JP2000014936A - からくり機構 - Google Patents

からくり機構

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JP2000014936A
JP2000014936A JP10182721A JP18272198A JP2000014936A JP 2000014936 A JP2000014936 A JP 2000014936A JP 10182721 A JP10182721 A JP 10182721A JP 18272198 A JP18272198 A JP 18272198A JP 2000014936 A JP2000014936 A JP 2000014936A
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JP
Japan
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stage
doll
pulley
support
rotation
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JP10182721A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Ito
伊藤  博
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Rhythm Watch Co Ltd
Original Assignee
Rhythm Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 一つのモータで舞台の開閉のみならず、人形
の走行、更には人形の動作を行うようにして、人形の走
行、動作にモータ等の駆動源の付設を不要にし、従って
リード線も不要にすることができる、からくり機構を提
供すること。 【構成】 舞台収納部22、基部を支点に回動して前記
舞台収納部に対し開閉する舞台1、並びに、前記舞台を
せり出す人形8を備えたからくり機構において、一つの
モータの回転駆動により、順次、前記舞台1の開動作、
前記人形8の舞台上のせり出し動作、前記せり出し後に
おける前記人形の動作が行われるからくり機構である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、からくり時計等に
設けられるからくり機構に関し、一つのモータの回転駆
動により舞台の開閉動作等の複数の動作を順次行うもの
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、からくり時計等には、扉が開閉
して舞台上の人形が動作するもの、舞台上に人形がせり
出して人形が動作するもの、また、舞台と人形が一緒に
せり出して人形が動作するものが知られている。
【0003】この種のからくり機構においては、扉の開
閉動作や舞台のせり出しはモータにより行われる一方
で、人形の動作は別のモータやソレノイドで行うものが
多い。
【0004】すなわち、人形がせり出し動作するもので
は、舞台にラックを設けるとともに人形にはピニオンを
設け、人形に付設したモータでピニオンを駆動して舞台
を走行し、人形に別途ソレノイドを付設し、このソレノ
イドの先端に脚や腕を係合し、ソレノイドの往復運動に
より脚等を動作する。
【0005】また、舞台と人形をせり出すものでは、舞
台は時計体に付設されたモータで開閉され、人形は別途
付設されたソレノイドや舞台に付設されたモータで駆動
されるカムに脚や腕を係合し動作するものが知られてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来からくり機構
においては、舞台上に人形がせり出すもの、また、舞台
がせりだすものは人形を一緒にせり出し、舞台、人形が
別々に動作するものではない。前述の舞台上に人形がせ
り出すものでは、人形の支持台の中にモータピニオン減
速歯車等が組込まれるため、支持台が大きくなるととも
に同行するモータのリード線が動くためその処理が必要
である。また、前述のソレノイドの場合も同様にリード
線が動くためその処理が必要である。
【0007】このような舞台の動作、人形の走行や脚、
腕の動作に要するモータやソレノイド用のスペース、そ
れに伴うリード線の処理は、例えば舞台が開閉の場合、
人形の走行や脚、腕の駆動にそれぞれモータやソレノイ
ドを使用すると、大きなスペースを必要とし、また、人
形の舞台上の走行のみならず、舞台の開閉動作に伴う人
形の別の動作がかかわり、当該リード線の処理は複雑に
なり、その処理が困難になる不都合がある。
【0008】また、モータや歯車、ソレノイドのスペー
ス上、リード線処理の必要上、舞台や人形の動きが制約
されることもある。このようなことが、からくり構造の
レイアウト設計上問題となっている。
【0009】そこで本発明は、このような問題点に鑑
み、舞台の開閉、人形の走行、人形の動作の一連の動き
を一つのモータで行うようにし、人形の走行、動作にモ
ータ等の駆動源の付設を不要にし、人形支持台等のスペ
ースを小さくし、リード線も不要にすることができるか
らくり機構を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、舞台収納部、
基部を支点に回動して前記舞台収納部に対し開閉する舞
台、並びに、前記舞台をせり出す人形を備えたからくり
機構において、一つのモータの回転駆動により、順次、
前記舞台の開動作、前記人形の舞台上のせり出し動作、
前記せり出し後における前記人形の動作が行われるから
くり機構である。
【0011】更に本発明は、前記モータが逆転して、順
次、前記人形の動作の終了、前記人形の舞台上の退却動
作、前記退却後における前記舞台の閉動作が行われるか
らくり機構である。
【0012】本発明は、より具体的には、舞台収納部、
基部を支点に回動して前記舞台収納部に対し開閉する舞
台、並びに、前記舞台をせり出す人形を備えたからくり
機構において、前記舞台は、基部と先端部のそれぞれに
軸を備え、これらの軸間にプーリ及びこれらに巻回され
たベルトを設け、前記舞台の基部に設けたプーリはモー
タにより正逆回転するものであり、前記人形は、前記ベ
ルトの回動に懸引されて前記舞台上を走行する人形支持
台に設置されるものであり、前記人形支持台は、前記ベ
ルトに係合するプーリ及び該プーリに連係するカム体を
備える一方、前記人形に設けた連結棒が前記カム体に係
合して、該カム体の回転により人形又は脚、腕等の人形
構成体が駆動するように設けられ、更に、前記舞台収納
部は、前記人形支持台が前記舞台の基部に位置するとき
に該人形支持台の前記プーリ又はカム体が当接して該プ
ーリ又はカム体の回転を規制するストッパ体を備え、前
記モータの回転駆動により前記舞台の基部に設けたプー
リが回転すると、(a)前記人形支持台が前記舞台の基
部に位置するときは、前記人形支持台の前記プーリ又は
カム体が前記舞台収納部のストッパ体に当接して該プー
リ又はカム体の回転が規制され、これに伴い前記ベルト
の回動が規制されて、前記舞台が舞台収納部に対し開閉
動作を行い、(b)前記人形支持台が前記舞台の基部か
ら離れると、前記基部に設けたプーリの回転により前記
ベルトが回動して、前記人形支持体の走行がなされ、
(c)前記人形支持台が前記舞台の先端に到達すると、
該人形支持台の走行が停止するとともに、前記ベルトの
回動によって前記人形支持台の前記プーリ及びカム体が
回転し、該カム体の回転により人形又は脚、腕等の人形
構成体が駆動する構成のからくり機構である。
【0013】前記発明の構成に加えて、前記人形又は
脚、腕等の人形構成体の駆動に続いて、前記モータが逆
転駆動すると、(d)前記ベルトが逆回動して、前記人
形支持台が前記舞台の先端から基部に向う該人形支持体
の走行がなされ、(e)前記人形支持台が前記舞台の基
部に到達すると、前記人形支持台の前記プーリ又はカム
体が前記舞台収納部のストッパ体に当接して該プーリ又
はカム体の回転が規制され、これに伴い前記ベルトの回
動が規制されて、前記舞台が舞台収納部に対し閉動作を
行う構成のからくり機構である。
【0014】このように、一つのモータで舞台の開閉の
みならず、人形の走行、更には人形の動作を行うように
しているので、人形の走行、動作にモータ等の駆動源の
付設を不要にすることができ、従ってリード線も不要に
することができるからくり機構が得られる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体例を図面に
基いて詳細に説明する。尚、説明の便宜上、舞台上を走
行する人形支持台と、この人形支持台に設置される人形
について説明し、次いで舞台収納部に対し開閉する舞台
の開閉構造を説明する。
【0016】図1は、本例のからくり機構の舞台並び
に、その上を走行する人形支持台及び人形を示す平面
図、図2は図1のA−A矢視図、図3は図1のB−B矢
視図、図4は図1のC−C矢視図、図5は図1のD−D
矢視図である。
【0017】舞台1は、基部と先端部のそれぞれに軸2
a,3aを備え、これらの軸間にタイミングベルト用プ
ーリ2,3及びこれらに巻回されたタイミングベルト4
を設け、前記舞台1の基部に設けたタイミングベルト用
プーリ2は、モータブロック11内に設けられた正逆回
転するモータ(図示を省略)の回転により、歯車12,
13を介して回転させられる。
【0018】尚、基部の軸2aは軸受9,9’により、
また、先端部の軸3aは軸受10,10’により、それ
ぞれ軸支されている。従って、前記モータの回転によ
り、前記プーリ2が回転し、これに伴い、タイミングベ
ルト用プーリ2,3間に巻回されたタイミングベルト4
が回動する。
【0019】また、基部の軸2aは、別に軸受24,2
4’を介して、舞台収納部22に軸支されている。この
軸2aが舞台収納部22に軸支されているので、後述す
るように、舞台1はその基部の軸2aを支点にして、開
閉することができるように設けられている。
【0020】更に図2に示すように、舞台1の前記モー
タブロック11とは反対側の部位には、支持板18が固
着されており、この支持板18には、ストッパーピン1
9と、バネ21を支持するバネ柱20が設けられてい
る。舞台1は、前述したように、軸2aを支点にして開
閉するが、開いたときに、ストッパーピン19がストッ
パー22aに当接して位置決めされる。
【0021】図1において、バネ21は、一端をバネ柱
20に、他端を舞台収納部22に設けたバネ掛け22b
に、それぞれ係止されており、このバネ21のバネ力に
より、舞台1は、常時、閉まる方向に弾性付勢されてい
る。すなわち、後述する舞台1の閉時において、舞台1
の回動が、モータ駆動力が比較的小さくてもバネ21の
バネ力に付勢されて、円滑に行えるようになされてい
る。
【0022】尚、図1及び図2において、23は、後述
する人形支持台7の走行をガイドするガイド部材であ
る。また、図5及び図6において、26は、タイミング
ベルト4に張力を与えるテンションプーリである。
【0023】次に、人形支持台7並びにこの人形支持台
7に設けられている人形8の構造及び各動きについて説
明する。
【0024】人形支持台7は、舞台1の基部と先端部と
の間を往復移動可能に設けられており、前述したタイミ
ングベルト4の回動に伴って走行する。人形支持台7
は、下部に転動ローラ7aを備えて、舞台1の前記一対
のガイド部材23,23の下面に沿って移動するもので
あって、人形支持台7に設けられたタイミングベルト用
プーリ5がタイミングベルト4と噛合している(図1、
図4及び図6参照)。
【0025】更に、図4に示すように、人形支持台7に
は一対の転がり軸受6,6’と、該軸受6,6’間に回
転自在に軸支された軸6aが設けられており、この軸6
aの外側には前記タイミングベルト用プーリ5が、ま
た、中央部にはカム体6b,6bが、それぞれ固着され
ている。
【0026】前記軸6aの端部は、転がり軸受6,6’
の内輪に圧入されており、該転がり軸受6,6’の外輪
は、舞台1の長手方向に亘って形成した案内部1a,1
a’の上を転動するように設けられている。
【0027】人形8は、人形支持台7に立設されてお
り、本例では、人形脚部及び腕部が、図示を省略した伸
縮動作可能な構造に設けられている。8bは連結棒であ
って、前記伸縮動作可能な脚部及び腕部を動作させるも
のである。すなわち、連結棒8b,8bは人形の二つの
脚部及び腕部に対応して設けられており、各下端は前記
カム体6b,6bにそれぞれ係合するとともに、各上部
は人形8の前記脚部及び腕部に係合している。従って、
カム体6b,6bが回転すると、連結棒8b,8bは上
下動し、これに伴い人形8の脚部及び腕部が伸縮動作を
行う。
【0028】本例では、タイミングベルト用プーリ5及
びカム体6b,6bを備えた軸6aは、前記連結棒8
b,8bを係合している関係上、その回転に負荷(ブレ
ーキ)が掛かっている。そして、タイミングベルト4と
噛合するタイミングベルト用プーリ5に負荷が掛かって
いると、タイミングベルト4が回動する際、タイミング
ベルト用プーリ5はタイミングベルト4によって回転し
ないので、タイミングベルト4に噛合したままいわばタ
イミングベルト4の回動に人形支持台7が同行すること
となる。このとき転がり軸受6,6’は、舞台1の案内
部1a,1a’を移動しつつ外輪が回転する。
【0029】このようにして、人形支持台7が走行して
舞台1の先端部に到達すると、人形支持台7の走行が停
止せざるを得なくなるので、タイミングベルト4はタイ
ミングベルト用プーリ5を強制的に回転させることとな
る。このとき転がり軸受6,6’は内輪が回転する。タ
イミングベルト用プーリ5が回転すると、前述したよう
に、その時点から人形8の動作、本例では脚部及び腕部
の伸縮動作が開始される。
【0030】また、モータが逆回転すると、人形支持台
7の走行を停止させる外力が働かないので、タイミング
ベルト用プーリ5はその負荷により前記同様にタイミン
グベルト4によって回転しない。その結果、タイミング
ベルト4の回動に伴って人形支持台7が舞台1の基部の
方向へ同行することとなる。
【0031】尚、人形支持台7が舞台1の基部に到達す
ると、人形支持台7の走行が停止する。このとき、タイ
ミングベルト4の回動に伴って回転しようとするタイミ
ングベルト用プーリ5は、カム体6bが舞台収納部22
のストッパ体(本例では舞台収納部22に設けたブロッ
ク)に当接してその回転が規制されるので、タイミング
ベルト4によるタイミングベルト用プーリ5の強制的な
回転状態は生じない。後述するように、タイミングベル
ト4による回動のエネルギーは、舞台1を舞台収納部2
2に収納させるもの(舞台1の閉動作)として作用する
ことになる。
【0032】舞台1の基部においては、前記一対のガイ
ド部材23,23は、人形支持台7の形状に対応する間
隔だけ切欠き形成されている。すなわち、人形支持台7
が舞台1の基部に位置すると、該人形支持台7がガイド
部材23,23の規制から外れるようになされている。
後述するように、舞台1が舞台収納部22に対し開閉す
る際、人形支持台7は、該人形支持台7に設けた孔7b
に人形停止軸15が係止して水平状態を維持するので、
この水平状態すなわち非回動の人形支持台7と舞台1と
の連係関係を解除するものである。
【0033】図6は、本例のからくり機構の舞台収納部
並びにこれに収納された舞台(舞台が閉状態)、人形支
持台及び人形を示す側面図、図7は舞台収納部の下部を
示す側面図であって、舞台が半開の状態のもの、図8は
舞台収納部の下部を示す側面図であって、舞台が開の状
態のものである。
【0034】これらの図において、舞台1は、前述した
ように、舞台収納部22に軸支されている基部の軸2a
を支点にして、開閉可能に設けられている。
【0035】人形停止軸15は、舞台収納部22に設け
られたリンク16,17の先端部に設けられており、こ
のリンクの一方のリンク16は、該リンクと舞台収納部
22と間に設けたバネ25によって、常時、舞台1の方
向に弾性付勢されている。従って、図6乃至図8に示す
ように、舞台1の開閉状態で、且つ、人形支持台7が舞
台1の基部に位置するときは、人形支持台7に設けた孔
7bに人形停止軸15が係止している。
【0036】これら図6乃至図8に示すように、人形支
持台7に設けた孔7bに人形停止軸15が係止している
ので、舞台1の開閉移動に拘らず、人形支持台7は水平
状態を維持する。
【0037】また、人形支持台7が、例えば図1に示す
舞台1の先端部の位置から図8に示す基部に到達する
と、前述したように、人形支持台7の孔7bに人形停止
軸15が係止するが、その際、人形支持台7のカム体6
bが、舞台1に設けたブロック(図示を省略)に当接し
てその回転が規制される。
【0038】前記具体例においては、各所にリミットス
イッチ等のスイッチ乃至センサを設置している。例え
ば、図1に示すように、舞台1の先端部のスイッチ1
4、図6に示すように、舞台収納部22の上部のスイッ
チ27等が設置されている。
【0039】次に、本例において、舞台1が舞台収納部
22に収納されている状態から、舞台1が開動作し、次
いで、人形支持台7がせり出し、舞台1の先端部で人形
が動作する一連の動きについて説明する。
【0040】図6に示す状態において、モータが回転す
ると、モータの回転駆動力は、歯車12,13を介し
て、舞台1の基部に設けたタイミングベルト用プーリ2
に伝達される。
【0041】このタイミングベルト用プーリ2に伝達さ
れた回転駆動力は、各タイミングベルト用プーリ2,3
間に巻回されたタイミングベルト4を回動させようとす
る。このとき、カム体6bが舞台のブロック(ストッパ
体)に当接してその回転が規制されるので、タイミング
ベルト4に連係するタイミングベルト用プーリ5が回転
しない。タイミングベルト用プーリ5の回転が生じない
ので、タイミングベルト4も回動しない。従って、タイ
ミングベルト4に付加される回動のエネルギーは、舞台
1を舞台収納部22から開方向に回動させるもの(舞台
1の開動作)として作用する(図7参照)。
【0042】このとき、人形支持台7に設けた孔7bに
人形停止軸15が係止しているので、舞台1の開動作に
拘らず、人形支持台7は水平状態を維持している。
【0043】舞台1が開動作して、ほぼ水平状態に達す
ると、ストッパーピン19がストッパー22aに当接
し、その位置で舞台1の開動作が停止される。
【0044】舞台1の前記開動作は、基部の軸2aを支
点になされ、この開動作に伴ってガイド部材23,23
の切欠き部の位置も回動し、この切欠き部に位置してい
る人形支持台7も、該切欠き部の回動に伴って回動す
る。この回動に際しては、人形支持台7の孔7bに人形
停止軸15が係止しているので、人形支持台7は水平状
態を維持している。
【0045】人形支持台7は、舞台1の開動作が停止し
た際、前記のように回動するので、舞台1を若干、せり
出すような位置に移動する。その移動により、人形支持
台7の前記カム体6bは、舞台1のブロックとの当接が
解除されるので、今まで回転規制されていた状態が解除
される。従って、前記モータの回転により、前記タイミ
ングベルト用プーリ2が回転し、これに伴い、タイミン
グベルト用プーリ2,3間に巻回されたタイミングベル
ト4が回動し始める。
【0046】タイミングベルト4が回動すると、タイミ
ングベルト4と噛合するタイミングベルト用プーリ5に
負荷が掛かっているので、タイミングベルト4が回動す
る際、タイミングベルト用プーリ5はタイミングベルト
4によって回転しないので、タイミングベルト4に噛合
したままタイミングベルト4の回動に人形支持台7が同
行していく。
【0047】人形支持台7が走行して舞台1の先端部に
到達すると、人形支持台7の走行が停止し、そして、タ
イミングベルト4はタイミングベルト用プーリ5を強制
的に回転させることとなる。
【0048】タイミングベルト用プーリ5が回転する
と、これに連係する軸6a及びカム体6a,6aが回転
し、カム体6a,6aに係合する連結棒8b,8bは上
下動し、これに伴い人形8の脚部及び腕部が伸縮動作を
行う。
【0049】人形支持台7が舞台1の先端部に到達した
際、該人形支持台7はスイッチ14に当接してオン動作
させる。このスイッチ14のオンにより、一定時間経過
後、モータが逆回転する。
【0050】モータが逆回転すると、人形支持台7の走
行を停止させる外力が働かないので、タイミングベルト
用プーリ5はその負荷により前記同様にタイミングベル
ト4によって回転しない。従って、タイミングベルト4
の回動に伴って人形支持台7が舞台1の基部の方向へ同
行する。
【0051】人形支持台7が舞台1の基部に到達する
と、人形支持台7の走行が停止する。このとき、タイミ
ングベルト4の回動に伴って回転しようとするタイミン
グベルト用プーリ5は、カム体6bが舞台1のブロック
に当接してその回転が規制されるので、タイミングベル
ト4によるタイミングベルト用プーリ5の強制的な回転
状態は生じない。このタイミングベルト4による回動の
エネルギーは、舞台1を舞台収納部22に収納させるも
のとして作用し、舞台1を舞台収納部22に対し閉動作
させることになる。
【0052】舞台1の基部において、前記一対のガイド
部材23,23は人形支持台7の形状に対応する間隔だ
け切欠き形成されているので、舞台1が舞台収納部22
に対し閉動作する際、人形支持台7は、該人形支持台7
に設けた孔7bに人形停止軸15が係止して水平状態を
維持する。
【0053】舞台1が舞台収納部22に収納されると、
舞台1の先端部がスイッチ27に当接し、これによりモ
ータの回転が停止する。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、舞台収
納部、基部を支点に回動して前記舞台収納部に対し開閉
する舞台、並びに、前記舞台をせり出す人形を備えたか
らくり機構において、一つのモータの回転駆動により、
順次、前記舞台の開動作、前記人形の舞台上のせり出し
動作、前記せり出し後における前記人形の動作が行われ
るからくり機構である。
【0055】更に本発明は、前記モータが逆転して、順
次、前記人形の動作の終了、前記人形の舞台上の退却動
作、前記退却後における前記舞台の閉動作が行われるか
らくり機構である。
【0056】本発明は、より具体的には、舞台収納部、
基部を支点に回動して前記舞台収納部に対し開閉する舞
台、並びに、前記舞台をせり出す人形を備えたからくり
機構において、前記舞台は、基部と先端部のそれぞれに
軸を備え、これらの軸間にプーリ及びこれらに巻回され
たベルトを設け、前記舞台の基部に設けたプーリはモー
タにより正逆回転するものであり、前記人形は、前記ベ
ルトの回動に懸引されて前記舞台上を走行する人形支持
台に設置されるものであり、前記人形支持台は、前記ベ
ルトに係合するプーリ及び該プーリに連係するカム体を
備える一方、前記人形に設けた連結棒が前記カム体に係
合して、該カム体の回転により人形又は脚、腕等の人形
構成体が駆動するように設けられ、更に、前記舞台収納
部は、前記人形支持台が前記舞台の基部に位置するとき
に該人形支持台の前記プーリ又はカム体が当接して該プ
ーリ又はカム体の回転を規制するストッパ体を備え、前
記モータの回転駆動により前記舞台の基部に設けたプー
リが回転すると、(a)前記人形支持台が前記舞台の基
部に位置するときは、前記人形支持台の前記プーリ又は
カム体が前記舞台収納部のストッパ体に当接して該プー
リ又はカム体の回転が規制され、これに伴い前記ベルト
の回動が規制されて、前記舞台が舞台収納部に対し開閉
動作を行い、(b)前記人形支持台が前記舞台の基部か
ら離れると、前記基部に設けたプーリの回転により前記
ベルトが回動して、前記人形支持体の走行がなされ、
(c)前記人形支持台が前記舞台の先端に到達すると、
該人形支持台の走行が停止するとともに、前記ベルトの
回動によって前記人形支持台の前記プーリ及びカム体が
回転し、該カム体の回転により人形又は脚、腕等の人形
構成体が駆動する構成のからくり機構である。
【0057】前記発明の構成に加えて、前記人形又は
脚、腕等の人形構成体の駆動に続いて、前記モータが逆
転駆動すると、(d)前記ベルトが逆回動して、前記人
形支持台が前記舞台の先端から基部に向う該人形支持体
の走行がなされ、(e)前記人形支持台が前記舞台の基
部に到達すると、前記人形支持台の前記プーリ又はカム
体が前記舞台収納部のストッパ体に当接して該プーリ又
はカム体の回転が規制され、これに伴い前記ベルトの回
動が規制されて、前記舞台が舞台収納部に対し閉動作を
行う構成のからくり機構である。
【0058】このように、一つのモータで舞台の開閉の
みならず、人形の走行、更には人形の動作を行うように
しているので、人形の走行、動作にモータ等の駆動源の
付設を不要にすることができ、従ってリード線も不要に
することができるからくり機構が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例に係り、からくり機構の舞台
並びに、その上を走行する人形支持台及び人形を示す平
面図である。
【図2】 図1のA−A矢視図である。
【図3】 図1のB−B矢視図である。
【図4】 図1のC−C矢視図である。
【図5】 図1のD−D矢視図である。
【図6】 本例のからくり機構の舞台収納部並びにこれ
に収納された舞台、人形支持台及び人形を示す側面図で
ある。
【図7】 舞台収納部の下部を示す側面図である。
【図8】 舞台収納部の下部を示す側面図である。
【符号の説明】
1 舞台 1a 案内部 1a’ 案内部 2 タイミングベルト用プーリ 2a 軸 3 タイミングベルト用プーリ 3a 軸 4 ベルト 5 タイミングベルト用プーリ 6 軸受 6’ 軸受 6a 軸 6b カム体 7 人形支持台 7a 転動ローラ 7b 孔 8 人形 8b 連結棒 9 軸受 9’ 軸受 10 軸受 10’ 軸受 11 モータブロック 12 歯車 13 歯車 14 スイッチ 15 人形停止軸 16 リンク 17 リンク 18 支持板 19 ストッパーピン 20 バネ柱 21 バネ 22 舞台収納部 22a ストッパー 22b バネ掛け 23 ガイド部材 24 軸受 24’ 軸受 25 バネ 26 テンションプーリ 27 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 舞台収納部、基部を支点に回動して前記
    舞台収納部に対し開閉する舞台、並びに、前記舞台をせ
    り出す人形を備えたからくり機構において、 一つのモータの回転駆動により、順次、前記舞台の開動
    作、前記人形の舞台上のせり出し動作、前記せり出し後
    における前記人形の動作が行われることを特徴とするか
    らくり機構。
  2. 【請求項2】 前記モータが逆転して、順次、前記人形
    の動作の終了、前記人形の舞台上の退却動作、前記退却
    後における前記舞台の閉動作が行われることを特徴とす
    る請求項1記載のからくり機構。
  3. 【請求項3】 舞台収納部、基部を支点に回動して前記
    舞台収納部に対し開閉する舞台、並びに、前記舞台をせ
    り出す人形を備えたからくり機構において、 前記舞台は、基部と先端部のそれぞれに軸を備え、これ
    らの軸間にプーリ及びこれらに巻回されたベルトを設
    け、前記舞台の基部に設けたプーリはモータにより正逆
    回転するものであり、 前記人形は、前記ベルトの回動に懸引されて前記舞台上
    を走行する人形支持台に設置されるものであり、 前記人形支持台は、前記ベルトに係合するプーリ及び該
    プーリに連係するカム体を備える一方、前記人形に設け
    た連結棒が前記カム体に係合して、該カム体の回転によ
    り人形又は脚、腕等の人形構成体が駆動するように設け
    られ、 更に、前記舞台収納部は、前記人形支持台が前記舞台の
    基部に位置するときに該人形支持台の前記プーリ又はカ
    ム体が当接して該プーリ又はカム体の回転を規制するス
    トッパ体を備え、 前記モータの回転駆動により前記舞台の基部に設けたプ
    ーリが回転すると、 (a)前記人形支持台が前記舞台の基部に位置するとき
    は、前記人形支持台の前記プーリ又はカム体が前記舞台
    収納部のストッパ体に当接して該プーリ又はカム体の回
    転が規制され、これに伴い前記ベルトの回動が規制され
    て、前記舞台が舞台収納部に対し開閉動作を行い、 (b)前記人形支持台が前記舞台の基部から離れると、
    前記基部に設けたプーリの回転により前記ベルトが回動
    して、前記人形支持体の走行がなされ、 (c)前記人形支持台が前記舞台の先端に到達すると、
    該人形支持台の走行が停止するとともに、前記ベルトの
    回動によって前記人形支持台の前記プーリ及びカム体が
    回転し、該カム体の回転により人形又は脚、腕等の人形
    構成体が駆動することを特徴とするからくり機構。
  4. 【請求項4】 前記人形又は脚、腕等の人形構成体の駆
    動に続いて、前記モータが逆転駆動すると、 (d)前記ベルトが逆回動して、前記人形支持台が前記
    舞台の先端から基部に向う該人形支持体の走行がなさ
    れ、 (e)前記人形支持台が前記舞台の基部に到達すると、
    前記人形支持台の前記プーリ又はカム体が前記舞台収納
    部のストッパ体に当接して該プーリ又はカム体の回転が
    規制され、これに伴い前記ベルトの回動が規制されて、
    前記舞台が舞台収納部に対し閉動作を行うことを特徴と
    する請求項3記載のからくり機構。
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