JP2000016343A - 自動車の車体構造 - Google Patents

自動車の車体構造

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JP2000016343A
JP2000016343A JP10202757A JP20275798A JP2000016343A JP 2000016343 A JP2000016343 A JP 2000016343A JP 10202757 A JP10202757 A JP 10202757A JP 20275798 A JP20275798 A JP 20275798A JP 2000016343 A JP2000016343 A JP 2000016343A
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floor
floor frame
reinforcing plate
bottom wall
frame
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Makinobu Inoue
真希延 井上
Kazuo Shinoda
一夫 篠田
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロアパネルの下方に、車体の前後方向に延
びるフロアフレームを配置し、そのフロアフレームの内
側に補強板を傾斜態位で配置し、その上端部と下端部を
フロアフレームに対して固着した自動車の車体構造にお
いて、補強板の機能を低下させることなく、当該補強板
の下端部をフロアフレームに固着できるようにする。 【解決手段】 補強板16の下端部18をフロアフレー
ム9に固着するスポット溶接個所S4の近傍の下端部1
8の部分の幅d1を、他の部分の幅d2よりも大きくす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室の床面を構成
するフロアパネルの下方に、車体のほぼ前後方向に延び
るフロアフレームが配置され、該フロアフレームが、底
壁と、該底壁の車体幅方向の各側縁から上方に立上がっ
た一対の側壁と、その各側壁の上端縁から水平方向に張
り出した一対のフランジとによって構成され、これらの
フランジが前記フロアパネルの下側面に固着されている
自動車の車体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ型トラック、バス、乗用車
又はその他の型式の自動車に採用される上記形式の車体
構造は従来より周知である(例えば特開昭56−108
357号公報参照)。この種の車体構造によれば、その
フロアパネルの下側にフロアフレームが配置されている
ので、車体の強度を高めることができ、車体に対して前
後方向から大きな外力が作用したときも、車体の永久変
形量を抑えることができる。
【0003】その際、フロアフレームによって車体の強
度を効果的に高めるには、そのフロアフレームの板厚を
大きなものに設定し、フロアフレームの強度を充分に高
める必要がある。ところが、このようにフロアフレーム
の板厚を大きく設定すると、車体全体の重量が増大し、
そのコストが上昇する欠点を免れない。
【0004】そこで、本出願人は、フロアフレームの底
壁、両側壁及びフロアパネルにより区画された空間内に
そのフロアフレームの長手方向全長の少なくとも一部に
亘って延びる補強板を配置し、該補強板の上端部をフロ
アフレームの一方の側壁に固着し、かつ下端部をフロア
フレームの底壁に固着して該補強板をその上端部から下
端部に向けて傾斜配置した車体構造を提案した(特願平
9−125047号)。この構成によれば、フロアフレ
ームの板厚を過度に厚く設定しなくとも車体に対して前
後方向から外力が加えられたとき、補強板によってフロ
アフレームの潰れ変形を効果的に抑えることができ、車
体全体の重量とコストを低減することができる。
【0005】上述した補強板は、その下端部が、例えば
スポット溶接によってフロアフレームの底壁に対して固
着される。またフロアフレームの下方に他の部材、例え
ば泥よけ部材を配置し、その泥よけ部材をフロアフレー
ムの底壁と補強板とにボルトとナットとによって固着し
なければならないこともあり、この場合も補強板の下端
部が、ボルトとナットとによって、泥よけ部材とフロア
フレームの底壁とに対して固着される。このように、補
強板の下端部は、各種の態様でフロアフレームの底壁に
対して固着される。従って、補強板の下端部をフロアフ
レームの底壁に固着するための充分なスペースを確保す
べく、該底壁に当接した補強板下端部の車体幅方向にお
ける幅を大きく設定する必要がある。
【0006】ところで、上述した補強板のフロアフレー
ム底壁に対する傾斜角や、その補強板の下端部の幅の適
切な大きさは、車体全体の構造や、自動車の型式などに
よって決まり、設計者は、その都度、車体構造や自動車
の型式に合せて、上述の傾斜角や下端部幅を最適な値に
設定する。ところが、フロアフレームの底壁に当接した
補強板下端部の幅を、前述のように大きく設定する必要
があるため、設計者は、思うようにその下端部幅を決め
ることができず、補強板の効果を最大限に生かすことが
困難となる場合があった。補強板の下端部をフロアフレ
ームの底壁に対して固着する固着部のスペースを確保す
る必要があるため、補強板の形状やその配置状態を決め
る際の設計自由度が大きく制約されていたのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、補強板の機能を最大限に発揮でき、しかも
その補強板の下端部を支障なくフロアフレームの底壁に
対して固着することのできる冒頭に記載した形式の自動
車の車体構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式の自動車の車体構造に
おいて、前記フロアフレームの底壁及び両側壁並びにフ
ロアパネルによって区画された空間内に、該フロアフレ
ームの長手方向全長の少なくとも一部に亘って延びる補
強板が配置され、該補強板は、前記空間を二分するよう
に、その上端部から下端部へ向けて斜め下方に傾斜配置
され、その上端部がフロアフレームの一方の側壁に固着
され、かつ下端部がフロアフレームの底壁に固着されて
いて、フロアフレームの長手方向に延びる補強板の下端
部のうち、該下端部が前記底壁に対して固着される固着
部の近傍部分における車体幅方向の幅が、他の部分の車
体幅方向の幅よりも大きく設定され、かつ前記近傍部分
と補強板の上端部との間の補強板部分に下方に向けて突
出するビードが形成されていることを特徴とする自動車
の車体構造を提案する。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って詳細に説明し、併せて前述の従来の欠点を図面
に即してより具体的に明らかにする。
【0010】図1は、本発明に係る車体構造を備えた自
動車の一例であるトラックのキャブを示す側面図であ
り、図2はキャブの外形輪郭を鎖線で表わし、その一部
の要素だけを実線で示した平面図である。なお、本明細
書において使用する「前」又は「後」なる文言は、自動
車の前進方向Fを基準とした前後を意味し、その前後方
向に対して直交した方向が車体の幅方向Wである。
【0011】図1及び図2において、トラックの車体
1、すなわちキャブは、車室の上部を区画するルーフパ
ネル2、車体1の側部を構成するクォータパネル3、車
室の床面を構成するフロアパネル4、車室の後部を区画
するバックパネル5、車体の前部に位置するフロントパ
ネル6などの各種パネルを有している。また、符号7は
フロントピラー、8は車室前部に設けられたフロントガ
ラスをそれぞれ示している。
【0012】さらに、図示した車体構造においては、フ
ロアパネル4の下方に、図2に実線で示すように、車体
1のほぼ前後方向に延びるフロアフレーム9,9aが配
置され、本例では、車体1の幅方向Wの中心CLに対し
てほぼ対称に一対のフロアフレーム9,9aが設けられ
ている。これらのフロアフレーム9,9aは、これらが
対称である点を除き、実質的に同じ構造を有している。
従って、以下に一方のフロアフレーム9の構造のみを説
明する。
【0013】図3は図2の部分拡大平面図であり、図4
及び図5は、それぞれ図3のIV−IV線及びV−V線断面
図であって、フロアパネルを付加して示した図である。
図3乃至図5に示すように、フロアフレーム9は、底壁
10と、この底壁10の車体幅方向Wの各側縁から上方
に立上がった一対の側壁11と、その各側壁11の上端
縁から水平方向外方に張り出した一対のフランジ12に
よって構成され、底壁10、両側壁11及び両フランジ
12が一体となって車体1のほぼ前後方向に長く延びて
いる。このように、フロアフレーム9は、ほぼU字形の
横断面形状を有している。またこれらのフランジ12
が、図4及び図5に符号S1を付した×印で示したよう
に、スポット溶接によってフロアパネル4の下側面に固
着されている。
【0014】上述のように構成された各フロアフレーム
9,9aは、図示していない中間部材を介して、シャシ
フレーム13にそれぞれ支持され、これによって車体1
がシャシフレーム13に搭載される。車体1の後方のシ
ャシフレーム部分には、図示していない荷台が支持され
ている。また上述した車体1の各パネル、フロントピラ
ー7及びフロアフレーム9は、例えば鋼板などの高強度
材料から構成されている。
【0015】フロアフレーム9の底壁10及び両側壁1
1並びにフロアパネル4によって区画された空間S内に
は、そのフロアフレーム9の長手方向全長の少なくとも
一部に亘って延びる補強板16が配置され、この補強板
16は、上記空間Sを二分するように、その上端部17
から下端部18へ向けて斜め下方に傾斜配置されてい
る。図2に示したもう一方のフロアフレーム9aにも、
図3乃至図5に示したところと同様に補強板16aが設
けられている。
【0016】図示した例では、図2に符号Qで示した範
囲に各補強板16,16aが設けられているが、フロア
フレーム9,9aの全長に亘って補強板16,16aを
延ばすこともできる。両補強板16,16aは互いに対
称に形成されている点を除き実質的に同じ構造を有して
いるので、補強板16aの構造についてのこれ以上の説
明は省略する。
【0017】また、図示した例では、図4及び図5に示
すように、フロアフレーム9の内側であって、その上部
にほぼU字形の補助補強部材15が配置されている。も
う一方のフロアフレーム9aにも、全く同様に補助補強
部材が設けられ、各フロアフレーム9,9aにそれぞれ
補助補強部材がそれぞれ付設されているが、図2及び図
3においては、これらの補助補強部材の図示を省略して
ある。
【0018】図4及び図5に例示した補強板16は、そ
の上端部17が車体1の幅方向中心CLから離れた側、
すなわち車体幅方向外側に位置し、しかもこの上端部1
7はフロアフレーム9の一方の側壁11に密着し、この
状態で補助補強部材15と一方の側壁11に挟み付けら
れ、これらが、図4及び図5に符号S2を付した×印で
示すようにスポット溶接によって固着されている。また
補強板16の下端部18は、車体1の幅方向中心CLに
寄った位置を占め、フロアフレーム9の底壁10に密着
し、後述するように底壁10に固着されている。このよ
うに、補強板16の上端部17は、フロアフレーム9の
一方の側壁11に固着され、かつ下端部18がフロアフ
レーム9の底壁10に固着されている。
【0019】また図示した例では、補強板16の下端部
18に延長部19が一体に接続され、その延長部19が
フロアフレーム9の側壁11に密着し、かつその上端部
が、側壁11と補助補強部材15によって挟まれ、これ
らが、図4及び図5に符S3を付した×印で示すよう
に、スポット溶接によって互いに一体に固着されてい
る。
【0020】補強板16及び補助補強部材15も、例え
ば鋼板などの高強度材料から構成されている。
【0021】ここで、例えば走行中のトラックに対し、
その前方から大きな外力P(図1及び図2)が作用した
とすると、車体1の後方には荷台が位置しているので、
当該車体1には前後から大きな荷重を受けることにな
る。これにより、車体1が圧縮変形しようとするが、こ
のときフロアフレーム9,9aの補強機能によって、車
体1の永久変形、すなわちその塑性変形が抑えられる。
このとき、フロアフレーム9,9aに対しその長手方向
に圧縮荷重が作用し、フロアフレーム9,9aはその横
断面形状が平行四辺形状に潰れ変形しようとするが、こ
のときフロアフレーム9,9aの内側には傾斜した態位
で配置された補強板16,16aが設けられているの
で、この補強板16,16aがフロアフレーム9,9a
の潰れ変形を阻止するように作用し、フロアフレーム
9,9aが大きく永久変形することが防止される。
【0022】このように、フロアフレーム9,9aに対
してその長手方向に圧縮荷重が作用したとき、補強板1
6,16aによってフロアフレーム9,9aの永久変形
を阻止し、ないしは抑制できるので、各フロアフレーム
9,9aはその本来の補強効果を効果的に発揮する。こ
のため、フロアフレーム9,9aの板厚を従来よりも小
さく設定しても、車体1の強度を維持することができ、
車体1の重量を軽減し、そのコストを下げることが可能
となる。また、補助補強部材15を設けると、車体の補
強機能をより一層高めることができるが、かかる補強部
材15を省略しても、補強板16,16aによって、フ
ロアフレーム9,9aの潰れ変形を効果的に抑制でき
る。
【0023】ところで、先にも説明したように、補強板
16の下端部18はフロアフレーム9の底壁10に固着
され、図示した例では、図2、図3及び図4に符号S4
を付した×印で示すように、互いに間隔をあけた複数の
個所でスポット溶接によって下端部18が底壁10に固
着されている。すなわち、車体の製造時に、図示してい
ないスポット溶接機の一対のチップを、補強板16の下
端部18とフロアフレーム9の底壁10とを挟んで圧接
させ、このとき両チップ間に電流を流して底壁10と下
端部18を溶融し、これらを溶着するのであるが、フロ
アフレーム9の底壁10に当接した補強板16の下端部
18の車体幅方向Wにおける幅d1を、図4に示すよう
に大きく設定しないと、この部位にスポット溶接機のチ
ップを配置することはできない。補強板16の下端部1
8をフロアフレーム9の底壁10に対して固着するに
は、その下端部18の車体幅方向Wにおける幅d1を大
きく設定しなければならないのである。
【0024】ところが、車体1の構造や、自動車の型式
によっては、補強板16の全長に亘って、その幅d1
大きく設定すると、補強板16の下端部18と上端部1
7の間の補強板部分と、フロアフレーム9の底壁10と
の成す角度θが、図4に示すように大きくなりすぎて、
その補強板16の機能を充分に発揮できなくなることが
あり、この場合には下端部18の幅を補強板16の長手
方向全長に亘って大きく設定することは不適当である。
【0025】そこで、本例の自動車の車体構造において
は、図2乃至図5に示すように、符号S4で示したスポ
ット溶接個所、すなわち補強板16の下端部18が底壁
10に対して固着される固着部の近傍の下端部部分の幅
1が、他の下端部18の部分の幅d2よりも大きく設定
されている。フロアフレーム9の長手方向に延びる補強
板16の下端部18のうち、その下端部18がフロアフ
レーム9の底壁10に対して固着される固着部(スポッ
ト溶接個所S4)の近傍部分25における車体幅方向W
の幅d1が、他の部分26の車体幅方向Wの幅d2よりも
大きく設定されているのである。
【0026】上記構成によれば、補強板16の下端部1
8をフロアフレーム9に固着する固着部、すなわちスポ
ット溶接個所S4の近傍部分25の幅d1が大きく形成さ
れているので、この部分を底壁10にスポット溶接機に
よって支障なく固着することができる。その反面、他の
部分26の幅d2は狭く形成されているので、図5に示
すように、上端部17と下端部18の間の補強板部分
と、底壁10との成す角度θを小さく設定でき、その補
強板16の補強機能を充分に発揮させることができる。
スポット溶接個所S4の近傍部分25と、補強板16の
上端部17との間の補強板部分がフロアフレーム9の底
壁10に対して成す角度θは、図4から判るように大き
くなるが、このように角度θが大きくなる部分は、補強
板16の全体から見れば一部であり、大半の補強板部分
の角度θは図5に示すように小さくなるので、補強板1
6の補強機能が低下することはない。むしろ、次に説明
するように、その補強機能が高められる。
【0027】底壁10に対する下端部18の固着部の近
傍部分25の幅d1を、他の部分26の幅d2よりも大き
く設定すると、図4乃至図6に示すように、その近傍部
分25と、補強板16の上端部17との間の補強板部分
に、下方に向けて突出するビード14が形成される。こ
のように補強板16にビード14が形成されていると、
補強板16の剛性が一段と高められ、これによって補強
板16の補強機能が高められる。車体1に対して外力P
が作用したとき、フロアフレーム9が潰れ変形すること
をより確実に抑えることができるのである。図示した例
では、ビード14が、補強板16の固着部の近傍部分2
5と、その上端部17との間の補強板部分の全幅に亘っ
て形成されているので、フロアフレーム9の潰れ変形防
止効果をより一層高めることができる。
【0028】また、図7に示すように、フロアフレーム
9の下方に泥よけ部材20を配置すると共に、補強板1
6の下端部18にナット21を溶接しておき、泥よけ部
材20の上部と、底壁10と、補強板16の下端部18
に形成した取付孔22にボルト23を挿通し、そのボル
ト23をナット21に螺着することによって、泥よけ部
材20をフロアフレーム9の底壁10に対して固着する
ことがある。その際、ナット21の固着される補強板下
端部部分が、その下端部18がフロアフレーム9の底壁
10に対して固着される固着部となるが、このようなと
きも、その固着部の近傍部分25の幅d1を大きく設定
しないと、ナット21を下端部18に固着できない。そ
こで、この場合も、フロアフレーム9の長手方向に延び
る補強板16の下端部18のうち、その下端部18がフ
ロアフレーム9の底壁10に対して固着される固着部、
すなわちナット21が固着される部分の近傍部分25に
おける車体幅方向Wの幅d1を、他の部分の車体幅方向
Wの幅d2(図5参照)よりも大きく設定する。これに
より、前述したところと全く同様な作用効果を奏するこ
とができる。しかも、この場合も、図7から明らかなよ
うに、上記近傍部分25と補強板16の上端部17との
間の補強板部分に下方に向けて突出するビード14が形
成されるので、補強板16の剛性を高めることができ
る。
【0029】補強板16の下端部18が、図4及び図5
に示したスポット溶接と、図7に示したボルト23及び
ナット21との両者によってフロアフレーム9に固着さ
れるときは、そのスポット溶接個所と、ナット21の固
着個所の両者の近傍部分25における幅d1を、他の部
分の幅d2よりも大きく設定する。
【0030】以上説明した例では、補強板16をフロア
フレーム9に直に当接させて両者を固着したが、他の部
材、例えば図8に示すようにほぼU字形横断面の補助補
強部材24を介して、補強板16をフロアフレーム9に
固着するときも、上述した各構成を採用することができ
る。
【0031】本発明は、トラックに限らず、バス、乗用
車などの型式の自動車の車体構造にも広く適用できるも
のである。
【0032】
【発明の効果】請求項1に記載の車体構造によれば、傾
斜配置された補強板によって、フロアフレームの潰れ変
形を効果的に抑えることができ、これによってフロアフ
レームの板厚を従来よりも大幅に小さく設定することが
できると共に、補強板の機能を低下させることなく、そ
の下端部をフロアフレームに対して支障なく固着するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】トラックのキャブを示す側面図である。
【図2】図1に示したキャブの輪郭を鎖線で表わし、一
部の要素だけを実線で示した概略平面図である。
【図3】図2の部分拡大平面図である。
【図4】図3のIV−IV線拡大断面図である。
【図5】図3のV−V線拡大断面図である。
【図6】図4のVI−VI線断面図である。
【図7】補強板の下端部をボルトとナットとによってフ
ロアフレームと泥よけ部材に固着する例を示す、図4と
同様な断面図である。
【図8】補強板を補助補強部材を介してフロアフレーム
に固着する例を示す、図4と同様な断面図である。
【符号の説明】
1 車体 4 フロアパネル 9 フロアフレーム 9a フロアフレーム 10 底壁 11 側壁 12 フランジ 14 ビード 16 補強板 17 上端部 18 下端部 25 近傍部分 26 他の部分 d1 幅 d2 幅 S 空間 W 幅方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の床面を構成するフロアパネルの下
    方に、車体のほぼ前後方向に延びるフロアフレームが配
    置され、該フロアフレームが、底壁と、該底壁の車体幅
    方向の各側縁から上方に立上がった一対の側壁と、その
    各側壁の上端縁から水平方向に張り出した一対のフラン
    ジとによって構成され、これらのフランジが前記フロア
    パネルの下側面に固着されている自動車の車体構造にお
    いて、 前記フロアフレームの底壁及び両側壁並びにフロアパネ
    ルによって区画された空間内に、該フロアフレームの長
    手方向全長の少なくとも一部に亘って延びる補強板が配
    置され、該補強板は、前記空間を二分するように、その
    上端部から下端部へ向けて斜め下方に傾斜配置され、そ
    の上端部がフロアフレームの一方の側壁に固着され、か
    つ下端部がフロアフレームの底壁に固着されていて、フ
    ロアフレームの長手方向に延びる補強板の下端部のう
    ち、該下端部が前記底壁に対して固着される固着部の近
    傍部分における車体幅方向の幅が、他の部分の車体幅方
    向の幅よりも大きく設定され、かつ前記近傍部分と補強
    板の上端部との間の補強板部分に下方に向けて突出する
    ビードが形成されていることを特徴とする自動車の車体
    構造。
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