JP2003082984A - 管推進機 - Google Patents
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- JP2003082984A JP2003082984A JP2001276770A JP2001276770A JP2003082984A JP 2003082984 A JP2003082984 A JP 2003082984A JP 2001276770 A JP2001276770 A JP 2001276770A JP 2001276770 A JP2001276770 A JP 2001276770A JP 2003082984 A JP2003082984 A JP 2003082984A
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Abstract
おいて、発進時、到達時に立坑内に大量の地下水や泥土
が浸入するのを防止できる管推進機を提供する。 【解決手段】 内管1,2と、泥土通路5を形成するよ
うに内管1,2の外周に間隔を置いて固定され外管3,
4とで構成された先導体を備え、先導体を推進しつつ地
山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性付与液を注入して
塑性流動性のある泥土6を生成し、その泥土6を泥土通
路5により後方へ送って泥土6の一部を土砂取り込み口
15に取り込んで地上に排出するとともに残りを埋設管
7の外周に導くようにした管推進機において、流体封入
室24dへの圧力流体の供給により弾性体24eを膨張
させて泥土通路5を閉鎖し流体封入室24d内の圧力流
体の排出により泥土通路5を開放する泥土通路の閉鎖装
置24a及び閉鎖装置24bを、それぞれ前内管1の前
端部付近及び後内管2の後端部付近に設けた。
Description
ドを有し後端部に埋設管が取り付けられる先導体を備
え、先導体を推進しつつカッタヘッドで地山を掘削する
とともに掘削土砂へ粘性付与液を注入して塑性流動性の
ある泥土を生成し、その泥土を後方へ送って泥土の一部
を先導体後部から取り込んで地上に排出するとともに残
りを埋設管の外周に導くようにした管推進機に関する。
工法と称する工法が従来から知られている。この管推進
工法では、カッタヘッドを有する先導体の後方にヒュー
ム管等で形成した埋設管を順次連結し、推進用のシリン
ダと押し台を有し発進立坑に設置される元押し装置によ
りそれらの埋設管を推進しながら前方の地山をカッタヘ
ッドで掘削して、各埋設管を順次地中に押し込んで埋設
して行く方法が一般に用いられている。管推進機は、こ
うした管推進工法を実施するため、先導体と元押し装置
とで構成された装置である。
は、カッタヘッドで掘削した掘削土砂に、粘性付与液と
しての添加剤を掘削土砂に注入、撹拌混合することによ
り塑性流動性のある泥土を生成し、その泥土を後方へ送
ってその泥土の一部を先導体後部から取り込んで土砂圧
送装置で地上に排出するとともに残りを先導体の後端部
に取り付けられた埋設管の外周に導くようにしている。
その場合、カッタヘッドの掘削外径を先導体胴部外径よ
りも十分大きくするとともに、地山に当接して支持され
る支持部材を先導体胴部の外周に設けることにより、泥
土を通過させるための十分大きな間隙を先導体胴部の外
周に確保し、ひいては埋設管の外周に十分な量の泥土を
導けるようにしている。そのため、埋設管を推進する
際、埋設管と周辺地山との摩擦抵抗を低減して埋設管の
貫入抵抗を軽減できるとともに、土砂圧送装置での掘削
土砂の排出を容易に行うことができる。
は、地山で支持するための円筒状の支持部材を設けて先
導体を構成した管推進機を開発した。この管推進機は、
姿勢の安定性が良く、軟弱地盤帯で使用するときでも、
姿勢支持反力が十分に得られる等、多くの利点を備えて
いる。この管推進機に関する発明は、すでに特許出願を
して特開平11ー2094号公報に出願公開されてい
る。この出願の発明は、この公開特許公報に記載された
管推進機を更に改良しようとするものである。
許公報に記載の管推進機の概要を、図7を用いて説明す
る。図7は、先導体側の部分を示す従来例の管推進機の
縦断面図である。
4を有し先導体の前胴を構成する密封円筒状の前内管、
2は後端部に埋設管7が取り付けられ先導体の後胴を構
成する密封円筒状の後内管、3は前内管1の周囲に間隔
を置いて取り付けられ先導体の前胴を構成する円筒状の
前外管、4は後内管2の周囲に間隔を置いて取り付けら
れ先導体の後胴を構成する円筒状の後外管、5は内管
1,2の外周と外管3,4との間に形成された、泥土6
を通過させるための泥土通路、7はヒューム管等で単位
長さに製作された埋設管、10は先導体を中折れさせる
ための中折れジャッキ、12は土砂取り込み口15から
取り込まれた泥土6を圧送するための土砂圧送ポンプ、
13は埋設管7の内部に設置され土砂圧送ポンプ12で
圧送される泥土6を地上に導く排土管、14はカッタ駆
動装置11により回転駆動され前方の地山を掘削するカ
ッタヘッドである。
2の外径d1 がカッタヘッド14の掘削外径Dよりも小
さくなるように形成している。また、これら前内管1と
後内管2とは、隣接端部を揺動可能に中折れシールを介
して嵌合するとともに少なくとも3基の中折れジャッキ
10で接続して、これらの中折れジャッキ10のストロ
ーク差により管1,2を上下左右に中折れできるように
している。先導体の後側部分に相当する後内管2には、
泥土通路5の泥土6を取り込むための泥土取り込み口1
5を下部周壁に設け、土砂圧送ポンプ12を内部に設置
している。泥土取り込み口15から取り込まれた泥土6
は、土砂圧送ポンプ12で圧送される。
管1及び後内管2との間に環状の泥土通路5を形成する
ように、前内管1及び後内管2の外周に間隔を置いてス
ペーサ3a,4aで固定的に取り付けている。これらの
前外管3及び後外管4は、こうした泥土通路5を形成す
る働きのほか、地山で支持されて先導体を支持する支持
部材としての働きもする。この筒状の支持部材としての
前外管3及び後外管4は、ここでは、カッタヘッド14
の掘削外径Dと実質上同径に形成しているが、前内管1
及び後内管2との間に、必要量の泥土6を通過させるに
足るだけの間隔の泥土通路5を形成し、かつ、カッタヘ
ッド14の掘削外径Dを実質上超えない外径にするので
あれば、必ずしも、掘削外径Dと同径に形成する必要は
ない。
管2とを中折れ動作させた際にこの動作に追従して中折
れ動作できるようにするため、隣接端部を互いに干渉し
ないように、図示のごとく若干の間隔を設けて引き離し
ているが、前内管1及び後内管2と同様、隣接端部を互
いに揺動可能に嵌合するように形成してもよい。このよ
うに、この従来例の管推進機は、前内管1と前外管3と
で先導体の前胴を形成し、後内管2と後外管4とで先導
体の後胴を形成して、これら前胴と後胴とで中折れ可能
な先導体を構成している。
ていない発進立坑内で後内管2の後端部に接続され、順
次継ぎ足されながら発進立坑内の元押しジャッキで推進
される。カッタヘッド14には、その前端中心部分に、
粘性付与液としての添加剤を放射状に注入するように、
図示していない添加剤注入孔が設けられており、この添
加剤注入孔から注入した添加剤を掘削土砂に撹拌混合し
て塑性流動性のある泥土6を生成できるようにしてい
る。
造を備えているので、図示していない元押しジャッキで
先導体を推進しつつカッタヘッド14を回転駆動する
と、地山を掘削して掘削穴を形成する。また、こうして
掘削穴を掘削する過程で、粘性付与液を掘削土砂へ注入
しカッタヘッド14で撹拌混合して塑性流動性のある泥
土6を生成し、泥土6を後方へ送る。そうすると、泥土
6は、前外管3及び後外管4で形成された環状の泥土通
路5に圧入、充填されて同通路5を通過し、一部は、後
内管2に設けた泥土取り込み口15に取り込まれて土砂
圧送ポンプ12により地上に圧送、排出されるととも
に、残りは、後内管2の後端部に取り付けた埋設管7の
外周に導かれて泥土層を形成する。この管推進機は、こ
うして埋設管7の外周に形成された泥土層で埋設管7の
貫入抵抗を軽減しながら先導体を前外管3及び後外管4
で地山に支持して掘進する。
支持部材としての前外管3及び後外管4は、円筒状をな
していて支持面積が大きいため、姿勢の安定性が良く、
施工する地山が軟弱土であてっも、姿勢支持反力が十分
に得られる。また、こうした先導体の姿勢安定性は、泥
土通路5の間隙の大小にかかわりなく保たれるため、泥
土通路5の間隙を十分大きくとることが可能になって、
泥土6が泥土通路5の後側まで十分に行き渡ることとな
る。その結果、埋設管7の外周に良好な泥土層を形成す
ることができて、埋設管7と周辺地山間の管推進時の摩
擦抵抗を確実に低減することができる。
は、通常掘進時にこうした優れた効果を発揮する反面、
発進時に地山の湧水や泥土6が発進立坑内に浸入すると
いう問題が発生する。また、到達立坑への到達時にも、
地山の湧水や泥土6が到達立坑内に浸入するという問題
が生じる。以下、この点について言及する。
坑内から地山に突入する際に、発進過程で生成された泥
土6や地山の湧水等が先導体の外周面と地山との隙間か
ら発進立坑内に浸入するのを防止するため、その間隙を
シールするエントランスパッキング(後述する図4の符
号26参照)を発進立坑の発進口周辺の壁面にリング状
に設けている。そのため、この従来例の管推進機の発進
時においても、先導体の外周面となる円筒状の支持部材
(外管3,4)の外周面と地山との間は、こうしたエン
トランスパッキングで適切にシールされる。
は、管体(内管1,2)の外周と円筒状の支持部材との
間に泥土通路5が形成されており、発進時には、この泥
土通路5の後端開口が発進立坑内に通じているため、湧
水の多い地山や地下水位の高い地山で発進する場合に
は、地下水が泥土通路5を通じて大量に発進立坑内に流
れ込んで地山の崩落を招くことになる。また、掘削土砂
は、発進時でも排土管13で排出しなければならず、塑
性流動性のある泥土6を生成することが必要であるた
め、地山の状態が良好な場合でも、その泥土6が泥土通
路5を通じてその後端開口から発進立坑内に大量に発進
立坑内に浸入することは避けられない。
導体の外周面と地山の外周との間隙をシールするための
エントランスパッキング(後述する図5の符号26参
照)を到達口周辺に設けているため、先導体が到達立坑
の到達口に到達したときには、円筒状の支持部材の外周
面と地山との間は、エントランスパッキングでシールさ
れる。しかしながら、到達立坑の到達口への先導体の到
達時には、今度は、泥土通路5の前端開口が到達立坑内
に通じているため、泥土通路5の後端開口から流入した
地下水が泥土通路5を通じて大量に到達立坑内に流れ込
んで地山の崩落を招く危険性がある。また、その先導体
の到達時には、掘削土砂への粘性付与液の注入を停止す
るが、円筒状の支持部材との間の泥土通路5の前端開口
からは、土砂取り込み口15の内側周辺の泥土6や泥土
通路5により後方に送られた泥土6が逆流して到達立坑
内に大量に浸入することは避けられない。
問題を解決するために創作されたものであって、その技
術課題は、円筒状の支持部材を設けて先導体を構成した
管推進機において、発進時乃至は到達時に立坑内に大量
の地下水や泥土が浸入するのを防止することができる管
推進機を提供することにある。
進時に立坑内に浸入するのは、次の1)の手段により防
止することができ、到達時に立坑内に浸入するのは、次
の2)の手段により防止することができ、発進時及び到
達時に立坑内に浸入するのは、次の3)の手段により防
止することができる。
設管が取り付けられる管体と、泥土を通過させるための
泥土通路を形成するようにその管体の外周に間隔を置い
て固定され地山で支持される円筒状の支持部材とで構成
された先導体を備え、先導体を推進しつつカッタヘッド
で地山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性付与液を注入
して塑性流動性のある泥土を生成し、その泥土を、管体
と支持部材との間に形成された泥土通路により後方へ送
ってその泥土の一部を管体の土砂取り込み口に取り込ん
で地上に排出するとともに残りを埋設管の外周に導くよ
うにした管推進機において、管体の外周と円筒状の支持
部材との間に形成された前記泥土通路を閉鎖するための
泥土通路の閉鎖装置を、泥土通路の閉鎖及び開放を選択
的に行い得るように、管体における土砂取り込み口の後
方個所に設ける。
管体の外周と円筒状の支持部材との間に形成された前記
泥土通路を閉鎖するための泥土通路の閉鎖装置を、泥土
通路の閉鎖及び開放を選択的に行い得るように、管体に
おける土砂取り込み口の前方個所に設ける。
管体の外周と円筒状の支持部材との間に形成された前記
泥土通路を閉鎖するための泥土通路の閉鎖装置を、泥土
通路の閉鎖及び開放を選択的に行い得るように、管体に
おける土砂取り込み口の前方個所及び後方個所の双方の
個所に設ける。
番目の発明の管推進機にあっては、発進する際、管体の
外周と円筒状の支持部材との間に形成された泥土通路
を、土砂取り込み口の後方個所に設けた泥土通路の閉鎖
装置により閉鎖する。そうすると、発進過程で生成され
た泥土を土砂取り込み口に取り込んで地上に排出するこ
とが可能になるとともに、地下水や泥土が泥土通路を通
じてその後端開口から発進立坑内に大量に浸入するのを
防止することもできる。こうして先導体が発進立坑の発
進口を通過した後は、泥土通路の後端開口が発進立坑と
隔離されるので、泥土通路の閉鎖装置を開放して通常時
の掘進を行うことができる。
番目の発明の管推進機にあっては、先導体が到達立坑の
到達口に到達したときに、管体の外周と円筒状の支持部
材との間に形成された泥土通路を、土砂取り込み口の前
方個所に設けた泥土通路の閉鎖装置により閉鎖する。そ
うすると、泥土通路の後端開口から泥土通路に流入する
地下水を泥土通路の閉鎖装置で遮断して、大量の地下水
が到達立坑内に浸入するのを防止することができる。ま
た、泥土通路の閉鎖装置よりも後方における土砂取り込
み口の内側周辺の泥土や泥土通路により送られた泥土が
逆流して泥土通路の前端開口から到達立坑内に大量に浸
入するのを防止することもできる。
番目の発明の管推進機にあっては、前記1)の手段と前
記2)の手段とを兼備しているので、以上述べた各手段
が奏する作用を奏することができる。
具体化されるのかを示す具体化例を図1乃至図5に基づ
いて説明することにより、本発明の実施の形態を明らか
にする。図1は、先導体側の部分を示す本発明の具体化
例の管推進機の縦断面図、図2は、図1のア部の拡大
図、図3は、図1のA−A線断面図、図4は、発進時に
おける図1の管推進機の全体像を示す縦断面図、図5
は、図1の管推進機における先導体の到達立坑への到達
時の状態を示す縦断面図である。これらの図において図
7と同一符号を付けた部分は、同図と同等の部分を表す
ので、詳述しない。
した従来例の管推進機と同様、前方にカッタヘッド14
を有する前内管1及び後端部に埋設管7が取り付けられ
る後内管2からなる管体と、泥土6を通過させるための
泥土通路5を形成するように前内管1及び後内管2の外
周に間隔を置いてスペーサ3a,4aで固定され地山で
支持される円筒状の支持部材としての前外管3及び後外
管4とで構成された先導体を備えている。そして、この
先導体を推進しつつカッタヘッド14で地山を掘削する
とともに、カッタヘッド14から掘削土砂へ粘性付与液
を注入して塑性流動性のある泥土6を生成し、その泥土
6を泥土通路5により後方へ送ってその泥土6の一部を
後内管2の土砂取り込み口15に取り込んで、土砂圧送
ポンプ12により排土管13を通じて地上に排出すると
ともに、残りを埋設管7の外周に導くようにしており、
基本的な構造は、従来例の管推進機と変わらない。
外径d1 がカッタヘッド14の掘削外径Dよりも小さく
なるように形成し、前外管3及び後外管4は、カッタヘ
ッド14の掘削外径Dと実質上同径に形成している。そ
して、前内管1と前外管3とで先導体の前胴を形成する
とともに後内管2と後外管4とで先導体の後胴を形成
し、これら前胴と後胴とで中折れ可能な先導体を構成し
て、複数の中折れジャッキ10により先導体を中折れさ
せることができるようにしており、これらの点でも従来
例の管推進機と変わらない。
従来の技術の項で詳述しなかった事項について説明す
る。
進立坑28側や到達立坑29側の状況につき、図4及び
図5に基づいて説明すると、25はエントランスパッキ
ング26を取り付けるためのエントランスパッキング取
付部材(「止水器」と通称する。)、26はこのエント
ランスパッキング取付部材25に取り付けられ発進時に
先導体の外周面と地山との隙間をシールして発進立坑2
8への地下水や土砂等の浸入を防止するエントランスパ
ッキング、27は推進用のシリンダや押し台等からなり
発進立坑28の坑壁で反力を取って先導体や埋設管7を
推進する元押し装置である。
エントランスパッキング26は、発進立坑28の発進口
周囲に設けられてリング状をなす。発進立坑28の坑壁
は、鋼製の矢板で覆工していて凹凸があり、エントラン
スパッキング26を確りと取り付けることができない
が、エントランスパッキング取付部材25は、その矢板
に溶接してエントランスパッキング26を確りと取り付
け得るようにするための取付面を形成する働きをする。
こうしたエントランスパッキング取付部材25やエント
ランスパッキング26は、到達立坑29側にも配備さ
れ、発進立坑28側と同様の態様で到達立坑29の到達
口に取り付けられている。
項について説明すると、24aは前内管1の前端部付近
に設けられた、泥土通路5を閉鎖するための泥土通路の
閉鎖装置、24bは後内管2の後端部付近に設けられ
た、泥土通路5を閉鎖するための泥土通路の閉鎖装置、
24cは流体封入室24dに圧力流体を供給するための
流体供給路、24dは圧力流体を封入できる半球状の流
体封入室、24eは内側に流体封入室24dが設けられ
膨張収縮することにより泥土通路の閉鎖及び開放を選択
的に行うことができるパッキングとしての椀形の弾性
体、24fはこの弾性体24eを前内管1や後内管2に
取り付けるための弾性体取付部材である。
れも、流体供給路24cと弾性体24eと弾性体取付部
材24fを設けて構成されている。流体封入室24d
は、弾性体24eの縁部を弾性体取付部材24fの環状
溝に嵌着することにより弾性体24eの内側に形成され
る。弾性体24eは、流体供給路24cを通じて図示し
ないポンプから流体封入室24dに圧力流体を供給する
ことにより膨張して泥土通路5を閉鎖する。また、その
流体封入室24d内の圧力流体を流体供給路24cを通
じて排出することにより収縮して泥土通路5を開放する
ことができる。圧力流体としては、空気、作動油等、所
望の流体を使用することができる。
路の閉鎖装置24bは、例えば図3に示す態様で取り付
けられる。すなわち、後内管2の上下左右に弾性体取付
部材24fの挿入孔を設け、各挿入孔に弾性体取付部材
24fを挿入して後内管2の壁部に溶接することによ
り、上下左右に閉鎖装置24bを取り付ける。また、こ
れら上下左右の閉鎖装置24bの間の各領域は、その直
ぐ後方をそれぞれ円弧状のスペーサ4aで塞いでいるた
め、各閉鎖装置24bの弾性体24eを膨脹させれば、
泥土6が泥土通路5の後端側から実質上漏出することは
ない。前内管1の前端部付近に設けられる泥土通路の閉
鎖装置24aやその直ぐ後方のスペーサ3aも、図3と
同様の態様で取り付けられる。
ては、発進する際、内管1,2の外周と外管3,4との
間に形成された泥土通路5を、後内管2の後端部付近に
設けた泥土通路の閉鎖装置24bにより閉鎖する。そう
すると、発進過程で生成された泥土6を土砂取り込み口
15に取り込んで土砂圧送ポンプ12で地上に排出する
ことが可能になるとともに、泥土通路5の前端開口から
泥土通路5に流入する地下水や泥土6が泥土通路5の後
端開口から発進立坑28内に大量に浸入するのを防止す
ることもできる。
立坑28内に流出することなく土砂圧送ポンプ12で地
上に排出できるため、発進の初期段階から土砂圧送ポン
プ12で泥土6の排出量を制御して適切な値の泥土圧を
立てることができ、切羽を適切な泥土圧で支持すること
ができる。その結果、発進時において、掘削穴周辺の地
山の崩壊を防止して安全な施工を行うことができるとと
もに、湧水の多い地山や地下水位の高い地山で発進する
ときでも、切羽周辺からの地下水の湧出を泥土圧で抑止
し、発進立坑28内への地下水の流出を防止したことと
相俟って地下水の湧出による地山の崩壊も防止すること
ができる。一方、多量の泥土6が発進立坑28内に浸入
しないため、これまで必要としていた、発進立坑28内
の泥土6を回収するためのバキューム車等の配備も必要
なくなり、施工経費の節減や作業能率の向上にも資す
る。
後は、泥土通路5の後端開口が発進立坑28と隔離され
るので、泥土通路の閉鎖装置24bを開放して通常時の
掘進を行うことができる。こうして掘進を進めて先導体
が到達立坑29の到達口に到達したときには、カッタヘ
ッド14を停止し、カッタヘッド14からの粘性付与液
の注入も停止するとともに、今度は、泥土通路5を、前
内管1の前端部付近に設けた泥土通路の閉鎖装置24a
により閉鎖する。
土通路5に流入する地下水を閉鎖装置24aで遮断して
到達立坑29内への大量の地下水の流出を防止すること
ができ、ひいては、地下水の湧出による地山の崩壊も防
止することができる。また、この閉鎖装置24aよりも
後方に溜っている泥土通路5内や埋設管7の外周部の泥
土6及び土砂取り込み口15の内側周辺の泥土6が逆流
して泥土通路5の前端開口から到達立坑29内に大量に
浸入するのを防止することもできる。なお、先導体が到
達立坑29の到達口に到達したときに、前内管1の前端
部側の閉鎖装置24aだけでなく後内管2の後端部側の
閉鎖装置24bも閉じれば、先導体を到達立坑29内に
取り出すときに、泥土通路5に溜っている泥土6をそれ
らの閉鎖装置24a,24bにより泥土通路5内に閉じ
込めて漏出させる危惧がない。
4a及び閉鎖装置24bをそれぞれ前内管1の前端部付
近及び後内管2の後端部付近に設けているが、閉鎖装置
24bは、要は、先導体の発進時に地下水や泥土通路5
内の泥土6を土砂取り込み口15に取り込んで地上に排
出することを可能にしつつ泥土通路5の後端開口から発
進立坑28内に流出できないようにすればよいので、土
砂取り込み口15の後方個所に設ければよい。また、閉
鎖装置24aは、要は、到達立坑29への先導体の到達
時に、泥土通路5の後端開口から流入して到達立坑29
内に流出しようとする地下水を遮断してその湧出を抑止
したり、土砂取り込み口15の内側周辺や埋設管7の外
周部等、土砂取り込み口15から後に溜っている大量の
泥土6が到達立坑29内に流出できないようにすればよ
いので、土砂取り込み口15の前方個所に設ければよ
い。
の第1番目の発明は、内管1,2のような管体と外管
3,4のような円筒状の支持部材とを設けて構成した管
推進機において閉鎖装置24bに係る装置を設けたこと
に対応し、請求項2に係るこの出願の第2番目の発明
は、こうした管推進機において閉鎖装置24aに係る装
置を設けたことに対応し、請求項3に係るこの出願の第
3番目の発明は、こうした管推進機において閉鎖装置2
4a及び閉鎖装置24bに係る装置を設けたことに対応
する。
基づいて説明する。図6は、本発明を具体化した他の例
の管推進機における先導体の到達立坑への到達時の状態
を示す縦断面図である。図6においてすでに説明した図
と同一符号を付けた部分は、これらの図と同等の部分を
表すので、詳述しない。
の前述の管推進機と異なる点は、前述の管推進機におい
て、手狭な到達立坑29でも先導体を無理なく回収でき
るように先導体を中折れ部で分割可能にするとともに、
泥土通路の閉鎖装置として、閉鎖装置24a,24bの
ほかに閉鎖装置24a’,24b’を付加した点にあ
る。すなわち、前内管1及び前外管3からなる前胴と後
内管2及び後外管4からなる後胴とを、中折れジャッキ
10による両胴の連結を解除して分割できるようにし
た。そして、前内管1の前端部付近に閉鎖装置24aを
設けるほか、前内管1の後端部付近に閉鎖装置24b’
を新設し、後内管2の後端部付近に閉鎖装置24bを設
けるほか、後内管2の前端部付近に閉鎖装置24a’を
新設した。これらの新設した閉鎖装置24a’,24
b’は、図2に図示の閉鎖装置24aと同様の構造を備
え、図3に図示の閉鎖装置24bと同様の態様で配置す
る。
ては、発進する際、泥土通路の閉鎖装置24a,24
b’,24a’を開いた状態にして、泥土通路5を、後
内管2の後端部付近に設けた泥土通路の閉鎖装置24b
により閉鎖する。そうすると、発進過程で生成された泥
土6を土砂取り込み口15に取り込んで土砂圧送ポンプ
12で地上に排出することが可能になるとともに、泥土
通路5の前端開口から泥土通路5に流入する地下水や泥
土6が泥土通路5の後端開口から発進立坑28内に大量
に浸入するのを防止することもできる。そのため、前述
した管推進機と同様の作用効果を奏することができる。
後は、前述した例と同様、泥土通路の閉鎖装置24bを
開いて通常時の掘進を行う。こうして掘進を進めて先導
体の前端部が到達立坑29の到達口に到達したときに
は、まず、カッタヘッド14の駆動や粘性付与液の注入
を停止するとともに、泥土通路5を、前内管1の前端部
側の閉鎖装置24aにより閉鎖する。次いで、前胴の後
端部が到達立坑29の到達口を通過する前に前内管1の
後端部側の閉鎖装置24b’を閉じるとともに後内管2
の前端部側の閉鎖装置24a’を閉じる。こうして先導
体を推進して前胴の後端部が到達立坑29の到達口を通
過したときに、前胴を後胴から分離して到達立坑29内
で回収する。
路5に流入する地下水を閉鎖装置24aで遮断して到達
立坑29内への大量の地下水の流出を防止することがで
き、地下水の湧出による地山の崩壊も防止することがで
きる。また、泥土通路5内や埋設管7の外周部の泥土6
及び土砂取り込み口15の内側周辺の泥土6が逆流して
泥土通路5の前端開口から到達立坑29内に大量に浸入
するのを防止することもできる。さらに、前胴の後端部
が到達口を通過する前に前内管1の前端部側の閉鎖装置
24aだけでなく後端部側の閉鎖装置24b’も閉じて
いるので、前胴を到達立坑29内で回収するときに、前
胴側の泥土通路5に溜っている泥土6を両閉鎖装置24
a,24b’により泥土通路5内に閉じ込めて漏出させ
る危惧がない。
胴の後端部が到達立坑29の到達口を通過する前に後内
管2の後端部側の閉鎖装置24bを閉じて、今度は、後
胴を到達立坑29内で回収する。この間、前胴と同様、
泥土通路5に流入する地下水を後内管2の前端部側の閉
鎖装置24a’で遮断して到達立坑29内への大量の地
下水の流出を防止することができ、地下水の湧出による
地山の崩壊も防止することができる。また、泥土通路5
内や埋設管7の外周部の泥土6及び土砂取り込み口15
の内側周辺の泥土6が逆流して到達立坑29内に大量に
浸入するのを防止することができるとともに、後胴を回
収するときに、後胴側の泥土通路5に溜っている泥土6
を後内管2の前端部側及び後端部側の両閉鎖装置24
a’,24bにより泥土通路5内に閉じ込めて漏出させ
る危惧がない。
4a’及び閉鎖装置24bをそれぞれ後内管2の前端部
付近及び後端部付近に設けているが、閉鎖装置24b
は、前述したように、先導体の発進時に地下水や泥土通
路5内の泥土6を土砂取り込み口15に取り込んで地上
に排出することを可能にしつつ泥土通路5の後端開口か
ら発進立坑28内に流出できないようにすればよいの
で、土砂取り込み口15の後方個所に設ければよい。ま
た、閉鎖装置24a’は、要は、到達立坑29への先導
体の到達時に、泥土通路5の後端開口から到達立坑29
内に流出しようとする地下水を遮断したり、土砂取り込
み口15の内側周辺や埋設管7の外周部等、土砂取り込
み口15から後に溜っている大量の泥土6が到達立坑2
9内に流出できないようにすればよいので、土砂取り込
み口15の前方個所に設ければよい。
は、それほど大量の泥土を溜めることはできず、しか
も、先導体が到達立坑29に到達して粘性付与液の注入
を停止したときには、その泥土自体も、土砂圧送ポンプ
12で後内管2側に少なからず移送されているので、後
内管2の前端側の閉鎖装置24a’を閉じさえすれば、
大量の泥土が前内管1を通じて到達立坑29内に浸入す
る事態は生じない。したがって、前内管1に閉鎖装置2
4a,24b’を設けることは、有用ではあっても不可
欠のことではない。したがって、閉鎖装置24bは、特
許請求の範囲の請求項1に記載の泥土通路の閉鎖装置に
対応し、閉鎖装置24a’は、請求項2に記載の泥土通
路の閉鎖装置に対応する。
4a及び閉鎖装置24bを、流体封入室24dを有し流
体封入室24dに対する圧力流体の供給、排出により膨
張、収縮して泥土通路5を閉鎖、開放する弾性体24e
を設けて構成しているが、前内管1や後内管2に対して
出没して泥土通路5を閉鎖、開放する遮蔽板と、この遮
蔽板を出没させるように駆動する油圧ジャッキ等のアク
チュエータとを設けて閉鎖装置24a,24bを構成し
てもよい。しかしながら、閉鎖装置24a,24bを前
記のような弾性体24eを設けて構成すれば、閉鎖装置
24a,24bにアクチュエータを設けなくても済むの
で、閉鎖装置24a,24bを内管1,2に対して場所
を取らないコンパクトな形態で設置することができる。
また、閉鎖装置24a,24bを内管1,2に、パッキ
ングを取り付けるようにして取り付ければよいので、閉
鎖装置24a,24bと内管1,2との間のシールも容
易に行うことができる。
進機を例にして説明したが、管体の外周に泥土通路5を
形成するように円筒状の支持部材を固定することにより
先導体を構成し、塑性流動性のある泥土を、その泥土通
路5を通じて埋設管7の外周に導くようにした管推進機
であれば、本発明は、先導体を中折れさせない通常の管
推進機にも適用することができる。
願の第1番目の発明では、「課題を解決するための手
段」の項に示した1)の手段を採用しているので、円筒
状の支持部材を設けて先導体を構成した管推進機におい
て、発進時に発進立坑内に大量の地下水や泥土が浸入す
るのを防止することができる。また、先導体の発進時に
泥土通路内の泥土が発進立坑内に流出することなく土砂
圧送ポンプで地上に排出できるため、発進の初期段階か
ら切羽を適切な泥土圧で支持することができる。その結
果、発進時において、掘削穴周辺の地山の崩壊を防止し
て安全な施工を行うことができるとともに、湧水の多い
地山や地下水位の高い地山で発進するときでも、切羽周
辺からの地下水の湧出を泥土圧で抑止して、地下水の湧
出による地山の崩壊も防止することができる。さらに、
発進立坑内に大量の泥土が排出されないため、これまで
必要としていた発進立坑側へのバキューム車等の配備も
必要なくなって、施工経費の節減や作業能率の向上にも
資する。
決するための手段」の項に示した2)の手段を採用して
いるので、円筒状の支持部材を設けて先導体を構成した
管推進機において、到達時に到達立坑内に大量の地下水
や泥土が浸入するのを防止することができる。その結
果、到達立坑周辺の地山からの地下水の湧出による地山
の崩壊も防止することができるとともに、到達立坑側へ
のバキューム車等の配備も必要なくなって、施工経費の
節減や作業能率の向上にも資する。この出願の第3番目
発明では、「課題を解決するための手段」の項に示した
3)の手段を採用しているので、この出願の第1番目の
発明及び第2番目の発明がそれぞれ奏する前記の効果を
併せて奏することができる。以上の各発明を具体化する
場合、特に、特許請求の範囲の請求項4に記載されてい
るように具体化すれば、泥土通路の閉鎖装置を管体に対
して場所を取らないコンパクトな形態で設置することが
できるとともに、その閉鎖装置と管体との間のシールも
容易に行うことができる。
進機の縦断面図である。
縦断面図である。
到達時の状態を示す縦断面図である。
先導体の到達立坑への到達時の状態を示す縦断面図であ
る。
面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 前方にカッタヘッドを有し後端部に埋設
管が取り付けられる管体と、泥土を通過させるための泥
土通路を形成するようにその管体の外周に間隔を置いて
固定され地山で支持される円筒状の支持部材とで構成さ
れた先導体を備え、先導体を推進しつつカッタヘッドで
地山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性付与液を注入し
て塑性流動性のある泥土を生成し、その泥土を、管体と
支持部材との間に形成された泥土通路により後方へ送っ
てその泥土の一部を管体の土砂取り込み口に取り込んで
地上に排出するとともに残りを埋設管の外周に導くよう
にした管推進機において、管体の外周と円筒状の支持部
材との間に形成された前記泥土通路を閉鎖するための泥
土通路の閉鎖装置を、泥土通路の閉鎖及び開放を選択的
に行い得るように、管体における土砂取り込み口の後方
個所に設けたことを特徴とする管推進機。 - 【請求項2】 前方にカッタヘッドを有し後端部に埋設
管が取り付けられる管体と、泥土を通過させるための泥
土通路を形成するようにその管体の外周に間隔を置いて
固定され地山で支持される円筒状の支持部材とで構成さ
れた先導体を備え、先導体を推進しつつカッタヘッドで
地山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性付与液を注入し
て塑性流動性のある泥土を生成し、その泥土を、管体と
支持部材との間に形成された泥土通路により後方へ送っ
てその泥土の一部を管体の土砂取り込み口に取り込んで
地上に排出するとともに残りを埋設管の外周に導くよう
にした管推進機において、管体の外周と円筒状の支持部
材との間に形成された前記泥土通路を閉鎖するための泥
土通路の閉鎖装置を、泥土通路の閉鎖及び開放を選択的
に行い得るように、管体における土砂取り込み口の前方
個所に設けたことを特徴とする管推進機。 - 【請求項3】 前方にカッタヘッドを有し後端部に埋設
管が取り付けられる管体と、泥土を通過させるための泥
土通路を形成するようにその管体の外周に間隔を置いて
固定され地山で支持される円筒状の支持部材とで構成さ
れた先導体を備え、先導体を推進しつつカッタヘッドで
地山を掘削するとともに掘削土砂へ粘性付与液を注入し
て塑性流動性のある泥土を生成し、その泥土を、管体と
支持部材との間に形成された泥土通路により後方へ送っ
てその泥土の一部を管体の土砂取り込み口に取り込んで
地上に排出するとともに残りを埋設管の外周に導くよう
にした管推進機において、管体の外周と円筒状の支持部
材との間に形成された前記泥土通路を閉鎖するための泥
土通路の閉鎖装置を、泥土通路の閉鎖及び開放を選択的
に行い得るように、管体における土砂取り込み口の前方
個所及び後方個所の双方の個所に設けたことを特徴とす
る管推進機。 - 【請求項4】 泥土通路の閉鎖装置を、流体封入室が設
けられこの流体封入室への圧力流体の供給により膨張し
て泥土通路を閉鎖する弾性体とこの弾性体の流体封入室
に圧力流体を供給する流体供給路とを設けて構成したこ
とを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3に記載
の管推進機。
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JP2001276770A JP4804677B2 (ja) | 2001-09-12 | 2001-09-12 | 管推進機 |
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JP2003082984A true JP2003082984A (ja) | 2003-03-19 |
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Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0422591U (ja) * | 1990-06-08 | 1992-02-25 | ||
JP2000008770A (ja) * | 1998-06-19 | 2000-01-11 | Hitachi Constr Mach Co Ltd | 管推進機 |
-
2001
- 2001-09-12 JP JP2001276770A patent/JP4804677B2/ja not_active Expired - Fee Related
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