JP2000014289A - 両軸受けリールのバックラッシュ防止装置 - Google Patents

両軸受けリールのバックラッシュ防止装置

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JP2000014289A
JP2000014289A JP10189462A JP18946298A JP2000014289A JP 2000014289 A JP2000014289 A JP 2000014289A JP 10189462 A JP10189462 A JP 10189462A JP 18946298 A JP18946298 A JP 18946298A JP 2000014289 A JP2000014289 A JP 2000014289A
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annular body
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holder
spool shaft
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JP10189462A
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Atsuto Okada
厚人 岡田
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Ryobi Ltd
Original Assignee
Ryobi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 両軸受けリールのバックラッシュ防止装置に
おける制動力の掛かり具合を調整可能にする。 【解決手段】 スプール4の一端に導電材製環状体9を
設ける。環状体を内側と外側から挟む磁性体11a,1
1bを設ける。環状体をスプール側に弾性付勢しスプー
ル軸5方向に回転不能に摺動自在とする。スプール回転
時の遠心力でスプール回転軸芯Lから放射方向に移動可
能に錘13を設ける。錘で環状体を押圧し、環状体を弾
性力に抗してスプール軸方向に摺動させ磁性体間の磁束
内に侵入させる。スプール回転時の遠心力による錘の移
動量を規制するストッパー20を設け、制動力の掛かり
具合を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、両軸受けリールに
おける磁石を利用したバックラッシュ防止装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来の
磁石を利用したバックラッシュ防止装置は、リール本体
の側板間に回転自在に支持したスプールにスプールと一
体回転可能に軸方向に突出するように環状の導電体を固
着し、環状の導電体を挟むように一対の磁性体を側板上
に配置し、該一対の磁性体を軸方向に移動させ又は周方
向に回動させて上記環状の導電体に作用する磁束密度を
調整するようになっている。
【0003】この磁石を利用したバックラッシュ防止装
置は、スプールに対し常時磁気制動力を付加するのでビ
ギナーにはバックラッシュを防止することができるとし
て重宝がられるが、サミング等を修得したベテランにな
ると釣糸の飛距離を伸ばすことができないとして敬遠さ
れる。
【0004】また、従来遠心力を利用したバックラッシ
ュ防止装置として、スプール軸に放射方向に設けたガイ
ド体にスプールの回転時の遠心力によってスプールの回
転軸芯から放射方向に移動可能に錘を設け、該錘を側板
に形成した制動板に押し当てることによって、スプール
の回転を制動するようにしたものが知られている。
【0005】この遠心力を利用したバックラッシュ防止
装置は、スプールが低速回転する時は制動力が付加され
ず、スプールが高速回転する時にのみ制動力が付加され
るので、サミング等を修得したベテランは釣糸の飛距離
を伸ばすことができることから重宝がられるが、ビギナ
ーにはバックラッシュを起こすとして敬遠される。
【0006】前者の磁石を利用したバックラッシュ防止
装置における問題点の解決策として、特開平9−322
678号公報は、環状の導電体をスプールに着脱可能に
設けることによって磁気制動力が全く作用しない状態を
得ることができる点について開示する。
【0007】しかし、磁気制動力が全く作用しない状態
を得るためには、リール本体からスプールを取り出した
うえでスプールから導電体を外し、更にこの導電体を取
り外したスプールをリールに組み込まなければならない
ので、作業が面倒であり、また、取り外した導電体を紛
失・損傷すると磁気制動力を付加することができなくな
り、管理が大変であるという問題を有する。また、スプ
ールから導電体を外してしまうとスプールに全く制動力
がかからなくなるため釣糸の繰り出し制御をすべてサミ
ングにより行わなければならず極めて高度なテクニック
が求められビギナーは全く使用することができなくなる
という問題が生じる。
【0008】これらの問題点を解決しようとするものと
して、従来スプールの回転速度に応じて上記環状の導電
体をスプール軸方向に移動可能に設けることによってス
プールの低速回転時は磁性体間の磁束から環状の導電体
を退避させて磁気制動力が全く作用しない状態でスプー
ルを回転させ、スプールの高速回転時は磁性体間の磁束
内に環状の導電体を侵入させて磁気制動力が付加される
ようにし、ビギナーからベテランまで誰でもがバックラ
ッシュを生じることなく釣糸の飛距離を伸ばすことので
きる磁石を利用したバックラッシュ防止装置が提案され
ている。
【0009】しかし、この磁石によるバックラッシュ防
止装置は、スプールのフランジの外側テーパー面にてス
プールの回転速度に応じて大きくなる回転遠心力を利用
して錘をスプール軸芯から遠心方向に摺動させ、該錘の
摺動量に応じて環状の導電体をスプール軸方向に移動さ
せて磁性体間に進退させるものであるために、遠心力に
応じて軸方向に押圧移動される導電体の移動量が一定と
なり、スプールに対する制動力も一定の変化曲線として
しか具現化できないものであり、テクニックや癖等の相
違、ルアーの大小による空気抵抗の相違等に応じて制動
力の変化曲線を選定することができないという問題があ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明は、ハンドル(7)によってリール
本体(1)の側板(2,3)間に回転可能に支承された
スプール(4)の一端に導電材からなる環状体(9)を
設けると共に、上記環状体(9)に対向する側板(2)
に上記環状体(9)を内側と外側から挟むように一対の
磁性体(11a,11b)を配設し、上記環状体(9)
をスプール(4)側に弾性付勢してスプール軸(5)方
向に摺動自在にかつ回転不能に支承し、上記スプール
(4)にスプール(4)の回転時の遠心力によってスプ
ール(4)の回転軸芯(L)から放射方向に移動可能に
錘(13)を設け、該錘(13)で上記環状体(9)を
押圧することによって、該環状体(9)を弾性力に抗し
てスプール軸(5)方向に摺動させ一対の磁性体(11
a,11b)間の磁束内に侵入させるようにした両軸受
けリールのバックラッシュ防止装置において、上記環状
体(9)のスプール軸(5)に沿った移動範囲を調整す
る移動範囲調整手段(20,23,28)を設けた両軸
受けリールのバックラッシュ防止装置を採用する。
【0011】請求項2の発明は、上記移動範囲調整手段
が、スプール(4)の回転時の遠心力によるスプール
(4)の回転軸芯(L)から放射方向への錘(13)の
移動量を規制する錘移動範囲規制手段(20)である請
求項1に記載の両軸受けリールのバックラッシュ防止装
置を採用する。
【0012】請求項3の発明は、上記移動範囲調整手段
が、上記環状体(9)のスプール軸(5)に沿った磁性
体(11a,11b)側への移動量を規制する磁性体側
移動範囲規制手段(23)である請求項1に記載の両軸
受けリールのバックラッシュ防止装置を採用する。
【0013】請求項4の発明は、上記移動範囲調整手段
が、上記スプール軸(5)に沿って上記環状体(9)を
スプール(4)側に弾性付勢する弾性体(17)の弾性
力を調整する弾性力調整手段(23)である請求項1に
記載の両軸受けリールのバックラッシュ防止装置を採用
する。
【0014】請求項5の発明は、上記移動範囲調整手段
が、上記環状体(9)のスプール軸(5)に沿ったスプ
ール(4)側への移動量を規制するスプール側移動規制
手段(28)である請求項1に記載の両軸受けリールの
バックラッシュ防止装置を採用する。
【0015】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態を図面
に基いて説明する。
【0016】実施の形態1 図1に示すように、この魚釣り用両軸受けリールのリー
ル本体1は、その左右の枠板1a,1bに着脱自在に取
り付けられる側板2,3を有する。リール本体1の左右
側板2,3間には、釣糸が巻き付けられるスプール4と
一体のスプール軸5が軸受6を介して回転自在に支承さ
れている。
【0017】スプール軸5は、リール本体1外に配置さ
れたハンドル7と図示しない公知の駆動力伝達系を介し
連結され、ハンドル7の回転により釣糸の巻取り方向に
回転可能である。また、リール本体1の枠板1a,1b
間に渡されたクラッチレバー8の操作により駆動力伝達
系内の図示しないクラッチがOFFにされることで、ハ
ンドル7とスプール4との連動が切れ、スプール4はフ
リー回転可能になり、スプール4は仕掛けの重み等で釣
糸を繰り出す。
【0018】この両軸受けリールは、図1及び図2に示
すように、スプール4の左部とこれに対向する側板2と
の間にスプール制動手段であるバックラッシュ防止装置
を備えている。
【0019】このバックラッシュ防止装置は、スプール
軸5を囲むように配置された導電材からなる環状体9
と、環状体9をスプール軸5上に回り止め状態で摺動可
能に保持するホルダー10と、環状体9を内側と外側か
ら挟むように側板2上に設けられた一対の磁性体11
a,11bと、スプール4の回転軸芯Lから遠心方向に
伸びるようにホルダー10に設けられたガイド部12
と、ガイド部12にスライド自在に取り付けられた錘1
3と、ガイド部12をスライドする錘13の先端が当接
しうるスプール4の一側面に形成されたカム14とを具
備している。
【0020】環状体9は円筒体であり、その中心軸がス
プール4の回転軸芯Lに合致するように配置されてい
る。環状体9自体はアルミニウム合金等の導電性を有し
た軽量金属で作られている。
【0021】ホルダー10は、スプール軸5に摺動可能
に被さるボス部10aと、ボス部10aから半径方向に
起立する起立壁10bとを有する。環状体9はその後端
がこの起立壁10bの先端に結合している。ボス部10
aにはスプール軸方向に伸びる回り止め溝15が形成さ
れ、スプール軸5に植設された回り止めピン16の先端
がこの回り止め溝15内に入り込んでいる。これによ
り、ホルダー10は環状体9と一体でスプール軸5上を
摺動可能であり、かつスプール軸5と一体で回転可能で
ある。ホルダー10はスプール軸5上で妄りに摺動する
ことがないよう、スプール軸5上に設けられた弾性部材
であるコイルバネ17によりスプール4側へ付勢されて
いる。コイルバネ17はホルダー10のボス部10aと
スプール軸5上に固定された止め輪18との間に設けら
れている。
【0022】ガイド部12は、図2及び図3に示すよう
に、ホルダー10の起立壁10b上にスプール4の回転
軸芯Lを中心に遠心方向に形成される複数条の溝であ
る。溝に代えてガイドピンをボス部10a上に固定する
ようにしてもよい。
【0023】錘13は、各ガイド部12に図3に示すよ
うにスライド可能に取り付けられる。錘13は、スプー
ル4の回転に伴う遠心力で遠心方向にスライドし、スプ
ール4と一体のカム14に接触する。錘13の先端はカ
ム14に合致するような斜面に形成されている。
【0024】カム14は、スプール4の一端面に例えば
円錐面として形成されるが、その他の回転体面として形
成することもできる。スプール4がスプール軸5と一体
で回転すると、ホルダー10及び環状体9も一体で回転
し、錘13が遠心方向にガイド部12上をスライドして
スプール4のカム14に当接する。錘13の遠心方向で
の移動距離はスプール4の回転数に応じて変化するの
で、ホルダー10及び環状体9はスプール軸5上を摺動
し、環状体9はその先端が磁性体11a,11b間に出
入りしたり、磁性体11a,11bの隙間内を移動す
る。
【0025】磁性体11a,11bは、図1に示すよう
に、リール本体1の側板2の内部に支持部材19を介し
て固定されている。支持部材19はその中心部でスプー
ル軸5の一端を軸受6により支持している。支持部材1
9には上記軸受6を中心にして環状溝が形成され、該環
状溝の相対峙する内周壁に磁性体11a,11bが異極
同士で対向するように配置される。異極同士の磁性体1
1a,11b間には隙間が設けられ、該隙間に環状体9
の先端が出入りする。
【0026】上述のようにスプール4の回転に伴い環状
体9が磁性体11a,11bの環状の隙間内に出入りす
るが、スプール4の回転数が多いと錘13に掛かる遠心
力が大きくなるので環状体9はコイルバネ17の付勢力
に抗して環状の隙間内により深く侵入し、スプール4の
回転数が少ないと錘13に掛かる遠心力は小さくなるの
で環状体9はコイルバネ17の付勢力に押し戻され隙間
内に浅く侵入し又は隙間外に出る。これにより、スプー
ル4が回転し始め、その回転数が最大になろうとすると
遠心力も最大になって環状体9は磁性体11a,11b
の隙間の最奥部へとスプール軸5上を移動し、環状体9
にはスプール4の回転数に比例した渦電流が流れて大き
な電磁力が作用する。このため、最もバックラッシュが
生じ易い時に最も大きい制動力がスプール4に掛かるこ
とになる。その後、スプール4の回転数が低減すると、
環状体9は遠心力の低下によりコイルバネ17に押され
てスプール軸5上を元の位置へと移動する。その結果、
スプール4の回転が弱まるに連れて、制動力がゼロに近
づく。
【0027】このバックラッシュ防止装置には、図1及
び図2に示すように、環状体9のスプール軸5に沿った
移動範囲を調整するための移動範囲調整手段が設けられ
ている。この移動範囲調整手段は、スプール4の回転時
の遠心力によるスプール回転軸芯Lから遠心方向への錘
13の移動量を規制するための錘移動範囲規制手段であ
り、具体的にはガイド部12上所望個所に固定されるス
トッパー20により構成される。ストッパー20はガイ
ド部12上の所望個所にバネ力等で固定することができ
る固定機能を有し、ストッパー20の固定位置に応じて
錘13のガイド部12に沿った移動範囲が定められひい
ては環状体9のスプール軸5上での摺動量が規制され、
最適な制動力の変化曲線が選定されることとなる。
【0028】例えば、図2中下半分に示すように、錘1
3の摺動範囲をストッパー20によりスプール4の半径
方向への移動を規制、換言するとスプール4の最外周位
置に位置決めすると、環状体9が一対の磁性体11a,
11b間の磁束内に最も深く侵入した位置に位置決めさ
れる。これにより、従来の磁石を利用したバックラッシ
ユ防止装置に近似した制動力の変化曲線が得られる。
【0029】また、ストッパー20を図2中下半分に示
した位置から図2中上半分に示すような位置に付け替え
ると、ストッパー20の位置に応じて環状体9が磁性体
11a,11b間の磁束内に侵入する量が調整される。
これにより、環状体9の磁性体11a,11b間への侵
入量をストッパー20により少なくするに連れ、従来の
遠心力を利用したバックラッシユ防止装置に近似した制
動力の変化曲線が得られる。
【0030】実施の形態2 このバックラッシュ防止装置は、図4に示すように、ス
プール軸5を囲むように配置された導電材からなる環状
体9と、環状体9をスプール軸5上に回り止め状態で摺
動可能に保持するホルダー10と、環状体9を内側と外
側から挟むように支持部材19上に設けられた一対の磁
性体11a,11bと、スプール4の回転軸芯Lから遠
心方向に伸びるように設けられたガイド部12と、ガイ
ド部12にスライド自在に取り付けられた錘13と、ガ
イド部12に沿ってスライドする錘13の先端が当接し
うるカム14とを具備している。
【0031】環状体9及び磁性体11a,11bは実施
の形態1におけると同様な構成であるが、ホルダー1
0、ガイド部12、錘13及びカム14の構成が相違し
ている。すなわち、ホルダー10は環状体9と一体成形
されており、スプール軸5に形成された回り止め部5a
に被さり、スプール軸5上を回り止め状態で摺動可能で
ある。また、ホルダー10はスプール軸5上に固定され
た止め輪18との間に介装されるコイルバネ17による
付勢力でスプール4の端面の方へ押されている。ガイド
部12はスプール軸5に植設された遠心方向に伸びるガ
イドピンで構成されている。錘13はこのガイドピンに
回り止め状態で摺動し得るよう取り付けられている。カ
ム14はホルダー10の反環状体9側に形成されてい
る。このようにカム14をホルダー10側に形成すると
スプール4の形状に制約を受けず、スプール4の設計の
自由度が増すことになる。
【0032】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、遠心力で錘13がガイド部12
上を遠心方向に移動し、カム14との接触を介してホル
ダー10を反スプール4側に押す。このため、ホルダー
10はコイルバネ17の付勢力に抗してスプール軸5上
を磁性体11a,11b側に移動し、環状体9は磁性体
11a,11bの環状の隙間内へと侵入する。
【0033】環状体9のスプール軸5に沿った移動範囲
を調整するための移動範囲調整手段は、環状体9のスプ
ール軸5に沿った磁性体11a,11b側への移動量を
規制する磁性体側移動範囲規制手段であり、具体的には
スプール軸5上磁性体11a,11b側に形成された雄
ネジ21に螺合する雌ネジ22を有したナット23であ
る。
【0034】このナット23の後端からはホルダー10
の方へとスリーブ23aが突出している。上述のごとく
スプール4が回転してホルダー10が磁性体11a,1
1bの方へと移動すると、ホルダー10はナット23の
スリーブ23aの先端に当たって停止する。従って、ナ
ット23をスプール軸5上で螺進退させスプール軸5上
での位置を調整することで、環状体9が磁性体11a,
11b間の磁束内に侵入する量を加減することができ
る。この侵入量を少なくするほど、遠心力を利用したバ
ックラッシユ防止装置に近似した制動力の変化曲線を得
ることができる。
【0035】この制動力の調整は、リール外部からの操
作によって行うことができる。すなわち、ナット23の
外周に歯車の歯24を刻設し、該歯24に噛み合う歯車
25を側板2上に回動可能に枢支する。歯車25の軸が
側板2を外部に貫通した個所には摘み26が設けられ
る。摘み26と側板2との間にはスプリング27を介在
させることで、通常は歯車25をナット23上の歯24
から離脱させておく。制動力を調整する時だけ摘み26
を押し込んで歯車25をナット23上の歯24と噛み合
わせ、摘み26を回してナット23をスプール軸5上で
螺進退させ、環状体9の移動範囲の調整を行う。
【0036】実施の形態3 このバックラッシュ防止装置は、図5に示すように、ス
プール軸5を囲むように配置された導電材からなる環状
体9と、環状体9をスプール軸5上に回り止め状態で摺
動可能に保持するホルダー10と、環状体9を内側と外
側から挟むように側板2上に設けられた一対の磁性体1
1a,11bと、スプール4の回転軸芯Lから遠心方向
に伸びるように設けられたガイド部12と、ガイド部1
2にスライド自在に取り付けられた錘13と、ガイド部
12をスライドする錘13の先端が当接しうるカム14
とを具備している。
【0037】環状体9及び磁性体11a,11bは実施
の形態1におけると同様な構成であるが、ホルダー1
0、ガイド部12、錘13及びカム14の構成が相違し
ている。すなわち、ホルダー10はスプール軸5に形成
された回り止め部5aに被さり、スプール軸5上を回り
止め状態で摺動可能になっている。また、ホルダー10
はスプール軸5上に装着された後述するナット23との
間に介装されるコイルバネ17による付勢力でスプール
4の方へ押しつけられている。ガイド部12はスプール
4の一端に形成されたボス4aに遠心方向に伸びるガイ
ド孔として構成されている。錘13は棒状に形成され、
ガイド孔内に回り止め状態で摺動し得るよう挿入されて
いる。カム14はホルダー10の反環状体9側に円錐面
形に形成されている。
【0038】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、錘13が遠心力でガイド部12
内を遠心方向に移動し、カム14との接触を介してホル
ダー10を反スプール4側に押す。このため、ホルダー
10はコイルバネ17の付勢力に抗してスプール軸5上
を磁性体11a,11b側に移動し、環状体9は磁性体
11a,11b間の隙間内へと侵入する。
【0039】環状体9のスプール軸5に沿った移動範囲
を調整するための移動範囲調整手段は、スプール軸5に
沿って環状体9をスプール4側に弾性付勢する弾性体の
弾性力を調整する弾性力調整手段であり、具体的にはス
プール軸5上磁性体11a,11b側に形成された雄ネ
ジ21に螺合する雌ネジ22を有したナット23であ
る。
【0040】このナット23は、上記コイルバネ17を
介しホルダー10をスプール4のボス4aの方へ押し付
けている。この押し付け力はナット23の螺進退による
コイルバネ17の圧縮量に応じて相違する。従って、ナ
ット23をスプール軸5上で螺進退させスプール軸5上
での位置を調整することで、環状体9が磁性体11a,
11b間の磁束内に侵入する量を加減することができ
る。ナット23をホルダー10側に締め付けるようにし
てこの侵入量を少なくするほど、遠心力を利用したバッ
クラッシユ防止装置に近似した制動力の変化曲線を得る
ことができる。
【0041】実施の形態4 このバックラッシュ防止装置は、図6及び図7に示すよ
うに、スプール軸5を囲むように配置された導電材から
なる環状体9と、環状体9をスプール軸5上に回り止め
状態で摺動可能に保持するホルダー10と、環状体9を
内側と外側から挟むように側板2上に設けられた一対の
磁性体11a,11bと、スプール4の回転軸芯Lから
遠心方向に伸びるように設けられたガイド部12と、ガ
イド部12にスライド自在に取り付けられた錘13と、
ガイド部12をスライドする錘13の先端が当接しうる
カム14とを具備している。
【0042】環状体9及び磁性体11a,11bは実施
の形態1におけると同様な構成であるが、ホルダー1
0、ガイド部12、錘13及びカム14の構成が相違し
ている。すなわち、ホルダー10はスプール軸5に形成
された回り止め部5aに被さり、スプール軸5上を回り
止め状態で摺動可能になっている。ホルダー10はスプ
ール軸5上に固定された止め輪18との間に介装される
コイルバネ17による付勢力でスプール4の方へ押しつ
けられている。ガイド部12はスプール軸5に植設され
た遠心方向に伸びるガイドピンとして構成されている。
錘13はこのガイドピンに回り止め状態で摺動し得るよ
う被せられている。カム14はホルダー10の反環状体
9側に円錐面形に形成されている。
【0043】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、錘13が遠心力でガイド部12
上を遠心方向に移動し、カム14との接触を介してホル
ダー10を反スプール4側に押す。このため、ホルダー
10はコイルバネ17の付勢力に抗してスプール軸5上
を磁性体11a,11b側に移動し、環状体9は磁性体
11a,11bの隙間内へと侵入する。
【0044】環状体9のスプール軸5に沿った移動範囲
を調整するための移動範囲調整手段は、環状体9のスプ
ール軸5に沿ったスプール4側への移動量を規制するス
プール側移動規制手段であり、具体的にはホルダー10
とスプール4との間に介装される調整カム28で構成さ
れる。
【0045】この調整カム28は、スプール軸5上に回
転可能に取り付けられる円盤型に形成され、この円盤の
前面にホルダー10の後端縁に形成された複数個の突起
29に夫々対向するようにカム片28aが設けられてい
る。カム片28aはスプール軸5を中心とした円弧に沿
って一方向に徐々に高くなるよう形成されている。円盤
の後面には凸状の係止片30が設けられている。スプー
ル4の端面にはこの調整カム28の係止片30と係合す
る係止孔31が一定角ピッチで多数形成されている。各
係止孔31にはカム片28aの高さに応じて例えば数字
よりなる符号が当てられ、各符号がスプール4の端面上
に表示されている。調整カム28はガイド部12との間
に介装される圧縮バネ32によりスプール4の端面に常
時押し付けられている。ホルダー10の調整カム28に
対する押し付け力は、調整カム28のスプール軸5回り
での回転量に応じて相違し、係止片30を異なる係止孔
31と係合させコイルバネ17の圧縮量を加減すること
で調整される。従って、調整カム28をスプール軸5上
で回しその位置を調整することで、環状体9が磁性体1
1a,11b間の磁束内に侵入する量を加減することが
できる。例えば、環状体9の先端とスプール4端面との
間の距離を大きくする向きに調整カム28を調整する
と、環状体9が一対の磁性体11a,11b間の磁束内
から後退する量が規制され、この後退量を少なくするほ
ど従来の磁石を利用したバックラッシユ防止装置に近似
した制動力の変化曲線が得られる。
【0046】なお、この実施の形態においては、カム片
28aを調整カム28側に設け、突起29をホルダー1
0側に設けているが、カム片28aをホルダー10側に
設け、突起29を調整カム28側に夫々設けるようにし
てもよい。また、カム片28aと突起29は、調整カム
28とスプール4の端面とに設けるようにしても良い。
【0047】実施の形態5 このバックラッシュ防止装置は、図8に示すように、ス
プール軸5を囲むように配置された導電材からなる環状
体9と、環状体9をスプール軸5上に回り止め状態で摺
動可能に保持するホルダー10と、環状体9を内側と外
側から挟むように側板2上に設けられた一対の磁性体1
1a,11bと、スプール4の回転軸芯Lから遠心方向
に伸びるように設けられたガイド部12と、ガイド部1
2にスライド自在に取り付けられた錘13と、ガイド部
12をスライドする錘13の先端が当接しうるカム14
とを具備している。
【0048】環状体9及び磁性体11a,11bは実施
の形態1におけると同様な構成であるが、ホルダー1
0、ガイド部12、錘13及びカム14の構成が相違し
ている。すなわち、ホルダー10はスプール軸5に形成
された回り止め部5aに被さり、スプール軸5上を回り
止め状態で摺動可能になっている。また、ホルダー10
はスプール軸5上に固定された止め輪18との間に介装
されるコイルバネ17による付勢力でスプール4の端面
4bの方へ押しつけられている。ガイド部12はスプー
ル軸5に植設された遠心方向に伸びるガイドピンで構成
されている。錘13はこのガイドピンに回り止め状態で
摺動し得るよう取り付けられている。カム14はホルダ
ー10の反環状体9側に設けられた円筒部の内面に形成
されている。ホルダー10の円筒部は、スプール4の端
面4bの中央部に形成された空洞4c内に上記ガイド部
12及び錘13と共に入り込んでおり、そのためリール
が小型化されている。
【0049】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、錘13が遠心力でガイド部12
上を遠心方向に移動し、カム14との接触を介してホル
ダー10を反スプール4側に押す。このため、ホルダー
10はコイルバネ17の付勢力に抗してスプール軸5上
を磁性体11a,11b側に移動し、環状体9は磁性体
11a,11b間の隙間内へと侵入し、制動力が加えら
れる。
【0050】実施の形態6 このバックラッシュ防止装置は、図9に示すように、ス
プール軸5を囲むように配置された導電材からなる環状
体9と、環状体9をスプール軸5上に摺動可能に保持す
るホルダー10と、環状体9を内側と外側から挟むよう
に側板2上に設けられた一対の磁性体11a,11b
と、スプール4の回転軸芯Lから遠心方向に伸びつつホ
ルダー10側に傾斜するように設けられたガイド部12
と、ガイド部12にスライド自在に取り付けられた先端
がホルダー10に接触し得る錘13とを具備している。
【0051】環状体9及び磁性体11a,11bは実施
の形態1におけると同様な構成であるが、ホルダー1
0、ガイド部12及び錘13の構成が相違している。す
なわち、ホルダー10はスプール軸5に形成された回り
止め部5aに被さり、スプール軸5上を回り止め状態で
摺動可能になっている。また、ホルダー10は円盤状に
形成され、スプール軸5上に固定された止め輪18との
間に介装されるコイルバネ17による付勢力でスプール
4の端面の方へ押しつけられている。ガイド部12はス
プール軸5に植設されたガイドピンであり、このガイド
ピンはスプール4の回転軸芯Lから遠心方向に伸びつつ
ホルダー10側に傾斜している。錘13はこのガイドピ
ンに回り止め状態で摺動し得るよう取り付けられてい
る。錘13の先端はホルダー10のスプール4側を向い
た当接面33に当接可能である。
【0052】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、錘13が遠心力によりガイド部
12上を斜め上方に移動して円盤状のホルダー10を反
スプール4側に押す。このため、ホルダー10はコイル
バネ17の付勢力に抗してスプール軸5上を磁性体11
a,11b側に移動し、環状体9は磁性体11a,11
bの隙間内へと侵入し、制動力を加えられる。
【0053】実施の形態7 このバックラッシュ防止装置は、図10に示すように、
スプール軸5を囲むように配置された導電材からなる環
状体9と、環状体9をスプール軸5上に摺動可能に保持
するホルダー10と、環状体9を内側と外側から挟むよ
うに側板2上に設けられた一対の磁性体11a,11b
と、スプール4の回転軸芯Lから遠心方向に伸びるよう
に環状体9の後端に設けられたガイド部12と、ガイド
部12にスライド自在に取り付けられ先端がスプール4
の端面に接触し得る錘13とを具備している。
【0054】環状体9及び磁性体11a,11bは実施
の形態1におけると同様な構成であるが、ホルダー1
0、ガイド部12及び錘13の構成が相違している。す
なわち、ホルダー10は環状体9と一体成形されてお
り、スプール軸5に形成された回り止め部5aに被さ
り、スプール軸5上を回り止め状態で摺動可能になって
いる。また、ホルダー10は円盤状に形成され、スプー
ル軸5上に固定された止め輪18との間に介装されるコ
イルバネ17による付勢力でスプール4の方へ押しつけ
られている。ガイド部12は環状体9の後端に植設され
たガイドピンである。錘13はこのガイドピンに回り止
め状態で摺動し得るよう取り付けられている。スプール
4の一端には錘13が接触し得るカム14が形成されて
いる。カム14は例えば円錐面とされる。環状体9、ガ
イド部12及び錘13はスプール4の一端のカム14の
存在により形成される空洞内に入り込んでおり、このた
めリールの小型化が達成される。
【0055】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、錘13が遠心力によりガイド部
12上を遠心方向に移動してスプール4のカム14に当
接する。スプール4の回転数が上がるに連れ錘13はカ
ム14のより外側に向かおうとする。これにより、ホル
ダー10はコイルバネ17の付勢力に抗してスプール軸
5上を磁性体11a,11b側に移動し、環状体9は磁
性体11a,11b間の隙間内へと侵入し、制動力を加
えられる。
【0056】実施の形態8 このバックラッシュ防止装置は、図11に示すように、
スプール軸5を囲むように配置された導電材からなる環
状体9と、環状体9をスプール軸5上に摺動可能に保持
するホルダー10と、環状体9に対峙するように側板2
上に設けられた磁性体11と、スプール4の回転軸芯L
から遠心方向に伸びるように設けられたガイド部12
と、ガイド部12にスライド自在に取り付けられ先端が
ホルダー10に接触し得る錘13とを具備している。
【0057】環状体9は、円盤形に形成され、そのボス
としてのホルダー10を介しスプール軸5に形成された
回り止め部5aに被さり、スプール軸5上を回り止め状
態で摺動可能になっている。ホルダー10の後部には円
錐形のカム14が設けられている。ガイド部12はホル
ダー10とスプール4との間においてスプール軸5に植
設されたガイドピンであり、このガイドピンはスプール
4の回転軸芯Lから遠心方向に伸びている。錘13はこ
のガイドピンに回り止め状態で摺動し得るよう取り付け
られている。錘13はスプール4の回転時の遠心力でガ
イドピン上を摺動してカム14に接触し得る。ホルダー
10は、スプール軸5上に軸受6側に固定された止め輪
18との間に介装されるコイルバネ17による付勢力で
ガイド部12の方へ押しつけられ、ホルダー10上のカ
ム14が錘13の先端に当接したところで停止してい
る。
【0058】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、錘13が遠心力でガイド部12
上を遠心方向に移動してカム14との接触を介しホルダ
ー10を反スプール4側に押す。このため、ホルダー1
0はコイルバネ17の付勢力に抗してスプール軸5上を
磁性体11側に移動する。環状体9は磁性体11に接近
することで制動力を加えられる。
【0059】実施の形態9 このバックラッシュ防止装置は、図12に示すように、
スプール軸5を囲むように配置された導電材からなる環
状体9と、環状体9をスプール軸5上に回り止め状態で
摺動可能に保持するホルダー10と、環状体9を内側と
外側から挟むように側板2上に設けられた一対の磁性体
11a,11bと、スプール軸5上に回転可能に取り付
けられた先端がホルダー10に当接可能なレバー34
と、レバー34の後端に固定された錘35とを具備して
いる。
【0060】環状体9及び磁性体11a,11bは実施
の形態1におけると同様な構成であるが、ホルダー10
はスプール軸5に形成された回り止め部5aに被さり、
スプール軸5上を回り止め状態で摺動可能になってい
る。また、ホルダー10はスプール軸5上に固定された
止め輪18との間に介装されるコイルバネ17による付
勢力でスプール4の端面4bの方へ押しつけられてい
る。レバー34は略L字形に形成され、スプール4の筒
軸上に形成されたブラケットに支点ピン36を介し回動
可能に取り付けられている。レバーの先端はホルダー1
0のスプール4側の当接面33に接触可能である。錘1
3はレバー34の後端に固着されている。
【0061】このバックラッシュ防止装置において、ス
プール4が回転すると、錘13に掛かる遠心力でレバー
34が支点ピン36の回りをホルダー10側に回転し、
その先端がホルダー10の当接面33に当接してホルダ
ー10を反スプール4側に押す。このため、ホルダー1
0はコイルバネ17の付勢力に抗してスプール軸5上を
磁性体11a,11b側に移動し、環状体9は磁性体1
1a,11bの隙間内へと侵入し、制動力を加えられ
る。
【0062】
【発明の効果】本発明によれば、環状体のスプール軸に
沿った移動範囲を調整する移動範囲調整手段を設けたの
で、環状体の移動範囲を一対の磁性体の磁束内に規制す
ることで従来の磁石を利用したバックラッシュ防止装置
に近似した制動力の変化曲線を得ることができ、環状体
の移動範囲を一対の磁性体の磁束外から磁束内に移動可
能に規制することで遠心力を利用したバックラッシュ防
止装置に近似した制動力の変化曲線を得ることができ
る。また、移動範囲調整手段により環状体の移動範囲を
一対の磁性体の磁束外から磁束内への侵入移動量を調整
することによって遠心力を利用したバックラッシュ防止
装置に近似した制動力の変化曲線から磁石を利用したバ
ックラッシュ防止装置に近似した制動力の変化曲線に変
更することができる。このように、環状体のスプール軸
方向への摺動位置又は範囲を調整することによって遠心
ブレーキの制動特性とマグネットブレーキの制動特性と
を任意に加味した制動力調整が可能になる。従って、釣
り人は釣り場の環境や疑似餌の種類や投擲の種類等に応
じて好みの制動曲線を選択することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るバックラッシュ防
止装置を備えた両軸受けリールの部分切欠平面図であ
る。
【図2】図1中要部の拡大断面図である。
【図3】図2中III−III線矢視図である。
【図4】本発明の実施の形態2に係るバックラッシュ防
止装置の拡大断面図である。
【図5】本発明の実施の形態3に係るバックラッシュ防
止装置の拡大断面図である。
【図6】本発明の実施の形態4に係るバックラッシュ防
止装置の拡大断面図である。
【図7】実施の形態4に係るバックラッシュ防止装置の
分解斜視図である。
【図8】本発明の実施の形態5に係るバックラッシュ防
止装置の拡大断面図である。
【図9】本発明の実施の形態6に係るバックラッシュ防
止装置の拡大断面図である。
【図10】本発明の実施の形態7に係るバックラッシュ
防止装置の拡大断面図である。
【図11】本発明の実施の形態8に係るバックラッシュ
防止装置の拡大断面図である。
【図12】本発明の実施の形態9に係るバックラッシュ
防止装置の拡大断面図である。
【符号の説明】
1…リール本体 2,3…側板 4…スプール 5…スプール軸 7…ハンドル 9…環状体 11a,11b…磁性体 13…錘 17…弾性体 20…ストッパー 23…ナット 28…調整カム L…スプールの回転軸芯

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハンドルによってリール本体の側板間に
    回転可能に支承されたスプールの一端に導電材からなる
    環状体を設けると共に、上記環状体に対向する側板に上
    記環状体を内側と外側から挟むように一対の磁性体を配
    設し、上記環状体をスプール側に弾性付勢してスプール
    軸方向に摺動自在にかつ回転不能に支承し、上記スプー
    ルにスプールの回転時の遠心力によってスプールの回転
    軸芯から放射方向に移動可能に錘を設け、該錘で上記環
    状体を押圧することによって、該環状体を弾性力に抗し
    てスプール軸方向に摺動させ一対の磁性体間の磁束内に
    侵入させるようにした両軸受けリールのバックラッシュ
    防止装置において、上記環状体のスプール軸に沿った移
    動範囲を調整する移動範囲調整手段を設けたことを特徴
    とする両軸受けリールのバックラッシュ防止装置。
  2. 【請求項2】 上記移動範囲調整手段が、スプールの回
    転時の遠心力によるスプールの回転軸芯から放射方向へ
    の錘の移動量を規制する錘移動範囲規制手段であること
    を特徴とする請求項1に記載の両軸受けリールのバック
    ラッシュ防止装置。
  3. 【請求項3】 上記移動範囲調整手段が、上記環状体の
    スプール軸に沿った磁性体側への移動量を規制する磁性
    体側移動範囲規制手段であることを特徴とする請求項1
    に記載の両軸受けリールのバックラッシュ防止装置。
  4. 【請求項4】 上記移動範囲調整手段が、上記スプール
    軸に沿って上記環状体をスプール側に弾性付勢する弾性
    体の弾性力を調整する弾性力調整手段であることを特徴
    とする請求項1に記載の両軸受けリールのバックラッシ
    ュ防止装置。
  5. 【請求項5】 上記移動範囲調整手段が、上記環状体の
    スプール軸に沿ったスプール側への移動量を規制するス
    プール側移動規制手段であることを特徴とする請求項1
    に記載の両軸受けリールのバックラッシュ防止装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009027975A (ja) * 2007-07-26 2009-02-12 Daiwa Seiko Inc 魚釣用リール
JP2012157359A (ja) * 2012-04-13 2012-08-23 Globeride Inc 魚釣用リール
KR20190136779A (ko) * 2018-05-31 2019-12-10 유한책임회사 도요엔지니어링 가변식 스풀 플레이트를 구비한 베이트 캐스팅 릴

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