JP2000013625A - 画像処理方法、装置および記録媒体 - Google Patents
画像処理方法、装置および記録媒体Info
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Abstract
を得ることができるようにすることを目的とする。さら
に、特殊な画像の画像処理による不具合が可能な限り生
じないようにすることを目的とする。 【解決手段】 原画像の画素データに基づきヒストグラ
ムを作成し、所定の画素値から累積して所定度数に相当
する画素データを検出し、前記検出された画素データに
基づき画像補正処理を行うことを特徴とする画像処理方
法。
Description
ムに応じて画像補正処理を行う画像処理方法、装置およ
び記録媒体に関する。
量化の加速と、とくにデジタルカメラやフォトスキャナ
ーが普及したことに伴って、フォト画像のデジタル化が
一般の人にも手軽に行えるようになり、パソコン上でデ
ジタルデータとして写真調の画像を扱う機会が増えてき
た。また、インクジェットプリンターを代表する出力機
器側も高画質化、低価格化が進み一般のユーザーが自宅
で写真を手軽に出力するという需要も急速に高まってい
る。
真調の入力画像は以下の理由により、色かぶりなどの画
像の劣化要因を付帯している場合が少なくない。例えば
デジタルカメラを例に取ると、CCDカメラで撮影され
た画像は人間の目には感じられない赤外光などの波長も
取り込んでしまう場合がある。もちろん赤外カットフィ
ルタなどの処理もなされているが必ずしも完全ではな
く、カメラ内部で行われる色バランス補正も搭載されて
いるCPUやリアルタイム処理という制約もあり、結果
的に全体の色バランスを崩してしまう場合もある。ま
た、光源色の違いを人は補正(順応)し対象物を見るこ
とが知られているが、カメラは光源の違いをそのままフ
ィルムに記録するのでカメラが正確に測色再現していて
も色かぶりしてしまっているように見えてしまう場合も
ある。フォトスキャナやフラットヘッドスキャナに関し
ても同様の現象が生じる可能性があるため、たとえネガ
やリバーサルフィルムでベストな状態であったとして
も、これをデジタルデータ化するときに色バランスがく
るうことも起こり得る。
ラで、例えば背景の大部分に晴れた青空が含まれている
ようなシーンをオート撮影するとAEが働き、露出がア
ンダー気味になり全体的に暗くなってしまい、肝心の被
写体が必ずしもベストな状態で写らない場合がある。こ
のような状態を出力の際に改善するべく、各種の方面と
りわけ写真印刷分野において様々な色補正処理が提案さ
れている。すなわち、銀塩カメラで撮影したフィルムを
ラボでプリントする際には、一般に印画紙にプリントす
る段において撮影画像の画像解析によりシーンの解析を
行い自動補正する機能が盛り込まれている。
GB信号を、インクジェットプリンタを代表する出力機
器でプリントする場合を考えると、例えばApple社
のマッキントッシュはカラーシンク、Microsoft社のW
indowsはICMによってCIEのXYZ色空間を
介した入力機器側と出力機器側のカラーマッチングが試
みられている。しかしながら、これらの調整を厳密に行
うことは非常に困難である。なぜなら、入力機器側と出
力機器側では当然ながら色再現範囲が違い、さらに入力
機器側はR,G,Bの発光信号であり、出力機器側は
C,M,Y,Kの反射原稿であるという原理的な違いも
あるからだ。その上、そもそも入力機器側からの画像が
満足のいくものでない場合、これが印刷物として忠実再
現できたとしても、ユーザーは満足しないという問題点
がある。つまり、露出状態がよくない画像や、色かぶり
によって画像全体の色バランスが崩れているような画像
に対して、良好な出力結果を得るためには入力された画
像データそのものを補正する必要があり、しかもユーザ
ーの手を煩わせず、処理速度としても十分許容できる簡
易的な方法が求められている。いずれにせよ、いまだに
色バランスを合わせる一定のアルゴリズムが開発されて
いないことが問題となっている。
きではないものもある。例えば、LBフィルタを代表す
るカラーフィルタを装着して撮影するような場合、これ
は撮影者によって意図的に色かぶりを起こしていること
に他ならない。また、最近一大ブームを巻き起こしたセ
ピア調の画像データなども、その色味を補正することは
さけなければならない。したがって、このように特殊効
果をねらっているような画像に対しては色かぶりを取り
除くような画像補正はかけるべきではない。
めになされたものであり、その目的は簡単な構成で高精
度な非線形色バランス補正を行うことができるようにす
ることを目的とする。
た画像に対しては、それを簡易的に判定し、ヒストグラ
ムに応じた画像補正処理をかけないようにすることを目
的とする。
像の明るさに関するヒストグラムを作成し、前記明るさ
に関するヒストグラムから、明るさを示す成分に対する
補正条件を設定し、前記明るさを示す条件に応じて、色
みを示す成分に対する補正条件を設定し、前記明るさお
よび色みに対する補正条件に基づき、前記原画像を補正
することを特徴とする画像処理方法。
イントおよびシャドーポイントに基づき画像補正処理を
行う画像処理方法であって、原画像の色相に関するヒス
トグラムを作成し、前記作成された色相に関するヒスト
グラムの形状に基づき、前記原画像に対して画像補正処
理を行うか否かを判定し、前記判定結果に応じて前記画
像処理補正処理を制御することを特徴とする。
る画像処理方法では、RGBの原画像データを画素ごと
に明るさを示す輝度と色味を示す色差(色度)のデータ
に変換する。そして輝度ヒストグラムを作成し、高輝度
側、低輝度側からの累積度数値が各々規定の度数に達す
る輝度位置(輝度値)をハイライトポイント(白位
置)、シャドーポイント(黒位置)として求める。また
このとき、ハイライトポイントとシャドーポイント検出
精度を向上するために、高彩度画素を輝度ヒストグラム
に含めない処理などを行ってもよい。また、原画像のデ
ータのサイズがあらかじめ定めた規定値を超えている場
合には画素を間引きながら選択し、該ヒストグラムを作
成してもよい。
像中の該ハイライトポイント、および該シャドーポイン
トに着目して行う。すなわち、色バランスが正しく合っ
た画像はハイライトポイントにおいて色差が0で輝度は
最高値、すなわち「白」であり、シャドーポイントにお
いて色差が0で輝度が0、すなわち「黒」である可能性
が高い。
色バランス補正の概要は 色差信号と輝度を3軸とするような色空間中で、得ら
れた画像中のハイライトポイントにおける色差量の平均
値とシャドーポイントにおける色差量の平均値およびそ
れぞれの輝度を用いて、該画像の色立体軸(後述)を構
成し、回転と平行移動によって該色立体軸を輝度軸に一
致させるような補正を行う。 その際に画像を表す色立体を拡大あるいは縮小するこ
とによって画像のコントラスト調整および彩度調整を行
うものである。
説明する。
を図1に示す。ホストコンピュータ100には、例えば
インクジェットプリンタなどのプリンタ105とモニタ
106が接続されいてる。ホストコンピュータ100
は、ワープロ、表計算、インターネットブラウザ等のア
プリケーションソフトウエア101と、OS(Operatin
g System)102、該アプリケーションによってOS1
02に発行される出力画像を示す各種描画命令群(イメ
ージ描画命令、テキスト描画命令、グラフィックス描画
命令)を処理して印刷データを作成するプリンタドライ
バ103、およびアプリケーションが発行する各種描画
命令群を処理してモニタ106に表示を行うモニタドラ
イバ104をソフトウエアとして持つ。
トウエアが動作可能な各種ハードウエアとして中央演算
処理装置CPU108、ハードディスクドライバHD1
07、ランダムアクセスメモリ109、リードオンリー
メモリROM110等を備える。
般的に普及しているIBM ATコンパチのパーソナル
コンピュータにMicrosoft社の Windows95をOSとして
使用し、任意の印刷可能なアプリケーションをインスト
ールし、モニタとプリンタを接続した形態が1実施形態
として考えられる。
表示された表示画像に基づき、アプリケーション101
で、文字などのテキストに分類されるテキストデータ、
図形などのグラフィックスに分類されるグラフィックス
データ、自然画などに分類されるイメージ画像データな
どを用いて出力画像データを作成する。そして、出力画
像データを印刷出力するときには、アプリケーション1
01からOS102に印刷出力要求を行い、グラフィッ
クスデータ部分はグラフィックス描画命令、イメージ画
像データ部分はイメージ描画命令で構成される出力画像
を示す描画命令群をOS102に発行する。OS102
はアプリケーションの出力要求を受け、出力プリンタに
対応するプリンタドライバ103に描画命令群を発行す
る。プリンタドライバ103はOS102から入力した
印刷要求と描画命令群を処理しプリンタ105で印刷可
能な印刷データを作成してプリンタ105に転送する。
プリンタ105がラスタープリンタである場合は、プリ
ンタドライバ103はOS102からの描画命令群に対
して、順次画像補正処理を行い、そして順次RGB24
ビットページメモリにラスタライズし、すべての描画命
令をラスタライズした後にRGB24ビットページメモ
リ上にラスター画像を生成する。そして、各画素に対し
てプリンタの色再現性に依存したCMYKデータを生成
し、プリンタ105に転送する。
図2を用いて説明する。
ら入力した描画命令群に含まれる色情報に対して、画像
補正処理部120で後述する画像補正処理を行う。プリ
ンタ用補正処理部121は、まず画像補正処理された色
情報によって描画命令をラスタライズし、RGB24ビ
ットページメモリ上にラスター画像を生成する。そし
て、各画素に対してプリンタの色再現性に依存したCM
YKデータを生成し、プリンタ105に転送する。
理を図3を用いて具体的に説明する。イメージ描画命令
で示される原画像に対しては、以下の処理により色バラ
ンスのずれを補正する。イメージ描画命令以外の描画命
令で示される原画像に対しては以下の処理は行わない。
ヒストグラムを作成し、作成されたヒストグラムに基づ
きハイライトポイント、シャドーポイントを決定する。
の決定)画像のハイライトポイントおよびシャドーポイ
ントを決定するために、画像に属する画素ごとに輝度Y
と色差信号(C1,C2)を求める。本実施形態において
は輝度と色差信号を以下の式により求める。
ト(256階調)データであるので輝度Yも256の深
さに変換される。輝度ヒストグラムは0から255まで
の256の輝度値の画素がそれぞれ何度数あるかを計算
することにより作成される。
補正時に、ハイライトポイントとシャドーポイントそれ
ぞれの輝度値に属する画素での平均色差量を算出するデ
ータとして用いるので、本実施形態では次のようにデー
タ保持を行う。0から255の構造体配列変数の形式
で、度数、C1累積値、C2累積値の3メンバーを設定
し、各画素ごとの演算結果を各メンバーに反映(インク
リメント)していく。
ヒストグラムを作成し、該輝度ヒストグラムからハイラ
イトポイントとシャドーポイントを決定する。本実施形
態では、たとえば35万画素数の画像データに関して
は、その約1%に相当する3500をしきい値として設
定し、輝度値0、輝度値255の各端から中心方向に累
積輝度度数値が上記しきい値になる点をそれぞれシャド
ーポイント、ハイライトポイントと定める。
おくとき、Y0+Y1+……と累積度数を求めていき、
該累積度数が3500を越えたときの輝度値(Yk)を
シャドーポイントの輝度値(k)とする。次いで該Yk
の輝度の画素での平均色差量を求める。前記の通り、輝
度ヒストグラム作成時に各輝度値の色差信号の累積値が
計算されている(輝度nの画素の累積色差をC1nto
tal,C2ntotalとする)ので、シャドーポイ
ントの輝度値Ykでの平均色差量C1k、C2kは以下
のように求められる。
き、該累積度数が3500を越えたときの輝度値(Y
w)をハイライトポイントの輝度値(w)とし、その輝
度値Ywの画素の平均色差量C1w、C2wを求める。
イトポイント(C1w,C2w,Yw)とシャドーポイ
ント(C1k,C2k,Yk)を求めることができる。
55の輝度位置から累積度数を求めたが、輝度値1と輝
度値254から求めるなど所定のオフセットを有してい
てもよい。
決定方法は上記方法に限られない。
いる、入力信号の各色信号R,G,Bの重み付け加算し
た輝度信号について累積度数ヒストグラムを作成しその
累積度数ヒストグラムにおいて、予め設定した所定の累
積度数例えば、1%、99%にそれぞれ対応する輝度信号の
上限値をハイライトポイント、下限値をシャドーポイン
トとして求める方法を用いても構わない。
て明るさを示す信号を生成し、ヒストグラムを作成して
も構わない。
たハイライトポイントおよびシャドーポイントに基づい
た画像補正処理を行う。本実施形態では画像補正処理と
して、原画像の色かぶりを補正する色かぶり補正、原画
像の輝度のコントラストを調整するコントラスト補正、
および画像の見栄えをよくするための彩度補正を行う。
1,C2,Y」色空間におけるハイライトポイント、シ
ャドーポイントに基づいて色かぶり補正と輝度のコント
ラスト補正を行う。
であるとすれば、無彩色はR=G=Bであり、ハイライ
トポイント、シャドーポイントの色差量の演算値はいず
れも0となる。つまり、画像を表す色立体のイメージ図
で考えると、図4(a)のような状態にあるとき、該画
像は理想的であるといえる。
の如く、かぶっている色相方向に、かぶり程度に比例し
て(C1w,C2w,Yw)と(C1k,C2k,Y
k)を結ぶ直線(色立体軸)に傾きが生じる。色かぶり
補正は該色立体軸とY軸が一致するように原画像を表す
色立体を変換することで達成できる。その方法として
は、色立体を回転、平行移動させることでも達成できる
し、座標系を変換することでも達成できる。本実施形態
では、まず原画像の色立体において、色立体軸のシャド
ーポイントを原点とするような座標系に移し、その座標
系において、シャドーポイントすなわち原点を中心に色
立体軸がY軸と平行になるように回転する。3次元空間
中で回転軸と回転角度が決まっている系で、座標系を所
望の角度で回転させる回転行列を求める手法は公知の技
術であるから詳細な説明は省略する。そして、さらに、
回転された色立体軸がY軸に重なるように平行移動を行
う。
とにより、原画像の色かぶりを補正することができる。
実施形態ではシャドーポイントの輝度を"0"あるいはそ
れに近い値(例えば"10")、ハイライトポイントの輝度
を"255"あるいはそれに近い値(例えば"245")に調整す
る。これは、回転により起こされた該色立体を輝度軸方
向に拡大(縮小)することに相当する。
きる。そもそも彩度とは色差信号を用いれば、その距離
に相当するものであるから、たとえば彩度を一律に20
%上げたければ、C1、C2をそれぞれ1.20倍(こ
こで1.20は彩度係数)することで達成される。すな
わち、該色立体ではC1,C2平面方向への拡大(縮
小)に他ならない。
ラストを調整する拡大(縮小)率を該色立体全体に適用
し、輝度コントラスト補正にともなって彩度補正も自動
的に行う。
合いに応じて、彩度補正の度合いを変更することによ
り、画像に適した輝度及び彩度補正を自動的に行うこと
ができる。なお、輝度のコントラストを調整する拡大率
は、変換前後の輝度範囲の比率により求める。
を望めば、該彩度係数を与え輝度補正と彩度補正を別処
理として行ってもよい。
差信号(C1,C2,Y)に変換し、3次元色空間中で
該色立体を回転、平行移動および拡大(縮小)すること
によって、(C1’,C2’,Y’)に変換し、色かぶ
り補正、コントラスト補正および彩度補正を同時もしく
は別々に行うことができる。
を終了する。該逆変換は以下の式により行う。
C2’ B’=Y’+C2’ 前記の如く、原画像の画素データに基づきヒストグラム
を作成し、所定の画素値から累積して所定度数に相当す
る画素データを検出し、前記検出された画素データに基
づき3次元色空間中で色バランスを補正することによ
り、少ない処理負荷で確実に色かぶり、コントラスト、
彩度を補正することを可能とした画像処理方法を提供で
きる。
補正度合いを考慮した本発明に係る第2実施形態につい
て説明する。
傾きがあまりにも大きい場合、これを無理矢理に補正す
ると画像に不具合が生じる場合がある。これには例えば
LBフィルタを代表するカラーフィルタなどを用いて故
意に色かぶりを起こしているような場合、あるいは夕焼
けなどの特殊なシーンを撮影した場合などが考えられ
る。
あると判断し、補正を行わないかまたは、該回転角を適
当に調整し補正度合いを弱めることで不具合をなくす。
ねらった画像については該色立体軸の色差信号平面への
正射影が例えば赤の色相方向に向いている。そして、原
画像においてどの色相の色がかぶっているのかの判定
は、該色立体軸の方向にから容易に判定することができ
る。
とのなす角度に着目し、例えば方向ベクトルが赤の式双
方向を示した場合、また、例えば該角度が40度以上の
場合は、原画像は特殊なケースであると判断し、処理を
行わないかまたは処理の度合いをゆるめる。
あらかじめ調査し特性値(正射影の色相および角度)を
記憶しておき、該特性値と原画像の特性値を比較するこ
とにより、複数のカラーフィルタの画像を検出すること
ができる。
ュアルで指定してもいいし、あらかじめ角度の大きさ、
該色立体軸の方向に応じて設定しておいてもよい。例え
ば40度の場合、該画像の色立体を20度だけ回転して
起こすことで処理の度合いを調整することが可能にな
る。
ることができるようにすることにより、検出精度を向上
させることができる。特性値の登録方法としては、例え
ば、登録モードを備え、登録モードが設定された場合
は、特性値を登録するカラーフィルタを用いた複数の原
画像の特性値を求め平均化し該カラーフィルタ名と対応
させて登録するようにすればよい。
軸の傾き、すなわち軸の方向と回転角度の大きさという
2つの量から、補正角度のしきい値をすくなくとも2つ
以上設定し画像を補正すべきかどうか、もしくは補正度
合いを調節すべきかどうかの判定を行うことができ、非
常に簡潔に特殊なケースごとの画像補正に伴う弊害だけ
をはじくことができる。
間に本実施形態の特殊ケース検出処理を組み込むことに
より、特殊ケースに対して実施形態1で説明した画像補
正処理が行われることを防ぐことができる。
および実施形態2に比し、さらに補正をすべきか否かを
判定する構成を持ったかかる実施形態3について説明す
る。
ら図5に示すように別途各画素毎の色相に関するヒスト
グラムを作成し、その分散値を求める。ここでサンプリ
ングする画素は、画像全体の傾向が分かる程度に間引く
ことで、処理の負荷を低減できる。例えば、サムネイル
画像程度の画素数があれば、フォト画像として十分認識
できるから、最低限この程度あれば十分である。なお、
本実施形態では色相Hを以下の式によって求める。
フィルタの性質上すべての画像領域にわたって、ある程
度限られた色相をもつ。さらにある特定範囲の波長のみ
を通すような各種のカラーフィルタなどを用いて撮影し
た場合は、その傾向がより顕著になる。また、最近一大
ブームを巻き起こしているセピア調の写真については、
ある意味意図的な色かぶりを起こしているのであるか
ら、このような画像に対しては、色かぶり補正がなされ
るべきではない。
さくなるため、この値にしきい値をもうけることで、こ
のような特殊効果をねらった写真を判別できる。これは
写真に限らず、グラフィックスのように一定の色相から
構成される原画像(オブジェクト)を判定し、これらの
画像に対しても、実施例1に示したような補正がかかる
ことによる不都合を回避できる。
平面上への正射影の角度、およびその距離によって特殊
画像を判別する方法を示したが、本分散値を絡めて条件
付けすると、さらにその精度を上げることができる。
入り、かつその距離も一定以上である場合に、さらにこ
の分散値を見ることで、画像全体に色がかぶっているの
か否かを見ることができる。
って撮影した場合、画像全体にわたって一定の色相とな
るため、偶然ハイライト、シャドー部での色かぶりが大
きいような画像と区別することができる。
められる色差の値から色相を求め、輝度ヒストグラムと
は別に色相ヒストグラムを作成する。
殊ケースの検出処理を行う。
は、図3のステップS10において輝度ヒストグラムに
加えて色相ヒストグラムも作成するようにし、そしてス
テップS20とステップS10の間で色相ヒストグラム
に基づく特殊ケース判定処理を行えば良い。
ることで、それが意図的になされた色かぶりであるのか
どうかを判定し、そのような場合には画像補正をかけず
に、作成者の意図した状態のままで出力することができ
る。
補正処理において最初に色かぶり補正を行い、その後に
露出のアンダーやオーバーを補正するいわゆるコントラ
スト調整を行ったが、その順序は問われない。また、ハ
イライト/シャドーポイントの決定方法や画像補正に関
するアルゴリズムは上記方法にかぎられず他の多種多様
の方法を用いることができる。
るように各種のデバイスを動作させるように該各種デバ
イスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュー
タに、前記実施形態機能を実現するためのソフトウエア
のプログラムコードを供給し、そのシステムあるいは装
置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)を格納され
たプログラムにしたがって前記各種デバイスを動作させ
ることによって実施したものも本発明の範疇に含まれ
る。
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコード自体、及びそのプログ
ラムコードをコンピュータに供給するための手段、例え
ばかかるプログラムコードを格納した記憶媒体は本発明
を構成する。
体としては例えばフロッピーディスク、ハードディス
ク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気
テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いる
ことができる。
コードを実行することにより、前述の実施形態の機能が
実現されるだけではなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)、あるいは他のアプリケーションソフトなど
と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にも
かかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれる
ことは言うまでもない。
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後その
プログラムコードの指示の基づいてその機能拡張ボード
や機能格納ユニットに備わるCPUなどが実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって前述した実施
形態の機能が実現される場合も本発明に含まれることは
言うまでもない。
したが、本発明は上述した実施例に限ることなく、クレ
ームに示した範囲で種々の変形が可能である。
非線形色バランス補正を行うことができる。
た画像に対しては、それを簡易的に判定し、ヒストグラ
ムに応じた画像補正処理をかけないようにすることがで
きる。
プロック図。
図。
を説明する図。
る図。
例
Claims (10)
- 【請求項1】 原画像の明るさに関するヒストグラムを
作成し、 前記明るさに関するヒストグラムから、明るさを示す成
分に対する補正条件を設定し、 前記明るさを示す条件に応じて、色みを示す成分に対す
る補正条件を設定し、 前記明るさおよび色みに対する補正条件に基づき、前記
原画像を補正することを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項2】 さらに、前記明るさに関するヒストグラ
ムに基づきハイライト、シャドーポイントを求め、 前記求められたハイライト、シャドーポイントに基づき
色かぶり補正を行うことを特徴とする請求項1記載の画
像処理方法。 - 【請求項3】 前記補正された画像データに対して出力
デバイスに応じた色補正を行い、 前記色補正された画像データ基づき画像出力を行うこと
を特徴とする請求項1記載の画像処理方法。 - 【請求項4】 原画像のハイライトポイントおよびシャ
ドーポイントに基づき画像補正処理を行う画像処理方法
であって、 原画像の色相に関するヒストグラムを作成し、 前記作成された色相に関するヒストグラムの形状に基づ
き、前記原画像に対して画像補正処理を行うか否かを判
定し、 前記判定結果に応じて前記画像処理補正処理を制御する
ことを特徴とする画像処理方法。 - 【請求項5】 前記色相に関するヒストグラムの分散を
求め、該分散により前記画像補正処理を行うか否かを判
定することを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。 - 【請求項6】 前記原画像を示す描画命令を入力し、 前記描画命令を解析し、前記原画像がイメージであるか
否かを判定することを特徴とする請求項4記載の画像処
理方法。 - 【請求項7】 原画像の明るさに関するヒストグラムを
作成する作成手段と、 前記明るさに関するヒストグラムから、明るさを示す成
分に対する補正条件を設定する第1の設定手段と、 前記明るさを示す条件に応じて、色みを示す成分に対す
る補正条件を設定する第2の設定手段と、 前記明るさおよび色みに対する補正条件に基づき、前記
原画像を補正する画像補正処理手段とを有することを特
徴とする画像処理装置。 - 【請求項8】 原画像のハイライトポイントおよびシャ
ドーポイントに基づき画像補正処理を行う画像補正処理
手段と、 原画像の色相に関するヒストグラムを作成する作成手段
と、 前記作成された色相に関するヒストグラムの形状に基づ
き、前記原画像に対して画像補正処理を行うか否かを判
定する判定手段と、 前記判定結果に応じて前記画像処理補正処理を制御する
制御手段とを有することを特徴とする画像処理装置。 - 【請求項9】 コンピュータで読み取り可能にプログラ
ムを記録する記録媒体であって、 原画像の明るさに関するヒストグラムを作成し、 前記明るさに関するヒストグラムから、明るさを示す成
分に対する補正条件を設定し、 前記明るさを示す条件に応じて、色みを示す成分に対す
る補正条件を設定し、 前記明るさおよび色みに対する補正条件に基づき、前記
原画像を補正するプログラムを記録することを特徴とす
る記録媒体。 - 【請求項10】 コンピュータで読み取り可能にプログ
ラムを記録する記録媒体であって、 原画像の色相に関するヒストグラムを作成し、 前記作成された色相に関するヒストグラムの形状に基づ
き、前記原画像に対して画像補正処理を行うか否かを判
定し、 前記判定結果に応じて、原画像のハイライトポイントお
よびシャドーポイントに基づく画像処理補正処理を制御
するプログラムを記録することを特徴とする記録媒体。
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