JP2000012017A - 黒鉛粒子、その製造法、リチウム二次電池用負極炭素材料、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池 - Google Patents

黒鉛粒子、その製造法、リチウム二次電池用負極炭素材料、リチウム二次電池用負極及びリチウム二次電池

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高容量のリチウム二次電池負極炭素材料に好
適な黒鉛粒子の製造法、高容量で、リチウム二次電池用
負極炭素材料に好適な黒鉛粒子、高容量で、サイクル特
性、高温特性及び急速充放電特性に優れたリチウム二次
電池に好適なリチウム二次電池用負極炭素材料、、高容
量で、サイクル特性、高温特性及び急速充放電特性に優
れたリチウム二次電池用負極並びに高容量で、サイクル
特性、高温特性及び急速充放電特性に優れたリチウム二
次電池を提供する。 【解決手段】 黒鉛化可能な材料と、異なる金属元素を
含む少なくとも2種類の化合物とを含む混合物を、焼成
して黒鉛化する工程を含むことを特徴とする黒鉛粒子の
製造法、少なくとも2種類の異なる金属元素を含む黒鉛
粒子、前記の製造法により得られる黒鉛粒子又は前記黒
鉛粒子からなるリチウム二次電池用負極炭素材料、この
炭素材料を集電体に塗布、一体化してなるリチウム二次
電池用負極並びにこの負極と、リチウム化合物を含む正
極を有してなるリチウム二次電池。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、黒鉛粒子、その製
造法、リチウム二次電池用負極炭素材料、リチウム二次
電池用負極及びリチウム二次電池に関する。さらに詳し
くは、ポータブル機器、電気自動車、電力貯蔵等に用い
るのに好適な、高容量でかつサイクル特性に優れたリチ
ウム二次電池及び負極並びにそれを得るための負極炭素
材料、黒鉛粒子及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のリチウム二次電池の負極材には、
例えば天然黒鉛粒子、コークスを黒鉛化した人造黒鉛粒
子、有機系高分子材料、ピッチ等を黒鉛化した人造黒鉛
粒子、これらを粉砕した黒鉛粒子などが用いられてい
る。これらの黒鉛粒子は有機系結着剤及び有機溶剤と混
合して黒鉛ペーストとし、この黒鉛ペーストを銅箔の表
面に塗布し、溶剤を乾燥して、リチウム二次電池用負極
として使用されている。例えば、特公昭62−2343
3号公報に示されるように、負極に黒鉛を使用すること
でリチウムのデンドライトによる内容短絡の問題を解消
し、サイクル特性の改良を図っている。
【0003】しかしながら、黒鉛結晶が発達している天
然黒鉛は、C軸方向の結晶の層間の結合力が、結晶の面
方向の結合に比べて弱いため、粉砕により黒鉛層間の結
合が切れ、アスペクト比が大きいいわゆる鱗状の黒鉛粒
子となる。鱗状黒鉛は、アスペクト比が大きいために、
バインダと混練して集電体に塗布して電極を作製したと
きに、鱗状黒鉛粒子が集電体の面方向に配向し、その結
果、充放電容量や急速充放電特性が低下しやすいばかり
でなく、黒鉛結晶へのリチウムの吸蔵・放出の繰り返し
によって発生するC軸方向の膨張・収縮により電極内部
の破壊が生じ、サイクル特性が低下する問題がある。
【0004】一方、コークス、ピッチ、有機系材料等を
2000℃以上で焼成した人造黒鉛は、天然黒鉛に比べ
比較的アスペクト比が小さくすることができるが、黒鉛
結晶の発達が悪いため充放電容量が低い。人造黒鉛は、
黒鉛化触媒とともに焼成することでその結晶性を高め充
放電容量を向上させることが可能である。しかし、人造
黒鉛の結晶性を高めると、人造黒鉛粒子の表面に、黒鉛
結晶のエッジが増大しやすくなる。人造黒鉛粒子表面の
結晶のエッジは、充放電時に電解液と反応しやすく、作
製するリチウム二次電池のサイクル特性、高温特性を低
下させる問題がある。そこで、サイクル特性、高温特性
及び急速充放電特性が向上でき、かつ高容量のリチウム
二次電池が作製できる負極用炭素材料が要求されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】請求項1記載の発明
は、高容量のリチウム二次電池負極炭素材料に好適な黒
鉛粒子の製造法を提供するものである。請求項2、3及
び4記載の発明は、請求項1記載の発明の課題に加え
て、サイクル特性及び高温特性に優れたリチウム二次電
池負極炭素材料に好適な黒鉛粒子の製造法を提供するも
のである。請求項5記載の発明は、請求項1〜4記載の
発明の課題に加えて、急速充放電特性に優れたリチウム
二次電池用負極炭素材料に好適な黒鉛粒子の製造法を提
供するものである。
【0006】請求項6記載の発明は、高容量で、リチウ
ム二次電池用負極炭素材料に好適な黒鉛粒子を提供する
ものである。請求項7及び8記載の発明は、請求項6記
載の発明の課題に加えて、サイクル特性及び高温特性に
優れたリチウム二次電池負極用炭素材料に好適な黒鉛粒
子を提供するものである。請求項9記載の発明は、請求
項6〜8記載の発明の課題に加えて、急速充放電特性に
優れたリチウム二次電池用負極炭素材料に好適な黒鉛粒
子を提供するものである。
【0007】請求項10記載の発明は、高容量で、サイ
クル特性、高温特性及び急速充放電特性に優れたリチウ
ム二次電池に好適なリチウム二次電池用負極炭素材料を
提供するものである。請求項11記載の発明は、高容量
で、サイクル特性、高温特性及び急速充放電特性に優れ
たリチウム二次電池用負極を提供するものである。請求
項12記載の発明は、高容量で、サイクル特性、高温特
性及び急速充放電特性に優れたリチウム二次電池を提供
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、黒鉛化可能な
材料と、異なる金属元素を含む少なくとも2種類の化合
物とを含む混合物を、焼成して黒鉛化する工程を含むこ
とを特徴とする黒鉛粒子の製造法に関する。また本発明
は、前記の異なる金属元素を含む少なくとも2種類の化
合物のうち、1種類がB元素を含む化合物である黒鉛粒
子の製造法に関する。
【0009】また本発明は、前記の異なる金属元素を含
む少なくとも2種類の化合物が、B元素を含む化合物と
Fe、Si、Ni及びTiの少なくとも1種類の元素を
含む化合物である黒鉛粒子の製造法に関する。また本発
明は、前記のB元素を含む化合物の量が、黒鉛化可能な
材料と金属元素を含む化合物の合計量に対して、B元素
換算で0.05〜5重量%であり、Fe、Si、Ni及
びTiの少なくとも1種類の元素を含む化合物の量が、
黒鉛化可能な材料と金属元素を含む化合物の合計量に対
して、元素換算で0.1〜30重量%である黒鉛粒子の
製造法に関する。また本発明は、前記の黒鉛化可能な材
料が、平均粒径が1〜50μmの炭素質粉末及び黒鉛化
可能なバインダを含むものである黒鉛粒子の製造法に関
する。
【0010】また本発明は、少なくとも2種類の異なる
金属元素を含む黒鉛粒子に関する。また本発明は、前記
の金属元素が、B元素とFe、Si、Ni及びTiの少
なくとも1種類の元素を含む黒鉛粒子に関する。また本
発明は、前記の金属元素の含有量が0.01〜5重量%
である黒鉛粒子に関する。また本発明は、結晶の層間距
離d(002)が3.38Å以下、C軸方向の結晶子サ
イズLc(002)が500Å以上、平均粒径が10〜
100μm、比表面積が8m2/g以下、アスペクト比が
1.1〜5である前記の黒鉛粒子に関する。
【0011】また本発明は、前記の製造法により得られ
る黒鉛粒子又は前記の黒鉛粒子からなるリチウム二次電
池用負極炭素材料に関する。また本発明は、前記の炭素
材料を集電体に塗布、一体化してなるリチウム二次電池
用負極に関する。さらに本発明は、前記の負極と、リチ
ウム化合物を含む正極を有してなるリチウム二次電池に
関する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明において、リチウム二次電
池用負極炭素材料に好適な黒鉛粒子の製造法は、黒鉛化
可能な材料に、異なる金属元素を含む少なくとも2種類
の化合物を添加し、その混合物を焼成する工程を経て黒
鉛化することを特徴とする。このように、黒鉛化可能な
材料に異なる金属元素を含む少なくとも2種類の化合物
を添加すると、黒鉛化可能な材料が黒鉛化される際にこ
れらの金属元素が黒鉛化触媒として働き、結晶性が向上
し、充放電容量が増大する。この理由は明確ではない
が、金属元素の触媒効果はそれらの元素の種類によって
触媒効果を発揮する温度領域が異なり、2種類以上の金
属元素を添加することで、触媒効果を発揮する温度領域
が広くなるため、結晶が発達を進行させることができる
と思われる。また、触媒効果を発揮する温度が異なる2
種類の金属元素のうち、高温側で効果を発揮する金属元
素は、それよりも低温側で触媒効果を発揮する金属元素
によって、その効果を増幅させることができると思われ
る。
【0013】添加する金属元素を含む化合物としては、
B、Fe、Si、Ti、Ni等の金属、それらの酸化
物、炭化物、窒化物が、得られる黒鉛粒子の結晶性の点
で好ましい。さらに、添加する2種類以上の金属元素を
含む化合物のうち、1種類はB元素を含む化合物が好ま
しい。黒鉛化可能な材料の結晶性は、触媒を添加するこ
とによって高度に発達させることができるが、結晶が発
達するに従い、粒子表面に黒鉛結晶のエッジが多く存在
するようになるが、B元素を含む化合物を添加するする
ことで、粒子表面の黒鉛結晶のエッジの量を抑制しかつ
比表面積を低下させさらには結晶性を向上させることが
可能となる。黒鉛結晶のエッジは、電解液と反応しやす
く、高温ではその反応が更に進行するため、表面の黒鉛
結晶のエッジの量を減らすことによって、作製するリチ
ウム二次電池のサイクル特性及び高温特性を向上させる
ことができる。
【0014】また、もう一種類の金属元素を含む化合物
は、Fe、Si、Ti又はNiを含む化合物(酸化物、
炭化物、窒化物等)であることが好ましい。これによ
り、サイクル特性、高温特性を維持して、高容量化を図
ることができる。
【0015】添加する異なる金属元素を含む2種類以上
の化合物の配合量としては、特に制限はないが、B元素
を含む化合物は、黒鉛化可能な材料と金属元素を含む化
合物の合計量に対して、B元素換算で0.05〜5重量
%の範囲が作製する黒鉛粒子を用いた負極炭素材料の表
面状態及び作製するリチウム二次電池の第一サイクル目
の不可逆容量の点で好ましく、0.05〜3重量%の範
囲であればより好ましく、0.05〜1重量%の範囲で
あればさらに好ましい。B元素を含む化合物がB元素換
算で0.05重量%未満であると作製する黒鉛粒子を用
いた負極炭素材料の表面に黒鉛結晶のエッジが多くな
り、その結果作製するリチウム二次電池のサイクル特性
及び高温特性が低下する傾向がある。また、B元素を含
む化合物がB元素換算で5重量%を超えると、作製する
負極炭素材料中に、B元素が残存しやすく、残存したB
によって第一サイクル目の不可逆容量が大きくなる傾向
にある。
【0016】また、Fe、Si、Ni、Tiの少なくと
も1種類の元素を含む化合物の添加量は、黒鉛化可能な
材料と金属元素を含む化合物の合計量に対して、各元素
の元素換算で0.1〜30重量%の範囲が好ましく、
0.1〜15重量%の範囲がより好ましく、0.5〜1
0重量%の範囲であればさらに好ましく、0.5〜5重
量%の範囲であれば特に好ましい。Fe、Si、Ni、
Tiの少なくとも1種類の元素を含む化合物の添加量
が、各元素の元素換算で0.1重量%未満であると、得
られる黒鉛粒子の結晶性が低下し、リチウム二次電池の
放電容量が低下する傾向がある。一方、30重量%を超
えると、得られる黒鉛粒子を用いた負極炭素材料の表面
に黒鉛結晶のエッジが多くなり、作製するリチウム二次
電池のサイクル特性及び高温特性が低下する傾向があ
る。
【0017】異なる金属元素を含む2種類以上の化合物
と黒鉛化可能な材料との混合方法としては、特に制限は
なく、粉末で混合してもよく、また、前記化合物を液体
に溶融または分散させてから混合してもよい。
【0018】黒鉛化可能な材料としては、特に制限はな
いが、平均粒径が好ましくは1〜50μmの炭素質粉末
と黒鉛化可能なバインダを含む材料であることが好まし
い。前記炭素質粉末と黒鉛化可能なバインダを混合する
ことで、得られる黒鉛粒子のアスペクト比を小さくする
ことができ、その結果、作製するリチウム二次電池の急
速充放電特性を向上させることができる。金属元素を含
む化合物は、炭素質粉末と黒鉛化可能なバインダを混合
する際に添加し、同時に混合することが好ましい。混合
する温度は、黒鉛化可能なバインダが軟化溶融する温度
であることが好ましく、その温度は使用する材料によっ
て異なるが、50〜350℃の範囲が好ましい。また、
黒鉛化可能なバインダを溶剤等によって、溶液にする場
合には常温で混合しても良い。
【0019】炭素質粉末としては、例えば、ニードルコ
ークス等のコークス粉末、樹脂の炭化物、天然黒鉛粉
末、人造黒鉛粉末等の黒鉛粉末が使用できる。黒鉛化可
能なバインダとしては、ピッチ、タール等の他、熱硬化
性樹脂、熱可塑性樹脂等の有機系材料があげられる。
【0020】前記の如く、黒鉛化可能な材料と金属元素
を含む2種類以上の化合物を混合した黒鉛前駆体は、2
500℃以上の温度で焼成して黒鉛化することが好まし
い。本発明において、該黒鉛前駆体を2500℃以上の
温度で黒鉛化する前に、粉砕、成形を行い、さらに70
0〜1300℃程度の温度で焼成しておいてもよい。ま
た、700〜1300℃程度の温度で焼成した後、粉砕
し、粒度を調整してから、粉体で2500℃以上の温度
で焼成して黒鉛化してもよい。黒鉛化時の焼成温度は、
得られる負極炭素材料の結晶性及び放電容量の点で25
00℃以上が好ましく、2800℃以上であればより好
ましく、3000℃以上であればさらに好ましい。焼成
時の雰囲気は、酸化しにくい条件であれば特に制限はな
く、例えば、窒素雰囲気、アルゴン雰囲気、真空中等が
挙げられる。
【0021】次いで、粉砕し、粒度を調整して黒鉛粒子
とするが、粉砕方法としては、特に制限はなく、例え
ば、ジェットミル、ハンマーミル、ピンミル等の衝撃粉
砕方式をとることができる。粉砕後の黒鉛粒子の平均粒
径は、10〜100μm、特に10〜50μmが好まし
い。但し、黒鉛化前に粉砕し、粒度を調整してある場合
は、黒鉛化後に粉砕しなくとも良い。なお、本発明にお
いて平均粒径は、レーザー回折式粒度分布計により測定
することができる。
【0022】以上のように作製した黒鉛粒子は、その黒
鉛粒子中に2種類以上の金属元素を含んでなるが、その
含有量は0.01〜5重量%であることが好ましい。5
重量%を超えると、作製するリチウム二次電池の第一サ
イクル目の不可逆容量が大きくなる傾向があり、かつ、
リチウム二次電池の自己放電特性が低下する傾向にあ
る。
【0023】また、得られる黒鉛粒子は、結晶の層間距
離d(002)が3.38Å以下、C軸方向の結晶子サ
イズLc(002)が500Å以上、平均粒径が10〜
100μm、比表面積が8m2/g以下、アスペクト比が
1.1〜5であるものであると、高容量で、サイクル特
性、高温特性、急速充放電特性に優れたリチウム二次電
池が得られるので好ましい。
【0024】ここで結晶の層間距離d(002)は、黒
鉛粒子のX線広角回折における値であり、この値が3.
38Åを超えると放電容量が小さくなる傾向がある。ま
た、C軸方向の結晶子サイズLc(002)も、黒鉛粒
子のX線広角回折における値であり、この値が500Å
未満であると、放電容量が小さくなる傾向がある。ま
た、アスペクト比が1.1未満では、粒子間の接触面積
が減ることにより、導電性が低下する傾向にある。一
方、黒鉛粒子のアスペクト比が5より大きくなると、急
速充放電特性が低下し易くなる傾向がある。なお、アス
ペクト比は、黒鉛粒子の長軸方向の長さをA、短軸方向
の長さをBとしたとき、A/Bで表される。本発明にお
けるアスペクト比は、顕微鏡で黒鉛粒子を拡大し、任意
に100個の黒鉛粒子を選択し、A/Bを測定し、その
平均値をとったものである。
【0025】また、黒鉛粒子の比表面積が8m2/gを超え
ると、得られるリチウム二次電池の第一サイクル目の不
可逆容量が大きくなり、エネルギー密度が小さく、さら
に負極を作製する際多くの結着剤が必要になるという問
題がある。比表面積の測定は、BET法(窒素ガス吸着
法)などの既知の方法をとることができる。そして、得
られる黒鉛粒子は、平均粒径で、10〜100μmが好
ましく、10〜50μmがより好ましい。
【0026】以上のようにして得られる黒鉛粒子は、そ
のまま本発明のリチウム二次電池用負極材料として使用
することができる。
【0027】本発明になるリチウム二次電池用負極炭素
材料は、有機系結着剤及び溶剤と混練して、ペースト状
にし、シート状、ペレット状等の形状に成形できる。有
機系結着剤としては、例えば、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレンプロピレンターポリマー、ブタジエン
ゴム、スチレンブタジエンゴム、ブチルゴム、イオン伝
導率の大きな高分子化合物等が使用できる。
【0028】前記イオン伝導率の大きな高分子化合物と
しては、ポリフッ化ビニリデン、ポリエチレンオキサイ
ド、ポリエピクロルヒドリン、ポリファスファゼン、ポ
リアクリロニトリル等が使用できる。炭素材料と有機系
結着剤との混合比率は、炭素材料100重量部に対し
て、有機系結着剤を1〜20重量部用いることが好まし
い。
【0029】前記溶剤としては、特に制限はなく、N−
メチル−2−ピロリドン、ジメチルホルムアミド、イソ
プロパノール等があげられる。溶剤の量も特に制限はな
く、炭素材料は、有機系結着剤及び溶剤と混練し、粘度
を調整した後、集電体に塗布し、該集電体と一体化して
負極とされる。集電体としては、例えばニッケル、銅等
の箔、メッシュなどの金属集電体が使用できる。なお一
体化は、例えばロール、プレス等の成形法で行うことが
でき、またこれらを組み合わせて一体化しても良い。
【0030】このようにして得られた負極は、リチウム
化合物を含む正極とともに、本発明のリチウム二次電池
に用いられる。リチウム二次電池は、例えば、正極と負
極をセパレータを介して対向して配置し、かつ電解液を
注入することにより得ることができ、これは従来の炭素
材料を負極に使用したリチウム二次電池に比較して、高
容量でサイクル特性、高温特性、急速充放電特性に優れ
る。
【0031】本発明におけるリチウム二次電池の正極は
リチウム化合物を含むが、その材料に特に制限はなく、
例えばLiNiO2、LiCoO2、LiMn24等を単
独又は混合して使用することができる。本発明における
リチウム二次電池は、正極及び負極とともに、通常リチ
ウム化合物を含む電解液を含む。
【0032】電解液としては、LiClO4、LiP
6、LiAsF、LiBF4、LiSO3CF4等のリチ
ウム塩を、例えばエチレンカーボネート、ジエチルカー
ボネート、ジメトキシエタン、ジメチルカーボネート、
メチルエチルカーボネート、テトラヒドロフラン等の非
水系溶剤に溶かしたいわゆる有機電解液や、固体若しく
はゲル状のいわゆるポリマー電解質を使用することがで
きる。
【0033】セパレータとしては、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のポリオレフィンを主成分とした
不織布、クロス、微孔フィルム又はそれらを組み合わせ
たものを使用することができる。なお、作製するリチウ
ム二次電池の正極と負極が直接接触しない構造にした場
合は、セパレータを使用する必要はない。
【0034】なお、図1に円筒型リチウム二次電池の一
例の一部断面正面図を示す。図1に示す円筒型リチウム
二次電池は、薄板状に加工された正極1と、同様に加工
された負極2がポリエチレン製微孔膜等のセパレータ3
を介して重ねあわせたものを捲回し、これを金属製等の
電池缶7に挿入し、密閉化されている。正極1は正極タ
ブ4を介して正極蓋6に接合され、負極2は負極タブ5
を介して電池底部へ接合されている。正極蓋6はガスケ
ット8にて電池缶(正極缶)7へ固定されている。
【0035】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 実施例1 平均粒径10μmのコークス粉末50重量部、ピッチ1
5重量部、コールタール10重量部、ほう酸を1重量部
(B元素換算で0.175重量部)及び酸化鉄5重量部
(Fe元素換算で3.5重量部)を230℃で1時間混
合した。次いで、この混合物を平均粒径25μmに粉砕
し、該粉砕物を金型に入れプレス成形し、直方体に成形
した。この成形体を窒素雰囲気中で1000℃で熱処理
した後、さらに窒素雰囲気中で3000℃で熱処理し、
黒鉛成形体を得た。さらにこの黒鉛成形体を粉砕し、黒
鉛粒子とした。得られた黒鉛粒子の平均粒径、d(00
2)、Lc(002)、比表面積、アスペクト比及び灰
分(金属残存量)の測定値を表1に示す。
【0036】次いで、得られた黒鉛粒子をそのまま負極
炭素材料として、この負極炭素材料90重量%に、N−
メチル−2ピロリドンに溶解したポリフッ化ビニリデン
(PVDF)を固形分で10重量%加えて混練して黒鉛
ペーストを作製した。この黒鉛ペーストを厚さが10μ
mの圧延銅箔に塗布し、真空乾燥して、試験電極とし
た。
【0037】作製した試料電極を3端子法による定電流
充放電を行い、充放電容量の測定を行った。試料電極の
評価は、図2に示すようにガラス製ビーカ型セル9に電
解液10としてLiPF6をエチレンカーボネート(E
C)及びジエチルカーボネート(DEC)(ECとDE
Cは体積比で1:1)の混合溶媒に1モル/リットルの
濃度になるように溶解した溶液を入れ、試料電極11、
セパレータ12及び対極13を積層して配置し、さらに
参照極14を上部から吊るしてモデル電池を作製した。
なお、対極13及び参照極14には金属リチウムを使用
し、セパレータ4にはポリエチレン微孔膜を使用した。
得られたモデル電池を用いて試料電極11と対極13の
間に、試料電極の面積に対して、0.3mA/cm2の定電流
で0V(V vs. Li/Li+)まで充電し、1V
(V vs. Li/Li+)まで放電する試験を行っ
た。表1に負極炭素材料の1サイクル目の単位重量当り
の放電容量及び不可逆容量を示す。
【0038】次いで、得られた負極炭素材料を使用して
リチウム二次電池を作製した。図1に示した本発明のリ
チウム二次電池を以下のようにして作製した。正極活物
質としてLiCoO2 88重量%を用いて、導電剤と
して平均粒径2μmの鱗片状黒鉛を7重量%、結着剤と
してポリフッ化ビニリデン(PVDF)5重量%添加し
て、これにN−メチル−2−ピロリドンを加えて混合し
て正極合剤のペーストを調整した。
【0039】同様に負極活物質として、前記の方法で作
製した負極炭素材料に、結着剤としてPVDFを10重
量%添加して、これにN−メチル−2−ピロリドンを加
えて混合して負極合剤のペーストを調整した。正極合剤
を厚み25μmのアルミニウム箔の両面に塗付し、その
後120℃で1時間真空乾燥した後、ロールプレスによ
って電極を加圧成形し、さらに巾40mm長さ285mmの
大きさに切り出して正極を作製した。但し、正極の両端
の長さ10mmの部分は正極合剤が塗布されておらずアル
ミニウム箔が露出しており、この一方に正極タブを超音
波接合によって圧着している。
【0040】一方、負極合剤は厚み10μmの銅箔の両
面に塗布し、その後120℃で1時間真空乾燥した。真
空乾燥後、ロールプレスによって電極を加圧成形し、さ
らに巾40mm長さ290mmの大きさに切り出して負極を
作製した。正極と同様に、負極の両端の長さ10mmの部
分は負極合剤が塗布されておらず銅箔が露出しており、
この一方に負極タブを超音波接合によって圧着した。
【0041】セパレータは、厚み25μm巾44mmのポ
リエチレン製の微孔膜を用いた。正極、セパレータ、負
極、セパレータの順で重ね合わせ、これを捲回して電極
群とした。これを単三サイズの電池缶に挿入して、負極
タブを缶底溶接し、正極蓋をかしめるための絞り部を設
けた。体積比が1:1のエチレンカーボネートとジエチ
ルカーボネートの混合溶媒に六フッ化リン酸リチウムを
1モル/リットル溶解させた電解液を電池缶に注入した
後、正極タブを正極蓋に溶接した後、正極蓋をかしめ付
けて電池を作製した。この電池を用いて、充放電電流3
00mA、充放電終止電圧をそれぞれ4.2V、2.8
Vとして、45℃で充放電を繰り返した。45℃サイク
ル特性の測定結果を図3に示す。
【0042】実施例2 平均粒径10μmのコークス粉末50重量部、ピッチ1
5重量部、コールタール10重量部、ほう酸を10重量
部(B元素換算で1.75重量部)及び酸化鉄10重量
部(Fe元素換算で7重量部)を230℃で1時間混合
した。次いで、この混合物を平均粒径25μmに粉砕
し、該粉砕物を金型に入れプレス成形し、直方体に成形
した。この成形体を窒素雰囲気中で1000℃で熱処理
した後、さらに窒素雰囲気中で3000℃で熱処理し、
黒鉛成形体を得た。さらにこの黒鉛成形体を粉砕し、黒
鉛粒子とした。得られた黒鉛粒子をそのまま負極炭素材
料として用い、この負極炭素材料を実施例1と同様の方
法で測定した平均粒径、d(002)、Lc(00
2)、比表面積、アスペクト比及び灰分、1サイクル目
の炭素単位重量当りの放電容量及び不可逆容量の測定値
を表1に示す。また、負極に前記負極炭素材料を使用し
た以外は、実施例1と同様の方法で単三サイズのリチウ
ム二次電池を作製し、実施例1と同様に45℃でのサイ
クル特性を測定した。その結果を図3に示す。
【0043】実施例3 実施例2で作製した黒鉛粒子を、真空中で2600℃で
熱処理して、黒鉛粒子を得た。得られた黒鉛粒子を負極
炭素材料として、実施例1と同様の方法で測定した平均
粒径、d(002)、Lc(002)、比表面積、アス
ペクト比及び灰分、1サイクル目の炭素単位重量当りの
放電容量及び不可逆容量の測定値を表1に示す。また、
負極に前記負極炭素材料を使用した以外は、実施例1と
同様の方法で単三サイズのリチウム二次電池を作製し、
実施例1と同様に45℃でのサイクル特性を測定した。
その結果を図3に示す。
【0044】実施例4 平均粒径10μmのコークス粉末50重量部、ピッチ1
5重量部、コールタール10重量部、ほう酸を0.5重
量部(B元素換算で0.0875重量部)及び炭化けい
素25重量部(Si元素換算で17.8重量部)を23
0℃で1時間混合した。次いで、この混合物を平均粒径
25μmに粉砕し、該粉砕物を金型に入れプレス成形
し、直方体に成形した。この成形体を窒素雰囲気中で1
000℃で熱処理した後、さらに窒素雰囲気中で300
0℃で熱処理し、黒鉛成形体を得た。さらにこの黒鉛成
形体を粉砕し、黒鉛粒子とした。得られた黒鉛粒子を負
極炭素材料として、この負極炭素材料を実施例1と同様
の方法で測定した平均粒径、d(002)、Lc(00
2)、比表面積、アスペクト比及び灰分、1サイクル目
の炭素単位重量当りの放電容量及び不可逆容量の測定値
を表1に示す。また、負極に前記負極炭素材料を使用し
た以外は、実施例1と同様の方法で単三サイズのリチウ
ム二次電池を作製し、実施例1と同様に45℃でのサイ
クル特性を測定した。その結果を図3に示す。
【0045】比較例1 平均粒径10μmのコークス粉末50重量部、ピッチ1
5重量部、コールタール10重量部及びほう酸を10重
量部(B元素換算で1.75重量部)を230℃で1時
間混合した。次いで、この混合物を平均粒径25μmに
粉砕し、該粉砕物を金型に入れプレス成形し、直方体に
成形した。この成形体を窒素雰囲気中で1000℃で熱
処理した後、さらに窒素雰囲気中で3000℃で熱処理
し、黒鉛成形体を得た。さらにこの黒鉛成形体を粉砕
し、黒鉛粒子とした。得られた黒鉛粒子を負極炭素材料
として、この負極炭素材料を実施例1と同様の方法で測
定した平均粒径、d(002)、Lc(002)、比表
面積、アスペクト比及び灰分、1サイクル目の炭素単位
重量当りの放電容量及び不可逆容量の測定値を表1に示
す。また、負極に前記負極炭素材料を使用した以外は、
実施例1と同様の方法で単三サイズのリチウム二次電池
を作製し、実施例1と同様に45℃でのサイクル特性を
測定した。その結果を図3に示す。
【0046】比較例2 平均粒径10μmのコークス粉末50重量部と、ピッチ
15重量部と、コールタール10重量部と、酸化鉄5重
量部(Fe元素換算で3.5重量部)を230℃で1時
間混合した。次いで、この混合物を平均粒径25μmに
粉砕し、該粉砕物を金型に入れプレス成形し、直方体に
成形した。この成形体を窒素雰囲気中で1000℃で熱
処理した後、さらに窒素雰囲気中で3000℃で熱処理
し、黒鉛成形体を得た。さらにこの黒鉛成形体を粉砕
し、黒鉛粒子とした。得られた黒鉛粒子を負極炭素材料
として、この負極炭素材料を実施例1と同様の方法で測
定した平均粒径、d(002)、Lc(002)、比表
面積、アスペクト比及び灰分、1サイクル目の炭素単位
重量当りの放電容量及び不可逆容量の測定値を表1に示
す。また、負極に前記負極炭素材料を使用した以外は、
実施例1と同様の方法で単三サイズのリチウム二次電池
を作製し、実施例1と同様に45℃でのサイクル特性を
測定した。その結果を図3に示す。
【0047】比較例3 平均粒径10μmのコークス粉末50重量部、ピッチ1
5重量部、コールタール10重量部及び炭化けい素25
重量部(Si元素換算で17.8重量部)を230℃で
1時間混合した。次いで、この混合物を平均粒径25μ
mに粉砕し、該粉砕物を金型に入れプレス成形し、直方
体に成形した。この成形体を窒素雰囲気中で1000℃
で熱処理した後、さらに窒素雰囲気中で3000℃で熱
処理し、黒鉛成形体を得た。さらにこの黒鉛成形体を粉
砕し、黒鉛粒子とした。得られた黒鉛粒子を負極炭素材
料として、この負極炭素材料を実施例1と同様の方法で
測定した平均粒径、d(002)、Lc(002)、比
表面積、アスペクト比及び灰分、1サイクル目の炭素単
位重量当りの放電容量及び不可逆容量の測定値を表1に
示す。また、負極に前記負極炭素材料を使用した以外
は、実施例1と同様の方法で単三サイズのリチウム二次
電池を作製し、実施例1と同様に45℃でのサイクル特
性を測定した。その結果を図3に示す。
【0048】
【表1】
【0049】表1及び図3に示されるように、本発明の
負極用炭素材料は、高容量で、高温サイクル特性に優れ
たリチウム二次電池として好適であることが示された。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の黒鉛粒子の製造法によれ
ば、高容量のリチウム二次電池炭素材料に好適な黒鉛粒
子が得られる。請求項2、3及び4記載の黒鉛粒子の製
造法によれば、請求項1記載の発明の効果を奏し、さら
にサイクル特性及び高温特性に優れたリチウム二次電池
負極炭素材料に好適な黒鉛粒子が得られる。請求項5記
載の黒鉛粒子の製造法によれば、請求項1〜4記載の発
明の効果を奏し、さらに急速充放電特性に優れたリチウ
ム二次電池負極炭素材料に好適な黒鉛粒子が得られる。
【0051】請求項6記載の黒鉛粒子は、負極炭素材料
として、高容量で、リチウム二次電池に好適なものであ
る。請求項7及び8記載の黒鉛粒子は、請求項6記載の
発明の効果を奏し、さらに、サイクル特性及び高温特性
に優れたリチウム二次電池の負極炭素材料として好適な
ものである。請求項9記載の黒鉛粒子は、請求項6〜8
記載の発明の効果を奏し、さらに、急速充放電特性に優
れたリチウム二次電池の負極材量として好適なものであ
る。
【0052】請求項10記載のリチウム二次電池用負極
炭素材料は、高容量で、サイクル特性、高温特性及び急
速充放電特性に優れるものである。請求項11記載のリ
チウム二次電池用負極は、高容量で、サイクル特性、高
温特性及び急速充放電特性に優れるものである。請求項
12記載のリチウム二次電池は、高容量で、サイクル特
性、高温特性及び急速充放電特性に優れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のリチウム二次電池の一例を示す概略図
である。
【図2】本発明の実施例で、充放電容量及び不可逆容量
の測定に用いたリチウム二次電池の概略図である。
【図3】高温サイクル特性を示すグラフである。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 セパレータ 4 正極タブ 5 負極タブ 6 正極蓋 7 電池缶 8 ガスケット 9 ガラスセル 10 電解液 11 試料電極 12 セパレータ 13 対極 14 参照極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 荷見 猛 茨城県日立市鮎川町三丁目3番1号 日立 化成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 西田 達也 茨城県日立市鮎川町三丁目3番1号 日立 化成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 武井 康一 茨城県日立市鮎川町三丁目3番1号 日立 化成工業株式会社山崎工場内 (72)発明者 藤田 淳 茨城県日立市鮎川町三丁目3番1号 日立 化成工業株式会社山崎工場内 Fターム(参考) 4G046 EA01 EB02 EC02 EC06 5H003 AA00 AA02 AA04 BA01 BA03 BB01 BB02 BC01 BC06 BD00 BD02 BD03 BD04 BD05 5H014 AA01 AA02 AA04 BB01 BB06 EE05 EE08 HH00 HH01 HH06 5H029 AJ00 AJ03 AJ05 AK03 AL06 AL07 AM01 AM02 AM03 AM04 AM07 AM11 AM16 BJ02 BJ14 CJ02 CJ08 CJ22 DJ07 DJ08 DJ16 DJ17 EJ01 EJ12 HJ00 HJ01 HJ04 HJ05 HJ07

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒鉛化可能な材料と、異なる金属元素を
    含む少なくとも2種類の化合物とを含む混合物を、焼成
    して黒鉛化する工程を含むことを特徴とする黒鉛粒子の
    製造法。
  2. 【請求項2】 異なる金属元素を含む少なくとも2種類
    の化合物のうち、1種類がB元素を含む化合物である請
    求項1記載の黒鉛粒子の製造法。
  3. 【請求項3】 異なる金属元素を含む少なくとも2種類
    の化合物が、B元素を含む化合物とFe、Si、Ni及
    びTiの少なくとも1種類の元素を含む化合物である請
    求項1記載の黒鉛粒子の製造法。
  4. 【請求項4】 B元素を含む化合物の量が、黒鉛化可能
    な材料と金属元素を含む化合物の合計量に対して、B元
    素換算で0.05〜5重量%であり、Fe、Si、Ni
    及びTiの少なくとも1種類の元素を含む化合物の量
    が、黒鉛化可能な材料と金属元素を含む化合物の合計量
    に対して、元素換算で0.1〜30重量%である請求項
    3記載の黒鉛粒子の製造法。
  5. 【請求項5】 黒鉛化可能な材料が、平均粒径が1〜5
    0μmの炭素質粉末及び黒鉛化可能なバインダを含むも
    のである請求項1、2、3又は4記載の黒鉛粒子の製造
    法。
  6. 【請求項6】 少なくとも2種類の異なる金属元素を含
    む黒鉛粒子。
  7. 【請求項7】 金属元素が、B元素とFe、Si、Ni
    及びTiの少なくとも1種類の元素を含む請求項6記載
    の黒鉛粒子。
  8. 【請求項8】 金属元素の含有量が0.01〜5重量%
    である請求項6又は7記載の黒鉛粒子。
  9. 【請求項9】 結晶の層間距離d(002)が3.38
    Å以下、C軸方向の結晶子サイズLc(002)が50
    0Å以上、平均粒径が10〜100μm、比表面積が8
    m2/g以下、アスペクト比が1.1〜5である請求項6、
    7又は8記載の黒鉛粒子。
  10. 【請求項10】 請求項1〜4記載のいずれかの製造法
    により得られる黒鉛粒子又は請求項5〜9記載の黒鉛粒
    子からなるリチウム二次電池用負極炭素材料。
  11. 【請求項11】 請求項10記載の炭素材料を集電体に
    塗布、一体化してなるリチウム二次電池用負極。
  12. 【請求項12】 請求項11記載の負極と、リチウム化
    合物を含む正極を有してなるリチウム二次電池。
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