JP2000012593A - ボ―ル転写方法および装置 - Google Patents
ボ―ル転写方法および装置Info
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Abstract
可能なボール転写方法および装置を提供する。 【解決手段】 配列基板15のボール配列部にボールB
を吸着することにより仮配列させた後、これらのボール
Bを接着あるいは接合すべき所定の対象部に位置合わせ
して転写する。配列基板15にボールBを仮配列させる
工程で、そのボール配列面にガス流を吹きつけ、ボール
配列部に適正に吸着されているボールB以外の余剰ボー
ルB′を除去する。配列基板15に対して相対移動する
ガスノズル20から、ボール配列面にガス流を吹きつけ
る。配列基板15のボール配列面に対して傾斜方向か
ら、ガス流を吹きつけ、余剰ボールB′を除去させる。
Description
るいはプリント回路基板等の電極にボール状のバンプを
接着あるいは接合する方法もしくは装置に用いるボール
転写方法および転写装置、特にボール配列時の余剰ボー
ル除去技術に関する。
号公報に開示されるように、この種の半導体デバイスあ
るいはプリント回路基板等の電極にボール状のバンプを
簡単かつ確実に接合するボール状バンプの接合方法およ
び接合装置が知られている。
(B)に示したようにボール配列機構1と基板搬送機構
2とボール認識手段3と接合用ステージ4とを備えた装
置を使用する。特にボール配列機構1において、図7に
示すようにボールストック皿11に微小金属ボールBを
入れ、振動発生機12により振動させる。これによりボ
ールBを効果的に浮遊させながら、ボール吸着手段13
にボールBを吸着させる。ボール吸着手段13は、ボー
ル径よりも小さい貫通吸着孔14が所定位置に配列され
たボール配列基板15を有しており、吸着孔14は半導
体チップ複数分で設けられているのが好ましい。
トック皿11の近傍まで下降させ、ボールBを配列基板
15の吸着孔14に真空吸着させる。
空吸着されたボールB以外の余剰ボールB′を除去し回
収する。従来装置では、余剰ボール除去手段としての振
動発生機16によりボール吸着手段13を微振動させる
ことにより、吸着孔14に正常に配列されたボールが除
去されることなく、余剰ボールB′のみが除去されるよ
うにしている。
して、余剰ボールB′を除去して1個のボールBだけを
吸着させることにより正確にボールBを配列することが
できるため、量産化タクトタイムを短縮することができ
るというものである。
板15に汚れ等が付着していて、そこに余剰ボールB′
が付いた場合、配列基板15と余剰ボールB′間で汚れ
が緩衝作用をおこして余剰ボールB′に振動が適正に伝
達せず、その振動で余剰ボールB′を除去することがで
きないことがある。この場合、振動を強くすると正常に
吸着されているボールBまでも除去されてしまう結果と
なる。
ものを使用する。ところがボールサイズが300μm以
下、特に150μm以下のものにあっては僅かな汚れ、
ゴミ等が付いていただけでも余剰ボールB′を付着させ
てしまう。
止すべく振動を強くし過ぎると、配列基板15の吸着孔
に吸着されている正常ボールBは、吸着されたまま回転
する場合がある。このような場合、ボール表面に傷がつ
く結果、ボール配列の光学的な検査の際に誤認識の原因
となる。さらに、除去した余剰ボールがボール転写装置
内に飛散すると、マシントラブルの大きな原因となる。
度で適正かつ的確にボール配列可能なボール転写方法お
よび装置を提供することを目的とする。
は、配列基板のボール配列部にボールを吸着することに
より仮配列させた後、これらのボールを接着あるいは接
合すべき所定の対象部に位置合わせして転写するボール
転写方法であって、前記配列基板にボールを仮配列させ
る工程で、そのボール配列面にガス流を吹きつけ、前記
ボール配列部に適正に吸着されているボール以外の余剰
ボールを除去するようにしたものである。
前記配列基板に対して相対移動するガスノズルから、前
記ボール配列面にガス流を吹きつけることを特徴とす
る。また、本発明のボール転写方法において、前記ガス
流は、空気または不活性ガスであることを特徴とする。
また、本発明のボール転写方法において、前記配列基板
のボール配列面に対して傾斜方向から、ガス流を吹きつ
けることを特徴とする。また、本発明のボール転写方法
において、前記余剰ボールを除去するためにさらに、前
記配列基板を微振動させることを特徴とする。
配列部にボールを吸着することにより仮配列させる配列
基板を備え、これらのボールを接着あるいは接合すべき
所定の対象部に位置合わせして転写するボール転写装置
であって、前記配列基板の至近位置に配置されたガスノ
ズルから、前記ボール配列面にガス流を吹きつけ、前記
ボール配列部に適正に吸着されているボール以外の余剰
ボールを除去するようにしたものである。
前記ガスノズルは、前記配列基板に対して相対移動可能
に構成され、前記ボール配列面に対して相対移動しなが
らガス流を吹きつけることを特徴とする。また、本発明
のボール転写装置において、前記ガスノズルは、前記ボ
ール配列面に対して傾斜して配置されることを特徴とす
る。また、本発明のボール転写装置において、前記ガス
ノズルは好ましくは、前記ボール配列面におけるボール
配列幅よりも幅広に形成されていることを特徴とする。
また、本発明のボール転写装置において、前記配列基板
を微振動させる加振手段をさらに含んでいることを特徴
とする。また、本発明のボール転写装置において、さら
に、除去した余剰ボールを回収する手段を備えたことを
特徴とする。また、本発明のボール転写装置において、
前記回収手段は、回収ボールを収納できる容器であるこ
とを特徴とする。
板のボール配列部にボールを吸着することにより仮配列
させた後、これらのボールを接着あるいは接合すべき所
定の対象部に位置合わせして転写するボール転写方法で
あって、前記配列基板にボールを仮配列させる工程で、
そのボール配列面を吸引し、前記ボール配列部に適正に
吸着されているボール以外の余剰ボールを除去するよう
にしたものである。
前記配列基板に対して相対移動する吸引ノズルによっ
て、前記ボール配列面を吸引することを特徴とする。ま
た、本発明のボール転写方法において、前記配列基板の
ボール配列面に対して傾斜方向から、前記吸引ノズルに
よって吸引することを特徴とする。また、本発明のボー
ル転写方法において、前記余剰ボールを除去するために
さらに、前記配列基板を微振動させることを特徴とす
る。
配列部にボールを吸着することにより仮配列させる配列
基板を備え、これらのボールを接着あるいは接合すべき
所定の対象部に位置合わせして転写するボール転写装置
であって、前記配列基板の至近位置に配置された吸引ノ
ズルによって、前記ボール配列面を吸引し、前記ボール
配列部に適正に吸着されているボール以外の余剰ボール
を除去するようにしたものである。
前記吸引ノズルは、前記配列基板に対して相対移動可能
に構成され、前記ボール配列面に対して相対移動しなが
ら吸引することを特徴とする。また、本発明のボール転
写装置において、前記吸引ノズルは、前記ボール配列面
に対して傾斜して配置されることを特徴とする。また、
本発明のボール転写装置において、前記配列基板を微振
動させる加振手段をさらに含んでいることを特徴とす
る。
微小金属ボールを用い、このボールを半導体デバイスあ
るいはプリント回路基板等の電極に転写接合する際、配
列基板のボール配列部にボールを吸着することにより仮
配列させる。ここに、ボールを仮配列させる工程は、ボ
ールの吸着から接合に至るまでの動作を含み、本配列装
置のボール吸着ヘッドが下降開始してから、ボールの転
写接合のために下降開始するまでの動作に対応する。こ
のボール仮配列工程にて配列基板のボール配列面にガス
流を吹きつけることで、ボール配列部に適正に吸着され
ているボール以外の余剰ボールを除去することができ
る。
列されているボールに対して、そのときの配列基板の吸
引による吸着力を上回らない程度の適度な強さのガス流
を吹きつけることで余剰ボールを確実に除去することが
できる。ここで、本発明における余剰ボール除去作用に
ついて、図1を参照してその典型的な原理構成を説明す
る。
ボール吸着ヘッドの吸引力、Fg はガス流すなわちガス
ブローによってボールが受ける力、FO はO点によるボ
ールに対する抗力、ra はボール吸着ヘッドの吸引孔半
径、rb はボール半径、θは配列基板と抗力FO のなす
角、Xはボール配列面とボール中心の距離である。図1
では、吸引力FR によって吸着しているボールに対し
て、ガスブローが作用してO点を中心にボール配列面か
ら剥がれようとするモデルを考える。力Fg および吸引
力FR はボール重心に作用するものとする。
Fg 、吸引力FR および抗力FO の3つの力の合力は0
となり、これらの力が釣り合った状態になる。このとき
の関係はつぎの式で表される。 FR =FO sin θ, Fg =FO cos θ 上式より、Fg /cos θ=FR /sin θ したがって、 Fg =FR ・1/tan θ (1)
関係より、 rb 2 =X2 +ra 2 上式より、X=√(rb 2 −ra 2 ) したがって、 tan θ=√(rb 2 −ra 2 )/ra (2)
の値は計算値よりも小さくなる。そこで、係数Qを用い
て(3)式を書き替えると、 Fg =Q・FR ・ra /√(rb 2 −ra 2 ) (4) したがって、(4)式に基づきガス流の強さを設定・調
整することにより、ボール配列部に適正に吸着されてい
るボールはそのまま保持しながら、余剰ボールだけを完
全に除去することができる。
件たとえば吸引孔半径、ボール半径等のファクタに応じ
て、一定範囲内から選ばれる。実験結果からQ値を見出
すと好ましくは0.8以下、最も好ましくは0.6以下
とするのが良い。
は、以下の式で表すことができる。ただし、ρはガス密
度、vはガス流速度、Sb はガラス表面から突出する部
分のボール断面積とする。 Fg =1/2・ρv2 Sb (5) (4)式および(5)式より 1/2・ρv2 Sb =Q・FR ・ra /√(rb 2 −ra 2 ) v=√(2Q・FR ・ra /(ρSb ・√(rb 2 −ra 2 )))(6) (6)式により算出したvの値以上のガス流を吹きつけ
ると、ボール配列部に正常に吸着されているボールを吹
きとばす可能性のあることが分かった。(6)式で求め
たvの値以下の範囲で、ガス流を吹きつければ正常に吸
着されているボールを吹きとばすことがない。
に対する傾斜角度等を適宜適正に設定することで、極め
て高い余剰ボール除去効果が得られる。さらに、配列基
板を微振動させる加振手段と併用することにより、その
効果を高めることができる。さらに、本発明によれば、
除去した余剰ボールを飛散させることなく回収するた
め、飛散ボールに起因する装置上のトラブルを防止でき
る。
列部にボールを吸着することにより仮配列させる際、配
列基板のボール配列面をFg よりも小さい力で吸引する
ことで、ボール配列部に適正に吸着されているボール以
外の余剰ボールを吸引除去することができる。
および図7を参照しながら従来例と実質的に同一または
対応する部材には同一符号を用いて、本発明によるボー
ル転写方法および装置の好適な実施の形態を説明する。
るいはプリント回路基板等の電極にボール状のバンプを
接合する場合に本発明を適用するものとする。したがっ
て、既に図6において述べたボール配列機構1と基板搬
送機構2とボール認識手段3と接合用ステージ4とを備
えた装置を使用する。
にボールを吸着することにより仮配列させた後、これら
のボールを接着あるいは接合すべき所定の対象部に位置
合わせして転写するようになっている。図2は、配列基
板15にボールBを仮配列させるときの状態を示してお
り、配列基板15の吸着孔14にはボールストック皿1
1から吸引吸着した複数の微小金属ボールBが担持され
ている。なお、吸着孔14はボール吸着手段13の減圧
空間13aを介して、真空ポンプ17および圧力レギュ
レータ18と接続している。また、図2には図示されて
いないが、前述した振動発生機16(図7)によりボー
ル吸着手段13を微振動させることができるようになっ
ている。
たガスノズル20を備えている。このガスノズル20
は、配列基板15のボール配列面にガス流を吹きつけ、
後述するようにボール配列部(すなわち、吸着孔14)
に適正に吸着されているボール以外の余剰ボールを除去
するようになっている。ガスノズル20は、吹きつける
ガスの流量もしくは圧力調整器22を介して、ガス源2
1と接続している。この実施形態で使用するガスとして
は、空気または不活性ガス(アルゴンガスまたは窒素ガ
ス等)が好適である。
下、好ましくは50%以下とし、特に20%以下の乾燥
したものが最適である。つまり20%以下とすること
で、配列基板表面に付いた水分によって余剰ボールが付
着するのを抑制することができる。また、ボール配列部
に吸着中にガスを吹きつけると、ボールストック皿11
上のボールBを吹き飛ばしてしまうことがあるので、ボ
ール配列部に吸着後に吹きつけるようにする。
相対移動可能に構成される。この場合、ガスノズル20
を移動可能に支持するノズル支持機構を備える。ガスノ
ズル20を点線矢印のように移動させることができる。
また、図6に示した基板搬送機構2によってボール配列
機構1からボール認識手段3へ搬送させる際に、定位置
に固定されたガスノズル20の上方を配列基板15が通
過するようにしてもよい。これらいずれの場合も、ガス
ノズル20と配列基板15の間で相対移動が行われるこ
とで、配列基板15のボール配列面に対して万遍なくガ
ス流を吹きつけることができる。
ように配列基板15のボール配列面に対して傾斜して
(傾斜角θ)配置される。ガスノズル20の傾斜角θ
は、5〜175°の範囲、好ましくは20〜160°の
範囲が好適であり、このような傾斜角θはノズル支持機
構を介して適宜設定可能とし、つまりガスノズル20か
らのガス吹きつけ方向を自由に調整することができる。
ガスノズル20の傾斜角θには、ボール配列面に対して
垂直な場合も含まれるが、θ=0°の場合、つまり真横
から吹きつける場合にはボールサイズが小さいのでガス
ノズル20のセッティングが困難になり、したがって上
記のようにθ=5〜175°が実質的に有効な範囲とな
る。
20は好ましくは、ボール配列面におけるボール配列幅
wよりも幅広(幅W)に形成されたガス噴出口20aを
有している。図3(A)においては、ガスノズル20が
紙面垂直方向に移動もしくは相対移動するが、そのとき
配列基板15のボール配列面全幅に亘ってガスを吹きつ
けることができるようになっている。本実施形態ではW
=w+10〜20mm程度とする。なお、W≦w、すな
わちガスノズル20の幅をボール配列幅以下としてもよ
い。
(D),(E)などのような形状のスリットを持ったガ
スノズルや、細いパイプ状のガスノズル20を用いるこ
ともできる。ガスノズルの形状を変えることによって、
たとえば図3(B)であれば縦横いずれかのスリット方
向をガスノズルの移動方向もしくは相対移動に合わせる
と、移動方向に対して垂直方向の除去効果が向上する。
(C)であれば、ノズルの孔位置にブローを集中するこ
とができる。また、(D)や(E)のパターンでは広い
領域にブローを当てることができる。前記のような例を
含め、ボールの配列パターンなどによって最も効果が得
られるものを選択するとよい。
は、図4(A)に示すようにスリットノズルとして構成
される。つまりガス噴出口20aは図示のようにスリッ
ト状に形成されており、これによりガス流を制御し易く
するというものである。ガスノズル20のガス噴出口2
0aのスリット幅としては、0.1〜10mm程度とす
る。なお、図4(B)あるいは(C)に示すようにガス
噴出口20aの断面は、先細形状であってよく(図4
(B))、また先端に向かって拡開する形状であっても
よい(図4(C))。また、ガスノズルは、1個だけで
なく複数個あっても良い。複数個の場合は、ノズル形
状、取付角度、方向およびガス流等を変化させたものを
用意すると、様々な余剰球の形態に対しての効果を高め
ることができる。
を仮配列させる際の配列パターンはたとえば、図5の実
線で示すボールBのように配列基板15の周辺部に沿っ
て矩形状に配置するものでよく、あるいはまた点線部分
も含めるかたちでもよい。
板15の吸着孔14にボールを吸着することにより仮配
列させる。図2のように配列基板15のボール配列面に
対して、ガスノズル20からガス流を吹きつけること
で、ボール配列部に適正に吸着されているボールBはそ
のまま保持し、それ以外の余剰ボールを除去することが
できる。この場合、ガスノズル20の傾斜角θやガス流
量もしくは圧力等を適正に設定することで、余剰ボール
を確実に除去することができる。
吹きつけで、高い余剰ボール除去効果が得られるが、さ
らに配列基板15に対する加振手段としての振動発生機
16と併用することが効果的である。つまり振動発生機
16によって吸着手段13に超音波振動を付与し、配列
基板15を微振動させることで余剰ボールを除去するこ
とができる。このガス流の吹きつけと微振動を併用する
場合、両者のタイミングとして吹きつけ後に微振動さ
せ、あるいは微振動後に吹きつける、いずれのタイミン
グでもよい。さらにガス流の吹きつけと微振動を同時に
行ってもよい。
段の1つの実施形態を示している。ボールを吸引配列
後、配列ヘッドがガスノズルの上で一旦停止して回収容
器5内に下降する。そのときガス流を吹き出し余剰ボー
ルを除去する。除去された余剰ボールはガスノズルと一
体化した回収容器5に回収され、装置内に飛散すること
はない。図8の回収容器5に配列ヘッドとの衝突を防止
する切り込み部を形成しておけば、配列ヘッドを停止す
ることなく移動中にガス流による除去と余剰ボールの回
収を実行できる。回収容器5は、ガスノズルと分離した
位置にあってもかまわない。また回収手段は容器でなく
ても、粘着性テープ等を利用して余剰ボールを付着させ
てもよい。
因で、振動発生機16の微振動だけでは余剰ボールを除
去しきれない場合があるが、本発明によれば微振動に加
えながらガス流の吹きつけることにより余剰ボールを完
全かつ確実に除去することができる。その場合において
振動発生機16で付与すべき振動強度を実質的に大きく
しないでも十分に除去することができるため、ボール表
面の傷の発生を未然に防止する。
ールを仮配列させる際、そのボール配列面を吸引し、ボ
ール配列部に適正に吸着されているボール以外の余剰ボ
ールを除去することができる。つぎに、この吸引によっ
て余剰ボールを除去する場合の実施形態について説明す
る。
0の代わりに、配列基板15の至近位置に配置された吸
引ノズルを備え、この吸引ノズルによってそのボール配
列面を吸引するようにしたものである。また、吸引ノズ
ル自体の基本構造は前述したガスノズル20と実質的に
同様のものを用いることができる。吸引ノズルを配列基
板15に対して相対移動可能に構成し、またボール配列
面に対する傾斜角等は適宜設定することができるものと
する。
いバキューム源(真空ポンプ)や圧力レギュレータ等に
接続され、吸引力を調整可能とする。また、スリットノ
ズルとしてもよいが、余剰ボールを吸い込み得るだけの
寸法(内径)を有しているものとする。
して吸引ノズルを相対移動させながらボール配列面を吸
引することにより、吸引によって余剰ボールを除去する
ことができる。特に、吸引した余剰ボールを装置内に吸
い込んでしまうことで余剰ボールが飛散する心配がな
く、余剰ボールの回収等の余剰ボール後処理に極めて利
便性がよい。
吸引する場合でも配列基板15に対する加振手段として
の振動発生機16と併用することが効果的である。前述
の実施形態と同様に振動発生機16によって配列基板1
5に超音波振動を付与し、微振動させることで余剰ボー
ルを効率よく的確に吸引除去することができる。吸引と
微振動を併用する場合、両者のタイミングとしていずれ
を先にしてもよく、あるいは同時に行ってもよい。
明する。なお、この例は先に説明したガスノズル20に
よってガス流を吹きつける場合の例である。この実施例
では、配列基板15のボール配列面に吹きつけるガス流
として、窒素ガスを使用する。ガスノズル20から吹き
つけるN2 ガス流量は、20〜40リットル/minと
し、またガスノズル20の傾斜角θは、45〜135°
の範囲に設定する。直径30〜300μmのボールBを
使用し、このボールBを吸引圧力−350〜−750m
Hgで吸引する。ガスノズル20と配列基板15のボー
ル配列面の距離は0.1〜10.0mm程度とする。
させ、超音波振動で微振動させた後に配列基板15に
は、検査回数50で1〜10個の余剰ボールが残ってい
た。このような余剰ボールが残存する配列基板15に対
して上記の条件で、ガスノズル20上を通過させること
でN2 ガス流を吹きつけると、その結果は余剰ボールは
0、すなわち余剰ボールを完全に除去することができ
た。
行った結果をつぎの表1〜表4に示す。各表から明らか
なように、Q値として好ましくは0.8以下、最も好ま
しくは0.6以下とするのが良い。
300個の吸着孔のなる配列基板を用いて、n=100
回テストを実施したものである。各表中に示される判定
結果の内容はつぎの通りである。 ×:正常球が20個以上除去されたものが5回以上発生 △:正常球が10個以上除去されたものが5回以上発生 ○:正常球が1個以上除去されたものが1回以上発生 ◎:正常球は除去されない
例等は、本発明に好適な典型的なものを示すものであ
り、本発明を限定するものではなく本発明の範囲内で変
更可能である。また特に、ガスノズル20からのガス流
の吹きつけ方については、方向および流量等を固定して
吹きつける場合のみならず、これらを所定のタイミング
もしくはサイクルで適宜変化させながら吹きつけること
もできる。さらに、配列基板15に配列するボールB
は、金ボールあるいは半田ボール等種々の材質のもので
よく、本発明はこれらに対して有効に適用可能である。
の種の配列基板においてボール配列部にボールを吸着す
ることにより仮配列させる際、配列基板のボール配列面
にガス流を吹きつけ、あるいは吸引することでボール配
列部に適正に吸着されているボール以外の余剰ボールを
完全に除去することができる。この場合、適正に吸着さ
れているボールの表面を傷つける危険がなく、品質向上
を図ることができる。
することにより、振動だけでは除去しきれないボールも
確実に除去し余剰ボール除去に万全を期すことができ
る。この結果、量産的にボールバンプを形成する際の歩
留を向上させる。また、ボール表面の傷の発生がなくな
ることにより、その後の検査工程における誤認識がなく
なり、ボール転写後の製品歩留も向上する等の利点を有
している。
である。
仮配列させるときの状態を示す図である。
すそれぞれ部分斜視図である。
面図である。
際の配列パターンの例を示す平面図である。
図である。
図である。
図および平面図である。
Claims (20)
- 【請求項1】 配列基板のボール配列部にボールを吸着
することにより仮配列させた後、これらのボールを接着
あるいは接合すべき所定の対象部に位置合わせして転写
するボール転写方法であって、 前記配列基板にボールを仮配列させる工程で、そのボー
ル配列面にガス流を吹きつけ、前記ボール配列部に適正
に吸着されているボール以外の余剰ボールを除去するよ
うにしたことを特徴とするボール転写方法。 - 【請求項2】 前記配列基板に対して相対移動するガス
ノズルから、前記ボール配列面にガス流を吹きつけるこ
とを特徴とする請求項1に記載のボール転写方法。 - 【請求項3】 前記ガス流は、空気または不活性ガスで
あることを特徴とする請求項1または2に記載のボール
転写方法。 - 【請求項4】 前記配列基板のボール配列面に対して傾
斜方向から、ガス流を吹きつけることを特徴とする請求
項1〜3のいずれか1項に記載のボール転写方法。 - 【請求項5】 前記余剰ボールを除去するためにさら
に、前記配列基板を微振動させることを特徴とする請求
項1〜4のいずれか1項に記載のボール転写方法。 - 【請求項6】 ボール配列部にボールを吸着することに
より仮配列させる配列基板を備え、これらのボールを接
着あるいは接合すべき所定の対象部に位置合わせして転
写するボール転写装置であって、 前記配列基板の至近位置に配置されたガスノズルから、
前記ボール配列面にガス流を吹きつけ、前記ボール配列
部に適正に吸着されているボール以外の余剰ボールを除
去するようにしたことを特徴とするボール転写装置。 - 【請求項7】 前記ガスノズルは、前記配列基板に対し
て相対移動可能に構成され、前記ボール配列面に対して
相対移動しながらガス流を吹きつけることを特徴とする
請求項6に記載のボール転写装置。 - 【請求項8】 前記ガスノズルは、前記ボール配列面に
対して傾斜して配置されることを特徴とする請求項6ま
たは7に記載のボール転写装置。 - 【請求項9】 前記ガスノズルは好ましくは、前記ボー
ル配列面におけるボール配列幅よりも幅広に形成されて
いることを特徴とする請求項6〜8のいずれか1項に記
載のボール転写装置。 - 【請求項10】 前記配列基板を微振動させる加振手段
をさらに含んでいることを特徴とする請求項6〜9のい
ずれか1項に記載のボール転写装置。 - 【請求項11】 配列基板のボール配列部にボールを吸
着することにより仮配列させた後、これらのボールを接
着あるいは接合すべき所定の対象部に位置合わせして転
写するためのボール転写方法であって、 前記配列基板にボールを仮配列させる工程で、そのボー
ル配列面を吸引し、前記ボール配列部に適正に吸着され
ているボール以外の余剰ボールを除去するようにしたこ
とを特徴とするボール転写方法。 - 【請求項12】 前記配列基板に対して相対移動する吸
引ノズルによって、前記ボール配列面を吸引することを
特徴とする請求項11に記載のボール転写方法。 - 【請求項13】 前記配列基板のボール配列面に対して
傾斜方向から、前記吸引ノズルによって吸引することを
特徴とする請求項11または12に記載のボール転写方
法。 - 【請求項14】 前記余剰ボールを除去するためにさら
に、前記配列基板を微振動させることを特徴とする請求
項11〜13のいずれか1項に記載のボール転写方法。 - 【請求項15】 ボール配列部にボールを吸着すること
により仮配列させる配列基板を備え、これらのボールを
接着あるいは接合すべき所定の対象部に位置合わせして
転写するボール転写装置であって、 前記配列基板の至近位置に配置された吸引ノズルによっ
て、前記ボール配列面を吸引し、前記ボール配列部に適
正に吸着されているボール以外の余剰ボールを除去する
ようにしたことを特徴とするボール転写装置。 - 【請求項16】 前記吸引ノズルは、前記配列基板に対
して相対移動可能に構成され、前記ボール配列面に対し
て相対移動しながら吸引することを特徴とする請求項1
5に記載のボール転写装置。 - 【請求項17】 前記吸引ノズルは、前記ボール配列面
に対して傾斜して配置されることを特徴とする請求項1
5または16に記載のボール転写装置。 - 【請求項18】 前記配列基板を微振動させる加振手段
をさらに含んでいることを特徴とする請求項15〜17
のいずれかに記載のボール転写装置。 - 【請求項19】 請求項6〜10のいずれか1項に記載
のボール転写装置であって、 さらに、除去した余剰ボールを回収する手段を備えたこ
とを特徴とするボール転写装置。 - 【請求項20】 前記回収手段は、回収ボールを収納で
きる容器であることを特徴とする請求項19に記載のボ
ール転写装置。
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