JPH11188872A - 記録装置及び記録制御方法 - Google Patents

記録装置及び記録制御方法

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JPH11188872A
JPH11188872A JP9358399A JP35839997A JPH11188872A JP H11188872 A JPH11188872 A JP H11188872A JP 9358399 A JP9358399 A JP 9358399A JP 35839997 A JP35839997 A JP 35839997A JP H11188872 A JPH11188872 A JP H11188872A
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recording
head
ink
print
nozzle
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JP9358399A
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English (en)
Inventor
Yasushi Miura
康 三浦
Hiroyuki Kuriyama
弘之 栗山
Chikanobu Ikeda
親信 池田
Shigeru Watanabe
繁 渡辺
Masashi Shimizu
昌志 清水
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 集中的な吐出不良ノズルの発生を抑え、記録
ヘッドの寿命を長くし、これによって長期間にわたり良
好な画像記録を行うことができる記録装置及び記録制御
方法を提供する。 【解決手段】 複数のノズル各々に設けられた発熱体に
通電してインクを加熱し、そのインクを吐出する記録ヘ
ッドの複数のノズル各々について、インク吐出状態を検
出し、その検出結果をステータス情報としてRAM60
1、602に格納し、記録データを記録ヘッドに転送す
る際には、その情報に従って、インク吐出不良が生じて
いるノズルに対応する記録ヘッドの記録要素に対して
は、記録データの出力を抑止するよう制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は記録装置及び記録制
御方法に関し、特に、インクジェット方式に従って記録
を行う記録装置及び記録制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】インクジェット記録方式は記録ヘッドか
らインクを直接記録媒体に対して吐出して画像を記録す
る方式である。この方法は、電子写真方式等の他の記録
方式と違って、記録媒体に画像が形成されるまで介在す
る装置構成要素が少ないので、意図した画像を安定的に
得ることができるという大きな利点がある。
【0003】しかしながら、記録ヘッドに設けられた微
細なノズルから微少なインク滴を吐出させるので、その
ノズルに塵や粘度の高くなったインクが詰まったり、記
録ヘッドのインク吐出面に吐出インクの残留物が付着し
てノズル口を覆ってしまったりして、あるノズルからは
十分なインク吐出がなされなかったり、或は、インクジ
ェット記録方式の中でもノズル内に設けられたヒータに
よってインクを加熱して膜沸騰を生じさせ、その圧力に
よってインクを吐出させる方式(バブルジェット方式と
して知られている)ではヒータの断線等によってあるノ
ズルではインクの吐出不良が生じることがあった。
【0004】従って、記録ヘッドを往復走査して記録を
行う場合、その走査方向にそって、インク吐出不良が生
じているノズルの位置に対応して、記録画像中に白筋が
発生してしまうことがある。特に、記録デューティの高
い場所ではその白筋が目立ち、画像品位を著しく低下さ
せることになる。
【0005】この画像品位の低下を防止するために、吐
出不良ノズルが1〜2本単位でのみ発生している場合
は、記録媒体上の同じ場所を記録ヘッドを複数回走査す
ることによって記録を完成させるマルチパス記録制御を
採用したり、そのマルチパス記録制御において吐出状態
が良好なノズルを代替ノズルとして用いて補完記録を行
うなど、種々の技術が用いられてきた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例では、記録ヘッドに吐出不良ノズルが例えば10本単
位で集中的に発生した場合は、画像品位の低下を防止す
ることができず、記録ヘッドの交換を余儀なくされてい
た。このことは、装置利用者の手を煩わせてしまった
り、装置の運用コストの高くしてしまうという問題の原
因となっていた。
【0007】このように集中的に吐出不良ノズルが発生
する原因については後で詳細に説明するが、要約すれ
ば、最初発生した1〜2本の吐出不良ノズル(以下、初
期不吐出部と呼ぶ)が核となり、周辺ノズルが影響を与
え、結果としてその周辺ノズルが吐出不良ノズルへと拡
大成長していく場合が多いと考えられている。
【0008】本発明は上記従来例に鑑みてなされたもの
で、集中的な吐出不良ノズルの発生を抑え、記録ヘッド
の寿命を長くし、これによって長期間にわたり良好な画
像記録を行うことができる記録装置及び記録制御方法を
提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の記録装置は、以下のような構成からなる。
【0010】即ち、複数のノズル各々に設けられた発熱
体に通電してインクを加熱し、前記インクを吐出する記
録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であっ
て、前記記録ヘッドの複数のノズル各々についてのイン
ク吐出状態を検出する検出手段と、前記検出手段による
検出結果に従って、インク吐出不良が生じているノズル
に対応する前記記録ヘッドの記録要素に対しては、記録
データの出力を抑止する抑止手段とを有することを特徴
とする記録装置を備える。
【0011】さらに、前記記録媒体を搬送する搬送手段
を備え、その搬送手段による記録媒体の搬送方向に沿っ
て記録ヘッドを複数個備えることが好ましい。
【0012】またさらに、これら複数個の記録ヘッドの
内、インク吐出不良が生じているノズルが検出された記
録ヘッドの該ノズルに対応した記録要素に対して出力さ
れる記録データを、インク吐出不良の生じていない記録
ヘッドに対して出力するよう制御し、その記録データが
出力された記録ヘッドを用いて補完的に記録を行うと良
い。
【0013】なお、これら複数個の記録ヘッドの内、搬
送方向の上流側に位置する第1の記録ヘッドと下流側に
位置する第2の記録ヘッドとは、第1及び第2の記録ヘ
ッドの記録幅の1.5倍だけ離れて位置するように設け
られていることが望ましい。
【0014】またさらに、第1及び第2の記録ヘッドを
搭載してその搬送方向と直角の方向に往復移動する走査
手段を備え、これら第1及び第2の記録ヘッドが往路方
向移動でも復路方向移動でもインクを吐出して記録を行
うようにすると良い。
【0015】さて、上記検出手段は、発光素子と受光素
子とを有するフォトインタラプティブタイプのセンサを
有し、その受光素子と発光素子とのペアは、少なくとも
1組、記録ヘッドの往復移動によって記録がなされる有
効記録領域の外側で、かつ、記録ヘッドの往復移動経路
内の領域に設けられ、記録ヘッドからのインク吐出が発
光素子と受光素子とを結ぶ光軸を横切るように発光素子
と受光素子とが設けられるようにすると良い。
【0016】またさらに、記録データによる記録動作と
は別にその記録ヘッドによって予備的にインク吐出を発
光素子と受光素子とを結ぶ光軸を横切る位置において行
なわせるようにすると良い。
【0017】さて、第1の記録ヘッドは、複数の色のイ
ンクを吐出する複数のヘッドユニットを有し、一方、第
2の記録ヘッドは、前記複数の色のインクを夫々同じ色
のインクを吐出する複数のヘッドユニットを有していて
も良い。このような場合、第1の記録ヘッドに含まれる
複数のヘッドユニットは各々、複数のノズルを有し、第
2の記録ヘッドに含まれる複数のヘッドユニットは各
々、複数のノズルを有し、これら複数のノズルのノズル
列の方向は、記録媒体の搬送方向になっていると良い。
【0018】そして、インク吐出不良が生じているノズ
ルが第1の記録ヘッドに含まれるヘッドユニットにある
場合、そのノズルに対応した記録要素に対して出力され
る記録データをインク吐出不良の生じていない第2の記
録ヘッドの同じ色のインクを吐出するヘッドユニットに
対して出力するよう制御し、その記録データが出力され
たヘッドユニットを用いて補完的に記録を行うようにす
ると良い。
【0019】さらに、複数の色のインクの内、各インク
の色が別のインクの色、或は、複数のインクの色の混合
によって表現可能であるなら、その代替インクの色、或
は、その混合の組み合わせを、各インクの色が別のイン
クによって表現不可能であるなら不可能である旨を情報
として格納する記憶手段を備えておくなら、インク吐出
不良が生じているノズルが第1の記録ヘッドに含まれる
ヘッドユニットにあり、さらに、そのヘッドユニットと
同じ色のインクを吐出する第2の記録ヘッドに含まれる
ヘッドユニットの対応ノズルにもある場合、その記憶手
段に格納された情報に従って、そのノズルに対応した記
録要素に対して出力される記録データを、他の色のイン
クを吐出するヘッドユニットに対して出力するよう制御
し、その記録データが出力されたヘッドユニットを用い
て補完的に記録を行うようにできる。
【0020】なお、記録ヘッドをダブルパルス制御して
駆動する場合には、抑止手段による記録データの出力の
抑止により、メインパルスの記録ヘッドへの印加が抑止
されると良い。
【0021】また他の発明によれば、複数のノズル各々
に設けられた発熱体に通電してインクを加熱し、前記イ
ンクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録を行
う際の記録制御方法であって、前記記録ヘッドの複数の
ノズル各々についてのインク吐出状態を検出する検出工
程と、前記検出工程による検出結果に従って、インク吐
出不良が生じているノズルに対応する前記記録ヘッドの
記録要素に対しては、記録データの出力を抑止して前記
記録ヘッドによる記録動作を実行させるよう制御する制
御工程とを有することを特徴とする記録制御方法を備え
る。
【0022】ここで、前記記録媒体の搬送方向に沿って
前記記録ヘッドを複数個備える場合には、前記複数個の
記録ヘッドの内、インク吐出不良が生じているノズルが
検出された記録ヘッドのノズルに対応した記録要素に対
して出力される記録データを、インク吐出不良の生じて
いない記録ヘッドに対して出力するよう制御するデータ
出力制御工程と、前記データ出力制御工程において記録
データが出力された記録ヘッドを用いて補完的に記録を
行う補完記録工程とをさらに備えることができる。
【0023】以上の構成により本発明は、複数のノズル
各々に設けられた発熱体に通電してインクを加熱し、そ
のインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録媒体に記録
を行う際に、記録ヘッドの複数のノズル各々についての
インク吐出状態を検出し、その検出結果に従って、イン
ク吐出不良が生じているノズルに対応する記録ヘッドの
記録要素に対しては、記録データの出力を抑止して記録
ヘッドによる記録動作を実行させるよう制御する。
【0024】ここで、記録媒体の搬送方向に沿って記録
ヘッドを複数個備える場合には、インク吐出不良が生じ
ているノズルが検出された記録ヘッドのノズルに対応し
た記録要素に対して出力される記録データを、インク吐
出不良の生じていない記録ヘッドに対して出力するよう
制御して、その記録データが出力された記録ヘッドを用
いて補完的に記録を行う。
【0025】
【発明の実施の形態】まず、最初に集中的な吐出不良ノ
ズルの発生原因について分析し、その分析結果を踏まえ
た本発明の原理について説明する。ここでは、インクジ
ェット方式に従う記録ヘッドに設けられたインク吐出ノ
ズル(以下、ノズルという)が10本単位で集中的に吐
出不良ノズルとなる場所或はこれらのノズルを集団不吐
出部という。
【0026】図1は吐出不良ノズルが広がる成長過程を
示す図である。
【0027】ここでは、図1(a)に示すように、ま
ず、1本のノズルが吐出不良になったとする。その原因
は、従来技術において説明したようにさまざまな理由が
考えられる。さて、バブルジェット方式では、インクを
加熱するためにヒータによって発生した熱の半分以上は
ノズルから吐出されるインク滴と共に奪われてしまうた
め、記録ヘッドからの自然放熱やファンなどの強制冷却
手段による放熱によって、記録ヘッドはその全体にわた
ってある適切な温度に保たれる。
【0028】ところが、いったん吐出不良ノズルが発生
すると、正常にインク吐出がなされている限りは、その
吐出インク滴によって奪われるべき熱が、ヒータ近傍に
蓄熱し局所的に急激な温度上昇を引き起こす。この急激
な温度上昇により、インクの水分の蒸発が促進され、イ
ンクの粘度の増大、インクの固着、染料の析出、インク
のコゲなどが加速され、インク吐出に悪影響を及ぼす。
また、その熱によりヒータ自体にもダメージを与える。
このようにして、最初は回復可能であった吐出不良ノズ
ルが回復不可能なノズルになってしまう。
【0029】次に、この様な回復不可能なノズルの悪影
響が周辺ノズルへと伝播していく。例えば、上述した局
所的に急激な温度上昇による熱が、最初に吐出不良とな
ったノズルだけでなく、その近傍にあるノズルにも伝播
し、周辺のノズルでも温度上昇を引き起こす。その結
果、前述したのと同様の理由で、図1(b)に示すよう
に、これら近傍のノズルも回復不可能なノズルになって
しまう。
【0030】さらには、図1(c)に示すように、ノズ
ル内にたまった染料の析出物やインクのコゲによる異物
等がインク液室内を、特に、記録動作中にしばしば実行
される強制回復動作によるインク対流によって、浮遊し
て他のノズルに移動し、これらのノズルを塞いでしま
い、インク吐出不良を招いてしまう。
【0031】このような現象は、分散染料や顔料を用い
た、或は/及び、インク粘度が増加しやすい増粘のイン
クを用いた場合に顕著に現れる。
【0032】このようにして、1本の吐出不良ノズルの
発生から連鎖反応的に吐出不良ノズルが増加し、すぐ
に、記録ヘッド全体へとこのようなノズルが広がり、そ
の記録ヘッドを使用不可能にしてしまう。
【0033】以上のような分析を踏まえ、本発明ではバ
ブルジェット方式に従う複数のノズルを備えた記録ヘッ
ドにおいて、インク吐出を発生させるための印加するエ
ネルギに比べ、吐出不良ノズルに印加するエネルギを減
ずることで、吐出不良ノズルの拡大を押さえ、記録ヘッ
ドの寿命(使用期限)を長くするようにしている。
【0034】以下添付図面を参照して本発明の好適な実
施形態について詳細に説明する。
【0035】図2は本発明の代表的な実施形態であるイ
ンクジェット方式に従う記録ヘッドによってフルカラー
記録を行う記録装置の概略構成を示す側断面図である。
【0036】図2において、101は綿、絹、ナイロ
ン、ポリエステル等でできた布帛のような記録媒体、1
02は記録媒体101をロール状に捲回して装着する繰
り出しローラ、103は印刷された記録媒体101を巻
取るための巻取りローラ、104は記録ヘッドによる記
録制御を行うプリントコントローラである。
【0037】また、105〜120は記録ヘッドであ
り、その内、105〜112は記録媒体101の搬送路
上の上流側に位置している記録ヘッド、113〜120
は記録媒体101の搬送路上の下流側に位置し、上流側
の記録ヘッド105〜112が1回の走査で記録する幅
(バンド幅)に対して1.5バンド幅だけずれた位置に
設けられた記録ヘッドである。
【0038】記録ヘッド105〜112において、10
5は淡マゼンタインクを吐出する第1の淡マゼンタマル
チノズルヘッド(以下、第1淡マゼンタヘッド)、10
6はイエロインクを吐出する第1のイエロマルチノズル
ヘッド(以下、第1イエロヘッド)、107はオレンジ
インクを吐出する第1のオレンジマルチノズルヘッド
(以下、第1オレンジヘッド)、108はマゼンタイン
クを吐出する第1のマゼンタマルチノズルヘッド(以
下、第1マゼンタヘッド)、109は淡シアンインクを
吐出する第1の淡シアンマルチノズルヘッド(以下、第
1淡シアンヘッド)、110はシアンインクを吐出する
第1のシアンマルチノズルヘッド(以下、第1シアンヘ
ッド)、111はブルーインクを吐出する第1のブルー
マルチノズルヘッド(以下、第1ブルーヘッド)、11
2はブラックインクを吐出する第1のブラックマルチノ
ズルヘッド(以下、第1ブラックヘッド)である。
【0039】また、記録ヘッド113〜120におい
て、113は淡マゼンタインクを吐出する第2の淡マゼ
ンタマルチノズルヘッド(以下、第2淡マゼンタヘッ
ド)、114はイエロインクを吐出する第2のイエロマ
ルチノズルヘッド(以下、第2イエロヘッド)、115
はオレンジインクを吐出する第2のオレンジマルチノズ
ルヘッド(以下、第2オレンジヘッド)、116はマゼ
ンタインクを吐出する第2のマゼンタマルチノズルヘッ
ド(以下、第2マゼンタヘッド)、117は淡シアンイ
ンクを吐出する第2の淡シアンマルチノズルヘッド(以
下、第2淡シアンヘッド)、118はシアンインクを吐
出する第2のシアンマルチノズルヘッド(以下、第2シ
アンヘッド)、119はブルーインクを吐出する第2の
ブルーマルチノズルヘッド(以下、第2ブルーヘッ
ド)、120はブラックインクを吐出する第2のブラッ
クマルチノズルヘッド(以下、第2ブラックヘッド)で
ある。
【0040】従って、この実施形態では8色の異なるイ
ンクを吐出する8組の記録ヘッドが備えられ、各組2つ
づつの記録ヘッドは記録媒体101の搬送方向に少しの
距離をおいて配置されることになる。
【0041】さらに、121は記録媒体101を搬送す
るためのプラテンで、図2に示すように、複数のローラ
によって張架され、矢印A方向に移動して記録媒体10
1との摩擦により記録媒体101を矢印B方向に搬送し
ている。
【0042】さらにまた、123は記録媒体101をロ
ール状に捲回して装着した繰り出しローラを収容するス
トッカ、124は記録ヘッド105〜120に対して吸
引回復を行う加圧・吸引ポンプ、125は記録ヘッド1
05〜120のインク吐出面をクリーニングするための
洗浄液を貯溜する洗浄液タンク、126は記録ヘッド1
05〜120に対して吸引回復を行う時に用いるキャッ
ピング・クリーニング部、127は記録媒体101に吐
出されたインクを乾燥させる乾燥器である。
【0043】また、記録ヘッド105〜120はキャリ
ッジ126の往復移動における往路方向移動時にも復路
方向移動時にもインクを吐出して記録を行うことができ
る。
【0044】以下、記録ヘッド105〜120の内、記
録ヘッド105〜112を第1列ヘッド群といい、記録
ヘッド113〜120を第2列ヘッド群という。
【0045】図3は、図2に示す記録装置による記録動
作を説明するための図である。尚、ここでは、説明を簡
単にするために、同じマゼンタ色のインクを吐出する2
つの記録ヘッド、即ち、第1淡マゼンタヘッド105と
第2淡マゼンタヘッド113との位置関係を説明する
が、他の色のインクを吐出する2つずつの記録ヘッドに
ついても同様である。
【0046】ここで、図3(a)に示すように、第1淡
マゼンタヘッド105は記録媒体101の搬送方向の上
流側に位置しており、往路方向に移動しながら記録媒体
101の領域201に対して最初の記録を行う。この印
刷に際しては、シーケンシャル・マルチスキャン制御に
従って振り分けられた第1の記録データに応じて記録を
行う。
【0047】往路方向の記録が終了すると、第1淡シア
ンヘッド105により記録された記録媒体101は所定
量(1バンド幅分)搬送された後、図3(b)に示すよ
うに、復路方向に移動しながら次の領域201aに記録
する。その後、再び、記録媒体101は所定量(1バン
ド幅分)搬送される。さて、2つの記録ヘッドは、1.
5バンド幅だけ離れて位置しているので、2回記録媒体
が所定量づつ搬送されると、記録媒体101の領域20
1は第2淡マゼンタヘッド113が記録する場所に到達
する。
【0048】このとき、シーケンシャル・マルチスキャ
ン制御に従って分配された残りの第2の記録データに応
じて第2淡マゼンタヘッド113によって往路方向に記
録が行われる。前述したように、第1淡マゼンタヘッド
105と第2淡マゼンタヘッド113とは、その記録位
置が互いに記録ヘッドの記録幅の1.5バンド幅分だけ
ずれているため、図3(c)に示すように、第2淡マゼ
ンタヘッド113は、そのヘッドのノズルの記録媒体の
搬送路上流側半分のノズルを用いて、第1淡マゼンタヘ
ッド105により記録された領域201の記録媒体の搬
送路下流側半分に相当する領域202aに記録する。こ
のとき、第1淡マゼンタヘッド105は、第2淡マゼン
タヘッド113による記録と同時に別の領域201bに
記録を行う。このような記録が終了すると、記録媒体1
01がさらに1バンド幅分だけ分搬送される。
【0049】次に、第2淡マゼンタヘッド113の記録
媒体の搬送路下流側半分のノズルを用いて、図3(d)
に示すように、第1淡マゼンタヘッド105で記録され
た領域201の記録媒体の搬送路上流側半分の領域20
2bに記録する。このとき、第2淡マゼンタヘッド11
3の記録媒体の搬送路上流側半分のノズルを用いて、図
3(d)に示すように、第1淡マゼンタヘッド105で
記録された領域201aの記録媒体の搬送路下流側半分
の領域202cに記録する。図3(d)には、このよう
にして、第2淡マゼンタヘッド113で記録された領域
を202として示している。さらに、このとき、第1淡
マゼンタヘッド105は、第2淡マゼンタヘッド113
による記録と同時に別の領域201cに記録を行う。
【0050】このようにして、シーケンシャル・マルチ
スキャン(SMS)制御を用いて第1淡マゼンタヘッド
105と第2淡マゼンタヘッド113とで記録データを
二分して記録を行なう。更にこの記録制御では、第1淡
マゼンタヘッド105と第2淡マゼンタヘッド113と
で記録する領域を、夫々の記録ヘッドのノズルの上半分
と下半分というようにそれぞれ異ならせているため、同
じ領域を同じやノズルによって記録をすることがないの
で、たとえ、記録ヘッドに吐出不良ノズルが発生して
も、これによる濃度ムラやすじの発生を分散させること
ができる。
【0051】図4は図1に示すプリンタの制御構成を示
すブロック図である。
【0052】図4において、24は装置全体を制御する
ための制御部であり、制御部24はCPU25と、CP
U25が実行する制御プログラムや各種データを記憶し
ているROM26と、CPU25が種々の処理を実行す
るにあたり作業領域として使用したり、各種データを一
時的に保存するためのRAM27と、クロック29と、
記録ヘッド105〜120の記録動作を制御するヘッド
コントローラ48等を有している。
【0053】図4に示すように、記録ヘッド105〜1
20はフレキシブルケーブル19を介して制御部24に
接続し、フレキシブルケーブル19には制御部24から
記録ヘッド105〜120に対する制御信号線、画像信
号線が含まれている。また、記録ヘッド105〜120
からのインク吐出状態を検出するフォトセンサ8の出力
は制御部24に転送され、ヘッドコントローラ48を経
てCPU25で解析可能となっている。キャリッジモー
タ30はモータ駆動回路32によるパルスステップ数に
よって回転可能なモータである。さらに、制御部24
は、モータ駆動回路33を介しキャリッジモータ30
を、モータ駆動回路32を介し搬送モータ31を制御
し、キャリッジホームセンサ21からの出力を入力して
いる。
【0054】さらにまた、制御部24は、外部コンピュ
ータ56からの記録命令や記録データを受信するプリン
タインタフェース54を備えている。さらにまた、制御
部24は装置利用者が種々の操作や指示を行なう操作パ
ネル58を接続している。操作パネル58にはメッセー
ジ表示を行なうためのLCD59が設けられている。
【0055】図5は、第1列ヘッド群に属する記録ヘッ
ド105〜112及び第2列ヘッド群に属する記録ヘッ
ド113〜120に記録データを分配して供給するため
のデータ分配回路の構成を示すブロック図である。ま
た、図6は図5で示したデータ分配回路の動作を説明す
るタイムチャートである。このデータ分配回路はヘッド
コントローラ48の中に内蔵される。
【0056】図5において、破線で囲まれた部分はシー
ケンシャルマルチスキャン(SMS;Sequential Multi
-Scan)方式に従って記録ヘッドの駆動制御を実行する
ための記録データを生成する部分であり、SMS部と言
われる。301は第1、第2列ヘッド群に属し、同じ色
のインクを吐出する8組の記録ヘッドから吐出される計
8色(淡マゼンタ、イエロー、オレンジ、マゼンタ、淡
シアン、シアン、ブルー、ブラック)のインクに対応し
た8ビットのフラグを格納するレジスタである。レジス
タ301に格納されたフラグは、各走査の初めの記録デ
ータを第1列ヘッド群の記録ヘッド105〜112で記
録するか、第2列ヘッド群の記録ヘッド113〜120
で記録するかを表し、そのフラグの値が“1”のときは
第1列ヘッド群の記録ヘッド105〜112で、また、
その値が“0”のときは第2列ヘッド群の記録ヘッド1
13〜120で記録がなされることにする。
【0057】以下、レジスタ301に格納された8ビッ
トのフラグ全てに、第1列ヘッド群からの記録を意味す
る“1”が設定されているときの動作を図6に示すタイ
ムチャートを参照して説明する。
【0058】まず、レジスタ301に格納されたフラグ
は、記録ヘッドの走査開始時には、図6の401に示す
ように、同期信号(Sync)の立ち上がりエッジに同
期して、第1/第2列ヘッド群の切り替えタイミング信
号を生成するフリップフロップ302に格納される。一
方、記録データの転送同期信号(φ)に従って、D型フ
リップフロップを経て入力された記録データ“1”(図
6ではn1)と、フリップフロップ302からの2つの
出力(Q=“1”)及び(Q*=“0”)夫々との論理
積各々は、第1列ヘッド群で記録を実行するための記録
信号を出力するフリップフロップ303と第2列ヘッド
群で記録を実行するための記録信号を出力するフリップ
フロップ304へラッチされる。
【0059】この時、図6の402に示すように、第1
列ヘッド群へは記録動作の実行を指示する“1”が、第
2列ヘッド群へは記録動作の実行を指示しない“0”が
出力される。
【0060】ここで、フリップフロップ303のQ*端
子出力がイネーブルとなり、フリップフロップ302を
クリア(Q=“0”)し、図6の403に示すように、
フリップフロップ302の出力が反転する。
【0061】さらに、記録データ“1”(図6ではn
2)が入力されると、今回はフリップフロップ302の
出力が反転しているので、図6の404に示すように、
第1列ヘッド群へは記録動作を指示しない“0”が、第
2列ヘッド群へは記録動作を指示する“1”が出力され
る。そして、フリップフロップ302をプリセット(Q
=“1”)し、図6の405に示すように、フリップフ
ロップ302の出力が再び反転して元に戻る。
【0062】尚、記録動作を発生させない記録データ
“0”(図6ではn4とn5の間の部分)が入力される
と、図6の406に示すように、第1及び第2列ヘッド
群の両方に対して記録動作を指示しない“0”が出力さ
れ、このときには、フリップフロップ303、304両
方のQ*端子出力がイネーブルにならず、フリップフロ
ップ302からの出力は反転しない。
【0063】図7はインタラブティブ型のフォトセンサ
8によって記録ヘッドのインク吐出状態を検出する機構
を模式的に示した図である。
【0064】図7に示すように、キャリッジ501(5
01′)は記録ヘッド105〜120を搭載し記録媒体
の搬送方向とは垂直の方向に往復移動させて記録を行わ
せるが、記録ヘッドのノズルの目詰まりを防止するため
回復動作を実行するときには、記録ヘッド105〜12
0を加圧・吸引ポンプ124やキャッピング・クリーニ
ング部126を備えた回復部502が設けられた場所ま
で移動させて回復動作を行なう。
【0065】さらに、記録ヘッド105〜120を領域
503にまで移動させ、実際の記録に先立って予備吐出
を行わせる。その予備吐出を行う領域には、図7に示す
ように、各記録ヘッドのインク吐出領域を挟むようにレ
ーザ光を発光する発光素子504とそのレーザ光を受光
してその受光強度に従って電気信号を発生するフォトト
ランジスタなどの受光素子505からなる2組のフォト
センサ8が備えられ、記録ヘッド105〜120からの
インク吐出状態を検知できるようになっている。
【0066】また、発光素子504と受光素子505と
を結ぶレーザ光の光軸は、記録ヘッド105〜120各
々に設けられた複数のノズルの配列とある角度(θ)で
交差するように設けられており、予備吐出を記録ヘッド
の各走査に先立って行なわせることにより、各記録走査
毎にほぼリアルタイムで複数のノズル各々のインク吐出
状態を検知できるようになっている。
【0067】図8は、フォトセンサ8によるインク吐出
状態の検出結果に基づいた画像データ出力制御回路の構
成を示すブロック図である。
【0068】図7を参照して概説した、フォトセンサ8
による各ノズルのインク吐出状態の検出結果は、制御部
24のCPU25によって処理されて、どの記録ヘッド
のどの位置にいくつの吐出不良ノズルが存在するかが認
識される。そして、その認識結果は、第1列ヘッド群に
関する情報はRAM601に、第2列ヘッド群に関する
情報はRAM602に、各記録ヘッドのステータス情報
として展開される。なお、RAM601、602はRA
M27の特定の領域に定義される。
【0069】この実施形態では、記録ヘッド105〜1
20各々には1344本のノズルがあるとして、図8に
示すように、RAM601、602は各々、1344×
8ビットの構成をしている。第1、第2列ヘッド群は夫
々8個の記録ヘッドから構成されるので、RAM60
1、602に定義されたビットマップ夫々のビットをフ
ラグとすると、そのフラグのON/OFF状態からどの
記録ヘッドのどのノズルがどのような状態にあるかを知
ることができる。
【0070】ここでは、そのフラグがOFFであれば、
対応するノズルは正常であり、一方、ONであれば、対
応するノズルは吐出不良にあるとする。
【0071】さて、RAM601、602に格納された
情報は、記録データの転送に同期してステータス情報読
み出し部603によって読み出され、セレクタ604に
選択信号として出力される。一方、セレクタ604は、
図5を参照して説明したSMS処理部から出力される第
1列ヘッド群への記録信号と、第2列ヘッド群への記録
信号とを入力する。
【0072】そして、セレクタは入力された選択信号に
従って、SMS処理部から入力された記録信号の出力を
制御する。即ち、選択信号がOFFであればノズルは正
常であるので、そのまま記録信号を出力するが、ONで
あればノズルは吐出不良状態にあるので、記録信号の出
力を禁止する。セレクタ604からの出力はバッファ3
05、306を経て記録ヘッドに転送される。
【0073】即ち、フリップフロップ303から出力さ
れ、第1列ヘッド群に出力される記録信号は、セレクタ
604を経た後、一旦、双方向記録に対応する為に設け
られた1バンド分の記録領域と等しいデータ容量を備え
たバッファ305に貯えられ、その後、記録ヘッドの移
動に同期して読み出され、記録媒体101への記録に用
いられる。同様に、フリップフロップ304から出力さ
れ、第2列ヘッド群に出力される記録信号は、第1列ヘ
ッド群が配置された位置から1.5バンド幅分離れた位
置での双方向記録に対応する為に設けられた2.5バン
ド分の記録領域と等しいデータ容量を備えたバッファ3
06に蓄えられ、記録ヘッドの移動に同期して適宜読み
出され、記録媒体101への記録に用いられる。
【0074】従って以上説明した実施形態に従えば、吐
出不良であることが検出されたノズルからはインク吐出
が発生しないように、記録信号の転送を抑止するように
制御されるので、そのノズルに対応する部分のヒータが
通電して熱を発生させることはない。従って、この熱に
よる吐出不良ノズルの拡大はみられず、この記録ヘッド
を更に使い続けることができる。
【0075】さらにRAM601、602に格納された
ステータス情報は、吐出不良ノズルによって記録がなさ
れなかった部分を別のノズルを用いて補完記録を実行す
るためにも用いられる。
【0076】以下、その補完記録制御について説明す
る。
【0077】ここでは、記録媒体101の搬送路上の上
流側に位置している記録ヘッド105〜112の内、第
1オレンジヘッド107に吐出不良ノズルが検出された
ときの動作と、記録媒体101の搬送路上の下流側に位
置している記録ヘッド113〜120、第2オレンジヘ
ッド115に吐出不良ノズルが検出されたときの動作を
例として説明する。
【0078】まず、最初に第1オレンジヘッド107に
吐出不良ノズルが検出されたときの動作を図9〜図11
を参照して説明する。
【0079】図9は、フォトセンサ8によるインク吐出
状態の検出結果に基づいて、補完記録を実行するための
画像データ出力制御回路の構成を示すブロック図であ
る。なお、図9において、図8に示したのと同じ構成要
素には同じ参照番号を付して、その説明は省略する。
【0080】図10は、第1オレンジヘッド107に吐
出不良ノズルが検出されたときの補完記録の概要を示す
図である。図10において、Fは第1列ヘッド群を、R
は第2列ヘッド群を示す。また、図10における数字は
第1列ヘッド群によって記録されるバンドの番号であ
る。
【0081】図11は、吐出不良ノズルが検出された記
録ヘッドの種類に従う補完記録に用いる記録ヘッドの選
択パターンを示す図である。
【0082】ステータス情報読み出し部603′は、記
録データの転送同期信号(φ)に同期してRAM601
からステータス情報としてのフラグデータを読み出し、
そのステータス情報に従ってセレクタ604′は記録信
号を記録ヘッドに出力して記録を行う。
【0083】さて、図10の1001に示すように第1
列ヘッド群による第1バンドの記録が正常になされ、図
10の1002に示すように第2バンドへの記録を行な
っているときに第1オレンジヘッド107の288番目
のノズルで吐出不良が発生したとすると、上述の制御に
従って、セレクタ604は第1オレンジヘッド107の
288番目のノズルへの記録信号の出力を抑止する。従
って、その後の記録では、図10の1004に示すよう
に、第3、第4バンドの記録では、そのノズルからのイ
ンク吐出はなくなる。吐出不良の発生が記録ヘッドの往
路方向の記録中に発生したものであれ、復路方向の記録
中に発生したものであれ、少なくともその走査バンドを
含んで、2番目の走査バンドの記録終了後にはその吐出
不良ノズルは検出され、CPU25によって認識され
る。
【0084】一方、第1列と第2列ヘッド群は1.5バ
ンド幅離れて設置されているので、第2列ヘッド群によ
る記録は少なくとも、2バンド分遅れて始まる。従っ
て、CPU25は、第1オレンジヘッド107の288
番目のノズルからインク吐出を生じさせることになる記
録信号を、第2オレンジヘッド115の960(=13
44/2+288)番目のノズルからインク吐出を生じ
させるように記録データのSMS部への転送を制御す
る。
【0085】これによって、第1オレンジヘッド107
の288番目のノズルによって吐出されるべきであった
インクが、図10の1005と1006に示すように、
第2オレンジヘッド115の960(=1344/2+
288)番目のノズルから吐出され、第1オレンジヘッ
ド107による吐出不良によって生じた画像欠陥が第2
オレンジヘッド115によって補完記録される。
【0086】しかしながら、第2オレンジヘッド115
の960番目のノズルも既に吐出不良となっていると、
上述のような補完記録はできないので、CPU25はR
OM26に予め格納した図11に示すような表の情報に
従って、補完記録を他の色のインクを吐出する記録ヘッ
ドを用いて行うように制御する。
【0087】つまり、CPU25は、この場合にはオレ
ンジインクの吐出ができないので、第2イエロヘッド1
14の960番目のノズルと第2淡マゼンタヘッド11
3の960番目のノズルからインクが吐出されるように
記録データをSMS部に転送する。これによって、これ
ら2つの記録ヘッドから夫々、記録媒体上の同じ場所
に、図10の1005′と1006′に示すように、イ
エロのインクと淡マゼンタとが吐出され、記録媒体上で
これらのインクが合成され、オレンジ色が表現される。
【0088】なお、このような異なるインクを合成した
補完記録は上述の例に限定されるものではなく、図11
の表に示すように、吐出不良の発生した記録ヘッドの種
類に従って様々な記録ヘッドの選択パターンがある。
【0089】次に、第2オレンジヘッド115に吐出不
良ノズルが検出されたときの動作を参照して説明する。
【0090】図12は、第2オレンジヘッド115に吐
出不良ノズルが検出されたときの補完記録の概要を示す
図である。
【0091】さて、図12の1201に示すように第1
列ヘッド群による第Nバンドの記録が実行されている
(第2列ヘッド群では第N−2バンドの記録となる)途
中に、図12の1202に示すように第2オレンジヘッ
ド107の288番目のノズルで吐出不良が発生したと
すると、上述の制御に従って、セレクタ604は第2オ
レンジヘッド115の288番目のノズルへの記録信号
の出力を抑止するとともに、CPU25は、第2オレン
ジヘッド115の288番目のノズルからインク吐出を
生じさせることになる記録信号を、第1オレンジヘッド
107の960(=1344/2+288)番目のノズ
ルからインク吐出を生じさせるように記録データのSM
S部への転送を制御する。
【0092】しかしながら、第2列ヘッド群は記録媒体
の搬送方向の下流側に位置するので、このような場合に
は、ステータス情報読み出し部603′はCPU25に
対して記録媒体搬送禁止要求を発行する。これに応じ
て、CPU25は搬送モータ31の回転を停止して記録
媒体の搬送を停止する。
【0093】さて、図7に示したような構成のフォトセ
ンサ8が記録ヘッドの走査経路の両端に設けられている
場合、吐出不良が発生したそのバンドの記録が終了した
直後にその吐出不良を検出できる。
【0094】従って、図12の1203に示すように、
CPU25は図11に示した表に従って、第2列ヘッド
群に属する他の色のインクを吐出する記録ヘッドに吐出
不良が発生した第2オレンジヘッド115に対して用い
たのと同じ記録データを再転送して記録を実行させる。
この場合には、第2イエロヘッド114の288番目の
ノズルと第2淡マゼンタヘッド113の288番目のノ
ズルからインク吐出を生じさせる記録信号を転送する。
なお、このデータは、SMS部をバイパスして直接セレ
クタ604′に転送される。これによって、吐出不良に
よって画像欠陥が生じた記録媒体上の場所に、2つの記
録ヘッドから吐出されるイエロインクと淡マゼンタイン
クとが記録媒体上で合成されてオレンジ色が表現され、
補完記録がなされる。
【0095】また、第1列ヘッド群と第2列ヘッド群と
は1.5バンド幅分だけ離れているため、図12の12
04に示すように、次のバンドについても同様の補間記
録を実行する。しかし、さらに次のバンド以降は、図1
2の1204〜1206に示すように、第1オレンジヘ
ッド107の960番目のノズルを用いて補間記録を行
うようにする。
【0096】さて、第2オレンジヘッド107の288
番目のノズルと同様に、第1オレンジヘッド107の9
60番目のノズルも既に吐出不良が発生しているする
と、図12の1204〜1206で示したような補完記
録はできないので、CPU25はROM26に予め格納
した図11に示すような表の情報に従って、図12の1
204′〜1206′に示すように、補完記録を他の色
のインクを吐出する記録ヘッド、即ち、を用いて行うよ
うに制御する。第1イエロヘッド106の960番目の
ノズルと第1淡マゼンタヘッド105の960番目のノ
ズルから夫々、イエロインク、淡マゼンタインクを吐出
して、これらのインクを記録媒体上で合成してオレンジ
色を表現するように補完記録がなされる。
【0097】尚、以上説明したような複数の記録ヘッド
から吐出される複数の色のインク組み合わせによる補完
記録が発生した場合、その補完記録を行う記録ヘッドに
不具合が発生するとこれ以上補完記録をすることができ
なくなるので、例えば、インクの合成による補完記録が
終了した時点で記録動作を停止させ、記録ヘッドの交換
を促すメッセージをLCD59に表示すると良い。
【0098】また、フォトセンサ8が記録ヘッドの走査
経路の片側(例えば、ホームポジション側)にしか設け
られていない場合には、搬送モータ31を逆転して記録
媒体を巻き戻し、画像欠陥のあった場所を同じ色のもう
1つの記録ヘッドを用いて、或は、図11に示すように
複数の記録ヘッドから複数のインクを吐出して補完記録
を行うようにも制御できる。
【0099】従って以上説明した実施形態に従うと、R
AM601、602に格納されたステータス情報を用い
て、吐出不良ノズルによって記録がなされなかった部分
を別のノズルを用いて同じ色のインク用い或は複数の色
のインクを合成して補完記録を実行することができる。
【0100】これによって、吐出不良が発生しても引き
続き高品位な画像記録を実行できる。
【0101】なお、より高品位な画像記録を行うため
に、図13に示すようなプレパルスとメインパルスとか
らなるパルスを記録ヘッドに印加して記録動作が実行さ
れる場合には、記録ヘッドのノズルのステータス情報に
基づいて、記録信号の出力を抑止する際に、メインパル
スの印加のみを抑止するよう制御される。しかし、この
ような制御によっても、集中的な吐出不良ノズルの発生
を抑えられることが実験的に確認されている。
【0102】以上の実施形態は、特にインクジェット記
録方式の中でも、インク吐出を行わせるために利用され
るエネルギーとして熱エネルギーを発生する手段(例え
ば電気熱変換体やレーザ光等)を備え、前記熱エネルギ
ーによりインクの状態変化を生起させる方式を用いるこ
とにより記録の高密度化、高精細化が達成できる。
【0103】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行うものが好ましい。この方式はいわゆるオンデマンド
型、コンティニュアス型のいずれにも適用可能である
が、特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)
が保持されているシートや液路に対応して配置されてい
る電気熱変換体に、記録情報に対応していて膜沸騰を越
える急速な温度上昇を与える少なくとも1つの駆動信号
を印加することによって、電気熱変換体に熱エネルギー
を発生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰を生じさ
せて、結果的にこの駆動信号に1対1で対応した液体
(インク)内の気泡を形成できるので有効である。この
気泡の成長、収縮により吐出用開口を介して液体(イン
ク)を吐出させて、少なくとも1つの滴を形成する。こ
の駆動信号をパルス形状をすると、即時適切に気泡の成
長収縮が行われるので、特に応答性に優れた液体(イン
ク)の吐出が達成でき、より好ましい。
【0104】このパルス形状の駆動信号としては、米国
特許第4463359号明細書、同第4345262号
明細書に記載されているようなものが適している。な
お、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米国特許
第4313124号明細書に記載されている条件を採用
すると、さらに優れた記録を行うことができる。
【0105】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液路、電気熱変換体
の組み合わせ構成(直線状液流路または直角液流路)の
他に熱作用面が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成も本発明に含まれ
るものである。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスロットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59−123670号公報や熱エネルギ
ーの圧力波を吸収する開口を吐出部に対応させる構成を
開示する特開昭59−138461号公報に基づいた構
成としても良い。
【0106】さらに、記録装置が記録できる最大記録媒
体の幅に対応した長さを有するフルラインタイプの記録
ヘッドとしては、上述した明細書に開示されているよう
な複数記録ヘッドの組み合わせによってその長さを満た
す構成や、一体的に形成された1個の記録ヘッドとして
の構成のいずれでもよい。
【0107】加えて、上記の実施形態で説明した記録ヘ
ッド自体に一体的にインクタンクが設けられたカートリ
ッジタイプの記録ヘッドのみならず、装置本体に装着さ
れることで、装置本体との電気的な接続や装置本体から
のインクの供給が可能になる交換自在のチップタイプの
記録ヘッドを用いてもよい。
【0108】また、以上説明した記録装置の構成に、記
録ヘッドに対する回復手段、予備的な手段等を付加する
ことは記録動作を一層安定にできるので好ましいもので
ある。これらを具体的に挙げれば、記録ヘッドに対して
のキャッピング手段、クリーニング手段、加圧あるいは
吸引手段、電気熱変換体あるいはこれとは別の加熱素子
あるいはこれらの組み合わせによる予備加熱手段などが
ある。また、記録とは別の吐出を行う予備吐出モードを
備えることも安定した記録を行うために有効である。
【0109】さらに、記録装置の記録モードとしては黒
色等の主流色のみの記録モードだけではなく、記録ヘッ
ドを一体的に構成するか複数個の組み合わせによってで
も良いが、異なる色の複色カラー、または混色によるフ
ルカラーの少なくとも1つを備えた装置とすることもで
きる。
【0110】以上説明した実施の形態においては、イン
クが液体であることを前提として説明しているが、室温
やそれ以下で固化するインクであっても、室温で軟化も
しくは液化するものを用いても良く、あるいはインクジ
ェット方式ではインク自体を30°C以上70°C以下
の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を安定吐出範
囲にあるように温度制御するものが一般的であるから、
使用記録信号付与時にインクが液状をなすものであれば
よい。
【0111】加えて、積極的に熱エネルギーによる昇温
をインクの固形状態から液体状態への状態変化のエネル
ギーとして使用せしめることで積極的に防止するため、
またはインクの蒸発を防止するため、放置状態で固化し
加熱によって液化するインクを用いても良い。いずれに
しても熱エネルギーの記録信号に応じた付与によってイ
ンクが液化し、液状インクが吐出されるものや、記録媒
体に到達する時点では既に固化し始めるもの等のよう
な、熱エネルギーの付与によって初めて液化する性質の
インクを使用する場合も本発明は適用可能である。この
ような場合インクは、特開昭54−56847号公報あ
るいは特開昭60−71260号公報に記載されるよう
な、多孔質シート凹部または貫通孔に液状または固形物
として保持された状態で、電気熱変換体に対して対向す
るような形態としてもよい。本発明においては、上述し
た各インクに対して最も有効なものは、上述した膜沸騰
方式を実行するものである。
【0112】さらに加えて、本発明に係る記録装置の形
態としては、コンピュータ等の情報処理機器の画像出力
端末として一体または別体に設けられるものの他、リー
ダ等と組み合わせた複写装置、さらには送受信機能を有
するファクシミリ装置の形態を取るものであっても良
い。
【0113】なお、本発明は、複数の機器(例えばホス
トコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プリン
タなど)から構成されるシステムに適用しても、一つの
機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ装置
など)に適用してもよい。
【0114】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0115】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0116】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0117】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0118】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0119】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、複
数のノズル各々に設けられた発熱体に通電してインクを
加熱し、そのインクを吐出する記録ヘッドを用いて記録
媒体に記録を行う際に、記録ヘッドの複数のノズル各々
についてのインク吐出状態を検出し、その検出結果に従
って、インク吐出不良が生じているノズルに対応する記
録ヘッドの記録要素に対しては、記録データの出力を抑
止して記録ヘッドによる記録動作を実行させるよう制御
するので、吐出不良ノズルが発生した場合、そのノズル
に対応した記録要素への通電が抑止され、発熱体が発熱
がされることがなく、その熱による他の記録要素に対す
る悪影響を抑えることができるという効果がある。
【0120】従って、たとえ、吐出不良ノズルが発生し
ても、その不良箇所が急速に広がることなく、集中的な
吐出不良ノズルの発生を抑えられるので、記録ヘッドの
寿命を長くすることに貢献し、これによって長期間にわ
たり良好な画像記録を行うことができる。
【0121】さらに、記録媒体の搬送方向に沿って記録
ヘッドを複数個備える場合には、インク吐出不良が生じ
ているノズルが検出された記録ヘッドのノズルに対応し
た記録要素に対して出力される記録データを、インク吐
出不良の生じていない記録ヘッドに対して出力するよう
制御して、その記録データが出力された記録ヘッドを用
いて補完的に記録を行うので、たとえ、吐出不良ノズル
が発生して記録画像に欠陥が発生しても、これを補正し
て記録画像を高品位に保つことができるという効果があ
る。
【0122】
【図面の簡単な説明】
【図1】吐出不良ノズルが広がる成長過程を示す図であ
る。
【図2】本発明の代表的な実施形態であるインクジェッ
ト方式に従う記録ヘッドによってフルカラー記録を行う
記録装置の概略構成を示す側断面図である。
【図3】図2に示す記録装置による記録動作を説明する
ための図である。
【図4】図2に示す記録装置の制御構成を示すブロック
図である。
【図5】データ分配回路の構成を示すブロック図であ
る。
【図6】データ分配回路の動作を示すタイムチャートで
ある。
【図7】インタラブティブ型のフォトセンサ8によって
記録ヘッドのインク吐出状態を検出する機構を模式的に
示した図である。
【図8】フォトセンサ8によるインク吐出状態の検出結
果に基づいた画像データ出力制御回路の構成を示すブロ
ック図である。
【図9】フォトセンサ8によるインク吐出状態の検出結
果に基づいて、補完記録を実行するための画像データ出
力制御回路の構成を示すブロック図である。
【図10】第1オレンジヘッド107に吐出不良ノズル
が検出されたときの補完記録の概要を示す図である。
【図11】吐出不良ノズルが検出された記録ヘッドの種
類に従う補完記録に用いる記録ヘッドの選択パターンを
示す図である。
【図12】第2オレンジヘッド115に吐出不良ノズル
が検出されたときの補完記録の概要を示す図である。
【図13】ダブルパルス制御に用いるパルスの波形を示
す図である。
【符号の説明】
101 記録媒体 102 繰り出しローラ 103 巻き取りローラ 104 プリントコントローラ 105〜112 第1列ヘッド群の記録ヘッド 113〜120 第2列ヘッド群の記録ヘッド 121 搬送ベルト 123 ストッカ 124 加圧・吸引ポンプ 125 洗浄液タンク 126 キャッピング・クリーニング部 127 乾燥器
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 繁 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 清水 昌志 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノズル各々に設けられた発熱体に
    通電してインクを加熱し、前記インクを吐出する記録ヘ
    ッドを用いて記録媒体に記録を行う記録装置であって、 前記記録ヘッドの複数のノズル各々についてのインク吐
    出状態を検出する検出手段と、 前記検出手段による検出結果に従って、インク吐出不良
    が生じているノズルに対応する前記記録ヘッドの記録要
    素に対しては、記録データの出力を抑止する抑止手段と
    を有することを特徴とする記録装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体を搬送する搬送手段とをさ
    らに有し、 前記搬送手段による前記記録媒体の搬送方向に沿って前
    記記録ヘッドを複数個備えることを特徴とする請求項1
    に記載の記録装置。
  3. 【請求項3】 前記複数個の記録ヘッドの内、インク吐
    出不良が生じているノズルが検出された記録ヘッドの該
    ノズルに対応した記録要素に対して出力される記録デー
    タを、インク吐出不良の生じていない記録ヘッドに対し
    て出力するよう制御するデータ出力制御手段と、 前記データ出力制御手段によって記録データが出力され
    た記録ヘッドを用いて補完的に記録を行う補完記録手段
    とをさらに有することを特徴とする請求項2に記載の記
    録装置。
  4. 【請求項4】 前記複数個の記録ヘッドの内、前記搬送
    方向の上流側に位置する第1の記録ヘッドと下流側に位
    置する第2の記録ヘッドとは、前記第1及び第2の記録
    ヘッドの記録幅の1.5倍だけ離れて位置するように設
    けられていることを特徴とする請求項3に記載の記録装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1及び第2の記録ヘッドを搭載し
    て前記搬送方向と直角の方向に往復移動する走査手段を
    さらに有し、 前記第1及び第2の記録ヘッドは、前記往復移動の内、
    往路方向移動でも復路方向移動でもインクを吐出して記
    録を行うことを特徴とする請求項4に記載の記録装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段は、発光素子と受光素子と
    を有するフォトインタラプティブタイプのセンサを有
    し、 前記受光素子と発光素子とのペアは、少なくとも1組、
    前記記録ヘッドの往復移動によって記録がなされる有効
    記録領域の外側で、かつ、前記記録ヘッドの往復移動経
    路内の領域に設けられ、 前記記録ヘッドからのインク吐出が前記発光素子と受光
    素子とを結ぶ光軸を横切るように前記発光素子と受光素
    子とは設けられることを特徴とする請求項5に記載の記
    録装置。
  7. 【請求項7】 記録データによる記録動作とは別に前記
    記録ヘッドによって予備的にインク吐出を行なわせる予
    備吐出手段と、 前記予備吐出手段によるインク吐出を前記発光素子と受
    光素子とを結ぶ光軸を横切る位置において行なわせるよ
    うに制御する予備吐出制御手段とをさらに有することを
    特徴とする請求項6に記載の記録装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の記録ヘッドは、複数の色のイ
    ンクを吐出する複数のヘッドユニットを有し、前記第2
    の記録ヘッドは、前記複数の色のインクを夫々同じ色の
    インクを吐出する複数のヘッドユニットを有することを
    特徴とする請求項5に記載の記録装置。
  9. 【請求項9】 前記第1の記録ヘッドに含まれる複数の
    ヘッドユニットは各々、複数のノズルを有し、前記第2
    の記録ヘッドに含まれる複数のヘッドユニットは各々、
    複数のノズルを有し、前記複数のノズルのノズル列の方
    向は、前記記録媒体の搬送方向であることを特徴とする
    請求項8に記載の記録装置。
  10. 【請求項10】 前記データ出力制御手段は、インク吐
    出不良が生じているノズルが前記第1の記録ヘッドに含
    まれるヘッドユニットにある場合、該ノズルに対応した
    記録要素に対して出力される記録データを、インク吐出
    不良の生じていない前記第2の記録ヘッドの同じ色のイ
    ンクを吐出するヘッドユニットに対して出力するよう制
    御し、 前記補完記録手段は、前記データ出力制御手段によって
    記録データが出力されたヘッドユニットを用いて補完的
    に記録を行うことを特徴とする請求項9に記載の記録装
    置。
  11. 【請求項11】 前記複数の色のインクの内、各インク
    の色が別のインクの色、或は、複数のインクの色の混合
    によって表現可能であるなら、前記代替インクの色、或
    は、前記混合の組み合わせを、各インクの色が別のイン
    クによって表現不可能であるなら不可能である旨を情報
    として格納する記憶手段をさらに有することを特徴とす
    る請求項8に記載の記録装置。
  12. 【請求項12】 前記データ出力制御手段は、インク吐
    出不良が生じているノズルが前記第1の記録ヘッドに含
    まれるヘッドユニットにあり、さらに、該ヘッドユニッ
    トと同じ色のインクを吐出する前記第2の記録ヘッドに
    含まれるヘッドユニットの対応ノズルにもある場合、前
    記記憶手段に格納された情報に従って、該ノズルに対応
    した記録要素に対して出力される記録データを、他の色
    のインクを吐出するヘッドユニットに対して出力するよ
    う制御し、 前記補完記録手段は、前記データ出力制御手段によって
    記録データが出力されたヘッドユニットを用いて補完的
    に記録を行うことを特徴とする請求項11に記載の記録
    装置。
  13. 【請求項13】 前記記録ヘッドをダブルパルス制御し
    て駆動する場合には、前記抑止手段による前記記録デー
    タの出力の抑止により、メインパルスの前記記録ヘッド
    への印加が抑止されることを特徴とする請求項1に記載
    の記録装置。
  14. 【請求項14】 複数のノズル各々に設けられた発熱体
    に通電してインクを加熱し、前記インクを吐出する記録
    ヘッドを用いて記録媒体に記録を行う際の記録制御方法
    であって、 前記記録ヘッドの複数のノズル各々についてのインク吐
    出状態を検出する検出工程と、 前記検出工程による検出結果に従って、インク吐出不良
    が生じているノズルに対応する前記記録ヘッドの記録要
    素に対しては、記録データの出力を抑止して前記記録ヘ
    ッドによる記録動作を実行させるよう制御する制御工程
    とを有することを特徴とする記録制御方法。
  15. 【請求項15】 前記記録媒体の搬送方向に沿って前記
    記録ヘッドを複数個備える場合には、 前記複数個の記録ヘッドの内、インク吐出不良が生じて
    いるノズルが検出された記録ヘッドのノズルに対応した
    記録要素に対して出力される記録データを、インク吐出
    不良の生じていない記録ヘッドに対して出力するよう制
    御するデータ出力制御工程と、 前記データ出力制御工程において記録データが出力され
    た記録ヘッドを用いて補完的に記録を行う補完記録工程
    とをさらに有することを特徴とする請求項14に記載の
    記録制御方法。
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