JP2000012795A - 半導体プロセスの設計方法及び半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体プロセスの設計方法及び半導体装置の製造方法Info
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Abstract
膜厚のシリコン酸化膜を形成する。 【解決手段】素子分離絶縁膜12によって素子分離され
たシリコン基板11の表面に熱酸化法を用いて厚さ20
nmの犠牲酸化膜13を形成する。薄いシリコン酸化膜
が形成される第2の領域11aのシリコン基板11に選
択的に窒素イオン15を注入する。レジストパターン1
4及び犠牲酸化膜13を除去する。乾燥雰囲気中で熱酸
化を行い、第1の領域11aのシリコン基板11の表面
には厚さ3nmのシリコン酸化膜161 が形成され、窒
素イオンが注入されていない第2の領域11bには厚さ
6nmのシリコン酸化膜171 が形成される。水蒸気を
含む雰囲気中で追加酸化を行い、第1の領域11aに、
膜厚5nmのシリコン酸化膜162 を、第2の領域11
bに膜厚8nmのシリコン酸化膜172 を形成する。
Description
膜を同時に形成する工程を含む半導体プロセスの設計方
法及び半導体装置の製造方法に関する。
辺回路部とのように、用途に応じて膜厚の異なるゲート
絶縁膜を用いたトランジスタを形成することがある。膜
厚の異なるゲート絶縁膜を形成するために、一度形成し
たゲート電極とゲート絶縁膜の一部を除去してから、再
度ゲート絶縁膜とゲート電極を形成する方法が採られて
いる。しかし、このような方法では、工程数が非常に多
くなり、コストが上昇してしまう。
膜厚の異なるゲート絶縁膜を同一半導体基板上に同時に
形成する技術が開示されている。その技術は、薄いゲー
ト絶縁膜を形成する予定の基板表面に窒素イオンをイオ
ン注入法を用いて選択的に注入した後に、熱酸化法を用
いて半導体基板表面を酸化するというものである。熱酸
化の結果、窒素イオンが注入された領域には、注入され
ていない領域に比べて、薄い酸化膜が形成される。
膜厚のゲート絶縁膜を形成するには、イオン注入装置か
らの不純物汚染及び半導体基板へのダメージによる絶縁
膜の信頼性低下を抑制するために、窒素イオンの注入量
を5×1014cm-2程度以下にする必要がある。また、
膜厚差を生じさせるためには、乾燥酸素雰囲気中で熱酸
化を行う必要がある。
示すように、窒素イオンの注入量が一定であれば、イオ
ン注入と行った領域と行わない領域との膜厚差は、加熱
時間から一義的に決定される。しかし、実際にゲート絶
縁膜を形成するには、所定膜厚の酸化膜を形成しなけれ
ばならないので、窒素イオンの注入量及び酸化条件を決
定して酸化を行わなければならない。従って、パラメー
タが多いために、所定の膜厚差及び膜厚の酸化膜を得る
ための酸化プロセスの条件を決定することが困難である
という問題があった。
62に接する領域の基板61の酸化膜63には、薄膜化
が生じており、この技術を用いて形成されたトランジス
タは、ゲート耐圧が低下したり、静特性にハンプが発生
するという問題があった。
の膜厚及び膜厚差の酸化膜を形成するためのプロセス条
件を設計することが困難であるという問題があった。ま
た、素子分離絶縁膜に接する領域の絶縁膜に薄膜化が生
じるため、トランジスタの特性が悪いという問題があっ
た。
の酸化膜を同時に形成するに際し、プロセス条件の設計
が容易になり得る半導体プロセスの設計方法及び半導体
装置の製造方法を提供することにある。
半導体基板の酸化膜を同時に形成するに際し、素子分離
絶縁膜に接する領域の酸化膜の薄膜化を抑制し得る半導
体装置の製造方法を提供することにある。
目的を達成するために以下のように構成されている。 (1) 本発明(請求項1)の半導体プロセスの設計方
法は、半導体基板に、所望の膜厚がそれぞれ異なる前記
半導体基板の酸化膜を同時に形成するためのプロセス条
件を求める半導体プロセスの設計方法であって、それぞ
れの酸化膜の膜厚の差を求めるステップと、求められた
膜厚の差が得られる窒素イオンのドーズ量及び乾燥酸素
中での熱処理条件を求めるステップと、それぞれの酸化
膜が所望の膜厚となる、水蒸気雰囲気中での加熱処理の
条件を求めるステップとを含むことを特徴とする。 (2) 本発明(請求項2)の半導体装置の製造方法
は、半導体基板の所定領域の表面に窒素イオンを注入す
る工程と、前記半導体基板に対して、乾燥酸素雰囲気中
での加熱処理と、水蒸気を含む雰囲気中での加熱処理と
を行い、前記窒素イオンが注入された領域と該イオンが
注入されていない領域とで、膜厚が異なる該半導体基板
の酸化膜を形成する工程とを含むことを特徴とする。 (3) 本発明(請求項3)の半導体装置の製造方法
は、半導体基板の各素子領域を分離する素子分離絶縁膜
を形成する工程と、半導体基板の所定領域の表面に窒素
イオンを注入する工程と、前記半導体基板に対して、乾
燥酸素雰囲気中での加熱処理と、水蒸気を含む雰囲気中
での加熱処理とを行い、前記窒素イオンが注入された領
域と該イオンが注入されていない領域とで、膜厚が異な
る該半導体基板の酸化膜を形成する工程とを含むことを
特徴とする。
の作用・効果を有する。乾燥酸素雰囲気中で加熱処理を
行うと、窒素イオンのドーズ量及び加熱条件に応じて酸
化膜の膜厚が変化し膜厚差が生じる。また、水蒸気を含
む雰囲気中で加熱処理を行うと、窒素イオンのドーズ量
にはよらず、加熱条件のみに応じて酸化膜の膜厚が変化
する。
に窒素イオンのドーズ量及び乾燥雰囲気中での加熱条件
を決定した後、酸化膜が所望の膜厚となるように水蒸気
を含む雰囲気中での加熱条件を決定すれば、所定の膜厚
差及び膜厚の酸化膜を得ることができる。
理でそれぞれの酸化膜が所定の膜厚となるようなプロセ
ス条件を決定するのではないので、二つの加熱処理を組
み合わせてそれぞれが所望の膜厚である酸化膜を得られ
るので、プロセス条件の設計が容易である。
化雰囲気中で加熱処理を行った後に、水蒸気を含む雰囲
気中で加熱処理を行うと、素子分離絶縁膜に隣接して形
成された薄膜化領域の膜厚が薄いため酸化されやすく、
周囲より膜厚が厚く再酸化されるので、薄膜化が抑制さ
れる。
行った後に、乾燥酸化雰囲気中で加熱処理を行った場合
にも、素子分離絶縁膜に隣接する端部では水蒸気を含む
雰囲気中で加熱処理でより厚く酸化されるため、薄膜化
が生じることがない。
を参照して説明する。先ず、異なる膜厚の半導体基板の
酸化膜を得るためのプロセス条件の設計方法について説
明する。例えば、5nmと8nmのゲート絶縁膜を形成
する場合のプロセス条件の決定方法について説明する。
める。この場合、ゲート絶縁膜の膜厚の差は3nmであ
る。次いで、3nmの膜厚差が得られる、窒素イオンの
ドーズ量及び乾燥酸素雰囲気中での加熱条件を決定す
る。本実施形態の場合、窒素イオンのドーズ量が2×1
014cm-2,加熱温度850℃下における、酸化膜厚の
酸化時間依存性を示す特性図(図5)から、上記条件の
下で酸化時間を30分とした。この条件で得られる酸化
膜の膜厚は、3nmと6nmである。
られるシリコン酸化膜の膜厚は3nmと6nmなので、
不足する酸化膜の膜厚分である2nmの酸化膜が形成さ
れる水蒸気を含む雰囲気中での加熱条件を決定する。本
実施形態では、水蒸気を含む雰囲気中で加熱温度750
℃、10分とした。
スタの製造プロセスについて説明する。図1は、本発明
の一実施形態に係わる半導体装置の製造方法を示す工程
断面図である。
(Shallow Trench Isolation)技術を用いて形成された
素子分離絶縁膜12によって素子分離されたp型シリコ
ン基板11の表面に熱酸化法を用いて厚さ20nmの犠
牲酸化膜13を形成する。
ラフィ法を用いて、厚いゲート絶縁膜を形成する予定の
第1の領域11bの犠牲酸化膜13上に、レジストパタ
ーン14を形成する。そして、窒素イオンを加速電圧1
0KeV、2×1014cm-2程度のドーズ量で照射し、
レジストパターン14が形成されていない、つまり薄い
ゲート絶縁膜が形成される第2の領域11aのシリコン
基板11の表面に選択的に窒素イオン15を注入する。
酸化水素水との混合溶液を用いて除去した後、希弗酸溶
液を用いて、犠牲酸化膜13を除去する。そして、85
0℃の乾燥雰囲気中で30分間熱酸化を行う。この熱酸
化によって、図1(c)に示すように、窒素イオンが注
入された第1の領域11aのシリコン基板11の表面に
は厚さ3nmのシリコン酸化膜161 が形成され、窒素
イオンが注入されていない第2の領域11bには厚さ6
nmのシリコン酸化膜171 が形成される。
を含む雰囲気中で10分間追加酸化を行う。この追加酸
化で、図1(d)に示すように、第1の領域11aに、
ピーク濃度約2%である窒素を含んだ膜厚5nmのシリ
コン酸化膜162 が形成される。また、第2の領域11
bに膜厚8nmのシリコン酸化膜172 が形成される。
酸化させた場合、図3に示すように、熱処理条件が同じ
で有れば形成されるシリコン酸化膜の膜厚は、窒素イオ
ンのドーズ量に係わらず、一定である。なお、図示され
てはいないが、ドーズ量が0、すなわち窒素イオンの注
入を行わなかった場合も、窒素イオンのドープを行った
場合と同じ値である。
リコン酸化膜161 ,171 に追加形成されるシリコン
酸化膜の膜厚はほぼ同一である。その為、乾燥酸素中で
先ず所望の膜厚差のシリコン酸化膜161 ,171 を形
成した後、水蒸気を含む雰囲気中で加熱処理を行うこと
によって、所望の膜厚のシリコン酸化膜162 ,172
を形成することができる。
離絶縁膜12に接する領域のシリコン酸化膜162 の薄
膜化が抑制される。これは、シリコン酸化膜161 の薄
膜化された部分が、周囲より膜厚が薄く酸化されやすい
ので、厚膜化するためである。
VD法を用いて、燐を含む厚さ100nm多結晶シリコ
ン膜181 を堆積する。次いで、図2(e)に示すよう
に、全面にシリコン酸化膜を堆積した後、リソグラフィ
技術とRIEを組み合わせて、シリコン酸化膜,及び多
結晶シリコン膜181 をパターニングし、ゲート電極1
8及び絶縁膜19を形成する。
マスクに、n型不純物をイオン注入して加熱処理を行う
ことで、ソース・ドレイン拡散層20を形成し、電界効
果トランジスタを形成する。その後、側壁絶縁膜,層間
絶縁膜及び配線の形成を行う。
ン酸化膜が同時に形成されるプロセス条件を容易に設計
することができる。また、素子分離絶縁膜に接する領域
の薄膜化を抑制することができる。
るものではない。例えば、乾燥酸素雰囲気中での加熱処
理と、水蒸気を含む雰囲気中での加熱処理の順番を逆に
しても、本発明の効果は得られる。
板にも本発明を適用することが可能である。また、素子
分離絶縁膜は、STI技術以外にも、LOCOS法等を
用いて形成することができる。その他、本発明は、その
要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施することが
可能である。
燥酸素中での加熱処理と、水蒸気を含む雰囲気中での加
熱処理とを組み合わせることによって、プロセス条件の
設計が容易になる。また、素子分離絶縁膜に接する領域
の薄膜化を防止することができる。
工程を示す工程断面図。
工程を示す工程断面図。
面図。
る領域の構成を示す断面図。
Claims (3)
- 【請求項1】半導体基板に、所望の膜厚がそれぞれ異な
る前記半導体基板の酸化膜を同時に形成するためのプロ
セス条件を求める半導体プロセスの設計方法であって、 それぞれの酸化膜の膜厚の差を求めるステップと、 求められた膜厚の差が得られる窒素イオンのドーズ量及
び乾燥酸素中での熱処理条件を求めるステップと、 それぞれの酸化膜が所望の膜厚となる、水蒸気雰囲気中
での加熱処理の条件を求めるステップとを含むことを特
徴とする半導体プロセスの設計方法。 - 【請求項2】半導体基板の所定領域の表面に窒素イオン
を注入する工程と、 前記半導体基板に対して、乾燥酸素雰囲気中での加熱処
理と、水蒸気を含む雰囲気中での加熱処理とを行い、前
記窒素イオンが注入された領域と該イオンが注入されて
いない領域とで、膜厚が異なる酸化膜を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 【請求項3】半導体基板の各素子領域を絶縁分離する素
子分離絶縁膜を形成する工程と、 半導体基板の所定領域の表面に窒素イオンを注入する工
程と、 前記半導体基板に対して、乾燥酸素雰囲気中での加熱処
理と、水蒸気を含む雰囲気中での加熱処理とを行い、前
記窒素イオンが注入された領域と該イオンが注入されて
いない領域とで、膜厚が異なる酸化膜を形成する工程と
を含むことを特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10169994A JP2000012795A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 半導体プロセスの設計方法及び半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10169994A JP2000012795A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 半導体プロセスの設計方法及び半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000012795A true JP2000012795A (ja) | 2000-01-14 |
Family
ID=15896632
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10169994A Pending JP2000012795A (ja) | 1998-06-17 | 1998-06-17 | 半導体プロセスの設計方法及び半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000012795A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001244345A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
-
1998
- 1998-06-17 JP JP10169994A patent/JP2000012795A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001244345A (ja) * | 2000-02-29 | 2001-09-07 | Fujitsu Ltd | 半導体装置の製造方法 |
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