JP2000016240A - エアベルト装置 - Google Patents

エアベルト装置

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JP2000016240A
JP2000016240A JP10181975A JP18197598A JP2000016240A JP 2000016240 A JP2000016240 A JP 2000016240A JP 10181975 A JP10181975 A JP 10181975A JP 18197598 A JP18197598 A JP 18197598A JP 2000016240 A JP2000016240 A JP 2000016240A
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belt
retractor
winding
shoulder belt
motor
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JP10181975A
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English (en)
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Hidetoshi Uchiumi
英俊 内海
Hidetsugu Okazaki
英継 岡崎
Hiroshi Akaha
博 赤羽
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアベルト装置の重量の大きいベルトをリト
ラクタに確実に巻き取れるようにする。 【解決手段】 バックル装置9に結合可能なタング装置
8から延びるショルダーベルト6およびラップベルト7
は、それぞれショルダーベルト用リトラクタ3およびラ
ップベルト用リトラクタ4に巻き取られる。内部にバッ
グ12を収納して重量が増加したショルダーベルト6
を、ショルダーベルト用リトラクタ3の巻取力を増加さ
せることなくスムーズに巻き取るべく、モータ32で回
転駆動される駆動ローラ35および従動ローラ36で挟
持してショルダーベルト用リトラクタ3に向けて付勢す
る。モータ32はタング装置8をバックル装置9から分
離すると自動的に作動し、ショルダーベルト6の巻き取
りが完了すると自動的に停止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の衝突時に乗
員をシートに拘束するベルトを、インフレータから供給
される高圧ガスで膨張させるエアベルト装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シートベルトの内部にバッグを収納し、
車両の衝突時に前記バッグを膨張させて乗員を柔らかく
拘束するエアベルト装置は、例えば特開平6−5600
1号公報により既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般にエア
ベルト装置は乗員の胸部を拘束するショルダーベルトの
内部にバッグを収納しているため、そのショルダーベル
ト自体の重量が増加するだけでなく、ショルダーベルト
の端部に設けられたタング装置もバックル装置から供給
されるガスをバッグに導く通路を形成するために重量が
増加することが避けられない。かかる重量の大きいショ
ルダーベルトをリトラクタで巻き取る場合、その巻取力
を強めに設定しないとスムーズな巻き取りができなくな
る。しかしながら、リトラクタの巻取力を強めに設定す
ると、エアベルト装置の装着時にショルダーベルトのテ
ンションが強くなり過ぎて乗員に不快感を与える場合が
ある。またリトラクタの巻取力が強すぎる場合にそれを
緩める装置としてテンションレリーファがあるが、テン
ションレリーファの作動が解除されたときに、ショルダ
ーベルトがリトラクタに勢い良く巻き取られてタング装
置が内装品や乗員の身体に当たる可能性がある。
【0004】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、エアベルト装置の重量の大きいベルトをリトラクタ
に確実に巻き取れるようにすることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載された発明は、内部にバッグを収納
したベルトと、ベルトの一端に接続されたタング装置
と、タング装置が結合されるバックル装置と、ベルトの
他端を巻き取るリトラクタと、車両の衝突時にガスを発
生してバッグを膨張させるインフレータとを備えたエア
ベルト装置において、ベルトの巻取時にリトラクタの巻
取力をアシストすべく、ベルトの中間部を巻取方向に付
勢するアシスト手段を備えたことを特徴とする。
【0006】上記構成によれば、バックル装置から分離
したタング装置と共にベルトをリトラクタに巻き取ると
き、アシスト手段がベルトの中間部を巻取方向に付勢し
てリトラクタの巻取力をアシストするので、バッグを収
納したために重量が増加したベルトであっても、リトラ
クタ自体の巻取力を増加させることなく確実にかつスム
ーズに巻き取ることができる。しかもベルトをリトラク
タから引き出すときアシスト手段は付勢力を発生しない
ので、ベルトを引き出す操作が容易であるばかりか、エ
アベルト装置を装着した状態ではアシスト手段は付勢力
を発生しないので、ベルトの張力が強すぎて乗員が不快
感を感じることがない。またベルトの巻取速度がアシス
ト手段によって規制されるため、ベルトがリトラクタに
勢い良く巻き取られてタング装置が内装品や乗員の身体
に当たることがない。
【0007】また請求項2に記載された発明は、請求項
1の構成に加えて、前記アシスト手段は、ベルトの両面
に常時接触する一対のローラと、これらローラの少なく
とも一方を回転駆動するモータと、モータの回転がロー
ラに伝達するのを許容するとともにローラの回転がモー
タに伝達するのを遮断するクラッチとを備えたことを特
徴とする。
【0008】上記構成によれば、モータを駆動したとき
にクラッチが係合してローラが回転するので、ベルトを
巻取方向に確実に付勢することができる。またベルトを
リトラクタから引き出すときにはクラッチが係合解除し
てローラの回転がモータに伝達されないので、モータの
負荷を受けずに軽い力でベルトを引き出すことができ
る。
【0009】また請求項3に記載された発明は、請求項
1または2の構成に加えて、前記アシスト手段は、アク
チュエータにより開閉してベルトの両面に接触し得る一
対のローラと、これらローラの少なくとも一方を回転駆
動するモータとを備えたことを特徴とする。
【0010】上記構成によれば、モータを駆動するとき
にアクチュエータで一対のローラを閉じてベルトの両面
に接触させれば、モータの駆動力でベルトを巻取方向に
確実に付勢することができる。またベルトをリトラクタ
から引き出すときにアクチュエータで一対のローラを開
いてベルトから離間させれば、モータの負荷を受けずに
軽い力でベルトを引き出すことができる。
【0011】また請求項4に記載された発明は、請求項
1〜3の何れかの構成に加えて、タング装置およびバッ
クル装置の結合解除を検出する第1センサと、ベルトの
巻取完了を検出する第2センサとを備えてなり、第1セ
ンサがタング装置およびバックル装置の結合解除を検出
するとアシスト手段が作動するとともに、第2センサが
ベルトの巻取完了を検出するとアシスト手段の作動が停
止することを特徴とする。
【0012】上記構成によれば、タング装置およびバッ
クル装置の結合解除を第1センサが検出するとアシスト
手段が作動してベルトの巻き取りをアシストし、ベルト
の巻取完了を第2センサが検出するとアシスト手段の作
動が停止するので、必要なときだけにアシスト手段を自
動的にかつ確実に作動させることができる。
【0013】また請求項5に記載された発明は、請求項
1〜4の何れかの構成に加えて、ベルトを巻き取るとき
に乗員の身体に沿って転がるガイドローラをタング装置
に設けたことを特徴とする。
【0014】上記構成によれば、リトラクタおよびアシ
スト手段でベルトを巻き取るとき、ベルトの一端に接続
されたタング装置のガイドローラが乗員の身体に沿って
転がるので、タング装置が乗員の身体に引っ掛かるのを
防止してベルトをスムーズに巻き取ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、添
付図面に示した本発明の実施例に基づいて説明する。
【0016】図1〜図6は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1は車両のフロントシート部の側面図、図2は
図1の2方向矢視図、図3はエアベルト装置の斜視図、
図4は図3の4−4線拡大断面図、図5は図3の5方向
拡大矢視図、図6は図3の6方向拡大矢視図である。
【0017】図1〜図3に示すように、乗員(実施例で
はドライバー)を前部右側シート1に拘束するエアベル
ト装置は、センターピラー2の下部に設けられたショル
ダーベルト用リトラクタ3と、ショルダーベルト用リト
ラクタ3の下方に設けられたラップベルト用リトラクタ
4と、ショルダーベルト用リトラクタ3から引き出され
てセンターピラー2の上部に設けられたスルーアンカー
5を経由して延びるショルダーベルト6と、ラップベル
ト用リトラクタ4からから引き出されるラップベルト7
と、ショルダーベルト6およびラップベルト7の端部に
固定されたタング装置8と、シートフレームあるいはス
ライドレールよりなるシートベース10に固定されて前
記タング装置8が結合されるバックル装置9と、バック
ル装置9に一体に設けられたインフレータ11と、セン
ターピラー2の内部に設けられてショルダーベルト6を
巻取方向に付勢するアシスト手段41とを備える。
【0018】公知の緊急ロック式のショルダーベルト用
リトラクタ3およびラップベルト用リトラクタ4は、そ
れぞれショルダーベルト6およびラップベルト7を引き
出し可能に巻き取るもので、図示せぬ加速度センサが所
定値以上の加速度を検出していない通常時には、前記両
ベルト6,7を引き出し可能にして乗員の身体の移動を
許容し、車両の衝突時に前記加速度センサが所定値以上
の加速度を検出すると、両ベルト6,7を引き出し不能
にロックして乗員を拘束するようになっている。公知の
インフレータ11は、加速度センサが所定値以上の加速
度を検出したときに点火し、推薬の燃焼による高圧ガス
を発生する。
【0019】ラップベルト7は通常の合成繊維の平織ベ
ルトから構成される。一方、ショルダーベルト6のうち
の乗員の胸部に接触する部分は、図3に示すように、筒
状に形成されて折り畳まれたバッグ12と、その外側を
覆うウエビング13とから構成される。バッグ12の材
質は、通常のエアバッグ装置のエアバッグと同じナイロ
ン製であるが、それに限定されるものではない。バッグ
12およびウエビング13は通常時には偏平な帯状にな
っているが、インフレータ11からバッグ12に高圧ガ
スが供給されると、図1および図2に示す状態に膨張し
て乗員を柔らかく拘束する。経編みニットから構成され
たウエビング13がバッグ12の膨張に伴って半径方向
に広がると、その分だけ長手方向に収縮してショルダー
ベルト6に初期張力を発生させる。
【0020】図4を併せて参照すると明らかなように、
バックル装置9の本体部を構成するバックルハウジング
14は、その下部に前記インフレータ11が固定され、
その上部にバックル15が固定される。バックルハウジ
ング14にボルト16で上端を固定されたアンカー部材
17の下端が、支点ピン18を介してシートベース10
に前後揺動自在に支持される。バックルハウジング14
の上壁に開口する接続口19とインフレータ11とが、
バックルハウジング14の内部に形成したガス通路20
により連通する。
【0021】タング装置8のタングハウジング21の上
部外周面に嵌合するショルダーベルト6のバッグ12お
よびウエビング13と、それらの外側に重ね合わされた
ラップベルト7とが環状のホルダー22で締め付けられ
て固定される。タングハウジング21の内部に上半部を
埋め込まれたタング23が、ホルダー22、ラップベル
ト7、ウエビング13およびバッグ12を貫通するボル
ト24でタングハウジング21に固定される。タングハ
ウジング21の下面には、バックルハウジング14の接
続口19に挿入可能な接続管25が突設される。タング
ハウジング21および接続管25の内部には前記接続口
19をバッグ12の内部に連通させるガス通路26が形
成される。バックル15に結合されたタング23を分離
するためのリリースボタン27がバックルハウジング1
4に設けられる。
【0022】図5を併せて参照すると明らかなように、
タングハウジング21のラップベルト7が結合されてい
る側の側面に、一対のブラケット28,28を介して軟
質合成樹脂製のガイドローラ29が回転自在に支持され
る。ガイドローラ29の回転軸30はショルダーベルト
6の長手方向と直交しており、従ってショルダーベルト
6がショルダーベルト用リトラクタ3に巻き取られると
き、ガイドローラ29は乗員の身体の表面に沿って転動
する。
【0023】次に、図3および図6に基づいてアシスト
手段41の構造を説明する。
【0024】センターピラー2の内部に設けられるアシ
スト手段41は、センターピラー2の内面にブラケット
31を介して支持されたモータ32と、モータ32に直
結されて回転する駆動ローラ軸33と、駆動ローラ軸3
3と平行に配置された従動ローラ軸34と、駆動ローラ
軸33に固定されてショルダーベルト6の一側面に当接
する駆動ローラ35と、従動ローラ軸34に固定されて
ショルダーベルト6の他側面に当接する従動ローラ36
と、駆動ローラ軸33に固定された駆動スプロケット3
7と、従動ローラ軸34に固定された従動スプロケット
38と、駆動スプロケット37および従動スプロケット
38に巻き掛けられたコグベルト39とを備える。駆動
ローラ35および従動ローラ36の表面は、ラバーやウ
レタン樹脂等の滑り難い被覆材351 ,361 で被覆さ
れる。
【0025】駆動ローラ軸33と駆動ローラ35との間
にはドグクラッチ40が配置される。ドグクラッチ40
はいわゆる二方向クラッチを構成するもので、駆動ロー
ラ軸33から駆動ローラ35への動力伝達は可能である
が、駆動ローラ35から駆動ローラ軸33への動力伝達
時にはスリップして駆動ローラ35の空転を可能にする
ことができる。
【0026】図2に示すように、バックル装置9にはタ
ング装置8がバックル装置9から分離されたときにON
する第1センサS1 が設けられる。またショルダーベル
ト用リトラクタ3にはショルダーベルト6が完全に巻き
取られたときにONする第2センサS2 が設けられる。
電子制御ユニットUは第1センサS1 および第2センサ
2 からの信号に基づいてモータ32の駆動を制御す
る。
【0027】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用を説明する。
【0028】エアベルト装置を装着すべくタング装置8
のタング23をバックル装置9のバックル15に結合す
ると、タング装置8の接続管25がバックル装置9の接
続口19に挿入される。車両の衝突により加速度センサ
が所定値以上の加速度を検出すると、インフレータ11
が点火して高圧のガスが発生し、発生したガスはバック
ルハウジング14のガス通路20およびタングハウジン
グ21のガス通路26を経てショルダーベルト6のバッ
グ12内に供給され、このバッグ12を膨張させる。バ
ッグ12が膨張すると、その圧力でウエビング13が膨
張することにより、ショルダーベルト6全体が膨張す
る。このようにしてショルダーベルト6が膨張すると、
膨張前のショルダーベルト6に比べて乗員の胸部に対す
る接触面積が増加するため、乗員を一層柔らかく拘束す
ることができる。
【0029】さて、エアベルト装置の装着を解除すべく
バックル装置9からタング装置8を分離すると第1セン
サS1 (図2参照)がONし、その信号を受けた電子制
御ユニットUがモータ32を図6の矢印方向に駆動す
る。モータ32の回転はドグクラッチ40を介して駆動
ローラ35に伝達され、更に駆動ローラ35の回転はコ
グベルト39を介して従動ローラ36に伝達される。そ
の結果、相互に逆方向に回転する駆動ローラ35および
従動ローラ36に挟まれたショルダーベルト6はショル
ダーベルト用リトラクタ3に向けて付勢され、この付勢
力にアシストされたショルダーベルト6はショルダーベ
ルト用リトラクタ3にスムーズに巻き取られる。
【0030】このようにして、バッグ12を収納したた
めにそれ自体の重量が大きく、また大型で大重量のタン
グ装置8に接続されたショルダーベルト6であっても、
ショルダーベルト用リトラクタ3の巻取力を特別に増加
させることなく、モータ32の駆動力によるアシストで
ショルダーベルト用リトラクタ3に確実に巻き取ること
ができる。このとき、タングハウジング21に設けたガ
イドローラ29が乗員の身体の表面に沿って転動するた
め、タング装置8が乗員の身体に引っ掛かるのを防止し
て一層スムーズな巻き取りを可能にすることができる。
またショルダーベルト6の巻取速度はショルダーベルト
用リトラクタ3の巻取力の大小に関わらず、モータ32
の駆動速度によって決定されるため、タング装置8をバ
ックル装置9から分離した瞬間にショルダーベルト6が
勢い良く巻き取られるのを防止し、タング装置8が内装
品や乗員の身体に当たるのを回避することができる。
【0031】而して、ショルダーベルト6がショルダー
ベルト用リトラクタ3に完全に巻き取られると、第2セ
ンサS2 からの信号を受けた電子制御ユニットUがモー
タ32の駆動を停止し、アシスト手段41によるアシス
トが自動的に終了する。
【0032】更に、ショルダーベルト6をショルダーベ
ルト用リトラクタ3から引き出すとき、あるいはエアベ
ルト装置を装着した状態では、アシスト手段41は付勢
力を発生しないので、ショルダーベルト6をショルダー
ベルト用リトラクタ3から軽い力で引き出すことがで
き、しかもショルダーベルト6の張力が過剰になって乗
員が不快感を感じることがない。
【0033】次に、図7に基づいて本発明の第2実施例
を説明する。
【0034】第2実施例は、アシスト手段41の構造に
おいて上述した第1実施例と異なっており、その他の構
造は第1実施例と同一である。即ち、センターピラー2
の内面にブラケット31を介して支持したモータ32の
駆動ローラ軸33には駆動ローラ35が固定され、この
駆動ローラ35はショルダーベルト6の一方の側面に当
接する。またセンターピラー2の内面に設けたアクチュ
エータ42に接続されたブラケット43に従動ローラ軸
34を介して従動ローラ36が回転自在に支持される。
【0035】而して、電子制御ユニットUからの指令で
ショルダーベルト6を巻き取り方向に付勢すべくモータ
32を駆動したとき、同時にアクチュエータ42が作動
して従動ローラ36が駆動ローラ35に向けて移動し、
ショルダーベルト6の他側面に当接する。その結果、シ
ョルダーベルト6は両面を駆動ローラ35および従動ロ
ーラ36に挟持され、駆動ローラ35から伝達される駆
動力でショルダーベルト用リトラクタ3に向けて付勢さ
れる。
【0036】モータ32が駆動されていないとき、つま
りショルダーベルト6を巻き取るとき以外のときには、
従動ローラ36がショルダーベルト6から離間して駆動
ローラ35に面圧が発生しないため、モータ32の負荷
を受けることなく軽い力でショルダーベルト6を引き出
すことができる。
【0037】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明はその要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更を行う
ことが可能である。
【0038】例えば、実施例では運転席側のエアベルト
装置を例示したが、本発明は助手席側のエアベルト装置
に対しても適用することができる。また実施例ではショ
ルダーベルト6に本発明を適用しているが、ショルダー
ベルト6以外にベルトに本発明を適用することも可能で
ある。またショルダーベルト6の巻取完了をショルダー
ベルト用リトラクタ3に設けた第2センサS2 で検出す
る代わりに、ショルダーベルト6の巻取完了に伴うモー
タ32の負荷増加に基づいて検出することができる。
【0039】
【発明の効果】以上のように請求項1に記載された発明
によれば、バックル装置から分離したタング装置と共に
ベルトをリトラクタに巻き取るとき、アシスト手段がベ
ルトの中間部を巻取方向に付勢してリトラクタの巻取力
をアシストするので、バッグを収納したために重量が増
加したベルトであっても、リトラクタ自体の巻取力を増
加させることなく確実にかつスムーズに巻き取ることが
できる。しかもベルトをリトラクタから引き出すときア
シスト手段は付勢力を発生しないので、ベルトを引き出
す操作が容易であるばかりか、エアベルト装置を装着し
た状態ではアシスト手段は付勢力を発生しないので、ベ
ルトの張力が強すぎて乗員が不快感を感じることがな
い。またベルトの巻取速度がアシスト手段によって規制
されるため、ベルトがリトラクタに勢い良く巻き取られ
てタング装置が内装品や乗員の身体に当たることがな
い。
【0040】また請求項2に記載された発明によれば、
モータを駆動したときにクラッチが係合してローラが回
転するので、ベルトを巻取方向に確実に付勢することが
できる。またベルトをリトラクタから引き出すときには
クラッチが係合解除してローラの回転がモータに伝達さ
れないので、モータの負荷を受けずに軽い力でベルトを
引き出すことができる。
【0041】また請求項3に記載された発明によれば、
モータを駆動するときにアクチュエータで一対のローラ
を閉じてベルトの両面に接触させれば、モータの駆動力
でベルトを巻取方向に確実に付勢することができる。ま
たベルトをリトラクタから引き出すときにアクチュエー
タで一対のローラを開いてベルトから離間させれば、モ
ータの負荷を受けずに軽い力でベルトを引き出すことが
できる。
【0042】また請求項4に記載された発明によれば、
タング装置およびバックル装置の結合解除を第1センサ
が検出するとアシスト手段が作動してベルトの巻き取り
をアシストし、ベルトの巻取完了を第2センサが検出す
るとアシスト手段の作動が停止するので、必要なときだ
けにアシスト手段を自動的にかつ確実に作動させること
ができる。
【0043】また請求項5に記載された発明によれば、
リトラクタおよびアシスト手段でベルトを巻き取ると
き、ベルトの一端に接続されたタング装置のガイドロー
ラが乗員の身体に沿って転がるので、タング装置が乗員
の身体に引っ掛かるのを防止してベルトをスムーズに巻
き取ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】車両のフロントシート部の側面図
【図2】図1の2方向矢視図
【図3】エアベルト装置の斜視図
【図4】図3の4−4線拡大断面図
【図5】図3の5方向拡大矢視図
【図6】図3の6方向拡大矢視図
【図7】第2実施例に係る、前記図4に対応する図
【符号の説明】
3 ショルダーベルト用リトラクタ(リトラク
タ) 6 ショルダーベルト(ベルト) 8 タング装置 9 バックル装置 11 インフレータ 12 バッグ 29 ガイドローラ 32 モータ 35 駆動ローラ(ローラ) 36 従動ローラ(ローラ) 40 ドグクラッチ(クラッチ) 41 アシスト手段 42 アクチュエータ S1 第1センサ S2 第2センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 赤羽 博 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D018 GA00 GA08 3D054 AA25 DD14 EE14 FF20

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部にバッグ(12)を収納したベルト
    (6)と、 ベルト(6)の一端に接続されたタング装置(8)と、 タング装置(8)が結合されるバックル装置(9)と、 ベルト(6)の他端を巻き取るリトラクタ(3)と、 車両の衝突時にガスを発生してバッグ(12)を膨張さ
    せるインフレータ(11)と、を備えたエアベルト装置
    において、 ベルト(6)の巻取時にリトラクタ(3)の巻取力をア
    シストすべく、ベルト(6)の中間部を巻取方向に付勢
    するアシスト手段(41)を備えたことを特徴とするエ
    アベルト装置。
  2. 【請求項2】 前記アシスト手段(41)は、ベルト
    (6)の両面に常時接触する一対のローラ(35,3
    6)と、これらローラ(35,36)の少なくとも一方
    を回転駆動するモータ(32)と、モータ(32)の回
    転がローラ(35,36)に伝達するのを許容するとと
    もにローラ(35,36)の回転がモータ(32)に伝
    達するのを遮断するクラッチ(40)とを備えたことを
    特徴とする、請求項1に記載のエアベルト装置。
  3. 【請求項3】 前記アシスト手段(41)は、アクチュ
    エータ(42)により開閉してベルト(6)の両面に接
    触し得る一対のローラ(35,36)と、これらローラ
    (35,36)の少なくとも一方を回転駆動するモータ
    (32)とを備えたことを特徴とする、請求項1または
    2に記載のエアベルト装置。
  4. 【請求項4】 タング装置(8)およびバックル装置
    (9)の結合解除を検出する第1センサ(S1 )と、ベ
    ルト(6)の巻取完了を検出する第2センサ(S2 )と
    を備えてなり、第1センサ(S1 )がタング装置(8)
    およびバックル装置(9)の結合解除を検出するとアシ
    スト手段(41)が作動するとともに、第2センサ(S
    2 )がベルト(6)の巻取完了を検出するとアシスト手
    段(41)の作動が停止することを特徴とする、請求項
    1〜3の何れかに記載のエアベルト装置。
  5. 【請求項5】 ベルト(6)を巻き取るときに乗員の身
    体に沿って転がるガイドローラ(29)をタング装置
    (8)に設けたことを特徴とする、請求項1〜4の何れ
    かに記載のエアベルト装置。
JP10181975A 1998-06-29 1998-06-29 エアベルト装置 Pending JP2000016240A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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