JP2000009344A - 給湯装置 - Google Patents

給湯装置

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JP2000009344A
JP2000009344A JP10191061A JP19106198A JP2000009344A JP 2000009344 A JP2000009344 A JP 2000009344A JP 10191061 A JP10191061 A JP 10191061A JP 19106198 A JP19106198 A JP 19106198A JP 2000009344 A JP2000009344 A JP 2000009344A
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寿久 斎藤
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  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 給湯側の温度センサの中間値出力状態での故
障を検出し、出湯特性を改善する。 【解決手段】 給湯管13において、バイパス路15と
の接続点P2より上流側と下流側に、それぞれ熱交出口
温度センサTOUTおよび出湯温度センサTMIXが設けられ
ている。上記熱交出口温度センサTOUTと出湯温度セン
サTMIXの一方での検出温度に基づいて他方を通過する
湯の温度を演算し、この演算値と他方の温度センサでの
検出温度を比較することにより、故障検出を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、給湯装置に関す
る。
【0002】ガス給湯装置は、ガスバーナと、このガス
バーナからの熱を受ける熱交換部と、熱交換部を貫く受
熱管とを備えている。この受熱管の入口端に給水管が接
続され、出口端に給湯管が接続されて、給湯系配管が構
成されている。上記構成の給湯装置では、給湯栓が開い
て給湯系配管に水が流れた時に、ガスバーナでの燃焼を
実行して、給湯を行う。給湯管には温度センサが設けら
れており、その検出温度が、燃焼制御や他の制御のため
に提供されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記給湯側温度センサ
は給湯時に高温の湯にさらされるため、故障の可能性が
高くなる。通常のオープン故障やショート故障の時に
は、異常な検出値が出力されるので故障検出が容易であ
る。しかし、オープンとショートの間の中間の抵抗値で
故障した時には、故障検出がされず、この固定の中間値
に基づいて制御を行うと、出湯温度が異常になることが
あった。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、
(イ)熱発生部と、(ロ)上記熱発生部からの熱を受け
る熱交換部と、(ハ)上記熱交換部を通る受熱管と、こ
の受熱管の入口端に接続された給水管と、この受熱管の
出口端に接続された給湯管を有する給湯系配管と、
(ニ)上記給湯管に設けられた給湯側温度センサと、
(ホ)上記給湯側温度センサでの検出温度を含む情報に
基づいて上記熱発生部を含む構成要素を制御する制御部
と、を備えた給湯装置において、上記制御部は、給湯側
温度センサを通過する湯の温度を、給湯側温度センサに
頼らずに他の情報に基づいて演算し、この演算値と給湯
側温度センサでの検出温度とを比較することにより、給
湯側温度センサの故障を検出することを特徴とする。請
求項2の発明は、請求項1に記載の給湯装置において、
上記給湯系配管にフローセンサを設けるとともに上記給
水管に給水温度センサを設け、上記制御部は、熱発生部
での発熱量と、フローセンサで検出される流量と、給水
温度センサで検出される給水温度を含む情報に基づい
て、上記給湯側温度センサを通過する湯の温度を演算す
ることを特徴とする。
【0005】請求項3の発明は、(イ)熱発生部と、
(ロ)上記熱発生部からの熱を受ける熱交換部と、
(ハ)上記熱交換部を通る受熱管と、この受熱管の入口
端に接続された給水管と、この受熱管の出口端に接続さ
れた給湯管と、バイパス路とを有し、このバイパス路を
上記受熱管と並列をなして給水管と給湯管に接続してな
る給湯系配管と、(ニ)上記給湯管において、上記バイ
パス路との接続点より上流側と下流側にそれぞれ設けら
れた熱交出口温度センサおよび出湯温度センサと、
(ホ)上記熱交出口温度センサおよび出湯温度センサで
の検出温度を含む情報に基づいて上記熱発生部を含む構
成要素を制御する制御部と、を備えた給湯装置におい
て、上記制御部は、上記熱交出口温度センサと出湯温度
センサの一方での検出温度に基づいて他方を通過する湯
の温度を演算し、この演算値と他方の温度センサでの検
出温度を比較することにより、少なくとも一方の温度セ
ンサの故障を検出し、さらに、上記給湯系配管にフロー
センサを設けるとともに上記給水管に給水温度センサを
設け、上記制御部は、熱発生部での発熱量と、フローセ
ンサで検出される流量と、給水温度センサで検出される
給水温度を含む情報に基づいて、熱交出口温度センサと
出湯温度センサのいずれか一方を通過する湯の温度を演
算し、この演算値を当該温度センサでの検出温度と比較
することにより、いずれの温度センサが故障であるかを
特定することを特徴とする。
【0006】請求項4の発明は、請求項3に記載の給湯
装置において、上記制御部は、上記の演算値と上記他方
の温度センサでの検出温度が相違した時に、上記熱交出
口温度センサが故障であると判断することを特徴とす
る。請求項5の発明は、請求項3または4に記載の給湯
装置において、上記給湯系配管において、上記バイパス
路と、バイパス路と並列をなす回路の少なくとも一方に
流量制御弁を設け、上記制御部は、給湯初期に上記熱交
出口温度センサでの検出温度を含む情報に基づいて上記
流量制御弁を制御することにより、熱交換部からの湯と
バイパス路からの水を混合するミキシング制御を行い、
その後で上記出湯温度センサでの検出温度を含む情報に
基づいて通常の給湯制御を行い、この通常の給湯制御に
おいて、上記故障検出を実行することを特徴とする。請
求項6の発明は、請求項5に記載の給湯装置において、
上記制御部は、上記熱交出口温度センサの故障を検出し
た場合、上記出湯温度センサでの検出温度に基づいてミ
キシング制御を実行することを特徴とする。
【0007】請求項7の発明は、(イ)熱発生部と、
(ロ)上記熱発生部からの熱を受ける熱交換部と、
(ハ)上記熱交換部を通る受熱管と、この受熱管の入口
端に接続された給水管と、この受熱管の出口端に接続さ
れた給湯管を有する給湯系配管と、(ニ)上記給湯管に
設けられた出湯温度センサと、(ホ)上記出湯温度セン
サでの検出温度に基づいて上記熱発生部をフィードバッ
ク制御することにより熱発生部を制御する制御部と、を
備えた給湯装置において、上記制御部は、熱発生部を制
御して給湯を実行している際に、上記出湯温度センサで
の検出温度が安定した状態で、この検出温度と設定温度
とを比較し、両者が相違している場合に、この出湯温度
センサが故障であると判断することを特徴とする。
【0008】請求項8の発明は、請求項7に記載の給湯
装置において、上記給湯系配管にフローセンサを設ける
とともに上記給水管に給水温度センサを設け、上記制御
部は、フローセンサで検出される流量と、給水温度セン
サで検出される給水温度と、設定温度に基づいて、フィ
ードフォワード出力分を演算し、さらに上記出湯温度と
設定温度との差に基づいてフィードバック出力分を演算
し、両者を加算した制御値に基づいて上記熱発生部を制
御し、しかも、上記制御部は、上記比較において上記出
湯温度センサでの検出温度と設定温度とが一致している
場合に、上記制御値とフィードフォワード出力分とを比
較し、両者の差が閾値より大きい場合には出湯温度セン
サが故障であると判断することを特徴とする。請求項9
の発明は、請求項7に記載の給湯装置において、上記給
湯系配管は、さらにバイパス路とを有し、このバイパス
路が上記受熱管と並列をなして給水管と給湯管に接続さ
れており、上記給湯管において、上記バイパス路との接
続点より上流側に熱交出口温度センサが設けられ、下流
側に上記出湯温度センサが設けられており、上記制御部
は、上記比較において上記出湯温度センサでの検出温度
と設定温度とが一致している場合には、上記熱交出口温
度センサでの検出温度に基づいて出湯温度センサを通過
する湯の温度を演算し、この演算値と設定温度とを比較
し、両者が相違している場合には、熱交出口温度センサ
と出湯温度の少なくとも一方の故障と判断することを特
徴とする。
【0009】請求項10の発明は、請求項9に記載の給
湯装置において、上記給湯系配管にフローセンサを設け
るとともに上記給水管に給水温度センサを設け、上記制
御部は、フローセンサで検出される流量と、給水温度セ
ンサで検出される給水温度と、設定温度に基づいて、フ
ィードフォワード出力分を演算し、上記出湯温度と設定
温度との差に基づいてフィードバック出力分を演算し、
両者を加算した制御値に基づいて上記熱発生部を制御
し、しかも、上記制御部は、上記演算値と設定温度が相
違している場合に、上記制御値とフィードフォワード出
力分の差が閾値より大きいか否かを判断し、小さい場合
には出湯温度センサが正常で熱交出口温度センサが故障
と判断し、大きい場合には出湯温度センサが故障で熱交
出口温度センサが正常であると判断することを特徴とす
る。請求項11の発明は、請求項3,7,8,10のい
ずれかに記載の給湯装置において、上記制御部は、上記
出湯温度センサが故障であると判断した場合に、熱交出
口温度センサでの検出温度に基づいて出湯温度センサを
通過する湯の温度を演算し、この演算値に基づいて上記
フィードバック制御を行うことを特徴とする。請求項1
2の発明は、請求項6または11に記載の給湯装置にお
いて、上記制御部での故障検出を記憶する記憶部と、表
示部と、表示指令部とを有し、この表示指令部での操作
に応答して、上記表示部が上記記憶部に記憶された故障
検出の履歴を表示することを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て、図面を参照して説明する。図1は、ガス給湯装置を
示す。この給湯装置は、缶(図示しない)の下部にガス
バーナ1(燃焼部,熱発生部)を収納し、上部に熱交換
部2を収納することにより、構成されている。缶の底部
には、燃焼空気を供給するためのファン(図示しない)
が設けられている。上記バーナ1へガスを供給する手段
は、ガス管3と、このガス管3に設けられた電磁開閉弁
4と電磁比例弁5とを有している。バーナ1の近傍には
点火機構(図示しない)が配置されている。
【0011】上記熱交換部2に受熱管11が貫通してい
る。この受熱管11の入口端には、給水管12が接続さ
れ、出口端には給湯管13が接続されており、これによ
り、給湯系配管10が構成されている。給湯管13の末
端には給湯栓14が設けられている。これら給水管12
と給湯管13との間には、受熱管11と並列をなす2本
のバイパス管15,16(バイパス路)が接続されてい
る。図において、バイパス管15と給水管12,給湯管
13との接続点を符号P1,P2で表し、バイパス管1
6と給水管12,給湯管13との接続点を符号P3,P
4で表わす。熱交換部2に近い方のバイパス管15は、
弁等を装備せず、接続点P1を通過した水は、所定の割
り合いで受熱管11とバイパス管15に別れ、接続点P
2で再び合流するようになっている。
【0012】給湯管13には、接続点P2,P4間にお
いて流量制御弁GM1が設けられている。また、熱交換
部15から遠い方のバイパス管16にも流量制御弁GM
2が設けられている。上記給湯系配管10には2つのフ
ローセンサQ1,Q2が装備されている。フローセンサ
Q1は、給水管12において接続点P1,P3間に設け
られている。フローセンサQ2は、給湯管13において
接続点P4と給湯栓14との間に設けられている。
【0013】上記給湯系配管10には、給水温度センサ
IN,熱交出口温度センサTOUT,出湯温度センサTMIX
が設けられている。給水温度センサTINは、接続点P3
より上流側の給水管12に設けられている。熱交出口温
度センサTOUT(給湯側温度センサ)は、受熱管11
(熱交換部2)の出口端近傍(給湯管13において接続
点P2より上流側)に設けられている。出湯温度センサ
MIX(給湯側温度センサ)は、接続点P4の下流側の
給湯管13に設けられている。
【0014】給湯装置は、制御部50と、記憶部55
と、リモートコントローラ60とを備えている。この制
御部50は、ガス供給手段の電磁開閉弁4,電磁比例弁
5と、点火機構と、ファンと、流量制御弁GM1,GM
2とを制御するものである。この制御部50には、種々
の検出手段からの検出信号が入力される。検出手段とし
ては、前述した温度センサTIN,TOUT,TMIXや、フロ
ーセンサQ1,Q2がある。以下の説明において、これ
らセンサの検出値には、センサの符号と同番号を付すこ
とにする。記憶部55は、後述する故障検出の履歴(エ
ラーコード)を記憶する。リモートコントローラ60
は、設定温度を入力する温度入力部61と、設定温度や
エラーコード等を表示する表示部62と、エラーコード
表示を指令するための表示指令部63とを有している。
【0015】上記構成の給湯装置において、制御部50
で実行される給湯制御について説明する。給湯栓14を
開くと、給水管12,受熱管11,給湯管13の順に水
が流れる。給水管12に設けられたフローセンサQ1が
この水流を検出し、この検出信号に応答して制御部50
が、電磁開閉弁4を開くとともに点火動作を行うことに
より、バーナ1での燃焼が開始される。その結果、熱交
換部2が加熱され、ひいては受熱管11を通る水が加熱
され、湯となって給湯栓14から吐出される。
【0016】通常の給湯制御では、流量制御弁GM2は
全閉となっている。制御部50は、フローセンサQ1で
検出された流量と、給水温度センサTINで検出された給
水温度と、リモートコントローラ60で設定された設定
温度TSとに基づいてフィードフォワード制御成分を演
算し、出湯温度センサTMIXで検出された出湯温度と上
記設定温度TSに基づいてフィードバック制御成分を演
算する。そして、このフィードフォワード制御成分にフ
ィードバック制御成分を加算した制御値に基づいて、電
磁比例弁5の開度を制御し、燃焼熱量(発熱量)を制御
する。これにより、給湯栓14から吐出される湯の温度
すなわち出湯温度を、高精度で設定温度TSにすること
ができる。
【0017】なお、流量制御弁GM1は基本的には全開
位置にある。しかし、設定温度が高く給湯栓14の開度
が大きい場合には、器具の最大能力をオーバーすること
があり、この場合には、出湯温度を設定温度にするため
に、流量制御弁GM1の開度を小さくして流量を絞るこ
ともある。上記通常の給湯制御では、バイパス管16か
らの水は遮断されているが、受熱管11からの湯は、バ
イパス管15からの水と混合されて出湯されるので、受
熱管11内の湯の温度を設定温度TSより高くした状態
で燃焼制御を行うことができる。
【0018】上記給湯制御は、給湯栓14が閉められ
て、フローセンサQ1で水流が検出されなくなった時点
で終了する。給湯制御の終了後、熱交換部2に蓄えられ
た熱により、給湯系配管10の受熱管11の滞留水が非
常に高い温度まで上昇する。そのため、給湯の初期に
は、バイパス管15からの水を混合しただけでは、設定
温度TSを遥かに越える温度が出湯されることがある。
そこで、上記通常の給湯制御に先立って、ミキシング制
御をする必要がある。
【0019】上記ミキシング制御では、流量制御弁GM
2を開いてバイパス管16の水をも混合し、出湯温度を
設定温度まで下げる。すなわち、熱交出口温度センサT
OUTで検出された温度に基づいて、流量制御弁GM1,
GM2の開度を調節して適切な湯水混合比を得、これに
より出湯温度を設定温度TSにする。詳述すると、温度
センサTINで検出される給水温度と、熱交出口温度セン
サTOUTで検出される熱交換部2の出口温度と、リモー
トコントローラ60で設定された設定温度TSに基づい
て、接続点P4に向かう給湯管13からの湯とバイパス
管16からの水の目標混合比すなわち目標流量比を演算
し、この目標流量比が得られるように、流量制御弁GM
1,GM2の開度を制御する。なお、この目標流量比
は、上記熱交換部2の出口温度TOUTの情報だけに基づ
いて求めてもよい。
【0020】上記開度制御は、フローセンサQ1,Q2
からの検出流量Q1,Q2に基づいて行う。接続点P4
に向かう給湯管13からの湯の流量は、Q1で表すこと
ができる。また、バイパス管16からの水の流量は、
(Q2−Q1)で表すことができる。制御部50は、フ
ローセンサQ1,Q2の検出流量から次式に基づいて演
算された実際の流量比Rrを、上記目標流量比に一致さ
せるように、流量制御弁GM1,GM2の開度を制御す
る。 Rr=(Q2−Q1)/Q1 ・・・(1) 例えば、実際の流量比Rrが目標流量比より小さい場合
には、バイパス側の流量(Q2−Q1)を増やすべく流
量制御弁GM2の開度を大きくし、熱交換部2からの流
量Q1を減少させるべく流量制御弁GM1の開度を小さ
くする。これとは逆に、実際の流量比Rrが目標流量比
より大きい場合には、バイパス側の流量を減少させるべ
く流量制御弁GM2の開度を小さくし、熱交換部2から
の流量を増やすべく流量制御弁GM1の開度を大きくす
る。
【0021】上記のような給湯初期のミキシング制御に
より、湯と水の混合を適切に行い、受熱管11の滞留湯
に起因した出湯温度のオーバーシュートや、バイパス管
16側の水を過剰に混合することに起因したアンダーシ
ュートを抑制して、出湯温度を設定温度にすることがで
きる。また、このミキシング制御に際しては、バイパス
側の流量制御弁GM2の開度制御のみならず、これと平
行して熱交換部2側の流量制御弁GM1を逆方向に開度
制御することにより、湯と水の混合比を迅速に適切な比
にすることができ、より一層確実にオーバーシュートや
アンダーシュートを抑制できる。
【0022】上記ミキシング制御は、所定時間経過また
は出湯温度の安定確認により終了し、上述した通常の給
湯制御に移行する。なお、上記ミキシング制御は、給湯
初期において、受熱管11に設けた温度センサ(図示し
ない)での検出温度または温度センサTOUTでの検出温
度が、所定温度例えば55°C以上である場合にのみ実
行する。
【0023】次に、上記制御部50による温度センサT
OUT,TMIX,TINの故障検出,特に熱交出口温度センサ
OUTについて、図2を参照して説明する。上記給湯開
始時点で、温度センサTOUT,TMIX,TINの出力をチェ
ックし、そのオープン故障とショート故障の有無をチェ
ックする(ステップ101)。次に、前述のミキシング
制御を行なった後で(102)、通常の給湯制御(10
3)に移行する。
【0024】上記通常の給湯制御の最中に、熱交出口温
度センサTOUTが故障して、固定の中間値を出力したま
まの状態になっているか否かを判断する。詳述すると、
出湯温度センサTMIXと給水温度センサTINの検出温度
を次式に代入して、熱交出口温度センサTOUTを通過す
る湯の温度TOUT’を演算する(ステップ104)。 TOUT’=(TMIX−TIN・XBP)/XHE ・・・(2) ここで、XHE,XBPは、接続点P4より下流側の湯の流
量を1とした時の、熱交換部2を流れる流量と、熱交換
部2を迂回する流量(バイパス管15を流れる流量)と
を、それぞれ表し、ともに固定値である。すなわち
HE:XBPが接続点P2での混合比である。なお、通常
の給湯制御では、流量制御弁GM2が閉じているので、
バイパス管16を流れる水による混合の影響は考慮しな
くてよい。
【0025】次に、熱交出口温度センサTOUTで検出さ
れた温度と、上記演算値TOUT’とを比較し(ステップ
105)、両者の差が閾値αより小さい場合には、両者
が一致すると判断し、閾値α以上の場合には、両者が相
違すると判断する。両者が相違すると判断した時には、
熱交出口温度センサTOUTの故障に対応するエラーコー
ドを記憶部55に書き込む(ステップ106)。
【0026】本実施形態では、上記熱交出口温度センサ
OUTが故障であると判断した場合でも、給湯を継続
し、この給湯終了後の再給湯開始時には、記憶されたエ
ラーコードに基づき、前述と異なるミキシング制御を行
なう。すなわち、出湯温度センサTMIXの検出温度をフ
ィードバック情報として用い、この検出温度TMIXが設
定温度TSになるように、流量制御弁GMI,GM2を
制御するのである。このようなミキシング制御は、上述
した熱交出口温度センサTOUTの検出温度に基づく制御
に比べて応答性が悪く、オーバーシュートが出る可能性
があるが、ミキシング制御なしで給湯制御を行う場合に
比べれば、応答性が良くオーバーシュートを抑制するこ
とができる。なお、ステップ101でいずれかの温度セ
ンサの故障検出がなされた時には、給湯を停止してもよ
いし、他の情報で置き換えて給湯を継続してもよい。
【0027】上記熱交出口温度センサTOUTの故障に対
応するエラーコードは、表示部62で常時表示せず、給
湯開始時点のみ、または修理作業者が表示指令部63を
操作した時にのみ、表示する。すなわち、隠しエラーと
する。修理作業者は、このエラーコードにしたがって、
熱交出口温度センサTOUTを交換する。なお、この故障
検出から交換までの間は、上述のように通常給湯やミキ
シング制御を行うので、不便が生じない。なお、上記熱
交出口温度センサTOUTの故障が検出された時には、リ
モートコントローラ60の表示部62にエラーコードを
表示させ、給湯(すなわち燃焼)を停止し、再び給湯栓
14を開いた時でもミキシング制御を禁じるようにして
もよい。
【0028】上記実施形態では、熱交出口温度センサT
OUTが出湯温度センサTMIXよりも高い温度の湯にさらさ
れるため、式(2)で求めた演算値TOUT’と検出温度
OUTが相違した時に、熱交出口温度センサTOUTの故障
と判断したのであるが、出湯温度センサTMIXの故障の
可能性も残されている。そこで、上記相違があった時に
は、熱交出口温度センサTOUTの故障と特定せず、熱交
出口温度センサTOUT,出湯温度センサTMIXのいずれか
一方または両方の故障として、それに対応するエラーコ
ードを記憶するようにしてもよい。
【0029】また、式(2)で求めた演算値TOUT’と
検出温度TOUTが相違した時に、すなわちステップ10
5で否定判断した時に、図3に示すように、他の情報に
基づいて熱交出口温度センサTOUTと出湯温度センサT
MIXのいずれが故障したのかを特定してもよい。すなわ
ち、給水温度センサTINの検出温度と、フローセンサQ
1の検出流量と、熱交換部2での吸収熱量Hとを次式に
代入して、熱交出口温度センサTOUTを通過する湯の温
度TOUT”を演算する(ステップ107)。 TOUT”=H/(Q1・XHE)+TIN ・・・(3) ここで吸収熱量Hは、比例弁5への供給電流値Iによっ
て決定される燃焼熱量に、熱効率を乗じることにより得
られるものであり、供給電流値Iに基づいてROM上の
号数マップから求める。また、(Q1・XHE)は、熱交
換部2での流量である。この演算値TOUT”と検出温度
OUTとを比較し(ステップ108)、相違する時には
この熱交出口温度センサTOUTの故障と特定し、一致す
る場合には出湯温度センサTMIXの故障と特定し、それ
ぞれに対応するエラーコードを記憶するのである(ステ
ップ109,110)。
【0030】さらに、式(3)で求めた演算値TOUT
と検出温度TOUTの比較だけ(図3のステップ108参
照)で、熱交出口温度センサTOUTの故障を検出しても
よい。上述のように、熱交出口温度センサTOUTの故障
を式(3)で求めた演算値TOUT”と検出温度TOUTの比
較だけで、検出する場合、出湯温度センサTMIXの故障
検出を独立して実行してもよい。詳述すると、出湯温度
センサTMIXを通過する湯の温度TMIX”は次式(4)で
表すことができる。 TMIX”=TOUT’・XHE+TIN・XBP ・・・(4) 式(4)に式(3)を代入すると次式になる. TMIX”=(H/Q1+TIN・XHE)+TIN・XBP ・・・(5) 式(4)または(5)で求めた演算値TMIX”と検出温
度TMIXとを比較して、相違する時にはこの出湯温度セ
ンサTMIXの故障と判断するのである。
【0031】上記温度センサTMIX,TOUTの相互監視の
他の態様として、図4に示すような故障検出を行っても
よい。詳述すると、次式に基づいて、出湯温度センサT
OUTを通過する湯の温度TMIX’を演算する(ステップ1
04A)。 TMIX’=TOUT・XHE+TIN・XBP ・・・(6) 次に、式(6)で求めた演算値TMIX’すなわち熱交出
口温度センサTOUTでの検出温度に基づく演算値と、出
湯温度センサTMIXでの検出温度を比較し(ステップ1
05A)、相違している場合には、上述の式(4)また
は(5)により演算値TMIX”を求め(ステップ107
A)、この演算値TMIX”と検出温度TMIXとを比較し
(ステップ108A)、相違している場合には出湯温度
センサTMIXの故障と判断して対応するエラーコードを
書き込み(ステップ109A)、一致している場合には
熱交温度センサTOUTの故障と判断して対応するエラー
コードを書き込む(ステップ110A)。
【0032】なお、図3において、ステップ108の代
わりに図4のステップ108Aを実行してもよいし、図
4においてステップ108Aの代わりに図3のステップ
108を実行してもよい。なお、図4において、ステッ
プ105Aの否定判断の後、ステップ107A,108
A〜110Aの代わりに、熱交出口温度センサTOUT
出湯温度センサTMIXのいずれかまたは両方の故障であ
ることを示すエラーコード書き込みを行ってもよい。
【0033】特殊な要因により、熱交出口温度センサT
OUTに比べて出湯温度センサTMIXの方が故障の可能性が
遥かに高い場合には、ステップ105,105Aでの否
定判断の後、出湯温度センサTMIXの故障を表すエラー
コードの書き込みを行ってもよい。
【0034】出湯温度センサTMIXが故障と判断した時
には、式(6)に、検出された熱交換部2の出口温度T
OUTを代入して、演算による出湯温度TMIX’を求め、こ
の出湯温度TMIX’が設定温度TSになるようにフィード
バック出力分を演算し、このフィードバック出力分を前
述と同様にフィードフォワード出力分に加算して、通常
の給湯制御を実行する。なお、この場合にも、熱交出口
温度センサTOUTの故障時と同様に隠しエラーとする。
【0035】さらに、他の故障検出の実施形態について
図5を参照しながら説明する。この実施形態では、設定
温度TSの情報を用いる。詳述すると、出湯温度センサ
MIXが安定か否かを判断し(ステップ120)、肯定
判断の場合、検出温度TMIXと設定温度TSの差が閾値x
以内か否かを判断する(ステップ121)。ここで閾値
xを越えるなら、出湯温度センサTMIXの故障と判断
し、対応するエラーコードを書き込む(ステップ12
6)。すなわち、通常制御では、出湯温度センサTMIX
の安定は、前述したフィードバック演算によりこの出湯
温度センサTMIXを通る湯の温度が設定温度TSにほぼ一
致したことを意味している。したがって、検出温度T
MIXがこの設定温度TSと比較して一致していない場合に
は、出湯温度センサTMIXが故障であると即断できるわ
けである。
【0036】上記ステップ121で肯定判断となるの
は、出湯温度センサTMIXが正常で安定したフィードバ
ック制御の結果、その検出温度TMIXが設定温度TSと一
致する場合と、出湯温度センサTMIXが偶然にも設定温
度TSと実質的に同じ抵抗値で故障している場合とが考
えられる。そこで、次に式(6)により熱交出口温度セ
ンサTOUTでの検出温度を用いて、出湯温度センサTMIX
を通過する温度の演算値TMIX’を求め、これを設定温
度TSと比較する(ステップ123)。両者が一致する
場合には、出湯温度センサTMIXが正常(勿論熱交出口
温度センサTOUTも正常)と判断し、通常の給湯制御
(ステップ103)に戻る。
【0037】ステップ123で相違していると判断する
のは、出湯温度センサTMIXが偶然にも設定温度TSで一
致した抵抗値で故障している場合か、熱交出口温度セン
サTOUTが故障している場合かのいずれかである。そこ
で、比例弁5への供給電流値Hとそのフィードフォワー
ド出力分FFを比較し(ステップ124)、そのずれが
小さい場合には、出湯温度センサTMIXが正常で熱交出
口温度センサTOUTの故障であると判断し、この熱交出
口温度センサTOUT故障のエラーコードを書き込む(ス
テップ125)。また、そのずれが大きい場合には、こ
れとは逆の判断を行い、出湯温度センサTMIX故障のエ
ラーコードを書き込む(ステップ126)。
【0038】なお、上記実施形態において、出湯温度セ
ンサTMIX故障の時には、熱交出口温度センサTOUTの検
出温度を用いて通常の給湯制御を行い、熱交出口温度セ
ンサTOUT故障の時には、出湯温度センサTMIXの検出温
度を用いてミキシング制御を行うことができる点が、前
述の実施形態と同様である。図5の実施形態において、
ステップ123を省いてもよい。この場合、ステップ1
24での肯定判断は熱交出口温度センサの故障を意味し
ない。
【0039】本発明は上記実施形態に制約されず、種々
の形態を採用することができる。例えば、バイパス管1
5は省いてもよい。ミキシング制御を必要とする場合に
おいて、流量制御弁GM1,GM2のいずれか一方を省
いてもよい。ミキシング制御が不要の場合には、バイパ
ス管15を残し、バイパス管16,流量制御弁GM2を
省いてもよい。この場合、熱交出口温度センサT
OUTは、給湯制御において熱交換部2からの異常高温を
監視するために用いる。ミキシング制御が不要の場合
に、バイパス管15,16の両方を省いてもよい。この
場合、熱交出口温度センサTOUTを省いて、給湯側セン
サとして出湯温度センサTMIXだけを用いてもよい。本
発明は、給湯と他用途(追焚等)の2つの機能を有する
1缶2水路型(複機能型)の給湯装置にも適用できる。
この場合には、ガスバーナと熱交換部が共通であるの
で、追焚を単独実行している際に、給湯系配管の受熱管
の滞留水が非常に高い温度になり、給湯初期のミキシン
グ制御を必要とする。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、給湯側温度センサの中間値出力状態での故障を
検出でき、出湯特性を向上させることができる。請求項
2の発明によれば、発熱量等にもとづき簡易に給湯側温
度センサの故障を検出することができる。請求項3の発
明によれば、給湯管に設けられた熱交出口温度センサと
出湯温度センサの検出温度に基づき、少なくとも一方の
故障を検出できる。しかも、発熱量等に基づき、熱交出
口温度センサと出湯温度センサのいずれが故障したかを
特定することができる。請求項4の発明によれば、故障
の可能性を考慮し、他の演算を要せずに、熱交出口温度
センサの方を優先して故障と特定できる。請求項5の発
明によれば、ミキシング制御でなく通常の給湯制御の際
に故障検出を行うので、安定した状態で正確に故障検出
をすることができる。請求項6の発明によれば、熱交出
口温度センサの故障検出があっても出湯温度センサの検
出温度に基づいてミキシングを行うことができ、熱交出
口温度センサの修理や交換までの期間も、不便が生じな
い。請求項7の発明によれば、設定温度との比較によ
り、出湯温度センサの故障を即座に検出できる。請求項
8の発明によれば、出湯温度センサの検出温度が設定温
度と一致した状態で故障しても、これを確実に検出する
ことができる。請求項9の発明によれば、出湯温度セン
サの検出温度が設定温度と一致した状態で故障しても、
熱交出口温度センサでの検出温度と設定温度との比較に
より、いずれかの温度センサの故障として検出できる。
請求項10の発明によれば、制御値とフィードフォワー
ド出力分との比較により、出湯温度センサと熱交出口温
度センサのいずれの故障かを特定できる。請求項11の
発明によれば、出湯温度センサの故障検出があっても熱
交出口温度センサの検出温度に基づいて給湯制御を行う
ことができ、出湯温度センサの修理や交換までの期間
も、不便が生じない。請求項12の発明によれば、故障
検出を常時表示せず、表示指令部の操作に応答して表示
するので、ユーザーに不安を与えない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係わる給湯装置の全体構
成を示す概略図である。
【図2】温度センサ故障検出の態様の一つを示すフロー
チャートである。
【図3】温度センサ故障検出の他の態様を示すフローチ
ャートである。
【図4】温度センサ故障検出のさらに他の態様を示すフ
ローチャートである。
【図5】温度センサ故障検出のさらに他の態様を示すフ
ローチャートである。
【符号の説明】
1 ガスバーナ(熱発生部) 2 熱交換部 10 給湯系配管 11 受熱管 12 給水管 13 給湯管 15,16 バイパス管 50 制御部 55 記憶部 60 リモートコントローラ 61 温度入力部 62 表示部 63 表示指令部 GM1,GM2 流量制御弁 TIN 給水温度センサ TOUT 熱交出口温度センサ(給湯側温度センサ) TMIX 出湯温度センサ(給湯側温度センサ) Q1,Q2 フローセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 徹哉 神奈川県大和市深見台3丁目4番地 株式 会社ガスター内 Fターム(参考) 3L034 CA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ)熱発生部と、(ロ)上記熱発生部か
    らの熱を受ける熱交換部と、(ハ)上記熱交換部を通る
    受熱管と、この受熱管の入口端に接続された給水管と、
    この受熱管の出口端に接続された給湯管を有する給湯系
    配管と、(ニ)上記給湯管に設けられた給湯側温度セン
    サと、(ホ)上記給湯側温度センサでの検出温度を含む
    情報に基づいて上記熱発生部を含む構成要素を制御する
    制御部と、を備えた給湯装置において、 上記制御部は、給湯側温度センサを通過する湯の温度
    を、給湯側温度センサに頼らずに他の情報に基づいて演
    算し、この演算値と給湯側温度センサでの検出温度とを
    比較することにより、給湯側温度センサの故障を検出す
    ることを特徴とする給湯装置。
  2. 【請求項2】 上記給湯系配管にフローセンサを設ける
    とともに上記給水管に給水温度センサを設け、 上記制御部は、熱発生部での発熱量と、フローセンサで
    検出される流量と、給水温度センサで検出される給水温
    度を含む情報に基づいて、上記給湯側温度センサを通過
    する湯の温度を演算することを特徴とする請求項1に記
    載の給湯装置。
  3. 【請求項3】(イ)熱発生部と、(ロ)上記熱発生部か
    らの熱を受ける熱交換部と、(ハ)上記熱交換部を通る
    受熱管と、この受熱管の入口端に接続された給水管と、
    この受熱管の出口端に接続された給湯管と、バイパス路
    とを有し、このバイパス路を上記受熱管と並列をなして
    給水管と給湯管に接続してなる給湯系配管と、(ニ)上
    記給湯管において、上記バイパス路との接続点より上流
    側と下流側にそれぞれ設けられた熱交出口温度センサお
    よび出湯温度センサと、(ホ)上記熱交出口温度センサ
    および出湯温度センサでの検出温度を含む情報に基づい
    て上記熱発生部を含む構成要素を制御する制御部と、を
    備えた給湯装置において、 上記制御部は、上記熱交出口温度センサと出湯温度セン
    サの一方での検出温度に基づいて他方を通過する湯の温
    度を演算し、この演算値と他方の温度センサでの検出温
    度を比較することにより、少なくとも一方の温度センサ
    の故障を検出し、 さらに、上記給湯系配管にフローセンサを設けるととも
    に上記給水管に給水温度センサを設け、 上記制御部は、熱発生部での発熱量と、フローセンサで
    検出される流量と、給水温度センサで検出される給水温
    度を含む情報に基づいて、熱交出口温度センサと出湯温
    度センサのいずれか一方を通過する湯の温度を演算し、
    この演算値を当該温度センサでの検出温度と比較するこ
    とにより、いずれの温度センサが故障であるかを特定す
    ることを特徴とする給湯装置。
  4. 【請求項4】 上記制御部は、上記の演算値と上記他方
    の温度センサでの検出温度が相違した時に、上記熱交出
    口温度センサが故障であると判断することを特徴とする
    請求項3に記載の給湯装置。
  5. 【請求項5】 上記給湯系配管において、上記パイパス
    路と、バイパス路と並列をなす回路の少なくとも一方に
    流量制御弁を設け、 上記制御部は、給湯初期に上記熱交出口温度センサでの
    検出温度を含む情報に基づいて上記流量制御弁を制御す
    ることにより、熱交換部からの湯とバイパス路からの水
    を混合するミキシング制御を行い、その後で上記出湯温
    度センサでの検出温度を含む情報に基づいて通常の給湯
    制御を行い、この通常の給湯制御において、上記故障検
    出を実行することを特徴とする請求項3または4に記載
    の給湯装置。
  6. 【請求項6】 上記制御部は、上記熱交出口温度センサ
    の故障を検出した場合、上記出湯温度センサでの検出温
    度に基づいてミキシング制御を実行することを特徴とす
    る請求項5に記載の給湯装置。
  7. 【請求項7】(イ)熱発生部と、(ロ)上記熱発生部か
    らの熱を受ける熱交換部と、(ハ)上記熱交換部を通る
    受熱管と、この受熱管の入口端に接続された給水管と、
    この受熱管の出口端に接続された給湯管を有する給湯系
    配管と、(ニ)上記給湯管に設けられた出湯温度センサ
    と、(ホ)上記出湯温度センサでの検出温度に基づいて
    上記熱発生部をフィードバック制御することにより熱発
    生部を制御する制御部と、を備えた給湯装置において、 上記制御部は、熱発生部を制御して給湯を実行している
    際に、上記出湯温度センサでの検出温度が安定した状態
    で、この検出温度と設定温度とを比較し、両者が相違し
    ている場合に、この出湯温度センサが故障であると判断
    することを特徴とする給湯装置。
  8. 【請求項8】 上記給湯系配管にフローセンサを設ける
    とともに上記給水管に給水温度センサを設け、 上記制御部は、フローセンサで検出される流量と、給水
    温度センサで検出される給水温度と、設定温度に基づい
    て、フィードフォワード出力分を演算し、さらに上記出
    湯温度と設定温度との差に基づいてフィードバック出力
    分を演算し、両者を加算した制御値に基づいて上記熱発
    生部を制御し、 しかも、上記制御部は、上記比較において上記出湯温度
    センサでの検出温度と設定温度とが一致している場合
    に、上記制御値とフィードフォワード出力分とを比較
    し、両者の差が閾値より大きい場合には出湯温度センサ
    が故障であると判断することを特徴とする請求項7に記
    載の給湯装置。
  9. 【請求項9】 上記給湯系配管は、さらにバイパス路と
    を有し、このバイパス路が上記受熱管と並列をなして給
    水管と給湯管に接続されており、上記給湯管において、
    上記バイパス路との接続点より上流側に熱交出口温度セ
    ンサが設けられ、下流側に上記出湯温度センサが設けら
    れており、 上記制御部は、上記比較において上記出湯温度センサで
    の検出温度と設定温度とが一致している場合には、上記
    熱交出口温度センサでの検出温度に基づいて出湯温度セ
    ンサを通過する湯の温度を演算し、この演算値と設定温
    度とを比較し、両者が相違している場合には、熱交出口
    温度センサと出湯温度の少なくとも一方の故障と判断す
    ることを特徴とする請求項7に記載の給湯装置。
  10. 【請求項10】上記給湯系配管にフローセンサを設ける
    とともに上記給水管に給水温度センサを設け、 上記制御部は、フローセンサで検出される流量と、給水
    温度センサで検出される給水温度と、設定温度に基づい
    て、フィードフォワード出力分を演算し、上記出湯温度
    と設定温度との差に基づいてフィードバック出力分を演
    算し、両者を加算した制御値に基づいて上記熱発生部を
    制御し、 しかも、上記制御部は、上記演算値と設定温度が相違し
    ている場合に、上記制御値とフィードフォワード出力分
    の差が閾値より大きいか否かを判断し、小さい場合には
    出湯温度センサが正常で熱交出口温度センサが故障と判
    断し、大きい場合には出湯温度センサが故障で熱交出口
    温度センサが正常であると判断することを特徴とする請
    求項9に記載の給湯装置。
  11. 【請求項11】上記制御部は、上記出湯温度センサが故
    障であると判断した場合に、熱交出口温度センサでの検
    出温度に基づいて出湯温度センサを通過する湯の温度を
    演算し、この演算値に基づいて上記フィードバック制御
    を行うことを特徴とする請求項3,7,8,10のいず
    れかに記載の給湯装置。
  12. 【請求項12】 上記制御部での故障検出を記憶する記
    憶部と、表示部と、表示指令部とを有し、この表示指令
    部での操作に応答して、上記表示部が上記記憶部に記憶
    された故障検出の履歴を表示することを特徴とする請求
    項6または11に記載の給湯装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US20220333819A1 (en) * 2021-04-16 2022-10-20 Rinnai Corporation Water Heater

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JP2010065913A (ja) * 2008-09-10 2010-03-25 Rinnai Corp 給湯装置
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