JPH08190461A - ディスクアレイシステム - Google Patents

ディスクアレイシステム

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JPH08190461A
JPH08190461A JP7001732A JP173295A JPH08190461A JP H08190461 A JPH08190461 A JP H08190461A JP 7001732 A JP7001732 A JP 7001732A JP 173295 A JP173295 A JP 173295A JP H08190461 A JPH08190461 A JP H08190461A
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disk
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magnetic disk
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Kazuhiro Soeda
和宏 添田
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数台のハードディスクを用いたディスクアレ
イシステムで、複数のハードディスクが続けて壊れたと
きに、データの入出力を継続して行うことを可能にする
とともに、壊れたディスクが交換されたときにそのデー
タを復旧する。 【構成】ディスクアレイシステムの動作中、各ディスク
をチェックし(ステップ202)、異常が検出されたな
らば、その障害ディスク以外に格納されていたデータ量
と、正常なディスクの空き容量と求め(ステップ20
4)、ディスクの空き容量が十分にあれば(ステップ2
05)、障害ディスクのデータを正常なディスクに分配
して格納し(ステップ207)、継続してディスクアレ
イシステムとしてのデータの入出力を継続して行う。 【効果】本発明のディスクアレイシステムでは、複数の
ディスクに障害が起こっても、正常なディスクの空き容
量に応じて、それらディスクのデータを分配して格納す
るものであり、予備のディスクを設けることなく、デー
タの入出力を継続して行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ディスクアレイシステ
ムに係る発明であり、特にデータの障害おけるデータ格
納の能力を向上する方法に係わり、特に、特定のディス
クに障害が発生したときに、壊れたディスク以外のディ
スクですべてのデータを復旧することに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスクアレイシステムでは、1
台のハードディスクが壊れた場合には、それ以外のハー
ドディスクのパリティを用いてデータを復旧していた
が、2台のハードディスクが同時に壊れた場合には復旧
できなかった。例えば、特開昭61−170838号公
報には、情報処理装置としてデータ復元の方法が記載さ
れているが、この方法では、複数のハードディスクが続
けて壊れた場合に、復元は困難であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来技術
におけるディスクアレイシステムでは、1台のハードデ
ィスクが壊れた場合でも、すぐさま交換されれば、壊れ
たハードディスクのデータを復旧することができる。し
かし、壊れたハードディスクが交換される前に、さらに
別のハードディスクが壊れると、データを復旧すること
ができない。また、ハードディスクが壊れた場合のため
に、あらかじめ予備のハードディスクを用意しておき、
ハードディスクに障害が起こったときに、他のハードデ
ィスクのデータを基に障害の起こったディスクのデータ
を復旧して、予備のハードディスクに格納し、壊れたハ
ードディスクの代わりに使用するというものがある。し
かしながら、通常時使用されない予備ディスクは、コス
トの増大、あるいは装置の巨大化の原因となるものであ
り、さらにシステムに設けられた予備ディスク以上のハ
ードディスクに連続して障害が起こった場合、対応する
ことができない。
【0004】そこで本発明は、ディスクアレイシステム
を構成する複数個のディスク装置以外に、予備のディス
ク装置を設けることなく、ディスク装置の障害に際し
て、継続して使用可能なディスクアレイシステムを実現
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、複数台のハードディスクが続けて壊れ
た場合に、正常に動作しているハードディスクの空き容
量を調べ、壊れたハードディスクのデータを格納するの
に十分な容量が確保できたら、そのデータを各ハードデ
ィスクの空き領域に分配して格納し、壊れたハードディ
スクが、正常に動作するハードディスクに交換されたな
らば、分配されたデータを、交換されたハードディスク
に復旧するものである。
【0006】つまり、複数台の磁気ディスク装置から構
成されるディスクアレイシステムにおいて、前記複数台
の磁気ディスク装置の第1の磁気ディスク装置に障害が
発生したことを検出する障害検出手段と、該障害検出手
段によって障害が検出されたとき、前記第1の磁気ディ
スク装置に格納されているデータを復元するデータ復元
手段と、該データ復元手段によって復元したデータを、
前記第1の磁気ディスク装置以外の前記複数台の磁気デ
ィスク装置に分配して格納する分配格納手段と、を有す
ることによって達成される。
【0007】また、前記第1の磁気ディスク装置が交換
された場合、該第1の磁気ディスク装置が正常なディス
クに交換されたことを検出する交換検出手段と、該交換
検出手段によって、交換された磁気ディスク装置が正常
なディスクであると検出されたとき、前記分配格納手段
によって分配格納されていたデータを、該交換された磁
気ディスク装置に移動するディスク復旧手段と、を有す
ることによって達成されるものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、壊れた磁気ディスク装置のデ
ータを、正常に動作している磁気ディスク装置に分配し
て格納することにより、予備ディスク設けることなくデ
ータの入出力を継続して行う。また、壊れた磁気ディス
ク装置が交換されたとき、正常な磁気ディスク装置に分
配して格納していたデータを、その交換した磁気ディス
ク装置に移し変えることにより、ディスクアレイシステ
ムの操作性及び信頼性を向上する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に従い詳細に
説明する。
【0010】図1は、本発明が適用されるディスクアレ
イシステムの一例を示すブロック構成図である。図中に
おいて、101はディスクアレイシステムを、102は
各種処理を実行するCPUを、103はCPU102で
実行される各種プログラムやデータ等を記憶するRAM
を、104はキーボードやディスプレイ、あるいは上位
装置等と接続して、データの入出力を行う入出力装置
を、105は複数のハードディスクから構成されるディ
スクアレイ装置を、106はディスクアレイ装置105
を制御するディスクアレイコントローラを、107はデ
ィスクアレイ装置105に関する各種情報を、構成情報
ファイルとして記憶する、不揮発性の記憶装置である補
助記憶装置を示している。
【0011】図2は、本発明のディスクアレイシステム
における障害ディスクのデータを分割して格納する動作
について説明するものである。また、図3は、ディスク
アレイ装置を構成する構成情報を取得する処理を、図4
は、ディスクアレイの空き容量をチェックする処理を、
図5は、障害ディスクにおけるデータを復旧して正常な
ディスクに分配して格納するデータ分配処理を示すフロ
ーチャートである。そして、図6は障害の起こったディ
スクが交換されたときに、それぞれのディスクに分配し
て格納されているデータを再び一つのデータに格納し、
障害が起こる前の状態に戻す修復動作を示すフローチャ
ートである。また、図7は、図1のディスクアレイ装置
105の構成及び格納されるデータの遷移を示す図であ
る。図8は、図7の各ディスクに格納されるデータの一
例を示す図である。
【0012】図9は、補助記憶装置107のディスクア
レイ情報ファイル901の一例を示す図であり、902
はディスクIDと構成番号との対応関係が記憶される構
成情報記憶エリア、903は障害の起こったディスクと
その発生順序等を記憶する障害情報記憶エリア、904
は障害ディスクのデータを分割して待避格納したとき、
その格納位置に関する情報を記憶する格納位置情報記憶
エリアである。なお、格納位置情報記憶エリア904
は、複数組の位置情報を記憶することが可能な構成にな
っている。
【0013】それでは、前述の図1によって示される本
発明のディスクアレイシステムの動作について説明す
る。
【0014】図2において、まず、システムに電源が投
入されると、図1のディスクアレイ装置105の接続状
態をチェックし、補助記憶装置107の構成情報ファイ
ルに、それらの情報を記憶する、構成情報取得処理を行
う(ステップ201)。次にその構成情報ファイルに基
づき、ディスクアレイ動作、つまり、複数のハードディ
スクを用いた、データの読み出し及び書き込み動作が行
われるが、その空き時間に、各ディスクに異常がないか
チェックする(ステップ202)。異常がなければ処理
を戻し、ディスクアレイの空き時間を利用したディスク
チェックを一定間隔に繰り返し行う(ステップ20
3)。
【0015】もしも、何らかの異常が検出されれば、そ
の異常ディスク以外の全てのディスクの空き容量、障害
の起こったディスクに格納されていたデータ量等をチェ
ックする空き容量調査処理を行う(ステップ204)。
【0016】そして、その空き容量調査処理によって得
られた正常なハードディスクの総残容量と、障害の起こ
ったディスクに格納されていたデータ量とを比較し(ス
テップ205)、その差が定められた量に満たないとき
は、入出力装置104を通じて、ディスクアレイシステ
ムに障害が起こった旨の出力を行いシステムの停止処理
を行う(ステップ206)。
【0017】一方、正常なハードディスクの総残容量と
障害の起こったハードディスクに格納されていたデータ
量の差が、あらかじめ定められた量以上のときは、障害
ディスクのデータを正常なディスクに格納されているデ
ータに基づいて復元し、そのデータを正常なディスクに
分割して格納するデータ分配処理を行う(ステップ20
7)。
【0018】そして再び、ディスクの構成情報を取得し
直し(ステップ201)、障害の起こったディスクを除
いた、正常なディスクだけでディスクアレイシステムを
再構成し、ディスクアレイシステムにおけるデータの入
出力処理を継続して行う。
【0019】それでは、図2のフローチャートで説明し
た、本発明のディスクアレイシステムの動作についてよ
り具体的かつ詳細に説明する。
【0020】本実施例におけるディスクアレイシステム
では、前述の図2で説明したように、まず、複数のハー
ドディスクから構成されるディスクアレイ装置の構成情
報を取得する処理を行う。図3は、そのディスクアレイ
の構成情報取得処理の一例を示すフローチャートであ
る。まず、図1のCPU102は、図9に示す構成情報
ファイル901の構成情報記憶エリア902を読み出し
(ステップ301)に、既にディスクアレイの構成情報
が設定されているか否かをチェックする(ステップ30
2)。構成情報が既に設定されていれば、その情報に従
って、ディスクアレイシステムの起動を行う(ステップ
302)。しかし構成情報が設定されていなければ、各
ディスクにあらかじめ設けられているディスクIDを、
図1のディスクアレイコントローラ106に問い合わせ
(ステップ304)、そのIDにそれぞれディスクアレ
イの構成番号を割り当てる(ステップ305)。そし
て、補助記憶装置107に、ID毎に割り当てた構成番
号を構成情報として格納する(ステップ306)。そし
て、その構成情報に基づいてディスクアレイシステムを
起動する。
【0021】例えば、図1のディスクアレイ装置105
は、図7に示すように、ディスクA、ディスクB、ディ
スクC、ディスクD、ディスクEのディスクから構成さ
れており、構成情報記憶エリア902に、その構成情報
が設定されていない場合、ディスクAに構成番号1、デ
ィスクBに構成番号2、・・・、ディスクEに構成番号
5というように、構成番号が割り当てられ、ディスクア
レイの構成情報として構成情報記憶エリア902に記憶
保持し、システムを起動する。
【0022】その後、ディスクアレイシステムとして、
上位装置の指示に従いデータの書き込み及び読み出しを
行うが、これらのデータ書き込み及び読み出し処理の空
き時間を利用して各ディスクに異常がないかチェックを
行う。このとき、異常が検出されたならば、どのディス
クに障害が起きたかを、図1に示す入出力装置104を
通じて上位装置に通知するとともに、その障害情報を図
9の障害情報記憶エリア903に記憶する。例えば、最
初に、ディスクEに障害が検出された場合、ディスクE
の状態を示すエリアを正常状態の“0”から異常状態
“1”に変える。次にディスクBに障害が検出された場
合、ディスクBの状態を示すエリアを正常状態の“0”
から、異常状態を示す“2”にする。なお、本実施例で
は各ディスクの状態を示すエリアが“0”以外の、
“1”、“2”、・・・、“n”のそれぞれは、異常状
態を示すものであり、同時に何台のディスクに障害が起
こって、その何番目にあたるかを示すものである。
【0023】そして、このような障害が検出された場
合、ディスクアレイシステムの空き容量をチェックする
空き容量検出処理を行う。
【0024】図4は、その空き容量検出処理を説明する
フローチャートである。
【0025】まず、ディスクアレイ装置105の空き容
量を求める(ステップ401)。これは、障害の発生し
たディスク以外の、正常なディスクの空き容量の総計を
もとめるものであり、例えば正常なディスクの中から、
構成番号の最も小さいディスクのデータの空き容量を求
め、これを正常なディスクの数で掛け合わせることによ
り算出するようにしてもよい。本実施例では、ディスク
アレイを構成する各ディスクが同じ容量を持ち、ほぼ、
均等にデータが格納されているため、一つのディスクの
空き容量と、正常なディスクの数により、おおよそのデ
ータの空き容量を算出することが可能であるが、正常な
ディスクのそれぞれの空き容量を調べ、それらの合計に
より、ディスクアレイシステムの空き容量を求めるよう
にしてもよい。
【0026】次に、障害の起こったディスクにおけるデ
ータの使用量を求める(ステップ402)。前述のよう
に、ディスクアレイシステムに用いられている複数のデ
ィスクには、ほぼ均等にデータが格納されているため、
ディスクの空き容量を求めたときと同様に、正常に動作
するディスクで、最も小さい構成番号を持つディスクの
使用量を求めることにより、障害の起こったディスクに
おける使用量の近似値を求めることができる。
【0027】例えば、図7に示すようにディスクAから
ディスクEまでの各ハードディスクの容量が100MB
であり、それらのハードディスクにそれぞれ20MBの
データが格納されていた場合、ディスクEに障害が発生
し、データの読み出しができなくなっても、ディスクA
をチェックし、その空き容量80MB及び使用量20M
Bを求めて、正常なディスクの台数とかけることによ
り、つまり80MB×4台=320MBの総残容量を算
出する。また、前述のように、ディスクAとディスクE
の使用量は、ほぼ同じであるためディスクEの使用量を
20MBとする。
【0028】以上のようなディスク使用状況検出処理の
後、補助記憶装置に格納された正常なディスクの総残容
量と、障害ディスクのデータ量とを比較し、残容量から
データ量を引いた値が、ある定められた値よりもよりも
大きい場合、図5に示すデータの分配処理を行う。
【0029】このデータ分配処理は、障害によって読み
出せなくなったデータを復元するデータ修復処理(ステ
ップ501)と、修復したデータを正常なディスクに分
配して格納する分配格納処理(ステップ502)、そし
て、修復したデータが格納される位置情報を取得する位
置情報取得処理(ステップ503)からなる。
【0030】本実施例におけるディスクアレイシステム
は、図8に示すように、各データ列毎に一つずつパリテ
ィデータが設けられるような、一般にRAID5と言わ
れる構成になっている。各ディスクA、B、C、D、E
には、上位装置から送られた格納データが、一定長のブ
ロックデータに分割され、補助情報記憶装置107に記
憶されている構成番号に従って、A1、B1、C1、D
1、E1、次にA2、B2、C2、D2、E2、・・・
・というように格納される。なお、一つのデータ列に
は、必ずパリティが設けられ、しかも分散して格納され
るため、E1、D2、C3、・・・には、ブロックデー
タに代わり、各データ列におけるパリティが格納され
る。
【0031】この方式におけるディスクアレイシステム
では、たとえディスクEに障害が起こり、その中に格納
されているデータを読み出すことができなくなっても、
他のディスクに格納されているデータ及びパリティを基
にして、ディスクEに格納されていたデータ及びパリテ
ィを復元することが可能である(ステップ501)。
【0032】こうして、復元されたデータ及びパリティ
は、正常なディスク、つまりディスクA、ディスクB、
ディスクC、ディスクDに分配して格納される。なお、
前述の上位装置から送られたデータが格納されるときと
同様に、ディスクEのデータに対しても、新たにパリテ
ィP6、P7を作成して格納する(ステップ502)。
このとき、復元されたディスクEの最初のデータであ
るデータE1が格納されるアドレス値と、ディスクEの
最後のデータであるデータE5が格納されるアドレス値
を求めて、それぞれ補助記憶装置107の位置情報記憶
エリア903に格納する(ステップ503)。
【0033】以上のようにして、データを修復するとと
もに正常なディスクに分配して格納する。
【0034】そして、図2に示すように、再び構成情報
を取得して(ステップ201)、4台のディスクから構
成されるディスクアレイシステムとして動作する。
【0035】その後、ディスクBに障害が発生しても、
ディスクEの場合と同様に、正常なディスクにおける総
残容量、障害ディスクにおけるディスク使用量を求め、
その差がある値以上ならば、各データ、パリティを基に
して、ディスクBのデータを修復し、残りの正常なディ
スクに振り分け、分配して格納する。
【0036】以上のように、本発明によれば、ディスク
アレイ装置の残容量に応じて、ディスクアレイを構成す
る複数のディスクに障害が起こっても、予備のディスク
を設けることなく継続して使用することができる。
【0037】なお、総残容量とデータ量との差があらか
じめ定められた量以上のときに、データの分配処理を行
うものとするのは、求めた各データ量と実際のデータ量
との誤差を修正したり、ディスクアレイシステムを継続
して使用するために必要なデータ格納領域を確保するた
めであり、その量は自由に設定することが可能である。
また、本発明におけるディスクアレイシステムでは、
オペレータが上位装置に送られた障害情報をチェック
し、その障害の起こったディスクを交換したときに、補
助記憶装置107に記憶されているディスク情報ファイ
ル901を参照して、ディスクアレイシステムの復旧処
理を行う。なお、この復旧処理は、オペレータが、ディ
スクの交換をしたことを示す入力をおこなったときや、
普段は閉じているメンテナンス用のカバーを一度開い
て、再び閉じたときなどに行われるものである。
【0038】以下、この復旧処理について図6のフロー
チャートに基づいて説明する。
【0039】まず、ディスク情報ファイル901の状態
情報記憶エリア902を参照して、現在障害中となって
いる各ディスクをチェックし(ステップ601)、交換
されたディスクが一つもなければ、復旧処理を終了する
(ステップ602)。一方交換されたディスクが検出さ
れたならば、再び状態情報記憶エリア902を参照し
て、最も新しく障害の起こったディスクに対応する位置
情報記憶エリア904の位置情報を取得し(ステップ6
03)、その情報に基づいて正常なディスクに分散して
格納されているデータ読み出して(ステップ604)、
交換されたディスクに移動する(ステップ605)。そ
の際、データの分配時に新たに作成したパリティを削除
して、データの書き込みを行うものである。次に、復旧
されたディスクをディスクアレイシステムに組み込むよ
うに構成情報記憶エリア902における構成情報の更
新、状態情報記憶エリアにおける障害状態の“0”クリ
ア、そして位置情報エリアにおける、復旧されたディス
クに対応する位置情報のクリア等の変更を行う(ステッ
プ606)。そして、以上の処理を、交換されたディス
クの分だけ繰り返し行う。
【0040】こうしてディスクの復旧処理が終わると、
図2に示すフローチャートに従い、本発明によるディス
クアレイ処理が行われる。
【0041】例えば、図8に示すようにディスクEに続
いてディスクBに障害が起こり、それらの障害ディスク
のデータが、ディスクA、C、Dに格納されていると
き、オペレータによってディスクの交換が行われたとす
る。このとき最も新しく障害となったディスクBから復
旧処理を行う。まず、ディスク情報ファイル901から
ディスクBのデータが格納位置を取得して、ディスク
A、C、Dから待避されたデータを読み出し、そのデー
タを新たに交換されたディスクに移動する。次にディス
ク情報ファイルの各エリアの情報を書き換える。その
後、交換されたディスクがまだあるならば、ディスクE
についても、上述のディスクBと同様の復旧処理を行
う。その後、図2に示すフローチャートに従い、ディス
クA、B、C、D、Eから構成されるディスクアレイシ
ステムとして、一般的なディスクアレイ動作を行う他、
本発明によるディスクの障害時におけるデータの分配処
理等を行うものである。
【0042】なお、本発明による障害ディスクのデータ
分配、及び復旧処理によって、ディスクの構成順序が変
わることがあるため、ディスクアレイコントローラの働
きをプログラムによって制御処理し、パリティの設定や
データの格納順序を自由に変更することが可能なソフト
方式のディスクアレイシステムを使用することが望まし
い。
【0043】
【発明の効果】以上、説明したように本発明によれば、
従来、ディスクアレイシステムで1台のハードディスク
が壊れたときに、さらにもう1台のハードディスクが壊
れると、データ復旧は不可能であったが、正常に動作し
ているハードディスクの空き容量が多い場合にはデータ
復旧が可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例によるディスクアレイシステ
ムのブロック構成を示す図
【図2】本発明の一実施例によるディスクアレイシステ
ムの動作概要を示す図
【図3】図2におけるディスクアレイステムの構成情報
取得処理を示す図
【図4】図2におけるディスクアレイシステムの空き容
量取得処理を示す図
【図5】図2におけるディスクアレイシステムのデータ
分配処理を示す図
【図6】本発明の一実施例のディスクアレイシステムに
おいて、分配して格納されたデータを、交換したディス
クに移動する処理を示す図
【図7】本発明の一実施例によるディスクアレイシステ
ムのディスクと格納される遷移を示す図
【図8】本発明の一実施例によるディスクアレイシステ
ムに格納されるデータの状態を示す図
【図9】本発明の一実施例によるディスクアレイシステ
ムにおける情報を記憶するディスク情報ファイルを示す
【符号の説明】
100:上位装置 101:ディスクアレイシステム
102:CPU 103:RAM 104:入出力装置 10
5:ディスクアレイ装置 106:ディスクアレイコントローラ 107:補
助記憶送致

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数台の磁気ディスク装置から構成される
    ディスクアレイシステムにおいて、 前記複数台の磁気ディスク装置の第1の磁気ディスク装
    置に障害が発生したことを検出する障害検出手段と、 該障害検出手段によって障害が検出されたとき、前記第
    1の磁気ディスク装置に格納されているデータを復元す
    るデータ復元手段と、 該データ復元手段によって復元したデータを、前記第1
    の磁気ディスク装置以外の前記複数台の磁気ディスク装
    置に分配して格納する分配格納手段と、 前記第1の磁気ディスク装置が交換された場合、該第1
    の磁気ディスク装置が正常なディスクに交換されたこと
    を検出する交換検出手段と、 該交換検出手段によって、交換された磁気ディスク装置
    が正常なディスクであると検出されたとき、前記分配格
    納手段によって分配格納されていたデータを、該交換さ
    れた磁気ディスク装置に移動するディスク復旧手段とを
    有することを特徴とするディスクアレイシステム。
  2. 【請求項2】複数台の磁気ディスク装置から構成される
    ディスクアレイシステムにおいて、 前記複数台の磁気ディスク装置の第一の磁気ディスク装
    置に障害が発生したことを検出する障害検出手段と、 該障害検出手段によって障害が検出されたとき、前記第
    1の磁気ディスク装置以外の複数台の磁気ディスク装置
    の空き容量を求める空き容量検出手段と、 前記第1の磁気ディスク装置に格納されていたデータ量
    を求めるデータ量算出手段と、 前記空き容量検出手段によって求めた前記空き容量と、
    前記データ量算出手段によって求めた前記データ量とを
    比較するデータ量比較手段と、 該データ量比較手段にて前記空き容量が前記データ量よ
    りあらかじめ定められた量より大きい場合、前記第1の
    磁気ディスク装置に格納されていたデータを前記第1の
    磁気ディスク装置を除く前記複数台の磁気ディスク装置
    に分配して格納する分配格納手段と、 前記第1の磁気ディスク装置が交換された場合、該第1
    の磁気ディスク装置が正常なディスクに交換されたこと
    を検出する交換検出手段と、 該交換検出手段によって、交換された磁気ディスク装置
    が正常なディスクであると検出されたとき、前記分配格
    納手段によって分配格納されていたデータを、該交換さ
    れた磁気ディスク装置に移動するディスク復旧手段とを
    有することを特徴とするディスクアレイシステム。
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