JP2000010788A - 緊急動作処理機能を有するコンピュータ装置 - Google Patents

緊急動作処理機能を有するコンピュータ装置

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JP2000010788A
JP2000010788A JP17933898A JP17933898A JP2000010788A JP 2000010788 A JP2000010788 A JP 2000010788A JP 17933898 A JP17933898 A JP 17933898A JP 17933898 A JP17933898 A JP 17933898A JP 2000010788 A JP2000010788 A JP 2000010788A
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JP17933898A
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Shigemitsu Nakagawa
重光 中川
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Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常時のアプリケーションプログラムの動作
に使用する記憶装置に障害が生じたときに、他の記憶装
置からアプリケーションプログラムを起動して、緊急動
作処理が可能にする。 【解決手段】 POSシステム100は、CPU103
がバッテリバックアップ記憶装置105に格納されてい
るアプリケーションプログラムを実行して、POSデバ
イス制御装置113を介し、ラインディスプレイ11
4、バーコードリーダ115、磁気カードリーダ116
およびドロア117の制御を行い、バッテリバックアッ
プ記憶装置105内のデータファイルを更新しながら動
作する。データファイルが破壊されているようなときに
は、ハードウェアスイッチ110で、不揮発性記憶装置
106に格納されているアプリケーションプログラムを
起動し、バッテリバックアップ記憶装置105へのアク
セスを行わない範囲で動作させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばPOSシ
ステムなどのように、信頼性が要求される場合に用いら
れる緊急動作処理機能を有するコンピュータ装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】図13は、POSシステムを構成するコ
ンピュータ装置の概略的なハードウェア構成を示す。こ
のようなPOSシステムについての先行技術は、本件出
願人から特開平6−95942として開示されている。
CPU10は、フラッシュメモリなどの不揮発性メモリ
11に予め格納されている基本的なプログラムに基づ
き、キーボードや表示装置などの入出力装置12を介し
て操作者との間のインタフェイス処理などを行う。PO
S(Point Of Sales)システムとしての
動作は、ディスク制御基板13,14を介してそれぞれ
接続するハードディスクドライブ(以下、「HDD」と
略称することもある)15,16に予めプログラムファ
イルとして格納されているアプリケーションプログラム
に従って行われる。CPU10、不揮発性メモリ11、
入出力装置12およびディスク制御基板13,14は、
システムバス20を介して相互に接続される。
【0003】図13に示すような構成には、複数の記憶
装置として、ハードディスクドライブ15,16が備え
られており、複数の記憶装置のうちのいずれか2つであ
るハードディスクドライブ15,16に同一のファイル
を二重に記憶する二重ファイル化機能を有している。た
とえば一方のハードディスクドライブ15に故障が発生
すると、故障の状態を示す情報が不揮発性メモリ11に
保存されるとともに、故障した記憶装置であるハードデ
ィスクドライブ15との復旧作業の際には、他方の記憶
装置であるハードディスクドライブ16から故障箇所の
ファイルと同一のファイルが記憶されている記憶内容の
全部または一部を他方のハードディスクドライブ15へ
コピーする復旧作業を行う。復旧作業が適切に実行され
たか否かについても、不揮発性メモリ11に記憶された
情報を参照して、チェックする手段が設けられる。
【0004】図14は、図13のCPU10が復旧作業
を行う手順を示す。復旧作業は、不揮発性メモリ11ま
たは故障が生じていない側のハードディスクドライブ1
5,16の一方に予め格納されている復旧プログラムに
従って行われる。ステップS10では、エラー状況の表
示が必要か否かの判断が行われる。必要と判断されると
きには、ステップS11で、入出力装置10の表示装置
を使用して、不揮発性メモリ11の記憶内容に基づいて
エラー状況の表示が行われる。次にステップS12で、
記憶内容の復旧を、ハードディスクドライブ15,16
の全ディスクに対して行うか、エラー発生ブロックの代
替処理で行うかを操作者に選択させる。ディスクの全コ
ピーを行うと判断される場合には、ステップS13で、
コピー元とコピー先とを操作者が指示する。ステップS
14では、操作者の指示でコピー先とされたハードディ
スクドライブ15,16がエラー発生側であるか否かを
判断する。エラー発生側でないと判断されるときには、
ステップS13に戻ってコピー元とコピー先との指示が
やり直しされる。ステップS14で、コピー先がエラー
発生側であると判断されるときには、ステップS15で
ハードディスクドライブ15,16間のディスクのコピ
ーが行われる。次にステップS16で、復旧対策が済ん
だことを示すデータが不揮発性メモリ11に記録され
る。
【0005】ステップS12で、代替が選択されると、
ステップS17で、代替ディスクとブロック番号とを操
作者が指示する。ステップS18では、操作者によって
指定されるディスク番号とブロック番号とをチェック
し、操作者によって指示されるブロック番号がエラーの
対策を行っていない未対策のブロックである場合には、
ステップS17に戻って指示のやり直しを行う。ステッ
プS18で、指示したブロック番号が間違っていなけれ
ば、ステップS19で指示に従ってエラーブロックの代
替を実施する。これによって代替ディスクへの一部のコ
ピーが終了し、ステップS20で復旧対策が済んだこと
を示すデータを不揮発性メモリ11上に記録して、処理
を終了する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来のPOSシステム
などでは、記憶装置がエラーを発生すると、記憶装置の
入換えまたは交換作業が必要となり、復旧作業が終了す
るまでは、POSシステムとして動作させることができ
ない。POSシステムでは、つねにデータの入力を行
い、データに基づいて商品の管理などを行う必要がある
ので、POSシステムの運用ができないシステムダウン
の状態では、他のPOSシステムを用いての運用や、1
台しかPOSシステムが無ければ手作業で入力を行う運
用を続ける必要がある。
【0007】図13に示すような特開平6−95942
の先行技術では、ハードディスクドライブ15,16を
2組備え、二重ファイル化を行う必要がある。また、ハ
ードディスクドライブ15,16を2組持って二重ファ
イル化を行っていても、二重化したファイルは、故障を
生じた側のハードディスク装置に対するデータファイル
の復旧に使用されるだけである。いずれのハードディス
クドライブ15,16にも、二重ファイル化を行うアプ
リケーションプログラムが格納され、いずれを起動して
も、障害の影響を受けてしまうので、復旧の処理が終了
しない限りPOSシステムとしての運用は再開すること
ができない。
【0008】本発明の目的は、複数の記憶装置を備え
て、通常使用する記憶装置から起動を行うことができな
い場合であっても、他の記憶装置から緊急手段としてア
プリケーションプログラムによって形成されるシステム
の運用が可能となる緊急動作処理機能を有するコンピュ
ータ装置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、通常時のアプ
リケーションプログラム動作用の第1の記憶装置と、ア
プリケーションプログラム動作に第1の記憶装置を用い
ることについて障害が生じている場合の緊急動作処理に
用いる第2の記憶装置とを含む複数の記憶装置を備え、
緊急動作処理機能を有するコンピュータ装置において、
アプリケーションプログラムの起動を、該第1の記憶装
置または該第2の記憶装置のいずれから行うかを切換え
るためのハードウェアとして設けられるスイッチを有
し、該第1の記憶装置は、記憶内容の書換えが可能に設
定され、該第2の記憶措置は、記憶内容の書換えが不能
な読取り専用に設定され、該第2の記憶装置から起動さ
れるアプリケーションプログラムは、該第1の記憶装置
の記憶内容へのアクセスを行わないことを特徴とする緊
急動作処理機能を有するコンピュータ装置である。
【0010】本発明に従えば、第1の記憶装置は、通常
時のアプリケーションプログラム動作に用いられる。第
2の記憶装置は、第1の記憶装置を用いることについて
障害が生じている場合の緊急動作処理に用いられる。ア
プリケーションプログラムの起動を第1の記憶装置また
は第2の記憶装置のいずれから行うかは、ハードウェア
として設けられるスイッチによって切換えられる。第1
の記憶装置は、記憶内容の書換えが可能に設定されてい
るので、アプリケーションプログラムの実行に必要な情
報の書換えなどを充分に行うことができる。第2の記憶
装置は、記憶内容の書換えが不能な読取り専用に設定さ
れているので、第2の記憶装置から起動するアプリケー
ションプログラムは、第1の記憶装置で動作に障害が生
じる場合であっても、確実に動作させることができる。
第2の記憶装置から起動されるアプリケーションプログ
ラムでは、第1の記憶装置の記憶内容へのアクセスを行
わないので、第1の記憶装置の記憶内容へのアクセスを
除くアプリケーションプログラムの実行を確実に行うこ
とができる。
【0011】また本発明で前記アプリケーションプログ
ラムは、コンピュータ装置がPOSシステムを形成する
ように動作させ、前記第1の記憶装置は、バックアップ
用電源を備えて、該コンピュータ装置の電源遮断時にも
記憶内容を保持し、前記第2の記憶装置は、読取り専用
不揮発性半導体記憶装置で形成されることを特徴とす
る。
【0012】本発明に従えば、アプリケーションプログ
ラムによってコンピュータ装置がPOSシステムとして
動作し、第1の記憶装置やバックアップ用電源を備え
て、コンピュータ装置の電源遮断時にも記憶内容を保持
するので、POSシステムとして必要な売上げデータや
商品情報などを電源遮断時にも保持することができる。
第2の記憶装置は読取り専用不揮発性半導体記憶装置で
形成されるので、プログラムの暴走などによって第1の
記憶装置の記憶内容に異常が生じるような場合であって
も、第2の記憶装置の記憶内容には異常が生じることは
なく、信頼性の高い動作を行うことができる。
【0013】また本発明で前記第2の記憶装置には、前
記第1の記憶装置の記憶内容へのアクセスを行うアプリ
ケーションプログラムと、該第1の記憶装置の記憶内容
へのアクセスを行わないアプリケーションプログラムと
が記憶され、前記スイッチで切換え可能であることを特
徴とする。
【0014】本発明に従えば、第2の記憶装置に、第1
の記憶装置の記憶内容へのアクセスを行うアプリケーシ
ョンプログラムと、第1の記憶装置の記憶内容へのアク
セス行わないアプリケーションプログラムとがスイッチ
で切換え可能に記憶されるので、通常は第1の記憶装置
の記憶内容へのアクセスを行うアプリケーションプログ
ラムを使用し、第1の記憶装置の記憶内容に異常が生じ
るときにはアクセスを行わないように切換えることがで
きる。
【0015】また本発明は、前記アプリケーションプロ
グラムの動作中で、前記複数の記憶装置のいずれかの記
憶内容へのアクセス時に、障害の有無を判断する障害判
断手段と、障害判断手段によって障害があると判断され
るとき、前記スイッチの操作を促す表示を行う表示手段
とを含むことを特徴とする。
【0016】本発明に従えば、障害判断手段がアプリケ
ーションプログラムの動作中に複数の記憶装置のいずれ
かの記憶内容へのアクセスに障害があるか否かを判断
し、障害があると判断されるときには、表示手段がスイ
ッチの操作を促す表示を行う。コンピュータ装置の操作
者は、表示内容に基づいて、ハードウェアとして設けら
れるスイッチを操作してアプリケーションプログラムを
起動する記憶装置の切換えまたはアプリケーションプロ
グラムの切換えを行えばよいので、緊急動作予備として
切換えが必要なときでも迷わずに適切な操作を行うこと
ができる。
【0017】また本発明は、前記アプリケーションプロ
グラムの動作中で、前記複数の記憶装置のいずれかの記
憶内容へのアクセス時に、障害の有無を判断する障害判
断手段と、障害判断手段によって障害があると判断され
るとき、障害を生じている記憶装置の記憶内容を保存す
る保存用不揮発性記憶手段とを含むことを特徴とする。
【0018】本発明に従えば、障害判断手段によって、
アプリケーションプログラムの動作中に複数の記憶装置
のいずれかの記憶内容へのアクセスで障害が発生してい
るか否かが判断され、障害があると判断されるときには
障害を生じている記憶装置の記憶内容が保存用不揮発性
記憶手段に保存される。障害を生じている記憶装置の記
憶内容が保存用不揮発性記憶手段に保存されるので、保
存されている記憶内容に基づいて障害解析などを効率的
に行うことができる。
【0019】また本発明は、前記保存用不揮発性記憶手
段に保存される記憶内容に基づいて、前記障害を生じて
いる記憶装置の記憶内容を復旧させる復旧手段をさらに
含むことを特徴とする。
【0020】本発明に従えば、復旧手段は、保存用不揮
発性記憶手段に記憶されている記憶装置の記憶内容に基
づいて、障害を生じている記憶装置の記憶内容の復旧処
理を容易に行うことができる。
【0021】また本発明で前記障害判断手段は、前記記
憶装置の記憶内容の異常を前記障害として判断すること
を特徴とする。
【0022】本発明に従えば、障害判断手段によって、
記憶装置の記憶内容の異常が障害として判断されるの
で、データファイルの破損等の異常による影響を避ける
ことができる。
【0023】また本発明で前記障害判断手段は、前記ア
プリケーションプログラムの動作の異常を前記障害とし
て判断することを特徴とする。
【0024】本発明に従えば、アプリケーションプログ
ラムの暴走などの異常を避けることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施の一形態と
してのPOSシステム100の概略的な電気的構成を示
す。表示装置101には、液晶表示装置(LCD)や陰
極線管(CRT)などが用いられ、画面上で各種データ
などの表示を行う。キーボードなどの入力装置102で
は、操作者がデータやコマンドなどの入力操作を行うた
めに用いられる。CPU103は、アプリケーションプ
ログラムの実行コードの読取り、解釈および実行を行
い、各種周辺装置を制御する。
【0026】CPU103がアプリケーションプログラ
ムなどを実行する際には、主記憶装置104、バッテリ
バックアップ記憶装置105、不揮発性記憶装置106
および書換え不可能記憶装置107を含む複数の記憶装
置を用いる。主記憶装置104は、大容量のダイナミッ
クRAMなどで構成され、プログラムの実行の際にデー
タの一時保存や、バッファなどとして利用される。オペ
レーティングシステムやアプリケーションプログラムな
どのプログラムは、バッテリバックアップ記憶装置10
5に保存される。バッテリバックアップ記憶装置105
では、スタチックRAMなどを記憶素子をして用い、電
池などの補助電源でバックアップされる記憶装置であ
り、POSシステム100へ供給する電力が遮断されて
も、補助電源に切換えられて記憶内容の保持が可能であ
る。バッテリバックアップ記憶装置105は、記憶内容
の読取りや書換えを迅速に行うことができるので、プロ
グラムファイルやデータファイルの格納に使用される。
ただし、プログラムの暴走時などに、記憶内容が損なわ
れるおそれがある。アプリケーションプログラムおよび
データは、読取り専用として設定されるフラッシュメモ
リなどの不揮発性記憶装置106にも格納される。書換
え不可能記憶装置107は、マスクROMなどで構成さ
れ、サービス時やアプリケーションプログラムインスト
ール時等に使用される。
【0027】CPU103のメモリ空間内に設けられる
外部記憶装置として、ハードディスクドライブ108お
よびフロッピディスクドライブ(以下、「FD」と略称
することもある)109も接続可能である。
【0028】バッテリバックアップ記憶装置105に格
納されているアプリケーションプログラムと、不揮発性
記憶装置106に記憶されているアプリケーションプロ
グラムとは、ハードウェアスイッチ110の切換えで必
要に応じて切換えることができる。ハードウェアスイッ
チ110の操作状態は、システムBIOS(BasicInput
Output System)112に従って判断される。システム
BIOS112は、予め専用の不揮発性記憶装置中に格
納されている。POSデバイス制御装置113は、バッ
テリバックアップ記憶装置105に格納されているオペ
レーティングシステムでは使用しないPOSシステム特
有の周辺装置の制御を行う。そのような周辺装置とし
て、フル画面ではないラインディスプレイ114、バー
コードの読取りを行うバーコードリーダ115、磁気カ
ードの読取りを行う磁気カードリーダ(以下「MCR」
と略称することもある)116および現金などを収納す
るドロア117などがある。
【0029】CPU103のメモリ空間を構成し、シス
テムコントローラ111によって制御される記憶装置に
は、バッテリバックアップ記憶装置105のデータイメ
ージのバックアップなどに用いる保存用不揮発性記憶手
段としての保存用不揮発性記憶装置118が含まれる。
保存用不揮発性記憶装置118は、たとえばフラッシュ
メモリなどから構成される。システムコントローラ11
1には、また出力装置119としてプリンタなども接続
される。さらに、故障解析や復旧で用いるシリアルポー
ト120も接続される。
【0030】図2は、図1に示すPOSシステム100
の起動手順を示す。ステップS201で電源を投入する
と、ステップS202でCPU103はシステムBIO
S112に従ってシステムの起動を開始する。システム
BIOS112には、POSシステム100が動作可能
な状態となっているか否かを試験するセルフテストの機
能を備え、ステップS203では、電源投入後のセルフ
テストが実行される。ステップS204では、セルフテ
ストの結果に基づいて、セットアップ動作を行うか否か
が判断される。次に、ハードウェアスイッチ110の状
態を検出して、ハードウェアで設定されている起動を行
う記憶装置の判断をステップS205で行う。ステップ
S205で起動ドライブの判断が行われた後、ステップ
S206では、ハードウェアスイッチ110によって切
換えられた記憶装置からオペレーティングシステムの動
作が開始され、さらにステップS207ではオペレーテ
ィングシステム上で動作するアプリケーションプログラ
ムの動作が開始される。
【0031】図3は、図1のハードウェアスイッチ11
0の例を示す。ハードウェアスイッチ110は、たとえ
ば6個のスイッチとしてSW1〜SW6を備えるDIP
スイッチであり、各SW1〜SW6はONの状態とOF
Fの状態とが切換え可能である。6つのスイッチSW1
〜SW6の設定状態と、起動する記憶装置との対応関係
を図4に示す。たとえば、書換え不可能な記憶装置10
7から起動するときには、SW1〜SW6の全部のスイ
ッチをOFFにする。バッテリバックアップ記憶装置1
05から起動するときには、SW1のみをON状態に
し、他のスイッチSW2〜SW6はOFF状態にする。
不揮発性記憶装置106から起動するときには、SW2
のみONにし、他はOFFにする。ハードディスクドラ
イブ108から起動するときには、SW3のみONとし
て、他はOFFとする。フロッピディスクドライブ10
9から起動するときには、SW1およびSW2のみON
とし、他はOFFとする。
【0032】図5は、本発明の実施の第1形態として、
図2のステップS207に続いて行われ、POSシステ
ム100として動作させるためのアプリケーションプロ
グラムAとしての動作の全体的な手順を示す。アプリケ
ーションプログラムAは、バッテリバックアップ記憶装
置105に格納されて、通常運用時に使用される。不揮
発性記憶装置106には、バッテリバックアップ記憶装
置105に記憶されているファイルをアクセスしないア
プリケーションプログラムBが格納される。アプリケー
ションプログラムAの動作は、ステップS501から開
始し、ステップS502では、キーボードなどの入力装
置102や、バーコードリーダ115およびMCR11
6などからのPOSシステムとしての入力処理を行う。
ステップS503では、入力装置102等から入力され
るデータについて、表示装置101で出力処理が行われ
る。ステップS504では、データファイルの書換えな
ど、バッテリバックアップ記憶装置105へのデータ更
新を行う。ステップS505では、プリンタなどの出力
装置119への出力処理を行う。プリンタなどの出力装
置119からは、レシートや日報などが印字されて出力
される。ステップS506では、アプリケーションプロ
グラムAの終了が指示されているか否かが判断される。
プログラムの終了が指示されていなければ、ステップS
502に戻る。ステップS506でプログラム終了と判
断されるときには、ステップS507で終了処理を行
い、動作を終了する。
【0033】図6は、図5に示すアプリケーションプロ
グラムAの実行中、何らかの理由によってバッテリバッ
クアップ記憶装置105上のアプリケーションプログラ
ムAが実行不可能となるときの復旧処理の手順を示す。
ステップS601で復旧処理の手順が開始され、ステッ
プS602でPOSシステム100の操作者は、アプリ
ケーションプログラムAの続行が可能であるか否かを判
断する。可能であると判断されるときには、ステップS
603で、アプリケーションプログラムAを続行する。
ステップS602でアプリケーションプログラムAの続
行が可能でないと判断されるときには、ステップS60
4で、操作者が電源をOFFに操作する処理を行う。次
に操作者は、ステップS605で、ハードウェアとして
持っているハードウェアスイッチ110の設定の切換え
を行う。図3および図4に示すようにして、起動する記
憶装置を不揮発性記憶装置106に切換えた後、ステッ
プS606で、操作者は電源をONにする操作を行う。
【0034】ステップS607から、不揮発性記憶装置
106に格納されているアプリケーションプログラムB
の動作が開始される。以下ステップS608からステッ
プS612までの動作は、図5に示すステップS502
からステップS507の各ステップの動作のうち、ステ
ップS504でのバッテリバックアップ記憶装置105
へのデータ更新を除いた各ステップの動作を行う。バッ
テリバックアップ記憶装置105に記憶されているデー
タファイル等が何らかの理由によって破壊された場合の
緊急処理として動作するので、バッテリバックアップ記
憶装置105に記憶されているデータへのアクセスを除
いて、POSシステム100としての動作を続けること
ができる。たとえば、売上げデータなどを新たに集計し
ておき、システム全体の復旧後に、元のデータと合わせ
て完全なデータを得ることができる。
【0035】図7は、本発明の実施の第2形態として、
不揮発性記憶装置106にアプリケーションプログラム
AおよびアプリケーションプログラムBを格納してお
き、アプリケーションプログラムAではバッテリバック
アップ記憶装置105のデータの更新を行う場合の動作
手順を示す。ステップS701から動作を開始し、ステ
ップS702では、アプリケーションプログラムの起動
についての判断を行う。起動の判断は、たとえばハード
ウェアスイッチ110で、図4ではOFFのままにして
おくスイッチSW4,SW5,SW6を利用して行わせ
ることができる。ステップS703でアプリケーション
プログラムAを起動すると判断されるときには、ステッ
プS704からステップS709まで、図5のステップ
S501からステップS506までの各ステップと同等
の処理をそれぞれ行う。ステップS703でアプリケー
ションプログラムAを起動しないと判断されるときに
は、ステップS710でアプリケーションプログラムB
の起動を行い、以下ステップS710からステップS7
14までの各ステップは、図6のステップS607から
ステップS611までの各ステップと同等の動作を行
う。ステップS709またはステップS714でアプリ
ケーションプログラムが終了と判断されるときには、ス
テップS715で終了処理を行い、手順を終了する。
【0036】図8は、本発明の実施の第3形態として、
データ更新エラーが発生するときに再実行を行わせるた
めのメッセージ表示を伴う動作手順を示す。ステップS
801でアプリケーションプログラム処理を開始し、ス
テップS802からステップS804までの各ステップ
では、図5のステップS502からステップS504ま
での各ステップと同等の動作を行う。ステップS805
では、バッテリバックアップ記憶装置105へのデータ
更新が正常に行われたかどうかを判断する。この判断
は、ファイルの読取りや書込みでエラーが生じているか
否かなどに基づいて行われる。エラー検出のためには、
書込みデータを読出して確認するベリファイ動作や、エ
ラー検出用のデータなどが用いられる。データ更新が正
常に行われ、終了していると判断されるときは、ステッ
プS806からステップS808まで、図5のステップ
S505からステップS507までの各ステップと同等
の処理が行われる。
【0037】ステップS805で、データ更新が正常に
終了していないと判断されるときには、ステップS80
9でエラーの回数のカウントアップを行う。このエラー
回数は、バッテリバックアップ記憶装置105へのデー
タ更新が正常に行われるときには0にクリアする。ステ
ップS810では、データ更新で発生したエラー回数が
n回になっているか否かを判断する。nの値はたとえば
3であり、エラー発生回数が3回になると、ステップS
811で表示装置101を用いてメッセージ表示が行わ
れる。メッセージの内容は、たとえば、「アプリケーシ
ョン実行が不可能です。電源を切り、ハードウェアスイ
ッチSW2をONで他は全部OFFに設定してから電源
を入れてください。」など、図4のような設定内容に合
わせて不揮発性記憶装置106からアプリケーションプ
ログラムを起動させるための案内を行う。このとき、通
常使用しているアプリケーションプログラムではなく、
データ更新が行われないことの意味などを含め、POS
システム100として正しい使用ができないことも表示
し、POSシステム100の修理が必要であることの表
示も行う。表示装置101にメッセージを表示した後
は、ステップS812で電源OFF処理を待つ。
【0038】ステップS810で、エラー回数がn回に
なっていないと判断されるときには、ステップS813
で、データ更新エラーで再実行を促すメッセージを表示
装置101を用いて行う。次にステップS814で、入
力装置102に設けられる再実行キーなどの押下げを待
ち、押下げがあればステップS804に戻る。
【0039】図9は本発明の実施の第4形態として、バ
ッテリバックアップ記憶装置105の記憶内容のバック
アップ処理手順を示す。ステップS901からバックア
ップ処理を開始し、ステップS902ではデータ更新エ
ラー回数カウントアップを行う。ステップS903で、
エラー回数が基準回数nに達しているか否かを判断す
る。エラー回数がn回に達していないときには、ステッ
プS904で、データ更新の再実行を行う。ステップS
903で、エラー回数がn回に達していると判断される
ときには、ステップS905でバッテリバックアップ記
憶装置105の記憶内容をバックアップする保存用不揮
発性記憶装置118が設けられているか否かの判断を行
う。保存用不揮発性記憶装置118が設けられていれ
ば、ステップS906で、バッテリバックアップ記憶装
置105に記憶されている記憶内容のデータイメージを
そのまま保存用不揮発性記憶装置118に書込み、バッ
クアップを行う。フラッシュメモリなどの保存用不揮発
性記憶装置118へは、所定のシーケンスで書込みが行
われる。暴走しているプログラムで保存用不揮発性記憶
装置118に書込みが行われる可能性は非常に小さい。
【0040】ステップS906のバックアップが終了し
たとき、またはステップS905でバックアップ用記憶
装置がないと判断されるときには、ステップS907に
移り、表示装置101でのメッセージ表示を行う。メッ
セージの内容は、たとえば、「アプリケーション実行不
可能です。電源をOFFして、ハードウェアスイッチを
全部OFFにして電源を入れてください。」のようにな
る。ステップS907のメッセージ表示後、ステップS
908で、操作者による電源OFFの操作を待つ。保存
用不揮発性記憶装置118からバックアップされたデー
タのイメージは、シリアルポート120を使用して、パ
ーソナルコンピュータなどを接続し、データイメージを
パーソナルコンピュータなどに転送し、エラー原因の解
析を行う。このようなエラー解析用の機能は、たとえば
システムBIOS112内に設けておく。あるいは、シ
ステムBIOS112内のプログラムを利用し、フロッ
ピディスクドライブ109に挿入するフロッピディスク
に格納されたプログラムで行うようにすることもでき
る。
【0041】図10は、本発明の実施の第5形態とし
て、バックアップ処理でのプログラムの切換え手順を示
す。ステップS1001では、アプリケーションプログ
ラムがバッテリバックアップ記憶装置105のデータフ
ァイルの破壊等で暴走した場合に、バッテリバックアッ
プ記憶装置105のバックアップ処理を開始する。この
ようなバックアップ処理プログラムは、書換え不可能記
憶装置107に格納され、たとえばシステムコントロー
ラ111がCPU103の暴走を検出して、自動的に起
動することができる。ステップS1002では、バッテ
リバックアップ記憶装置105へのアクセスを行うアプ
リケーションプログラムAの続行が可能であるか否かを
判断する。可能であると判断されれば、ステップS10
03で、アプリケーションプログラムAを続行する。ス
テップS1002でアプリケーションプログラムAの続
行が可能でないと判断されるときには、ステップS10
04で、操作者は電源をOFFに操作する処理を行う。
ステップS1005では、ハードウェアスイッチ110
を切換えて、不揮発性記憶装置106からアプリケーシ
ョンプログラムBを起動する状態を設定する。図4のよ
うな対応関係がある場合は、スイッチSW2のみONと
し、他はOFFとする。次にステップS1006で、操
作者が電源をONにする操作を行う。ステップS100
7では、アプリケーションプログラムの起動前に、アプ
リケーションプログラムBの実行がハードウェアスイッ
チ110で設定されているか否かを判断する。アプリケ
ーションプログラムBが設定されずに、不揮発性記憶装
置106内に格納されているアプリケーションプログラ
ムAの実行が設定されていれば、ステップS1008で
バッテリバックアップ記憶装置105へのアクセスを含
むアプリケーションプログラムAが実行される。
【0042】ステップS1007で、アプリケーション
プログラムBの実行が設定されていると判断されるとき
には、ステップS1009で、バッテリバックアップ記
憶装置105の記憶内容が保存用不揮発性記憶装置11
8にバックアップ済みであるか否かを判断する。バック
アップ済みでないと判断されるときには、ステップS1
010で、バッテリバックアップ記憶装置105のバッ
クアップ用の保存用不揮発性記憶装置118が設けられ
ているか否かを判断する。設けられているときには、ス
テップS1011で、バッテリバックアップ記憶装置1
05のデータイメージを保存用不揮発性記憶装置118
に書込んでバックアップを行う。ステップS1011の
動作が終了したとき、ステップS1009でバッテリバ
ックアップ記憶装置105の記憶内容が保存用不揮発性
記憶装置118にすでにバックアップ済みであると判断
されるとき、またはステップS1010でバッテリバッ
クアップ記憶装置105用のバックアップ用記憶装置が
ないと判断されるときには、ステップS1012に移
り、アプリケーションプログラムBの実行を行う。ステ
ップS1009におけるバッテリバックアップ記憶装置
105の記憶内容が保存用不揮発性記憶装置118にバ
ックアップ済みであるか否かの判断は、保存用不揮発性
記憶装置118の特定の記憶領域に、バックアップを行
ったことを示すデータを書込んでおいて判断する。ステ
ップS1010でのバッテリバックアップ記憶装置10
5をバックアップするための保存用不揮発性記憶装置1
18が設けられているか否かの判断は、保存用不揮発性
記憶装置118の特定領域に、バックアップ用の記憶装
置であることを示すデータを予め書込んでおくなどの方
法によって行う。
【0043】図11は、本発明の実施の第6形態として
の復旧処理の手順を示す。本実施形態の復旧処理では、
バッテリバックアップ記憶装置105に設けられるデー
タファイルの復旧を行う。ステップS1101から復旧
処理を開始し、ステップS1102では、不揮発性記憶
装置106に予め格納されている復旧プログラムを起動
するスイッチが、ハードウェアスイッチ110中でON
になっているか否かを判断する。本実施形態では、ハー
ドウェアスイッチ110のうちの5番目のスイッチSW
5を復旧プログラム起動スイッチとして使用する。スイ
ッチSW5がONとなっていないときには、ステップS
1103で他の処理を実行する。ステップS1102
で、復旧プログラム起動スイッチSW5がONとなって
いると判断されるときには、ステップS1104で、復
旧処理プログラムを起動する。ステップS1105で
は、保存用不揮発性記憶装置118へのバックアップが
行われているか否かを判断する。バックアップが行われ
ていないときには、ステップS1106で、復旧処理は
不可能であるとして、手順を終了する。復旧の基礎とな
るデータが無いからである。このときは、表示装置10
1で、復旧処理ができない旨のメッセージの表示などを
行う。
【0044】ステップS1105で、保存用不揮発性記
憶装置118にバックアップ済みであると判断されると
きには、ステップS1107で、バッテリバックアップ
記憶装置105が復旧可能であることの確認を行う。確
認は、たとえばバッテリバックアップ記憶装置105に
テストデータの書込みとベリファイを行い、正常に書込
まれているか否かで判断する。ステップS1108で、
バッテリバックアップ記憶装置105の復旧が可能でな
いと判断されるときには、バッテリバックアップ記憶装
置105に問題があり、復旧することができない旨のメ
ッセージ表示を行って、復旧処理は不可能として手順を
終了する。
【0045】ステップS1108で、バッテリバックア
ップ記憶装置105の復旧が可能であると判断されると
きには、ステップS1110で、バッテリバックアップ
記憶装置105の記憶内容を初期化する。次にステップ
S1111で、不揮発性記憶装置106から、バッテリ
バックアップ記憶装置105の復旧ファイルリストの読
取りを行う。ステップS1112では、復旧ファイルリ
ストの各復旧ファイルに従って復旧処理が行われる。
【0046】図12は、不揮発性記憶装置106に予め
格納されている復旧ファイルリストの例を示す。復旧フ
ァイルリストには、バッテリバックアップ記憶装置10
5に記憶されるべき複数のファイルを区別するための復
旧ファイル番号(No.)に対応して、1または複数の
復旧ファイルのリストがそれぞれ記載されている。ステ
ップS1113では、復旧ファイル番号から対応する復
旧ファイルを取得する。ステップS1114では、保存
用不揮発性記憶装置118に記憶されている復旧ファイ
ルが正常であるか否かを判断する。この判断には、予め
書込んであるエラー検出用のデータを用いる。正常であ
ると判断されるときには、保存用不揮発性記憶装置11
8からバッテリバックアップ記憶装置105に復旧ファ
イルをコピーする。ステップS1114で、保存用不揮
発性記憶装置118にバックアップされているファイル
が正常でないと判断されるときには、コピーは行われな
い。次にステップS1116で、全ての復旧ファイル番
号について復旧処理が終了しているか否かを判断する。
終了していないと判断されるときには、ステップS11
13に戻り、残りの復旧ファイル番号についての処理を
行う。
【0047】ステップS1116で、復旧ファイルのコ
ピーが全て終了していると判断されるときには、ステッ
プS1117で、再び図12に示すような復旧ファイル
リストを参照し、復旧ファイル番号から復旧ファイルの
取得を行う。たとえば、復旧ファイルNo.1に対して
は、AAA1.XXX〜AAA3.XXXのファイルが
記載されているので、AAA1.XXX〜AAA3.X
XXまでのファイルの整合性が必要である。ステップS
1118では、整合性上必要なファイルが全部コピーさ
れているか否かを判断する。全部コピーされていないと
判断されるときには、復旧ファイル番号毎に記述されて
いる復旧すべきファイルを、不揮発性記憶装置106か
らバッテリバックアップ記憶装置105にコピーする。
不揮発性記憶装置106には、元のファイルを格納して
おく。不揮発性記憶装置106は、たとえばフラッシュ
メモリで構成し、特別の操作手順で記憶内容の更新可能
にしておく。ステップS1119の動作が終了した後、
またはステップS1118で、各復旧ファイル番号毎に
整合性上必要なファイルが全部そろっていると判断され
るときには、ステップS1120で、全部の復旧ファイ
ルについてそろっているか否かの確認を行う。全ての復
旧ファイル番号について終了していないときは、ステッ
プS1117に戻る。
【0048】ステップS1120で、全ての復旧ファイ
ルがそろっていることの確認が終了していれば、ステッ
プS1121で、復旧処理内容を出力装置119から印
字して記録する。次にステップS1122で、ハードウ
ェアスイッチ110を切換えて、電源をONにする操作
を操作者に行わせるメッセージの表示を行う。ステップ
S1123では、電源を切ってOFFにする操作を待
つ。この後、操作者が電源を切り、ハードウェアスイッ
チ110の設定内容に切換える。図4に従って、たとえ
ばハードウェアスイッチSW1のみをONにし、他のス
イッチをOFFにして、電源を投入してONにする操作
を行えば、バッテリバックアップ記憶装置105に格納
されているアプリケーションプログラムAが起動され
る。
【0049】以上説明した各実施形態では、コンピュー
タ装置をアプリケーションプログラムでPOSシステム
100として動作させるようにしているけれども、アプ
リケーションプログラムを変えて、各種データベースシ
ステムや各種管理システムなど、他のシステムとしても
同様に動作させることができる。
【0050】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、通常のア
プリケーションプログラムの動作は第1の記憶装置を用
いて行い、第1の記憶装置を用いることについて障害が
生じている場合の緊急動作処理にはスイッチを切換えて
第2の記憶装置からアプリケーションプログラムを起動
する。したがって、第1の記憶装置からアプリケーショ
ンプログラムを起動することができなくなっても、第2
のプログラムからアプリケーションプログラムを起動す
ることができる。第2のプログラムから起動されるアプ
リケーションプログラムでは第1の記憶装置の記憶内容
に対するアクセスは行わないので、第1の記憶装置に生
じている障害の影響を受けずに、第1の記憶装置の記憶
内容には関係がない範囲でアプリケーションプログラム
を動作させることができる。
【0051】また本発明によれば、アプリケーションプ
ログラムでPOSシステムとして動作が行われ、第1の
記憶装置ではバックアップ用電源を備えてコンピュータ
装置の電源遮断時にも記憶内容が保持されるので、商品
の管理情報などを適切に保存することができる。第2の
記憶装置は、読取り専用不揮発性半導体記憶装置で形成
されるので、アプリケーションプログラムの動作異常な
どによっても記憶内容が書換えられることはなく、第2
の記憶装置からアプリケーションプログラムを起動する
ようにすれば、確実なPOSシステムとしての動作を、
第1の記憶装置に対するアクセスを行わない範囲で実行
させることができる。
【0052】また本発明によれば、記憶内容の書換えが
不能で読取り専用に設定される第2の記憶装置に、第1
の記憶装置の記憶内容へのアクセスを行うアプリケーシ
ョンプログラムと行わないアプリケーションプログラム
とが記憶されて、スイッチで切換え可能であるので、第
1の記憶装置の記憶内容に異常がないときにはアクセス
を行い、異常があればアクセスを行わないようにスイッ
チで切換えることができる。
【0053】また本発明によれば、アプリケーションプ
ログラムの動作中に複数の記憶装置のうちのいずれかの
記憶内容へのアクセスで障害があれば、表示手段によっ
てスイッチの操作を促す表示が行われるので、コンピュ
ータ装置の操作者は表示を見て適切なスイッチの操作を
行うことができる。
【0054】また本発明によれば、複数の記憶装置のい
ずれかの記憶内容へのアクセス時に障害があると判断さ
れるときに、障害を生じている記憶装置の記憶内容が保
存用不揮発性記憶手段に保存されるので、保存されてい
る状態に基づいて障害解析に要する時間を短縮すること
ができる。
【0055】また本発明によれば、保存用不揮発性記憶
手段に保存されている記憶内容に基づいて、障害を生じ
ている記憶装置の記憶内容を復旧させることができる。
【0056】また本発明によれば、記憶装置の記憶内容
の異常を障害として判断するので、データエラーなどを
生じているときに、スイッチを切換えてアプリケーショ
ンプログラムを起動する記憶装置を切換え、エラーの影
響を受けにくくすることができる。
【0057】また本発明によれば、アプリケーションプ
ログラムの動作の異常を障害として判断するので、スイ
ッチを切換えてアプリケーションプログラムを起動する
記憶装置を切換え、プログラムの暴走などの影響を少な
くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態としてのPOSシステム
100の概略的な電気的構成を示すブロック図である。
【図2】図1のPOSシステム100の通常の起動手順
を示すフローチャートである。
【図3】図1のハードウェアスイッチ110の簡略化し
た正面図である。
【図4】図3のハードウェアスイッチ110の設定内容
と起動する記憶装置との対応関係の例を示す図表であ
る。
【図5】図1のPOSシステム100で、実施の第1形
態としての通常の処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図6】図1のPOSシステム100として、実施の第
1形態での復旧処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図1のPOSシステム100で、実施の第2形
態としてのアプリケーションプログラムの動作手順を示
すフローチャートである。
【図8】図1のPOSシステム100で、実施の第3形
態として行うアプリケーションプログラムの処理手順を
示すフローチャートである。
【図9】図1のPOSシステム100で、実施の第4形
態として行うバックアップ処理手順を示すフローチャー
トである。
【図10】図1のPOSシステム100で、実施の第5
形態として行うバックアップ処理手順を示すフローチャ
ートである。
【図11】図1のPOSシステム100で、実施の第6
形態として行う復旧処理の手順を示すフローチャートで
ある。
【図12】図11の処理手順で使用するファイルリスト
の例を示す図表である。
【図13】先行技術によるPOSシステムの概略的な電
気的構成を示すブロック図である。
【図14】図13のPOSシステムでの復旧プログラム
の動作手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 POSシステム 101 表示装置 102 入力装置 103 CPU 105 バッテリバックアップ記憶装置 106 不揮発性記憶装置 107 書換え不可能記憶装置 110 ハードウェアスイッチ 112 システムBIOS 118 保存用不揮発性記憶装置 119 出力装置 120 シリアルポート

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通常時のアプリケーションプログラム動
    作用の第1の記憶装置と、アプリケーションプログラム
    動作に第1の記憶装置を用いることについて障害が生じ
    ている場合の緊急動作処理に用いる第2の記憶装置とを
    含む複数の記憶装置を備え、緊急動作処理機能を有する
    コンピュータ装置において、 アプリケーションプログラムの起動を、該第1の記憶装
    置または該第2の記憶装置のいずれから行うかを切換え
    るためのハードウェアとして設けられるスイッチを有
    し、 該第1の記憶装置は、記憶内容の書換えが可能に設定さ
    れ、 該第2の記憶措置は、記憶内容の書換えが不能な読取り
    専用に設定され、 該第2の記憶装置から起動されるアプリケーションプロ
    グラムは、該第1の記憶装置の記憶内容へのアクセスを
    行わないことを特徴とする緊急動作処理機能を有するコ
    ンピュータ装置。
  2. 【請求項2】 前記アプリケーションプログラムは、コ
    ンピュータ装置がPOSシステムを形成するように動作
    させ、 前記第1の記憶装置は、バックアップ用電源を備えて、
    該コンピュータ装置の電源遮断時にも記憶内容を保持
    し、 前記第2の記憶装置は、読取り専用不揮発性半導体記憶
    装置で形成されることを特徴とする請求項1記載の緊急
    動作処理機能を有するコンピュータ装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の記憶装置には、前記第1の記
    憶装置の記憶内容へのアクセスを行うアプリケーション
    プログラムと、該第1の記憶装置の記憶内容へのアクセ
    スを行わないアプリケーションプログラムとが記憶さ
    れ、前記スイッチで切換え可能であることを特徴とする
    請求項1または2記載の緊急動作処理機能を有するコン
    ピュータ装置。
  4. 【請求項4】 前記アプリケーションプログラムの動作
    中で、前記複数の記憶装置のいずれかの記憶内容へのア
    クセス時に、障害の有無を判断する障害判断手段と、 障害判断手段によって障害があると判断されるとき、前
    記スイッチの操作を促す表示を行う表示手段とを含むこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の緊急動
    作処理機能を有するコンピュータ装置。
  5. 【請求項5】 前記アプリケーションプログラムの動作
    中で、前記複数の記憶装置のいずれかの記憶内容へのア
    クセス時に、障害の有無を判断する障害判断手段と、 障害判断手段によって障害があると判断されるとき、障
    害を生じている記憶装置の記憶内容を保存する保存用不
    揮発性記憶手段とを含むことを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載の緊急動作処理機能を有するコンピュ
    ータ装置。
  6. 【請求項6】 前記保存用不揮発性記憶手段に保存され
    る記憶内容に基づいて、前記障害を生じている記憶装置
    の記憶内容を復旧させる復旧手段をさらに含むことを特
    徴とする請求項5記載の緊急動作処理機能を有するコン
    ピュータ装置。
  7. 【請求項7】 前記障害判断手段は、前記記憶装置の記
    憶内容の異常を前記障害として判断することを特徴とす
    る請求項4〜6のいずれかに記載の緊急動作処理機能を
    有するコンピュータ装置。
  8. 【請求項8】 前記障害判断手段は、前記アプリケーシ
    ョンプログラムの動作の異常を前記障害として判断する
    ことを特徴とする請求項4〜6のいずれかに記載の緊急
    動作処理機能を有するコンピュータ装置。
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