを原料物
質として用いて化学合成の手段で目的とする側鎖に二重
結合を有するステロイド誘導体を得ることがこれまでに
も種々試みられている。例えば下記する本発明の方法の
目的化合物でもある下記の式(I)で示されるステロイ
ド誘導体についてはフコステロールを出発原料とする合
成法が知られている。しかしながらこの方法では5,7
−ジエン部を構築する必要があって全体的な収率は低い
(J. Amer. Chem. Soc., 95, 5747(1973)参照)。また
本発明の方法の他の目的化合物である下記の式(II)で
示されるステロイド誘導体についてはWittig反応を用い
た方法(Tetrahedron, 27, 1261(1971)参照)が知ら
れているが、異性体が多く副生する欠点がある。
【0003】
【本発明が解決しようとする課題】したがって、側鎖に
二重結合を有する下記のステロイド誘導体(I)および
(II)についての効率的な製造法が求められている。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ため本発明者は鋭意研究の結果、次の式(I)または
(II)
【化9】 で示される側鎖に二重結合を有するステロイド誘導体を
容易に製造することが出来ることを見出して本発明を完
成させたのである。
【0005】すなわち本発明は、次の式(III)
【化10】 (式中、Qは水酸基の保護基を表わす)で示されるフェ
ニルスルホン化合物と、次の式(IV)または式(V)
【化11】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
を表わす)で示されるステロイドの22−ヨード誘導体
または22−アルデヒド誘導体の4−フェニル−1,2,
4−トリアゾリン−3,4−ジオン(以下「PTAD」
という)付加体(Bull. Chem. Soc. Jpn., 62, 2599(1
989))とをカップリングさせ、次いで還元して、次の式
(VI)または(VII)
【化12】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
を表わす)で示される化合物とし、次いでこの式(VI)
または(VII)の化合物の28位の水酸基をハロゲン化
して次の式(VIII)または(IX)
【化13】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
を表わし、Halはハロゲン原子を表わす)で示される
化合物とし、次いで脱ハロゲン化水素と5,7−ジエン
部の脱保護を行って次の式(X)または(XI)
【化14】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
を表わす)で示される化合物とし、次いでこの式(X)
または(XI)の化合物の水酸基の脱保護を行うことから
なる、次の式(I)または(II)
【化15】 で示されるステロイド誘導体を製造する方法に関するも
のである。
【0006】また本発明は、上記したステロイド誘導体
を製造する方法の実施の過程で得られる新規な中間体化
合物である、次の式(VI)または(VII)
【化16】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
を表わす)で示される化合物にも関する。
【0007】さらにまた本発明は、上記したステロイド
誘導体を製造する方法の実施の過程で得られる新規な中
間体化合物である、式(VIII)または(IX)
【化17】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
を表わし、Halはハロゲン原子を表わす)で示される
化合物にも関する。
【0008】本発明において用いられる、出発原料のフ
ェニルスルホン化合物である式(III)の化合物は、式
(XII)
【化18】 (式中、Q″は水酸基の保護基、例えば−COC65
表わす)で示されるスルホン化合物をメタンスルホニル
クロリドまたはオキシ塩化燐と塩基、例えばトリエチル
アミンまたはピリジンの存在下に処理して三級水酸基を
選択的に脱水して次の式(XIII)
【化19】 (式中、Q″は水酸基の保護基、例えば−COC65
表わす)で示されるメチレン基を有するスルホン化合物
とし、次いでこの化合物の一級水酸基の保護基を除去例
えばアルカリ条件下にけん化して除いて次の式(XIV)
【化20】 で示される化合物とし、次いでこれを水素化例えば接触
水素添加して次の式(XV)
【化21】 で示される化合物とし、次いで再度一級水酸基を保護基
で保護して式(III)で示されるフェニルスルホン化合
物とすることにより得られる。この式(III)で示され
るフェニルスルホン化合物のQで示される一級水酸基の
保護基は、次の工程でのステロイド誘導体とのカップリ
ングのための塩基性条件下で安定なものが望ましい。そ
のためには例えば、テトラヒドロピラニル基、種々のシ
リル基が使用できるが、なかでもその後に行われるNa
−Hg還元で同時に除去できるトリメチルシリル基が好
ましい。
【0009】本発明の方法における原料物質のもう一方
の式(IV)及び(V)で示されるステロイド誘導体の
Q′で示される3位水酸基の保護基としては、次の種々
の反応段階すなわち、縮合、還元、トシル化、ハロゲン
化、脱ハロゲン化水素、5,7−ジエン部の保護基の脱
保護などにおいて安定な置換基であるt−ブチルジメチ
ルシリル基、t−ブチルジフェニルシリル基、テトラヒ
ドロピラニル基等が好ましく使用出来るが、とりわけt
−ブチルジメチルシリル(以下「TBS」という)基が
好ましい。
【0010】本発明の方法における、式(III)で示さ
れるフェニルスルホン化合物と式(IV)または(V)の
ステロイド誘導体との縮合反応は、通常よく用いられる
条件、例えば、テトラヒドロフラン(以下「THF」と
いう)中で、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン
(以下「DMI」という)またはヘキサメチルリン酸ト
リアミド(以下「HMPA」という)の存在下にn−ブ
チルリチウム(以下「n−BuLi」という)を用いて
行うことができる。このようにして得られる(VI)また
は式(VII)で示される化合物は文献未載の新規化合物
である。
【0011】得られた式(VI)または式(VII)の化合
物の28位の水酸基のハライドへの変換はこの技術分野
において知られている任意のハロゲン化方法によって達
成することができるが、とりわけ28位の水酸基をヨー
ジドに変換するヨード化がその後の反応の便宜上好まし
く、この場合水酸基をトシル化後した後、ヨウ化ナトリ
ウム(以下「NaI」という)またはヨウ化カリウムと
処理することによりヨージドを得ることができる。この
ようにして得られた式(VIII)または式(IX)で示され
る化合物はまた文献未載の新規化合物である。
【0012】得られた式(VIII)または式(IX)で示さ
れる化合物の引き続く脱ハロゲン化水素及び5,7−ジ
エン部の脱保護は、1,8−ジアザビシクロ[5・4・
0]−7−ウンデセン(以下「DBU」という)、1,
4−ジアザビシクロ[2・2・2]オクタン、1,5−ジ
アザビシクロ[4・3・0]ノナ−5−エン等の強塩基を
用いて同時に達成することが出来る。そして3位水酸基
の脱保護はシリル基の場合はn−テトラブチルアンモニ
ウムフルオライド(以下「n−Bu4NF」という)
で、またテトラヒドロピラニル基の場合はメタノール
中、p−トルエンスルホン酸、ピリジニウム−p−トル
エンスルホナート(以下「PPTS」という)を用いる
ことにより容易に行うことが出来る。このようにして本
発明の式(I)及び式(II)で示されるステロイド誘導
体を得ることができる。本発明の式(I)及び式(II)で示
されるステロイド誘導体の合成経路を具体的な反応試薬
を用いる反応によって例示すると次ぎの反応スキーム1
で示される。
【0013】
【化22】
【0014】
【化23】
【0015】次に本発明の具体例を、参考例、実施例お
よび効果例によって説明するが、参考例は原料物質の合
成例を、実施例は本発明の方法によるステロイド誘導体
の合成例を、そして効果例は本発明の方法による目的化
合物からの最終生成物である活性型ビタミンD誘導体合
成の具体例を示すものである。しかしながら、これらの
参考例、実施例および効果例のそれぞれは単に本発明を
説明する便宜のために記載するものであって、この記載
のよって本発明がこれらに限定されるものではない。
【0016】参考例1 3−メチル−2−(スルホニルメチル)−1−ブタノー
ル トリメチルシリルエーテル (III) 式(XII)で示されるフェニルスルホン化合物(63
g)をエーテル(2000ml)に溶かし、メタンスルホ
ニルクロリド(50g)を滴下し、0℃で1時間反応さ
せた。トリエチルアミン(500ml)を0℃で加えた
後、室温で1夜攪拌した。ブラインで洗浄、乾燥し、濃
縮した。残留物(56g)をエタノール(200ml)に
溶かし、10%KOHエタノール溶液(150ml)を加
え、室温で1時間攪拌した。水を加え、酢酸エチルで抽
出しブラインで洗浄後、乾燥、濃縮した。残留物(30
g)をメタノール(300ml)に溶かし、10% パラ
ジウム−カーボン(3g)を加えた。水素気流下で出発
原料がなくなるまで反応させた。触媒を濾別し、メタノ
ールを留去した。残留物(30g)をジメチルホルムア
ミド(以下「DMF」という)(150ml)に溶かし、
イミダゾ−ル(15g)およびトリメチルシリルクロリ
ド(15g)を加え、50℃で1時間反応させた。酢酸
エチルで抽出しブラインで洗浄後、溶媒を濃縮した。残
留物をシリカゲルクロマトグラフィ−で精製し、表題の
式(III)で示されるフェニルスルホン化合物を36g
得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:0.83-0.86(6H, m, 3-CH3, 4-CH3),
1.86(1H, m, 3-H), 2.02(1H, m, 2-H), 3.05-3.26(2H,
m, CH2SO2Ph), 3.65-3.71(2H, m, CH2OSi), 7.60-7.96
(5H, m, C6H5).
【0017】実施例1 24−ヨードメチル−(4−フェニル−3,5−ジオキ
ソ−1,2,4−トリアゾリジン)−6−エルゴステン−
3−オ−ル t−ブチルジメチルシリルエーテル(VII
I) 式(III)で示されるフェニルスルホン酸化合物(30
g)をTHF(200ml)に溶かし、1.6M n−Bu
Li(80ml)を−40℃で加え、同温度で30分間攪
拌した。DMI(12ml)を加えた後、−40℃で式
(IV)で示されるヨード誘導体(40g)を溶解したT
HF溶液(300ml )を滴下した。−20℃で2時
間、室温で1時間攪拌した。飽和NH4Cl溶液を加
え、酢酸エチルで抽出し、ブラインで洗浄後、濃縮し
た。残留物(65g)をTHF(150ml)にとかし、
メタノール(350ml)を加えた。Na2HPO4(10
g)、5%Na−Hg(200g)を加え、一夜攪拌し
た。水銀を分離後、メタノールを濃縮し、酢酸エチルで
抽出した。ブラインで洗浄後、濃縮した。残留物(42
g)をピリジン(150ml)に溶解し、トシルクロリド
(30g)を加え、室温で一夜攪拌した。クロロホルム
で抽出し、順次飽和NaHCO3溶液、ブラインで洗浄
後、濃縮した。残留物をアセトン(500ml)に溶か
し、NaI(60g)を加え、4時間加熱還流した。ク
ロロホルムで抽出し、順次5%Na2SO3液、ブライン
で洗浄後、濃縮し、表題の式(VIII)で示される化合物
を35g得た。1 H-NMR (CDCl3) δ:0.08, 0.10(各3H, s, SiCH3), 0.8
0(3H, s, 18-CH3), 0.82-0.92(18H, m, 21-CH3, 26-C
H3, 27-CH3, t-Bu), 0.97(3H, s, 19-CH3), 3.28(2H,
m, 28-CH2), 4.40(1H, m, 3-H, 6.18-6.37(2H, ABq, J=
8.3Hz, 6-H, 7-H),7.41(5H, m, C6H5).
【0018】実施例2 24−ヨードメチル−(4−フェニル−3,5−ジオキ
ソ−1,2,4−トリアゾリジン)−6,22−エルゴス
タジエン−3−オ−ル t−ブチルジメチルシリルエー
テル (IX) 式(V)で示される化合物(25g)を実施例1と同様
に処理して表題の式(IX)で示される化合物を20g得
た。1 H-NMR(CDCl3) δ:0.08, 0.10(各3H, Si-CH3), 0.81-
0.89(18H, m, 18-CH3,26-CH3, 27-CH3, t-Bu), 0.92(3
H, d, J=6.4Hz, 21-CH3), 0.96(3H, s, 19-CH3), 3.15,
3.24(各1H, m, 28-CH2), 4.41(1H, m, 3-H), 5.10, 5.
33(各1H, m, 22-H, 23-H), 6.20-7.41(5H, m, C6H5).
【0019】実施例3 エルゴスタ−5,7,24(28)−トリエン−3−オー
ル(I) 式(VIII)(Hal=I)で示される化合物(16g)
をキシレン(150ml)に溶かし、DBU(12g)を
加え30分間加熱還流した。ブラインで洗浄後、乾燥
し、濃縮した。残留物をTHF(200ml)に溶かし、
1M n−Bu4NFを溶解したTHF溶液(60ml)を
加えて2時間攪拌した。酢酸エチルで抽出し、ブライン
で洗浄後、シリカゲルクロマトラフィーで精製し、メタ
ノールより結晶化を行い、表題の式(I)で示されるス
テロイド誘導体を6.4g得た。 融点 129〜131℃.1 H-NMR (CDCl3) δ:0.63(3H, s, 18-CH3), 0.95(3H,
s, 19-CH3), 0.92-1.04(9H, m, 21-CH3, 26-CH3, 27-CH
3), 3.66(1H, m, 3-H), 4.66, 4.72(各1H, s, 28-CH2),
5.39, 5.58(各1H, m, 6-H, 7-H).
【0020】実施例4 エルゴスタ−5,7,22,24(28)−テトラエン−
3−オール(II) 式(IX)(Hal=I)で示される化合物(10g)を
エタノールで再結晶した以外は実施例3と同様に処理し
て表題の式(II)で示されるステロイド誘導体を4.1
g得た。 融点 116〜118℃.1 H-NMR(CDCl3) δ:0.65(3H, s, 18-CH3), 0.95(3H,
s, 19-CH3), 1.06-1.10(9H, m, 21-CH3, 26-CH3, 27-CH
3), 3.67(1H, m, 3-H), 4.83, 4.86(各1H, s, 28-CH2),
5.43, 5.65(各1H, m, 6-H, 7-H), 5.60, 5.95(各1H,
m, 22-H, 23-H).
【0021】次に本発明の効果を示すための効果例につ
いて説明する(スキーム2参照)。
【0022】
【化24】
【0023】効 果 例 24−ヒドロキシビタミンD4(XIII)及び24−ヒド
ロキシビタミンD7(XIX)式(VIII)(Hal=I)で
示される化合物(10g)をベンゼン(100ml)に溶
かし、DBU(5g)を加え、10分間加熱還流した。
順次5%塩酸、ブラインで洗浄後、乾燥し、濃縮した。
残留物をTHF(10ml)に溶かし、1Mn−Bu4
F(15ml)を加え、室温で3時間攪拌した。酢酸エチ
ルで抽出し、ブラインで洗浄後、濃縮した。残留物をシ
リカゲルクロマトグラフィーで精製し、式(XVI)で示
される化合物を4.5g得た。この式(XVI)で示される
化合物4.5gをクロロホルム(50ml)に溶かし、m
−CPBA(5g)を加え、室温で3時間攪拌した。1
0%炭酸カリウム、ブラインで洗浄、乾燥後、溶媒を留
去した。残留物をTHF(20ml)に溶かし、LiAl
4(1.5g)を加え、2時間加熱還流した。少量の水
を加え過剰の試薬を分解した後、MgSO4を加え、濾
過した。ろ液を濃縮し、残留物をシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製し、式(XVII)で示される化合物を1.
8g得た。式(XVII)で示される化合物(500mg)を
THF(500ml)に溶解し、高圧水銀灯(450W)
で10分間照射した。THFを留去し、メタノールを加
え、0℃で一夜放置した。未反応の式(XVI)で示され
る化合物を濾過して回収後、ろ液を3時間加熱還流し
た。メタノールを濃縮し、残留物をHPLCで精製し、
表題の式(XVIII)で示される活性型ビタミンD誘導体
を50mg、式(XIX)で示される活性型ビタミンD誘導
体を45mg得た。 (XVIII):1H-NMR (CDCl3) δ:0.58(3H, s, 18-CH3),
0.81, 0.84(各3H, s, 26-CH3, 27-CH3), 0.93(3H, d,
J=6.4Hz, 21-CH3), 1,17(3H, s, 28-CH3), 4.32(1H, m,
3-H), 4.43(1H, m, 1-H), 5.00(1H, m, 19-H), 5.33(1
H, m, 19-H), 6.03, 6.35(各1H, ABq, J=11.2Hz, 6-H,
7-H). ((XIX)も同様の1H-NMRを示した)。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の式(III) 【化1】 (式中、Qは水酸基の保護基を表わす)で示されるフェ
    ニルスルホン化合物と、次の式(IV)または式(V) 【化2】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
    を表わす)で示される22−ヨード誘導体または22−
    アルデヒド誘導体とをカップリングさせ、次いで還元し
    て、次の式(VI)または(VII) 【化3】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
    を表わす)で示される化合物とし、次いでこの式(VI)
    または(VII)の化合物の28位の水酸基をハロゲン化
    して、次の式(VIII)または(IX) 【化4】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
    を表わし、Halはハロゲン原子を表わす)で示される
    化合物とし、次いで脱ハロゲン化水素と5,7−ジエン
    部の脱保護を行って次の式(X)または(XI) 【化5】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
    を表わす)で示される化合物とし、次いでこの式(X)
    または(XI)の化合物の水酸基の脱保護を行うことから
    なる、次の式(I)または(II) 【化6】 で示されるステロイド誘導体の製造方法。
  2. 【請求項2】 次の式(VI)または(VII) 【化7】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
    を表わす)で示される化合物。
  3. 【請求項3】 次の式(VIII)または(IX) 【化8】 (式中、Q′はステロイド骨格の3位の水酸基の保護基
    を表わし、Halはハロゲン原子を表わす)で示される
    化合物。
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