JP2000016607A - 給紙装置 - Google Patents

給紙装置

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JP2000016607A
JP2000016607A JP10131116A JP13111698A JP2000016607A JP 2000016607 A JP2000016607 A JP 2000016607A JP 10131116 A JP10131116 A JP 10131116A JP 13111698 A JP13111698 A JP 13111698A JP 2000016607 A JP2000016607 A JP 2000016607A
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pickup roller
sheet
feeding
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JP10131116A
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English (en)
Inventor
Takahiro Shiga
崇浩 信賀
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、駆動軸の回転速度の変動やガタつ
きを防止する画像形成装置の動力伝達装置を提供するこ
とを目的とする。 【解決手段】 動力伝達装置3は、プーリ5の連結孔2
3に、駆動軸1の挿入方向に沿って狭くなるテーパが形
成されており、駆動軸1の先端部13には連結孔23と
合致するテーパが形成されている。プーリ5の回転駆動
によりこれに嵌合している駆動軸1が回転するが、駆動
軸1に偏心が生じないので、回転速度の変動やガタつき
がない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】複写機、プリンタ等の画像形
成装置における給紙装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置の給紙装置におい
て、転写紙の不送りや重送防止に対する対策として、特
開平6−72580号公報に開示されているように、複
数の転写紙を一枚ずつ分離して本体に給紙する分離ロー
ラと、分離ローラからの転写紙を本体に給紙する一対の
給紙ローラと、給紙ローラの近傍に転写紙の速度を検知
する速度検知センサとを設ける技術が公知である。この
技術では、転写紙の速度が通常給紙速度より遅いことを
速度検知センサが検知すると、速度検知センサからの検
知値に応じて、分離ローラと給紙ローラとのローラ圧を
上昇させている。
【0003】また、特開平9−20436号公報に開示
されているように、転写紙を本体に給紙する給紙ローラ
と、転写紙の搬送路に設けられ、転写紙の不送りや重送
を検知するエラー検知手段とを設ける技術が公知であ
る。この技術では、エラー検知手段が転写紙の不送りや
重送を検知すると、給紙ローラのローラ圧を最適なロー
ラ圧に、自動的に変更している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、両公報に開示
されている技術においては、転写紙を裁断したときに生
じる裁断バリにより、転写紙がカギ状に引っかかってい
るものや、転写紙間の静電気による密着しているもの等
に対しては、転写紙間の抵抗(搬送抵抗)が大きいた
め、ローラ圧を調整するだけでは対応が困難であった。
特に、第二原図(トレーシングペーパー等)において
は、このような密着が著しい。従って、使用者が転写紙
を一枚ずつ送ったり、さばいたり(転写紙を解きほぐ
す)しなければならないので、手間がかかるという問題
がある。また、仮にローラ圧による対応を行うにして
も、多大な圧力とその圧力に見合うだけの頑丈な構造が
必要となるので、ローラの耐久性の向上を図らなければ
ならず、装置としてのバランスが悪くなり、実用に付す
には不適切である。
【0005】そこで、本発明は、簡易な構成で、転写紙
の不送りや重送を防止する給紙装置を提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、転写紙を積載する給紙トレイと、給紙トレイに積載
されている転写紙の最上紙の表面に当接し、給紙方向に
回転することにより給紙するピックアップローラとを備
える給紙装置において、前記ピックアップローラは、最
上紙を給紙する際、給紙方向とは反対方向に回転駆動し
て、最上紙とその下に積載されている転写紙の間に撓み
を生じさせ、撓みが生じた後に、給紙方向へ回転駆動し
て最上紙を画像形成装置本体に給紙することを特徴とす
る。
【0007】この請求項1に記載の発明では、給紙トレ
イ上に積載された転写紙の最上紙にピックアップローラ
を当接させ、このピックアップローラの回転駆動によ
り、最上紙を給紙する。転写紙を給紙する際、ピックア
ップローラは、給紙方向と逆方向に回転駆動し、最上紙
に撓みを持たせる。よって、最上紙と、その下に積載さ
れている転写紙との間に隙間が生じ、さばき効果を得る
ので、転写紙の裁断バリによる引っ掛かりによる不送り
や、重送を防止する。特に、第二原図等の静電気により
密着しやすい転写紙においても、給紙毎にさばき効果が
得られるので、最上紙と転写紙間の搬送抵抗を低減でき
る。更に、最上紙と転写紙間の搬送抵抗を低減できるの
で、ピックアップローラへの負担を低減できる。また、
ピックアップローラを逆方向に回転させるだけであるか
ら構成が簡易である。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、前記給紙トレイは、前記ピックアップ
ローラの当接部分よりも給紙方向の上流側で、給紙方向
の下方に屈曲していることを特徴とする。
【0009】この請求項2に記載の発明では、給紙トレ
イは、ピックアップローラとの当接部分より上流側で、
給紙方向の下方に屈曲しており、予め転写紙に撓み方向
への癖付けをすることができる。よって、常に一定して
転写紙の同一方向、同一場所に撓みを生じさせることが
できるので、容易に最上紙を撓ませることができる。
【0010】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、前記ピックアップローラの近傍
で、前記最上紙の撓み方向を案内するガイド板を備え、
このガイド板は、ピックアップローラの近傍から転写紙
の巾方向に延出していることを特徴とする。
【0011】この請求項3に記載の発明では、転写紙の
巾方向に、ガイド板を備えることで、最上紙を撓ませた
ときに、最上紙の撓み部分がこのガイド板に当接して、
転写紙の巾方向に案内されて広がる。よって、最上紙の
撓み部分の片寄りを防止し、確実なさばき効果を得るこ
とができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながら本発明の
実施例を説明する。図1は、本発明を適用した複写機1
の断面図である。複写機1の上部には、概して、感光体
ドラム3と、現像装置5と、転写ベルト7とが配置され
ており、以下にこれらの簡単な説明をする。
【0013】感光体ドラム3は、その表面にレーザービ
ームが照射されてその表面に画像情報に対応する静電潜
像が形成されるものである。
【0014】現像装置5は、感光体ドラム3の表面に形
成された静電潜像に、トナーを供給して静電潜像を可視
化することにより、感光体ドラム3上にトナー像を形成
するものである。
【0015】転写ベルト7は、感光体ドラム3上に形成
されたトナー像を転写紙10に転写するものである。な
お、複写機1には、上述した装置類の他に、例えば、転
写紙10上に転写されたトナー像を定着する定着装置
や、感光体ドラム3の表面をクリーニングするクリーニ
ング装置等の装置が配置されているが、本実施例におい
ては、これらの構成及び動作の説明を省略する。
【0016】複写機1の下部には、給紙装置9が配置さ
れており、給紙装置9から転写紙10が上述の感光体ド
ラム3へ供給される。給紙装置9は、給紙トレイ11
と、給紙部13及び、給紙部13内に設けた上ガイド板
37と、下ガイド板35等から構成されている。給紙ト
レイ11は、転写紙10を積載する部位であり、その給
紙側の一端は、後述する下ガイド板35の一端部付近ま
で延出している。この給紙トレイ11内部には、底板1
5と、加圧レバー17と、上昇モータ19とが配置され
ている。
【0017】底板15は、給紙トレイ11底面の略中央
付近から、後述するピックアップローラ23の下方まで
延出している。底板15のピックアップローラ23側の
先端部分には、屈曲している屈曲部16が形成されてお
り、ピックアップローラ23の当接部分より、給紙方向
の上流側で給紙方向の下方に向けて屈曲している。この
屈曲部16により、後述する転写紙10の撓み方向の癖
付けをするようになっている。底板15が上昇して底板
15に積載されている転写紙10の最上紙10aの表面
がピックアップローラ23に当接したとき、屈曲部16
は、上ガイド板37と下ガイド板35の間に位置するよ
うになっている。この底板15の略中央の下方には、上
昇モータ19に連結している加圧レバー17が配置され
ている。
【0018】加圧レバー17は、その基端が上昇モータ
19に連結し、先端は底板15に当接しており、この上
昇モータ19の軸21を中心に揺動可能に設けられてい
る。
【0019】給紙部13は、給紙トレイ11の先端側に
配置されており、給紙ユニット38と、これを駆動する
駆動部41とリンク部43とで構成されている。
【0020】図2に示すように、給紙ユニット38は、
所定の動作タイミングで転写紙10に離接し、最上紙1
0aを繰り出すピックアップローラ23と、繰り出され
た最上紙10aを感光体ドラム3に搬送するフィードロ
ーラ25と、ピックアップローラ23とフィードローラ
25とを覆う筐体39と、フィードローラ25に圧接
し、所定のトルクで一枚ずつ分離するリバースローラ2
7とを備え、いわゆる戻し分離方式(FRR方式)で構
成されている。
【0021】ピックアップローラ23は転写紙10の巾
方向略中央において、転写紙10の上方に位置してい
る。筐体39の給紙方向上流側(以後、単に「上流側」
という)の両側面で、且つ底面側からそれぞれ矯正ガイ
ド板47が延出している。
【0022】また、筐体39の給紙方向下流側(以後、
単に「下流側」という)で、且つ一側面から下流側にア
ーム部49が延出している。このアーム部49は、アー
ムスプリング50によって上方に付勢されており、後述
するリンク部43の制御により、ピックアップローラ2
3が転写紙10に接したり、転写紙10から離れること
が可能である。
【0023】矯正ガイド板47は、上述したように、筐
体39から延出しており、矯正ガイド板47の側面は、
転写紙10の給紙方向に略平行に向けられている。この
矯正ガイド板47は、後述する上ガイド板37に形成さ
れた凹部40の近傍まで延出している。
【0024】ピックアップローラ23は、給紙ユニット
38の上流側に配置されており、ピックアップローラ2
3のローラ軸45を中心に、図3に実線の矢印で示すよ
うに、反時計方向(以後、「正方向」という)或は、図
3の破線の矢印で示すように、時計方向(以後、「逆方
向」という)に回転可能に設けられている。ピックアッ
プローラ23のローラ軸45には、ベルト51が張架さ
れ、後述するフィード軸53の回転力をピックアップロ
ーラ23に伝達しており、これにより、ピックアップロ
ーラ23は、正方向又は逆方向に回転可能となってい
る。
【0025】フィードローラ25は、給紙ユニット38
の下流側に配置されており、フィードローラ25のフィ
ード軸53は、上ガイド板37と下ガイド板35の間を
通って後述する駆動部41に連結されている。即ち、こ
のフィード軸53は、一端がフィードローラ25に連結
され、他端が駆動部41の給紙クラッチに57連結され
ており、図示しない軸受けやブラケット等により、回転
自在に支持されている。また、フィードローラ25の下
方には、フィードローラ25に圧接しているリバースロ
ーラ27が配置されている。
【0026】リバースローラ27は、ピックアップロー
ラ23により、繰り出された転写紙10が重送されたと
きに、重送された転写紙10を一枚ずつ分離するもので
ある。これは、リバースローラ27のリバース軸55に
取り付けられているトルクリミッタの働きを利用したも
のである。リバースローラ27に伝わるトルクが大きい
とき、すなわち、転写紙が一枚のみ送られている時は、
トルクリミッタがすべり、リバース軸55と逆回転し、
フィードローラ25に従動して回転し、この転写紙を搬
送する。トルクが小さいとき、すなわち、分離部に転写
紙が2枚以上送られた時は、リバース軸55の回転がト
ルクリミッタを介して、リバースローラ27に伝達さ
れ、リバースローラ27は、逆方向に回転する。即ち、
リバースローラ27は、転写紙10を戻す方向に回転
し、重送された転写紙10を分離する。
【0027】図3に示すように、上ガイド板37と下ガ
イド板35とが、転写紙の給紙方向に延出している。こ
の両ガイド板35、37は、リバースローラ27とフィ
ードローラ25のニップに最上紙10aを案内し、この
最上紙10aを、両ローラ25、27の下流側に配置さ
れているグリップローラ29と従動ローラ31のニップ
に案内する。
【0028】上ガイド板37上流側の先端の略中央の位
置には、凹部40(図2参照)が形成されており、この
凹部40の上方に上述した筐体39が配置されている。
【0029】下ガイド板35の上流側の先端付近には、
孔42が形成され、この孔42の下方には、転写紙検知
センサ44が配置されている。転写紙検知センサ44
は、光反応型のセンサであり、孔42に光46を照射し
て、ピックアップローラ23とフィードローラ25の間
の転写紙の有無を検知する。
【0030】なお、上述したように、フィードローラ2
5の下流側には、グリップローラ29とその従動ローラ
31が配置され、これら両ローラ29、31は、両ガイ
ド板35、37に案内されて送られてきた転写紙10
を、感光体ドラム3に送っている。
【0031】図2に示すように、駆動部41は、フィー
ド軸53に接続された給紙クラッチ57と、ステッピン
グモータ59とで構成されている。
【0032】給紙クラッチ57は、正逆方向に回転可能
なステッピングモータ59の駆動力を、駆動ベルト63
を介して、フィード軸53に伝達するものである。
【0033】リンク部43は、ソレノイド67と上限検
知センサ69で構成されており、上述したアーム部49
を介して筐体39の揺動を制御するものである。
【0034】ソレノイド67は、後述する制御部77に
より、オン/オフされ、ソレノイド67に備えられてい
るソレノイドリンク71を介してアーム部49を駆動す
る。ソレノイドリンク71は、ソレノイドスプリング7
3によってアーム部49の方向に付勢され、アーム部4
9の側面に連結されている。
【0035】ソレノイド67がオン状態になると、ソレ
ノイドリンク71が上がり、ソレノイドリンク71に連
結されているアーム部49を介して、フィード軸53を
中心に、筐体39の上流側の先端が下がるようになって
いる。また、ソレノイド67がオフ状態になると、ソレ
ノイドリンク71が下がり、フィード軸53を中心に、
筐体39の上流側の先端が上がるようになっている。即
ち、ソレノイド67のオン/オフにより、筐体39の上
流側の先端を上げ下げすることで、筐体39内に備えら
れているピックアップローラ23と、転写紙10との離
接を制御している。
【0036】上限検知センサ69は、アーム部49の先
端に位置しており、アーム部49の先端を検知し、ピッ
クアップローラ23の高さ制御を行うセンサである。こ
の上限検知センサ69は、給紙を開始するときには、後
述する制御部77を介し、ソレノイド67をオン状態に
して、ピックアップローラ23を下げて、ピックアップ
ローラ23を転写紙10に当接させる。給紙が終了した
場合には、所定のタイミングで、制御部77を介し、ソ
レノイド67をオフ状態にして、ピックアップローラ2
3を上げる。ピックアップローラ23が所定の高さにま
で上がったとき、換言すれば、アーム部49の先端が所
定の位置にまで下がったときに、制御部77を介してソ
レノイド67の動作を停止させる。
【0037】一方、図2に示すように、複写機1には、
上述した装置、部材類の他に、操作部75と制御部77
が備えられている。操作部75は、給紙トレイ11に積
載されている転写紙10の紙種類、具体的には、普通紙
と、トレーシングペーパー等の第二原図と、海外紙と、
の三種類の紙種類及び、紙サイズを入力できるようにな
っている。
【0038】制御部77は、操作部75や、各センサ4
4、69からの信号により、複写機1の制御を行うもの
である。この制御部77による制御は、紙種類、紙サイ
ズ、転写紙検知センサ44による転写紙の位置の三つの
パラメータにより制御する。
【0039】次に、上述した構成を基に本実施例の作用
を説明する。先ず、複数枚の転写紙10を給紙トレイ1
1上に積載する。このとき、転写紙10は、給紙トレイ
11の屈曲部16により、予め転写紙10に撓み方向に
変形させられて、撓み変形の癖をつけられる。
【0040】即ち、給紙トレイ11の屈曲部16によ
り、予め転写紙10に撓み方向の癖付けをすることがで
きる。よって、常に一定して転写紙10の同一方向、同
一場所に撓みを生じさせることができるので、容易に最
上紙10aを撓ませることができる。
【0041】転写紙10を給紙トレイ11に積載した
後、給紙トレイ11を複写機1にセットし、使用者が操
作部75に転写紙10の紙種類と、紙サイズを入力す
る。この入力信号は、制御部77に送信され、制御部7
7は入力信号によって、第一及び第二制御の二種類の制
御を行う。第一の制御は、海外紙(この場合紙サイズは
関係ない)、又は紙サイズがA2以上の第二原図の場合
に行う制御である。第二の制御は、紙種類が普通紙、又
はA2以下の第二原図の場合に行う制御である。
【0042】また、複写機1は、この二種類の制御の他
に、第三の制御がある。これは、転写紙検知センサ44
が、転写紙の連れ送りを検知した場合であり、このとき
制御部77は、第三の制御を行う。次に、この制御部7
7の三種類の制御について説明する。
【0043】一般に第二原図を用いた場合には、不送り
や、重送等を引き起こしやすい。この原因として考えら
れるのは、転写紙10間の搬送抵抗であり、これは裁断
時のバリ、静電気等の密着が原因であると思われる。こ
の裁断紙のバリについては、海外紙に多く見受けられて
いる。また、静電気等の密着については、第二原図に顕
著に発生する。この静電気密着は、一般に、普通紙にお
いては、サイズによらずほとんど変化がなく、50g以
下である。これに対し、第二原図では、A3で100g
以下、A2では、700g〜800gに跳ね上がるとい
った傾向がある。よってこの第一の制御においては、上
述した海外紙やA2以上の第二原図を給紙する際、下記
のような制御を行う必要がある。
【0044】第一の制御は、Iに示すセット状態から、
IIに示すように、ピックアップローラ23は、図中矢印
の方向(逆方向)に回転する。即ち、操作部75からの
信号を制御部77が受け取り、制御部77は、ステッピ
ングモータ59に信号を送り、ステッピングモータ59
は、ピックアップローラ23が逆方向に回転するように
駆動する。ステッピングモータ59の駆動を伝達された
フィード軸53により、フィードローラ25は、図中矢
印の方向に回転する。このフィード軸53の回転は、ベ
ルト51を介してピックアップローラ23を図中矢印の
方向(逆方向)に回転させる。ピックアップローラ23
に当接している最上紙10aの先端は、ピックアップロ
ーラ23の回転により、逆方向に戻されて、転写紙10
の上方に撓む。このように撓むことで、転写紙10は、
さばき効果を得て、最上紙10aと転写紙10間の搬送
抵抗が、通紙可能な程度、例えば、約300g程度に低
減される。
【0045】この第一の制御では、最上紙10aを給紙
する際、ピックアップローラ23の駆動で最上紙10a
に撓みを持たせて、最上紙10aと、その下に積載され
ている転写紙10との間に隙間が生じることで、さばき
効果が得られるので、転写紙10間の搬送抵抗を低減で
きる。また、ピックアップローラ23によって、最上紙
10aの先端が、給紙方向と逆方向にずらされるので、
裁断バリによる引っ掛かりを防止し、確実なさばき効果
を得る。
【0046】更に、第二原図等の静電気により密着しや
すい転写紙10においても、給紙毎にさばき効果が得ら
れ、転写紙10間の抵抗が低減するのでピックアップロ
ーラ23への負担を低減できる。また、ピックアップロ
ーラ23を逆回転させるだけなので、構成が簡易であ
る。
【0047】この場合、図5に示すように、最上紙10
aの撓み部分は、矯正ガイド板47に当接して、この矯
正ガイド板47に案内されて、最上紙10aの巾全体に
撓みを生じさせる。よって、矯正ガイド板47を延出さ
せることで、最上紙10aは広がるので、図6に示すよ
うに、最上紙10aの撓み部分が一方向に片寄ってしま
うことを防止する。
【0048】次に、IIIに示すように、最上紙10aが
ある程度撓んだ後、制御部77は、ステッピングモータ
59に信号を送り、ピックアップローラ23を図中矢印
の方向(給紙方向)に回転させる。ピックアップローラ
23により給紙された、最上紙10aは、両ガイド板3
5、37によりフィードローラ25とリバースローラ2
7の間に案内されて、挟み込まれる。このとき、転写紙
検知センサ44は、最上紙10aを検知し、制御部77
に信号を送る。
【0049】この制御部77からの信号により、IVに示
すように、ピックアップローラ23は図中矢印tの方向
に上がり、最上紙10aから離れる。フィードローラ2
5とリバースローラ27から繰り出された最上紙10a
は、グリップローラ29と従動ローラ31によって感光
体ドラム3の方向に給紙される。
【0050】即ち、転写紙検知センサ44から信号を受
け取った制御部77は、ソレノイド67に信号を送り、
ソレノイド67は、オフ状態になる。オフ状態になった
ソレノイド67はアーム部49を介して、筐体39をフ
ィード軸53を中心に、筐体39の上流側の先端を上
げ、それに伴いピックアップローラ23も上がる。
【0051】その後、制御部77は、再度ソレノイド6
7に信号を送り、ソレノイド67をオン状態にする。オ
ン状態になったソレノイド67は、アーム部49を介し
て、筐体39の上流側の先端を下げ、それに伴いピック
アップローラ23が下がる。このとき、上限検知センサ
69は、アーム部49の高さを検知し、アーム部49の
高さが所定の高さになったとき、制御部77に信号を送
る。即ち、ピックアップローラ23が転写紙10に当接
して、給紙するのに適切な圧力がかかった状態になった
ときに、上限検知センサ69は信号を送るのである。こ
の信号を受け取った制御部77は、ソレノイド67に信
号を送って、ソレノイド67を停止させ、Iの状態に戻
る。
【0052】第二の制御は、紙種類が普通紙、又はA2
以下の第二原図の場合でに行う制御であり、この場合
は、裁断バリや、静電気による密着が少ないと考えられ
る場合である。従って、ピックアップローラ23は、一
端逆回転をすることなく、正回転のみを行う。
【0053】即ち、Iのセット状態から、Vに示すよう
に、操作部75からの信号を受け取った制御部77は、
ステッピングモータ59に信号を送り、ステッピングモ
ータ59は、最上紙10aが給紙方向に移動するように
駆動する。
【0054】ピックアップローラ23の正回転により送
り出された最上紙10aは、フィードローラ25とリバ
ースローラ27のニップを経て、下流側のグリップロー
ラ29と従動ローラ31のニップへと向かう。このと
き、転写紙検知センサ44は、最上紙10aを検知し、
制御部77に信号を送る。そして、上述したIVにおい
て、第一の制御と同様の制御がなされる。
【0055】第三の制御は、上述したように、連れ送り
の場合に行われる制御である。即ち、紙種類や紙サイズ
によらず、連れ送りされた転写紙10bの位置が、ピッ
クアップローラ23とフィードローラ25の間にある場
合に行う制御である。この場合、転写紙10bには、裁
断バリの影響はなく、また静電気による密着も低減され
ていると考えられる。
【0056】VIに示すように、前回の給紙終了後、連れ
送りされた転写紙10bがピックアップローラ23とフ
ィードローラ25の間に有ると、転写紙検知センサ44
が、この転写紙10bを検知し、制御部77に信号を送
る。転写紙検知センサ44からの信号を受け取った制御
部77は、ステッピングモータ59に信号を送り、ステ
ッピングモータ59は、ピックアップローラ23を給紙
方向に回転させる。その後、V、IVにおいて上述した制
御と同様の制御がなされる。
【0057】上述したように、操作部75に予め転写紙
10の紙種類を入力するので、転写紙10の紙種類に応
じて、適切な制御を行うことができる。
【0058】なお、本発明は上述した実施例に限定され
ず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能
である。例えば、本実施例においては、底板15の先端
を屈曲させたが、底板15を屈曲させる代わりに、棒状
の部材を設けて盛り上げたり、凸状に形成しても良い。
【0059】また、本実施例においては、三種類の制御
を行ったが、第一の制御のみを行うだけでも良い。更
に、本発明を複写機に採用したが、例えば、プリンタ、
ファックス等、転写紙を送る紙送り機構を備えているも
のであれば、同一の効果を得る。
【0060】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、転写紙を給
紙する際、ピックアップローラは、給紙方向と逆方向に
回転駆動し、最上紙に撓みを持たせる構成であるから、
簡易な構成で、転写紙の裁断バリによる引っ掛かりによ
る不送りや、重送を防止する。また、第二原図等の静電
気により密着しやすい転写紙においても、最上紙と転写
紙間の搬送抵抗を低減でき、ピックアップローラへの負
担を低減できる。
【0061】請求項2に記載の発明では、給紙トレイ
は、ピックアップローラとの当接部分より上流側で、給
紙方向の下方に屈曲しており、予め転写紙に撓み方向へ
の癖付けをすることができるので、容易に最上紙を撓ま
せることができる。
【0062】請求項3に記載の発明では、転写紙の巾方
向に、ガイド板を備えることで、最上紙の撓み部分の片
寄りを防止し、確実なさばき効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した複写機の断面図である。
【図2】図1にかかる複写機のピックアップローラ近傍
を拡大した斜視図である。
【図3】図1にかかる複写機のピックアップローラ近傍
を拡大した断面図である。
【図4】図1に係る複写機の制御状態を示す断面図であ
る。
【図5】矯正ガイド板に案内された最上紙の撓み状態を
示す平面図である。
【図6】矯正ガイド板がない場合の転写紙の状態を示す
平面図である。
【符号の説明】
1 複写機(画像形成装置) 9 給紙装置 10 転写紙 10a 最上紙 11 給紙トレイ 23 ピックアップローラ 47 矯正ガイド板(ガイド板)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 転写紙を積載する給紙トレイと、給紙ト
    レイに積載されている転写紙の最上紙の表面に当接し、
    給紙方向に回転することにより給紙するピックアップロ
    ーラとを備える給紙装置において、 前記ピックアップローラは、最上紙を給紙する際、給紙
    方向とは反対方向に回転駆動して、最上紙とその下に積
    載されている転写紙の間に撓みを生じさせ、撓みが生じ
    た後に、給紙方向へ回転駆動して最上紙を画像形成装置
    本体に給紙することを特徴とする給紙装置。
  2. 【請求項2】 前記給紙トレイは、前記ピックアップロ
    ーラの当接部分よりも給紙方向の上流側で、給紙方向の
    下方に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の
    給紙装置。
  3. 【請求項3】 前記ピックアップローラの近傍で、前記
    最上紙の撓み方向を案内するガイド板を備え、このガイ
    ド板は、ピックアップローラの近傍から転写紙の巾方向
    に延出していることを特徴とする請求項1又は2に記載
    の給紙装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008280162A (ja) * 2007-05-14 2008-11-20 Seiko Epson Corp 給紙装置
JP2009051668A (ja) * 2007-07-30 2009-03-12 Kyocera Mita Corp 給紙装置および給紙装置を備えた画像形成装置
US7708276B2 (en) 2006-05-29 2010-05-04 Ricoh Company, Ltd. Sheet conveying path switching device used in image forming apparatus, and sheet conveying device

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