JP2000008770A - 管推進機 - Google Patents

管推進機

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JP2000008770A
JP2000008770A JP10173445A JP17344598A JP2000008770A JP 2000008770 A JP2000008770 A JP 2000008770A JP 10173445 A JP10173445 A JP 10173445A JP 17344598 A JP17344598 A JP 17344598A JP 2000008770 A JP2000008770 A JP 2000008770A
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mud
leading conductor
pipe
conductor
ground
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JP10173445A
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Hideki Moriya
秀樹 森谷
Takashi Moro
茂呂  隆
Nobuaki Endo
信昭 遠藤
Keiichi Suzuki
恵一 鈴木
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発進の初期段階でも切羽を泥土圧で支持する
ことができ泥土を発進立坑内に排出しなくても済む管推
進機を提供する。 【解決手段】 押し台43を推進用のシリンダ41で押
すことにより先導体1を推進しつつカッタヘッド2で地
山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性付与液を注入して
塑性流動性のある泥土6を生成し、その泥土6を後方へ
送って一部を先導体1後部の土砂取り込み口7から取り
込んで土砂圧送ポンプ4により元押し排土管44を通じ
て地上に排出するとともに残りを先導体1後方の埋設管
の外周に導くようにした管推進機において、カッタヘッ
ド2の掘削外径Dと略同じ外径の外筒45を、先導体1
との間に泥土通路5を形成するように先導体1の周囲に
間隔を置いて着脱可能に設けて泥土通路5の後端部をシ
ール部材46で閉鎖し、外筒45を先導体1とともに押
し台43で推進できるように構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、前方にカッタヘッ
ドを有し後端部に埋設管が取り付けられる先導体と元押
し装置とを備え、先導体を元押し装置で推進しつつカッ
タヘッドで地山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性付与
液を注入して塑性流動性のある泥土を生成し、その泥土
を後方へ送って泥土の一部を先導体後部から取り込んで
地上に排出するとともに残りを埋設管の外周に導くよう
にした管推進機に関する。
【0002】
【従来の技術】管を地中に埋設する工法として、管推進
工法と称する工法が従来から知られている。この管推進
工法では、カッタヘッドを有する先導体の後方にヒュー
ム管等で形成した埋設管を順次連結し、推進用のシリン
ダと押し台を有し発進立坑に設置される元押し装置によ
りそれらの埋設管を推進しながら前方の地山をカッタヘ
ッドで掘削して、各埋設管を順次地中に押し込んで埋設
して行く方法が一般に用いられている。管推進機は、こ
うした管推進工法を実施するため、先導体と元押し装置
とで構成された装置である。従来、出願人が独自に開発
したこの種の管推進機では、カッタヘッドで掘削した掘
削土砂に、粘性付与液としての添加剤を掘削土砂に注
入、撹拌混合することにより塑性流動性のある泥土を生
成し、その泥土を後方へ送って泥土の一部を先導体後部
から取り込んで土砂圧送装置で地上に排出するとともに
残りを先導体の後端部に取り付けられた埋設管の外周に
導くようにしている。そのため、埋設管を推進する際、
埋設管と周辺地山との摩擦抵抗を低減して埋設管の貫入
抵抗を軽減できるとともに、土砂圧送装置での掘削土砂
の排出を容易に行うことができる。この種の管推進機
は、特に直径略800mm以下の小口径の埋設管を埋設
する小口径管推進機に実用化して良好な成果を収めてい
る。本発明は、こうした管推進機において、発進時に生
じる問題を解消しようとするものである。
【0003】そこで、その発進時に生じる問題や本発明
の技術内容の理解を容易にするため、前記の出願人が開
発した従来の管推進機を従来例として取り上げ、その技
術内容を図4乃至図7を用いて説明する。図4は、発進
が進展した段階の状態を示す従来例の管推進機の縦断面
図、図5は、図4のA’−A’線断面図、図6は、図4
のC−C線断面図、図7は、発進の初期段階の状態を示
す従来例の管推進機の縦断面図である。
【0004】管推進機は、大別すると、前述したように
先導体1と元押し装置40とからなるが、まず、先導体
1やこれに関連する部分の構造について説明する。図4
乃至図7において、1は前方にカッタヘッド2を有し後
端部に埋設管30が取り付けられる先導体、2はこの先
導体1の前部にカッタ駆動装置(図示せず。)で回転駆
動されるように設置され地山を掘削するカッタヘッド、
3は先導体1の外周壁に地山に接するように突設した突
起状の反力伝達部材、4は泥土6を地上に圧送する排土
装置としての土砂圧送ポンプ、5は先導体1の外周壁と
掘削穴の内周壁の間に形成され泥土6を通過させる泥土
通路、6は掘削土砂に粘性付与液としての添加剤を注
入、撹拌混合して生成された塑性流動性のある前述の泥
土、7は先導体1の後部に設けられ泥土通路5の泥土6
を一部取り込む土砂取り込み口、30は先導体1の後端
部に連結される先導体1と略同径の埋設管、31は土砂
圧送ポンプ4で圧送される泥土6を発進立坑100側に
導く排土管である。
【0005】カッタヘッド2には、その前端中心部分に
添加剤を放射状に注入するように、図示していない添加
剤注入孔が設けられており、この添加剤注入孔から注入
した添加剤を掘削土砂に撹拌混合して塑性流動性のある
泥土6を生成できるようにしている。また、カッタヘッ
ド2は、先導体1の外径dよりも大きい外径の穴が掘削
できるように掘削外径Dが定められており、カッタヘッ
ド2で掘削された掘削穴の内周壁と先導体1や埋設管3
0の外周壁との間に、泥土6を通過させるための環状の
泥土通路5が形成されるようにしている。反力伝達部材
3は、図5に示すように先導体1の外周壁に周方向に間
隔を置いて複数個所に配置するとともに、図4及び図7
に示すように前後に配置して、先導体1を安定した状態
で地山に支持できるようにしている。埋設管30は、ヒ
ューム管等で単位長さに製作され、図4に示すように発
進立坑100内で先導体1の後端部に接続され、順次継
ぎ足されながら、次に詳述する元押し装置40で推進さ
れる。
【0006】次に、管推進機の元押し装置40や発進立
坑100に関連する部分の構造について説明する。40
は先導体1や埋設管30を推進する元押し装置で、大別
すると、推進用のシリンダ41とフレーム42と押し台
43とからなり、管埋設の出発点となる発進立坑100
に設置される。図には明示されていないが、これらシリ
ンダ41やフレーム42や押し台43は、発進立坑10
0内に左右一対ずつ設置されている。推進用のシリンダ
41は、元押しジャッキとも称せられ、先導体1や埋設
管30を推進する。50は発進立坑100の発進口周囲
に設けられ、発進時に先導体1と発進立坑100の坑壁
との間をシールしながら先導体1を通過させ得るように
するためのエントランスパッキン、51は発進立坑10
0の坑壁を形成する矢板であり、エントランスパッキン
50は、この矢板51に取り付けられている。
【0007】フレーム42は、発進立坑100の床面に
設置され先導体1や埋設管30を支持する基台42a
と、この基台42aの後端部に立設されシリンダ41を
取り付けるシリンダ支え台42bとからなる。シリンダ
支え台42bは、シリンダ41での先導体1の推進時に
発進立坑100の坑壁で支持して反力を取れるようにし
ている。押し台43は、底部に複数のローラー43aが
設けられてフレーム42の基台42a上に設置され、埋
設管30の推進方向に前後に移動できるようになってい
る。この押し台43は、管推進工法の実施時に、先導体
1や最後部の埋設管30の後端面に当接して前後に移動
することにより、先導体1に推進力を付与する。推進用
のシリンダ41は、ピストンロッド部がシリンダ支え台
42bに取り付けられ、シリンダ部が押し台43に取り
付けられていて、伸縮して押し台43を前後に移動し、
これにより、先導体1を推進したり埋設管30を継ぎ足
したりすることができる。この押し台43には、排土管
31に着脱自在に接続でき泥土6を地上に導く元押し排
土管44が取り付けられている。
【0008】従来例の管推進機は、以上のような構造を
備えているので、発進時には、先導体1を発進立坑10
0内のフレーム42の基台42a上に設置した後、シリ
ンダ41で押し台43を押すことにより先導体1を推進
しながらカッタヘッド2を回転駆動する。そうすると、
先導体1は、地山を掘進しながら、図7に示すようにエ
ントランスパッキン50を通過して発進し、掘削穴を掘
削して行く。また、こうして掘削穴を掘削する過程で、
粘性付与液を掘削土砂へ注入しカッタヘッド2で撹拌混
合して塑性流動性のある泥土6を生成し、泥土6を後方
へ送る。この泥土6は、掘削穴と先導体1とで形成され
た環状の泥土通路5に圧入、充填されて同通路5を通過
し、一部は、先導体1の後部の土砂取り込み口7に取り
込んで、排土管31や元押し排土管44を通じて土砂圧
送ポンプ4により地上に圧送、排出し、残りは、先導体
1の外周に充満させるとともに埋設管30の外周に送
る。その間、土砂圧送ポンプ4で泥土6の排出量を制御
することにより、掘削穴と先導体1間に形成されたチャ
ンバ内の泥土6の圧力を調整して切羽を泥土圧で支持す
るようにする。従来例の管推進機は、こうして地山を泥
土圧で支持するとともに埋設管30の外周の泥土で埋設
管30の貫入抵抗を軽減しながら、先導体1を反力伝達
部材3で地山に支持して掘進する。
【0009】この従来例の管推進機では、先導体1を特
に反力伝達部材3で支持するようにしているため、掘削
穴と先導体1との間隙を大きくとることができて泥土通
路5を大きく形成できる。その結果、比較的多量の泥土
6を埋設管30の外周に送り込むことができて埋設管3
0と地山との摩擦抵抗を一層効果的に低減することがで
き、埋設管30を低推力で推進できる。また、このよう
に泥土通路5を大きく形成できることに加えて、泥土取
り込み口7を特に先導体1の後部に設けたことにより、
掘削穴と先導体1間のチャンバを大容量にすることがで
きるため、切羽面で安定した泥土圧を立てることができ
て切羽の崩落を確実に防止できる。さらに、泥土取り込
み口7を先導体1の後部に設けたことにより、泥土圧を
埋設管30近傍まで立てることができて良好な穴壁を形
成することができ、埋設管30の埋設状態を長期にわた
って安定的に保持できる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来例の管推進機は、
こうした利点がある反面、掘進する過程で特に泥土6を
生成すること、これに伴って泥土取り込み口7を特に先
導体1の後部に設けたことにより、発進の初期段階にお
いて、当管推進機特有の問題が生じる。以下に、この問
題を、図7を用いて説明する。従来例の管推進機では、
泥土取り込み口7を先導体1の後部に配置しているた
め、図7に示すように、発進の初期段階において泥土取
り込み口7が地山の外の発進立坑100に位置するた
め、泥土取り込み口7が地山に入りきるまでは、掘進す
る過程で生成される泥土6は、地上に排出することがで
きず発進立坑100内に排出することを余儀なくされ、
発進立坑100内を泥土6で汚して作業環境を悪化させ
ていた。また、泥土取り込み口7が地山に入りきるまで
は、泥土圧を立てることができないため、切羽を泥土圧
で支持することができず、掘削穴周辺の地山が崩壊して
地盤陥没が発生する危険性もあった。さらに、こうした
掘削穴周辺の地山の崩壊により、掘削穴が必要以上に大
きくなるため、先導体1の姿勢を正しく保持することが
困難になって、掘進精度を阻害する大きな原因ともなっ
ていた。
【0011】従来こうした問題に対する対策として、発
進立坑100周辺の地山に対する薬液の注入により地盤
改良することも行われていたが、必ずしも十分な対策と
はいえず、地盤陥没を防止する程度の役目しか果たせな
かった。また、この地盤改良は、局部的に限定して施す
ことが難しく、必要以上に広範囲に行わなければならな
いため、経費もかさみ問題になっていた。なお、ここに
従来例として例示する管推進機の先導体1は、特に反力
伝達部材3を突設していて外周面に凹凸があるため、エ
ントランスパッキン50の通過時に、図7に示すよう
に、エントランスパッキン50で十分にシールすること
ができず、泥土6が発進立坑100内に不可避的に漏出
し、このことによっても作業環境を悪化させていた。
【0012】本発明は、こうした従来の技術の問題に鑑
み創作されたもので、発進の初期段階でも切羽を泥土圧
で支持することができ泥土を発進立坑内に排出しなくて
も済む管推進機を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明のこうした技術課
題は、前方にカッタヘッドを有し後端部に埋設管が取り
付けられる先導体と、推進用のシリンダで押すことによ
り先導体を推進できる押し台を有し発進立坑に設置され
る元押し装置とを備え、先導体を元押し装置で推進しつ
つカッタヘッドで地山を掘削するとともに掘削土砂へ粘
性付与液を注入して塑性流動性のある泥土を生成し、そ
の泥土を後方へ送ってその送られた泥土の一部を先導体
後部から取り込んで地上に排出するとともに残りを先導
体の後端部に取り付けられた埋設管の外周に導くように
した管推進機において、カッタヘッドの掘削外径を超え
ない外径の筒状の泥土密封手段を、泥土を通過させるた
めの泥土通路を先導体との間に形成するように先導体の
周囲に間隔を置いて着脱可能に設けて泥土通路の後端部
を閉鎖し、泥土密封手段を先導体とともに元押し装置の
押し台で推進できるように構成したことにより達成され
る。
【0014】本発明の管推進機は、こうした技術手段を
採用しているので、発進時には、先導体を発進立坑内に
設置した後、推進用のシリンダで押し台を押すことによ
り先導体を推進しながらカッタヘッドを回転駆動する。
そうすると、先導体は、地山を掘進しながら発進立坑の
発進口を通過して発進し、掘削穴を掘削して行く。こう
して掘削穴を掘削する過程で、粘性付与液を掘削土砂へ
注入しカッタヘッドで撹拌混合して塑性流動性のある泥
土を生成し、同泥土を後方へ送る。この後方に送られる
泥土は、発進時には筒状の泥土密封手段と先導体とで形
成された泥土通路に圧入、充填されて同通路を通過する
が、泥土通路の後端部は閉鎖しているので、その泥土
は、先導体後部が発進口を通過する以前の発進の初期段
階から、泥土圧を立てながら先導体後部で取り込まれて
地上に排出される。したがって、本発明の管推進機によ
れば、発進の初期段階でも切羽を泥土圧で支持すること
ができ、泥土を発進立坑内に排出しなくても済む。泥土
密封手段は、先導体に対して着脱可能に設けているの
で、発進が終了したときには、泥土密封手段を先導体か
ら分離し、先導体だけを推進して通常の方法で掘進し、
泥土密封手段は、発進口の付近の地山に埋設したままに
するか、又は適宜の方法で回収する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明が実際上どのように
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図3に基づ
いて説明することにより、本発明の実施の形態を明らか
にする。図1は、発進の初期段階の状態を示す本発明の
具体化例の管推進機の縦断面図、図2は、図1のA−A
線断面図、図3は、図1のB−B線断面図である。図1
乃至図3において図4乃至図7と同一の符号を付けた部
分は、これらの図面と同等の部分を表わすので、詳述し
ない。
【0016】本発明の具体化例の管推進機は、図4及び
図7に示した従来例の管推進機と同様、前方にカッタヘ
ッド2を有し後端部に埋設管30が取り付けられる先導
体1と、推進用のシリンダ41で押すことにより先導体
1を推進できる押し台43を有し発進立坑100に設置
される元押し装置40とを備え、先導体1を元押し装置
40で推進しつつカッタヘッド2で地山を掘削するとと
もに掘削土砂へ粘性付与液を注入して塑性流動性のある
泥土6を生成し、その泥土6を後方へ送ってその送られ
た泥土6の一部を先導体1の後部の土砂取り込み口7か
ら取り込んで、排土管31や元押し排土管44を通じて
土砂圧送ポンプ4で地上に圧送、排出するとともに残り
を先導体1の後端部に取り付けられた埋設管30の外周
に導くようにした点において、基本的な構成は、従来例
のものと変わらない。反力伝達部材3は、本発明にとっ
て不可欠のものではないが、本発明の具体化例の管推進
機とには、従来例のものと同様、先導体1の外周壁に反
力伝達部材3を突設したものを示している。
【0017】そこで、図1乃至図3を用いて、本発明の
具体化例の管推進機の特徴的な技術内容について説明す
る。45はカッタヘッド2の掘削外径Dを略同じ外径の
筒状体をなす泥土密封手段としての外筒である。この外
筒45は、カッタヘッド2の掘削外径Dを超えない外径
のものであれば、設計上適宜選択して使用することがで
き、泥土6を通過させるための泥土通路5を先導体1と
の間に形成するように先導体1の周囲に間隔を置いて着
脱可能に取り付けられる。その結果、外筒45は、従来
例の管推進機の先導体1をいわば収納した状態におき、
掘進過程で先導体1の周囲を通過する泥土6を密封する
こととなる。ここに示す例では、先導体1に反力伝達部
材3を設けているため、外筒45を先導体1との間に間
隔を保持するように設ける場合、反力伝達部材3を外筒
45に当接して間隔を保持するようにしているが、先導
体1にこうした反力伝達部材3を設けないときには、外
筒45側にスペーサを取り付けて間隔を保持するように
すればよい。
【0018】こうして外筒45と先導体1との間に形成
される泥土通路5は、先導体1の後部の土砂取り込み口
7に通じており、泥土通路5内の泥土6は、先導体1の
後部から取り込んで、土砂圧送ポンプ4で元押し排土管
44を通じて地上に排出できるようになっている。ま
た、この泥土通路5の後端部は、泥土6が泥土通路5外
に漏出しないように環状のシール部材46により密封状
態で閉鎖している。元押し装置40の押し台43は、先
導体1とともに外筒45の後端に当接して推進できるよ
うに構成している。その場合、押し台43は、前記シー
ル部材46を介して外筒45に当接する。
【0019】本具体化例の管推進機は、以上のような構
造を備えているので、発進時には、先導体を発進立坑1
00内のフレーム42の基台42a上に設置した後、推
進用のシリンダ41で押し台43を押すことにより、先
導体1を外筒45とともに推進しながらカッタヘッド2
を回転駆動する。そうすると、先導体1は、地山を掘進
しながら発進立坑100の発進口のエントランスパッキ
ン50を通過して発進し、掘削穴を掘削して行く。こう
して掘削穴を掘削する過程で、粘性付与液を掘削土砂へ
注入しカッタヘッド2で撹拌混合して塑性流動性のある
泥土6を生成し泥土6を後方へ送る。この後方に送られ
る泥土6は、発進時には外筒45と先導体1とで形成さ
れた泥土通路5に圧入、充填されて泥土通路5を通過す
るが、泥土通路5の後端部は、シール部材46で閉鎖し
ているので、その泥土6は、先導体1後部の土砂取り込
み口7がエントランスパッキン50を通過する以前の発
進の初期段階から、土砂圧送ポンプ4で泥土6の排出量
を制御して適切な値の泥土圧を立てながら先導体1後部
の土砂取り込み口7に取り込み、元押し排土管44を通
じて地上に排出することができる。
【0020】したがって、発進の初期段階でも切羽を泥
土圧で支持することができ、泥土6を発進立坑100内
に排出しなくても済む。このように発進の初期段階で切
羽を泥土圧で支持することができるため、発進時におい
て掘削穴周辺の地山が崩壊して地盤陥没が発生するのを
確実に防止して安全な施工を行うことができ、ひいて
は、発進立坑100周辺の地山に対する地盤改良の負担
も軽減できて、経済性が向上する。また、掘削穴周辺の
地山の崩壊が防止できて、掘削穴が必要以上に拡がらな
いため、先導体1の姿勢を正しく保持するための反力が
穴壁でとれて、精度の良い管推進が可能になる。さら
に、発進の初期段階から泥土圧を立てることができるた
め、涌水性の地盤区域で発進するときでも、発進立坑1
00の水没の危険性がない。一方、前記のように、発進
の初期段階で泥土6を発進立坑100内に排出しなくて
も済むため、発進立坑100内を泥土6で汚して作業環
境を悪化させるようなことはなく作業能率の向上にも資
する。
【0021】ここに例示する管推進機の先導体1は、従
来例と同様、反力伝達部材3を突設しているが、反力伝
達部材3を外筒45で覆っていて外周面に凹凸が生じな
いため、従来例とは異なり、発進立坑100の発進口の
通過時にエントランスパッキン50で十分にシールする
ことができて、泥土6が発進立坑100内に漏出するこ
とはない。外筒45は、先導体1に対して着脱可能に設
けているので、発進が終了したときには、元押し装置4
0を利用する等適宜の方法により外筒45を先導体1か
ら引き抜いて分離、回収するか、又は外筒45を置き去
りにして発進口の付近の地山に埋設したままの状態に
し、以後、先導体1は、従来例の管推進機と同様の通常
の方法で掘進する。
【0022】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
は、前方にカッタヘッドを有し後端部に埋設管が取り付
けられる先導体と、推進用のシリンダで押すことにより
先導体を推進できる押し台を有し発進立坑に設置される
元押し装置とを備え、先導体を元押し装置で推進しつつ
カッタヘッドで地山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性
付与液を注入して塑性流動性のある泥土を生成し、その
泥土を後方へ送ってその送られた泥土の一部を先導体後
部から取り込んで地上に排出するとともに残りを先導体
の後端部に取り付けられた埋設管の外周に導くようにし
た管推進機において、「カッタヘッドの掘削外径を超え
ない外径の筒状の泥土密封手段を、泥土を通過させるた
めの泥土通路を先導体との間に形成するように先導体の
周囲に間隔を置いて着脱可能に設けて泥土通路の後端部
を閉鎖し、泥土密封手段を先導体とともに元押し装置の
押し台で推進できるように構成した」ので、本発明によ
れば、発進の初期段階でも切羽を泥土圧で支持すること
ができ泥土を発進立坑内に排出しなくても済む管推進機
が得られる。その結果、発進時において発進立坑周辺の
地山が崩壊して地盤陥没が発生するのを確実に防止して
安全な施工を行うことができ、ひいては、発進立坑周辺
の地山に対する地盤改良の負担も軽減できて、経済性が
向上する。また、先導体の姿勢を正しく保持するための
反力が穴壁でとれて、精度の良い管推進が可能になる。
さらに、涌水性の地盤区域で発進するときでも、発進立
坑の水没の危険性がない。さらにまた、発進立坑内を泥
土で汚して作業環境を悪化させるようなこともなく作業
能率の向上にも資する。
【図面の簡単な説明】
【図1】発進の初期段階の状態を示す本発明の具体化例
の管推進機の縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】発進が進展した段階の状態を示す従来例の管推
進機の縦断面図である。
【図5】図4のA’−A’線断面図である。
【図6】図4のC−C線断面図である。
【図7】発進の初期段階の状態を示す従来例の管推進機
の縦断面図である。
【符号の説明】
1 先導体 2 カッタヘッド 3 反力伝達部材 4 土砂圧送ポンプ 5 泥土通路 6 泥土 7 土砂取り込み口 30 埋設管 31 排土管 40 元押し装置 41 推進用のシリンダ 42 フレーム 43 押し台 44 元押し排土管 45 外筒 46 シール部材 50 エントランスパッキング 100 発進立坑 D 掘削外径
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 遠藤 信昭 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 鈴木 恵一 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機エ ンジニアリング株式会社内 Fターム(参考) 2D054 AC18 BA03 CA03 DA24 EA03 FA03

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前方にカッタヘッドを有し後端部に埋設
    管が取り付けられる先導体と、推進用のシリンダで押す
    ことにより先導体を推進できる押し台を有し発進立坑に
    設置される元押し装置とを備え、先導体を元押し装置で
    推進しつつカッタヘッドで地山を掘削するとともに掘削
    土砂へ粘性付与液を注入して塑性流動性のある泥土を生
    成し、その泥土を後方へ送ってその送られた泥土の一部
    を先導体後部から取り込んで地上に排出するとともに残
    りを先導体の後端部に取り付けられた埋設管の外周に導
    くようにした管推進機において、カッタヘッドの掘削外
    径を超えない外径の筒状の泥土密封手段を、泥土を通過
    させるための泥土通路を先導体との間に形成するように
    先導体の周囲に間隔を置いて着脱可能に設けて泥土通路
    の後端部を閉鎖し、泥土密封手段を先導体とともに元押
    し装置の押し台で推進できるように構成したことを特徴
    とする管推進機。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4877874A (en) * 1986-06-13 1989-10-31 Ube Indrustries, Ltd. Process for producing N-aminohexamethyleneimine
JP2003082984A (ja) * 2001-09-12 2003-03-19 Hitachi Constr Mach Co Ltd 管推進機

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4877874A (en) * 1986-06-13 1989-10-31 Ube Indrustries, Ltd. Process for producing N-aminohexamethyleneimine
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