JP2000009994A - コリメータレンズおよびこれを用いた光走査装置 - Google Patents
コリメータレンズおよびこれを用いた光走査装置Info
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Abstract
第1レンズ、および少なくとも一方の面が非球面とされ
正の屈折力を有する第2レンズを配設し、簡易なレンズ
構成で必要な明るさと必要なバックフォーカスを確保
し、軸外の収差も良好に補正されマルチビーム走査光学
系にも適用可能なコリメータレンズとする。 【構成】 平行光束側から順に、凸面を光源側に向けた
正メニスカスレンズからなる第1レンズL1および第2
レンズL2により構成され、第1レンズL1の平行光束
側の面を非球面とされ、下記条件式(1)を満足するコ
リメータレンズである。 −5.90 < R1/f < −0.33 ・・・・
(1) ここで、R1:第1レンズL1の平行光束側の面の近軸
曲率半径 f :レンズ全系の焦点距離
Description
査して画像の記録や表示を行うための複写機あるいはレ
ーザプリンタ等の光走査装置に用いられるコリメータレ
ンズに関し、詳しくは半導体レーザ等の光源から射出さ
れた発散光束を平行光束に変換するためのコリメータレ
ンズおよびこれを用いた光走査装置に関するものであ
る。
の記録や表示を行うための複写機あるいはレーザプリン
タ等の光走査装置が種々知られている。
ら射出されたレーザビームを、コリメータレンズによっ
て平行光束に変換し、回転多面鏡の回転に応じて偏向
し、これをfθレンズによって結像面上に結像するよう
に構成されたものである。
昭58−14109号公報、特開昭58−38915号
公報、特開昭61−279820号公報、特開昭61−
273520号公報および特開平2−73324号公報
に記載されているように、2群2枚構成のものが知られ
ており、レンズの軽量化、小型化が図られている。
るコリメータレンズでは、光源からの光の利用効率を高
め、感光ドラム面上の照度を大きくするために、明るい
レンズ系とする必要がある。そのため、一般的にfθレ
ンズ系に比べてコリメータレンズではその開口数が大き
くなるが、これに伴ない発生する収差が大きくなりやす
い。そこで、コリメータレンズでは波面収差をはじめこ
れらの収差を良好に補正することが必要となっている。
には、複数光源を用いてマルチビーム走査を行うマルチ
ビーム方式があり、走査速度の高速化、あるいは一度の
走査で異なる複数情報の同時記録を可能にしている。こ
のマルチビーム方式を採用する場合等においては、半画
角ωで2度程度の範囲で良好な収差補正が望まれてい
る。
レンズにおいては、軸外光に対する性能は設置誤差程度
の画角に対してしか考慮されていないなど、画角が狭い
例が多く、画角が広い例では収差が大きいため、例え
ば、光軸と垂直な平面上に複数の光源が配されたマルチ
ビーム走査光学系への適用は困難となっている。
では、バックフォーカスすなわち光源側レンズから光源
までの距離が短く、およそ0.4fから0.6fとなっ
ている。
メータレンズが光源(半導体レーザ等)の近くに配置さ
れることとなるため、光源からの熱によりコリメータレ
ンズの温度が上昇しやすくなる。そこで、光源からの熱
の影響を受けにくくするために、コリメータレンズから
光源までの距離を大きくすることが望まれている。
ので、2群2枚という簡易なレンズ構成でありながら、
軸外の収差も半画角ωで2度程度まで良好に補正され、
必要なバックフォーカスを確保することができるコリメ
ータレンズおよびこれを用いた光走査装置を提供するこ
とを目的とするものである。
レンズは、平行光束側から順に、平行光束側に凹面を向
けた第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズを配
設するとともに、前記第1レンズの少なくとも一方の面
が非球面とされてなることを特徴とするものである。
とされていることが好ましい。
に構成してなることがより好ましい。 −5.90 < R1/f < −0.33 ・・・・(1) ここで、 R1:第1レンズの平行光束側の面の近軸曲率半径 f :レンズ全系の焦点距離
たコリメータレンズを用いたことを特徴とするものであ
る。
行光束側の面が非球面とされている場合は、この非球面
の光軸上の点と有効径の端部2点の計3点を結んだ円弧
の半径(以下、近似曲率半径と称する)が負となる面の
ことである。
の実施形態に係るコリメータレンズおよび光走査装置に
ついて説明する。
させたものを代表的に示す)に係るコリメータレンズの
レンズ基本構成図、図2は図1に示すコリメータレンズ
を用いた光走査装置の概略構成図である。
ザビームを走査して画像の記録や表示を行うためのレー
ザプリンタ、コピー機等の光走査装置2の光学系に用い
られるものである。
半導体レーザ3から射出されたレーザビームをコリメー
タレンズ1により平行光束に変換するとともに、スリッ
トやシリンドリカルレンズ等からなる補助光学系4を用
いてポリゴンミラー5の面倒れを補正し、さらに該レー
ザビームをポリゴンミラー5により偏向し、fθレンズ
6により光導電性感光ドラム7の表面に導かれて形成さ
れた微小なビームスポットを記録体上で走査するように
なっている。
メータレンズ1は、平行光束側から順に、平行光束側に
凹面を向けた第1レンズL1と、光源側の面が凸面であ
り正の屈折力を有する第2レンズL2を配設してなる2
群2枚構成のレンズである。また、第1レンズL1の少
なくとも一方の面が非球面とされてなり、図1において
は、第1レンズL1の平行光束側の面が非球面とされて
いる。図1中、Xは光軸を示す。
非球面式により表される。なお、この非球面式は、以下
の実施例における非球面形状においても同様である。
1は以下の条件式(1)を満足する。 −5.90 < R1/f < −0.33 ・・・・(1) ここで、 R1:第1レンズL1の平行光束側の面の近軸曲率半径 f :レンズ全系の焦点距離
ンジェンシャル像面の倒れを良好に補正することができ
る。この上限値を超えるとタンジェンシャル像面がオー
バーの方へ倒れ、この下限値を超えるとタンジェンシャ
ル像面がアンダーの方へ倒れてしまう。本実施形態によ
る像面の倒れは従来技術と比べて充分小さく、1枚構成
のコリメータレンズで1面が非球面のものと比較した場
合、像面の倒れは半分以内となる。
凹面にすることにより、バックフォーカスを大きくする
ことができ、第2レンズL2の光源側の面を凸面とする
ことによりバックフォーカスをより確実にとることがで
きる。
1によれば、2群2枚という簡易なレンズ構成でありな
がら、開口数をある程度の大きさ(およそNA=0.2
5〜0.3)に確保しつつ、広画角で軸外の収差も良好
に補正されたコリメータレンズおよびこれを用いた光走
査装置を得ることができる。
側の光束をテレセントリックに近くすることもできる。
すなわち、軸外性能が良好なため、光源が光軸上から外
れていても、また光軸近傍に複数の光源が配置される構
成であっても、レンズ性能が劣化しない。
ータレンズ1を、光源である半導体レーザを光軸と垂直
な平面上に複数配置したマルチビーム走査光学系にも使
用することができる。例えば、カラーコピー機等におい
て、赤色、緑色、青色にそれぞれ対応する3つの半導体
レーザ、さらにはモノクロ用を加えて4つの半導体レー
ザを光軸と垂直な平面上に配置することができる。また
モノクロ用の複数の半導体レーザを副走査方向に配置す
ることにより、走査回数が減少され、光走査時間を短縮
することができる。
は、平行光束側に配された物体の像を記録体上に結像せ
しめ、当該結像位置でレーザビームを集光しかつ走査す
る目的の対物レンズや、光ディスク用の対物レンズとし
て使用することもできる。
上記のように用いる場合、レンズ全系の焦点距離は3〜
30mmとすることが望ましい。
数値を用いて説明する。
ンズ1は、図1に示すとおり、平行光束側から順に、凸
面を光源側に向けた正メニスカスレンズからなる第1レ
ンズL1および第2レンズL2により構成され、第1レ
ンズL1の平行光束側の面を非球面とされたものであ
る。
径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔
D、ならびに各レンズの波長780nmにおける屈折率
Nを下記表1の上段に示す。ただし、この表1および後
述する表2〜5おいて、各数値はレンズ全系の焦点距離
を1として規格化したものであり、各記号R、D、Nに
対応させた数字は平行光束側から順次増加するようにな
っている。また、表1および後述する表2〜5において
面番号の左側に*が付された面は非球面とされており、
非球面の曲率半径Rは、光軸近傍の曲率半径の数値であ
る。
る上記非球面式に示される非球面の各定数k、a4、a
6、a8、a10の値を示す。
メータレンズ1における第2レンズL 2の焦点距離f2
/f、開口数NA、半画角ω、バックフォーカスBf、
第1レンズL1の平行光束側の面の有効径φ1、第1レ
ンズL1の平行光束側の面の近似曲率半径r1、および
条件式(1)のR1/fの値を示す。
は条件式(1)が満足されている。
ンズ1は、図3に示すとおり、平行光束側から順に、凸
面を光源側に向けた負メニスカスレンズからなる第1レ
ンズL1および曲率の大きい面を光源側に向けた両凸レ
ンズからなる第2レンズL2により構成され、第1レン
ズL1の光源側の面を非球面とされたものである。
径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔
D、ならびに各レンズの波長780nmにおける屈折率
Nを下記表2の上段に示す。
る上記非球面式に示される非球面の各定数k、a4、a
6、a8、a10の値を示す。
メータレンズ1における第2レンズL 2の焦点距離f2
/f、開口数NA、半画角ω、バックフォーカスBf、
および条件式(1)のR1/fの値を示す。
は条件式(1)が満足されている。
ンズ1は、実施例2と略同様の構成とされているが、第
1レンズL1の両面を非球面とされたものである。
径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔
D、ならびに各レンズの波長780nmにおける屈折率
Nを下記表3の上段に示す。
る上記非球面式に示される非球面の各定数k、a4、a
6、a8、a10の値を示す。
メータレンズ1における第2レンズL 2の焦点距離f2
/f、開口数NA、半画角ω、バックフォーカスBf、
第1レンズL1の平行光束側の面の有効径φ1、第1レ
ンズL1の平行光束側の面の近似曲率半径r1、および
条件式(1)のR1/fの値を示す。
は条件式(1)が満足されている。
ンズ1は、実施例1と略同様の構成とされているが、第
1レンズL1の平行光束側の面を非球面とされたもので
ある。また、本実施例4においては、光源側がテレセン
トリックに構成されている。
径R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔
D、ならびに各レンズの波長780nmにおける屈折率
Nを下記表4の上段に示す。
る上記非球面式に示される非球面の各定数k、a4、a
6、a8、a10の値を示す。
メータレンズ1における第2レンズL 2の焦点距離f2
/f、開口数NA、半画角ω、バックフォーカスBf、
第1レンズL1の平行光束側の面の有効径φ1、第1レ
ンズL1の平行光束側の面の近似曲率半径r1、および
条件式(1)のR1/fの値を示す。
条件式(1)が満足されている。
ンズ1は、実施例3と略同様の構成とされているが、第
2レンズL2が曲率の大きい面を平行光束側に向けた両
凸レンズからなるものである。
R、各レンズの中心厚および各レンズ間の空気間隔D、
ならびに各レンズの波長780nmにおける屈折率Nを
下記表5の上段に示す。
る上記非球面式に示される非球面の各定数k、a4、a
6、a8、a10の値を示す。
メータレンズ1における第2レンズL 2の焦点距離f2
/f、開口数NA、半画角ω、バックフォーカスBf、
第1レンズL1の平行光束側の面の有効径φ1、第1レ
ンズL1の平行光束側の面の近似曲率半径r1、および
条件式(1)のR1/fの値を示す。
は条件式(1)が満足されている。
タレンズの各収差図(球面収差、非点収差、および波面
収差の図)を示す。各実施例の収差図はいずれも、光源
側に厚さ0.417のガラス板(屈折率1.51)を含
んだ状態のものである。なお、これらの収差図において
ωは半画角を示す。また、非点収差の各収差図には、サ
ジタル(S)像面およびタンジェンシャル(T)像面に
対する収差が示されている。
した各実施例によれば、諸収差を全て良好なものとする
ことができる。
は、上記実施例のものに限られるものではなく種々の態
様の変更が可能であり、例えば各レンズの曲率半径Rお
よびレンズ間隔(もしくはレンズ厚)Dの値を適宜変更
することが可能である。
光束側から順に、平行光束側に凹面を向けた第1レンズ
と、正の屈折力を有する第2レンズを配設し、第1レン
ズの少なくとも一方の面が非球面とされている。したが
って、本発明に係るコリメータレンズおよびこれを用い
た光走査装置によれば、2群2枚という簡易なレンズ構
成でありながら、開口数をある程度の大きさ(およそN
A=0.25〜0.3)に確保しつつ、軸外の収差も半
画角で2度程度まで良好に補正され、かつ、必要なバッ
クフォーカスを確保することができる
ンズ基本構成図
置の概略構成図
ンズ基本構成図
収差図(球面収差、非点収差、および波面収差の収差
図)
収差図(球面収差、非点収差、および波面収差の収差
図)
収差図(球面収差、非点収差、および波面収差の収差
図)
収差図(球面収差、非点収差、および波面収差の収差
図)
収差図(球面収差、非点収差、および波面収差の収差
図)
Claims (4)
- 【請求項1】 平行光束側から順に、平行光束側に凹面
を向けた第1レンズと、正の屈折力を有する第2レンズ
を配設するとともに、前記第1レンズの少なくとも一方
の面が非球面とされてなることを特徴とするコリメータ
レンズ。 - 【請求項2】 前記第2レンズの光源側の面が凸面とさ
れていることを特徴とする請求項1記載のコリメータレ
ンズ。 - 【請求項3】 下記条件式(1)を満足するように構成
してなることを特徴とする請求項1または2記載のコリ
メータレンズ。 −5.90 < R1/f < −0.33 ・・・・(1) ここで、 R1:第1レンズの平行光束側の面の近軸曲率半径 f :レンズ全系の焦点距離 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1項記載の
コリメータレンズを用いたことを特徴とする光走査装
置。
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