JP2000013626A - 画像処理方法及び装置及び記憶媒体 - Google Patents
画像処理方法及び装置及び記憶媒体Info
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Abstract
C2に変換し、そのハイライトポイントとシャドーポイ
ントとを求め、それらを結んだ色立体の軸lを得る。そ
の軸が輝度軸Yと平行になるように回転変換し、さら
に、最低輝度の画素が原点と一致するように、平行移動
変換する。
Description
像補正を行う画像処理方法及び装置及び記憶媒体に関す
るものである。
方法としては、 :撮る前に色バランスを合わせる :撮った後の画像を修正する という2通りの方法がある方法の例としては、例えば
ビデオカメラのホワイトバランススイッチを用いた色バ
ランスの調整がある。この方法では、本撮影を開始する
前に白い紙などを予備的に撮影し、撮影された画像の白
の色バランスを調整する。
るが、その多くは職人の勘と経験によるところが多い。
スキャナが普及したことに伴って、フォト画像のデジタ
ル化が一般の人にも手軽に行えるようになってきた。ま
た、インクジェットプリンタを代表とする出力機器側も
高画質化、低価格化が進み、一般のユーザが自宅で写真
を手軽に出力することも可能となっている。
ル化したフォト画像を印刷出力する場合、出力される画
像の画質にはまだ問題が多い。
等を介して、入力機器側のRGB信号を、インクジェッ
トプリンタを代表する出力機器でプリントする場合を考
えると、例えばアップル社のマッキントッシュ(登録商
標)におけるカラーシンクや、マイクロソフト社のWi
ndows(登録商標)におけるCMSなどによって、
CIEのXYZ色空間を介した入力機器側と出力機器側
とのカラーマッチングが試みられている。しかし、これ
らの調整を厳密に行うことは非常に困難である。という
のも、入力機器側と出力機器側では当然色再現範囲が異
なり、さらに入力機器側はR,G,Bの発光信号で、出
力機器側はC,M,Y,Kの反射原稿であるという原理
的な違いもあるためである。
機器とのカラーマッチングがとれたとしても、そもそも
入力機器側からの画像が満足のいくものでない場合に
は、その画像を厳密に印刷物として再現できたとしても
ユーザが満足できる画像は得られない。これには、画像
の露出のオーバーやアンダーという状態や、「色かぶ
り」という現象によって画像全体の色バランスがくるっ
てしまうことが大きな原因と考えられる。
(自動露出)がかかってしまうため、背景の大部分に青
空が含まれているような場合、全体として暗くなってし
まい、いわゆる露出アンダーの状態になり、逆に背景の
大部分が暗い部分であれば露出オーバーの状態になっ
て、肝心の被写体が必ずしもベストな状態で写らないこ
とがある。
はCCDカメラで撮影されるため、人間の目では感じら
れない波長の色も画像信号として入ってしまう。その信
号をRGB信号の一部として処理すると、本来見えない
はずの色が顕在化して色バランスが狂ってしまう。もち
ろん赤外カットフィルタなどの処理がなされるが必ずし
も完全ではなく、色バランス補正に関してもリアルタイ
ム処理という制約もあって、結果的に処理しきれずに
「色かぶり」という現象が生じ、全体の色バランスがお
かしくなる場合がある。
に関しても同様の現象が生じる可能性があるため、たと
えネガやリバーサルフィルムでベストな状態であったと
しても、これをデジタル化した際に色バランスが狂って
しまうこともあり得る。
は、入力画像データそのものを色バランスのとれた適正
な露出の画像データに補正する必要があり、しかもその
ためには、ユーザーの手を煩わせず、処理速度としても
十分許容できる簡易的な方法が求められている。
で、簡単な構成で高精度な画像データの色バランス補正
を行うことができるようにすることを目的とする。
し、それに応じて自動的に最適な補正を行うことができ
るようにすることを目的とする。
みてなされたもので、以下のような構成からなる。すな
わち、原画像のハイライトポイントおよびシャドーポイ
ントの明るさを検出し、前記明るさを有する複数の画素
から、前記ハイライトポイントおよびシャドーポイント
の色みを求め、前記ハイライトポイント、前記シャドー
ポイントおよび前記色みに基づき、前記原画像に対して
補正処理を行うことを特徴とする画像処理方法。
記色立体軸と色立体を示す色空間内の明るさを示す軸と
の位置関係から前記原画像の露出状態を判定し、前記判
定結果に応じた画像補正条件を設定することを特徴とす
る画像処理方法。
布に応じた画像補正処理を行う画像処理方法であって、
所定の色空間において原画像の色立体軸を検出し、前記
色空間における前記色立体軸の位置関係に基づき、前記
画像補正処理を制御することを特徴とする画像処理方
法。
よびシャドーポイントの明るさを検出する明るさ検出手
段と、前記明るさを有する複数の画素から、前記ハイラ
イトポイントおよびシャドーポイントの色みを求める色
み獲得手段と、前記ハイライトポイント、前記シャドー
ポイントおよび前記色みに基づき、前記原画像に対して
補正処理を行う補正手段とを備えることを特徴とする画
像処理装置。
出手段と、前記色立体軸と色立体を示す色空間内の明る
さを示す軸との位置関係から前記原画像の露出状態を判
定する判定手段と、前記判定結果に応じた画像補正条件
を設定する設定手段とを備えることを特徴とする画像処
理装置。
布に応じた画像補正処理を行う画像処理装置であって、
所定の色空間において原画像の色立体軸を検出する検出
手段と、前記色空間における前記色立体軸の位置関係に
基づき、前記画像補正処理を制御する制御手段とを備え
ることを特徴とする画像処理装置。
ハイライトポイントおよびシャドーポイントの明るさを
検出する明るさ検出手段と、前記明るさを有する複数の
画素から、前記ハイライトポイントおよびシャドーポイ
ントの色みを求める色み獲得手段と、前記ハイライトポ
イント、前記シャドーポイントおよび前記色みに基づ
き、前記原画像に対して補正処理を行う補正手段とを実
現させるためのコンピュータプログラムを格納すること
を特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
色立体軸を検出する検出手段と、前記色立体軸と色立体
を示す色空間内の明るさを示す軸との位置関係から前記
原画像の露出状態を判定する判定手段と、前記判定結果
に応じた画像補正条件を設定する設定手段とを実現させ
るためのコンピュータプログラムを格納することを特徴
とするコンピュータ可読記憶媒体。
空間において原画像の色立体軸を検出する検出手段と、
前記色空間における前記色立体軸の位置関係に基づき、
前記画像補正処理を制御する制御手段とを実現させ、原
画像に対して、原画像の色分布に応じた画像補正処理を
行わせるためのコンピュータプログラムを格納すること
を特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
ついて、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
る画像処理方法では、RGBの原画像データを、画素ご
とに明るさを示す輝度と色みを示す色度のデータに変換
する。この時、原画像データの彩度が既定値を越えてい
る場合にはその画素を間引きながら画素を順次選択し、
輝度ヒストグラムを作成していく。そして高輝度側、低
輝度側それぞれからの累積度数値が夫々所定の度数に達
する輝度位置(輝度値)を白位置(ハイライトポイン
ト)、黒位置(シャドーポイント)として求める。また
この時、白位置、黒位置検出の精度を向上するために、
高彩度画素を輝度ヒストグラム作成に含めない処理など
を行っても良い。
る画素データの色度の平均値と、黒位置と判断された輝
度値を有する画素データの色度の平均値とを計算し、色
空間上でそれら2点を結んだ直線を原画像の色立体軸
(グレーライン)と判断する。その色立体軸の輝度軸に
対する傾きは、本来輝度のみの変化であるべき色立体軸
が、色度の変化を伴っていること、即ち色かぶりが生じ
ていることを示している。この色立体軸が前記色空間上
で正規の位置になるように、全画素に変換処理(回転行
列演算)を施すことで色かぶりを補正する。以下、図面
を参照して本実施形態を詳細に説明する。
おけるシステムの一例を図1に示す。ホストコンピュー
タ100には、例えばインクジェットプリンタなどのプ
リンタ105とモニタ106が接続されている。ホスト
コンピュータ100は、ワードプロセッサ、表計算、イ
ンターネットブラウザ等のアプリケーションソフトウエ
ア101と、OS(Operating Syste
m)102、アプリケーション101によってOS10
2に発行される出力画像を示す各種描画命令群(イメー
ジ描画命令、テキスト描画命令、グラフィックス描画命
令)を処理して印刷データを作成するプリンタドライバ
103、およびアプリケーション101が発行する各種
描画命令群を処理してモニタ106に表示を行なうモニ
タドライバ104をソフトウエアとして持つ。
トウエアが動作可能な各種ハードウエアとして中央演算
処理装置CPU108、ハードディスクドライバHD1
07、ランダムアクセスメモリRAM109、リードオ
ンリーメモリROM110等を備える。
て、例えば一般的に普及しているIBM社製のPC−A
T互換のパーソナルコンピュータにMicrosoft
社のWindows95をOSとして使用し、印刷を行
える所望のアプリケーションをインストールし、モニタ
とプリンタとを接続した形態が考えられる。
表示された表示画像にもとづき、アプリケーション10
1で、文字などのテキストに分類されるテキストデー
タ、図形などのグラフィックスに分類されるグラフィッ
クスデータ、自然画などに分類されるイメージ画像デー
タなどを用いて出力画像データを作成する。そして、出
力画像データを印刷出力するときには、アプリケーショ
ン101からOS102に印刷出力要求を行ない、グラ
フィックスデータ部分はグラフィックス描画命令、イメ
ージ画像データ部分はイメージ描画命令で構成される出
力画像を示す描画命令群をOS102に発行する。OS
102はアプリケーションの出力要求を受け、出力プリ
ンタに対応するプリンタドライバ103に描画命令群を
発行する。プリンタドライバ103はOS102から入
力した印刷要求と描画命令群を処理しプリンタ105で
印刷可能な印刷データを作成してプリンタ105に転送
する。プリンタ105がラスタープリンタである場合
は、プリンタドライバ103では、OSからの描画命令
に対して順次画像補正処理を行い、そして順次RGB2
4ビットページメモリにラスタライズし、全ての描画命
令をラスタライズした後にRGB24ビットページメモ
リの内容をプリンタ105が印刷可能なデータ形式、例
えばCMYKデータに変換を行ないプリンタに転送す
る。
図2に用いて説明する。
ら入力した描画命令群に含まれるイメージ描画命令の色
情報に対して、画像補正処理部120で後述する画像補
正処理を行う。プリンタ用補正処理部121は、まず、
画像補正処理された色情報によって描画命令をラスタラ
イズし、RGB24ビットページメモリ上にドット画像
データを生成する。そして、各画素に対してプリンタの
色再現性に応じたマスキング処理、ガンマ補正処理およ
び量子化処理などを行い、プリンタ特性に依存したCM
YKデータを生成してプリンタ105に転送する。
令で示される原画像に対して画像補正処理部120で行
われる処理を図3〜図7,図9を用いて説明する。グラ
フィクス描画命令あるいはテキスト描画命令で示される
原画像に対しては以下の処理は行われない。
3に示したように、ヒストグラム作成処理(図3−S2
0)とヒストグラムに応じた画像補正処理(図3−S3
0)を行う。ステップS20では、図4に示すような処
理によりヒストグラムを作成する。そして、作成された
ヒストグラムに基づき画像のハイライトポイントおよび
シャドーポイントを決定する。
形態での輝度ヒストグラムを作成するフローチャートで
ある。
グラム作成のルーチンに入ると、S2で原画像の画素か
ら輝度ヒストグラムの作成に用いる画素の選択比率を決
定する。本実施形態では、処理対象の画像データが35
万画素の場合に全画素を対象(選択比率1(あるいは1
00%))に輝度ヒストグラムを作成することとする。
35万画素以上の画素数の画像データが入力された場合
には、その総画素数の35万画素に対する比率に応じて
画素選択(サンプリング)を行う。例えば、350万画
素の画像データが入力された場合には、選択比率は35
0万/35万=10であり、10画素に1画素の割合
(選択比率10(あるいは10%))で輝度ヒストグラ
ムを作成する。本実施形態では選択比率nは次式により
求める。
基準画素数35万) (但し、n<1の時はn=1、nは正数) 続いてS3でライン番号を管理するカウンタをリセット
あるいは所定の初期値にセットし、S4でそのカウンタ
をインクリメントして注目ラインのライン番号とする。
グ)はライン単位で行うので、選択比率nの場合には、
ライン番号をnで割ったときの余りが0の場合に、その
ラインに属する画素を処理対象として選択する(S5−
YES)。例えば選択比率10の場合であれば、ライン
番号を10で割ったときの余りが0の場合に、そのライ
ンに属する画素を処理対象として選択する注目ラインが
間引かれるライン、すなわち処理対象とならないライン
の場合にはS4に戻る。処理対象ラインの場合にはS6
に進み、注目ラインに属する画素に順次注目し、その注
目画素に対して輝度変換,色度変換を処理を行う。本実
施形態における輝度変換、色度変換は以下の式により行
う。なお、輝度、色度変換は以下の式に限らず様々な式
を用いることが可能である。
9G+0.11B)(Yは正数) C1(色度)=R−Y C2(色度)=B−Y また本実施形態では白位置(ハイライトポイント)、黒
位置(シャドーポイント)の検出精度を向上させるため
に次式により注目画素の彩度Sを計算し、予め定めた彩
度値(Sconst)より大きいか否かを判断して(S
7)、大きい場合には、その画素の情報は輝度ヒストグ
ラムに反映させない。
り、x^yはxのy乗を表す。
6に戻り、注目画素のデータは以後の処理に反映させな
い。これは、後述する通り、白位置の彩度は高輝度の画
素群の平均彩度により与えられ、その彩度の値は色かぶ
りにより生じた誤差となるため、本来高彩度であると考
えられる画素はハイライトポイントの算出から除外した
ほうが良いためである。この処理の効果を具体例を上げ
て説明する。例えばイエローの画素(R=G=255、
B=0)は、上式からその輝度Yは226となり、彩度
Sは227となる。すなわち、この画素は極めて高輝度
であるとともに、十分に彩度の高い色を有することが分
かる。このような画素は、無彩色の画素がイエローに色
かぶりした結果そのようになったと判断するよりも、本
来イエローの画素であると判断した方が多くの場合間違
えが少ない。このような高輝度・高彩度の画素を輝度ヒ
ストグラムに含めると、検出される白位置に誤差が生じ
てしまう。よって、本実施形態では所定の彩度(Sco
nst)を定め、所定の彩度を越える彩度の画素は輝度
ヒストグラムに含めない。こうすることで、高彩度の画
素により検出される白位置に誤差が生じることを防ぎ、
白位置の精度を向上させることができる。
(S≦Sconst)を満たした画素について輝度ヒス
トグラムを作成していく(S8)。ここで本実施形態で
扱う画素データRGBは各8ビット(256階調)デー
タであるので、輝度Yも256の深さに変換される。よ
って輝度ヒストグラムは、0から255までの256段
階の各輝度値の画素が夫々何度数あるかを計数すること
で得られる。
ぶり補正時に、各輝度値を有する画素の平均色度を算出
するためのデータとして用いるので、本実施形態では次
のようにデータを保持する。すなわち、インデクスの範
囲が0から255の構造体配列変数の形式で、度数,C
1累積値,C2累積値の3メンバーを設定し、各画素ご
との演算結果をその画素の輝度値をインデクスとする各
メンバーに反映していく。
ラインの全画素の処理が終了したかどうかを判断し(S
9)、注目ラインに未処理画素が残っている場合にはS
6に戻り、S6以降の処理を繰り返す。注目ライン内の
全画素の処理が終了したら、S10で未処理のラインが
残っているかを判断し、全ライン終了であればS11で
終了し、未処理のラインが残っていればS4に戻り、注
目ラインを次のラインに移して上記処理を繰り返す。
がら輝度ヒストグラムを作成することにより、必要最小
限の画素数で、且つ後の白位置、黒位置検出時の精度の
向上も考慮した輝度ヒストグラムを作成することができ
る。
(シャドーポイント)の決定)輝度ヒストグラムが完成
したら、そのヒストグラムから白位置(ホワイトポイン
ト)、黒位置(シャドーポイント)を決定する。本実施
形態では、輝度ヒストグラムにおける輝度値0及び輝度
値255の両端から中心方向に累積輝度度数値が175
0になる点をそれぞれ黒位置および白位置と定める。
すると、P0+P1+……と累積度数を求めていき、累
積度数が1750を越えた時の輝度値を黒位置の輝度値
YSDとする。次いで輝度YSDの画素の平均色度を求め
る。前記の通り、輝度ヒストグラム作成時に各輝度値の
色度の累積値が計算されている(輝度Nの画素の累積色
度をC1Ntotal,C2Ntotalとする)ので、黒位置であ
る輝度値YSDの画素の平均色度C1SD,C2SDを求め
る。
と累積度数を求めていき、該累積度数が1750を越え
た時の輝度値を黒位置の輝度値YHLとする。次いで輝度
YHLの画素の平均色度C1HL,C2HLを求める。
間において、白位置(C1HL,C2HL,YHL)と黒位置
(C1SD,C2SD,YSD)を求めることができる。
5の輝度位置から累積度数を求めたが、輝度値1と輝度
値254から求めるなど、所定のオフセットを与えても
良い。
において、白位置(ハイライトポイント)/黒位置(シ
ャドーポイント)を決定する。
定された白位置および黒位置に基づいた画像補正処理を
行う。本実施形態では画像補正処理として、原画像の色
かぶりを補正する色かぶり補正、原画像の露出を最適化
すべく輝度のコントラストを補正する露出補正、および
出力画像の色のみえを良くするための彩度補正を行う。
のステップS30で行われる補正処理の流れを示してい
る。すなわち、まず色かぶり補正のための回転行列を求
め、次にその回転行列を用いて色バランス(色かぶり)
を補正し、最後に画像の露出の状態に応じて、輝度信号
のガンマ変換を行う。これら各処理を、順を追って説明
する。
1,C2,Y)色空間における白位置、黒位置が求めら
れたら、引き続いて色かぶりの補正を行う。
であるとすれば、無彩色はR=G=Bであり、白位置、
黒位置の色度の演算値は「C1HL=C2HL=C1SD=C
2SD=0」となる。しかし色かぶりがある場合には、か
ぶっている色相方向に、かぶっている程度に比例して、
(C1HL,C2HL,YHL)と(C1SD,C2SD,YSD)
を結ぶ直線(色立体軸)に傾きが生じる。色かぶり補正
は色立体軸とY軸(輝度軸)が一致する様に変換するこ
とで達成できる。変換は色立体を回転、平行移動させる
ことでも達成できるし、座標系を変換することでも達成
できる。
て、色立体軸の最低輝度点(下端点)を回転中心とし
て、色立体軸をY軸と平行となる様に回転させる。次い
で前記最低輝度点の位置が(C1,C2,Y)空間の原
点となるように座標系を変換する。図5(b)の色立体
に対して色かぶり補正を行った結果を図5(c)に示
す。以上の処理により、最低輝度点が原点で、色立体軸
がY軸と一致する変換結果が得られる。なお、図5
(a)は色かぶりのない理想的な画像データの色分布を
示す色立体である。上述の変換により、変換後の色立体
(図5(c))は、理想的な色立体(図5(a))に近
づけられる。
回転変換にあたっては、シャドーポイント及びハイライ
トポイントの座標値から、回転変換の回転軸及び回転角
は簡単に決めることができる。3次元空間上で、立体を
所望の回転軸周りに所望の角度で回転させる回転行列を
求める手法は公知の技術であるので、この詳細な説明は
省略する。
度とを軸とする3次元色空間の画素データ(C1,C
2,Y)に変換し、その画像データを、黒位置と白位置
とを結ぶ色立体軸(グレーライン)がY軸と一致し、か
つ最低輝度が座標原点となるような画素データ(C
1’,C2’,Y’)に回転、平行移動変換することに
より、色かぶりの補正を行うことが可能となる。
トラスト及び彩度の調整による画像のさらなる高品質を
実現するために、画像の露出オーバー/アンダーを簡易
的に判定し、それに応じて輝度信号にガンマ補正をかけ
る方法を説明する。
ポイント)の輝度を“0”あるいはそれに近い値(例え
ば“10”)に調整し、白位置(ハイライトポイント)
の輝度を“255”あるいはそれに近い値(例えば“2
45”)に調整することで行う。
簡易的に判定し、画像データに対してそれに応じたガン
マ補正を施す際の一実施例を示す。
が最小距離となる点、つまり図5(b)におけるT,
T’を求める。これは幾何学的な関係から簡単に求める
ことができる。
分YT'が点Tの輝度成分YTとなるようにコントラスト
を調整する。つまり図6に示すように(YT,YT')を
屈折点とし、色かぶり補正後の輝度Y’がYT'より小さ
い場合は、輝度を直線aとして与えられる関数により
Y”に補正し、YT'より大きい場合は、直線bとして与
えられる関数によってY”に補正する。
の直線l2で与えられるような補正をおこなってもよ
い。色立体軸が輝度軸と並行になる場合は、点T,T’
は1対ではないし、また、T,T’が輝度の範囲[0,
255]の外にある場合には、点(YT,YT')を屈折
点とすることはできない。このような特殊なケースでは
直線l2に従って補正すればよい。
正の効果は、とくに露出のオーバーあるいはアンダーの
画像に作用する。露出がオーバーになるのは空などの明
るいところに画像全体が引っ張られるためである。この
際デジタルカメラを代表する入力機器では、高輝度色抑
圧が行われ、高輝度部の彩度がおとされる。すなわち、
高輝度色抑圧の行われた画像の色立体軸を、図7(a)
に示すように彩度と輝度とを軸とする2次元平面で考え
ると、高輝度の部分でもっとも無彩色に近い画素があら
われる。逆に、露出アンダーの画像に対しては低輝度色
抑圧がかかるため、図7(b)のように、低輝度の部分
で彩度が低くなる。
平面で考えると露出オーバーの画像に関しては例えば、
図7(c)のようになる。逆にアンダーの画像に関して
は例えば、図7(d)のようになる。そもそも本来ある
べき(理想的な状態の)色立体から、なんらかの撮影状
況や入力時(A/D変換時)の影響で実際の色立体がず
れるのだと考えれば、T,T’の位置がもっともズレの
小さい場所と考えられる。従って、本発明はこれを戻し
てやることで簡易的に適切なグレー、つまり全体の明る
さ補正を行うものである。
・アンダーを簡易的に判定する手段として用い、あらか
じめアンダー用のLUT(ルックアップテーブル)、オ
ーバー用のLUTを用意し、点TあるいはT’の輝度成
分に応じて輝度信号のガンマ調整を行ってもよい。例え
ば、図6の点(YT,YT’)を変曲点とするような曲線
によってコントラストの調整を行ってもよい。従って、
このT,T’の値によって簡易的に画像が露出オーバー
なのか、アンダーなのか判定できる。すなわち、色立体
軸においてもっとも彩度の低い点である点T’の輝度成
分が高輝度よりにあれば、その画像の輝度−彩度の関係
は図7(a)のような傾向を示すし、逆に点T’の輝度
成分が低輝度よりにあれば、その画像の輝度−彩度の関
係は図7(b)のような傾向を示す。したがって、高輝
度色抑制及び低輝度色抑制された画像において、点T’
の輝度成分が高輝度よりにあれば、その画像は露出オー
バー傾向にあり、点T’の輝度成分が低輝度よりにあれ
ば、その画像は露出アンダー傾向にあると考えられる。
補正係数を乗ずることで簡単に行うことができる。例え
ば、彩度を20%あげる場合は、補正後の彩度は補正前
の120%となることから、彩度補正係数を1.2とし
て計算する。すなわち、 C1”=1.2×C1’ C2”=1.2×C2’ として彩度補正を行うことができる。これは、 (彩度)=sqrt(C1^2+C2^2) で定義されることによる。
態における各種補正が終了する。この時点で原画像の各
画素は(R,G,B)の色信号データから(C1”,C
2”,Y”)の色空間データに変換された状態にあるの
で、再度(R’,G’,B’)の色信号データに逆変換
する。逆変換は以下の式により行う。
1/0.59)*C2” B’=Y”+C2” このようにして、原画像に対して、色かぶり,コントラ
スト、彩度が補正されたRGBデータを得ることができ
る。
い処理負荷で確実に色かぶり補正が可能となる。
条件を原画像の画像データサイズに応じて設定している
ので、入力画像にかかわらずヒストグラム総度数と、白
位置及び黒位置を決定するための累積度数との関係をほ
ぼ一定にすることができる。したがって、良好な色かぶ
り補正を実現することができる。
との距離が最短となる点における輝度を維持するように
画像全体を非線形にガンマ補正することで、もっとも原
画像の値に近いと考えられる輝度を維持しつつ、コント
ラストを補正することができる。
アンダーであるかという露出状態を簡単に得ることがで
きる。さらに、その露出状態に応じて異なるテーブルを
選択し、ガンマ補正を施すこともできる。
ラム単位で行っても構わない。
実施形態に対して、補正度合いを考慮した第2の実施形
態について説明する。
立体軸を求める際に、この軸の傾きがあまりにも大きい
場合、これを無理に補正すると画像に不具合が生じる場
合がある。これには例えば色フィルタなどをもちいて故
意に色かぶりを起こしているような場合や、夕焼けのシ
ーンを撮影した場合などが考えられる。
トとシャドーポイントが間違っていたと判断して補正を
行わないか、または、回転角を適当に調整して補正度合
いを弱めることで不具合をなくすことができる。このよ
うなハイライトポイントとシャドーポイントが間違って
いたという判定は、色立体軸の方向によって可能であ
る。色立体軸の傾きから、どの色がかぶっているのか容
易に判定できるので、特殊効果を得るために例えば色フ
ィルタを用いて撮影された画像については色かぶりを補
正しないというような判定もできる。
と、輝度軸とのなす角度に着目し、色かぶり補正を行う
ことで逆に不都合が生じると判定して処理を行わない
か、または、処理の度合をゆるめる。例えば、色立体軸
が赤の色相方向に向いており、その角度が所定の角度、
例えば40度以上の場合には、その画像は本来色かぶり
した画像であると判断する。処理の度合をゆるめる場合
には、色立体軸を所定角度、例えば20度だけ起こした
り、あるいは所定角度まで、例えばY軸に対する傾きが
20度になるまで起こすことで色かぶりを補正する。こ
の変換のための回転行列は、回転軸と回転角度とから容
易に求めることができる。
アルで指定してもいいし、あらかじめ角度の大きさ、該
色立体軸の方向に応じて設定しておいてもよい。例えば
40度の場合、該画像の色立体を20度だけ回転して起
こすとしたが、その補正の度合いをユーザに指定させて
もよい。以後の処理は第1実施形態と同様である。
かぶっているのか容易に判定できるので、特殊効果を得
るために例えば色フィルタを用いて撮影された画像につ
いては、フィルタの色方向に関しては補正しないという
ような判定もできる。すなわちこのような場合には、色
かぶりを補正しない色を指定させ、C1−C2平面上に
おいて、補正を行わない色の方向に沿って回転変換の回
転軸を設定し、その回転軸と色立体軸lとを含む平面
が、Y軸と平行になるまで色立体を回転変換する。こう
することで、特定の色成分についてだけ色かぶりを補正
できる。
いる場合には、別途指定された角度まで色立体を回転さ
せるように、画像を補正するための処理手順である。ま
ず、ステップS101でハイライト/シャドーポイント
を決定し、ステップS102で色立体軸の傾きが所定角
度以上であるか判定する。もし所定角度に達していなけ
れば、ステップS104,S105で、第1の実施の形
態と同様に、色立体軸が輝度軸と一致するように変換し
て色かぶりを補正する。
ば、色立体軸を、輝度軸に向かって20度だけ回転させ
るような回転行列をステップS103で求め、ステップ
S105で、その回転行列を用いて色立体を回転させて
色かぶりを補正する。この場合、ステップS103で用
いた20度という角度は、いかように指定しても構わな
い。
い値(例えば40度)より色立体軸の傾きが大きい場合
には、色立体軸を完全なグレーラインにしない程度に色
立体軸を起こす(例えば20度)ように回転変換し、第
1のしきい値と第2のしきい値(例えば20度)との間
の場合には、回転変換を行わず、第2のしきい値よりも
傾きが小さい場合には、色立体軸を輝度軸と一致させる
ように回転変換を行うこともできる。このようにするこ
とで、意図的に色かぶりが生じさせられた画像について
は、不都合な補正を行うことがない。
される色立体の軸の傾き、すなわち軸の方向と傾きの角
度という2つの量から、補正するか否かのしきい値をす
くなくとも2つ以上設定し画像を補正すべきか、すべき
でない、補正度合いを調節すべきかの判定を行うことが
でき、非常に簡潔に特殊なケースの弊害だけをはじくこ
とができる。
かぶっているのか容易に判定できるので、かぶっている
色方向に応じて色かぶりを補正しないようにすることも
できる。
形態では、画像のハイライトポイント・シャドーポイン
トに基づいた色バランス補正について説明したが、この
他の基準点に基づく補正の実施例について以下説明す
る。
ポイントにおける平均色差量△Eを求める。
(C2HL−C2SD)^2) 色立体軸が輝度軸と平行であればΔE=0となるはずで
あるが、傾いていれば、0より大きな値となる。つま
り、E(彩度)−Y(輝度)平面で考えると図8のよう
になる。
輝度を数点用意する。そして、画像中で例えば輝度Yn
の画素から、△Enより小さい彩度の画素を用いて、図
8のように平均色差量を求める。ΔEnとしては、予め
設定した一定彩度を用いてもよいし、また、色立体軸の
傾き方向に限定した平均色差量を求めてもよい。
小二乗法的に直線を求め、これを色立体軸として第1実
施形態に基づく処理を行う。
とする点をBシュプラインなどで近似曲線を求め、この
曲線を輝度軸にする、すなわち色差を“0”とするよう
に非線形の色バランス補正を行ってもよい。
たが、本発明は上述した実施例に限ることなく、クレー
ムに示した範囲で種々の変形が可能である。
線を、ハイライト及びシャドーだけではなく、画像全体
から一様にサンプリングした画素から得ることができ
る。得られた線を輝度軸に一致するように画像データを
変換することで、画像全体の特性を反映した色かぶり補
正を行うことができる。
ホストコンピュータ,インタフェイス機器,リーダ,プ
リンタなど)から構成されるシステムに適用しても、一
つの機器からなる装置(例えば、複写機,ファクシミリ
装置など)に適用してもよい。
の機能を実現するための、図3,4,9,10に示した
手順のプログラムコードを記録した記憶媒体を、システ
ムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置の
コンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体に格
納されたプログラムコードを読出し実行することによっ
ても達成される。
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれる。
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれる。
単な構成で高精度な画像データの色バランス補正を行う
ことができる。
断し、それに応じて自動的に最適な補正を行うことがで
きる。
ある。
ある。
る。
の特徴を示す図で、 (a)は露出オーバーの概念図 (b)は露出アンダーの概念図 (c)は露出オーバーの一例 (d)は露出アンダーの一例 を示す。
子を示す図である。
手順のフローチャートである。
Claims (15)
- 【請求項1】 原画像のハイライトポイントおよびシャ
ドーポイントの明るさを検出し、 前記明るさを有する複数の画素から、前記ハイライトポ
イントおよびシャドーポイントの色みを求め、 前記ハイライトポイント、前記シャドーポイントおよび
前記色みに基づき、前記原画像に対して補正処理を行う
ことを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 前記補正処理は、前記原画像の色立体軸
を明るさを示す軸に合わせるとともに、前記原画像の明
るさを示す色成分に対してコントラスト調整を行うこと
を特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 【請求項3】 前記補正処理は、前記原画像の色みを示
す色成分に対して補正処理を行い、原画像の彩度を調整
することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処
理方法。 - 【請求項4】 さらに、原画像の明るさを示す色成分に
基づきヒストグラムを作成し、 前記ヒストグラムに基づき前記ハイライトポイントおよ
びシャドーポイントを検出することを特徴とする請求項
1記載の画像処理方法。 - 【請求項5】 前記ヒストグラムを作成する際に、高彩
度のデータはヒストグラムに累積しないことを特徴とす
る請求項4記載の画像処理方法。 - 【請求項6】 前記補正処理は、フォトイメージに対し
て行い、テキスト画像に対しては行わないことを特徴と
する請求項1記載の画像処理方法。 - 【請求項7】 原画像の色立体軸を検出し、 前記色立体軸と色立体を示す色空間内の明るさを示す軸
との位置関係から前記原画像の露出状態を判定し、 前記判定結果に応じた画像補正条件を設定することを特
徴とする画像処理方法。 - 【請求項8】 前記画像補正条件は、前記原画像の明る
さを示す成分に対してコントラスト調整を行うための条
件であることを特徴とする請求項7記載の画像処理方
法。 - 【請求項9】 原画像に対して、原画像の色分布に応じ
た画像補正処理を行う画像処理方法であって、 所定の色空間において原画像の色立体軸を検出し、 前記色空間における前記色立体軸の位置関係に基づき、
前記画像補正処理を制御することを特徴とする画像処理
方法。 - 【請求項10】 原画像のハイライトポイントおよびシ
ャドーポイントの明るさを検出する明るさ検出手段と、 前記明るさを有する複数の画素から、前記ハイライトポ
イントおよびシャドーポイントの色みを求める色み獲得
手段と、 前記ハイライトポイント、前記シャドーポイントおよび
前記色みに基づき、前記原画像に対して補正処理を行う
補正手段とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項11】 原画像の色立体軸を検出する検出手段
と、 前記色立体軸と色立体を示す色空間内の明るさを示す軸
との位置関係から前記原画像の露出状態を判定する判定
手段と、 前記判定結果に応じた画像補正条件を設定する設定手段
とを備えることを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項12】 原画像に対して、原画像の色分布に応
じた画像補正処理を行う画像処理装置であって、 所定の色空間において原画像の色立体軸を検出する検出
手段と、 前記色空間における前記色立体軸の位置関係に基づき、
前記画像補正処理を制御する制御手段とを備えることを
特徴とする画像処理装置。 - 【請求項13】 コンピュータにより、 原画像のハイライトポイントおよびシャドーポイントの
明るさを検出する明るさ検出手段と、 前記明るさを有する複数の画素から、前記ハイライトポ
イントおよびシャドーポイントの色みを求める色み獲得
手段と、 前記ハイライトポイント、前記シャドーポイントおよび
前記色みに基づき、前記原画像に対して補正処理を行う
補正手段とを実現させるためのコンピュータプログラム
を格納することを特徴とするコンピュータ可読記憶媒
体。 - 【請求項14】 コンピュータにより、 原画像の色立体軸を検出する検出手段と、 前記色立体軸と色立体を示す色空間内の明るさを示す軸
との位置関係から前記原画像の露出状態を判定する判定
手段と、 前記判定結果に応じた画像補正条件を設定する設定手段
とを実現させるためのコンピュータプログラムを格納す
ることを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。 - 【請求項15】 コンピュータにより、 所定の色空間において原画像の色立体軸を検出する検出
手段と、 前記色空間における前記色立体軸の位置関係に基づき、
前記画像補正処理を制御する制御手段とを実現させ、原
画像に対して、原画像の色分布に応じた画像補正処理を
行わせるためのコンピュータプログラムを格納すること
を特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
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