JP2000015845A - 記録装置及びその制御方法 - Google Patents

記録装置及びその制御方法

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JP2000015845A
JP2000015845A JP18658198A JP18658198A JP2000015845A JP 2000015845 A JP2000015845 A JP 2000015845A JP 18658198 A JP18658198 A JP 18658198A JP 18658198 A JP18658198 A JP 18658198A JP 2000015845 A JP2000015845 A JP 2000015845A
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Junkichi Abe
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Abstract

(57)【要約】 【課題】不吐ノズルが生じても他のノズルにより補間さ
せる。 【解決手段】キャリッジには、第1ヘッド131と第2
ヘッド132とが載置されている。一方のヘッドに不吐
ノズルが発生すると、他方のヘッドにおける対応ノズル
により、不吐ノズルで記録するはずの画像データを記録
させる。そのノズルも不吐であれば、そのノズルが記録
する色を合成する他の色の対応するノズルにより、不吐
ノズルで記録されるはずの画像データを記録させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像信号に応じて
被記録媒体上に画像を形成する記録装置及びその制御方
法に関し、特にインククジェット記録装置で用いられる
記録ヘッドの不具合に起因する記録不良の自動修正に関
する。
【0002】
【従来の技術】複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用
いる記録装置の一例として、従来より、複数のインク吐
出口を備えた記録ヘッドを用いるインクジェット記録装
置が知られている。このような装置では、微細なノズル
から微少なインク滴を吐出させて記録を行うことに起因
する不安定さにより、画像に欠陥が生じることがある。
例えば、吐出のよれ、塵埃や増粘インクがノズルのイン
ク吐出口に詰まることによるインクの不吐出、インク流
路中に発生した泡などを原因となるノズルの加熱用ヒー
タの断線によるインクの不吐出、インクが気まぐれにノ
ズルの吐出口を覆うことによるインクの不吐出などがあ
り、吐出ノズルを往復させる主走査方向に沿って画像中
に白筋が発生しやすく、欠陥のない画像が得られない場
合がある。
【0003】このような欠陥によって、特に、インクジ
ェット記録装置を布帛上に絵柄を形成する捺染装置とし
て使用すると、前述した不吐出の発生によって生産物で
ある布帛製品の品質は著しく低下する。そこで、記録状
態を目視で監視することで、不吐出による白筋を発見
し、捺染装置を停止したうえで、不吐出ノズルへの回復
手段を試みるか、或いは、手作業による修正が行われて
いる。このような方法で欠陥を監視する場合、これら検
反工程が追加される上に、人手に頼るが故に白筋の見落
としが発生してしまう。
【0004】これらに対し、複数段のヘッド群を用いて
マルチスキャン方式による印字を行うことで、インクジ
ェットノズルのばらつきとムラを低減する構成が使用さ
れ、さらに不吐の発生を低減する吐出ノズルの構成が検
討されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】製品としての被記録布
帛を製品として生産するインクジェット捺染装置では被
記録媒体である布帛に対して高品質が要求されることか
ら、前記検反工程を省力化、さらには省略し、納期、コ
ストを低減しながら捺染製品の品質を向上させるために
は不吐検知・不吐補間機構が必須である。
【0006】ところが、前記捺染記録装置のように主走
査記録範囲が数メートルに及ぶような大型のカラーイン
クジェットプリント装置の不吐補間を考える上で、主走
査記録中、常に記録素子のインク吐出状態を検知し、記
録ヘッド上で不吐の発生した吐出口の位置、および、走
査範囲上の位置をメモリ素子などに記録するためには膨
大なメモリ容量が必要となり、装置のコストを著しく増
大させてしまう。
【0007】また、不吐検知だけでは、前記検反工程が
増えることによる、納期、コストの増大、さらには上記
検反工程で発生する見落としによる捺染製品の品質低下
を防ぐことにはならない。
【0008】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
であって、記録ヘッドの記録素子に、画像不良を生じせ
しめるような異常が発生した場合においても、コスト・
生産性を低下させることなく画像欠陥を回復する、より
簡便な不吐補間手法を備えた記録装置及びその制御方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次のような構成からなる。すなわち、注目色
の画像データを、複数の記録素子を有する複数の記録ヘ
ッドに振り分け、該複数の記録ヘッドそれぞれにより前
記注目色の画像をシリアル方式で記録する記録手段と、
前記複数の記録ヘッドそれぞれについて、記録不能とな
った記録素子を検出する検出手段と、検出された記録不
能の記録素子に対応する他の記録ヘッドにおける記録素
子を補間素子として選択し、前記記録不能の記録素子で
記録されるはずの画像データを、前記補間記録素子によ
り記録させる補間手段とを備えることを特徴とする記録
装置。
【0010】あるいは、注目色の画像データを、複数の
記録素子を有する複数の記録ヘッドに振り分け、該複数
の記録ヘッドそれぞれにより前記注目色の画像をシリア
ル方式で記録する記録装置の制御方法であって、前記複
数の記録ヘッドそれぞれについて、記録不能となった記
録素子を検出する検出工程と、検出された記録不能の記
録素子に対応する他の記録ヘッドにおける記録素子を補
間素子として選択し、前記記録不能の記録素子で記録さ
れるはずの画像データを、前記補間記録素子により記録
させる補間工程とを備える。
【0011】あるいは、注目色の画像データを、複数の
記録素子を有する複数の記録ヘッドに振り分け、該複数
の記録ヘッドそれぞれにより前記注目色の画像をシリア
ル方式で記録する記録装置を制御するプログラムを格納
するコンピュータ可読の記憶媒体であって、前記プログ
ラムは、前記複数の記録ヘッドそれぞれについて、記録
不能となった記録素子を検出する検出工程と、検出され
た記録不能の記録素子に対応する他の記録ヘッドにおけ
る記録素子を補間素子として選択し、前記記録不能の記
録素子で記録されるはずの画像データを、前記補間記録
素子により記録させる補間工程とを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】<捺染用インクジェット記録装置
の構成>図1は本発明の第1の実施例を示すフルカラー
インクジェット記録装置の概略構成を示す構造断面図で
ある。図1において、被記録媒体101は、綿、絹、ナ
イロン、ポリエステル等の布帛被記録媒体である。繰り
出しローラ102には、被記録媒体101がロール状に
捲回して装着される。巻取りローラ103は、印刷され
た被記録媒体101を巻取る。プリント・コントロール
部104は、インクジェットヘッド105〜120によ
るプリント制御を行っている。ヘッド105〜112
(これらを総称して第1ヘッド131と呼ぶ)は被記録
媒体101の搬送路上の上流側に位置しているインクジ
ェットヘッドで、ヘッド105は淡マゼンタインクを吐
出する第1の淡マゼンクマルチノズルヘッド(以下、第
1淡マゼンタヘッド)、ヘッド106はイエローインク
を吐出する第1のイエローマルチノズルヘッド(第1イ
エローヘッド)、ヘッド107はオレンジインクを吐出
する第1のオレンジマルチノズルヘッド(第1オレンジ
ヘッド)、ヘッド108はマゼンタインクを吐出する第
1のマゼンタマルチノズルヘッド(第1マゼンタヘッ
ド)、ヘッド109は淡シアンインクを吐出する第1の
淡シアンマルチノズルヘッド(第1淡シアンヘッド)、
ヘッド110はシアンインクを吐出する第1のシアンマ
ルチノズルヘッド(第1シアンヘッド)、ヘッド111
はブルーインクを吐出する第1のブルーマルチノズルヘ
ッド(第1ブルーヘッド)、ヘッド112はブラックイ
ンクを吐出する第1のブラックマルチノズルヘッド(第
1ブラックヘッド)である。
【0013】また、インクジェットヘッド113〜12
0(これらを総称して第2ヘッド132と呼ぶ)は被記
録媒体101の搬送路上の下流側で、上流側インクジェ
ットヘッド105〜112が1回の走査で記録する幅
(バンド幅)に対して、2.5バンド幅だけずれた位置
にあるインクジェットヘッドで、ヘッド113は淡マゼ
ンタインクを吐出する第2の淡マゼンタマルチノズルヘ
ッド(以下、第2淡マゼンタヘッド)、ヘッド114は
イエローインクを吐出する第2のイエローマルチノズル
ヘッド(第2イエローヘッド)、ヘッド115はオレン
ジインクを吐出する第2のオレンジマルチノズルヘッド
(第2オレンジヘッド)、ヘッド116はマゼンタイン
クを吐出する第2のマゼンクマルチノズルヘッド(第2
マゼンタヘッド)、ヘッド117は淡シアンインクを吐
出する第2の淡シアンマルチノズルヘッド(第2淡シア
ンヘッド)、ヘッド118はシアンインクを吐出する第
2のシアンマルチノズルヘッド(第2シアンヘッド)、
ヘッド119はブルーインクを吐出する第2のブルーマ
ルチノズルヘッド(第2ブルーヘッド)、ヘッド120
はブラックインクを吐出する第2のブラックマルチノズ
ルヘッド(第2ブラックヘッド)である。プラテン12
1は、被記録媒体101を搬送するためのプラテンで、
図示のごとく複数のローラによって帳架され、矢印A方
向に移動して被記録媒体101との摩擦により被記録媒
体101を矢印B方向に搬送している。
【0014】なお、各ヘッドでは、画像データに応じて
インクに熱を印加して膜沸騰させ、その状態変化に基づ
いてインクをノズルから吐出させ、記録ヘッドを載置し
たキャリッジを布帛の送り方向に直交する方向(主走査
方向)に往復走査するることで被記録媒体上にインクを
付着させ、画像の記録を行う。
【0015】<シーケンシャルマルチスキャンの概要>
図2は、図1に示すインクジェットプリンタによる印刷
動作を説明するための図である。ここで、第1及び第2
ヘッドは双方向印字を行う。尚、ここでは第1淡マゼン
タヘッド105と第2淡マゼンタヘッド113との位置
関係を説明するが、他の色のインクジェットヘッドにつ
いても同様である。
【0016】ここで、第1淡マゼンタヘッド105は被
記録媒体101の搬送方向(副走査方向)の上流側に位
置しており、被記録媒体101の部分201aに対して
最初の印刷を行っている(図2(a))。
【0017】この印刷に際しては、シーケンシャル・マ
ルチスキャンのために第1淡マゼンタヘッド105に振
り分けられたデータに応じて記録(印刷)が行われる。
これを2回繰り返し、第1淡マゼンタヘッド105によ
り被記録媒体101は2バンド分記録される(図2
(b))。この後更に1バンド分被記録媒体が搬送され
て、被記録媒体が第2淡マゼンタヘッド113により記
録される領域201bに到達すると、前述のシーケンシ
ャル・マルチスキャンのために第2淡マゼンタヘッド1
13に分配された第2の記録データに応じて、第2淡マ
ゼンタヘッド113によって領域201bの印刷が行わ
れる。前述したように、第1淡マゼンタヘッド105と
第2淡マゼンタヘッド113とは、2.5バンド幅だけ
ずれている。そのため、第2淡マゼンタヘッド113
は、そのヘッドの布搬送路の上流側半分のノズルを用い
て、第1淡マゼンタヘッド105により記録された領域
201bの布搬送路下流側半分に相当する領域202a
に記録する(図2(c))。
【0018】そして次に、被記録媒体101が1バンド
分搬送され、領域201cに到達すると、今度は第2淡
マゼンタヘッド113の布搬送路下流側半分のノズルを
用いて、第1淡マゼンタヘッド105で記録された領域
201cの布搬送路上流側半分に相当する領域202b
にも記録する(図2(d))。これ以降は、第2淡マゼ
ンタヘッド113により、領域202aと202bとを
合わせた領域202がまとめて記録される。
【0019】このようにしてシーケンシャル・マルチス
キャンを用いて、第1淡マゼンタヘッド105と第2淡
マゼンタヘッド113とにより、記録データを二分して
記録を行なう。更に、第1淡マゼンタヘッド105の上
流側半分で記録した領域は、第2淡マゼンタヘッド11
3の下流側半分で記録し、第1淡マゼンタヘッド105
の下流側半分で記録した領域は、第2淡マゼンタヘッド
113の上流側半分で記録している。このため、インク
ジェットヘッドのノズル径やノズル方向等に起因する濃
度ムラやすじ等を分散させることができる。
【0020】<記録装置の制御部の構成>図11は図1
に示すプリンタの制御構成を示すブロック図である。
【0021】図11において、制御部1001は装置全
体を制御する。制御部1001はCPU606と、CP
U606が実行する制御プログラムや各種データを記憶
しているROM1004と、CPU606が種々の処理
を実行するにあたり作業領域として使用したり、各種デ
ータを一時的に保存するためのRAM1003と、記録
ヘッド131,132の記録動作を制御する記録ヘッド
コントローラ1002等を有している。記録ヘッドコン
トローラ1002は、後述するデータ分配部1016な
どを有する。
【0022】図11に示すように、記録ヘッド131,
132はフレキシブルケーブル1008を介して制御部
1001に接続され、フレキシブルケーブル1008に
は、制御部1001から記録ヘッド131,132に対
する制御信号線、画像信号線が含まれている。また、後
述する不吐検出のためのフォトセンサ(発光部504と
受光部505の対)の出力は制御部1001に転送さ
れ、記録ヘッドコントローラ1002を経てCPU60
6に入力されて解析される。キャリッジモータ1011
はモータ駆動回路1012によるパルスステップ数によ
って回転可能なモータである。さらに、制御部1001
は、モータ駆動回路1012を介しキャリッジモータ1
011を、モータ駆動回路1010を介し搬送モータ1
009を制御する。また、キャリッジホームセンサ10
13からの出力が入力される。
【0023】さらにまた、制御部1001は、外部コン
ピュータ1015からの記録命令や記録データを受信す
るプリンタインタフェース1014を備えている。さら
にまた、制御部1001は、装置利用者が種々の操作や
指示を行なう操作パネル1006を接続している。操作
パネル1006にはメッセージ表示を行なうためのLC
D1007が設けられている。
【0024】<画像データの分配>図3は、前述した第
1インクジェットヘッド131(105〜112)及び
第2インクジェットヘッド132(113〜120)に
記録データを分配して供給するためのデータ分配回路1
016の構成を示すブロック図である。また、図4は、
図3で示したブロック図の動作を説明するタイミングチ
ャートである。
【0025】図3において、レジスタ301は第1ヘッ
ド131,第2ヘッド132それぞれに含まれる8色
(淡マゼンタ、イエロー、オレンジ、マゼンタ、淡シア
ン、シアン、ブルー、ブラック)分のヘッドに対応する
8ビットのフラグを格納する。このレジスタ301のフ
ラグは、各走査の初めの記録データを第1ヘッド131
(105〜112)で記録するか、第2ヘッド132
(113、120)で記録するかを表し、画像は、フラ
グの値が“1”のときは第1ヘッド(105〜112)
で、“0”のときは第2ヘッド(113〜120)で記
録される。
【0026】ここで、分配回路307は、色ごとに用意
されており合計8組あるが、説明を簡単にするためにひ
とつの色について注目して説明する。また、データ分配
部1016の動作を、レジスタ301の8ビット全てに
第1ヘッドからの記録を意味する“1”が設定されてい
るものとして説明する。
【0027】レジスタ301内のフラグは走査開始時4
01に第1/第2ヘッド切り替え用フリップフロップ3
02に格納される。フラグは全て1なので、フリップフ
ロップ302の出力は、Q(非反転出力:信号Dirと
も呼ぶ)=1,Q*(反転出力)=0となる。分配回路
307に入力された各色の画像データは、フリップフロ
ップ302の出力(Q=“1”)及び(Q*=“0”)
のそれぞれと論理積が求められ、それぞれ第1ヘッド出
力用フリップフロップ303及び第2ヘッド出力用フリ
ップフロップ304へラッチされる。この時、画像デー
タが“1”であると、図4の矢印402に示すように、
フリップフロップ303へは第1のヘッドによる記録を
表す“1”が、フリップフロップ304へは第2ヘッド
による不記録を表す“0”が出力される。
【0028】ここで、フリップフロップ303の反転出
力Q*はフリップフロップ302のクリア入力(負論
理)となっているために、フリップフロップ303が
“1”になるとフリップフロップ302はクリア(Q=
“0”)される。結果的には、矢印403に示すよう
に、フリップフロップ302の出力Dirは反転する。
続けて記録データ“1”が入力されると、フリップフロ
ップ302の出力Dirが反転していることから、矢印
404に示すようにフリップフロップ303へは記録し
ない“0”が、フリップフロップ304へは記録データ
“1”が出力される。
【0029】そして、フリップフロップ304の反転出
力はフリップフロップ302のプリセット入力(負論
理)となっているために、フリップフロップ302はプ
リセット(Q=“1”)される。その結果、矢印405
に示すように、第1/第2ヘッド切り替え用フリップフ
ロップ302の出力は再び反転する。なお、画像データ
として“0”が入力されると、矢印406に示すよう
に、フリップフロップ303,304ともに値は“0”
となる。そのため、フリップフロップ302のクリア入
力,プリセット入力共にイネーブルにならず、フリップ
フロップ302の出力は反転しない。
【0030】尚、本実施形態の記録装置は双方向記録で
あるため、一方向の走査については画像データの入力順
と同一であるが、もう一方向の走査は画像データの入力
順と逆順になる。そのため、第1ヘッドに出力される記
録データは、1バンド分の記録領域に対応するデータ容
量を備えたバッファ305に蓄えられ、その後、ヘッド
の移動に同期して読み出され、被記録媒体101に記録
される。また、第2ヘッドに出力される記録データは、
図2に示した第1ヘッドからのずれである2.5バンド
分と、記録される1バンド分とを加えた3.5バンド分
の記録領域に対応するデータ容量を備えたバッファ30
6に蓄えられ、適時にヘッドの移動に同期して読み出さ
れ、被記録媒体101に記録される。
【0031】<不吐出検知部>図5は、ノズルからのイ
ンクの不吐出を検出する不吐検知機構の構造的模式図で
ある。この検知機構は、発光部504及び受光部505
から成るフォトセンサを用いて光学的に液滴を検知する
ものである。
【0032】プリントヘッドキャリッジ501は、1回
走査するごとに記録ヘッドノズルの目詰まりを防止する
ため回復部502にて回復動作を行ない、プリントに先
立って予備吐領域503にて予備吐出を行う。予備吐出
はすべての記録ヘッド、記録ノズルについて行われる。
このとき、予備吐出に同期してレーザー発光部504と
その受光部505により、インク滴の有無、或いは着弾
精度の検知を行う。このために、例えば、レーザ発光部
504及び受光部505は、発せられるレーザビーム
が、各ヘッドにおけるノズルと平行になる様に配置され
ている。そして、ノズル列がちょうどレーザビームと重
なる位置で、各ノズルから順次インク液滴を吐出する。
あるノズルからインクを吐出して、レーザが遮られれば
そのノズルは正常であり、遮られなければ不吐ノズルで
あると判定できる。あるいは、レーザビームがノズル列
と平行にならないように角度をつけ、キャリッジ501
を所定のタイミングで走査しながら予備吐出を行って、
レーザビームが遮断された腕かに応じて不吐を判定する
こともできる。
【0033】<第1ヘッドにおける不吐ラインの補間>
図6は不吐補間機能を実現する補間部のブロック図であ
る。この補間部は、図11の制御部1001に含まれ
る。補間部は、第1のヘッド、第2のヘッドそれぞれに
おける不吐ノズルにより発生するラインの抜けを補間さ
せるための機構であり、大別して2つの補間機能に分け
ることができる。第1は、第1ヘッドのバッファ305
あるいは第2ヘッドのバッファ306に画像データを格
納する際に、各ヘッドにおける不吐ノズルを検出して、
そのノズルで記録されるはずの画像データを、他のヘッ
ドの対応するノズルに振り替える。第2は、第2ヘッド
に不吐が発生した場合に、第1ヘッドに振り替えること
で補間しきれない分を、第2ヘッドの他のノズルにより
補間させる。第1ヘッドの不吐は、第2ヘッドで補間さ
せるために、第1の補間機能だけで十分である。
【0034】図7は、被記録媒体101の搬送路上の上
流側に位置している第1インクジェットヘッド131
(105〜112)中の第1オレンジヘッド107の第
288ノズルで不吐が発生したときの動作例を説明する
図である。なお、各ヘッドは1344個のノズルの並び
で構成されている。なお、図中、第1ヘッドは記号F
で、第2ヘッドは記号Rで表している。
【0035】通常の記録を行い(図7(a))、不吐出
が発生すると(図7(b))、フォトセンサ(504,
505)による不吐検知によって不吐出の発生が確認さ
れ、不吐ノズルの含まれる記録ヘッドの種類(何色のヘ
ッドであるか)、不吐ノズルの数と位置が、第1ヘッ
ド,第2ヘッドぞれぞれについて、第1ヘッドノズルス
テータスRAM601,第2ヘッドノズルステータスR
AM602にビットマップとして展開される。
【0036】ステータス同期読み出し部603は、画像
データと同期して、入力された画素の位置に相当する第
1ヘッドノズルステータスRAM601のアドレスから
不吐有無のフラグデータを読み出す。第288番目のノ
ズルのフラグデータが読み出されると、セレクタ604
に所定の制御信号が入力される。セレクタ604は、第
1/第2ヘッドに振り分けられるべきSMS部307か
らの入力を無視し、第1オレンジヘッド107の288
番目のノズルへの画像データ出力を禁止し、その画像デ
ータを第2ヘッドのバッファ306に入力する。第2の
ヘッドのバッファ306のデータは、第1ヘッドのバッ
ファ305に対して、常に2.5バンド分遅れて読み出
されるため、第2ヘッドは、第1ヘッドに対して、2バ
ンド分の遅れに加えて、0.5バンド分すなわち134
4/2=672ノズル分記録位置がずれる。したがっ
て、このときバッファ306に入力された画像データ
は、第2オレンジヘッド115の672+228=96
0番ノズルにより記録されるように格納される。
【0037】このようにバッファに格納するデータを変
更しても、既に格納されている2バンド分の画像データ
はそのまま記録される(図7(c),(d))。このた
め、不吐出が検出されたバンドから3バンド目から、第
2ヘッドによる補間が開始される(図7(e1))。こ
れ以降はこのまま補間を継続する(図7(f1))。
【0038】ところで、第2オレンジヘッド115の9
60番ノズルで補間記録しようとしたときに該960番
ノズルに不吐が発生してしまうと、図7(e1)のよう
に補間することは不可能である。そのような事態に対処
するために、第2ヘッドノズルステータスRAM602
に展開されたフラグデータも、ステータス同期読み出し
部603によって、第1ヘッドノズルステータスRAM
601からの読み出しと同時に、第1ヘッドのノズル位
置に対応させて0.5バンド分ずらして読み出す。すな
わち、各ヘッドにおいて互いに対応するノズルのフラグ
データを同時に読み出す。そして、第2オレンジヘッド
115の960番ノズルも不吐であれば、図8に示した
表に従って、第2ヘッドの他色ヘッドである第2イエロ
ーヘッド114の960番ノズルと第2淡マゼンタヘッ
ド113の960番ノズルへ画像データを合成出力して
補間を実現する。そのために、ステータス同期読み出し
部603は、セレクタ604により、第2イエローヘッ
ド114の960番ノズル及び第2淡マゼンタヘッド1
13の960番ノズルで記録される画像データとして、
それらにより本来記録されるはずの画像データと、第1
オレンジヘッド288ノズルで記録されるはずの画像デ
ータとを合成した画像データをバッファ306に格納さ
せる。
【0039】なお、合成される色の組合せはオレンジに
限らず、図8に示した通りの組合せで合成される。例え
ば、不吐のノズルが上述のようなオレンジヘッドではな
く、イエローヘッドであれば、対応する2つの第1及び
第2のイエローヘッドのノズルがともに不吐であれば、
そのラインのイエローの画像は捨てられることになる。
【0040】<第2ヘッドにおける不吐ラインの補間>
図9は被記録媒体101の搬送路上の下流側に位置して
いる第2インクジェットヘッド113〜120、特に第
2オレンジヘッド115のノズル288で不吐が発生し
たときの動作例を説明する図である。
【0041】まず通常の記録を行い(図9(a))、不
吐出が発生すると(図9(b))、フォトセンサ(50
4,505)による不吐検知によって不吐出の発生が確
認され、不吐ノズルの含まれる記録ヘッドの種類(何色
のヘッドであるか)、不吐ノズルの数と位置が、第1ヘ
ッド,第2ヘッドぞれぞれについて、第1ヘッドノズル
ステータスRAM601,第2ヘッドノズルステータス
RAM602にビットマップとして展開される。このと
き、不吐が発生したヘッドではそのまま記録を続けるた
めに、不吐ノズルのラインはヘッドに対応する色が抜け
た状態になる。
【0042】ステータス同期読み出し部603は、画像
データと同期して、入力された画素の位置に相当する第
2ヘッドノズルステータスRAM602のアドレスから
不吐有無のフラグデータを読み出す。第288番目のノ
ズルのフラグデータが読み出されると、セレクタ607
に所定の制御信号が入力される。セレクタ607は、第
1/第2ヘッドに振り分けられるべきSMS部307か
らの入力を無視し、第2オレンジヘッド107の288
番ノズルへの画像データ出力を禁止し、その画像データ
を第1ヘッドのバッファ305に入力する。第1のヘッ
ドのバッファ305のデータは、第2ヘッドのバッファ
306に対して、常に2.5バンド分早く読み出される
ため、第1ヘッドは、第2ヘッドに対して、2バンド分
のずれに加えて、0.5バンド分すなわち1344/2
=672ノズル分記録位置がずれる。したがって、この
ときバッファ305に入力された画像データは、第1オ
レンジヘッド105の672+228=960番ノズル
により記録されるように格納される。このため、第2ヘ
ッドの不吐出が検出されたバンドの2バンド先のバンド
から、第1ヘッドによる補間が開始される(図9
(b))。
【0043】このように、上述した第1の機能だけを用
いても第1ヘッドの先の補間は可能であるが、第1のヘ
ッドと第2のヘッドとの間の補間はできない。そこで、
第2ヘッドの不吐による空白ラインを補間するために、
上述した第2の機能を用いる。
【0044】すなわち、ステータス同期読み出し部60
3により第2ヘッドの不吐ノズルが検出されており、第
2の補間機能により補間されていないラインがあるな
ら、そのラインにおいて抜けた色を、図8に基づいて合
成する。そのためには、バッファ306のデータを書き
換えるか、あるいはバッファからヘッドに出力されるデ
ータを変換する必要がある。ここでは、バッファ内のデ
ータを書き換えるものとして説明する。すなわち、この
例では第2オレンジヘッド115に不吐が発生している
ため、図8にしたがって、第2イエローヘッド114の
288番ノズルと第2淡マゼンタヘッド113の288
番ノズルにより記録される画像データとして、第2オレ
ンジヘッドの228番ノズルで記録される画像データを
格納する。この合成補間処理は、図9に示した通り、最
後に記録されたバンドと次に記録されるバンドの2バン
ド分行われる。最後に記録されたバンドは、不吐ノズル
に対応する箇所以外は既に記録されているため、既に記
録された分の画像データはすべて消去しておく。あるい
は、出力時に出力されないように制御されても良い。ま
た、これを記録する際には、CPU606に対して布送
り禁止要求を発行して被記録媒体を送らせず、同じバン
ドに重ねて記録する(図9(c))。このとき、第1バ
ンドによる記録は行われず、また、画像データの受信は
いったん中断される。
【0045】次に記録されるバンドについては、第2ヘ
ッドによる合成補間のための画像データの格納は上述の
通り済んでいるので、この後は、画像データを受信しつ
つ前述した第1ヘッドによる補間のためのバッファリン
グを行い、バッファリングされた画像データをそのまま
第1ヘッド及び第2ヘッドによって記録すればよい(図
9(d)〜(f))。
【0046】第1オレンジヘッド107の960番ノズ
ルも既に不吐が発生していると、図10に示すように、
第1ヘッドによる補間も合成補間となる。すなわち、第
1オレンジヘッドの960番ノズルにより記録されるデ
ータを、図8にしたがってイエローヘッドと淡マゼンタ
ヘッドとに振り替えて記録させる。
【0047】第1ヘッドの不吐ノズルのフラグデータ
は、予備吐時に第1ヘッドノズルステータスRAM60
2に展開されている。このデータは、ステータス同期読
み出し部603にて第2ヘッドノズルステータスRAM
601と同様に読み出される。セレクタ604は図8に
示した表に従って、第1ヘッドの他色ヘッドである第1
イエローヘッド106の960番ノズルと第1淡マゼン
タヘッド105の960番ノズルによって画像データを
合成出力するよう、オレンジヘッドで記録されるはずの
画像データを、イエローと淡マゼンタの画像データに合
成する。このしかたは、図7(e1),(f1)で説明
した通りである。他の部分は、図9で説明した通りであ
る。これにより、図10(a)〜(f)のように、不吐
ノズルで記録されるはずのラインが、他のノズルによっ
て補間される。
【0048】<画像データ格納処理(第1の補間機能)
>図12に、前述した第1の機能を果たすための、ステ
ータス同期読み出し部603による制御手順のフローチ
ャートを示す。この手順は、図6における同期信号系に
含まれる画素クロックに同期して第1,第2ヘッドノズ
ルステータスRAM601,602から対応するノズル
のフラグデータが読み出される毎に実行される。なお、
1画素クロックで、第1,第2の各色のヘッドに対応す
る各色のフラグデータが並列に読み出されるが、図12
は、そのうちの1つの注目色について実行される。さら
に、読み出されるアドレスは、ノズル幅、すなわち13
44を周期として1画素クロック毎に進められる。ま
た、ここではフローチャートとして示したが、ステータ
ス同期読み出し部603は、ハードウエア回路として実
現しても良い。
【0049】図12において、まず、読み出したフラグ
データが不吐ノズルであるか判定する(ステップS12
01)。不吐ノズルでなければなにもしない。この場
合、SMS部307による制御に応じて、画像データは
バッファ305,306に格納される。
【0050】不吐ノズルであれば、それが第1ヘッドか
第2ヘッドか判定する(ステップS1202)。そし
て、補間ノズルとして使用されるはずの対応ノズルが不
吐であるか判定する(ステップS1203)。正常であ
れば、入力されている注目色の画像データを第2ヘッド
のバッファ306へと、対応ノズルで記録されるように
格納する。それとともに、不吐ノズルで記録されるはず
の画像データをクリア(“0”)しておく(ステップS
1204)。
【0051】一方、補間ノズルが不吐であれば、図8に
したがって注目色を選択し(ステップS1205)、選
択された色の不吐ノズルに対応するノズルにより記録さ
れる画像データとして、そのノズル本来のデータと注目
色の画像データとを合成してバッファ306へ格納する
(ステップS1206)。
【0052】不吐ノズルが第2ヘッドの場合には、ステ
ップS1203〜ステップS1206と同じ要領で、補
間するための画像データを、対応ノズルにより記録され
るようにバッファ305に格納する(ステップS120
7〜S1209)。
【0053】以上の処理により、第1ヘッドに生じた不
吐による抜け画素を第2ヘッドの対応ノズルで補間さ
せ、第2ヘッドで生じた不吐による抜け画素を第1ヘッ
ドの対応ノズルで補間させることができる。
【0054】<記録済みバンドの補間(第2の補間機
能)>図13は、キャリッジにより1バンドの走査を終
えた際の、CPU606による制御の手順である。ま
ず、第2ヘッドにより記録されたバンドに未補間のライ
ンがあるか判定する(ステップS1301)。この未補
間のラインとは、図9(b)あるいは図10(b)に示
された「不吐」のラインである。未補間のラインは、新
たな不吐が検出された直後のバンドに生じるため、新た
な不吐が検出されたことを示す情報を保持することでそ
の有無を判定できる。ステップS1301において、未
補間のラインがなければそのまま処理を続行する。未補
間のラインがあれば、図8にしたがって、不吐の色を合
成するための色を決定し、最後に記録されたバンドに対
応するバッファ306内の未補間ラインにおける、決定
された色の画像データとして、不吐ノズルで記録される
はずの画像データを格納し、その他のデータを消去する
(ステップS1302)。
【0055】また、この次に記録されるはずのバンドに
おける不吐ノズルに対応する画像データを、不吐ノズル
の色を合成する色の対応ノズルで記録される画像データ
として格納する(ステップS1303)。この際には、
単にコピーするのではなく、前記対応ノズルにより本来
記録されるはずのデータを論理加算して格納してもよ
い。
【0056】次に、最後に記録されたバンドと同一のバ
ンドを重ねて記録する(ステップS1304)。このデ
ータとしては、ステップS1302で格納されたデータ
が用いられる。また、重ね打ちを実現するために、ステ
ータス同期読み出し部603は、第2ヘッドに新たな不
吐ノズルが発生した場合に「布送り禁止要求」をCPU
606に対して発行している。CPU606は、この要
求により布送りを行わないため、重ね打ちが実現され
る。この後は、通常通りの処理となる。
【0057】以上のように、第1ヘッドと第2ヘッドと
の間に生じた未記録色を含むラインは、第2ヘッドによ
り未記録の色を合成することで補間される。
【0058】尚、以上で述べた図8に従った複数ヘッド
の組合せによる合成補間印字が発生した場合、組み合わ
せ補間を構成する他色ヘッドのノズル不吐が発生する
と、もはやそれを補間することは難しい。そこで、その
ような事態が発生する前に装置を停止することで不具合
製品の発生を防止することができる。そこで、該バンド
印字を終了した時点で印字動作を終了し、ヘッド交換を
促すメッセージを表示する。
【0059】また、本実施形態の捺染システムにより生
産される布帛捺染製品は、絵柄の繰り返しを特徴として
いる。このため、ヘッド交換を初めとするメンテナンス
のための記録動作の停止時期は、単位絵柄の記録が終了
した時点であることが望ましい。そこで、本来の色を他
の色で置き換える合成補間が発生した場合でも、記録動
作を単位絵柄の終了まで継続し、CPU606が絵柄の
繰り返しコードを演算し、単位絵柄の終了に達した時点
で新たな絵柄データに変わって無吐出データを記録ヘッ
ドに送出した後、装置を停止させる。こうすることで、
絵柄の切れ目でメンテナンスを行うことができ、布帛製
品を無駄にせずに済む。
【0060】
【他の実施形態】なお、本発明は、複数の機器(例えば
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
【0061】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現する図12や図13に示したソフトウェア
のプログラムコードを記録した記憶媒体を、システムあ
るいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコン
ピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格納さ
れたプログラムコードを読出し実行することによっても
達成される。
【0062】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0063】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0064】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
【0065】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
【0066】
【発明の効果】異常詳述したように、本発明によれば、
記憶手段の記憶素子に異常が生じた場合であっても、異
常な記憶素子に与えられるべき画像データを他の記憶素
子に与え、前記他の記憶素子が異常であっても、さらに
他の記憶素子の合成による信頼性の高い記録の補間がで
きるので、画像欠陥のない画像を得ることができる。
【0067】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置の模式的断面図である。
【図2】本発明に係るマルチスキャン方式を説明するた
めの図である。
【図3】画像データを2つのヘッドに分配するデータ分
配回路のブロック図である。
【図4】図3に示すデータ分配回路の動作を示すタイミ
ングチャートである。
【図5】不吐出検知部を説明するための斜視図である。
【図6】本発明に係る不吐補間回路のブロック図であ
る。
【図7】不吐補間の一例を説明するための図である。
【図8】合成補間の色の組み合わせを説明するための図
である。
【図9】不吐補間の一例を説明するための図である。
【図10】不吐補間の一例を説明するための図である。
【図11】本発明に係る記録装置の制御部のブロック図
である。
【図12】本発明に係る画像データ分配の手順のフロー
チャートである。
【図13】本発明に係る合成補間の制御手順のフローチ
ャートである。
【符号の説明】
101 被記録媒体 102 繰り出しローラー 103 巻き取りローラー 104 プリント・コントロール部 105〜112 第1記録ヘッド 113〜120 第2記録ヘッド 121 搬送ベルト 122 プリンタ部 123 インク供給装置 124 加圧・吸引ポンプ 125 洗浄液タンク 126 キャッピング・クリーニング装置 127 乾燥部 301 印字開始フラグ格納レジスタ 302 第1/第2ヘッド切り替え用Dフリップフロッ
プ 303 第1ヘッド出力用Dフリップフロップ 304 第2ヘッド出力用Dフリップフロップ 305 第1ヘッド用バッファ 306 第2ヘッド用バッファ 503 予備吐出領域 504 発光部 505 受光部 601 第1ヘッドノズルステータスRAM 602 第2ヘッドノズルステータスRAM 603 ステータスデータ同期読み出し部 604,607 画像データセレクタ 605 不吐出検知部 606 CPU

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目色の画像データを、複数の記録素子
    を有する複数の記録ヘッドに振り分け、該複数の記録ヘ
    ッドそれぞれにより前記注目色の画像をシリアル方式で
    記録する記録手段と、 前記複数の記録ヘッドそれぞれについて、記録不能とな
    った記録素子を検出する検出手段と、 検出された記録不能の記録素子に対応する他の記録ヘッ
    ドにおける記録素子を補間記録素子として選択し、前記
    記録不能の記録素子で記録されるはずの画像データを、
    前記補間記録素子により記録させる補間手段とを備える
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 注目色の画像データは、前記記録ヘッド
    ごとのバッファに格納され、前記記録手段は該バッファ
    から画像データを読み出して記録し、前記補間手段は、
    前記バッファに画像データを格納する際に、前記記録不
    能の記録素子により記録されるはずの画像データを、前
    記補間記録素子により記録される画像データとして格納
    することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数の記録ヘッドのそれぞれは、シ
    リアル方式の副走査方向に対して所定距を隔てて設けら
    れており、前記複数の記録ヘッドの内、副走査方向の下
    流側の記録ヘッドに記録不能の記録素子が検出され場合
    には、注目色を合成するための所定の色を選択し、前記
    記録不能の記録素子により記録されるはずの画像データ
    を、前記選択された色に対応する記録素子で記録すべ
    く、前記バッファに格納するとともに、副走査を停止し
    て補間を行うことを特徴とする請求項2に記載の記録装
    置。
  4. 【請求項4】 前記補間記録素子が記録不能と判定され
    た場合には、注目色を合成するための所定の色を選択
    し、前記記録不能の記録素子により記録されるはずの画
    像データを、前記選択された色に対応する記録素子で記
    録すべく前記バッファに格納することを特徴とする請求
    項2に記載の記録装置。
  5. 【請求項5】 前記補間記録素子が記録不能と判定され
    た場合には、前記バッファに格納された画像データを1
    バンド分記録した後、記録動作を停止することを特徴と
    する請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 画像データの繰返し周期を判定する手段
    を更に備え、前記補間記録素子が記録不能と判定された
    場合には、前記バッファに格納された画像データを前記
    繰返し周期に相当するバンド数分記録した後、記録動作
    を停止することを特徴とする請求項4に記載の記録装
    置。
  7. 【請求項7】 前記記録素子はインクの吐出口を有し、
    該吐出口から被記録媒体上にインクを吐出して記録を行
    うことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の
    記録装置。
  8. 【請求項8】 前記記録素子は、インクに熱による状態
    変化を生起させ、該状態変化に基づいてインクを前記吐
    出口から吐出させる熱エネルギー発生手段を有すること
    を特徴とする請求項7記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 注目色の画像データを、複数の記録素子
    を有する複数の記録ヘッドに振り分け、該複数の記録ヘ
    ッドそれぞれにより前記注目色の画像をシリアル方式で
    記録する記録装置の制御方法であって、 前記複数の記録ヘッドそれぞれについて、記録不能とな
    った記録素子を検出する検出工程と、 検出された記録不能の記録素子に対応する他の記録ヘッ
    ドにおける記録素子を補間記録素子として選択し、前記
    記録不能の記録素子で記録されるはずの画像データを、
    前記補間記録素子により記録させる補間工程とを備える
    ことを特徴とする記録装置の制御方法。
  10. 【請求項10】 注目色の画像データは、前記記録ヘッ
    ドごとのバッファに格納され、前記記録手段は該バッフ
    ァから画像データを読み出して記録し、前記補間工程
    は、前記バッファに画像データを格納する際に、前記記
    録不能の記録素子により記録されるはずの画像データ
    を、前記補間記録素子により記録される画像データとし
    て格納することを特徴とする請求項9に記載の記録装置
    の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記複数の記録ヘッドのそれぞれは、
    シリアル方式の副走査方向に対して所定距隔てて設けら
    れており、前記複数の記録ヘッドの内、副走査方向の下
    流側の記録ヘッドに記録不能の記録素子が検出され場合
    には、注目色を合成するための所定の色を選択し、前記
    記録不能の記録素子により記録されるはずの画像データ
    を、前記選択された色に対応する記録素子で記録すべ
    く、前記バッファに格納するとともに、副走査を停止し
    て補間を行うことを特徴とする請求項10に記載の記録
    装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 前記補間記録素子が記録不能と判定さ
    れた場合には、注目色を合成するための所定の色を選択
    し、前記記録不能の記録素子により記録されるはずの画
    像データを、前記選択された色に対応する記録素子で記
    録すべく前記バッファに格納することを特徴とする請求
    項10に記載の記録装置の制御方法。
  13. 【請求項13】 前記補間記録素子が記録不能と判定さ
    れた場合には、前記バッファに格納された画像データを
    1バンド分記録した後、記録動作を停止することを特徴
    とする請求項12に記載の記録装置の制御方法。
  14. 【請求項14】 画像データの繰返し周期を判定する工
    程を更に備え、前記補間記録素子が記録不能と判定され
    た場合には、前記バッファに格納された画像データを前
    記繰返し周期に相当するバンド数分記録した後、記録動
    作を停止することを特徴とする請求項12に記載の記録
    装置の制御方法。
  15. 【請求項15】 注目色の画像データを、複数の記録素
    子を有する複数の記録ヘッドに振り分け、該複数の記録
    ヘッドそれぞれにより前記注目色の画像をシリアル方式
    で記録する記録装置を制御するプログラムを格納するコ
    ンピュータ可読の記憶媒体であって、前記プログラム
    は、 前記複数の記録ヘッドそれぞれについて、記録不能とな
    った記録素子を検出する検出工程と、 検出された記録不能の記録素子に対応する他の記録ヘッ
    ドにおける記録素子を補間記録素子として選択し、前記
    記録不能の記録素子で記録されるはずの画像データを、
    前記補間記録素子により記録させる補間工程とを備える
    ことを特徴とするコンピュータ可読の記録媒体。
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