JP2000014207A - ブーム装置及びブーム式作業車 - Google Patents

ブーム装置及びブーム式作業車

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JP2000014207A JP10188433A JP18843398A JP2000014207A JP 2000014207 A JP2000014207 A JP 2000014207A JP 10188433 A JP10188433 A JP 10188433A JP 18843398 A JP18843398 A JP 18843398A JP 2000014207 A JP2000014207 A JP 2000014207A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要に応じて、ブームを人力で容易に動かす
ことができ、操作性のよい、ブーム装置を提供する。 【解決手段】 ブーム6を駆動する油圧アクチュエータ
13の作動油を解放制御して前記ブーム6の人力駆動を
可能にせしめるブーム人力駆動制御装置36を備えてい
る。前記ブーム6は、通常は、前記油圧アクチュエータ
13によって動力駆動される。しかし、必要に応じて、
前記ブーム人力駆動制御装置36を操作することによ
り、前記油圧アクチュエータ13の前記作動油が解放さ
れ、前記ブーム6を人力で動かすことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブーム装置及びブ
ーム式作業車に関する。
【0002】
【従来の技術】ブーム式作業車の一種である乗用ブーム
スプレーヤとして、運転席を有する走行機体の前部また
は後部に、前後方向へと折り畳み自在なブーム装置を備
えたものがある。該ブーム装置は、例えば、移動時や運
搬時や格納時等の便宜のため、前記機体の左右外方へ延
びる噴霧作業時用展張状態から、前記機体の左右側面に
沿う収納状態へと、折り畳み自在とされている。前記ブ
ーム装置の折り畳み駆動は、例えば、電動式アクチュエ
ータ等によって行われ、これらは、前記運転席の付近に
配設された制御装置によって、前記運転席から運転者に
よって操作される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、例えば、前記
ブームスプレーヤの格納時等に、前記運転者が前記ブー
ム装置を折り畳み操作すると、それは前記機体の側面に
沿って位置することになるので、前記運転者の降車の障
害となる場合もある。通常、前記運転者は、前記スプレ
ーヤの駆動源を完全に停止してから降車するので、降車
時には、前記ブーム装置の前記駆動力はもはや働かず、
前記ブーム装置を動力駆動することはもちろん、手動で
動かすことも、容易にはできない。こうしたことは、降
車時のみならず、前記スプレーヤへ乗車する際にも、同
様に問題となる。
【0004】この場合、乗降時に前記運転者が、前記ブ
ームを乗降動作の邪魔にならないように人力で動かすこ
とができれば、前記問題は解決する。
【0005】本発明は、こうした事情を背景としてなさ
れたもので、その第一の解決課題は、必要に応じて、ブ
ームを人力で容易に動かすことができる、ブーム装置及
びブーム式作業車を提供することである。
【0006】本発明の第二の解決課題は、さらに、操作
性のよい、ブーム装置及びブーム式作業車を提供するこ
とである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1に記載の本発明に係るブーム装置は、ブー
ムと、該ブームを駆動する油圧アクチュエータと、該油
圧アクチュエータの作動油を解放制御して前記ブームの
人力駆動を可能にせしめるブーム人力駆動制御装置と、
を備えたものである。
【0008】この場合、前記ブームは、通常は、前記油
圧アクチュエータによって動力駆動される。しかし、必
要に応じて、前記ブーム人力駆動制御装置を操作するこ
とにより、前記油圧アクチュエータの前記作動油が解放
され、前記ブームを人力で容易に動かすことができる。
【0009】前記ブーム人力制御装置を操作した後に、
前記ブームを人力駆動すると、前記作動油が前記油圧ア
クチュエータから押し出されるが、このときの油圧抵抗
のため、前記ブームの人力による移動速度が適度に規制
されるので、安全である。
【0010】請求項2に記載の本発明に係るブーム装置
は、請求項1に記載のものにおいて、前記ブーム人力駆
動制御装置と、前記油圧アクチュエータの動作を制御す
るブーム動力駆動制御装置と、を一体的に有するブーム
制御装置を備えたものである。このようにすれば、前記
ブームの人力駆動制御も動力駆動制御もしやすくて操作
性がよいほか、前記ブーム制御装置の製造にも便利であ
る。
【0011】請求項3に記載の本発明に係るブーム式作
業車は、運転席を有する走行機体と、該走行機体に取り
付けられたブームと、該ブームを駆動する油圧アクチュ
エータと、該油圧アクチュエータの作動油を解放制御し
て前記ブームの人力駆動を可能にせしめるブーム人力駆
動制御装置と、を備え、該ブーム人力駆動制御装置を、
前記走行機体の運転者が、未乗車でも操作し得る位置に
配設したものである。請求項3に記載の本発明によれ
ば、前記ブームは、通常時には、前記油圧アクチュエー
タによって動力駆動されるが、さらに、必要に応じて、
前記運転者が前記ブーム人力駆動制御装置を操作するこ
とにより、人力でも駆動可能となる。そして、該ブーム
人力駆動制御装置は、前記運転者が、未乗車のままでも
操作し得るので、便利である。
【0012】請求項4に記載の本発明に係るブーム式作
業車は、請求項3に記載のものにおいて、前記ブーム人
力駆動制御装置と、前記油圧アクチュエータの動作を制
御するブーム動力駆動制御装置とを、互いに一体にして
ブーム制御装置を形成し、該ブーム制御装置を、前記運
転者が未乗車でも前記運転席からでも操作し得る位置に
配設したものである。
【0013】請求項5に記載の本発明は、請求項2に記
載のブーム装置または請求項4に記載のブーム式作業車
において、前記ブーム制御装置が、ブーム動力駆動時シ
フト位置と、ブーム停止時シフト位置と、ブーム人力駆
動時シフト位置と、にシフト操作自在な単一の制御手段
を備えたものである。
【0014】この場合、前記単一の制御手段を前記各シ
フト位置へとシフト操作することにより、前記ブームを
動力駆動させたり、前記ブームを停止させたり、前記ブ
ームを人力駆動可能にせしめたりすることができる。よ
って、操作性が良好である。
【0015】請求項6に記載の本発明は、請求項5に記
載のブーム装置またはブーム式作業車において、前記制
御手段を前記ブーム停止時シフト位置へと常時付勢する
付勢手段を備えたものである。この場合、前記制御手段
から手を離せば、前記ブーム停止時シフト位置へと前記
制御手段が自動的に戻るので、安全である。
【0016】請求項7に記載の本発明は、請求項6に記
載のブーム装置またはブーム式作業車において、前記制
御手段を前記付勢手段の付勢力に抗して前記ブーム人力
駆動時シフト位置に保持せしめる制御手段保持機能を備
えたものである。このようにすれば、前記制御手段を前
記ブーム人力駆動時シフト位置に保持せしめることがで
きるので、例えば、前記制御手段から手を離し、両手で
前記ブームを動かすことができ、該ブームを動かしやす
い等の利点がある。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して、本発明の
好適な一実施形態を説明する。
【0018】図1は、本発明の一実施形態に係るブーム
装置を備えたブーム式作業車の一例としてのブームスプ
レーヤの概略平面図である。該ブームスプレーヤは、操
向前輪1,1と駆動後輪2,2とを有する、最低地上高
の高い、いわゆるハイクリアランス式の乗用走行機体3
の前部に、噴霧作業時に左右外方へと展張せしめられる
ブーム装置4を備えている。
【0019】該ブーム装置4は、水平横長の中央ブーム
5と、該中央ブーム5の左右両外端部に折り畳み自在に
それぞれ連結された長尺の左右ブーム6,7と、を備え
ている。該各ブーム5,6,7の下面には、多数の薬液
等噴霧ノズル8が等間隔で取着されている。
【0020】前記中央ブーム5は、前記機体3の前部
に、例えば、平行リンケージ式リフト装置9等を介して
地上高可変に支持されている。該平行リンケージ式リフ
ト装置9は、例えば、上下方向に伸縮する左右一対のブ
ーム昇降駆動用油圧シリンダ10,10を駆動源として
駆動され、該左右一対のブーム昇降駆動用油圧シリンダ
10,10は、前記機体3の走行駆動源としての内燃エ
ンジン11を駆動源として駆動される。
【0021】前記中央ブーム5と前記左右ブーム6,7
との間は、前記ブームスプレーヤの移動時や運搬時や格
納時等に、前記左右ブーム6,7を、前記機体3の左右
側面に沿って後方へと折り畳んで収納できるように、ピ
ボット折り畳み機構12を介して、屈曲可能に連結され
ている。以下、説明の便宜上、前記左右ブーム6,7が
前記機体3の左右外方へ向かって延びている状態(図1
に二点鎖線で示した状態)を、前記左右ブーム6,7の
開状態といい、前記左右ブーム6,7が後方へと折り畳
まれて前記機体3の左右側面に沿って収納されている状
態(図1に実線で示した状態)を、前記左右ブーム6,
7の閉状態という。
【0022】該左右ブーム6,7は、油圧アクチュエー
タとしての、左右のブーム開閉駆動用油圧シリンダ1
3,14によって、個別に開閉駆動される。該左右ブー
ム開閉駆動用油圧シリンダ13,14は、いずれも片ロ
ッド形の油圧シリンダであり、固定部としての前記中央
ブーム5と、前記左右ブーム6,7と、の間に架設さ
れ、各ロッド13a,14aを、前記左右ブーム6,7
側に位置せしめて、それぞれに、枢止軸15,16によ
って枢止されている。前記左右ブーム開閉駆動用油圧シ
リンダ13,14も、前記左右一対のブーム昇降駆動用
油圧シリンダ10,10と同様に、前記内燃エンジン1
1を駆動源として駆動される前記機体3の前後方向ほぼ
中央部に位置する運転席17の後方には、噴霧液を貯留
するタンク18が搭載され、該タンク18の後方には、
前記噴霧液を多数の前記噴霧ノズル8へ圧送する高圧プ
ランジャ式等の液体圧送ポンプ19が配設されている。
該ポンプ19も、前記内燃エンジン11を駆動源として
駆動される。
【0023】前記運転席17の付近には、該運転席17
から運転者Mが操作しやすい位置に、ブーム制御装置2
0が配設されている。本実施形態では、該ブーム制御装
置20を、前記運転席17の前記運転者Mから見て、左
斜め前方に配置し、前記運転者Mが左手で操作できるよ
うにしている。
【0024】前記ブーム制御装置20は、前記ブーム
5,6,7の昇降動作を制御するブーム昇降制御装置2
1と、前記左右両ブーム6,7の開閉動作を個別に制御
する左右ブーム開閉制御装置22,23と、を一体的に
備えている。前記ブーム昇降制御装置21および前記左
右ブーム開閉制御装置22,23は、人力操作手段とし
ての制御レバーを一本ずつ有していて、本実施形態で
は、合計三本の制御レバーを、前記運転席17の前記運
転者Mから見て、左から右へと、左ブーム開閉制御レバ
ー24、ブーム昇降制御レバー25、右ブーム開閉制御
レバー26、の順に配設している。
【0025】図1に明確に示したように、前記左ブーム
開閉制御レバー24は、前記運転者Mが、未乗車のまま
でも、すなわち、地上からでも操作し得る位置に配設さ
れている。これは、後で詳しく述べるように、前記運転
者Mが、前記機体3への乗車前や降車後にも、必要に応
じて、前記左ブーム開閉制御レバー24を手動操作でき
るようにするためである。
【0026】次に、図2を参照して、前記ブーム制御装
置20を含む、前記各油圧シリンダ10,13,14の
油圧配管系について説明する。前記ブーム制御装置20
は、図2の、二点鎖線で囲まれた部分である。
【0027】油圧ポンプ28は、前記内燃エンジン11
によって駆動されて、油タンク27内の作動油を圧送す
る。前記油圧ポンプ28の作動油圧送吐出路29は、該
吐出路29に対して並列に介装された三つの逆止弁3
0,31,32を介して、左ブーム開閉駆動方向切換弁
33と、ブーム昇降駆動方向切換弁34と、右ブーム開
閉駆動方向切換弁35と、に、連通している。該各切換
弁33,34,35は、前記各制御レバー24,25,
26とともに、それぞれ前記各制御装置22,21,2
3を構成する。前記各切換弁33,34,35は、いず
れも四ポート弁である。
【0028】前記左ブーム開閉駆動方向切換弁33は、
片ロッド形複動シリンダである前記左ブーム開閉駆動用
油圧シリンダ13の前後二つの油室13b,13cに連
通している。また、前記ブーム昇降駆動方向切換弁34
は、いずれも片ロッド形複動シリンダである前記左右一
対のブーム昇降駆動用油圧シリンダ10,10の各前後
二つの油室10b,10b,10c,10cに、それぞ
れ連通している。そして、前記右ブーム開閉駆動方向切
換弁35は、同じく片ロッド形複動シリンダである前記
右ブーム開閉駆動用油圧シリンダ14の前後二つの油室
14b,14cに連通している。さらに、前記各切換弁
33,34,35は、前記油タンク27へと、それぞれ
連通している。
【0029】前記各切換弁33,34,35は、いずれ
も、スプリングリターン式のものである。すなわち、前
記各切換弁33,34,35は、付勢手段としてのばね
33a,33b,33cによって、中立位置へ向かって
常時付勢されていて、前記運転者Mが前記各制御レバー
24,25,26から手を離すと、該各制御レバー2
4,25,26は、前記各切換弁33,34,35の前
記各中立位置に対応する中立シフト位置(ブーム停止時
シフト位置N)へと自動的に復帰して、前記各切換弁3
3,34,35の四つのポートがすべて閉じられるよう
になっている。
【0030】そして、図3に示すように、前記運転者M
が、前記左ブーム開閉制御レバー24を、中立の前記ブ
ーム停止時シフト位置Nから左ブーム開作動時シフト位
置LUへと上方へ揺動操作すると、前記左ブーム開閉駆
動方向切換弁33によって油圧回路が切り換えられ、前
記左ブーム開閉駆動用油圧シリンダ13の前記ロッド1
3aが延び出し方向へと駆動されて、前記左ブーム6が
開作動し、逆に、前記運転者Mが、前記左ブーム開閉制
御レバー24を、中立の前記ブーム停止時シフト位置N
から左ブーム閉作動時シフト位置LDへと下方へ揺動操
作すると、前記左ブーム開閉駆動用油圧シリンダ13の
前記ロッド13aが退縮方向へと駆動されて、前記左ブ
ーム6が閉作動する。
【0031】同様に、図4に示すように、前記運転者M
が、前記右ブーム開閉制御レバー26を、中立の前記ブ
ーム停止時シフト位置Nから右ブーム開作動時シフト位
置RUへと上方へ揺動操作すると、前記右ブーム開閉駆
動用油圧シリンダ14の前記ロッド14aが延び出し方
向へと駆動されて、前記右ブーム7が開作動し、逆に、
前記運転者Mが、前記右ブーム開閉制御レバー26を、
中立の前記ブーム停止時シフト位置Nから右ブーム閉作
動時シフト位置RDへと下方へ揺動操作すると、前記右
ブーム開閉駆動用油圧シリンダ14の前記ロッド14a
が退縮方向へと駆動されて、前記右ブーム7が閉作動す
る。
【0032】一方、前記ブーム昇降制御レバー21は、
図4に示した前記右ブーム開閉制御レバー26と同一の
操作形式のものであり、前記運転者Mが、前記ブーム昇
降制御レバー21を、中立の前記ブーム停止時シフト位
置Nから、図4で見て前記右ブーム開作動時シフト位置
RUと同じ位置であるブーム下降時シフト位置へと上方
へ揺動操作すると、前記左右一対のブーム昇降駆動用油
圧シリンダ10,10の各ロッド10a,10aが退縮
方向へと同時に駆動されて、前記ブーム5,6,7が下
降せしめられ、逆に、前記運転者Mが、前記ブーム昇降
制御レバー21を、中立の前記ブーム停止時シフト位置
Nから、図4で見て前記右ブーム閉作動時シフト位置R
Dと同じ位置であるブーム上昇時シフト位置へと下方へ
揺動操作すると、前記左右一対のブーム昇降駆動用油圧
シリンダ10,10の前記各ロッド10a,10aが延
び出し方向へと同時に駆動されて、前記ブーム5,6,
7が上昇せしめられる。
【0033】図2に示すように、前記ブーム制御装置2
0は、いずれもブーム動力駆動制御装置である前記ブー
ム昇降制御装置21および前記左右ブーム開閉制御装置
22,23に加え、必要に応じて、例えば、前記左ブー
ム6を人力で動かすことができるように、ブーム人力駆
動制御装置36をも、一体的に備えている。該ブーム人
力駆動制御装置36は、前記左ブーム開閉駆動用油圧シ
リンダ13の前記作動油を解放制御して、前記運転者M
の乗降側の前記左ブーム6の人力駆動を可能にせしめ
る。
【0034】ここでは、構成の集約化および操作性の向
上等の観点から、前記ブーム人力駆動制御装置36を、
前記ブーム動力駆動制御装置としての前記左ブーム開閉
制御装置22と一体的に設けている。具体的には、前記
左ブーム開閉駆動方向切換弁33として、四位置弁を使
用し、図3に示すように、前記左ブーム開閉制御レバー
24を、前記三つのシフト位置(中立の前記ブーム停止
時シフト位置N、ブーム動力駆動時シフト位置としての
前記左ブーム開作動時シフト位置LUおよび前記左ブー
ム閉作動時シフト位置LD)に加えて、左ブーム人力駆
動時シフト位置LTにも、切換操作することができるよ
うにしている。
【0035】その結果、図3に示すように、単一の制御
手段である前記左ブーム開閉制御レバー24を、前記左
ブーム開作動時シフト位置LUを越えてさらに上方の前
記左ブーム人力駆動時シフト位置LTまで揺動操作する
と、前記油圧ポンプ28から前記左ブーム開閉駆動方向
切換弁33への前記作動油の流入が停止し、同時に、前
記左ブーム開閉駆動用油圧シリンダ13の前記二つの油
室13b,13cが、いずれも、前記油タンク27へと
解放される。このため、前記内燃エンジン11が停止さ
れ、前記油圧ポンプ28が不作動の状態であっても、前
記左ブーム開閉制御レバー24を、前記左ブーム人力駆
動時シフト位置LTへと押し上げることにより、前記左
ブーム13を人力で容易に動かすことができる。
【0036】また、前記左ブーム開閉駆動方向切換弁3
3は、前記左ブーム開閉制御レバー24を中立位置Nへ
自動的に戻すための前記ばね33aの付勢力に抗して、
前記左ブーム人力駆動時シフト位置LTに保持せしめる
レバー保持機能を内蔵している。このため、前記左ブー
ム開閉制御レバー24を、一旦前記左ブーム人力駆動時
シフト位置LTへと揺動操作すれば、前記制御レバー2
4は、そのまま前記左ブーム人力駆動時シフト位置LT
に止まり、その後、前記制御レバー24に所定値を超え
る下方への操作力を与えると、該制御レバー24は、中
立の前記ブーム停止時シフト位置Nへと自動的に復帰す
る。
【0037】なお、前記レバー保持機能を発揮するスプ
リングディテントや掛け外し自在のロックアーム38等
を、レバー保持手段として別に設けることもできる。
【0038】図2に示すように、前記油圧シリンダ1
0,13,14の油圧配管系には、適宜、安全弁37,
37が介装され、前記油圧配管内の油圧が所定値を超え
ると、前記油圧ポンプ28により圧送される前記作動油
が前記油タンク27へと自動的に戻されるようになって
いる。
【0039】前記運転者Mは、前記ブーム人力駆動制御
装置36を、例えば、次のようにして使用する。
【0040】いま、前記ブームスプレーヤは、図1に実
線で示すように、前記左右ブーム6,7が閉じられ、か
つ前記内燃エンジン11が停止した状態にあるとする。
こうした状態で前記運転者Mが前記運転席17に乗り込
む場合には、乗降側である前記機体3の左側の地上から
手を伸ばして、前記左ブーム開閉制御レバー24を、前
記左ブーム人力駆動時シフト位置LTへと、上方へ揺動
操作する。すると、前記左ブーム開閉駆動用油圧シリン
ダ13内の前記作動油が解放されるので、前記左ブーム
6を人力で動かすことが可能となる。そこで、前記運転
者Mは、前記運転席17に乗り込むのに必要な範囲で、
前記左ブーム6を手で動かし、前記ブームスプレーヤに
容易に乗車することができる。前記運転者Mは、前記運
転席17で、前記左ブーム開閉制御レバー24を、中立
の前記ブーム停止時シフト位置Nへと戻し、前記内燃エ
ンジン11を始動させ、前記左右ブーム開閉制御レバー
24,26を操作して、前記左右ブーム6,7を左右外
方へと動力展張せしめて、噴霧作業を開始する。
【0041】一方、噴霧作業を終え、前記運転者Mが前
記運転席17から降りる場合には、前記左右ブーム開閉
制御レバー24,26を操作し、前記左右ブーム開閉駆
動用油圧シリンダ13,14を動力駆動して前記左右ブ
ーム6,7を閉じ、前記内燃エンジン11を停止させ
る。そして、前記運転席17から降りる前に、前記左ブ
ーム開閉制御レバー24を、前記左ブーム人力駆動時シ
フト位置LTへと上方へ揺動操作する。これにより、前
記左ブーム6が人力で動かせるようになるので、前記運
転者Mは、降車動作に必要な範囲内で前記左ブーム6を
手で押し開き、前記運転席17から容易に降りることが
できる。
【0042】前記左ブーム6を人力で動かす場合には、
該左ブーム6の人力駆動にしたがって、前記左ブーム開
閉駆動用油圧シリンダ13から前記作動油が押し出され
るが、このときの流動抵抗のため、前記左ブーム6の人
力による移動速度が適度に規制されるので、安全であ
る。
【0043】なお、本実施形態では、前記機体3の左側
から乗車し、かつ該機体3の左側へと降車することを前
提として、前記左ブーム6のみを人力駆動自在にせしめ
ているが、これに限る必要はなく、前記右ブーム7のみ
を、またはそれら両ブーム6,7を、人力駆動自在にせ
しめてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るブーム装置を備えた
ブームスプレーヤの平面図である。
【図2】図1のブーム装置の油圧配管図である。
【図3】図1のブーム装置における左ブーム開閉制御レ
バーのシフト位置を示す左側面図である。
【図4】図1のブーム装置における右ブーム開閉制御レ
バーおよびブーム昇降制御レバーのシフト位置を示す左
側面図である。
【符号の説明】
3 走行機体 6 左ブーム(ブーム) 13 油圧アクチュエータ 17 運転席 20 ブーム制御装置 22 左ブーム開閉制御装置(ブーム動力駆動制御装
置) 24 制御レバー(制御手段) 33a 付勢手段 36 ブーム人力駆動装置 M 運転者 LU 左ブーム開作動時シフト位置(ブーム動力駆動時
シフト位置) LD 左ブーム閉作動時シフト位置(ブーム動力駆動時
シフト位置) LT ブーム人力駆動時シフト位置 N ブーム停止時シフト位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2B121 CB03 FA02 2B304 KA07 KA08 LA10 MA02 MC11 PA01 PA11 PA15 PD17 PD33 4D074 AA05 BB06 CC04 CC24 CC60

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブーム(6)と、該ブーム(6)を駆動
    する油圧アクチュエータ(13)と、該油圧アクチュエ
    ータ(13)の作動油を解放制御して前記ブーム(6)
    の人力駆動を可能にせしめるブーム人力駆動制御装置
    (36)と、を備えてなる、ブーム装置。
  2. 【請求項2】 前記ブーム人力駆動制御装置(36)
    と、前記油圧アクチュエータ(13)の動作を制御する
    ブーム動力駆動制御装置(22)と、を一体的に有する
    ブーム制御装置(20)を備えてなる、請求項1に記載
    のブーム装置。
  3. 【請求項3】 運転席(17)を有する走行機体(3)
    と、該走行機体(3)に取り付けられたブーム(6)
    と、該ブーム(6)を駆動する油圧アクチュエータ(1
    3)と、該油圧アクチュエータ(13)の作動油を解放
    制御して前記ブーム(6)の人力駆動を可能にせしめる
    ブーム人力駆動制御装置(36)と、を備え、該ブーム
    人力駆動制御装置(36)を、前記走行機体(3)の運
    転者(M)が、未乗車でも操作し得る位置に配設してな
    る、ブーム式作業車。
  4. 【請求項4】 前記ブーム人力駆動制御装置(36)
    と、前記油圧アクチュエータ(13)の動作を制御する
    ブーム動力駆動制御装置(22)とを、互いに一体にし
    てブーム制御装置(20)を形成し、該ブーム制御装置
    (20)を、前記運転者(M)が未乗車でも前記運転席
    (17)からでも操作し得る位置に配設してなる、請求
    項3に記載のブーム式作業車。
  5. 【請求項5】 前記ブーム制御装置(20)が、ブーム
    動力駆動時シフト位置(LU,LD)と、ブーム停止時
    シフト位置(N)と、ブーム人力駆動時シフト位置(L
    T)と、にシフト操作自在な単一の制御手段(24)を
    備えてなる、請求項2に記載のブーム装置または請求項
    4に記載のブーム式作業車。
  6. 【請求項6】 前記制御手段(24)を前記ブーム停止
    時シフト位置(N)へと常時付勢する付勢手段(33
    a)を備えてなる、請求項5に記載のブーム装置または
    ブーム式作業車。
  7. 【請求項7】 前記制御手段(24)を前記付勢手段
    (33a)の付勢力に抗して前記ブーム人力駆動時シフ
    ト位置(LT)に保持せしめる制御手段保持機能を備え
    てなる、請求項6に記載のブーム装置またはブーム式作
    業車。
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